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  デジタル・クワルナフ
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今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
web拍手レス
>すいません。しくじりました。
「koreha」は「これは」ですね。大丈夫ですよ〜
>宮下英樹先生は読んだことがないのですが、今川義元とは斬新ですね。
あんだけ悪く描かれてた人ですが、この『桶狭間戦記』では才能あって強力な戦国武将として、いい感じに描かれてますよ〜。半分は雪斎の話みたいなもんですが。

>そういえば織田信長の伝記が弱音吐いていましたよ。桶狭間で信長が勝った理由が全
>くわからない、と。古い通説はウソらしいし今川軍に致命的な失策があったとも思え
>ないし、織田軍が物凄い奇策立てたわけでもない・・・・・謎だそうです。
伝記書く人ならつい信長万歳的な記事になってしまうものですが、そういう風に書く人もいるんですね〜。
私も昔、何かで桶狭間で戦上手な今川義元が言われるような失策なんかしないんじゃないか、という話を聞いたことがあります。
「桶狭間戦記」では最後、どうなっちゃうんでしょうか。楽しみです。

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ども。馬頭です。
最近、猛烈に緑のたぬき天そばでか盛ばかり食べていますが、食事全体の中での比率が50%を越えてきたので、そろそろやり過ぎかと気にし出しました。
いつもこのパターンです。

それはともかく。
前々から読んでみたいと思っていたのですが、やっと読めました。

宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻

『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2008年。648円)
「小氷河期の影響により飢饉が頻発し、戦国時代へと突入した日本。京都の建仁寺の僧侶・九英承菊(きゅうえいしょうぎく)は、駿河の戦国大名・今川氏親から招聘を受けた。迷った承菊だったが、翌年駿河へと向かう。そして彼に任されたのは、氏親の五男・方菊丸(ほうぎくまる)の教育係という役目だった・・・」

『ヤングマガジン』で連載中の人気作品「センゴク」の外伝として描かれたこの作品は、戦国大名・今川義元を主人公にしています。「センゴク」が仙石秀久という評価の悪いマイナー武将を扱っていることだけでも驚きですが、外伝では長い間、さまざまな戦国時代モノの作品の中で、信長の当て馬として扱われて来た今川義元を主人公にするという、なかなか思い切ったことをする作家さんですね。
物語は新進気鋭の僧侶・太原雪斎が、子供時代の今川義元(方菊丸)のところに行くことではじまります。雪斎は、母親の願いから僧侶として育てて欲しいと言われたものの、その才能を見込んで教育を施し、二人は駿河をさらに強大な国へと育てあげていきます。
作中では、物語とともにいろいろな意外な説を紹介したりして、どのようにして戦国大名が戦国大名たりえたのか、戦国時代がそのような時代であったのか、ということを解説し、説得力を持たせ、読み物として面白くしています。「全ての常識を覆す超リアル戦国合戦譚」というのがこの作品の売り文句らしいので、へー、とか思わせてくれるところも多々有り。ただし、実際の歴史とは違ったり、話を面白く加工してたりはするそうなんで、全部信じるのは危険とも。
でも、それを差し引いても、非常に面白かったです。てか、本編の方である「センゴク」はまだ未読なんですよね。あー、これは、さっそく本編の方を読まないといけなくなりましたよ。

参照サイト
ヤングマガジン
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/top.html
センゴク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%AF

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