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ワールシュタットの戦いのシーンがちょっとある。さいとうたかを『コミック北条時宗』第1巻
アブダビ土産写真四枚

アブダビ土産

祝日に、奥野さん宅にて集会がありまして、奥野さん、高田さん、ナポレオンさん、カノッサさん蒸しぱんさん晴天さん大鴉さん、そして私と、関東一円の名だたる諸公が集って偏った話題をしゃべりまくり、濃密な時間を過ごしました。おいしいご飯でお腹いっぱいにさせていただきました。
奥野さんがUAEのアブダビ行ったお土産もいただいてしまいました。ナツメヤシとか! あっちのカレンダーとか! お話も聞きましたが、えらい面白そうでしたよ。
写真、左上はその時出たアラブのお菓子、左下はナツメヤシ、右上はカレンダー、左下は皮革でできたラクダの置物(よく出来てる)。

で、その時荷物が多くて断念した、もって行こうとしてた漫画のひとつ。


『コミック北条時宗』第1巻さいとうたかを

『コミック北条時宗』第1巻

(さいとうたかを。原作/高橋克彦。脚本/道又力。講談社。2000年。571円)
「1246年、源頼朝が鎌倉幕府を開いて僅か50年余。源氏はその力を急速に弱め、北条氏がその権力を手にして一族内で争っていた。時の執権・北条時頼は、一族の名越光時と対立していたが、光時が四代将軍・九条頼経と組んだことで緊張が高まる。しかし、英邁な時頼は光時一派を破り、鎌倉の支配権を握ることに成功する。その中で、政略結婚として敵対する三浦氏側の毛利季光の娘を妻とし、そして二人の間には息子・時宗が生まれるのだが・・・」

2001年に放映されたNHKの大河ドラマ『北条時宗』がはじまるのに合わせ、さいとうたかをが描いた北条時宗の漫画。内容については「『ゴルゴ13』でおなじみのさいとう・たかをによって漫画化されている。但し、内容は原作「時宗」に沿っている。桐子など一部の重要人物が登場しない代わり、フビライ・ハンの半生にも重点が置かれている。」とwikipediaにあります。1巻見つけてちょっと読んでみましたが、これが思ったよりも面白かったです。
もっとも、この1巻ではパパの時頼が政敵と戦う話になっていて、この戦いの後、いろいろあって毛利季光の娘と結婚し、1巻の最後で時宗が生まれます。でも、時頼は毛利季光を殺したようなものなので、娘さんが恨んでまして、どうも母親にとっては望まれた子ではなかった、という展開。
この後どうなるのか気になりますが、この漫画自体古本で偶然見つけただけなんで、続きはずっと手に入らないだろうな〜

あと、これを読んでみようという気になったのは、冒頭にこういうシーンがあったから。

コミック北条時宗01冒頭1

一番はじめに「ポーランド王国レグニツァ近郊 1241年(仁治二年)四月」と出て、ポーランド諸公軍とモンゴル軍によるワールシュタットの戦い(レグニツァの戦い)のシーンがあるのです。16ページに渡ってそんなシーンがあるのは、もちろん後になって蒙古軍が日本に侵攻してくるから、それと話をリンクさせるために。



コミック北条時宗01冒頭2

「ポーランド大公ハインリッヒ2世」、つまりヘンリク敬虔公も登場します。彼、ポーランド大公ってことになってますが、下シロンスクを基盤とし、南西ポーランド一帯を影響下に治め、シロンスク公、クラクフ公、ヴィエルコポルスカ公となっていましたが、ポーランド大公となってポーランドを統一していたわけじゃないです。
漫画では、モンゴル軍と戦う中、

ヘンリク「つ、強いっ・・! あの蛮族めは余りに強いっ!」
部下「陛下! この場は危険です! 一刻も早く後方へ!」
ヘンリク「ならぬっ! ここで我らが盾にならねば、キリスト教世界が闇と化すっ! 神と祖国のために進めーっ!」

なんて言ってます。もうノリノリ。
漫画にヘンリク敬虔公が登場するなんて始めて見ました。これだけでも買ってよかったです。


参照サイト
北条時宗(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%A1%E6%99%82%E5%AE%97
さいとう・プロダクション公式サイト
http://www.saito-pro.co.jp/
ワールシュタットの戦い
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

