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ノヴゴロドの対ハンザ通商条約に関する論文有り。『比較都市史研究』第19巻第1号 2000年6月
最近スーパーで買ったメンチカツを良く食べます。すりゴマが入ってるソースをかけてからしをたっぷりつけてますが、晩ご飯それだけとか。あ、あとキムチが付いたり。

それはともかく。

『比較都市史研究』第19巻第1号 2000年6月

『比較都市史研究』第19巻第1号 2000年6月
(比較都市史研究会。発売所/岩田書院。2000年。3000円。74ページ)
フォーラム
例会報告
295 シンポジウム 比較都市史論の試み
東南アジアの都市:バンコク(高谷好一)
アフリカの都市・ムバンザ(黒田末壽)
南アジア・ガンダーラの都市(西川幸治)
ヨーロッパの都市史研究(鵜川馨)
296 明治中期東京市における市会--市参事会体制の形成--(中嶋久人)
297 チューダー朝及び前期スチュアート朝期における都市社会と地域経済---レスターの事例を中心に--(川名洋)
298 中世ネーデルラント諸都市の市民権(田中史高)
299 18世紀ボルドーにおける都市改造(J.P.プスー)
12世紀末--13世紀後半ノヴゴロドの対ハンザ通商条約--「基本条約」の成立年代をめぐって--(小野寺利行)
中世後期ネーデルラント諸都市の市民権(田中史高)
ヨーロッパ中世都市研究における「橋」--「リビング・ブリッジ 居住橋」に寄せて--(桑野聡)

この前、『史学雑誌』や『史林』を見に行ったら、近くにこんな本があったので買ってみました。都市の歴史についての研究を載せている本で、他にも興味深い話の載ってる号があったんですが、とりあえず一番気になったノヴゴロドに関する記事があるこの号を。いや、ほんとは他のも欲しかったけど、高いんですよ、これ。74ページで一冊3000円。1ページ40円かい。
全部が都市史に関する記事なんですが、どれも面白かったです。前半は例会の報告なんで、その内容を説明する2ページごとの簡単な記事があるだけでしたが、それも面白かった。東南アジアの都市の話の中で、アユタヤやバンコクといったタイの代表的な都市が、実は現地人であるシャム人の比率がひどく低くて、場合によっては3分の1しか居住してなく、それ以外は中国、ポルトガル、日本、マレー、モンといった外国人ばかりだったとか。王宮と外国人地区ばかりで構成された二本柱の「首都」だったわけです。その都市の役割とか面白そうですね。
「中世ネーデルラント諸都市の市民権」の中では、現在のオランダにあたる地域で、「市民」を意味する言葉が何と呼ばれ、その種類と分布、意味合いや由来、といった話がされ、最終的に「市民」とは何か、が語られます。これがまた面白かった。
「ヨーロッパ中世都市研究における「橋」」という記事が一番分量が多かったですが、これは1999年だかに行われた企画展「リビング・ブリッジ 居住橋」に関連してヨーロッパで流行った、橋の上に住居・商店などがある「居住橋」の歴史を紹介・考察するものです。意外にもヨーロッパですら橋についての研究はほとんどされてないそうですね。簡単にはまとめきれない社会史的現象として興味深く読ませてもらいました。
そして何よりも面白かったのが「12世紀末--13世紀後半ノヴゴロドの対ハンザ通商条約--「基本条約」の成立年代をめぐって--」ですか。書いたのは明治大学兼任講師らしい小野寺利行氏。専攻は「中世ノヴゴロド−ハンザ交易史」とのことで、他にもハンザ&ノヴゴロド関連の論文などがあるようです。
古くからバルト海とロシアの交易中継点として栄えたノヴゴロドですが、12世紀後半からハンザ同盟の商人たちが進出してきて、それまでバルト海で有力だったゴトランド島商人を駆逐し、ノヴゴロド商人たちもついにノヴゴロドに押し込まれてしまいます。そうした中、ノヴゴロドとハンザ同盟との間で結ばれた「基本条約」というのが四つ現存していて、その成立した年代を登場する人物名や当時の状況から、成立年代を推定しようというのがこの論文の目的です。
『白樺の手紙を送りました』の時にも思いましたが、推理小説的謎解きの面白さがありました。これは『ロシア中世都市の政治世界—都市国家ノヴゴロドの群像』も読んでおくをいいですよ。
23号にも小野寺氏の「中世ハンザ交易におけるノヴゴロドの内陸輸送」というのがあったんですが、そっちもなるべく早くにですね。


