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  デジタル・クワルナフ
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かつては男が家の事を仕切るのが当たり前だったのに。飯塚信雄『男の家政学 なぜ<女の家政>になったのか』
この前の友人たちの結婚式は無事終了。散々飲んで食って笑って過ごしましたが、前日が深夜残業だったので結局寝ないで出席したのでちょっと辛かったです。でも、13時くらいから10時間ぶっ通しで飲み食いし続けたのでお腹いっぱいになりましたよ。いままでの人生の中で一番お酒飲んだんじゃないかな?
何はともあれめでたいめでたい。
写真とかとりましたが、そういやblogに掲載する許可貰うの忘れてたので、かわりに結婚関連の本の紹介でも・・・と思ったのですが、ウチにはそういう関連のほとんど無いので、ギリギリこれくらいかな。

男の家政学


『男の家政学 なぜ<女の家政>になったのか』
(飯塚信雄。朝日新聞社。朝日選書313。1986年。989円。258ページ)
1 家政は本来男のものだった
2 ホーベルクの家政学
3 主婦の職場から
4 ロココを見直そう
5 つくられた虚像
6 女と男の家政へ

17世紀のオーストリアの貧乏貴族ホーベルクが書いた『貴族の地方生活(原題ゲオルギカ・クリオーサ。「緻密なる農業」)』という農業経営指南書のような本をネタに、昔あった男性が家のことを仕切る社会から女性が家のことを仕切る社会への変遷などを紹介しています。
ホーベルクは軍人でもあり宮廷叙事詩の詩人としても有名でしたが、ふたつの小さな領地を持つ領主でもありました。彼が自分の経験から書いた本が『貴族の地方生活』なのです。すでにオットー・ブルンナーがこの本をネタに『貴族の地方生活とヨーロッパ精神』という本を書いていますが、この『男の家政学』では、家政学というもののあり方と、時代の経過による変遷、特に男性のものだった家政学が、女性のものとなってしまったことに注目して書いています。
私は三十年戦争ものの本を探しててこれを見つけましたが、なかなか興味深い内容でした。そういや、この本読んでからすでに10年近く経ってるなぁ。それまで一度も読み返さなかったけど・・・(いかに本を持っていることが無駄か感じました)

参照サイト
OPENDOORS 朝日新聞社の本
http://opendoors.asahi.com/
asahi.com
http://www.asahi.com/

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