関連記事
中世ロシアの沈黙のイデオロギーによる知的体系の抵抗を読み解く。C・J・ハルパリン『ロシアとモンゴル』
http://xwablog.exblog.jp/8743923
初期のタタール政策とアレクサンドル・ネフスキー研究が中心です。栗生沢猛夫『タタールのくびき』読了
http://xwablog.exblog.jp/8694238
オスプレイのCampaign Series『カルカ河畔の戦い 1223年』他、カルカ河畔の戦い関連
http://xwablog.exblog.jp/8694245
奥野さんの記事「バトゥのロシア遠征」も載ってる。『コマンドマガジン』vol.79 チンギスハン特集
http://xwablog.exblog.jp/8099527
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by xwablog | 2008-10-14 05:01 | 史劇
結婚した相手は自衛官だった! ちょっとだけ特殊な妻ライフ。日辻彩『突撃!自衛官妻』
web拍手レス
>隊内では焼酎が通貨のように扱われていた・・・・・と元自衛官が書いていました。
>おそらく昔の話でしょうけどね。もしかしたらマケドニア軍でも・・・・当時は焼酎
>ないでしょうけど。
兵士たちはそれぞれ多少ながら私物を持てたようですが、古代のマケドニアでは部隊に荷馬車がついてきて、それで荷物とかを運んだりしたようです。食事の一部としてのお酒の他に、自前のお酒を持ってたやつもいそうですね〜

>アリストテレスがブドウ酒の蒸留について記録残してるそうです。これは蒸留に使わ
>れていたのでは?と思われる土器が紀元前三千年ごろの遺跡から出てくるそうです
>し・・・・マケドニア兵も蒸留酒の味知ってたかもしれませんね。
マケドニア人の飲み方は酷かったみたいですが、蒸留酒でガバガバやってたらより酷いことになりそう。
そういや行軍中に酒を運ぶ時は何に入れて運んだんでしょうね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

突撃自衛官妻

『突撃!自衛官妻(トツゲキ!じえいかんづま)』

(日辻彩。ぶんか社。2008年。743円)
「どこにでもいるイラストレーター日辻彩。そんな彼女が恋した相手は自衛官だった! 彼と結婚したがために、独自のルールで生活する自衛官の夫に翻弄される日々がはじまるのだった・・・」

イラストレーター・日辻彩が自衛官の妻となって翻弄される様を描いたエッセイ漫画。掲載はぶんか社の『本当にあった笑える話』とか。夫の人はどうやら海上自衛隊の人で、しかも戦闘とかはしない機械を修理する部署の人らしいので、船で出ちゃって長期間帰ってこなかったりとかはないみたいです。
いろいろ自衛隊ならではのルールがあって、へ〜、とか思うものがあったりしますが、髭延ばせないってのは吃驚しますね。マケドニア軍みたいだな。

参照サイト
ひつじストリップ
http://hitsuzistrip.blog118.fc2.com/
ぶんか社
http://www.bunkasha.co.jp/
本当にあった笑える話
http://www.honwara.com/pc/

関連記事
「萌えよ!」のシリーズ化!? 今度は陸上自衛隊だ! 田村尚也&野上武士『萌えよ!陸自学校』
http://xwablog.exblog.jp/8001795
トルコに暮らした漫画家が描くドタバタ面白エッセイ漫画。高橋由佳利『トルコで私も考えた 21世紀編』
http://xwablog.exblog.jp/8513299
非常識な常識を体感せよ。小越なつえ『それいけ!パキスタン通い妻』。あと米澤嘉博氏死去という記事
http://xwablog.exblog.jp/8513011
ドイツを中心とした中世に生きた女性たちの姿。エーディト・エンネン著『西洋中世の女たち』
http://xwablog.exblog.jp/7830871
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by xwablog | 2008-10-08 03:24 | 日記
あまり知られていない星の和名についての記事を集めた本。野尻抱影『日本星名辞典』
日本星名辞典_野尻抱影