参照サイト
比較都市史研究会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/tsgcuh/
中近世ロシア研究会
http://members3.jcom.home.ne.jp/russland/index.html
日本ハンザ史研究会
http://members.jcom.home.ne.jp/hanse/index.html

関連記事
白樺に綴られた人々の営み。V.L.ヤーニン『白樺の手紙を送りました ロシア中世都市の歴史と日常生活』
http://xwablog.exblog.jp/9978697
中世ロシアを舞台にしたファンタジー小説。富永浩史『死天使は冬至に踊る ルスキエ・ビチャージ』
http://xwablog.exblog.jp/9498805
ビザンツ皇帝に仕えたヴァイキングたちを紹介する。ラーション『ヴァリャーギ ビザンツの北欧人親衛隊』
http://xwablog.exblog.jp/9171952
ハンザとルーシの無視しえない関係のために。『ドイツ・ハンザの研究』高村象平という記事
http://xwablog.exblog.jp/7695992
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by xwablog | 2009-02-19 23:41 | 書庫
ロンドンのロシアンマフィアと関わってしまった看護婦の話。クローネンバーグ監督『イースタン・プロミス』
また、砦サーバの方に画像がUPできない状態になってしまってます。今回はこっちの設定とかせいなのかな? よくわかりませんが、画像が直ってから貼ります。

それはともかく。
レンタル屋行って、『U.S.A vs マンティコア』を借りようと思ってたんですが、少し冷静になってこっちにしました。

イースタン・プロミス(Eastern Promises)

『イースタン・プロミス(Eastern Promises)』

(イギリス・カナダ・アメリカ映画。2007年。監督/デヴィッド・クローネンバーグ。出演/ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル。100分。3990円)
「ある夜、ロンドンのトラファルガー病院にひとりの少女が担ぎ込まれた。彼女は14歳だったが、麻薬を射っていた形跡があり、妊娠していて、出産後死亡してしまう。看護婦として彼女を担当したロシア系の家に生まれたアンナは、彼女の日記を持ち帰り、生まれた赤ん坊を家族のもとに返してやろうとする。しかし、手がかりを求めて尋ねたレストランは、彼女に売春をさせていたロシアマフィアが経営していて・・・」

ロンドンのロシアンマフィアに関わることになってしまった看護婦のクライムサスペンス風メロドラマ。
監督がクローネンバーグで、ヴィゴ・モーテンセンにヴァンサン・カッセルなら、結構なアクションサスペンスになるかと思ったのですが、そんなことはなく、落ち着いた雰囲気の中、マフィアに加入しようとする雇われ運転手ニコライと看護婦アンナの密やかな恋愛ものみたいな感じになってました。
いまいち盛り上がらないので、犯罪もの・抗争ものを期待してる人は要注意。
会話の半分くらいがロシア語?
キリル役のヴァンサン・カッセルが、こういうなさけない役やらされるのはちょっとどうかと思いました。いや、似合いすぎててね・・・。
あと、サウナでの全裸格闘ってのはロシアものならではなのか? しかも、修正無しで全部丸見えだし!(笑) あそこまで見せる必要はあったのかどうかな(笑)

作中に出てくるような、東欧・ロシアの少女たちが騙されて売春婦にされる話は、『ユーロマフィア』に載ってます。

次は何を借りようかな。たしかこの前ドイツ騎士団もののファンタジー系の映画があったような気がしたんですが、タイトル忘れちゃったなぁ。

参照サイト
映画「イースタン・プロミス」オフィシャルサイト
http://www.easternpromise.jp/
ロシアン・マフィア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2

