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タグ:近世史 ( 79 ) タグの人気記事
大きな鼻がコンプレックスの剣士の活躍と苦悩。エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』岩波文庫
コミケの申し込みがオンラインなら間に合うとのことだったので、やってみました。ギリギリだったけど、間に合ってよかったよかった。
あと、サイトの更新が出来ないのはまだ理由は不明。いや、調べるの面倒くさくて。ソフトの更新のせいかと思っていろいろ試したけど駄目でした。ウチのマシン側の理由じゃないのかも。
それはともかく。

シラノ・ド・ベルジュラック_エドモン・ロスタン

『シラノ・ド・ベルジュラック』

(エドモン・ロスタン。訳/辰野隆&鈴木信太郎。岩波書店。岩波文庫赤563-1。初版1951年。1983年改版発行。持っているのは1995年。570円。323ページ)
第一幕 ブウルゴーニュ座芝居の場
第二幕 詩人無銭飲食軒の場
第三幕 ロクサアヌ接吻の場
第四幕 ガスコーニュ青年隊の場
第五幕 シラノ週報の場
解説

1897年にフランスのエドモン・ロスタンが作った傑作戯曲。実在する17世紀のフランスの軍人で作家サヴィニヤン・ド・シラノ・ド・ベルジュラックを主人公に、従姉妹で想い人でもあるロクサーヌとの間をとりもって欲しいと同僚から頼まれて、四苦八苦する話。鼻が大きいことをコンプレックスにするシラノは、ロクサーヌに告白できないでいるわけです。物語の時代は四幕までが1640年で、五幕がシラノが死亡する1655年となっています。1640年はシラノが三十年戦争のアラス攻防戦に参加した年でもあるので、第四幕はその話になっています。
大人気の作品で、映画化もされています。これがまたなかなか良いのです。
なんとなく、『アラトリステ』に似てる気がしたので、引っ張り出してみました。

シラノは先駆的SFのひとつ『月世界旅行記』を書いた人でもあります。梅毒で死去。
ちなみに作者のロスタンは、1918年にスペイン風邪で死去。

映画にはモノクロの古い『シラノ・ド・ベルジュラック』の他に、カラーで1990年に撮影された『シラノ・ド・ベルジュラック』がありますが、新しい方はVHSのビデオしか出てないみたいです。うーん、DVD出してくれないかな。

参照サイト
シラノ・ド・ベルジュラック(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%83%BB%E
3%83%89%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF
シラノ・ド・ベルジュラック(戯曲)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%83%
BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B8%E3
%83%A5%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF_(%E6%88%AF%E6%9B%B2)
映画シラノ・ド・ベルジュラック(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=11112

関連記事
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394
人類で二番目に古い職業の栄枯盛衰。菊池良生『傭兵の二千年史』
http://xwablog.exblog.jp/10190877
近世ドイツを生きる人びとの世界。P・ラーンシュタイン『バロックの生活 1640年~1740年の証言と報告』
http://xwablog.exblog.jp/8532065
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by xwablog | 2009-02-16 23:32 | 史劇
ヨーロッパのキリスト教が魔女をどう定義し扱ってきたか。上山安敏『魔女とキリスト教 ヨーロッパ学再考』
自分の住んでいる部屋が思った以上に声が筒抜けなのにいまさらながら気づいたわけですが、あれもこれも聞かれていたと想像すると身悶えものの恥辱ですが、羞恥プレイと割り切れば、結構平気だったりする今日このごろ、皆さんはどうお過ごしでしょうか。私は忙しい日が続いてますが、仕事で忙しいわけじゃなく、時間を無駄にしてるせいで忙しいのは私の不徳のいたすところ。もう腹を切って詫びるしかありませんと思い立ったものの、まだ読んでない本があると切るのを思い直して、今日も今日とて積み本の処理の日々。

それはともかく。

魔女とキリスト教 ヨーロッパ学再考_上山安敏

『魔女とキリスト教 ヨーロッパ学再考』

(上山安敏。講談社。講談社学術文庫1311。1998年。980円。404ページ)
第一篇 キリスト文明と魔女
第一章 ディアナ信仰とキリスト教
第二章 ユダヤ教 一神教と自然宗教の間
第三章 民間伝承としての魔女信仰
第四章 初期キリスト教と異教
第五章 魔女の二類型 南欧型と北欧型
第六章 悪魔学の成立へ
第七章 マリアと魔女 女性像の二極分化
第八章 ユダヤ人迫害と魔女狩り
第二篇 魔女狩りの構図
第九章 異端審問と教会位階制
第十章 キリスト教エリート文化と民衆文化
第十一章 産婆と魔女
第十二章 『魔女への鉄鎚』の周辺
第十三章 十六、十七世紀の魔女裁判
第十四章 悪魔憑きと魔女裁判
第三篇 ヨーロッパ思想の中の魔女
第十五章 ルネサンス魔術と魔女裁判
第十六章 魔女狩りとプロテスタンティズム
第十七章 魔女狩りの衰退と神学の変容
第十八章 基層に生きる魔女
第十九章 魔女の祖型 ヨーロッパ精神史の陰影
第二十章 魔女の現在 フェミニズムと魔女
あとがき(原本)
学術文庫版あとがき
参照文献
引用文献

