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21世紀の江戸時代!? 旗本に引き取られた男前少女の学校生活。津田雅美『ちょっと江戸まで』第1巻
うーん、年末に酔ってコケた時の脚の怪我がまだ痛いです。直したメガネもいまいちしっくりこないし、これは新しいの必要かな・・・。デジカメ欲しかったけど我慢するか。

それはともかく。

ちょっと江戸まで第1巻_津田雅美

『ちょっと江戸まで』第1巻

(津田雅美。白泉社。花とゆめコミックス。2009年。400円。)
「21世紀まで続く江戸時代。大身旗本の桜井貴晄(さくらいきおう)は女たらしの父が残した異母兄弟たちの世話をしてやっていたが、最後に一人残った子がいるとして箱根に部下・神谷正成(かみやまさなり)を向かわせる。神谷は無表情で野生児のようなそうびを気に入って江戸に連れて帰ってくるのだが、実はそうびが女の子であることが解る。こうして江戸で生活することになったそうびだが、幕府立の昌平坂中学校に通うことになり・・・」

『彼氏彼女の事情』の津田雅美氏の新作。『月刊LaLa』で連載中。
江戸時代が現代まで続いていたら、というパラレル設定の日本が舞台(本来の江戸時代は1603年から1867年の264年)。江戸町奉行の桜井家にひきとられたそうびの生活を中心に描いていきます。
現代ではあるものの、電気とか家電とか自動車とかそういった文明は無し。でもハーゲンダッツとかマックとかは出店してたり。
主人公のそうびは津田氏お得意の男前女の子で、江戸時代が舞台とはいっても基本的なノリはかつての学園ものに近く、普通に軽く楽しめます。作中に利用されている江戸の小ネタが楽しいです。

最近読める予定も無いのに戦国・江戸時代の本とかいくつか買っちゃって困ってます。買っておいて困るとは、これいかに。

参照サイト
白泉社オンライン
http://www.hakusensha.co.jp/index.shtml
江戸時代(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3

関連記事
不死の剣士が用心棒として雇われ、異能の剣士集団・逸刀流と戦う。沙村広明『無限の住人』シリーズ
http://xwablog.exblog.jp/9163704
江戸東京博物館の常設展を見てきました。デカいし広いし充実してる。ディオラマいっぱい。
http://xwablog.exblog.jp/8920330
江戸時代におけるイギリスのイメージの変遷。T・スクリーチ『江戸の英吉利熱 ロンドン橋とロンドン時計』
http://xwablog.exblog.jp/8721490
江戸時代の人びとにとって江戸はどう描かれたのか。千葉正樹『江戸城が消えていく 江戸名所図会の到達点』
http://xwablog.exblog.jp/8707031/
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by xwablog | 2009-01-06 00:31 | 史劇
江戸時代の情報のあり方についての本。市村佑一『江戸の情報力』と岩下哲典『江戸の海外情報ネットワーク』
20070414

春ですね~。
でも、微妙な気温だからか、なんか体調悪かったり。頭が痛かったのですが、頭蓋骨と頭皮のスキマが痛いみたいな痛みが来てビビッた。

それはともかく。
最近読む本、戦国・江戸時代ものの日本の本が多いな~。

江戸の情報力_市村佑一

『江戸の情報力 ウェブ化と知の流通』

(市村佑一。講談社。講談社選書メチエ290。2004年。1500円)
第1章・「公」の情報ネットワーク-------情報の創出と管理
第2章・「私」の情報ネットワーク----------「公的情報」を補う
第3章・情報のウエッブ化-----------新しい情報発信と全国展開
第4章・日本的情報伝達の手法----------ウエッブ展開を促したもの
第5章・「知」のインフラを創る-------情報のストックと組織力

江戸時代における情報流通の状況についての本。
江戸時代、幕府の組織が「上意下達」で縦割りに情報を伝えることにはなったが、さらに各人がそれぞれに繋がりを持つ趣味の世界、例えば漢詩を趣味とする人達の仲間内での情報のやり取り、蘭学や博物学、本草学、医学といったことについての仲間、「~社」「~連」「~講」というような横のつながりを持つ団体がそうした情報流通に大きな役割を持っていた、とかそういう話。なかなか興味深い話がたくさんありました。