関連記事
危険なヨーロッパの裏社会の繁栄。ブライアン・フリーマントル『ユーロマフィア』
http://xwablog.exblog.jp/9275624
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394
犯罪が横行するソ連で果敢に戦う検事の記録。F・ニェズナンスキイ『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』
http://xwablog.exblog.jp/9997184
内戦の混乱の中で生きる少年と少女たちの生きるための戦いについて。『裸者と裸者』上下巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7533952
質が高い上にやりたい放題の『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』のアニメ。かっこいいぞ。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7695901
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by xwablog | 2009-01-31 22:54 | 日記
フィンランドの功労者・マンネルヘイム大統領の伝記。『グスタフ・マンネルヘイム』。あと『独立への苦悶』
今週号の『スピリッツ』で「シュトヘル(悪霊)」読みました。けど、「シュトヘル」以外は単行本で読むつもりのが多いのであまり読む気がおきないなぁ。シュトヘルも単行本待ちかな。そういや、今週号の「上京アフロ田中」面白過ぎ。

それはともかく。

グスタフ・マンネルヘイム フィンランドの白い将軍

『グスタフ・マンネルヘイム フィンランドの白い将軍』

(植村英一。荒地出版社。1992年。2600円。247ページ)
序章 神話の国フィンランドの奇跡
第1部 ロシア帝国の陸軍で
第1章 グスタフ・マンネルヘイムの生い立ち 1867-1886
第2章 ツァーの青年将校 1886-1904
第3章 日露戦争 1904-1905
第4章 アジア大陸横断騎行 1906-1908
第5章 第一次世界大戦とロシア革命 1908-1917
第2部 祖国フィンランド
第6章 独立戦争 1917-1918
第7章 フィンランドの執政 1918-1919
第8章 大戦と大戦の間 1919-1939
第9章 冬戦争 1939-1940
第10章 戦争と戦争の幕間 1940-1941
第11章 継続戦争 1941-1943
第12章 休戦 マンネルヘイム大統領 1943-1944
第13章 マンネルヘイム大統領の晩節 1944-1946
第14章 グスタフ・マンネルヘイムの終焉 1946-1951
第15章 余録

1月28日はマンネルヘイムの命日なので、この本でも紹介しておきます。
帝政末期のロシアの実質的な領土の一部だったフィンランド大公国に生まれ、ロシアの軍人として出世し、ロシア革命の後は、フィンランド独立のために尽力し、ついに大統領になったカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムの伝記です。書いた人は元軍人。
帝政ロシアにおいて非ロシア人は多くいて、マンネルヘイムもオランダ系スウェーデン人の貴族の家系に生まれています。17世紀末にオランダ人で軍人の祖先が、フィンランドに移住し、1808年にフィンランドがロシア領になると、そのまま残ってロシアの貴族になった一門だそうで、母親もスウェーデン系貴族の娘なので、どうやらロシア語どころかフィンランド語も母語ではないようです。そんな人でもロシアでは近衛部隊に入れてしまうのです。
近衛兵として勤務した彼は、その後、日露戦争に参戦したり、中央アジアの探検を行ったり、あと、日本にもやってきてたりします。第一次世界大戦にも参戦しますが、革命が起きるとフィンランドに帰って内戦に白軍で指揮をとります。さらにいろいろありますが、1939年からの冬戦争や継続戦争の指揮もとって、大国ソ連を相手に一歩も引かない死闘を戦い抜き、独立を保持。1944年には大統領となります。最後はスイスで病没。
なんというか、本をはじめて読んだ時も思いましたが、物語の主人公のような人生でかっこいいです。日本と意外に関わりがあったりするのも嬉しい。

フィンランド関連の本は意外と出ているので『雪中の奇跡』とか『流血の夏』もお薦め。映画の『ウィンターウォー』と『若き兵士たち』も燃えます。私はロッカ・アンティ萌え。
あ、こーゆーのもあります。