『日本星名辞典』

(野尻抱影。東京堂出版。1973年。3500円。261ページ。)
春の星の和名
夏の星の和名
秋の星の和名
冬の星の和名
沖縄の星名
奄美の星名
アイヌの星名
南十字星
惑星の和名
流星の和名
彗星の和名
古典の星名
星名索引

昨日紹介した『暗殺の事典』のとなりに置いてあったのでついでに紹介してみます。
というか、この本、なんの為に買ったのかいまいち思い出せません。それくらいなので、ほとんど買ってから手にしてない本です。過去に戻ってその時の自分を問いつめたくなるような本が他にもいくつか・・・いや・・・・いくつもありますが、そう、ほら、あれっ!  「過去は戻らない」ってやつでして(ry
今回、ちょろっと見てみましたが、なかなか興味深い話がたくさん。そういう見方でそう名付けたのか、とヨーロッパ風の呼び名とは違う由来が知れて面白い。キチっとした「辞典」という感じでもなく、各地で聞き取った話を集めたエッセイ集の雰囲気も持つような内容です。1973年と、結構古い本なので、この中の情報がどれくらい正しいのかとかは不明。ページの大半は春夏秋冬の星の和名で埋まってて、残り少しで、沖縄やらアイヌやらの星名などについて書いてます。こういうのも一緒に載っけてくれるのはありがたいです。
星の名前などというと、ついついギリシャ神話由来のヨーロッパの呼び名を使ってしまいますが、日本でも古くから星に名前をつけていたんだと再認識できたのはよかったかと思います。
ちなみに『宗像教授異考録』の話の中には日本の星の名前、星についての神話と宇宙観などについてつっこんだ面白い話が載っています。非常に面白かったです。

ところで、この著者の天文学者・天文民俗学者・英文学者である野尻抱影氏は、作家の大佛次郎の兄だそうです。私は全然知りませんでしたが、星に関しての本で有名な人らしい。

参照サイト
東京堂出版
http://www.tokyodoshuppan.com/contents/list/index.html
日本の星名(PDF)
http://homeplanet.web.infoseek.co.jp/topic/gakusyukai/studies_20051202_2nd.pdf
星座(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E5%BA%A7
国立天文台
http://www.nao.ac.jp/

関連記事
江戸時代におけるイギリスのイメージの変遷。T・スクリーチ『江戸の英吉利熱 ロンドン橋とロンドン時計』
http://xwablog.exblog.jp/8721490
ローマで信仰されていた神々の流行や多彩さに驚きます。小川英雄『ローマ帝国の神々 光はオリエントより』
http://xwablog.exblog.jp/9029672
出てくる人が少し微妙だけど面白い。『日本刀なるほど物語』他。そして『宗像教授』。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480780
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by xwablog | 2008-10-06 23:18 | 書庫
大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
どうも、馬頭です。
ここ最近は、キムチをお茶漬けに入れるのが流行ってたのですが、この前、海苔でキムチとご飯を巻いて食べてみたら、えらい美味しかったので、ちょっとそっちの方に移行中。海苔の消費量が格段に増えたのがツライですが。



『ヤマタイカ』第6巻(最終巻)

(星野之宣。潮出版社。希望コミックス。1991年。880円)
「日本各地の火山が次々と噴火し、東京へと向かう人びとは、踊狂状態の中で一体化してひとつ巨大な流れとなっていく。これを阻止するため広目(こうもく)は各火山に埋められている巨大な石鐸を破壊し、自衛隊を暴動鎮圧へと向かわせた。そのころ神子(みわこ)は復活した大和に乗り込み、東京へと向かうのだが・・・」

壮大なスケールで「日本人」のルーツと日本という国のありようを描く伝奇SF大作の最終巻。
大いなるマツリの復活により、なにもかもがひっくり返るような騒乱へと巻き込まれて行く日本人たち。「火の民族」としての日本人の太古から伝えてきたモノが、火山・地震・戦艦大和の復活という現象によって揺さぶられ・掘り起こされて、もう、止めようの無い民衆運動となっていきます。
そんな中、東京を目指す神子や岳彦たち姉弟を、他の僧侶たちの力、そして神器を手に入れ神話になぞらえてこのマツリを止めようとする広目が、次々と襲います。
しかし、二人の父・熱雷の働きにより、とうとう富士山までもが大噴火! 最後は、東京湾に入った戦艦大和の上で、神子・岳彦と広目の決戦となるのです!