1993年にでた本の文庫化。ヨーロッパにおける「魔女」と、キリスト教がどのような関わりにあったかについての歴史と思想を紹介。
非常に面白い一冊でした。著者は西洋法制史が専攻の法学者。うえやまやすとし。


参照サイト
講談社文庫新刊
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/sinkan_list_x.jsp?x=S
上山安敏(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E5%B1%B1%E5%AE%89%E6%95%8F
魔女(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E5%A5%B3

関連記事
中世ヨーロッパを異教のまま生きる少女の物語。『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄槌』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7755042
キリスト教が支配するヨーロッパの中における異教。B・ジョーンズ&N・ペニック『ヨーロッパ異教史』
http://xwablog.exblog.jp/7249842/
多様だった中世の信仰と迷信の形。ジャン=クロード・シュミット『中世の迷信』
http://xwablog.exblog.jp/7249791
1600年に行われたパッペンハイマー裁判の詳細。ミヒャエル・クンツェ『火刑台への道』
http://xwablog.exblog.jp/10272518
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
http://xwablog.exblog.jp/10266804/
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by xwablog | 2009-02-06 02:51 | 書庫
メディチ家出身のフランス王妃の波瀾万丈な人生。桐生操『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』
相変わらず画像はUPできません。ソフトのアップデートしたせいか?

それはともかく。

王妃カトリーヌ・ド・メディチ(桐生操

『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』

(桐生操。ベネッセコーポレーション。福武文庫。1995年。650円。341ページ)
第一章 フィレンツェの少女
第二章 フランス宮廷生活
第三章 即位
第四章 フランソワ二世の時代
第五章 シャルル九世と宗教戦争
第六章 サン・バルテルミーの大虐殺
第七章 アンリ三世の時代とヴァロア朝の終焉
単行本あとがき
主要参考文献
解説 篠沢秀夫

桐生操氏の本。もとは1982年に出た本で、文庫化されたもの。
イタリアのメディチ家出身で、アンリ2世と結婚してフランス王妃となり、その後の権力闘争・ユグノー戦争に活躍した人。サンバルテルミーの虐殺で有名です。このサンバルテルミで、ナバラ王アンリとカトリーヌの娘マルグリットが結婚しようとした所でおきた事件。でも、よく言われるカトリーヌが虐殺の指示を出したというのは違うようです。

この本、さらにPHP文庫から新装版が出てますね。「王妃カトリーヌ・ド・メディチ―ルネッサンスの悪女」。試し読みもできるみたい。

参照サイト
カトリーヌ・ド・メディシス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%8
3%BC%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%
87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%82%B9
サン・バルテルミの虐殺(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E
3%83%AB%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%81%AE%E8%99%90%E6%AE%BA

関連記事
チャランポランの青年錬金術師が囚われの身となり・・・。やまざき貴子『LEGAの13』第1巻と2巻
http://xwablog.exblog.jp/10296921
聖堂落書き、20面サイコロ、聖戦司令官、42年前に死亡、槍で殺害、など。最近のニュース080625
http://xwablog.exblog.jp/8887207
西洋の起源はここらへんにもあるのですよ。トゥールのグレゴリウス『フランク史 10巻の歴史』
http://xwablog.exblog.jp/7896763
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by xwablog | 2009-02-04 01:58 | 書庫
チャランポランの青年錬金術師が囚われの身となり・・・。やまざき貴子『LEGAの13』第1巻と2巻
どうも。馬頭でございます。
最近、ポテトチップスを食べる時に、味が足らないということで、一味唐辛子とカイエンヌペッパーパウダーをかけて食べてるのですが、凄い辛くて非常にイイです。唐辛子だけだとあんま辛くないんですが、カイエンペッパーだと続けて食べれないほど辛くなります。あと、柚子入りの唐辛子を使うもの美味しいです。

それはともかく。

『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第1巻やまざき貴子


『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第1巻

(やまざき貴子。小学館。フラワーコミックス。2007年。390円)
「16世紀後半のヴェネチアで薬屋を営む傍ら、錬金術の探求にいそしむゲオルグ・サルヴィアティとその息子レガーレ。腕の良さから『ストレーガ(魔法使い)』と渾名されるゲオルグとは違い、ちゃらんぽらんのレガーレは、毎夜遊び歩いては浮きを流す毎日だった。しかし、ある日、父ゲオルグが魔女の疑いで逮捕されてしまい・・・」