独立への苦悶 フィンランドの歴史

『独立への苦悶 フィンランドの歴史』

(斎藤正躬。岩波書店。岩波新書79。1951年。100円。180ページ)
ヘルシンキ
スエーデン時代
大公国
帝政のたそがれ
抵抗
文化人達
共和国の誕生
ソ・フィン戦争
主な参考書

斎藤正躬(さいとうまさみ)氏によるフィンランドの通史。フィンランド大公国から独立までがメイン。
古い本で、ずっとコピーしか持ってなかったのですが、やっとのことで本物を手に入れました。ホントはフィンランド史好きの友人が欲しがるかと思ったのですが、いまいち盛り上がってなかったので私のものに。
これも非常に面白い本です。簡単に読めるし。


参照サイト
荒地出版社
http://www.jinbutsu.co.jp/arechi/
岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/
カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%8
2%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%8
3%9E%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%A0
冬戦争(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E6%88%A6%E4%BA%89

関連記事
ひと癖、ふた癖、み癖くらいあるファシストたちが大集合! 長谷川公昭『世界ファシスト列伝』
http://xwablog.exblog.jp/9525554
海賊が戦車強奪、フィンランド銃乱射、パキスタンでの戦闘、小さなガンジーなど最近のニュース。081003
http://xwablog.exblog.jp/9620941
戦局が悪化する東部戦線での戦車戦を描く。小林源文『黒騎士物語』
http://xwablog.exblog.jp/9601013
独ソ戦を面白く解説するこの一冊。内田弘樹&EXCEL『どくそせん』。イカロス出版
http://xwablog.exblog.jp/7432019
まんがの森では下旬となってたよ。今月発売予定『萌えよ!戦車学校02式』
http://xwablog.exblog.jp/8853122
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by xwablog | 2009-01-28 04:19 | 書庫
ロマノフ朝・帝政ロシアの皇帝26人を一挙紹介。デヴィッド・ウォーンズ『ロシア皇帝歴代誌』
うう、寒いですね〜。自転車で走ると顔が痛いです。
今日は晩飯に「緑のたぬき」を食べたんですが、天ぷら乗せ忘れたのに食べ終わった後に気づきました。

それはともかく。
1月16日は1547年にイヴァン雷帝が「ツァーリ」として戴冠した日だそうですよ。

ロシア皇帝歴代誌

『ロシア皇帝歴代誌』

(デヴィッド・ウォーンズ。訳/月森左知。監修/栗生沢猛夫。創元社。2001年。3300円。292ページ)
はじめに:ロシア皇帝の生涯
序章:ロシア帝政の成立
第1章 帝政の誕生と試練
第2章 ロマノフ朝の誕生
第3章 帝政の絶頂期
第4章 近代化への道

帝政ロシアにおける皇帝26人を紹介した本。創元社が相次いで出した「歴代誌」シリーズの一冊。それぞれの皇帝を時代順に、数ページから数十ページを割いて紹介記事を書いています。図版多し。あんまり見た事ないような肖像画とかもあるので嬉しい。
著者はケンブリッジ大学卒の歴史教師だそうで、別にどっかの教授とか研究所の人ということではないみたいです。翻訳は別の人ですが、監修者として栗生沢猛夫先生が関わっているので、元の本が英語の本(1999年にロンドンで発行)ではありますが、おかしな部分は少ないはず。

英語の原著は『Chronicle of the Russian Tsars: The Reign-By-Reign Record of the Rulers of Imperial Russia (Chronicle) 』。他にも『Russia』というタイトルの本も書いてるそうです。


参照サイト
ロマノフ家君主の統治期間の比較(デジタルクワルナフ)
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/hisf/his_etcromatoutikikan.htm

