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細密な池上絵と重厚な工藤話の描き出す織田信長の生涯。池上遼一&工藤かずや『信長』全8巻
もう休みが終わっちゃいますね。もう3日は欲しかった馬頭です。

それはともかく。

信長第1巻_池上遼一

『信長』第1巻 黎明の巻

(池上遼一&工藤かずや。メディアファクトリー。MFコミックス。2003年。514円。209ページ)
「永禄三年(1560年)、上洛を目指す今川義元は尾張へと侵攻を開始する。圧倒的大軍を目の前にして、尾張の大名・織田信長は家臣たちの心配を他所に動こうとしなかった。しかし、待っていた好機到来の報せが彼に勝利への道を開くのだった。それは信長の長い覇道のはじまりでしかなく・・・」

かつて『ビッグコミックスペリオール』にて連載されていた信長の生涯を描いた作品『信長』。原作は工藤かずや氏、作画はあの池上遼一氏という豪華なタッグ。しかし、一応連載では完結したものの、その前後あたりに背景画像の著作権侵害があって(「物語の終末間近に『安土天守・障壁画の章』で安土城のカットが資料の無断使用に当たるとして問題と・・・」wikipediaより)、絶版と最終巻の未刊行ということになってしまったいわくの作品です。それがそこらへんを修正し、関係者を説得して出したのが、このメディアファクトリーから出た新装版となります。
織田信長を主人公にした作品は数有れど、その中でも一二を争うほどに、非常に面白い作品で、これは1987年から1990年に連載していたわけですが、当時子供だった私はこれを読んでかなり衝撃を受けた憶えがあります。何度も何度も読み返したし。
最終巻は新装版出た時に読んでたので四年ぶりくらいでしたが、7巻までの部分はえらい久々に読みました。10年振りくらい? でも、やはり面白かったです。

信長第8巻_池上遼一

『信長』第8巻 夢幻の巻

(池上遼一&工藤かずや。メディアファクトリー。MFコミックス。2004年。514円。217ページ)

原作の工藤かずや氏といえば、ついつい『パイナップルアーミー』やら、この前紹介した『望郷戦士』といったミリタリーものを思い浮かべてしまいますが、この人日本史も好きらしく、新撰組ものをやったり、『利休七哲』(作画/西崎泰正)や『武田二十四将』(作画/大島やすいち)といった戦国ものもやったりしてます。
桶狭間からはじまり、最後は本能寺で締める、まっとうな信長漫画です。けど、最後の「信長がその生涯を全うしていたならーー日本の近代がもう三百年早く訪れていたことは確実である!」は言い過ぎだろうて・・・

参照サイト
小学館コミック -ビッグスリーネット
http://big-3.jp/
メディアファクトリー
http://www.mediafactory.co.jp/
信長(漫画)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E9%95%B7_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

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by xwablog | 2009-01-03 06:50 | 史劇
人気ゲームのコミカライズ作品。大崎充『新鬼武者』第1巻
新鬼武者01大崎充

『新鬼武者』第1巻

(大崎充。カプコン。2005年。800円)

カプコンの人気ゲームシリーズ『鬼武者』の新しいバージョン『新鬼武者』のコミカライズ。作画担当は大崎充氏。最近だと『グ・ラ・メ!』という首相官邸の料理人の話が凄い面白いですね。
この新鬼武者の主人公は、結城康秀と柳生十兵衛(女)です。

参照サイト
カプコンCAPCOM
http://www.capcom.co.jp/

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鳳には勝利したものの、燈は連れ去られてしまい・・・。佐藤健悦&吉野弘幸『聖痕のクェイサー』第05巻
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疫病の流行で社会が変わり女将軍が生まれる時がきた。よしながふみ『大奥』第3巻
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今度の『鬼武者』は結城秀康が主人公。『DAWN OF DREAMS』、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7280551
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by xwablog | 2008-12-19 01:51 | 史劇
北条五代の繁栄の基礎を築いた名君の生涯を描く。永井豪『戦国武将列伝シリーズ 北条早雲』
戦国武将列伝 北条早雲 永井豪