高札が庶民に対する情報通達手段として活用されていたらしいですが、庶民に対する教育的道徳的指導の提示にはこういった手段もあったということ。
また富山の薬売りは薬の行商人として有名ですが、彼らの持って来る情報が藩内に広まるのを警戒した場合があったらしい。特に鹿児島の薩摩藩は浄土真宗が豊臣秀吉の九州遠征に協力したことがあり嫌っているので(信仰そのものが禁止されていた)、浄土真宗が非常に盛んな富山の薬売りがやってきて、領民に浄土真宗の話をすることを禁止する取り決めなどをしています。
江戸時代の貸本屋は行商のように担いで回るタイプの人もいた。絵画もの、絵付きの紀行ものや、歌舞伎の台本とかそういったものが人気があったとか。
料理本については、当初庶民的なものは少なかったけど、のちに各地との商業取引が活発になった時に、各地の名産・名物を扱った本が出てくるようになる。
又、当時の旅行案内本は現代的なレベルといってもいいほど充実した内容だった。特に内容は喧嘩・盗みといった危機管理に関してが中心だった。
鍬形惠斎(くわがたけいさい)の浮世絵は俯瞰ショットの鳥瞰図が凄い。富士山を背景に江戸全体を見渡す、高度1万メートルからの想像図。
幕府は情報を独占し統制しようとしていたが、それでも横のつながりで漏れて来る。
著作権に関しての初期的な制度がすでにある。本を勝手に同じものを刷られると困るので、同業者同士の繋がりを持ち、本を出す時は公儀側にも届け出をするようにしてその権利を保護してもらっていた。

感想がまとまんないので(いつものことだが)ほぼ箇条書き。


これと一緒に読んだのが、江戸時代に入ってきた海外の情報について扱った本。



江戸の海外情報ネットワーク_岩下哲典

『江戸の海外情報ネットワーク』

(岩下哲典。吉川弘文館。歴史文化ライブラリー207。2006年。1700円)
情報の役割---プロローグ
海外情報の収集・発信の地 長崎と横浜
長崎口と「長崎土産版画」
ペリー来航と開港場横浜
異国情報と江戸社会
ベトナム象が江戸に来た
ナポレオン情報と日本人
緊迫する海外情報と国内政治
アヘン戦争情報を捕捉せよ 幕府内部の情報ネット
アヘン戦争の情報と危機感
幕末の異国船来航と情報分析
ペリー来航と「砲艦外交」
ロシア軍艦対馬占拠事件の情報と攘夷運動
情報と幕府の崩壊-----エピローグ

1729年、八代将軍吉宗がベトナムから連れてこられた象を献上された。三年前に中国人の商人からの提案を受け、OKを出して連れて来させた。はじめオスメスの二頭がやってきたが、メスの方は長崎の人々がいろんなものを食べさせたせいで死亡。オスの方は無事江戸まで到着。その後江戸のある人物に下げ渡され、見せ物として使われたらしい。ちなみに吉宗はオランダからアラビア馬も輸入している。ヨンスチンの『動物図説』も持っていてよく見ていたとか。
この象の来日以後、絵画などに描かれる象がリアルになったとか。
ちなみに日本にはじめて象がやってきたのは1408年、足利義持に献上された象が初めてらしい。これはスマトラ島の有力華僑の亜烈進が献上した黒象。当時、スマトラ島と繋がりがあったという点からして凄いですね。その後、戦国時代にも大友宗麟にカンボジア象が、家康や秀吉もそれぞれ象が献上されてますね。秀吉の時はサン・フェリペ号事件とのからみでスペインから貰ったらしい。家康のはベトナム象。関ヶ原後に東南アジア諸国に友好の書簡を送ったそのお返しみたい。
江戸時代、見れたのは少数の人ですが、ブラウの『大地図帖』も入ってたし、どうやら『レパント戦闘図』というのもあったらしい。それをもとに屏風も作られてたみたい。海外の本とかが意外と日本にきてたみたいですね。