関連記事
同名の本は何か副題をつけるようにして欲しい。『イヴァン雷帝』トロワイヤとスクルィンニコフ
http://xwablog.exblog.jp/7751504
帝政末期のロシア。帝室に巣食う吸血鬼を狩れ。スエカネクミコ『BLOOD+ アダージョ』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9163711
江戸東京博物館『ロシア皇帝の至宝展 世界遺産クレムリンの奇跡』に行ってきました。超一級宝物が大量に!
http://xwablog.exblog.jp/8919799
恐竜と人間がクールにヒートアップ! 久正人『ジャバウォッキー』1巻・2巻同時発売!という記事
http://xwablog.exblog.jp/7340558
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by xwablog | 2009-01-16 01:35 | 書庫
去年終わりの新刊などなど。将国のアルタイル3巻、大奥4巻、聖痕のクェイサー6巻、新鬼武者2巻
初夢は首にフックをかけられる夢でした。あと、その展開からどういう風に繋がるのかわかりませんが、同時にやくざの組長の家にAKもって襲撃かける夢も見ました。各部屋に入る前に手榴弾投げ入れてくんです。

それはともかく。
そういや『将国のアルタイル』3巻出てました。

将国のアルタイル』第3巻

『将国のアルタイル』第3巻

(カトウコトノ。講談社。シリウスKC。2008年。533円)
「央海の北岸にある灯台の古都ポイニキアにやってきたマフムート。しかし、彼の動向はこの地の貴族たちに筒抜けで、晩餐に正体されてしまう。その後、評議会に呼ばれたマフムートだが、バルトラインの侵略に対する戦いに利用されてしまう。ここが失われれば祖国トルキエの不利となってしまうのだが・・・」

今度の舞台は、ビザンツ帝国のコンスタンティノープルがモデルの国。かつての大帝国の古都だけが残った国で、海上交易の要衝として栄えていますが、バルトライン帝国は服属を迫ります。一度も陥落したことのない城壁に囲まれ、強気の副市長は同盟国頼りで徹底抗戦してしまうのです。これに巻き込まれたマフムートも戦うことになってしまいます。
この巻でこの街の話は終わり。次はヴェネツィアがモデルの海洋国家、ヴェネディックが舞台です。



よしながふみ『大奥』第4巻

『大奥』第4巻

(よしながふみ。白泉社。ジェッツコミックス。2008年。619円)

男女逆転の時代劇の第4巻。相変わらず荒唐無稽かつ突拍子もない設定なのに、それがまったく違和感なく働いてます。史実とリンクして大きな波でグワーっと盛り上げていく技量には吃驚です。話は綱吉の時代までいきます。なかなかのくせ者である右衛門佐が登場。



聖痕のクェイサー06

『聖痕のクェイサー』第6巻

(吉野弘幸&佐藤健悦。秋田書店。チャンピオンレッドコミックス。2008年。552円。)
「神聖ローマ帝国の復活をもくろむタナー兄弟にはめられ、同士討ちを演じたサーシャたち。敵の意図に気づいた彼らだったが、しかし、六実やまふゆを人質にとられ、反撃ができないため追いつめられてしまい・・・・」

今度は神聖ローマ帝国を復活させようってヤツまで登場してしまいましたよ。もう、なんか楽しくてしょうがない漫画ですね。



大崎充『新鬼武者』第2巻

『新鬼武者』第2巻

(大崎充。カプコン。カプコンコミックス。2006年。762円)

最近では『グラメ!』が面白い大崎充氏がゲーム『新鬼武者』のコミカライズを担当した作品。結城秀康と女の柳生十兵衛が主人公。



参照サイト
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html
白泉社 メロディ
http://www.hakusensha.co.jp/cgi-bin/mag/magazine.cgi?mode=magazine&magmode=mag09&day=now
少年シリウス
http://www.sirius.kodansha.co.jp/
カプコンCAPCOM
http://www.capcom.co.jp/