『北条早雲』

(永井豪、ダイナミックプロ作品。リイド社。SPコミックス。戦国武将列伝シリーズ。2005年。550円)
第一話 戦国時代の夜明け 早き雲 現る
第二話 駿河に集いし七人
第三話 早雲宗瑞 伊豆へ
第四話 小田原城奪取と三浦氏殲滅
閑話休題「北条早雲」

相模・伊豆を領有した戦国武将で、後北条氏の開祖・北条早雲の生涯を描いた作品。あの『デビルマン』などを生み出した永井豪のダイナミックプロが作ってます。たぶん、リイド社の出している時代劇漫画雑誌『コミック乱』(月刊)の系統で、『コミック乱TWINS増刊 戦国武将列伝』(隔月刊)とかのあたりで掲載されたものだと思います。
若き日の北条早雲は伊勢新九郎という名前だったのですが、彼は足利義視の申次衆で、京都が応仁の乱で荒廃するのを見て、ここを見限り、六人の仲間とともに妹の嫁ぎ先である駿河今川氏のところに行きます。今川の相続争いに乗じて実権を握った早雲は、興国寺城をもらいうけ、さらに婚姻で韮山城を手に入れて力をつけ、ついには隣接する堀越公方の支配する伊豆などを奪取します。関東の勢力争いに参加することになった早雲は、さらに奇策で小田原城を落とし、ついには相模の有力者・三浦氏を打倒するのです。
北条早雲の話は前にネットの記事でさらっと流し読んだだけでしたが、これで判り易く頭に入りました。まあ、どれだけちゃんとした漫画かわかりませんが! 永井漫画なだけあってか、鷹と意識を共有する超常の力とか、忍びの鷹とか、山中才四郎が実は女だったとか、そういうのもありますよ。
でも、なかなか面白く読ませてもらいました。

なんか、『信長の野望』がやりたくなってきましたが、あれって、早雲は出てこないんですよね。一番早い時代でも、息子の北条氏綱ですから。ああ、応仁の乱からできるゲーム出してくんないかな。


参照サイト
リイド社
http://www.leed.co.jp/

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ワールシュタットの戦いのシーンがちょっとある。さいとうたかを『コミック北条時宗』第1巻
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後北条氏の重要拠点。北条氏照が作った八王子城の跡に行ってまいりました。
http://xwablog.exblog.jp/7961506
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by xwablog | 2008-12-02 23:23 | 史劇
邪馬台国の女王と彼女を狙う刺客が恋に落ちる。『浜田翔子傑作集 金の波 銀の風』
『浜田翔子傑作集 金の波 銀の風』

『浜田翔子傑作集 金の波 銀の風』

(浜田翔子。秋田書店。ボニータコミックス。2008年。400円)
「紀元二世紀、邪馬台国で奔放に生きる少年ヒムカは、ある日、森の中で傷つき倒れた青年アトリを助ける。実は人前には出ないものの、年を取らない女王・卑弥呼こそがヒムカなのだが、彼女は巫女王としての立場も忘れアトリに恋するようになっていく。そしてアトリもまた。しかし、アトリは邪馬台国の敵国・狗奴国からやってきた刺客であり、秘かに卑弥呼の命を狙っていると知り・・・」

古代日本、邪馬台国を舞台にした恋愛もの。少年と見まがうような子が、実は不老の肉体を持つ巫女・卑弥呼だという話。刺客とその標的という関係なのに互いに魅かれあい、ついには・・・。
作者は、『夢の子供』『神に背を向けた男』や、挿絵で『炎の蜃気楼』で挿絵を担当したりもしている浜田翔子氏。アイドルの方のじゃないですよ。てか、あのアイドルの浜田翔子がはじめ出て来た時は漫画家の浜田翔子と同じ名前だ〜、と笑ってたんですが、今となってはこっちの方が有名になっちゃいましたね。
ちなみに浜田翔子氏の夫は『ちぇりーげいる金』とかの中津賢也氏。

ところで、この漫画のタイトル、氷室冴子氏の「銀の海 金の大地」に似てたからそっちからかと思ったら、たぶん「黒ねこサンゴロウの旅」から?