『っポイ!』や『ZERO』のやまざき貴子氏が、なんと16世紀のイタリア・ヴェネチアを舞台にした漫画を描いてます。『っポイ!』の後半や『ZERO』あたりで、ちょっと離れてしまった作家さんでしたので久々です。そして、やっぱりこの人の漫画面白いなぁ、と再確認。
不真面目で陽気で小さい頃から幽霊(?)クラリーチェが見える、快楽主義者の青年レガーレ(レーガ)が、父の逮捕をきっかけに、ヴェネチアの元首(ドゥーチェ)の下で錬金術によって金を作り出すことを強制されることになります。彼は権力者たちの策謀に巻き込まれたりしながら、のらりくらりととらわれの身の生活を送るのですが、その中で彼をはめた謎の多いコルヴォ・ポポラーレや、互いに魅かれ合うことになる元首の娘アルフォンシーナ、ひょんなことからレーガの弟子になる道化の少年ピエロといった、いろいろな人に出会い、そして自分の知りたい事、知らなかった事へと近づいていくことになります。



『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第2巻やまざき貴子

『LEGAの13(レーガのじゅうさん)』第2巻

(やまざき貴子。小学館。フラワーコミックス。2008年。390円)

レガーレたちが求める錬金術で黄金を求める方法は、何かの鉱石と混ぜると金にさせることができるという「賢者の石(哲学者の石)」の発見です。タイトルにある「LEGA(レーガ)」とは「合金」のこと。レガーレは12個の候補をみつけてるので、13個めとして賢者の石を探してるというわけです。

パスクアーレ・チコーニャ(Pasqual Cicogna)は1585年から1595年の元首。作中の年代が何年になるのかは不明。
話の中でゲオルグたちの出身地でキーとなる土地としてフィレンツェが出てくるので、ヴェネツィアだけじゃなく、フィレンツェに行ったりするのでしょうかね。

当時の事物のネタがいろいろ出てきますが、もしかしたら結構いろいろ資料みて頑張ってるのかもしれません。この時代だと、イタリアはあまりパっとしないのですが、今後、メディチ家の衰亡と話を絡めてくるのかも。
今後の展開が楽しみです。

たしか『メディチ家の滅亡』とかなんとか言う本持ってたはずですが、見つからない。三十年戦争関連の情報が欲しくて手に入れたような憶えがあるけど、ほぼ読んでない本だったはず。

あ、やまざき貴子氏は北海道の東端の方の出身なんですね。

参照サイト
小学館コミック -flowers
http://flowers.shogakukan.co.jp/
ヴェネツィアのドージェ一覧(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D
%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%89%E3%
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Pasquale Cicogna(wikipedia)イタリア語
http://it.wikipedia.org/wiki/Pasquale_Cicogna

関連記事
イタリア各地を巡った体験を漫画に。小栗左多里&トニー『さおり&トニーの冒険紀行 イタリアで大の字』
http://xwablog.exblog.jp/9797131
飛べない豚はただの豚だ。飛ばない豚はよく訓練された豚だ。宮崎駿『紅の豚』のDVD
http://xwablog.exblog.jp/8870917
当時の本を手本にイタリア貴族のマナーを語る。彌勒忠史『イタリア貴族養成講座』
http://xwablog.exblog.jp/9155024
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by xwablog | 2009-02-02 23:21 | 史劇
互いの動きを操り合う姉川の戦いという緊迫した戦場ドラマ。宮下英樹『センゴク』第4巻と5巻
ども。馬頭です。
最近になって新紀元社のメンアットアームズシリーズを集めようと思ったのですが、思った以上に値上がりしてしまってて欲しい本に手が出ません。やっぱ中世もの西欧ものが高いですね〜。重版してくれないのかな。

それはともかく。

宮下英樹『センゴク』第4巻

『センゴク』第4巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2005年。514円)
「明智隊と協力して金ヶ崎の退き口を乗り切った木下隊とセンゴク(仙石秀久)。信長はこの苦境をもたらした元凶の浅井家に対して即座に軍団を動かし、浅井領へと攻め入るが、木下藤吉郎は浅井家家臣のもとに身を寄せている竹中半兵衛のもとへ赴き・・・」

金ヶ崎の退き口編が終わり、今度は姉川の戦い編です。浅井領を攻める信長軍ですが、琵琶湖東岸にある小谷城・佐和山城といった重要拠点があり、浅井軍最強の磯野員昌の軍が守るのです。そしてその磯野軍の中心的人物で、無双の強さと知略を誇る覆面の猛将・山崎新平が、信長、そして仙石秀久の前に立ちはだかろうとしているのです。
そこで木下藤吉郎(豊臣秀吉)は、浅井家の家臣・堀家の家老の樋口直房のもとに客人として滞在する竹中半兵衛を訪ね、隠遁生活からぬけだし再び戦場に出るよう言うことになります。久々の再会で、「大きくなった」印象のある木下、そしてセンゴクを見て、半兵衛は決意を固め、小谷城・佐和山城の中間の要衝・長比砦を守る堀家の寝返りを企図して動き出すのです。