関連記事
鳳には勝利したものの、燈は連れ去られてしまい・・・。佐藤健悦&吉野弘幸『聖痕のクェイサー』第05巻
http://xwablog.exblog.jp/9107352
疫病の流行で社会が変わり女将軍が生まれる時がきた。よしながふみ『大奥』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/7920601
今度の『鬼武者』は結城秀康が主人公。『DAWN OF DREAMS』、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7280551



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by xwablog | 2009-01-02 11:39 | 史劇
よもや日本で手に入るとは思わなかった。В・А・ルィバコフ『ДРЕВНЯЯ РУСЬ(古代ロシア)』
「突然の出物だったんで、勢いで買い付けてしまったんだよ」(cv:本田貴子)

というわけで、とりあえず買ってみました。

ДРЕВНЯЯ РУСЬ  СКАЗАНИЯ БЫЛИНЫ ЛЕТОПИСИ(古代ロシア 伝説・ブイリーナ・年代記_ルィバコフ

『ДРЕВНЯЯ РУСЬ  СКАЗАНИЯ БЫЛИНЫ ЛЕТОПИСИ(古代ロシア 伝説・ブイリーナ・年代記)』
(ボリス・アレクサンドロヴィチ・ルィバコフ。ソ連科学アカデミー。1963年。2ルーブル20コペイカ。362ページ)

ロシア古代史研究家ルィバコフの書いた本。内容はよくわかりません(笑)
まあ、全部ロシア語なんで読めないからなんですが!
誰も買わないみたいだし、しょうがないので売れちゃう前に一応買っておきました。
こっちはまだ多少地図とか図版がついてるのでいいのですが、一緒に買ったマヴロージンの本は文字のみでした。いやー、ネットで買うのはこれだから怖いなぁ。
1963年で2ルーブル20コペイカって安いのかな? 現在だと1ルーブリが3.19円だそうです。私が旅行した時って確か4円くらいだったような。

ちなみに「ブイリーナ」はロシアの英雄叙事詩のこと。
そういや、「年代記」ってロシア語で「Хроники」っていう「クロニクル」と同系の言葉があったけど、もしかして「ЛЕТОПИСИ」は他の意味で書いてあんのかな?
「異教」を意味する言葉でも「Язычество」ってのと、「раганизм」って二種類がありましたね。


画像はやはりまだ砦サーバに繋げられないので無し。直ったらまとめてUPします。

参照サイト
YAHOO!ファイナンス 外国為替換算
http://quote.yahoo.co.jp/m5?a=1&s=RUB&t=JPY

関連記事
昔、放送大学でロシア史の授業やってたんですよ。阿部玄治『ヨーロッパ論1 ロシア史とその周辺』
http://xwablog.exblog.jp/9906218
中世ロシアを舞台にしたファンタジー小説。富永浩史『死天使は冬至に踊る ルスキエ・ビチャージ』
http://xwablog.exblog.jp/9498805
オスプレイのCampaign Series『カルカ河畔の戦い 1223年』他、カルカ河畔の戦い関連
http://xwablog.exblog.jp/8694245
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by xwablog | 2008-12-17 00:26 | 書庫
犯罪が横行するソ連で果敢に戦う検事の記録。F・ニェズナンスキイ『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』
web拍手レス
>「犯罪の大地」、正教会の話に注目されるとはさすがです。私なんかは古くさいナガン・リボルバーを
>老民警が愛用していたとか、そんな記述ばかりに目がいってました。晴天
みんな使ってたのか、これの記事の中で何度もナガンが出てきましたね。驚いたのは、戦利品のワルサーを使ってた話でしょうか。戦争の戦利品ってことですよね? それとも事件で押収した品ということなんでしょうか? それを普通に使えちゃうというのが面白い。
あ、でも、アメリカの警官が、押収した火器を買い取る形(?)で使うという話は聞いたことあったような気も。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ども。馬頭です。
舌の痛みはなんとかなってきました。そういや、舌の表面が白いのは前からだったような気もしてきた。けど、つまり昔から舌苔がついてたってことか? 舌苔なら白血球の死骸や食べカスが白い原因らしいけど、あいかわらず擦っても取れません。病気か?