参照サイト
浜田翔子(漫画家)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%9C%E7%94%B0%E7%BF%94%E5%AD%90_(%E6%BC%AB%E7%94%BB%E5%AE%B6)
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

関連記事
激動の古代日本に異国の男の野望と少年の渇望が衝突する。藤原カムイ&寺島優『雷火(らいか)』全15巻
http://xwablog.exblog.jp/9400311
火の民族の足跡を辿り現代と古代が交錯する。星野之宣『ヤマタイカ』第1巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696180
メドベージェフの独自性とかルーマニア軍ゲームとか氷室冴子氏死去とか。最近のニュースなど。080604
http://xwablog.exblog.jp/8741618
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by xwablog | 2008-11-29 02:55 | 史劇
マイナー武将・仙石秀久が主人公。戦国時代の真実の姿を描く! 宮下英樹『センゴク』第1巻
私の住んでるマンションは、よく廊下の蛍光灯が切れたまんまになってます。夜に大家が来るわけじゃないので、誰かが連絡しないといけないのですが、だれもしないわけです。私自身、住んでるだれとも交流無し。

それはともかく。
前に紹介した『桶狭間戦記』の本編の方をちょっと読んでみました。



『センゴク』第1巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2004年。514円)
「1567年。戦国時代の美濃にある斎藤龍興の城・稲葉山城が織田信長の軍勢によって陥落しようとしていた。斎藤家に仕える仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)は、幼馴染みのお蝶との再会を約して一人での騎馬による突撃をかける。だが、武運つたなく囚われの身となり、信長の前へと連れてこられてしまうのだった。そして信長の前で小姓の堀久太郎と戦うことになってしまい・・・」

戦国時代の武将のひとりで、大名にまで出世した仙石秀久を主人公とした漫画です。作者は宮下英樹。
この1巻では、稲葉山城の陥落からはじまり、信長に仕え、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)の部下として働き始めるまでが描かれます。
あまりメジャーではないというか、のちに大失態を犯してしまうことで知られるマイナー武将を主人公にするという目新しさと、あと、戦国もので定型となりつつあるような「間違った常識」を指摘しつつ、本当の戦国時代の姿を描写しようという手法が面白いです。
戦国時代の戦い方は我々の思っているようなものではなかったとか。時代劇とかでよく、騎馬部隊による突撃とか、刀でやりあうチャンバラとかがありますが、実は負傷者の七割が矢傷で、騎馬も騎乗したまま使うのではなく、百年戦争の時の騎乗騎士みたいに移動に使ったらしい。
たしか、そういった戦いの作法みたいのを書いた文庫が出てたと思いますが、なんだったけ? 『戦国の作法』じゃなくて。『雑兵足軽たちの戦い』だったかな?
ともかく、いままでの戦国ものの漫画とはちょっと違った説をとったりすることが多く、作中でも「だがこの定説には疑問が残る」という説明がたびたび入るそうです。

ネットの記事によると、この後、斎藤龍興とか有名じゃない武将とかが強大な敵として立ちはだかるらしい。現在『センゴク』が15巻、その第二部である『センゴク 天正記』が3巻まで出てますが、どこまで連載やるつもりなんでしょうね。小田原攻めまでとか?

その他、ニュースなど。

すかいらーく:店名消える?…「ガスト」などに転換へ(毎日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20081123k0000m020082000c.html?inb=ff
そういえば昔、家の一番近くにあったファミレスがすかいらーくだった。頭が悪かったので、すかいらーくの店名をいつまでも憶えられなかった記憶があります。そういや、最近、数年感、ファミレスなんか入ってないかな。ファミレスには個人的に嫌な想い出もあるので、もう、今後もほとんどファミレスの類いは行かないでしょう。

そうそう。最新号の『comicリュウ』2009年1月号で速水螺旋人さんが英国海軍のヴィクトリー号をとりあげてますよ。帆船時代最大の戦列艦。これの模型が船の科学館にありました。あ、あと、これの船内を分割して見れる絵本みたいのってありませんでしたっけ?