うーん、めちゃめちゃ面白い〜っ。1980年後半から1991年までに描かれた作品ですが、当時の歴史関連のネタや、自然災害ネタが上手い具合に盛り込まれて、さらにそれを火山国日本と縄文人・そして琉球・アイヌの歴史と関わらせ、先史・古代史・中世史・近代史・現代史をつなぎ合わせる話の作り方には脱帽。そのネタをこう使うのか、と感心させられます。
『宗像教授』シリーズでは、一話一話独立した話をうまく繋げてますが、こちらは神子と岳彦を中心に、縄文人と日本の存在をテーマにひとつの物語として読ませてくれます。盛り上がり方が右肩上がりで止まりません。

今回、馬頭が買ったのは潮出版社のA5サイズの全6巻本でしたが、潮ビジュアル文庫からは全5巻の文庫版も出てますし、光文社からは『レジェンド・オブ・ヤマタイカ』として復刊されています。


参照サイト
潮出版社
http://www.usio.co.jp/
STAR FIELD(ファンサイト)
http://www.kcn.ne.jp/~bluecity/starfield.htm
星野之宣の世界(漫画の館)
http://www.momiji.sakura.ne.jp/~werdna/hoshino/index.html
火山(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%B1%B1

関連記事
激動の古代日本に異国の男の野望と少年の渇望が衝突する。藤原カムイ&寺島優『雷火(らいか)』全15巻
http://xwablog.exblog.jp/9400311
失われた神器・オモイカネの行方を追い、紀州へと行く神子たち。星野之宣『ヤマタイカ』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/9346825
転生を繰り返すクレオパトラの願い。星野之宣『妖女伝説』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7435918
火の民族の足跡を辿り現代と古代が交錯する。星野之宣『ヤマタイカ』第1巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696180
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by xwablog | 2008-09-21 01:28 | 史劇
架空の現代日本で廣島の憲兵たちが陰謀に巻き込まれていく。小だまたけし『平成COMPLEX』第1巻
小だまたけし『平成COMPLEX(平成コンプレックス)』第1巻

『平成COMPLEX(平成コンプレックス)』第1巻

(小だまたけし。少年画報社。ヤングキングコミックス。2006年。552円)
「平成6年、日清戦争100周年を祝う陸軍の聖都・廣島。この祭典に乗じたテロを警戒する憲兵隊だが、そこに勤務する戸原翔子(とのはらしょうこ)は、分隊長からある人物を迎えにいくように命じられる。何か鷹揚でつかみ所のないその青年将校は、実はかつての活躍によって『今日(いま)のらくろ』と呼ばれる有名人・平成太朗(たいらせいたろう)少尉その人だったのだ・・・」

小だまたけし(まだ子)氏が『ヤングキングOURS』で連載していた架空歴史を歩んだ現代の日本を舞台とした作品です。これ、一度、『平成イリュージョン』という作品として『月刊電撃コミックガオ!』に掲載されたていたものの、リメイクというか仕切り直しというか、そういう感じのものです。この前『平成イリュージョン』の方を読んだので、こちらも読み直してみました。
『平成イリュージョン』と話の設定や流れ、エピソードなどは同じものを使っているのですが、こちらではさらに話を詰めた後らしくさらに面白くなっている感じです。新キャラとして南洋島嶼諸国連合の女王・亜里沙という少女も登場していますし、東京の方に新設された兵部省の統合参謀本部関連の人たちもいます。
普通の憲兵である戸原曹長と、平少尉が中心的なキャラとなって話は展開していくようです。ほんとうだったら、何か企みがあってやってきた平がさまざまな影響を与えながら、廣島を舞台に陰謀が動き始めるのでしょうが、これ、実は連載が止まってまして、理由の説明とか無いから、もしかしたら放置か打ち切りかなんかなのかもしれません。
ただ、作家さんのサイトを見てみると、『平成コンプレックス』の同人誌が出てるみたいんですよね。これって単行本の続きを同人誌で描いてるってことなのかな? 内容がわかんないので、なんとも言えませんが。イベントの時にこの作家さんのサークルは見たことあるんですが、『平成コンプレックス』関連のものは無かったと思ったけど、実はあったのか・・・。今度またチェックしてみないと。