ちなみに山崎新平は実在の人物らしいですが、細かいことが何もわかってない人物で、人物像はほとんど創作らしい。



宮下英樹『センゴク』第5巻

『センゴク』第5巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2005年。514円)

4巻で小谷城を包囲し、5巻で壮絶な決戦となります。
小谷城のすぐ近くで行われた姉川の戦いは、通説の不備を説明しつつ(磯野員昌の11段抜きとか)、別の説を持ってしてドラマチックに描いています。
うーむ、そういう風に見れるのか〜、と思いました。これは面白い。


参照サイト
センゴク ヤンマガ
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/rensai/ym/sengoku/sengoku.html
山崎新平(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E6%96%B0%E5%B9%B3
姉川の戦い(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%89%E5%B7%9D%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
坂井尚恒(久蔵)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E4%BA%95%E5%B0%9A%E6%81%92

関連記事
全滅必至の金ヶ崎の退き口の絶望的状況の中で・・・。宮下英樹『センゴク』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/10210619
試し合戦にて奮迅する仙石秀久に引きずられるようにして・・・。宮下英樹『センゴク』第2巻
http://xwablog.exblog.jp/10148738
マイナー武将・仙石秀久が主人公。戦国時代の真実の姿を描く! 宮下英樹『センゴク』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9919918
今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9850096
細密な池上絵と重厚な工藤話の描き出す織田信長の生涯。池上遼一&工藤かずや『信長』全8巻
http://xwablog.exblog.jp/10137965/
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by xwablog | 2009-02-01 01:43 | 史劇
1600年に行われたパッペンハイマー裁判の詳細。ミヒャエル・クンツェ『火刑台への道』
仕事中、眠たさをごまかすために飴を舐めたりするのですが、それが続きすぎて一日に一袋くらい食べちゃうことがあります。これはよくないなぁ。ちなみに最近気に入っている飴は『塩キャラメル』というやつ。フランスのロレーヌの岩塩を使用。

それはともかく。昨日につづき処刑人繋がりで。

火刑台への道_ミヒャエル・クンツェ

『火刑台への道』

(ミヒャエル・クンツェ。訳/鍋谷由有子。白水社。1993年。2800円。315ページ)

第一章 塔
第二章 街道
第三章 高き所
第四章 谷間
第五章 奈落
第六章 水車小屋
第七章 魔女の集会
第八章 拷問部屋
第九章 処刑場
あとがき
原註

1600年にバイエルン公国の首都ミュンヘンで処刑された放浪者一家の処刑までの顛末を、史料や当時の社会状況を紹介しながら解説する一冊。原題は1982年にドイツで出された「Strasse ins Feuer. Vom Leben und Sterben in der Zeit des Hexenwahns」
当時の裁判で容疑者がどのようにして取り調べられ、拷問され、罪が決定していくか、そしてどのようにして処刑されるのかが細かく書かれていて、この悲惨で不幸なミヒャエル・パッペンハイマーの一家が子供も含めてどんな目にあったかが400年たった今でもよくわかります。この事件は当時有名で「パッペンハイマー裁判」として知られているようです。
当局にとって迷惑な存在であった放浪者たちに対する見せしめという意味もこめて、「魔女」の一家ということで彼らに罪を拷問で「自白」させ、見せ物のように処刑します。そう。処刑というものが当時のエンターテイメントだったのがよくわかります。
処刑される方のことも詳しいですが、する側の方についても詳しく書いてあります。処刑人というものがどういうものかもよく解ります。
あと処刑した側のトップは、もちろんバイエルン大公ですが、当時のバイエルン大公は、あのマクシミリアン1世・偉大公です。強力な君主で、敬虔かつ狂信的なカトリック教徒で、連盟(リーガ)側の指導者で、三十年戦争では家臣のティリー伯とともに重要な役割を見せていたあの人。当時はまだ若く、27歳前後だったようです。

ところで、著者のミヒャエル・クンツェ氏は、本来は作詞家・脚本家としての活動がメインで、グラミー賞までとってます。宝塚で何度も上演されている『エリザベート』はこの人の作品。
けど、この人、昔は法律を学んでて博士号まで持ってます。だから、この裁判をとりあげた本について書けたのですね。

ともかく、これも非常に面白い本で、私の「お薦め歴史本10冊」の中に入る良作です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ところで、ロシア正教会の次の総主教が決まったようです。
ロシア正教会、第16代総主教にキリル府主教を選出(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0128/TKY200901280271.html?ref=rss
モスクワおよび全ルーシの総主教には、やはり総主教代理をつとめたスモレンスク・カリーニングラードのキリル府主教がなることが決定しました。就任式は2月1日。