1800年あたりでナポレオンがヨーロッパを席巻したことでその影響が日本にも伝わることになります。オランダは自国が占領されてしまったので、そのことを隠し通します。江戸幕府がキリスト教の特にカトリックを警戒していたため新教国のオランダが貿易を許されていたのですが、カトリックのフランスによって占領されたとなると貿易が停止されかねないということで黙ってたわけです。ナポレオンについてはその頃捕まったロシア人ゴロヴニンの部下でムールという人物からの情報ではじめて知られるようになります。
このムールという人物がなかなか面白い人で、蝦夷で捕まって獄中に入れられるんですが、絵心があって通訳として日本語を覚えていき、最後には日本に帰化したい、とまで言いだします。まあ、最後はゴロヴニンたちと一緒に帰国させられるのですが。
ロシア海軍が対馬の一部を占拠したポサドニック事件についても書いてありますが、ここらへんの事情は初めて知りました。
ゴロヴニンと高田屋嘉兵衛の交換以後、日露関係は良好だったのですが、この事件に対してもそれほど悪い印象が広まるというものではなかったようです。むしろペリー来航の時のアメリカとかの対応などにおける米国への不信感のほうが強かったみたい。またポサドニック号事件そのものの原因となった英国の進出もあって、ロシアの方が心証が良かったそうです。日露同盟によって英国に対抗するという手もかなり可能性としてはあったらしい。


参照サイト
江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

関連記事
江戸時代初期の逃亡農民「走り者」たちの実態に迫る。宮崎克則『逃げる百姓、追う大名』
http://xwablog.exblog.jp/10546146
21世紀の江戸時代!? 旗本に引き取られた男前少女の学校生活。津田雅美『ちょっと江戸まで』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/10153663


この記事へのコメント

これはかなり面白そうな本ですねぇ~
ウェブとかウェッブとか、はやり言葉っぽいものをわざわざ使わんでもということもありスルーしてましたがこれは読むべきでした・・・orz
Posted by 蒸しぱん at 2007年04月14日 23:03

>ウェブ化と知の流通
「ウェブ(ウエッブ)」という言葉の使い方にはちょっとどうかなという点があります。でも内容については、個々の事例がとても面白いのでちょっと見るくらいだとしても楽しめますよ。
話のまとめとかに関してはそれほどうまく提示できてるものがあるわけじゃない感じでした。
『江戸の海外情報ネットワーク』の方も個々の事件とかはとても興味深い話ばかりです。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月15日 00:51


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by xwablog | 2007-04-14 01:43 | 書庫
ありのままにいう。この本はめちゃめちゃ面白い。磯田道史『武士の家計簿 加賀藩御算用者の幕末維新』
武士は喰わねど高楊枝。でも、それはしたくてしてるわけじゃないんだ!

武士の家計簿_磯田道史

『武士の家計簿 加賀藩御算用者の幕末維新』

(磯田道史。新潮社。新潮新書。2003年。680円)
「最近発見された金沢藩士猪山家の文書には、金沢藩の御算用者として働いていた猪山家の三代に渡る精細な家計簿が含まれていた。この家計簿からこれまでほとんど知られていなかった武士の経済状況を調べ、さらに幕末から明治を生きた猪山家の立身出世の物語を生き生きと読み解いていく。」

江戸時代の武士の生活について、金沢藩士猪山家を中心に調べていく良作。
この本が出たのは2003年ですが、2006年の夏ごろにこれの内容を追ったテレビ番組「拝見・武士の家計簿」がNHK教育で4回シリーズでやってました。それを見た時非常に面白かったので、いつか読もうと思ってました。
1842年(天保13年)から1879年(明治12年)までの猪山家の家計簿や書簡といったものをもとにして、当時の武士の生活・思想や慣習・支配システム・階級制度・経済的構造などについて掘り下げていっています。
テレビ見てた時にも思いましたが、作者の茨城大学助教授・磯田道史氏の軽妙な語り口がとても楽しくわかりやすいです。三章の冒頭、「ありのままにいう」のくだりはマジで笑いました。