ちなみに、巻末には描き下ろしオマケ漫画「地方の憲兵隊員きしかわ☆まりさん けんぺいたいのまめちしき」が付いています。

参照サイト
こだまだこ。
http://www.codama.jp/
OURS 少年画報社
http://www.shonengahosha.jp/ours/index.php

関連記事
半世紀前の戦争を乗り切った日本の廣島が舞台の話。小だまたけし『平成イリュージョン』
http://xwablog.exblog.jp/9224759
次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ。犬村小六『とある飛空士への追憶』
http://xwablog.exblog.jp/8861288
エロ小説カテゴリよりむしろSFカテゴリ入りのエロ小説。『鉄車帝国の女囚』
http://xwablog.exblog.jp/8853023
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by xwablog | 2008-09-17 02:40 | 史劇
変なSF世界にすんなり入れるなじみの良さ。粟岳高弘『鈴木式電磁気的国土拡張機』
web拍手レス
>粟岳さんですか・・・・初耳ですが面白そうですね。実は僕も褌愛用してるのです。親しみを感じますね
いや、これが、この漫画の中で出てくるフンドシは普通のじゃないのですよ。変な生物たちは上半身の被服は全て武装と見なすやつらなので、どうしてもそうする必要が。(なんてスムーズかつ自然な褌着用の理由付け! ・・・なのか?)
最近は褌が女性用下着として流行ってるそうですよ。履き心地が良いとか。
人気あるなら消え去って行く文化にはならないで済みそう?

>ええ!?女性の間で褌が。嬉しいですね。銭湯でもめったに見かけないのに。
たぶん人前じゃあ履かないのでは? やっぱり「女性が褌なんて・・・」というのを気にして。

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鈴木式電磁気的国土拡張機_粟岳高弘

『鈴木式電磁気的国土拡張機』

(粟岳高弘。コスミック出版。Kyunコミックス。2006年。1000円)
「昭和57年のある日、香奈子は建物の隙間に裸(ふんどし有り)の少女を見かける。つい近寄った香奈子を拘束し、気絶した彼女から服を奪って行ってしまう。そして、裸(ふんどし有り)で残された香奈子が連れ込まれた場所は、言葉を喋る謎の生物がいる特別な場所で・・・」

粟岳高弘氏の二冊目4年振りの単行本。単行本出た時は、気になったものの買わなかったのですが、その後買おうとしても、全然売ってなくて困りました。で、しょうがなくネットで手に入れたのですが、どうして早くに読まなかったのか悔やまれる良作でした。
基本的には短編集ですが、続きのある話もあれば、同一世界の話だったり、関連性があるようになっています。収録作品は「浸水殻」「鈴木式電磁気的国土拡張機」「3型拡張空間」「異星構造体」「遷移点の鉄塔」「空中線」「モヘモヘ」「風呂桶の庭」「遠州灘立方体」「用水」「増殖改変体第5形態」「堰堤(えんてい)とプール」「あとがきまんが」となっています。
田舎っぽい土地で繰り広げられるSF的要素が、非常にすんなりハマってて独特の雰囲気を出しています。変な状況をナチュラルに受け入れているキャラたちを見ていると、この変な話をあっさりと受け入れている自分がいることを発見することになるでしょう。
『水惑星年代記』読んだ時も思いましたが、田舎とSFって「なじみがいい」のかもしれない。
裸の女の子がなんどか出て来たりもしますが、作者の趣味なのか、ふんどしとか人前で裸とかそういうマニアックなのが多いですね。Hなことをするわけじゃないのですが、あっけらかんとしていてなおかつエロいです。
初単行本の方の『プロキシマ1.3』も欲しいのですが、こっちこそどこにも売ってないですね〜。

