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ロンドンのロシアンマフィアと関わってしまった看護婦の話。クローネンバーグ監督『イースタン・プロミス』
また、砦サーバの方に画像がUPできない状態になってしまってます。今回はこっちの設定とかせいなのかな? よくわかりませんが、画像が直ってから貼ります。

それはともかく。
レンタル屋行って、『U.S.A vs マンティコア』を借りようと思ってたんですが、少し冷静になってこっちにしました。

イースタン・プロミス(Eastern Promises)

『イースタン・プロミス(Eastern Promises)』

(イギリス・カナダ・アメリカ映画。2007年。監督/デヴィッド・クローネンバーグ。出演/ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル。100分。3990円)
「ある夜、ロンドンのトラファルガー病院にひとりの少女が担ぎ込まれた。彼女は14歳だったが、麻薬を射っていた形跡があり、妊娠していて、出産後死亡してしまう。看護婦として彼女を担当したロシア系の家に生まれたアンナは、彼女の日記を持ち帰り、生まれた赤ん坊を家族のもとに返してやろうとする。しかし、手がかりを求めて尋ねたレストランは、彼女に売春をさせていたロシアマフィアが経営していて・・・」

ロンドンのロシアンマフィアに関わることになってしまった看護婦のクライムサスペンス風メロドラマ。
監督がクローネンバーグで、ヴィゴ・モーテンセンにヴァンサン・カッセルなら、結構なアクションサスペンスになるかと思ったのですが、そんなことはなく、落ち着いた雰囲気の中、マフィアに加入しようとする雇われ運転手ニコライと看護婦アンナの密やかな恋愛ものみたいな感じになってました。
いまいち盛り上がらないので、犯罪もの・抗争ものを期待してる人は要注意。
会話の半分くらいがロシア語?
キリル役のヴァンサン・カッセルが、こういうなさけない役やらされるのはちょっとどうかと思いました。いや、似合いすぎててね・・・。
あと、サウナでの全裸格闘ってのはロシアものならではなのか? しかも、修正無しで全部丸見えだし!(笑) あそこまで見せる必要はあったのかどうかな(笑)

作中に出てくるような、東欧・ロシアの少女たちが騙されて売春婦にされる話は、『ユーロマフィア』に載ってます。

次は何を借りようかな。たしかこの前ドイツ騎士団もののファンタジー系の映画があったような気がしたんですが、タイトル忘れちゃったなぁ。

参照サイト
映画「イースタン・プロミス」オフィシャルサイト
http://www.easternpromise.jp/
ロシアン・マフィア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2

関連記事
危険なヨーロッパの裏社会の繁栄。ブライアン・フリーマントル『ユーロマフィア』
http://xwablog.exblog.jp/9275624
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394
犯罪が横行するソ連で果敢に戦う検事の記録。F・ニェズナンスキイ『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』
http://xwablog.exblog.jp/9997184
内戦の混乱の中で生きる少年と少女たちの生きるための戦いについて。『裸者と裸者』上下巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7533952
質が高い上にやりたい放題の『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』のアニメ。かっこいいぞ。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7695901
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by xwablog | 2009-01-31 22:54 | 日記
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
ども。馬頭です。
昔から家電製品とかを買った時、梱包されてた箱を捨てるタイミングがうまく計れなくて、ついつい使い道のない箱がずーっと残ってしまってたりします。今も一年前に買ったi-Macの箱がそのまんま置いてあったり。捨てようかなーと思うと、何か使い道は無いかと考え出して、結局そのまま。他にもスキャナとかHDとかゲームの箱が。すっぱりまとめて捨てないと。

それはともかく、先週借りたDVDのことでも。

ダークソード 処刑人

『ダークソード 処刑人』

(イギリス・オーストリア映画。2006年。監督/サイモン・アービー。出演/ピーター・マクドナルド、スティーヴン・バーコフ、ニコライ・コスター=ワルドー、ジュリー・コックス。108分。3990円)
「1520年、オーストリアの小都市の修道院で育った二人の少年、捨て子のマティアスと大司教の庶子・ゲオルグ。永遠に兄弟たろうと誓いあった二人だが、マティアスは皇帝軍の兵士として徴用され、別れ別れになってしまう。それから15年。修道院長となっていたゲオルグのもとに中尉に出世したマティアスが訪れ二人は再会するのだった。しかし、処刑執行人の娘に一目惚れしたマティアスはゲオルグの忠告を無視して彼女と結婚してしまう。地位を投げ捨てて賤民である処刑人職を継いだマティアスだったが、そのころ、街では再洗礼派の人々が迫害され不穏な動きがみられていた。そしてマティアスの前には、彼の結婚式を挙げてくれた再洗礼派の司祭が連れてこられ・・・」

16世紀・宗教改革時代のオーストリアを舞台に、処刑人となった軍人とその幼馴染みの修道院長たちといった、信仰と社会制度に翻弄され、友情と愛の困難に直面する人々の苦悩を描きます。原題は『THE HEADSMAN SHADOW OF THE SWORD A HEADSMAN'S TALE』。やはりこれも日本語タイトルがアレですね。
どうでもいいことですが、allcinema.onlineのデータではイギリスと「オーストラリア」の映画となっています。まあ、間違えられてるのには慣れっこですが、こーゆー間違いを見てもやはり「オーストリー」はねえな、と思います。それくらいなら「エスターライヒ」で。
それはともかく。
宗教改革で揺れる16世紀の神聖ローマ帝国が舞台で、主人公が処刑人、いわゆる「首斬り役人」だということだけでも美味しいのですが、これが物語としても結構見れる内容でして、ド派手なところはないものの、話を楽しめました。お城や町中などのセットも良くて、力が入ってるように見えました。見物人たちの前での処刑シーンや、聖体行列もなかなか。戦場で戦うシーンとか、剣劇の類いはないので、そういうのを期待してると落胆してしまうかもしれませんが。

中世の処刑人については、阿部謹也氏が賤民についての本とかで書いてますし、前に紹介した『中世のアウトサイダーたち』の中にも一章がもうけられています。
そしてなにより、当時の史料としてこの本が非常に面白いです。