参照サイト
白水社
http://www.hakusuisha.co.jp/
マクシミリアン1世 (バイエルン選帝侯)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B31%E4%B8%96_(%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E9%81%B8%E5%B8%9D%E4%BE%AF)
ミヒャエル・クンツェ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%92%E3%83%A3%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7
ミヒャエル・クンツェ公式
http://www.storyarchitekt.com/
宝塚大劇場 エリザベート
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/07/snow_takarazuka_elisabeth/index.html

関連記事
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
http://xwablog.exblog.jp/10266804/
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408/
近世ドイツを生きる人びとの世界。P・ラーンシュタイン『バロックの生活 1640年~1740年の証言と報告』
http://xwablog.exblog.jp/8532065
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by xwablog | 2009-01-30 10:34 | 書庫
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
ども。馬頭です。
昔から家電製品とかを買った時、梱包されてた箱を捨てるタイミングがうまく計れなくて、ついつい使い道のない箱がずーっと残ってしまってたりします。今も一年前に買ったi-Macの箱がそのまんま置いてあったり。捨てようかなーと思うと、何か使い道は無いかと考え出して、結局そのまま。他にもスキャナとかHDとかゲームの箱が。すっぱりまとめて捨てないと。

それはともかく、先週借りたDVDのことでも。

ダークソード 処刑人

『ダークソード 処刑人』

(イギリス・オーストリア映画。2006年。監督/サイモン・アービー。出演/ピーター・マクドナルド、スティーヴン・バーコフ、ニコライ・コスター=ワルドー、ジュリー・コックス。108分。3990円)
「1520年、オーストリアの小都市の修道院で育った二人の少年、捨て子のマティアスと大司教の庶子・ゲオルグ。永遠に兄弟たろうと誓いあった二人だが、マティアスは皇帝軍の兵士として徴用され、別れ別れになってしまう。それから15年。修道院長となっていたゲオルグのもとに中尉に出世したマティアスが訪れ二人は再会するのだった。しかし、処刑執行人の娘に一目惚れしたマティアスはゲオルグの忠告を無視して彼女と結婚してしまう。地位を投げ捨てて賤民である処刑人職を継いだマティアスだったが、そのころ、街では再洗礼派の人々が迫害され不穏な動きがみられていた。そしてマティアスの前には、彼の結婚式を挙げてくれた再洗礼派の司祭が連れてこられ・・・」

16世紀・宗教改革時代のオーストリアを舞台に、処刑人となった軍人とその幼馴染みの修道院長たちといった、信仰と社会制度に翻弄され、友情と愛の困難に直面する人々の苦悩を描きます。原題は『THE HEADSMAN SHADOW OF THE SWORD A HEADSMAN'S TALE』。やはりこれも日本語タイトルがアレですね。
どうでもいいことですが、allcinema.onlineのデータではイギリスと「オーストラリア」の映画となっています。まあ、間違えられてるのには慣れっこですが、こーゆー間違いを見てもやはり「オーストリー」はねえな、と思います。それくらいなら「エスターライヒ」で。
それはともかく。
宗教改革で揺れる16世紀の神聖ローマ帝国が舞台で、主人公が処刑人、いわゆる「首斬り役人」だということだけでも美味しいのですが、これが物語としても結構見れる内容でして、ド派手なところはないものの、話を楽しめました。お城や町中などのセットも良くて、力が入ってるように見えました。見物人たちの前での処刑シーンや、聖体行列もなかなか。戦場で戦うシーンとか、剣劇の類いはないので、そういうのを期待してると落胆してしまうかもしれませんが。

中世の処刑人については、阿部謹也氏が賤民についての本とかで書いてますし、前に紹介した『中世のアウトサイダーたち』の中にも一章がもうけられています。
そしてなにより、当時の史料としてこの本が非常に面白いです。


ある首斬り役人の日記

『ある首斬り役人の日記』

(フランツ・シュミット。訳/藤代幸一。白水社。1987年。1900円。239ページ)
訳者まえがき
序言
ある首斬り役人の日記 第一部
文化史的・法制史的解説(J.C.ヤーコプス)
ある首斬り役人の日記 第二部
文学史と民俗学からの解説(H.レレケ)
訳注
事項索引

16世紀後半から17世紀にかけてニュルンベルク市で処刑人をやっていたフランツ・シュミット親方の日記をまとめたもの。原題は『ニュルンベルクの死刑執行人フランツ親方の日記』で、18世紀にエンターという人がまとめて出版し、世に知られることになります。これはその翻訳ということになります。
フランツ親方は361人も斬ったり締めたりで死刑にし、他にもむち打ちや身体刑を与えたりしたのですが、それを記録に残してくれたわけで、非常に史料的な価値があるとともに、実はこれが読み物としても面白くなっているというのが凄いです。
はじめはまさに記録のためといった感じで、日時、氏名、出身地、罪状、処刑法が箇条書きで書かれていたものが、徐々に詳しく書き始め、処罰される人間が、どういう人間で、どいういうことをどういう経緯でしたのか、どんな逸話があるのか、どのように処分し、お金のことや持ち物のこと、発言についてなど、といったことが事細かに書かれるようになってきます。処罰される人たちの人生もひとつひとつが興味深く、そういう意味でも面白いです。
これ、古い版ですが、2003年に新書の白水Uブックスから新版が出てますね。