それはともかく。

犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記

『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』

(フリードリッヒ・ニェズナンスキイ。訳/工藤精一郎。中央公論社。中公文庫。1986年。520円。387ページ)
著者より
赤の広場の銃声
血塗られた復活祭
中国大使館前の事件
セルゲーエフ事件
わたしが---「犯罪者」だ
秘密の原則
ゴリーツィノの狂人たち
グーセフとサハロフ
マフィアとマフィオズム
法の女神の三つの顔
三五〇万件の事件ファイル
父と子
アレクシーとピチリム
秘密エイジェント
ソ連の犯罪統計
結び
訳者あとがき

戦後すぐの時代がからソ連の司法界で働き1970年代にアメリカに亡命した元検事・弁護士のニェズナンスキイ氏が腐りきったソ連の司法現実を書いた事件簿。
前々から読みたかったのですが、これのタイトルをすっかり忘れてしまい、この前晴天さんに聞いてやっと買うことができました。(普通には買えなかったので、ネットで買いました)
内容は期待以上の面白さでした。国家の上層部の人間たちの思惑が法を超越してしまうという、法が法としてうまく機能していない状況で、なんとか法による正義を実現しようと苦闘する捜査検事の実体験が生々しく語られます。
それにしても登場してくる犯罪はどれも酷いなぁ。しかも、ほとんど不可避とは。ひとつの事件をとってみても、それだけで物語になりそうなほどドラマ性があって、ひとつひとつが濃いです。

中でも興味深かったのは、アレクシー1世の晩期に、ソ連当局が後継者選びに介入して事件を起したりした話「アレクシーとピチリム」。主教のピチリムが後継者になりそうだったけど、陰謀で失脚して、モスクワ府主教のアレクシーがピーメンと改名して総主教になったとか。ニェズナンスキイ氏はピーメン1世のことをこき下ろしてます。アレクシー1世もそうですが、どうやら当時のロシア正教会は綺麗ごとだけじゃなかったみたいですね〜。あと、結構裕福だった?


参照サイト
Пимен (Патриарх Московский)(wikipedia)ピーメン1世 露文
http://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%9F%D0%B8%D0%BC%D0%B5%D0%BD_(%D0%9F%D0%B0%D1%82%D1%80%D0%B8%D0%B0%D1%80%D1%85_%D0%9C%D0%BE%D1%81%D0%BA%D0%BE%D0%B2%D1%81%D0%BA%D0%B8%D0%B9)
中央公論新社
http://www.chuko.co.jp/bunko/

関連記事
ロシア正教会のトップ、総主教のアレクシー2世が亡くなりました。享年79歳。
http://xwablog.exblog.jp/9993549/
近代ロシアの重要な聖人のひとりサーロフの聖セラフィムの本。『ロシア正教会と聖セラフィム』という
http://xwablog.exblog.jp/7480864
中世ロシアの沈黙のイデオロギーによる知的体系の抵抗を読み解く。C・J・ハルパリン『ロシアとモンゴル』
http://xwablog.exblog.jp/8743923
非党員でユダヤ系の医師の苦難に満ちたソ連生活。『ロシアンドクター』という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696095
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by xwablog | 2008-12-07 19:42 | 書庫
ロシア正教会のトップ、総主教のアレクシー2世が亡くなりました。享年79歳。
web拍手レス
>これ見ました? http://ru.youtube.com/watch?v=k-6lF58xmcQ (NTVニュースより)
どなたかが教えてくれましたのでyoutube動画貼っておきます。ありがとうございます。

Россия прощается с Патриархом



アレクシー2世の葬儀のロシアでのニュースですね。政府高官のみならずイスラム聖職者まで参列。

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なんか体調悪くて、舌が痛いです。舌の表面が真っ白なんですよ。グロい。
なんか、舌が白くなるのは舌苔というのがついてるから掃除すればいい、とかネットに書いてあったから、舌ブラシとか言うのを買って擦ってみたんですが、全然取れなくて、こりゃ違うなー、と思ってとにかく寝ました。今日の朝、仕事行く時には少しよくなったけど、まだ少しピリピリしてて食事すると痛い。