ある首斬り役人の日記

『ある首斬り役人の日記』

(フランツ・シュミット。訳/藤代幸一。白水社。1987年。1900円。239ページ)
訳者まえがき
序言
ある首斬り役人の日記 第一部
文化史的・法制史的解説(J.C.ヤーコプス)
ある首斬り役人の日記 第二部
文学史と民俗学からの解説(H.レレケ)
訳注
事項索引

16世紀後半から17世紀にかけてニュルンベルク市で処刑人をやっていたフランツ・シュミット親方の日記をまとめたもの。原題は『ニュルンベルクの死刑執行人フランツ親方の日記』で、18世紀にエンターという人がまとめて出版し、世に知られることになります。これはその翻訳ということになります。
フランツ親方は361人も斬ったり締めたりで死刑にし、他にもむち打ちや身体刑を与えたりしたのですが、それを記録に残してくれたわけで、非常に史料的な価値があるとともに、実はこれが読み物としても面白くなっているというのが凄いです。
はじめはまさに記録のためといった感じで、日時、氏名、出身地、罪状、処刑法が箇条書きで書かれていたものが、徐々に詳しく書き始め、処罰される人間が、どういう人間で、どいういうことをどういう経緯でしたのか、どんな逸話があるのか、どのように処分し、お金のことや持ち物のこと、発言についてなど、といったことが事細かに書かれるようになってきます。処罰される人たちの人生もひとつひとつが興味深く、そういう意味でも面白いです。
これ、古い版ですが、2003年に新書の白水Uブックスから新版が出てますね。

映画で起こったような当時の状況については、ちょうどこれなんかがマンマですね。


宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史

『宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史』

(永田諒一。講談社。講談社現代新書1712。2004年。700円。226ページ)
プロローグ
第一章 社会史研究の発展
第二章 活版印刷術なくして宗教改革なし
第三章 書物の増大と識字率
第四章 文字をあやつる階層と文字に無縁な階層
第五章 素朴で信仰に篤い民衆
第六章 聖画像破壊運動
第七章 修道士の還俗と聖職者の結婚
第八章 都市共同体としての宗教改革導入
第九章 教会施設は二宗派共同利用で
第十章 宗派が異なる男女の結婚
第十一章 グレゴリウス暦への改暦紛争
第十二章 「行列」をめぐる紛争
エピローグ
あとがき
参考文献

これは面白い上に読み易いのでお薦め。出版事情の変化が宗教改革に大きな影響を与えたことも書かれていますが、これがわかれば映画の中でなんで焚書をしてたのかが納得いくかと。

ところで、今回、映画みたあとに自分の本棚を見返してみて、宗教改革関連の本がぜんぜん無いことに気づきました。何か改革の歴史を通しで見ることができて判り易いのあればいいんですが。
ちなみに再洗礼派について手持ちの本で簡単に調べてたら、『オーストリア史』に面白い話が。なんでもオーストリアでは長い間、ルター派よりも再洗礼派の方が農民にウケてたそうです。でも「前代未聞の教義」のために当初から弾圧されてたみたいです。なんか再洗礼派というとスイスとライン川沿いというイメージがありますが、ドナウ川沿いからモラヴィアにもちゃんと広まってたんですね。ちなみにオーストリア・ドナウ沿岸とかで活躍した一派はフープマイヤーとかフーター(フッター)とかだそうです。

再洗礼派といえば、研究者の方の「ミュンスター再洗礼派研究日誌」というblogが面白いのでちょくちょく見てます。専門的すぎる研究の話とかはわからないんですが、それ以外の記事とかでも興味深い話が多いです。


映画の出演者について調べてたら、ニコライ・コスター=ワルドーという役者さんは『ブラックホークダウン』のゴードン役の人で、スティーヴン・バーコフは、『ランボー 怒りの脱出』のポドフスキー役の人でした。

参照サイト
ミュンスター再洗礼派研究日誌
http://d.hatena.ne.jp/saisenreiha/
アナバプテスト(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%90%E3%83%97%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88

関連記事
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408/
中世ヨーロッパを異教のまま生きる少女の物語。『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄槌』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7755042/
ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンの自伝『鉄腕ゲッツ行状記 ある盗賊騎士の回想録』。痛快極まる面白さ!
http://xwablog.exblog.jp/8335876
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by xwablog | 2009-01-29 04:01 | 史劇
11世紀の天文学者にして詩人、オマル・ハイヤームの生涯を描く。映画『ロスト・キングダム スルタンの暦』
最近、レンタル屋で借りようと思ってるDVDに、第2次世界大戦中にナチスによってポーランドの古城から復活させられたガーゴイルが戦闘機と戦う『ガーゴイル・トゥルーパーズ』というのと、イラク駐留中の米軍が古代遺跡から復活したマンティコアと戦う『マンティコア vs U.S.A.』というのがあって、どっちにしようか迷ったけど、こんなの見つけてしまったので、こちらを借りてみました。

ロスト・キングダム スルタンの暦

『ロスト・キングダム スルタンの暦』

(アメリカ映画。ジェネオン エンタテインメント。ゼイリブ。監督/カイバン・マサイーク。出演/ブルーノ・ラストラ、ラデ・シェルベッジア、モーリッツ・ブライブトロイ、 C・トーマス・ハウエルほか。2005年。81分。3990円)
「現代のアメリカ・テキサスに生きる少年カムランは、イランの伝承を伝える一族の末裔であり、重篤の兄ナデルの見舞いに行くたびに、自らの先達たるペルシアの学者オマル・ハイヤームについて尋ねるのだった。11世紀に生まれた少年オマルは、12歳で父を亡くし、高名な学者の弟子となり研鑽を重ねる。しかし、青年になった頃、隣家の奴隷で親しくしていた少女ダリヤが遠方へと売られてしまい・・・」

