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  デジタル・クワルナフ
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豊富なカラー写真と図版でワルサー社の拳銃を紹介。床井雅美『ワルサー・ストーリー』
web拍手レス
>党の制式ピストル
>戦間期ドイツの政党(ナチスのみならず)は、武装パレードを行ったり警察隊や他勢力と小競り合いをしたりしていたので、普通に拳銃下げたりしてました>党の制式ピストル
情報ありがとうございます!
警官とかでもない人が普通に武装できるなんて凄いですね。しかも警官隊と小競り合いって・・・。
そういや、前に晴天さんが昔の日本じゃ普通に銃を買えたという話をされてましたが、この前買った漫画「紅壁虎」にも「例えば小金持ちの父親が成人した息子にピストルを贈るなんて話がいくらもあった」ってありました。当時の銃に対する認識ってどうだったんでしょうね。


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ワルサー・ストーリー_床井雅美

『ワルサー・ストーリー The Pictorial History of Walther Pistols』

(床井雅美。徳間書店。徳間文庫。1995年。980円。254ページ)
GALLERY
現代ワルサー・ストーリー
モデルP38ストーリー
モデルPP&PPKストーリー
ワルサーストーリー
INDEX

床井雅美氏による銃器の紹介するシリーズものの一冊。これはワルサーについて。このシリーズのものは豊富なカラー写真と図版と詳しい解説がありがたい。
なんで私がこれだけ持ってるかというと、PPK/Sをガスガンで持ってたから。この系統の銃はほんとフォルムの美しさが抜群で大好きです。実銃を一度撃ってみたいですね〜
解説には各銃の紹介だけじゃなく、ワルサー社の略史も載ってて、これを読むとワルサー社の発展の経緯がなかなか面白いです。
19世紀末に設立されたこの会社は、当初は一般向けの(どういう需要があったのかしりませんが)セミ・オートマチックピストルを作ってたそうです。軍関連のはモーゼルとかの大手が独占してたから、食い込めなかったみたい。でも、第一次世界大戦でドイツが負けてベルサイユ条約で軍備の制限がかけられると、モーゼルとかは制限があったけど、一般向けの会社だったワルサーはそうした制限がなかったとか。そして、20年代から30年代にかけて成長し、ナチス時代に制式採用されたことでより大きな会社になりました。この一連の流れがうまくハマってて非常に面白いですね。
この時に採用されたのがPPとかPPKだそうです。ところで、この本で「党の制式ピストルに・・・採用された」ってあるけど、「党の制式ピストル」ってのは軍とか警察とかとは違うってことなのかな?
戦後はワルサー社のあったチューリンゲンのツェラ・メリスがソビエトの管理地区に入ってたので、社長のワルサーさんは西側へと逃げ、パテント所得とライセンス生産の開始、1950年代に入ってからの西ドイツ軍への制式採用という感じでなんとか立て直したみたいです。はじめのまんま、東ドイツに残ってたらどうなってたんでしょうね〜

ちなみにワルサー社の正式名称は意外と長い。創設者がカール・ヴァルター(ワルサー)って人だったので、「Carl Walther GmbH Sportwaffen」だそうです。

その他、ニュースなど。

揺れる独裁者 ベラルーシで下院選 反政権派容認どこまで 「欧米接近」模索する独裁者(MSN)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080928/erp0809282113007-n1.htm
独裁者独裁者って繰り返しすぎだこの記事。わざとやってるだろ。

ボスニアの銀行強盗、持ち出したのは空の金庫
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1222570985035.html
なんかのコントみたいだ。

ここ最近は、コサックスではなく、信長の野望・天翔記をやってます。しかもやってるといっても、自分でプレイするんじゃなくて「行方を見守る」モードにして、コンピューターに全部任せて成り行きを楽しむ、というのをやってます。だいたいは関西・九州地方の大名が全国統一することになります。意外と武田・北条・上杉ってのはあんま無いですね。たぶん、島津が一番多い。このゲームって、結局は人材がどれだけ集められるかが最重要ポイントなんで、そうなると中部・関西・九州・中国が有利となります。ゲームとしてはキャラクターゲームでもあるので、有名人とか歴史的に活躍した武将をキャラとして立たせるため強くするので、そういうのが多い地域に人材が集中します。北条・武田・上杉あたりはいい武将が多いのですが、勢力が拮抗するので、勢力拡大が難しくなってしまいます。東北はやはり人材不足で、多少いいのがいても、国力の弱さもあって、どこかの国が急速に飛び抜けて強くなることが無いので、まごついてるうちに統一勢力が攻め寄せてきて・・・と、歴史通りに進みます。
島津が優位なのは武将が粒揃いなのと、国が九州の南端にあるからというのもあります。武将をどれだけ集中して集めて戦争できるか、が重要なので、後背の領土が安全なのは圧倒的に有利なんです。だから、どっかの国が九州を統一すると、だいたい全国統一します。逆に北条氏が西には進めないので関東を北上し、東北を統一してから勢いよく西へ、というパターンもあり。意外なのは本願寺が活躍することが多いこと。統一したの見たこともあります。領地がばらけてても、かなり頑張れるようです。
時代ごとのシナリオがありますが、中期でやれば信長優位です。さすが主人公。最後の「関ヶ原の戦い」のシナリオでやれば、ほぼ確実に徳川側が勝ちます。
東北でやるとどこでもどの時代でもキツイです。この前、最北端の蛎崎でやったら、えらい大変でした。


参照サイト
ワルサー社
http://www.sinopa.ee/walther/
徳間書店
http://www.tokuma.jp/

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