(財)図書館振興財団、11月19日に文科省から正式認可
http://www.shinbunka.co.jp/news2008/11/081120-02.htm

今日も、また餃子を食べにいったのですが、今日の餃子は皮がパリパリに硬く仕上がってて非常に美味でした。満足満足。

それと、どうでもいい話ですが、「人類みな兄弟」って言葉には女性は含まれないのかな、と、ふと思ったりしました。

参照サイト
センゴク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%AF
センゴク ヤンマガ
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/rensai/ym/sengoku/sengoku.html
comicリュウ(徳間書店)
http://comicryu.com/top.html

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今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9850096
油売りから戦国大名に! だれもが知ってる下克上。本宮ひろ志『猛き黄金の国 道三』第1巻 法蓮坊
http://xwablog.exblog.jp/9761967
関東遠征の中でも、みんなしてわび数寄で大忙し。山田芳裕『へうげもの』第7巻
http://xwablog.exblog.jp/9374202
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by xwablog | 2008-11-22 15:10 | 史劇
少年たちが内戦下の日本で東京を目指す。北崎拓&工藤かずや『望郷戦士 ティアフルソルジャー』全7巻
web拍手レス
>そういえば「望郷戦士」で出てきた最初の武装勢力はソ連の部隊(か、その成れの果
>て)でしたね……。日本は真っ先にソ連に上陸されたようで。
>それにしても近代的な町並みを誇るヒトラー軍とか、どうやって経済活動をしていた
>のか謎ですよね。「応化」世界ほど陰惨ではない反面、「応化」世界よりも無政府状
>態化している気がするので。
世界中で東西陣営の駐屯軍が孤立化して武装勢力化した、みたいな設定なんですが、松代の連軍は新潟とか日本海岸の地域に進出してた勢力なんじゃないかと。ハインドもT-72もあるから結構強力? あの偽ヒトラーの勢力もなぜか大量の戦車持ってるんですよね。ティーガーとかパンターだったら笑えましたが、自衛隊の74式戦車でした。
しかも、それぞれの勢力が結構孤立してるみたいだから、経済力がそんなあるようには思えない感じです。でも、LSIチップ工場を持つ勢力はそれを海外に売ってるとか、あと関東には外国の船が来るとか、そういう話も出てましたから、実はそれぞれの地域ごとに着々と復興してるということなのかも。そういや、自衛軍はあのデカイ壁作る暇あったら復興に回したほうがよかったのでは?
しかし、「応化」の方がいいですよ。「望郷戦士」みたいに汚染された地域が無いわけですから。

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はいはーい! 人生手一杯の馬頭ですよーっ。
そんな手一杯の原因である漫画は今日も増え続けています。特に最近は昔の漫画の「読み直しキャンペーン」が続行中。これはそんな中のひとつ。

望郷戦士第1巻_北崎拓

『望郷戦士(ティアフルソルジャー)』第1巻

(北崎拓&工藤かずや。小学館。週刊サンデーコミックス。1989年。370円。188ページ)
「夏休みを武田信玄の隠し財産の探索で飾ろうと、子供たちだけで長野の松代へと出かけた中学二年生の迅(じん)とその友達たち。しかし、洞窟の中で起こった衝撃とともに、彼らは13年後の世界へとタイムスリップしてしまう。そこは核戦争によって荒廃した日本だった。命が簡単に失われていく危険な世界に放り出された迅たちは、家族に会うため東京を目指し歩きはじめるのだが・・・」