グレゴリウス暦より正確なジャラーリー暦を作った11世紀のペルシアの数学者・天文学者で、『ルバイヤート』を詠った詩人としても知られる、オマル・ハイヤームの映画です。原題は『THE KEEPER: THE LEGEND OF OMAR KHAYYAM』。
映画の中では、話が二つ交互に進行する形で、セルジューク朝時代のペルシア、ニーシャープールに生まれ(ちなみにマリクシャーはイスファハンに遷都してるので、舞台はイスファハンのはず)、マリク・シャーのもとで天文学者として活躍したオマル・ハイヤーム(ウマル・ハイヤーム)の生涯についての物語と、現代に生きる少年の自分の由来に関しての探求の物語が描かれていきます。
まさかこんな映画があるとは驚きですが、この日本語版のタイトルつけた人は、もうちょっと考えてタイトルつけるべきでした(笑) 。はじめ、ファンタジーものかと思ったほどです。
現代編と中世編が交互に語られていくのですが、現代編では少年カムランが自分のルーツと「ルバイヤート」を求めてイギリスに、そして祖父のいるイランへと行きます。中世編ではオマルの成長、彼の子供のころからの友人、奴隷の少女ダリアと、戦士階級の家系に生まれた少年ハサンたちとの友情と恋愛の話、マリク・シャーに仕えてからの出世、その業績などが語られ、友人ハサンとマリクシャーの対立、失われた初恋の奴隷娘ダリヤとの再会が話を盛り上げていきます。いや、盛り上げてって言うけど、実はそんなに盛り上がりはしません。しょうがない。だって天文学者の生涯と少年の旅行じゃーな(笑)
ちなみに11世紀のペルシアでの場面は、全部英語で話しています。

今回映画のこと調べてて知ったことで面白かったことがいくつかあります。
『ルバイヤート』の語源についてで、古代アラビア語の「ルバイ」は「4」の意味があるそうで、11世紀のペルシア詩人にとって「ルバーイイ」は四行詩のことを指すようになったとか。
「ハイヤーム」が「天幕造り」の意味で、オマルの父親が天幕職人だったんじゃないかということ。
オマル・ハイヤームの伝承で、彼の学友に宰相となったニザーム・アル・ムルクと、暗殺教団の創始者ハサニ・サッバーフがいるという話があるということ。物語の中でも友人ハサンは反マリク・シャーの頭領として台頭していくという風に登場しますが、ニザーム・アル・ムルクは最初から老人の宰相としてマリク・シャーに仕えています。
当時の社会では高名な学者の元で学んだ人物たちは誰もが栄誉を得ると信じられてたとか。
あと、中世の美麗な『ルバイヤート』の写本があったけど、タイタニック号とともに沈んだとか。

まあ、ともかく、こういう映画なんてのもあるんですよ、ということで。

参照サイト
ロスト・キングダム/スルタンの暦<未>(2005)(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332954
ウマル・ハイヤーム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%
83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%A0
マリク・シャー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AF
%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC

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ファンタジーの源流たる叙事詩をCGを駆使し映画化。ロバート・ゼメキス監督『ベオウルフ 呪われし勇者』
http://xwablog.exblog.jp/10220366/
ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
http://xwablog.exblog.jp/9872832
イブン・ファドランの北方旅行を元にした冒険小説。マイケル・クライトン『北人伝説(ほくじんでんせつ)』
http://xwablog.exblog.jp/7598791
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by xwablog | 2009-01-21 01:26 | 史劇
ファンタジーの源流たる叙事詩をCGを駆使し映画化。ロバート・ゼメキス監督『ベオウルフ 呪われし勇者』
ウチにNTTの人が来て、今度、住んでるアパート全体で光回線の工事をして、それに入ると今よりだいたい1500円くらいは安くなるという話を説明しにきてくれたんですが、電話線のところを工事しないといけないということで、やって欲しいけど、部屋に見知らぬ人を入れるには、あまりにも汚い状態すぎて、結局お断りしました。あー、年間一万五千円くらい安くなるんじゃないか? となると、部屋の片付けをなんとかするべきなんだけどなぁ。

それはともかく。



『ベオウルフ 呪われし勇者』

(アメリカ映画。監督/ロバート・ゼメキス。2007年。パラマウント、ワーナー。出演/レイ・ウィンストン、アンソニー・ホプキンス、アンジェリーナ・ジョリー、クリスピン・グローヴァー、ロビン・ライト・ペン、ジョン・マルコヴィッチ、ブレンダン・グリーソン。115分。廉価版1500円。)
「507年、デンマークの竜退治の勇者・フロースガール王は連日自らの宮殿・ヘロット宮で宴会を開いていた。しかし、その宴会は人の倍もある身の丈の化物・グレンデルによって襲撃され、人々は虐殺されてしまう。この怪物を退治する者を求めたところ、遠くイェアート(スウェーデン南部)から勇者として知られるベオウルフが部下を連れてやってきて・・・」

古英語の叙事詩『ベオウルフ』をSFXを駆使して映像化した作品。監督は『インディペンデンスデイ』や『デイアフタートゥモロー』のロバート・ゼメキス。
前に見た『ベオウルフ ベイオウルフ&グレンデル』という映画では前半部分のグレンデルとの戦いがメインでしたが、こちらは物語の後半にあたる年老いたベオウルフの竜退治が含まれています。
話は現代的解釈されていますが、さすがといいたくなるような盛り上がる作りになっています。ファンタジー世界的なモンスターたちとのバトルが凄いですが、強く弱い王ベオウルフの栄光と悔恨を描けててなかなか楽しめます。実は見る前はもっとトンデモな作品かと思ってたので意外でした。
まあ、少々CG使い過ぎで人間までやってて、その動きなんかがキモい所もありますが、竜との戦いなんかは迫力あって結構好きです。

それにしてもアンジェリーナ・ジョリーが登場するシーン見た時、「スピーシーズか?」とか思いました。

あと、アンファースは踏んだり蹴ったりだな。


『ベオウルフ』は新口語訳文語訳『古代英詩―哀歌・ベオウルフ・宗教詩』があるみたいです。『ベーオウルフ―中世イギリス英雄叙事詩』という岩波文庫版のもあるらしいけど、これは見たことないなぁ。

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mixiをやめようやめようと思ってたけど、なんか意外と見ることが多くてやめられない。
逆にpixivはいつも見よう見ようと思ってるけど、つい見忘れることが多い。
この違いはなんなんだろう。

いくつかラノベが溜まってるので時間あるうちに読んでおきたいんですが、やはり昔のようなペースでは読めないですね。
とりあえず、去年買っておいた富永浩史氏の『BLACK SHEEP 黒き羊は聖夜に迷う』をやっと読んだ。次は『ハルヒ』か『とらドラ』かもしくは『有翼騎士団』か。


