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日蒙混血の学生ウムボルトが関東軍の謀略に巻き込まれていく。安彦良和『虹色のトロツキー』第1巻
web拍手レス

>巻末の山口昌男の解説がある意味画期的なもので、氏はこのコミックに啓発されて
>「敗者の精神史」「挫折の昭和史」を書いたともいえます。また、東欧研究者の
>芳地隆之さんももしかしてこれに触発されて『ハルビン学院と満洲国』を書いたのかも。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0808.htmlの後半で
>ハルビン学院卒業のトロツキスト内田剛介も寄稿した伝説の雑誌「彷書月刊」
>の満州の異色学校特集にふれていますので、ご参考までに。

情報ありがとうございます。安彦良和氏はほんとうにいいところを突く人で、題材のセレクトが絶妙ですね。だから影響受けて何かしたくなるのもわかります。
ちなみに「千夜千冊」での『虹色のトロツキー』紹介はここ

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今日は会社の新人に服装を直すよう伝えるはめに。男なんですがパンツが見えるほどのローライズなズボン履いてるので、なんとかして欲しかったわけですが、どうやらそういうのしか持ってないらしい。うちの会社なんか服装規定なんて無いようなもんですが、一応「社会人の常識の範囲内で」というのは伝えたものの、いまいち分かってない様子。ジェネレーションギャップとかそういうレベルなのか?
・・・とか、そういうこと考えてる時に思い出したのですが、今週末に友人の結婚式と二次会に出る予定なのに、自分がスーツを一着も持ってなかったり。ぉぃぉぃ、社会人・・・。どうしよう。

キューバのフィデル・カストロ国家評議会議長、退任(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200802190022.html
冷戦時代の最後の傑物という感じの人だったなぁ。

イージス艦衝突、2人不明=漁船2つに割れる−艦首に傷・房総沖(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2008021900137
イージス艦の高性能さと、衝突するという古典的事故のギャップが凄い。そういや前にペルシア湾で爆弾積んだ船で自爆テロってのがありましたが、意外とこういった手段に対する防御は弱いのかも?

それはともかく。
これを読むまでが長かった。

虹色のトロツキー01


『虹色のトロツキー』第1巻
(安彦良和。潮出版社。希望コミックス。1992年。880円)
「満州国に作られた奇妙な国策学校・建国大学。ここに石原莞爾の肝いりで特別研修生としてやってきたモンゴル人ウムボルト。かつて日本兵によって家族を殺された彼は、日本人を憎みながらも石原側の謀略・諜報の駒として働くこととなったのだった。石原はウムボルトにトロツキーの写真を見せ、故郷の新疆省で家族を失った時、彼を見なかったかと聞いてくる。そして、この土地にトロツキーが潜伏している可能性があると言う石原は、ウムボルトに驚くべき計画を話すのだが・・・」

実は今の今まで読んでいなかった作品です。そして読んでみてなんで読んでいなかったのか、と悔やんだ面白さでした。
昭和13年の満州を舞台にして、関東軍内の勢力争い、そしてそれに巻き込まれていく日蒙の混血児ウムボルトの話。当時のいろいろな要素を取り込んで、すごく上手く組み合わせててなんかたまりません。
さっそく続き買わないと。

ちなみに『虹色のトロツキー』は現在廃刊された『月刊コミックトム』に連載されたようです。この雑誌の豪華連載陣ぶりはある意味凄かったようですね。創.価系の出版社だけど、作家はそうじゃない人ばかりだったとかで、どうやって集めたんでしょうね。『宗像教授伝奇考』とかもはじめこれでしたし。そういや、長谷川哲也氏も、『ナポレオン 獅子の時代』の前にこっちで『青年ナポレオン』って作品描いてました。

ちなみに、この前教えて貰いましたが、あの大作せんせーは大のナポレオン好きらしい。前にやった『大ナポレオン展』も先日行った東京富士美術館でやったことあるし、あそこの常設展示には9点のナポレオンものがあるそうです。もしかして、あの三色旗もフランスの旗に影響されてとか?

参照サイト
潮出版社
http://www.usio.co.jp/
安彦良和の宮殿
http://www.asahi-net.or.jp/~sj2n-skrb/yas/

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