北崎拓氏が工藤かずや氏と組んで『週刊少年サンデー』で連載した作品。今となっては『クピドの悪戯』とか恋愛モノで知られる北崎拓氏ですが、私にとってはこれが初北崎拓作品だったので、いつまでたっても北崎拓は『望郷戦士』の作家さん、というイメージがあります。しかも、当時子供だった私にはすごくショックな内容だったので、作品そのものも強烈に印象づけられています。
主人公の迅は、一緒にタイムスリップした俊介(委員長キャラ)、哲雄(粗暴キャラ)、淳(食いしん坊キャラ)、そして弟のさとし(軍事マニアの小学生・・・)の五人と、さらにこの殺すか殺されるかの世界で、戦士として成長した少女ランを加えた六人で東京を目指すわけですが、各地に武装勢力が跋扈していて、いろいろ苦労しながら旅することになります。
松代周辺はソ連軍が駐屯してまして(1989年に連載がはじまったので、まだソ連があったのですよ)、そこから、暗視装置を装備したフォグ族、ヒトラーのパロディコミュニティ、狙撃手のいる廃工場、と南へ移動していき、キャンディ争奪編では、エリノア一派とドクトル・ブーリバ・ビッグガンの三人が率いる武装勢力がキャンディという少女を巡って争う中に巻き込まれていきます(ちなみにブーリバはモスクワ大学の教授?だったロシア人?という設定みたい)。このキャンディ争奪編で、一度駿河湾に出て上陸し、伊東市あたりからさらに東京を目指します。さとしが病気になる発病編、LSIチップ工場を巡る争いの話を経て、ついに東京の近くにまで辿りつきますが、東京はぐるりと巨大な壁に囲まれていて、外部からの来訪者を受け入れていなくて・・・この時、壁を護る自衛軍の隊長は、迅たちの同級生で、「行かせろ」「行かせない」で対立する、という展開になります。
全部で7巻になります。そういや、まだ文庫版とか出てないみたいですね。

望郷戦士第7巻_北崎拓

『望郷戦士(ティアフルソルジャー)』第7巻

(北崎拓&工藤かずや。小学館。週刊サンデーコミックス。1990年。370円。188ページ)

いまさら全巻揃えようと探したときは、なかなか売ってなくて苦労しました。久々に読みましたが、懐かしがりながら楽しませてもらいました。
打海文三の「応化戦争三部作」とも似た混乱状態の日本が舞台ということですが、私的には『若き勇者たち』の方に似てるかなとも思います。世界観は「応化」に比べればまだまだ可愛いものですが、読んでた時は核戦争後の世界はこんな酷い世界になるんだ、とか思ったり! いや、ほら、『北斗の拳』に比べると比較的現実的だし。あと、出てくる変な武装集団たちは印象的でした。
そういや、当時「週刊少年サンデー」で連載してた「B.B」ってボクシング漫画で、主人公が傭兵になってアフリカに行くという部分がありましたが、これと同時期だったかな?


参照サイト
週刊少年サンデー
http://websunday.net/
作家情報 北崎拓 ヤンサン
http://www.youngsunday.com/rensai/sakka/kitazkaki.html

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ソ連軍の占領下で少年少女が必死の抵抗を試みる。J・ミリアス監督『若き勇者たち』。今度リメイクされる。
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by xwablog | 2008-11-21 01:20 | 日記
今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
web拍手レス
>すいません。しくじりました。
「koreha」は「これは」ですね。大丈夫ですよ〜
>宮下英樹先生は読んだことがないのですが、今川義元とは斬新ですね。
あんだけ悪く描かれてた人ですが、この『桶狭間戦記』では才能あって強力な戦国武将として、いい感じに描かれてますよ〜。半分は雪斎の話みたいなもんですが。

>そういえば織田信長の伝記が弱音吐いていましたよ。桶狭間で信長が勝った理由が全
>くわからない、と。古い通説はウソらしいし今川軍に致命的な失策があったとも思え
>ないし、織田軍が物凄い奇策立てたわけでもない・・・・・謎だそうです。
伝記書く人ならつい信長万歳的な記事になってしまうものですが、そういう風に書く人もいるんですね〜。
私も昔、何かで桶狭間で戦上手な今川義元が言われるような失策なんかしないんじゃないか、という話を聞いたことがあります。
「桶狭間戦記」では最後、どうなっちゃうんでしょうか。楽しみです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ども。馬頭です。
最近、猛烈に緑のたぬき天そばでか盛ばかり食べていますが、食事全体の中での比率が50%を越えてきたので、そろそろやり過ぎかと気にし出しました。
いつもこのパターンです。