参照サイト
ベオウルフ 呪われし勇者
http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/

関連記事
素直にゼメキス版観ないのには、深い意味はないのですよ。ジェラルド・バトラー主演映画『ベオウルフ』
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ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
http://xwablog.exblog.jp/9872832
『狼と香辛料』(支倉凍砂/著)の世界を紹介する充実のガイドブック。『狼と香辛料ノ全テ』
http://xwablog.exblog.jp/10015288
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by xwablog | 2009-01-19 23:21 | 史劇
イギリスと結婚した処女女王がスペインと戦う。イギリス映画『エリザベス ゴールデン・エイジ』
今日はいろいろ無茶したせいか、体調が悪いです。この前手に入れることができた『虹色のトロツキー』全巻を帰ってから読もうかと思ったけど、ちょと無理だ。
代わりにこの前観たこれでも。

エリザベス ゴールデン・エイジ

『エリザベス ゴールデン・エイジ』

(イギリス映画。監督/シェカール・カプール。出演/ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュほか。2007年。114分。)
「16世紀後半、イングランドの女王として君臨するエリザベス1世。ある年、彼女の宮廷に一人の航海者がやってくる。新大陸から帰ったウォルター・ローリーは、女王と知己を得ようとしていたのだが、エリザベス1世は彼の魅力に強く魅きつけられる。しかし、エリザベスの侍女エリザベス・スロックモートンもローリーに魅かれ・・・」

1998年に作製された『エリザベス』の続編。スタッフは同じ。
今度の話は、女王に即いて権力を握ったあとのエリザベスが強大なスペインと戦う姿を描いたものですが、ウォルター・ローリーとの恋の話がもうひとつの柱となっています。
英邁な君主としての姿と、恋ひとつままならず、女として老いはじめた姿、そして妹メアリー・スチュアートと対立しなければならない苦悩を描きます。(ババア萌えな人にはいい作品かも)
ウォルター・ローリーがかっこいい男で(残っている肖像画もかっこいいです)、物語のもうひとりの主人公的な存在となっています。
かなり力の入った作品で、町中の様子とか行列や儀式で使う衣装なんか凄いですし、アルマダの海戦もなかなか良かったです。
フェリペ2世がスペイン中の森を伐採して無敵艦隊アルマダを建造するところなんてなかなか興味深かった。あとイギリス艦隊の指揮官・ドレイクや、占星術師として有名なジョン・ディーまで登場してくれます。敵のボスであるスペイン王フェリペ2世が私的に非常にかっこよくたまりません。
それと、エリザベス1世の婿探し的なシーンでは、ロシアのイヴァン雷帝の肖像画が登場したりします。けど、あの肖像画は19世紀に描かれたやつなんですが。

世界の戦争 6 大航海時代の戦争 エリザベス女王と無敵艦隊

『世界の戦争 6 大航海時代の戦争 エリザベス女王と無敵艦隊』

(編/樺山紘一。講談社。1985年。1300円。329ページ)
この中の一章「スペイン艦隊の敗北」は海野弘氏が書いています。



スペイン無敵艦隊

『スペイン無敵艦隊』

(石島晴夫。原書房。1981年。1800円。282ページ)
この本では第五回まであったアルマダの戦いを全部紹介し、イギリス・スペイン間の海での対立を通して解説しています。



アルマダの戦い スペイン無敵艦隊の悲劇

『アルマダの戦い スペイン無敵艦隊の悲劇』

(マイケル・ルイス。訳/幸田礼雅。新評論。1996年。3090円。290ページ)
こちらはまさに1588年の「アルマダの戦い」のみを細かく解説。



どうでもいいことですが、メアリー・スチュアートが処刑されるシーンを見て、『ジョジョの奇妙な冒険』を思い出した。タルカスとブラフォードはどこだーっ!

参照サイト
エリザベス ゴールデンエイジ公式
http://www.universalpictures.jp/sp/elizabeth_goldenage/
ウォルター・ローリー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC
アルマダの海戦(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%80%E3%81%AE%E6%B5%B7%E6%88%A6

関連記事
騎士道のかっこよさをエドワード黒太子視点で描く。蒲生総『ガーター騎士団 Splendour of KING』全3巻
http://xwablog.exblog.jp/10041406
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394
船の技術と歴史を紹介する博物館「船の科学館」に行ってまいりました。
http://xwablog.exblog.jp/9544946
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by xwablog | 2009-01-18 01:38 | 史劇
国辱ものの大幅映像カット。ジェブロフスキ主演『ファイアー・アンド・ソード』。フメリニツキの乱を描く。
web拍手レス
>ファイアーアンドスウォード、フメー二ツキの援軍のモンゴル傭兵隊長がダニエル・オルブリフスキ
>です。三部作の二作目「大洪水」の主演。パンタデウシュ物語の渋い脇役さん。。。
オルブリフスキは「ブリキの太鼓」や「ヨーロッパの解放」にも出てるみたいですね。そしてこの前紹介した「レジェンド 伝説の勇者」にも。ポーランドじゃ有名な俳優さんなんでしょうね。

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今日はさらに気温が下がりましたね。自転車には辛い。

それはともかく。今日、レンタル屋に行ったら、なにげにこれが置いてあったので驚愕しました。買おうか迷ってたけど、とりあえず借りてみました。

DVD『ファイアー・アンド・ソード』

『ファイアー・アンド・ソード』

(ポーランド映画。イェジー・ホフマン監督。出演/ミハウ・ジェブロフスキ、イザベラ・スコルプコ、アレクサンドル・ドモガロフ、ボグダン・ストゥプカ、ほか。DVD2005年。103分。)
「1647年、ポーランドの最前線たるクリミアから帰国したヤン中尉。当時のポーランドは苛政に苦しむウクライナの人々の不満が高まる中、ボグダン・フメリニツキがコサックたちを率いて一大勢力となり、内戦になってもおかしくない不穏な状況にあった。そんな中、上司のビシニョヴェツキ公の元へ向かう途中、ヤンは美しい娘ヘレナと出会う。彼女はすでに婚約者ボフンのある身だったが、ヤンは屋敷の乗っ取りを企む彼女の叔母と交渉し、ヘレナとの結婚を約して出発する。ヤンがビシニョヴェツキの特使としてフメリニツキの元へと向かうのだが、彼らは捕われの身となってしまい・・・」