映画で起こったような当時の状況については、ちょうどこれなんかがマンマですね。


宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史

『宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史』

(永田諒一。講談社。講談社現代新書1712。2004年。700円。226ページ)
プロローグ
第一章 社会史研究の発展
第二章 活版印刷術なくして宗教改革なし
第三章 書物の増大と識字率
第四章 文字をあやつる階層と文字に無縁な階層
第五章 素朴で信仰に篤い民衆
第六章 聖画像破壊運動
第七章 修道士の還俗と聖職者の結婚
第八章 都市共同体としての宗教改革導入
第九章 教会施設は二宗派共同利用で
第十章 宗派が異なる男女の結婚
第十一章 グレゴリウス暦への改暦紛争
第十二章 「行列」をめぐる紛争
エピローグ
あとがき
参考文献

これは面白い上に読み易いのでお薦め。出版事情の変化が宗教改革に大きな影響を与えたことも書かれていますが、これがわかれば映画の中でなんで焚書をしてたのかが納得いくかと。

ところで、今回、映画みたあとに自分の本棚を見返してみて、宗教改革関連の本がぜんぜん無いことに気づきました。何か改革の歴史を通しで見ることができて判り易いのあればいいんですが。
ちなみに再洗礼派について手持ちの本で簡単に調べてたら、『オーストリア史』に面白い話が。なんでもオーストリアでは長い間、ルター派よりも再洗礼派の方が農民にウケてたそうです。でも「前代未聞の教義」のために当初から弾圧されてたみたいです。なんか再洗礼派というとスイスとライン川沿いというイメージがありますが、ドナウ川沿いからモラヴィアにもちゃんと広まってたんですね。ちなみにオーストリア・ドナウ沿岸とかで活躍した一派はフープマイヤーとかフーター(フッター)とかだそうです。

再洗礼派といえば、研究者の方の「ミュンスター再洗礼派研究日誌」というblogが面白いのでちょくちょく見てます。専門的すぎる研究の話とかはわからないんですが、それ以外の記事とかでも興味深い話が多いです。


映画の出演者について調べてたら、ニコライ・コスター=ワルドーという役者さんは『ブラックホークダウン』のゴードン役の人で、スティーヴン・バーコフは、『ランボー 怒りの脱出』のポドフスキー役の人でした。

参照サイト
ミュンスター再洗礼派研究日誌
http://d.hatena.ne.jp/saisenreiha/
アナバプテスト(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%90%E3%83%97%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88

関連記事
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408/
中世ヨーロッパを異教のまま生きる少女の物語。『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄槌』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7755042/
ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンの自伝『鉄腕ゲッツ行状記 ある盗賊騎士の回想録』。痛快極まる面白さ!
http://xwablog.exblog.jp/8335876
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by xwablog | 2009-01-29 04:01 | 史劇
オランダの支配する台湾を舞台に日本人が活躍する。安彦良和『麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり』1巻
昨日は『龍骨』の補足本「碧瑠璃」「紅琥珀」の注文をしてきました。結局、せっかく買ったけど『ホビージャパン』も『電撃黒マ王』も必要なかったなぁ。
本が届くのは3月だそうです。

それはともかく。

麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり)第1巻_安彦良和

『麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり)』第1巻

(安彦良和。徳間書店。リュウコミックス。2009年。571円)
「1639年、南海を航行するオランダ船に秘かに近づき襲撃する海賊船があった。そこで彼らを率いる松浦藩主の息子・伊織は、囚われの身の異国人と一人の日本人と出会う。伊織はその日本人・シローがあの島原の乱で死んだはずの反乱軍首魁・天草四郎ではないかと素性を問うのだが・・・」

安彦良和先生の歴史ものの最新作。『ガンダム』の方をあんなに描いていてなお、これだけの作品も同時に描けてしまうというそのバイタリティに驚きますね。ほんと。
今度の歴史ものは、台湾を中心とした不穏な状況の東アジアの海洋が舞台のようで、タイトルにある「麗島」とは当時この地を占領していたオランダ人たちが「麗わしの島(フォルモサ)」と呼んだ台湾のこと。
神懸かり的な(そして人の話を聞かない男)シローこと天草四郎と、彼をマカオへと逃がそうとする謎の白人ミカ・アンジェロ、そして彼らと関わりはじめてしまった松浦藩主・宗陽隆信の息子・伊織が出会い、オランダの勢力が優勢なこの海域を抜け、スペインの勢力圏へ行こうとします。伊織はゼーランジャ城に捕まってしまいますが、それをミカが助けて・・・
彼らの他にも、流浪の身の上の剣豪・宮本武蔵や、肥後から派遣されてきた渋川右京亮も登場。そしてなにより、ミカ・アンジェロが実は三浦按針の息子(領地を継いだジョゼフ?)で徳川幕府の隠密(外人忍者!)だったりと、当時の日本の著名人とかも引っ張り込んで、なかなかややこしい状況を作り上げています。これ、どう始末つける気なのが凄く楽しみですね。