加賀藩(金沢藩。大政奉還以後はそうとも呼ばれるとか。この前間違ったこと書きました。)は、戦国時代、織田信長の武将だった前田利家が開いた藩で、加賀・能登・越中、つまり現在の石川県と富山県を統治していました。「加賀百万石」と言われるように、当時の諸藩の中で、唯一100万石を越す領地を持っていた大大名でした。猪山家文書がはじまる時の藩主は13代目の斉泰。
猪山家は当初、前田家の直参ではなく、菊地右衛門という1000石程度の前田家の家臣につかえる「陪臣」でした。しかし、5代目・市進の時(1731年)に、前田家の「御算用者」つまり経理係のひとりとして仕えはじめています。もらってた給料は「切米40俵」。お米の単位「合升斗石」は「1石=10斗=100升=1000合」となり、一升はだいたい1.5キログラムです。現在、「1俵=4斗(60キログラム)」ですが、当時は「1俵=3.5斗」が基本、ただし、加賀藩は「1俵=5斗」だったので、「切米40俵」は200斗、つまり20石程度の収入となります。
猪山家はその後の働きによって、知行地を与えられることになります。これは七代目の信之によります。それには東大の赤門が関わっていました。東大の敷地は加賀藩の上屋敷跡なのですが、あの赤門はその時に建てられたものです。前田家当主・斉泰が、将軍・家斉の子・溶姫と結婚する時に、婚礼のお祝いで建てられたから、赤く塗ってあるわけです。この時、逼迫する藩の財政の中(赤門の内側が朱色に塗られていないのは、塗るお金を節約したからだとか)、門の建設に活躍したのが猪山信之で、その功績から知行地が与えられることになります。
非常に出来の良かった信之は、さらに「御次執筆役」という藩主の書記官のような役職についたりもしますが、重要な役職であるにもかかわらず俸給は少なく、借金が嵩みます。しかし、「少ない」といってもそれは他の代々の家臣にくらべれば、ということで、当時の猪山家の年収は現代の感覚で約1200万円くらいはありました。こんなに収入があるのになんで借金があるのかというと、これは当時の制度が、武士が武士らしくあるためにどうしても必要なお金が、収入を上回るようになっていたためでもありました。あまりにも借金が増えたため、家財を整理し、本気で借金返済に乗り出します。
こうして付けられはじめたのが、「金沢藩士猪山家文書」と呼ばれるものに含まれる細かい家計簿だったわけです。しかも、この家計簿を付けていたのが、加賀百万石の財政を担う「御算用者」だったため、非常に正確で細かいものとなりました。
何にいくら使ったのかなどがみんな分かるため、当時の生活の様子がまさにそのまま分かってしまうわけです。

この本が楽しいのは、猪山家の歴史そのものを体験できるとともに、当時の政治状況やさまざまな制度が、どうして猪山家をこのような状況に追い込み、そしてどうして猪山家が出世することが出来たのか? ということを読み解くことができるからかと。なんだか読んでてわくわくしてきます。一級の物語にも引けを取らないドラマ性というか、状況を解明していく面白さというか。
ともかく、歴史にそれほど詳しくない人でも読める手軽感もあり、非常にオススメの一冊です。


参照サイト
加賀百万石 美と歴史
http://shofu.pref.ishikawa.jp/shofu/kagaDVD/
おコメの単位
http://www.naozane.co.jp/okome/tani.htm
お米の単位
http://gantara.com/okome/mame/mame1.htm
磯田道史個人データ
http://www.hum.ibaraki.ac.jp/renkei/intro/h-isoda.htm

関連記事
時代劇や漫画小説がどれだけ実像と違うか解ると吃驚します。東郷隆&上田信『絵解き 戦国武士の合戦心得』
http://xwablog.exblog.jp/10516201/
なんで江戸に幕府が出来たのかに答える。岡野友彦『家康はなぜ江戸を選んだか』(江戸東京ライブラリー9)
http://xwablog.exblog.jp/8401258


この記事へのコメント

「絵鯛」のエピソードが大好きです。泣ける。NHK教育の番組も観てましたが、役者も悪くなかったですね。
Posted by 速水螺旋人 at 2006年12月24日 21:03

NHK教育、たまたまだったんですが、私も見ました。
あれは面白かったですね。
この本が繋がっているのは知りませんでした。

面白そうですね。
買ってみようかな・・・って未読山が大きいなあ(^^;
Posted by 武藤 臼 at 2006年12月24日 23:33

>絵鯛
当時の猪山家の人たちがどんな態度や気持ちであの鯛の絵を見たのかとか想像してみるとなんとも。まさに「武士は喰わねど高楊枝」。自分が雇ってる人間よりお金に窮するというのも泣けますね。