前々から聞いてはいたポーランドのフメリニツキーの乱を題材にした小説の映画化。原作はノーベル賞授賞作品『クオ・ヴァディス』で知られるヘンリク・シェンキェヴィチの歴史小説で、三部作『トリロギア(Trylogia)』の第一作目『火と剣とをもって(Ogniem i mieczem)』(1884年の作品)がこの『ファイアー・アンド・ソード(With Fire and Sword)』というわけです。(シェンキェヴィチの作品ではこの『トリロギア』の方がポーランドでは知られているみたいですね。でも、映画化はこれがはじめて?)
映画の方は、1999年に上映されたもので、日本でDVDになったのは2005年。非常に残念なことに、この日本版は、大幅なカットがなされていて、180分もある長編のはずが、106分にまで縮められてしまっています。なので、話がとびとびで筋自体がよくわからなくなってしまったり、説明不足のところがたくさん出来てしまいました。amazonのレビューも散々叩いていますが、この酷い編集を「完全映像化」などと謳って売り出す販売会社アットエンタテインメントには目眩がするほどの憎しみを憶えます。カットしようと決めた奴めは神に呪われるがいい。いつかこれの本当の完全版が出ることはあるのでしょうか? 無さそうですね・・・。ちゃんとしたのを見たい人は、英語版とかそこらへんを入手してリージョンフリーのデッキで見るとかしないといけないのかもしれません。小説の英語版なら1991年版のが買えるみたいです。
あと英語のペーパーバックで『The Trilogy Companion: A Reader's Guide to the Trilogy of Henryk Sienkiewic』という解説書?みたいのもありました。

ああ、話の説明とかしときますと、1648年からはじまったボグダン・フメリニツキの乱の中(時代的にちょうどこの前観た『アラトリステ』のちょっと後にあたりますね)、青年将校ヤン中尉が、戦いに参加しながらも、ヒロインのヘレナを巡ってライバルのボフンとやりあったりします。戦いのシーンが多くていいですよ。小説では1647年から1651年までの話らしいのですが(違う?)、映画では1649年のズボルフの包囲戦のところまで(ズボルフ協定結んで一旦戦いが止まるまで)を描きます。

youtubeで映像を加工したのが見れますが、ポーランドの騎兵フッサール(フッサリア)が超かっこいいです。


husaria
ちなみに、この映像の中でも日本語版で見れなかった映像が含まれています。あああ、美味しいところガンガンに削りおってからに。

ちなみに、ボグダン・フメリニツキーは、ポーランドでは内乱の指導者ですが、ウクライナ側からすると独立戦争の指導者に。その流れからソ連では彼の名前を冠した勲章があったそうです。さらにウクライナの巡洋艦にも彼の名前がついています。あと、ソ連映画で彼を描いた作品があるそうです。1941年の作品。それの映像が無いか探してみましたが、ちょっと見つけられませんでした。代わりに、去年2008年に製作された『Богдан-Зиновій Хмельницький (2008). Трейлер. Музика Джона Дауленда.』というのがあったので、それを貼っておきます。



おお、これも結構良く出来てるみたいです。見てみたいな〜。ん? けど、映像がなんか古いな。2008年じゃないかもしれないとおもったけど、これみると2008年でいいみたいです。
http://www.okino.org/2008/04/28/bogdanzinovjj_khmelnickijj.html

なんか東欧系の映画いっぱいあるんだな〜。もっと来ないかな。あとできれば中世もののドイツ映画とかね。

参照サイト
ボフダン・フメリヌィーツィクィイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%95%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB
%E3%83%95%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%BC
Ogniem_i_mieczem_(film)(wikipedia)
http://pl.wikipedia.org/wiki/Ogniem_i_mieczem_(film)
Ogniem i mieczem (film) w bazie stopklatka.pl
http://www.stopklatka.pl/film/film.asp?fi=39
Daniel Olbrychski(wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Olbrychski

関連記事
ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
http://xwablog.exblog.jp/9872832
近現代史メインのポーランドの通史の本。山本俊朗&井上敏夫『ポーランド民族の歴史』
http://xwablog.exblog.jp/10180129/
ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9860880
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394/
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by xwablog | 2009-01-15 01:53 | 史劇
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
今日はせっかく洗濯機で洗ったものを、さらに乾燥させようとして、間違ってもう一度洗ってしまいました。夜までに乾かせなかったので、仕方なくストーブで暖めてます。

それはともかく。

アラトリステ。映画

『ALATRISTE(アラトリステ)』

(スペイン映画。原作・アルトゥーロ・ペレス・レベルテ。2006年。138分。出演・ヴィゴ・モーテンセン、ウナクス・ウガルデ、アリアドナ・ヒル。)
「ヨーロッパ各地の戦場で戦った経験のある剣客ディエゴ・アラトリステ。彼はスペインの首都マドリッドでこの街に来るとある英国人を襲撃するよう仕事を引き受けたが、何か不審に思うところがありこれを助けてしまう。このことが彼を窮地に追い込むことになるのだが・・・」

スペインのベストセラー小説『アラトリステ』の映画化作品。土曜は仕事でしたが、この前この映画をやっと観に行くことができました。今の所東京では有楽町のシネシャンテでしかやってないんですよね。
映画の方は17世紀スペインの拳銃稼業ならぬ傭兵稼業って感じのハードボイルドでして、強くてかっこいいんだけどママならない生き様のひとりの男の姿が、とにかくかっこ良く渋かったです。時代とか舞台とかが私の大好きな部分でしたし、話も面白いし、とりあえずDVD購入決定です。