はじめ「粟岳高弘」じゃなく「栗岳高弘」で探しちゃってました。出版社名も「コズミック出版」で探してました。ほら、ブラウザの文字って読みづらいから・・・

参照サイト
Takahiro Awatake's WebPage(たばなくる)
http://www.cx.sakura.ne.jp/~awatake/
コスミック出版
http://www.cosmicpub.jp/
FOX出版
http://www.foxcomic.com/

関連記事
君は速水螺旋人を読んだ事があるか!?『速水螺旋人の馬車馬大作戦』という名を持つ本の形の果てしない世界
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早川さんたちのギスギスした関係はある意味仲良しともいえるんじゃないか。COCO『今日の早川さん2』
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メガネとか、髪とか、雰囲気とか! 大石まさる氏『水惑星年代記』という記事
http://xwablog.exblog.jp/7751562
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by xwablog | 2008-09-10 23:25 | 日記
激動の古代日本に異国の男の野望と少年の渇望が衝突する。藤原カムイ&寺島優『雷火(らいか)』全15巻
昨日は凄い雷でしたね。あの雷はいままでに体験した中でもっとも凄いものでした。数秒単位でピカピカ光るわ、凄まじい音で繰り返し長時間鳴るわで、もうワクワクしまくりでした。実は熱が出て朦朧として寝てたんですが、雷のあまりの煩さに目覚めてしまいましたよ。
で、目が覚めてしまったので、何か読もうかな〜、と思ったのですが、この雷鳴はこれを読めという啓示だろうと、『雷火』を手に取ったわけですよ。

藤原カムイ&寺島優『雷火(らいか)』第1巻

『雷火(らいか)』第1巻
(加筆修正凍結版)
(藤原カムイ&寺島優。角川書店。角川コミックスA。2000年。700円)
「紀元三世紀。東方の島国・倭では、数十の国が集まった連合国家・邪馬台国が魏国の承認を得て覇権を握っていた。しかし、その邪馬台国も、女王・卑弥呼の死期が近づくとともに親魏派と倭国派に分かれ混沌とした状況に陥っていった。魏から派遣されてきた張政(ちょうせい)は、邪馬台国の権力を握るため、女王を暗殺し、巫女・壱与(いよ)を新しい女王として担ぎ上げようとする。また、倭国派の投馬国の王や卑弥呼の親衛隊長だったキジノヒコは、即位式で張政を殺そうと企てていた。熊鬼山に棲む仙人によって育てられた少年・ライカは山中で出会った少女・壱与に会うため、老師の元を去り、壱与の即位の儀のただ中へと乗り込むのだった・・・」

藤原カムイの代表作。原作は原作者として活躍する寺島優氏。古代日本・邪馬台国の衰亡の瞬間を舞台にした歴史伝奇大作。スコラから単行本が出たのが1989年なので(連載開始は1987年)、もう二十年も前の作品なんですね。今回、三度目の単行本化である角川書店から出た加筆修正凍結版、全15巻をまとめて買って読み直しました(スコラは1999年に倒産してしまいました。私が昔読んだのは一番はじめのDX版・全12巻)。
藤原カムイを知ったのはこれが初めてだったのですが、その圧倒的な画力・構成力に驚かされたものです。そして今回、再び読み直してやはりその面白さに驚くばかりです。
連載も10年かかったみたいですが、スコラ社は潰れてしまったりで、いろいろありました。連載してた「コミックバーガー」もソニーマガジン社に行ったり、幻冬舎に行ったり、「コミックバーズ」に名称変更したりしてます。
この話、邪馬台国の卑弥呼を魏の官吏である張政が暗殺し、邪馬台国の実権を握ろうとすることからいろいろ始まってくのですが、どこの国にも属していない漂流民の老師のもとで成長した少年・ライカが彼の野望と戦っていくことになります。卑弥呼と壱与の世代交代の時代の古代日本ネタを非常に上手く取り入れた傑作。神仙術の遣い手であるライカやその仲間、そして強敵・張政たちの、超絶技と超常力の壮絶アクションバトルが見物です。
私はライカ側では微妙に活躍できなかったウツキとかが好きで、張政側では(凍結版では)七巻から登場する、イキナメの仲間・公孫一族七人衆が好きでしたね。どいつもこいつもしぶといしぶとい。特にイキナメのしぶとさは凄いです。意外と狗奴国関係の人はあまりパっとしないのですよ。
はじめの方では、張政が「邪馬台国を魏の国に変わる大国にしてやる」とか大口叩いてるので、そりゃ言い過ぎだろ、とか思ってたら、最後の方になって邪馬台国に隠された凄い秘密が明らかになって、ついには張政が地の龍との融合を果たし、なんか途方もない超常バトルになってきます。確かにこりゃ、大口も叩けるわい。
いろいろな所で解説とかついてノリとしては古代史版カムイ伝とでもいいますか。原作者も忍者ものの影響について語ってますね。私としてはアクションとかもそうですが、歴史的要素が絡んでたりで、漫画として非常に楽しめました。