連載は『comicリュウ』。連載当時はとびとびの連載だったりしましたが、最近は調子良く掲載してます。

そういや、この前、『リュウ』『解剖医ハンター』という連載がはじまったって言いましたが、あれ、前後編の二回で終わってしまいましたね。なんだ残念。けど、面白かった。

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ついでに。
最新号の『ビッグコミックスピリッツ』も見ました。『シュトヘル(悪霊)』の第三回。ウィソ(すずめ)と呼ばれる少女の兵士が陥落する砦で果敢に戦うシーン。このウィソがどうにかなって恐れられる「シュトヘル」となるのでしょうか?
ちなみに登場する人名についてはむとうさんのところで、コレじゃないか、というようなことを書いてます。


参照サイト
コミックリュウ
http://comicryu.com/top.html

関連記事
戦国時代の貿易を通してみる日本史。武光誠『海外貿易から読む戦国時代』。けど、ちょっと断定的過ぎ。
http://xwablog.exblog.jp/8718748
海賊が戦車強奪、フィンランド銃乱射、パキスタンでの戦闘、小さなガンジーなど最近のニュース。081003
http://xwablog.exblog.jp/9620941
お家再興をするために逆玉狙いの嫁探し珍道中。田中ほさな『乱飛乱外(らっぴらんがい)』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7700851
江戸時代におけるイギリスのイメージの変遷。T・スクリーチ『江戸の英吉利熱 ロンドン橋とロンドン時計』
http://xwablog.exblog.jp/8721490
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by xwablog | 2009-01-22 21:25 | 史劇
イギリスと結婚した処女女王がスペインと戦う。イギリス映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』
今日はいろいろ無茶したせいか、体調が悪いです。この前手に入れることができた『虹色のトロツキー』全巻を帰ってから読もうかと思ったけど、ちょと無理だ。
代わりにこの前観たこれでも。

エリザベス ゴールデン・エイジ

『エリザベス ゴールデン・エイジ』

(イギリス映画。監督/シェカール・カプール。出演/ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュほか。2007年。114分。)
「16世紀後半、イングランドの女王として君臨するエリザベス1世。ある年、彼女の宮廷に一人の航海者がやってくる。新大陸から帰ったウォルター・ローリーは、女王と知己を得ようとしていたのだが、エリザベス1世は彼の魅力に強く魅きつけられる。しかし、エリザベスの侍女エリザベス・スロックモートンもローリーに魅かれ・・・」

1998年に作製された『エリザベス』の続編。スタッフは同じ。
今度の話は、女王に即いて権力を握ったあとのエリザベスが強大なスペインと戦う姿を描いたものですが、ウォルター・ローリーとの恋の話がもうひとつの柱となっています。
英邁な君主としての姿と、恋ひとつままならず、女として老いはじめた姿、そして妹メアリー・スチュアートと対立しなければならない苦悩を描きます。(ババア萌えな人にはいい作品かも)
ウォルター・ローリーがかっこいい男で(残っている肖像画もかっこいいです)、物語のもうひとりの主人公的な存在となっています。
かなり力の入った作品で、町中の様子とか行列や儀式で使う衣装なんか凄いですし、アルマダの海戦もなかなか良かったです。
フェリペ2世がスペイン中の森を伐採して無敵艦隊アルマダを建造するところなんてなかなか興味深かった。あとイギリス艦隊の指揮官・ドレイクや、占星術師として有名なジョン・ディーまで登場してくれます。敵のボスであるスペイン王フェリペ2世が私的に非常にかっこよくたまりません。
それと、エリザベス1世の婿探し的なシーンでは、ロシアのイヴァン雷帝の肖像画が登場したりします。けど、あの肖像画は19世紀に描かれたやつなんですが。

世界の戦争 6 大航海時代の戦争 エリザベス女王と無敵艦隊

『世界の戦争 6 大航海時代の戦争 エリザベス女王と無敵艦隊』

(編/樺山紘一。講談社。1985年。1300円。329ページ)
この中の一章「スペイン艦隊の敗北」は海野弘氏が書いています。



スペイン無敵艦隊

『スペイン無敵艦隊』

(石島晴夫。原書房。1981年。1800円。282ページ)
この本では第五回まであったアルマダの戦いを全部紹介し、イギリス・スペイン間の海での対立を通して解説しています。



アルマダの戦い スペイン無敵艦隊の悲劇

『アルマダの戦い スペイン無敵艦隊の悲劇』

(マイケル・ルイス。訳/幸田礼雅。新評論。1996年。3090円。290ページ)
こちらはまさに1588年の「アルマダの戦い」のみを細かく解説。



どうでもいいことですが、メアリー・スチュアートが処刑されるシーンを見て、『ジョジョの奇妙な冒険』を思い出した。タルカスとブラフォードはどこだーっ!

