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母乳を飲んでパワーアップ! 13歳の少年が吸いまくる。吉野弘幸&佐藤健悦『聖痕のクェイサー』第1巻
この記事は古い記事です。

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今日は奥野さんがとりあえず帰宅するというので、いっしょにご飯食べました。近場のパスタ&ピザ屋だったんですが、なかなかよかったです。しかし、このお店のウェイターさんがなんか・・・なんというか、かなりの色男なんですが、オカマくさいというか・・・。しかも、シャツのボタン外して胸元開けまくりで、乳首まで見えるサービスショット付きでした。(サービス?)

それはともかく。乳首繋がりということで。
『チャンピオンRED』連載中の学園アクション漫画『聖痕のクェイサー』をご紹介。作者は『舞-HiME』の漫画版のコンビ、原作・吉野弘幸氏と作画・佐藤健悦氏です。

聖痕のクェイサー第1巻_佐藤健悦

『聖痕のクェイサー(せいこんのクェイサー)』第1巻

(吉野弘幸&佐藤健悦。秋田書店。チャンピオンREDコミックス。2007年。533円。印刷/大日本印刷)
「聖ミハイロフ学園の元理事長の娘・山辺燈(とも)と彼女の家の召使いだった織部まふゆ。彼女たちは理事長が代わりお情けで寮に住まわせてもらっている身であり、クラスの皆からはいじめられていた。そんな2人の前に現れたのは、ロシアからやってきた銀髪緑眼の少年・サーシャ(アレクサンドル=ニコラエビッチ=ヘル)だった。まふゆは附近で起きていた連続婦女暴行事件の犯人らしき怪しげな人物に襲われていたところを、サーシャによって助けられる。彼は司る元素ごとの不思議な力を使う『クェイサー』という存在の1人・致命者サーシャと呼ばれる者だったのだ。彼に敵対する黄金のクェイサーの配下たちは『サルイ・スーの生神女(しょうしんじょ)』という聖像(イコン)を狙い、その関係者だと思われるまふゆと燈はこの戦いに巻き込まれていくのだった・・・」


この漫画では、凄く珍しいことですが、東方正教会系(この場合はロシア正教?)のネタが漫画に使われています。まあ、おかしなところはいっぱいありますが。
この「クェイサー」と呼ばれる人々が、奇蹟の力でそれぞれ司る各元素を操って、異能の戦いを繰り広げるという感じの漫画です。主人公のサーシャは鉄(ジェリーザ)で、一巻に登場する敵はマグネシウムのクェイサーとなっています。
そして各所で話題になってますが、この漫画のキモとして、彼らクェイサーたちは、力を得るためには女性の母乳を吸わなければならない(!)というのがありまして、その母乳「聖乳(ソーマ)」を提供してくれる生神女(マリア)となって女性たちがクェイサーを助ける、みたいな構造になってます。
いやー、しかし、おっぱい吸ってパワーアップって、少年誌としてどうなんでしょうね(笑)。面白いけど。
ヒロインのまふゆは気の強い剣道少女で、捨て子で学園の元理事長だった燈の父親に拾われ、燈の家のメイドとなっていたということがあって、燈の山辺家が困窮して理事長じゃなくなっても、彼女にびったり、という幼なじみ兼王子-姫関係という感じなんですが、山辺の次の理事長の娘である辻堂美由梨や華が彼女たちをいじめ抜きます。
そんな中、2人は、倒れていた少年・サーシャを助けることになり、クェイサーの戦いに関わりはじめます。それは山辺燈の父親が隠した聖像画(イコン)『サルイ・スーの生神女(ツァーリツィンの生神女)』を黄金のクェイサーたち「アデプト」の12使徒が狙い、それを守るために「アトス」からサーシャたちが派遣されて来たということなのです。そして、サーシャは13歳なんですが、飛び級で聖ミハイロフ学園に転校してきて、彼女たちの同級生になるわけです。
マグネシウムを使う敵クェイサーは、どうやら学校内にいる人物らしいのですが、敵を見付ける前に燈が入浴中に攫われてしまいます。仮面を被った敵と戦う中、ついにサーシャは勝利します。
まだ、まふゆは何か特別な能力は出してませんが、燈は敵側の大将と思われる黄金のクェイサーによって呪詛の聖釘というものをやられていて、どんどん衰弱してしまうようなので、まふゆはサーシャに協力することを決め、同居することになるのですが・・・・今後の展開が楽しみです。

ちなみに、これを見た奥野さんからの指摘なんですが、サーシャ初登場シーンのとこで、燈を見て「オーリャ・・・」と言うのですが、スペルが「ОПЯ・・・」となっていて、これじゃ「オーピャ」だと。つまり、本来は「Л(エル。アルファベットのLにあたる文字)」と「П(ペー。アルファベットのPにあたる文字)」が似てるから間違えたんだろうとのこと。あと、ロシア語で「NO」にあたる「Нет(ニェット)」が、「Неt」になってたとか、ボルシチのことを「Ворщ」にしてたりとか、簡単なロシア語の間違いが見られるようです。
しかし、こうした凡ミスはあるものの、用語に「致命者(正教系で殉教者のこと)」とか、「生神女(聖母のこと)」とか、そういう雰囲気を上手く出す用語を使っていたり、『ロストフ年代記』というのは創作だろうけど、その中に出てくるサルイ・スーというのも実際に黄色い水の意味だとか。ツァリーツィンが、地名がのちにロシア語の似た音で置き換えられて「ツァリーツィン(皇后の街)」つけられたけど、タタール系の言葉での元の語源が「ツアリ(tzari。黄色)」と「ツ(tzu。水、川)」の合わさった地名だったというのもホントみたい。
かなり頑張ってるようで、なかなか読み応えはあります。

ともかく、今までにない授乳アクション漫画ということで注目していきましょう。とりあえず、第2巻はすでに買いましたよ。


参照サイト
hydra-ca(吉野弘幸公式)
http://www.hydra-ca.com/
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

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この記事へのコメント

(蒸しぱんさんのコメントがありました。

>いちご
あの雑誌ちょっとやりすぎのような気も。

>エロなのか心霊ものなのか
エロと心霊の親和性はなかなか高い!
しかし、なんですかこの半成年誌は!!
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月26日 00:59
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