それはともかく。
前々から読んでみたいと思っていたのですが、やっと読めました。

宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻

『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2008年。648円)
「小氷河期の影響により飢饉が頻発し、戦国時代へと突入した日本。京都の建仁寺の僧侶・九英承菊(きゅうえいしょうぎく)は、駿河の戦国大名・今川氏親から招聘を受けた。迷った承菊だったが、翌年駿河へと向かう。そして彼に任されたのは、氏親の五男・方菊丸(ほうぎくまる)の教育係という役目だった・・・」

『ヤングマガジン』で連載中の人気作品「センゴク」の外伝として描かれたこの作品は、戦国大名・今川義元を主人公にしています。「センゴク」が仙石秀久という評価の悪いマイナー武将を扱っていることだけでも驚きですが、外伝では長い間、さまざまな戦国時代モノの作品の中で、信長の当て馬として扱われて来た今川義元を主人公にするという、なかなか思い切ったことをする作家さんですね。
物語は新進気鋭の僧侶・太原雪斎が、子供時代の今川義元(方菊丸)のところに行くことではじまります。雪斎は、母親の願いから僧侶として育てて欲しいと言われたものの、その才能を見込んで教育を施し、二人は駿河をさらに強大な国へと育てあげていきます。
作中では、物語とともにいろいろな意外な説を紹介したりして、どのようにして戦国大名が戦国大名たりえたのか、戦国時代がそのような時代であったのか、ということを解説し、説得力を持たせ、読み物として面白くしています。「全ての常識を覆す超リアル戦国合戦譚」というのがこの作品の売り文句らしいので、へー、とか思わせてくれるところも多々有り。ただし、実際の歴史とは違ったり、話を面白く加工してたりはするそうなんで、全部信じるのは危険とも。
でも、それを差し引いても、非常に面白かったです。てか、本編の方である「センゴク」はまだ未読なんですよね。あー、これは、さっそく本編の方を読まないといけなくなりましたよ。

参照サイト
ヤングマガジン
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/top.html
センゴク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%AF

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関東遠征の中でも、みんなしてわび数寄で大忙し。山田芳裕『へうげもの』第7巻
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なんで江戸に幕府が出来たのかに答える。岡野友彦『家康はなぜ江戸を選んだか』(江戸東京ライブラリー9)
http://xwablog.exblog.jp/8401258
剣道少女が戦国時代の尾張へとタイムトリップ! 七海慎吾『戦國ストレイズ』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9211753
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by xwablog | 2008-11-10 23:22 | 史劇
桜花との因縁や魔乳胸則の若い頃の話が語られる。山田秀樹『魔乳秘剣帖(まにゅうひけんちょう)』第3巻
こんばんわ。馬頭です。
最近、ロッテのアイス「爽」の、まろやかコーヒー味にハマってます。味が濃すぎず、ちょうどいいです。最近出たものですが、これが夏に出てたら毎日食べてたかもしれません。

それはともかく。
「乳こそがこの世の理  豊乳は富であり絶対  貧乳は人に非ず」のこの漫画の最新刊です。

山田秀樹_魔乳秘剣帖_第3巻


『魔乳秘剣帖(まにゅうひけんちょう)』第3巻

(山田秀樹。エンターブレイン。TECHGIAN STYLE。2008年。680円)
「魔乳の放った貧乳の刺客・桜花に敗れた千房。実は千房は桜花とは試合した事があり、彼女の乳を奪ったことで恨まれてもいたのだった。魔乳側の思惑がからみ一時的に助かったものの、千房の乳はさらに大きくなって支障がでてしまうことになる。だが、旅中で出会ったある尼僧が丘挟寺という寺に連れていってくれて・・・」