>NHK教育
NHKはあの手の番組でああいった再現をやろうとすると失敗することが多いのですが、あれは成功でしたね。お父さんのつらそうな様子がよかった。

>味読山
これはページもそんな無いしかなり読みやすいですから、簡単に読み終わりますよ。是非是非。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年12月25日 02:30
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by xwablog | 2006-12-23 01:04 | 書庫
女人禁制の男の園・大奥を描く逆転世界。よしながふみ『大奥』第1巻
『西洋骨董洋菓子店』や『愛がなくても喰ってゆけます。』のよしながふみ氏の、一部で話題になってる異色の時代劇漫画『大奥』を読んでみました。

「ここは暗い。こんなにも輝くばかりの美貌と才覚を持つ者達がひしめいているというのに、心が暗いのだ」

大奥第1巻_よしながふみ

『大奥』第1巻

(よしながふみ。白泉社。ジェッツコミックス。メロディ連載。2005年。571円)
「天然痘に似た奇病によって男の人口が激減し、女性が社会の中心を担うようになった江戸時代の日本。その日本を統治する幕府のトップである将軍職も女性によって継がれるようになっていた。男が足りない世の中でありながら、将軍だけは美男3000人を集めた女人禁制の世界『大奥』を持っていて・・・・」

面白い! こんな変な設定なのに面白い!
男女逆転という点だけでなく、話とキャラクターがそもそも良くできていて、この歪んだ社会をはじめの違和感を感じさせないで「納得」させる力を持っています。
この漫画、はじめは貧乏旗本の息子・祐之進が大奥にあがり、驚きつつも、その中で頭角を現していきます。
この話は途中からこの大奥の主人である八代将軍・吉宗(女性)が中心となって進んでいきます。この巻の最後には、この大奥を含め、日本社会の全てにおよぶ女性優位の構造の謎に迫ろうかという感じになってます。
はやく次の巻出ないかな~。とか思ったら、11月29日に発売予定です。

参照サイト
The Fumi Yoshinaga Resource(ファンサイト)
http://yoshinagafc.web.infoseek.co.jp/
大奥を知る(武士の時代)
http://homepage1.nifty.com/SEISYO/oooku.htm

関連記事
疫病の流行で社会が変わり女将軍が生まれる時がきた。よしながふみ『大奥』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/7920601
去年終わりの新刊等まとめて紹介。将国のアルタイル3巻、大奥4巻、聖痕のクェイサー6巻、新鬼武者2巻
http://xwablog.exblog.jp/10129464
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by xwablog | 2006-10-23 06:29 | 史劇
『歴史に好奇心 黄金島・ジパング 謎解き・金の日本史』の難点
2006/09/13
本日はふと思いついて、おしるこを食べました。さすがにお餅3つと水気少なく作ったこしあんをどんぶり一杯喰うと、喉が非常に乾きますね。
まだこしあんを6分の1くらいしか使ってないので、早いうちにあと5回喰う予定。

それはともかく。久々のテレビ番組記事。
ここ最近、なかなか興味深いネタを取り上げるNHK教育の「知るを楽しむ」の『歴史に好奇心』ですが、今月からはじまったシリーズは日本の金の歴史について語ります。この『歴史に好奇心』のナビ役は毎回柳家花緑ですが、今度は彼とともに林家きく姫が参加。先に難点だけ言うと、演出とこの林家のキャラクター性が最悪です。このホームズ演出考えたやつめはどんな目論見でこんなことを? とにかく陳腐です。前の日本の夏のことをとりあげた時の演出にも問題ありましたが、今度のはさらに酷い。林家のキャラクターはまったく見てられないくらいやな感じがします。ギョギョギョっとします。
シリーズ自体は面白いので見続けますが、ちょっと辛いです。

このシリーズは日本の金の歴史について語るのですが、先週見た第1回では日本がなぜジパングと呼ばれたかとか、なぜたくさん金が取れるのかとかを紹介していました。

「ジパング」とはどうやら中国南東部の言葉で日本を呼んだ名称「ジッペン」が元になってるようです。アラブ世界で呼ばれた「ワークワーク」は「倭国(×2)」がなまった形だとか。9世紀半ば、バグダッドで書かれたイブン・フルダーズビフ著『諸道路と諸国の書』には黄金で飼ってる犬やサルの鎖を作った「ワークワーク」が登場。
749年、宮城県で初の砂金が発見されたそうで、その後生産量は増大しつづけたといいます。
ちょうど、8世紀から9世紀あたりにかけて、遣唐使が派遣されていたため、遣唐使を通じて日本の情報が中国に伝わります。遣唐使は政府から大量の金を資金として渡されていたので、遣唐使たちは中国で金を使って支払いをする。こうして中国人にとって日本は金の豊かな国であるということが想像されるようになるわけです。
これがイスラム商人を通じてアラブ世界へと伝わって『諸道路と諸国の書』に反映されることに。