フランドルで新教徒軍の要塞を奇襲するシーンからはじまって、マドリッドでの生活と仕事、ライバル剣客との出会い、ブレダ攻囲戦への参加、秘密裏の作戦、さらに恋の問題、養育した従者の問題、そして最後はなんとロクロワの戦いですよ。ブレダ開城の有名なシーンは知ってましたが、ロクロワまで引っ張るとはね。(作中のある段階で一気に10年とか経つので)
基本的にアラトリステとかは剣での戦いがメインですが、マスケット銃兵とかパイク兵(正確にはコルスレットか?)とかで戦うシーンも見れます。てか、もう少し人多く出してテルシオをしっかりやって欲しかったな〜。でも、フランスのピストル騎兵部隊とか、パイク兵同士の戦いとかいいもの見せてもらいましたよ。
剣劇の部分もかなり良かったです。レイピア右手にマンゴーシュ左手に、スペイン的なチャンバラのかっこよさがありました。ポーズひとつとってもかっこええです。『三銃士』とか好きな人だったらこれはイイと思いますよ。

しかし、この映画、スペインでは2006年に公開したんですね。来るの遅いですよ。主役が馳夫さんことヴィゴ・モーテンセンなのに。
とりあえず、原作は3巻がブレダでの戦いを描いた作品らしいので、ここだけでも読むつもりです。



繁栄と衰退と オランダ史に日本が見える

『繁栄と衰退と オランダ史』

(岡崎久彦。文藝春秋。文春文庫。1999年。347ページ)

舞台背景として、衰退してってる帝国としてのスペインがあって、三十年戦争もやってれば、フランスとの対立も激しくなるという中、新教徒のオランダを含むフランドル地方はスペインから独立しようと抵抗します(八十年戦争)。ブレダはフランドルの重要拠点なわけでして、これをスピノラ将軍が陥落させることのになります。その時の情景を描いた絵が、ベラスケスの名画『ブレダの開城』です。(開城は1625年だったかな? まあ、その後30年代あたりにまた奪い返されちゃうんですがね。)
ブレダ包囲の戦いのシーンは短いんですが(小説では3巻がまるまるこれらしい)、坑道シーンとか塹壕戦とかイイのがありますよ。傭兵が上官に向かって文句を言うシーンがあるんですが、傭兵が「給料が何ヶ月も払われてない」と言うと、上官に「スペイン兵は働きを見せてから金を求めろ。ドイツ兵じゃあるまいし」みたいなこと言われてしまうとことか凄いツボでした。たぶんね、映画館内で一番ニヤニヤしてたの私ですよ。



黄昏のスペイン帝国 オリバーレスとリシュリュー

『黄昏のスペイン帝国 オリバーレスとリシュリュー』

(色摩力夫。中央公論社。1996年。2400円。367ページ)

「アラトリステ」の作中に重要人物としてオリバーレス伯爵が登場しますが、なんかイメージに近い感じで非常に美味しかった。フェリペ4世もいやらしくてイイです。


原作のアルトゥーロ・ペレス・レベルテって、『フランドルの呪画』を書いた人だったのか。

映画観に行く時、映画館の場所をちゃんとチェックしないで行ったので、探すのに手間取って、はじめの映画予告とか全部見れなかったです。でも、『戦場のレクイエム』と『ディファイアンス』は少し見れた。『ディファイアンス』はナチス占領時のポーランドが舞台ですね。

参照サイト
アラトリステ公式
http://www.alatriste.jp/
シャンテシネ スケジュール
http://www.tohotheater.jp/theater/041/index.html
株式会社 イン・ロック
http://www.inrock.co.jp/

関連記事
ドラムマガジンで撃つのとかマスケット銃とかyoutubeの動画。あと、『Matchlock Musketeer』Warrior 43
http://xwablog.exblog.jp/10127813
ドン・ペドロの活躍がまだまだ見れた! 青池保子『アルカサル -王城- 外伝』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/10046983
世界に拡大していく時代のヨーロッパ史を概説。前川貞次郎『絶対王政の時代 新西洋史5』
http://xwablog.exblog.jp/9355080
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by xwablog | 2009-01-10 00:41 | 史劇
モスクワの地下を彷徨うホラー映画。ヴィンセント・ギャロ主演『モスクワ・ゼロ(MOSCOW ZERO)』
ども。馬頭です。
会社にコミケにサークル参加しているらしい人がいるんですが、どうやらまだ新刊は出来てないらしい。同志よ! まあ、こっちがやってることは知られてないんで心の中で応援しときました。

それはともかく。時間がないのにこんなの観ました。

『モスクワ・ゼロ(MOSCOW ZERO)』

『モスクワ・ゼロ(MOSCOW ZERO)』

(アメリカ・スペイン・イギリス映画。2006年。監督/ルナ。出演/ヴィンセント・ギャロ、オクサナ・アキンシナ、ヴァル・キルマー、ヨアキム・デ・アルメイダ。85分。3990円。)
「アメリカ人のオーウェン神父は、友人の人類学者セルゲイがモスクワの地下に入ったまま一週間も戻らないと知り、モスクワにやってきた。セルゲイは都市伝説を追い、修道院の地下を目指していたようだが、張り巡らされた地下道は迷宮のようになっていたのだった。オーウェンは案内人とともに地下へと降りるが、そこは不気味な影が蠢く不吉な場所で・・・・」

モスクワの地下世界へと入っていくホラー作品。ヴィンセント・ギャロとヴァルキルマーが出てるというのでなんか凄い作品なのかと思わせつつ、実はそんなたいした事なかったです。
行方不明の友人セルゲイを追ってオーウェンとその同行者たちが不気味な地下通路を進んで行くという内容ですが、セルゲイはまだ死んでないで先に先にと進んでいっていて、彼とオーウェンたちが交互に出てくる作りになってます。あと、地下にいる子供たちの幽霊が登場し、この子たちの場面のところどころに挟んであります。ヴァル・キルマーは地下に住む浮浪者たちの親玉の一人として登場するんですが、ちょい役です。
オーウェンはセルゲイの助手やロシア人の協力を得て地下へ入るため、地下道に住み着いている浮浪者たちの親玉の一人トルストイと話し、案内人をつけてもらうのですが、それがオクサナ・アキンシナ演じるリュバという女。(あとでギャロのキャラといい感じになるんですが、唐突過ぎ。)
地下に住み着いた浮浪者たちは、川が干上がると出てくるという『悪魔』たちを恐れているのですが、それが1920年に死んだ子供たちの霊のことらしいです。で、この悪魔たちにオーウェンの仲間も殺されたりということになります。
話はほんとに単純なもので、登場人物もほんの少し。15〜30分の怪奇もののTVドラマで充分かという内容のものを引き延ばした感じ。そのくせ説明が少なく、緊迫感もないです。
ちょっと微妙な内容なんですが、まあ、モスクワが舞台ですし、私はとりあえず見ましたよ。
ちなみにこの話の中で目的地とされる修道院は、ノヴォデヴィチ修道院ということみたいです。映像で出て来た教会はどうもスモレンスキ−教会じゃなかったみたいですが。そして、はじめ、ギャロが仲間たちとともに浮浪者に会うため地下鉄の駅のホームから降りて地下に入っていくのですが、どうもそこの地下鉄駅はルビヤンカ駅のようでした。ちなみにルビヤンカからノヴォデヴィチまでの間に川はありません(小さな川ならあんのかな?)。あと、セルゲイはモスクワ大学の教授という設定なのか、冒頭でちょっとだけモスクワ大学が見えたりしました。