『TECHGIAN(テックジャイアン)』にて連載されている、パラレル江戸時代的なオッパイ漫画の第3巻。
この巻では千房と因縁がある桜花の過去の話や、元魔乳の者で出家している寺で巨大になりすぎた乳を直そうとする話が入っています。
いろいろ過去についての話が語られ、現在の状況になってしまったのは、どういう経緯なのかがわかってきます。

参照サイト
TECHGIAN公式
http://www.enterbrain.co.jp/tg/honshi/
こんちき堂 こんちきblog
http://konchiki.blog68.fc2.com/

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乳こそ全て! この(乳に)イカレた時代へようこそ。山田秀樹『魔乳秘剣帖』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9130331
おっぱい小僧ただいま参上。強敵の刺客もやってきて・・・。山田秀樹『魔乳秘剣帖』第2巻
http://xwablog.exblog.jp/9254078
柳生忍法帖コミカライズの最終巻。せがわまさき&山田風太郎『Y十M(ワイジュウエム)柳生忍法帖』第11巻
http://xwablog.exblog.jp/9321544
魔乳秘剣帳、じゃなく、魔乳秘剣帖です。
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by xwablog | 2008-11-05 21:57 | 史劇
内戦終結のための最後の戦い。未完の大作。打海文三『覇者と覇者 歓喜、慚愧、紙吹雪』
打海文三『覇者と覇者 歓喜、慚愧、紙吹雪』

『覇者と覇者 歓喜、慚愧、紙吹雪』

(打海文三。角川書店。2008年。1800円。483ページ)
「黒い旅団に致命傷を与えた常陸軍とその同盟勢力たちはつかの間の平安を手に入れていた。しかし、その戦闘によって首都圏から多量の難民が流出し、常陸軍の勢力範囲に流れこんできた。海人やファンたちが難民の対処に戸惑う中、奥州軍は自分たちの領地内にある難民キャンプを封鎖し、難民を追い出しはじめた。限界を越える難民たちは街の治安を悪化させ、さらには奥州軍との対立へと拡大し・・・」

2007年10月9日に亡くなった打海文三氏の遺作となってしまったこのシリーズ。最後の巻『覇者と覇者』がとうとう出ました。今まで『裸者と裸者』『愚者と愚者』のどちらもがはじめ海人メイン、あとは月田姉妹メインの上下巻で別れていたように、この巻も本来は上下巻で別れるはずだったのでしょう。けど、急死のため下巻の半分まで書いたところで終わってしまっています。まさに未完の大作。上巻下巻で副題が違うことになってたはずですが、今回これについた副題の「歓喜、慚愧、紙吹雪」はたぶん上巻用のものでしょう。内容的に。

もっとも危険だった黒い旅団を撃退し、最後は我らの祖国から首都圏をめぐって決戦に、ということになりますが、疲弊した両勢力は一時的に休むことになります。でも、そこで難民問題が発生。首都圏からの膨大な難民の流入と、奥州軍のキャンプ閉鎖と難民の追い出しで、危険な緊張状態となってしまいます。奥州軍との対立、北海道政府の平和・統一のための動き、そして支援を受け、諸勢力を糾合して決戦へと挑む常陸軍。海人は軍事司令官として様々な場面に対処していくことになります。
これが、前半まで。
後半は月田椿子とパンプキンガールズがメインで、我らの祖国を倒して、諸勢力が共同でつくった国民和解政府ができた後の話となります。戦争は戦闘が終わってからが大変なんですが、武装解除、就職斡旋、北海道軍の平和維持軍や軍閥との軋轢、などなど問題は山積み。さらに我らの祖国の残存勢力がテロをしかけてきたりして、という展開になります。残念ながら、最後がどうなるのかわからないまま終わってしまっています。
終わったところから判断しようとしても、ああなる可能性もあるし、こうなる可能性もあるし、で予想はしづらいのですが、できれば海人たちには幸せになってほしいですね。未来のビジョンを描けない危うさがあったとしても。
この巻では小さかった恵や隆たちも大きくなって帰国して、復興にかかわってきたりもしてくれます。ああ、なんか恵は危なっかしいなぁ。
あと、常陸軍の報道官の女の人の名前が最後まで出てこなかったのは残念。死体屋もね。