参照サイト
エリザベス ゴールデンエイジ公式
http://www.universalpictures.jp/sp/elizabeth_goldenage/
ウォルター・ローリー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC
アルマダの海戦(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%80%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%88%A6

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騎士道のかっこよさをエドワード黒太子視点で描く。蒲生総『ガーター騎士団 Splendour of KING』全3巻
http://xwablog.exblog.jp/10041406
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394
船の技術と歴史を紹介する博物館「船の科学館」に行ってまいりました。
http://xwablog.exblog.jp/9544946
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by xwablog | 2009-01-18 01:38 | 史劇
全滅必至の金ヶ崎の退き口の絶望的状況の中で・・・。宮下英樹『センゴク』第3巻
今日、会社で流れていたラジオを聞くとはなしに聞いていたのですが、最近は戦国武将が女性たちの間で流行っているという話を聞いて、聞き始めたんですが・・・
あの小川町にある歴史系本屋・時代屋さんの中の人の女性が出てコメントを聞かれてて、その会話が変で面白かったです。だいたいこんな感じの会話してました。

パーソナリティー「戦国武将なんて言うと中年男性とかが好きそうなものですが、なんでも最近は女性の間でも流行っているとか」
女性「はい、ゲームなどから入ってくる人が多くて、『戦国BASARA』というのが出てからが・・・」
パ「へ〜、へ〜」
女性「これに登場するキャラクターたちがみんなイケメンでして・・・」
パ「ほう、ほう」
女性「そういうイケメンたちを妄想でカップリングしたりどうこう・・・」
パ「は〜」
女性「ウチの店でも戦国武将にあやかった人気商品が売れたりしまして・・・」
パ「どういったものが売れるんですか?」
女性「はい。家紋の入ったアイテムとかが・・・」
パ「そりゃ他人の家の家紋じゃないですか!?」

その通りだよな(笑)。
なんかえらくツボに入りまして、仕事中にもうイヤらしい一人笑いが止まりませんでしたよ。
他にも

女性「結婚式では女性ばかりが特別な衣装着たりしますが、最近は男性が甲冑を着たりしてやるのが流行ってて・・・」
パ「それは新郎がやりたいんじゃないんでしょ!?」

とか、いろいろ面白かったです。

それはともかく。

そういった女性向けな戦国時代ではない方の戦国時代もの『センゴク』の3巻読みました。

宮下英樹『センゴク』第3巻

『センゴク』第3巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2004年。514円)
「1569年、足利義昭を連れての上洛に成功していた信長だったが、斉藤龍興と三好三人衆によって義昭の宿泊所が襲撃される。世に言う六条合戦(本圀寺の変)は浅井の猛将・山崎新平の活躍もあり事無きを得たが、その時役立てなかったセンゴクと木下隊は自分たちの無力を痛切に感じるのだった・・・」

仙石秀久が主人公の戦国時代漫画。
六条合戦と金ヶ崎の撤退戦がメインの巻。斉藤義龍の息子・斉藤龍興が隠れた名将として暗躍。さらに珍しく浅井長政が愚鈍な大名として描かれています(普通は織田家との関係に悩む若くかっこいい当主として描かれたり)。
近畿一帯の経済圏獲得のために朝倉家と戦うことになった織田信長ですが、敦賀を目指して順調に勝利を収めていたものの、浅井の離反によって一転して絶望的な状況に追い込まれてしまいます。
この時、撤退する軍団の殿をすることになったのは、木下藤吉郎の部隊。全滅必至の中、生き残る望みを捨てず、懸命に撤退戦を続けるセンゴクたちの苦闘が描かれます。

参照サイト
センゴク ヤンマガ
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/rensai/ym/sengoku/sengoku.html
斎藤龍興(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E9%BE%8D%E8%88%88
本圀寺の変(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%9D%A1%E5%90%88%E6%88%A6

関連記事
試し合戦にて奮迅する仙石秀久に引きずられるようにして・・・。宮下英樹『センゴク』第2巻
http://xwablog.exblog.jp/10148738
マイナー武将・仙石秀久が主人公。戦国時代の真実の姿を描く! 宮下英樹『センゴク』第1巻
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今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
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油売りから戦国大名に! だれもが知ってる下克上。本宮ひろ志『猛き黄金の国 道三』第1巻 法蓮坊
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細密な池上絵と重厚な工藤話の描き出す織田信長の生涯。池上遼一&工藤かずや『信長』全8巻
http://xwablog.exblog.jp/10137965/
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by xwablog | 2009-01-17 23:40 | 史劇