登場人物たちはだいたい英語しゃべってますが、ところどころでロシア語が出てますね。

オクサナ・アキンシナは1987年レニングラード生まれだそうです。
彼女は、実は前に紹介したロシア映画のファンタジーもの、『ウルフハウンド』にも登場してました。


ついでに。
世界各地で同じ人が踊る「Where the Hell 〜 Matt?」って映像がありますが、ロシアがちょっと出てくるのもあります。



これはシリーズのはじめ「Where the Hell WAS Matt?」の一部ですね。ヴァシーリー聖堂のモスクワ川側の前で踊ってます。工事中のネットがはってあるから、私が旅行した2004年あたりかな?
このシリーズの最新のが良かったです。ロシアないけど日本ありました。けど、なぜかメイド喫茶で。
Where the Hell is Matt? (2008)
http://jp.youtube.com/watch?v=zlfKdbWwruY
高画質で見るにはURLの末尾に「&fmt=22」をつけるといいですよ。

参照サイト
Oksana Akinshina
http://en.wikipedia.org/wiki/Oksana_Akinshina
■[Web] 世界中でダンスする"Where the Hell is Matt?"のまとめCommentsAdd Stargunzyou(A Successful Failure)
http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20081116

関連記事
ロシア製ファンタジー映画『ВОЛОКДАВ』の日本語版。『ウルフハウンド 天空の門と魔法の鍵』
http://xwablog.exblog.jp/8619548
ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
http://xwablog.exblog.jp/9872832
言葉の通じない三人がラップランドで出会う。ロゴシュキン監督『ククーシュカ ラップランドの妖精』
http://xwablog.exblog.jp/7471865
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by xwablog | 2008-11-18 23:17 | 日記
ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
昨日は体調悪くて、ちょっと寝ようと思って寝たら、9時間も寝てしまいました。だから昨日はできなかったのですが、今日やっと観ることができました。この映画を。

『THE レジェンド 伝説の勇者』2003年

『THE レジェンド 伝説の勇者』

(ポーランド映画。監督/イェジー・ホフマン。出演/ミハウ・ジェブロフスキー、マリナ・アレクサンドロヴァほか。2003年。日本未公開。103分。ジェネオンエンタテインメント。)
「9世紀のポーランド、諸部族をまとめる国王に代理としてなったポピエルは、王位を譲るはずの甥たちを陰謀で追いやり、奴隷との間に作った自分の息子を王位に即けようとする。ポピエルの卑劣なやり方についていけず、その下から出て行った有力者ピアストンは、追手に襲われ殺されかけてしまう。絶体絶命のその時、ピアストンは狩人の青年ジモヴィットによって助けられるのだった・・・」

ポーランド建国伝説の映画化作品がレンタルビデオ屋にあったので借りてみました。てか、この映画が日本で出たことに吃驚です。
9世紀のポーランドを舞台に、ポーランド最初の王朝、ピャスト朝の始祖ピャストの息子ジモヴィット(シェモヴィト)が主人公となっていて、悪い国王ポピエル(ポピェル)を倒すまでが描かれます。

前王が死に、その息子たち二人が幼いため、彼らが成長するまで国王になっていた前王の弟ポピエル。しかし、奴隷女に唆され、彼女との間に作った息子を王位に即けようと、甥たちを陥れ、王位を手に入れます。しかし、有力者のピアストンはこれに反発し、王の要塞から出て行ってしまいます。そこでポピエルは追手を放ち、殺そうとするのですが、襲撃場所の近くにいた青年ジモヴィットによって助けられます。ジモヴィットは森に住むピアスト(ピャスト)の息子で、かつてバイキングの船団に参加していたものの、帰国し、狩人として生活していました。土地の有力者ヴィーシュの娘に恋したジモヴィットは、彼女のために戦いに参加していくことになります。

ピャスト家はポーランド中部ヴィエルコ・ポルスカのポラニェ族の豪族の出ですが、この話ではポーランド建国の伝説をもとにして作ってます。まあ、その伝説ともまたちょっと違う設定ですが。
伝説では農夫ピャストがポピエル王の追い払った客人を歓待し、息子が祝福を受けてシェモヴィトという名前を貰い、その後、ポピェル王が追放され、皆から推されたシェモヴィトが王位に即きます。「ピャスト」の名の由来を「ピァストン(後見人・養育者)」に求める説もあるそうですが、映画ではピアストとピアストンは別々の人物となってますね。

映画では、諸部族は代表者が話し合う「裁きの会議」を開き、身内を殺した王の所行を非難してましたが、意見がバラバラな部族なんで戦いには負けてしまいます。ポピエル王もバイキングの援軍を頼み、結局、戦闘シーンのメインはこのバイキングたちとピアストンが率いた連合軍の戦いになります。あとでザクソン族も呼ぼうとしますが、こっちは使者が捕まったので出てきませんでした。
ポピエル王は要塞に籠ってましたが、ピアストンは策略によってこの要塞を焼いてしまいます。この時使った手段について、「ロシアの王女が使った手だ」とか言ってまして、ああ、オリガのあれか、と。

魔女のおばあさんが出て来たり、ジモヴィットが恋する娘(なぜか名前が出てこなかった?)が異教の神殿に身を捧げる予定だったり、「クパーラの夜」という豊穣を祝う異教のお祭りがあったり(半裸の男女が踊ったりします)、と異教時代のポーランドを表現する設定があったりして、なかなか珍しいものがみれました。

原題は「Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem」。「スターラ・バシン」だから、古い童話? この場合は「昔話」とか「伝説」、っていう意味かな?