どうやらこの凍結版も在庫無しの重版未定のようですね。いつか文庫版とか出るのかな?

そういや、この前『ヤングガンガン』か何かで、南フランスへの旅行記漫画を描いてましたね。楽しそう。

参照サイト
KAMUI'S NOTE
http://www004.upp.so-net.ne.jp/studio2b/contents.html
葵屋
http://aoiya.sub.jp/index.php?%BB%FB%C5%E7%CD%A5
スコラ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%A9
角川書店 雷火
http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=199999713384

関連記事
珍宝島事件の結末が40年振りにつく。ロシアが中国に島の半分を返還。中ソ紛争の影響。
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火の民族の足跡を辿り現代と古代が交錯する。星野之宣『ヤマタイカ』第1巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696180
失われた神器・オモイカネの行方を追い、紀州へと行く神子たち。星野之宣『ヤマタイカ』第3巻
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出てくる人が少し微妙だけど面白い。『日本刀なるほど物語』他。そして『宗像教授』。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480780
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by xwablog | 2008-08-30 22:37 | 史劇
関東遠征の中でも、みんなしてわび数寄で大忙し。山田芳裕『へうげもの』第7巻
どもども。馬頭です。寒いですね。八月なのに。
今、ちょうどクーラーがコポコポ変な音たてるようになって、冷房もなかなか冷たくならなくなってしまい、壊れるんじゃないかと心配してたとこなので、まあ寒い分には助かってますが、まだ晴れれば暑くなるはずですから、そうなった時がヤバそうです。
しかし、クーラーを修理してもらおうにも、部屋に人が来てもらえるような状態じゃないのがもっとヤバいですね。



『へうげもの』第7巻
(山田芳裕。講談社。モーニングKC。2008年。533円)
「北条氏攻略のための大軍を率いる豊臣秀吉。この遠征に参加した古田織部は、はじめたばかりの瀬戸物のために戦どころではなかった。同じく同行した千利休は、道を違えた弟弟子・山上宗二と再会する。利休は彼の助命を図るのだが・・・・」

『へうげもの』の最新刊が発売になりました。
関東遠征で北条氏と戦う秀吉ですが、その遠征軍の中でさえ茶の湯にのめり込む人びとの姿が。古田織部などは、攻囲の最中でも竹がどうとか鋳物がどうとか、もう何しに来たんだか・・・
大変なのは利休でして、秀吉ともども死亡フラグが経ってから随分経ちますが、この巻では共にわび数寄の境地へと向かおうとしていた山上宗二を殺されて、あまりのことに悶絶。とうとう決意しちゃった利休は、自分がこのあとさらに一線を越えるようなことになると織部に言います。さてさて、利休は最後に何をしてくれるんでしょうね〜
織部の方も、前の大茶湯での失敗から一転、なんかさらに判ってきて、よくなってきた感じです。

