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スペイン国王訪問、外交問題に=モロッコ領有主張の飛び地(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007110500411 やっぱこういうの問題になるのですね。 モンゴル首相が辞表(時事通信) エンフボルド首相。 それはともかく。 こんな映画見ました。DVDで。 『ガーディアン ハンニバル戦記』 (イギリス映画。エドワード・バザルゲット監督。出演アレクサンダー・シディグ/ ベン・クロス/ バサール・ラハル/ ウリザール・ビネフ/ ケネス・クランハム。89分。BBC) 「紀元前3世紀の地中海世界では、ローマとカルタゴが覇権を争っていた。ローマはローマの同盟都市への攻撃をやめるようカルタゴに言ってくるが、不当な要求についにスペインに勢力を持つハンニバルが挙兵する。数万のカルタゴ軍を率い、ローマへの攻撃を仕掛けることにしたのだった。しかし、スペインからイタリア半島へは、制海権を奪われているため、陸路しかなく、その陸路も海岸沿いを行けばローマ軍の待ち伏せにあってしまう。そこでハンニバルは有名なアルプス越えを決行し・・・」 ローマ最大の敵として知られる将軍ハンニバル・バルカのローマとの戦いを描いた作品です。 制作はイギリスの放送局BBCで、お得意のドキュメンタリー番組の中における場面再現シーンを長くしたようなもので、独自のドラマがあったりとか、人間関係の機微を描いたりとかは無く、各所で説明シーンがあったりとドキュメンタリー的な作風に仕上がっています。 当時のローマはまだイタリア半島を統一したばかりといったところで、領土の広さは後に比べるとまだまだ小さいです。しかし、地中海を挟んだ対岸ともいうべき北アフリカには、海上貿易において莫大な富を手にしていた海洋国家カルタゴが存在していました。ローマはカルタゴとたびたび衝突し、特に前3世紀半ばに行われた第一次ポエニ戦争では、ついにカルタゴの勢力圏だったシチリア島の西部がローマの支配下に入ることになってしまいました。(東部はまだカルタゴ側) ローマはさらにカルタゴへの圧力をかけてくるのですが、そのときカルタゴのためにスペインを征服し領土を拡大したのがハンニバルの父親ハミルカル・バルカでした。ハミルカルの死後もスペインにいたまま(スペインの王女?と結婚していた)ハンニバルは、ますます強くなるローマの圧力を取り除くため、とうとうローマと戦うことになります。前218年、彼はスペインで徴兵した数万の混成部隊を率い、陸路を使ってローマへと殴り込むことにしたのです。しかし、海沿いは守りが固いため、ローマ側が思いもつかないアルプス越えをして、防衛線をかいくぐってしまいます。それも冬のアルプス越えだというのですから、凄いです。越えた後には軍隊は半分以下にまで減ってしまっていました。 そのかいあってか、ハンニバル率いるカルタゴ軍は連戦連勝。勝ちに勝ちまくり、有名なカンナエの戦い(カンネーの戦い)では、ローマ軍に壊滅的打撃を与えることに成功しました。 しかし、残念ながら彼はここで一挙にローマ市を占領することはせず、戦いは長期戦へともつれ込んでしまいます。長期戦といっても、1年とかじゃなく、なんと16年もイタリア半島に滞在することになってしまったのです。本国からの支援は無く、不敗の将軍なのに、決定打を欠いてしまっていて、勝利することができなかったのです。 こうしたローマの危機に活躍したのが、スキピオです。スキピオはカルタゴ軍がイタリア半島にいるというのに、なんとカルタゴ本土やスペインを攻撃してきたのです。これにまいったカルタゴの偉いさんたちは、ハンニバルを呼び戻してスキピオ率いるローマ軍と戦うはめになってしまいました。 しかし、機動力の高い騎兵による迂回攻撃が売りだったハンニバルの軍隊は、ヌミディアがローマ側についたため、有能なヌミディア騎兵が使えず、前202年のザマの戦いでは、逆にその騎兵攻撃によって敗北してしまうことになります。 ハンニバルはこの戦場からは逃げきることができ、その後、カルタゴの政治家として活躍し、多額の賠償金の完済を成し遂げるなど、政治家としての腕も見せることになります。しかし、妬み恨みを買った彼は、カルタゴから亡命し(はじめはセレウコス朝シリア)、各地を転々とした後、前183年についに小アジアのビテュニア王国で追いつめられ、毒を飲んで死亡しました。 (映画見てから適当に作った記事なので間違えてるかも....orz) そんな彼の生涯を見てみたいというのでしたら、ドキュメンタリー番組を見る感覚でどうぞ。歴史を知らなくても、かなりわかりやすくなってます。 そういや、岩明均氏の『ヘウレーカ』は、こんな時代の話で情勢がリンクしてますから、そこらへんを気にしてみるといいでしょう。ダミッポスやアルキメデスたちがいた街はシチリア東部の街シラクサ。カルタゴ側についていた将軍が帰ってきて、あの混乱がおこったわけです。 日本でチュニジア料理店ハンニバルというのがあるらしい。 参照サイト ガーディアン ハンニバル戦記(NTT-X Store) http://nttxstore.jp/_II_D112149953?LID=gootv&FMID=gootv ハンニバル(wiki) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%AB 世界飛び地領土研究会 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/ 関連記事 雇われポルトガル人の恋と苦難と戦いを描く。アメリカ/タイ合作映画『ソードキング(SWORD KING)』 http://xwablog.exblog.jp/7645820/ 実在のバルトの海賊王シュテルテベイカーの生涯を描く『パイレーツ・オブ・バルト』 http://xwablog.exblog.jp/7457302
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| 2007-11-05 23:56
| 史劇
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