池上冬樹の解説がついてますが、それによると、やはりはじめは『死者と死者』が最終巻のタイトルだったらしい。あと、この本のシリーズ名って「応化戦争記三部作」なのか「応化クロニクル三部作」なのかどっちなんでしょうね。


参照サイト
パンプキンガールズは二度死ぬ(打海文三公式)
http://higasinaganuma.cocolog-nifty.com/blog/
愚者と愚者 角川書店公式
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200609-03/
帝国少年
http://tksn.web.infoseek.co.jp/

関連記事
警察官による報復テロとその暗闘の決着をつける時が来た。『ハルビン・カフェ』打海文三
http://xwablog.exblog.jp/7537872
内戦の混乱の中で生きる少年と少女たちの生きるための戦いについて。『裸者と裸者』上下巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7533952
首都圏を巡る混沌とした戦いの中で十万人の女の子と十万丁のAKを夢想しろ!『愚者と愚者』上下巻。の記事
http://xwablog.exblog.jp/7537793
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by xwablog | 2008-11-02 14:36 | 書庫
油売りから戦国大名に! だれもが知ってる下克上。本宮ひろ志『猛き黄金の国 道三』第1巻 法蓮坊
猛き黄金の国 道三01_本宮ひろ志

『猛き黄金の国 道三』第1巻 法蓮坊

(本宮ひろ志。集英社。ヤングジャンプコミックスビージャン。2000年。505円)
「京都の妙覚寺に戻って来た法蓮坊。追放されていながら彼は寺に印可状を求めるのだった。この時の問答に感銘を受けた僧たちが何人か彼の後についてきたが、彼のところには法華宗からの刺客・十道がやってくる。しかし、豪放な法蓮坊は十道さえも従えてしまうのだった。法蓮坊は自らの野望を形とするため、松波庄五郎と名を変えて、油屋の奈良屋の娘を救い出す。それはこの油屋を乗っ取るための手段であり・・・」

『天地を喰らう』やら『信長』やらで、歴史物を意外とやってる本宮ひろ志氏が、美濃のマムシ、こと、斎藤道三の下克上出世物語を描いた作品。
こんなの描いてたとは知りませんでした。とりあえず1巻見ましたが、いつもの調子でした。何描いてもこの作者のノリは変わりません。ある意味安心してみれます。
このタイプのは全六巻で完結しています。現在、コミック文庫で出ています。文庫は全四巻。


その他。

最近、ついつい文章の一番はじめにいろいろい書く癖が出てきます。いや、まあ、いいのかな? なんか検索しにくくなるってことだったから辞めてたんですが。

それはともかく。
実はここ数日調子の悪かったキーボードが困ったことになりました。returnキーを押しても反応しなくなっちゃったんですよね。決定のために、一番使うキーなのに。何度もぶったたいてると反応することもあるんですが、もう駄目だと見切りをつけて、昔使ってたキーボードだして使ってます。壊れたのは、たぶん、おもいきりキー打ってるから? もともと打圧が高かったのですが、特に文章の最後とか区切りの時に使うキーなんで、気合い入れて打ちますからね。ロシア語キーボードもあっさりぶっ壊れたし、このmac純正キーボードはダメージに弱いのか?
まあ、古いのは一応使えるんですが、汚い。昔の自分になんでこんな汚したのか聞きたいくらい汚いのが難点です。この汁こぼした跡みたいのとか何だ、と。30分以上かけて綺麗に掃除しました。
またいつこれも壊れるかわかったもんじゃないので、代わりのキーボード早く買わないと。純正は高いので安いやつで。

参照サイト
本宮ひろ志Library
http://www.mars.dti.ne.jp/~duo/
斎藤道三(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E9%81%93%E4%B8%89

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by xwablog | 2008-10-26 23:58 | 史劇