この巻では伊達政宗が登場。歌舞伎役者みたいな面白い正宗でした。

ちなみにこの前行った八王子城の記事は、修正したのでwin機でも写真とか見れるようにしてありますよ。

参照サイト
へうげものofficial blog
http://hyouge.exblog.jp/

関連記事
戦国時代の武将たちがマニア道を命がけで語るひょうげた漫画『へうげもの』は最高のかぶき者漫画
http://xwablog.exblog.jp/7239549
後北条氏の重要拠点。北条氏照が作った八王子城の跡に行ってまいりました。
http://xwablog.exblog.jp/7961506
遂に建つ古田織部の数奇の成果たる屋敷。その出来は? 山田芳裕『へうげもの』第5巻
http://xwablog.exblog.jp/7345202
大茶湯で数寄の天下を取ろうとする佐介なのだが・・・。山田芳裕『へうげもの』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/8417794
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by xwablog | 2008-08-26 23:03 | 史劇
失われた神器・オモイカネの行方を追い、紀州へと行く神子たち。星野之宣『ヤマタイカ』第3巻


『ヤマタイカ』第3巻
(星野之宣。潮出版社。1989年。800円)
「古代の神器オモイカネの跡を追い、邪馬台国の東征の地を巡りる神子(みわこ)たち。しかし彼女たちの前には広目たち僧侶の魔の手が伸びる。そして、オモイカネにまつわる戦いに呼応するように、日本各地で火山活動が活発化し・・・」

二巻まで読んで止まってた『ヤマタイカ』の続き読み始めてます。
古代から伝わる不思議な力を持つ銅鐸・オモイカネを追って、舞台は九州から出雲、そして近畿へと移って行きます。立ちはだかる仏教勢力は、その総力をあげてオモイカネがある場所を守るのですが・・・いやー、吃驚しました。星野先生の発想力が予想の斜め前を行ってましたよ。だ、大仏が動き出すとは! 普通、これくらいのネタはラストに持ってくるものですが、これで物語半ばというのだからなぁ。


その他のこと。

茨城・栃木などで震度4、震源は茨城県沖
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080822-OYT1T00576.htm
さっきの地震、結構揺れました。大きいの来るのは、部屋片付けるまでちょっと待ってくれー。

今週はコミケでの披露のせいか、ずっと体調が悪く、一瞬オチるくらい仕事中辛かったです。休めばよかった。

前に、ブログで紹介した天皇が野立てした記念碑がある池袋駅近くの区画が取り壊しになるみたい。大きなビル建てるのかな?


参照サイト
潮出版社
http://www.usio.co.jp/
STAR FIELD(ファンサイト)
http://www.kcn.ne.jp/~bluecity/starfield.htm
星野之宣の世界(漫画の館)
http://www.momiji.sakura.ne.jp/~werdna/hoshino/index.html

関連記事
転生を繰り返すクレオパトラの願い。星野之宣『妖女伝説』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7435918
火の民族の足跡を辿り現代と古代が交錯する。星野之宣『ヤマタイカ』第1巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696180
出てくる人が少し微妙だけど面白い。『日本刀なるほど物語』他。そして『宗像教授』。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480780
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by xwablog | 2008-08-22 22:27 | 史劇
柳生忍法帖コミカライズの最終巻。せがわまさき&山田風太郎『Y十M(ワイジュウエム)柳生忍法帖』第11巻


『Y十M(ワイジュウエム)柳生忍法帖』第11巻
(せがわまさき&山田風太郎。講談社。ヤンマガKC。2008年。533円)
「柳生十兵衛は、銅伯の娘おゆらを捕えたものの堀の女たちの処刑が着実に迫る。そしてとうとう銅伯がおゆらの解放を求め地下へと降りてきたのだが・・・」

ホーホケキョ・・・・この終わり方、盛り上がりがないまま終了というのがもったいないというか・・・
長剣の使い手・漆戸虹七郎との対決が最終バトルとなりました。けど、あの堀の女たちの復讐劇としての物語はグダグダ。十兵衛がやり過ぎというか、強過ぎというか。
まあ、原作がこうならしょうがないでしょうか。

参照サイト
せがわまさき電脳絵巻
http://homepage1.nifty.com/segawa-page/

関連記事
ついに般若面の正体が!? 山田風太郎&せがわまさき『Y十M(ワイジュウエム) 柳生忍法帳』第9巻
http://xwablog.exblog.jp/7933364
沢庵が敵の懐へと入っていくが・・・。せがわまさき『Y十M(ワイじゅうエム)』第8巻
http://xwablog.exblog.jp/7463010
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by xwablog | 2008-08-11 01:32 | 史劇