映画の場面はこれの公式サイト内の画像ページとか、下のyoutubeの映像を見てみてください。

Stara Basn & Nightwish - Sleeping Sun (Movie Music Video)



映画の中で主人公のジモヴィットをやってるミハウ・ジェブロフスキーって俳優さんは、あの「戦場のピアニスト」で、ドイツ軍のユーレク大尉をやってた人ですね。この人は他にも、「パン・タデウシュ物語」にも出てました(これは凄い良かった)。あと、「コンクエスタドール」というファンタジー映画(日本未公開)や、なんと、「1612」という「動乱」を描いたらしい映画にも出演(詳細は不明)。「パンタデウシュ」と「コンクエスタドール」はDVDが出てます。
とりあえず、「レジェンド」のDVDは買ってみようかと思います。

あと、「モスクワ・ゼロ」という映画のDVDが出てました。これはモスクワの地下に人類学者が入るというやつで、ヴァルキルマーとか、ヴァンサンカッセルとかが出演しているという。
それと、もうそろそろイギリスのロシアマフィアの話「イースタンプロミス」のDVDも出ますね。

その他、ニュースなど。

旧ソビエト連邦の変わった建物あれこれ(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061018_soviet_building/
ソ連のヘンテコ建造物は他にもありますが、これのは特に凄いですね。

ロシア、黒海にロシアの国の形をした人工島を建設予定(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080131_russia_island/
ええぇぇぇ? そんな馬鹿な。
こんな人工島作るの世界中で流行ったらヤダなぁ。


youtubeの中に気になる映像があったのでついでに。

Slavonic and Viking Warriors



「スラヴ人とヴァイキングの戦士」?
なんかのイベントでしょうか? 最後にメンアットアームズの「中世ロシアの軍隊」のイラストが出て来たのはご愛嬌。
どうも、Grave landというサイトでやってる「Wolin~」とか言うのと関連があるようですが、詳細不明。



参照サイト
stara basn(公式・ポーランド語)
http://www.starabasn.pl/
Michal Zebrowski(IMDb)
http://www.imdb.com/name/nm0954076/
Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem(IMDb)
http://www.imdb.com/title/tt0380726/
パン・タデウシュ物語(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162618
コンクエスタドール(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240216
Graveland
http://www.thepaganfront.com/graveland/

関連記事
ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9860880
更新記録66の2・ポーランド王国史、という記事
http://xwablog.exblog.jp/8853146
ロシア製ファンタジー映画『ВОЛОКДАВ』の日本語版。『ウルフハウンド 天空の門と魔法の鍵』
http://xwablog.exblog.jp/8619548
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by xwablog | 2008-11-14 01:45 | 史劇
ソ連の警察官が惨殺遺体の謎に迫る。ウィリアム・ハート主演『GORKY PARK(ゴーリキーパーク)』
web拍手レス
>英語をしゃべるソ連人といえば「シチズンX」もオススメです。史実ではマカロフが
>使われたシーンでグロックが使われるとか、デタラメなシーンも多いですが、瓶を
>持ってタンクまでクワスを買いに行くとか、ロシアっぽいシーンもあります。晴天
あの子供殺しの殺人鬼を扱ったやつですね。
あのクワスのタンクが登場するとは、いいですね。「ゴーリキー」では、町中の雰囲気とか結構解りづらかったのがもったいなかったです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どもども。馬頭です。
どうやら、あの蒟蒻ゼリーは販売中止になっちゃったみたいですね。いろいろ探したけど無くて、ネットみたら、一時発売中止だそうです。はやく再開してほしいものです。

それはともかく。

『GORKY PARK(ゴーリキーパーク)』DVD

『GORKY PARK(ゴーリキーパーク)』

(アメリカ映画。1983年。ジェネオン・エンターテインメント。原作/マーティン・クルーズ・スミス。監督/マイケル・アプテッド。出演/ウィリアム・ハート, リー・マーヴィン, ジョアンナ・パクラ。128分。2004年。4935円。)
「ある冬の日、モスクワにあるゴーリキー公園において、顔の皮を剥がされ、指の指紋を削られて、その身元が隠された男性二人、女性一人の死体が発見される。事件を担当することになった民警の主任捜査官アルカージ(アルカディ)・レンコはこの事件にKGBの関与を見る。難航する捜査の中、レンコは美しい女性イリーナと知り合う。彼女とアメリカ人毛皮商オズボーンとの関係が事件の鍵を握っているかに思われたが・・・」

ソ連時代のモスクワが舞台の警察ものの映画。先日、『犯罪の大地』をネットで注文したのでそれ読む前に見とこうかと思って借りてきました。
えらい久々に見ますが、憶えてたシーンは、男を椅子に縛り付けて窓から落とそうとするシーンだけ。こんな作品だったっけ? とか思いながら見ました。まあ、前に見たのは学生時代にTVでだったからなぁ。今更見たら俳優たちがみんな英語喋ってたので吃驚しました。そうか、そうゆう映画だったか。
話は毛皮の密貿易や亡命にかかわる事件へと発展していき、その裏にはアメリカ人やKGBの人間が関わっていたり、というような展開。
原作小説の方は傑作らしいんですが、映画としてはいまいちかと。でも、1980年代のソ連・モスクワの町並みが見れるというのはいいですね。

よし。次は『レッドブル』だ!

参照サイト
ゴーリキイ公園(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%82%A4%E5%85%AC%E5%9C%92
2006年の戦勝記念日(洞窟修道院)
http://www.toride.com/~roshiashi/album42.1.html
ゴーリキー・パーク ハヤカワ・オンライン
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/31182.html

関連記事
1907年に行われた沿海州の地理学人類学的な探検紀行。アルセーニエフ『デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行』
http://xwablog.exblog.jp/8938250
非党員でユダヤ系の医師の苦難に満ちたソ連生活。『ロシアンドクター』という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696095
手先は器用だけど生き方は不器用な、英雄にしてエンジニア。『カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男
http://xwablog.exblog.jp/9564507
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by xwablog | 2008-10-25 20:34 | 日記