砂金掘りの名人だという大森直之氏が登場。砂金についても語ってくれますが、なんと日本の川の90%で砂金が採れるとか。荒川とか多摩川でも採れて、世田谷区でも採れるというから驚きです。川のどこでもというわけじゃないらしいけど。
川の河辺に生える草の下にある土とかをやると見つかりやすいらしい。
かつて戦国時代以前の時代では、技術的に金といえば砂金のみだったそうです。
そもそも、なんで日本には金の産出量が多いのかというと、金は本来地中深くにあるものだけど、それが硫黄を含んだ高温の熱水によって解け出し、地表近くに来てから残留します。これが金鉱脈。金鉱脈から風雨によって削り出されたのが砂金というわけです。当然、硫黄を含んだ熱水などというものがあるのは火山国ならではで、それに地下水が多くなる多雨の気候も影響して、日本にはたくさんの金が産出されるようになるわけです。
と、九州大学の井澤英二名誉教授が解説してました。

なんか、日本はすごい良い条件なわけです。火山国・日本については『ヤマタイカ』でちょっと意識しましたが、これはまた面白いですね。

そういえば、『黄金郷に手を出すな』という新城カズマ氏のライトノベルがありましたね。新城節でやるポップなインディジョーンズみたいな・・・いや、インディジョーンズじゃなくルパン3世か・・・
まあ、そんな小説。イラストが村田蓮爾氏で良かった覚えがあります。


参照サイト
歴史に好奇心
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200609/thurseday.html

関連記事
斜行戦術によって勝利を掴んだプロイセン軍。MAA『フリードリヒ大王の歩兵 鉄の意志と不屈の陸軍』
http://xwablog.exblog.jp/8014875
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by xwablog | 2006-09-13 18:07 | 日記
とうとう敵の本拠地へ! せがわまさき&山田風太郎『Y十M(ワイジュウエム) 柳生忍法帖』第4巻
2006/08/13

はー、今さっきコミケから帰ってまいりました。これから出かけるので、食事しながら記事書いてます。コミケレポートはまた明日にでも。
まずはこれ。

Y十Mワイジュウエム柳生忍法帖04

『Y十M(ワイジュウエム) 柳生忍法帖』第4巻

(せがわまさき&山田風太郎。講談社。2006年。540円)
「会津藩主の非道に立ち向かう7人の女たちと柳生十兵衛三厳。すでに2人の仲間を殺され焦る会津七本槍の残りの面々は、般若面とその背後にいると思われる人物を動揺させるため、美貌の新婚夫婦を攫い続ける。しかし、十兵衛たちはこの事態をチャンスへと変え、敵の本陣、江戸の加藤屋敷へと潜入するのだった・・・・」

せがわまさき氏の『柳生忍法帖』もとうとう4巻。実は原作の方についてはまったく知らないので(結構有名な本らしい)、展開が結構予想外。
悪逆の限りを尽くす加藤明成が、とうとうまさに手の届くところにやってきますよ。でも、それは「十兵衛」のところなので、この話の復讐にかかわるから、十兵衛が殺すわけにはいかない。かなり余裕ぶっこいてた十兵衛ですが、ちょっと油断して地下に落とされ、凄い苦境に。しかし、最後の最後で実は気絶していたと思っていた女たちが、立ち上がり・・・。
というような感じのことが。
十兵衛の技量がかなり会津七本槍より上な感じがして、ちょっとじれったい。でも、七人の女性たちも覚悟決めてきてかなりかっこよくなってますよ。
今後の展開ですが、このまま一気に終わるのか、それとも無事脱出するのか? 楽しみです。

せがわまさき公式
http://homepage1.nifty.com/segawa-page/

関連記事
柳生忍法帖コミカライズの最終巻。せがわまさき&山田風太郎『Y十M(ワイジュウエム)柳生忍法帖』第11巻
http://xwablog.exblog.jp/9321544
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by xwablog | 2006-08-13 03:48 | 史劇