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  デジタル・クワルナフ
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西洋の起源はここらへんにもあるのですよ。トゥールのグレゴリウス『フランク史 10巻の歴史』
昨日はやけにカウントあるなとか思ったら、どうやらBBCの『ガーディアン ハンニバル戦記』がテレビ放映されたみたいですね。
ローマを生涯の敵とすると誓った男の物語。BBC制作の歴史ドラマ『ガーディアン ハンニバル戦記』
そういや、前にも年末年始はカエサルもののテレビ映画やってたし、そういうのがパターンになってる?

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どうも。元旦に食べた食事は、カレーとカップラーメンとあんぱんと錦玉子だった馬頭です。
新年らしく錦玉子食べましたが、切らずに棒状のまま食べました。豪華。

昨日は借りたDVD見てたんですが、『ザ・シューター 極大射程』と『ゾディアック』というセレクト。
『ザ・シューター』はスティーブン・ハンターの『極大射程』という私の大好きな作品の映画化なんですが・・・・これが、ちょっと勿体なかったので残念。アクション映画としてはちゃんとしてるし押さえるべきとこは押さえてるのでいいのですが、『極大射程』という原作の魅力はかなり違った方向へと変えられてしまっていました。普通の映画ヒーロー的な兵士ではあったのですが、超スゴ腕のスナイパーという設定そのものが活かしきれていないので、原作好きな人間としては不満が。映画そのものとしては『エネミーライン』くらいには面白いので、原作見てない人は十分楽しめるかと思います。
『ゾディアック』は、『セブン』『ファイトクラブ』とかのデヴィッド・フィンチャー監督の作品。1970年代に話題になった連続殺人事件を追う人々を描く実話をもとにした映画で、2時間半もあります。この監督の今までの作品とはちょっと毛色の違う印象を受けました。
この『ゾディアック』はたぶん、当時この事件のニュースとかに接してたアメリカ人だとかなり楽しめるのでは、とか思いましたが、私は最後の方のシーンを見て、「この事件の話は聞いたことがあるな」くらいだったので、実は映画を見る前に知っておくべき情報があったかもしれないとか思ってしまいました。
それはともかく、面白かったですよ。見所は、正体のわからない殺人者と謎の多い事件に引きつけられた人たちの姿そのものかと。
ちなみに、主人公役のジェイク・ギレンホールの「ギレンホール(ジレンハール)」はスウェーデン系の名前だそうです。スウェーデン人の名前としても珍しいとか。

それはともかく。


フランク史


『フランク史 10巻の歴史』

(トゥールのグレゴリウス。訳/杉本正俊。新評論。2007年。6500円。613ページ)
最初の前言と第1巻から第10巻まであり、さらに、解題、訳語対照表、参考文献、地名索引、民族種族とその支配者名索引がつきます。

これ、前にみつけた11月中には買ってたんですが、とりあえず新年一番に紹介。
しかし、紹介とはいっても、実はまだ数ページしか読んでないです。大変な時期だったので・・・
で、同人誌製作も終わり、時間とれそうなので、これから読もうかな、とかいう希望を託して書いてみました。

ヨーロッパでローマ帝国が衰退した頃、現在のフランスを中心とした地域にフランク族という人々が国をつくりました。それがフランク王国です。この国はどんどん勢力を拡大し、ヨーロッパの中央部を領有することになります。当初はメロヴィング家という一族が、その後カロリング家という一族が支配していたわけですが、この本ではメロヴィング家の歴史について語られます。
しかも、これを書いたのは、当時フランク王国に生きた聖職者グレゴリウスなので、途中で終わってます。591〜593年くらいの間まで。メロヴィング朝はそれから100年以上も続くわけです。ですから、前・中期のフランク王国史について語られた本、ということになりますね。
仏独史関連というよりも、ヨーロッパ史の重要な一時期のものだから、これはぜひとも読みたかったものです。翻訳本が出るとはいい時代になったものです。
明日あたり暇があれば、少し読み進めたいですね。

参照サイト
トゥールのグレゴリウス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AB
%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9
新評論
http://www.shinhyoron.co.jp/
ジェイク・ギレンホール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF
%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB

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