それはともかく。

ロシア正教会のトップ、総主教のアレクシー2世が亡くなりました。
あと10年くらいは総主教やってんのかと思ってたので、ちょっと吃驚しました。(いや、もう、79歳だったんですけどね)

ロシア正教会総主教、アレクシー2世が死去(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_cul&k=20081205020271a
アレクシー2世が死去=政治にも影響力−ロシア正教(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200812/2008120500822&rel=j&g=afp

記事の内容が微妙に非難がましいのはなんでなんだ時事通信。

訃報:ロシア正教会のアレクシー2世総主教が死去=79歳(毎日)
http://mainichi.jp/select/world/news/20081206k0000m030098000c.html
「アレクシー2世は今月初め、ドイツで定期治療を受け、5日にクレムリンのウスペンスキー寺院で儀礼を執り行ったばかりだった。」
これによると、前日までは仕事できるくらいではあったみたいですね。

この人はソ連時代に総主教になった人ですね。まさに激動の時代を生きた人ですが、自伝とか出してないんでしょうかね。出てるなら翻訳読んでみたいなー。
wikiの記事読むと、エストニアのタリン出身で、ドイツ系バルト人の貴族の末裔みたいですね(なんかwikiの記事の一部が変ですが)。1961年にはタリン主教にもなってます。
次の総主教は誰がなるんでしょうね。

函館でアレクシー2世追悼式 ロシア総領事ら(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/133534.html
「追悼の祈りは、旧ソ連時代にアレクシー二世の副輔祭(ほさい)を務めた同教会のニコライ・ドミートリエフ神父(48)がつかさどった」とのこと。
そういや、北海道は正教徒が多かったですね。

Местоблюстителем патриаршего престола стал митрополит Кирилл(リアノヴォースチ)
http://www.rian.ru/religion/20081206/156653199.html

1929-2008. 79 лет жизни Алексия Второго(リアノヴォースチ)
http://www.rian.ru/photolents/20081205/156592859.html
アレクシー2世の子供のころからの写真。


参照サイト
アレクシイ2世
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A42%E4%B8%96
ロシア正教会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E6%AD%A3%E6%95%99%E4%BC%9A
ソビエト連邦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6

関連記事
近代ロシアの重要な聖人のひとりサーロフの聖セラフィムの本。『ロシア正教会と聖セラフィム』という
http://xwablog.exblog.jp/7480864
中世ロシアの沈黙のイデオロギーによる知的体系の抵抗を読み解く。C・J・ハルパリン『ロシアとモンゴル』
http://xwablog.exblog.jp/8743923
非党員でユダヤ系の医師の苦難に満ちたソ連生活。『ロシアンドクター』という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696095
モスクワの地下を彷徨うホラー映画。ヴィンセント・ギャロ主演『モスクワ・ゼロ(MOSCOW ZERO)』
http://xwablog.exblog.jp/9901646
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by xwablog | 2008-12-06 23:52 | ニュース
白樺に綴られた人々の営み。V.L.ヤーニン『白樺の手紙を送りました ロシア中世都市の歴史と日常生活』
白樺の手紙を送りました ロシア中世都市の歴史と日常生活_ヤーニン

『白樺の手紙を送りました ロシア中世都市の歴史と日常生活』

(ヴァレンチン・ラヴレンチエヴィチ・ヤーニン。訳/松木栄三&三浦清美。山川出版社。2001年。2800円。311ページ)
日本語版への序
まえがき
第I部 ネレフスキー発掘のドラマ 1951-1962、1969
第II部 市場側にて
第III部 トロイツキー発掘のドラマ
あとがき
訳者あとがき
白樺文書の刊行文献一覧
図版出典一覧

ロシア北部の古都ノブゴロドで発掘された白樺の皮を加工したメモにまつわるドラマとその内容から導き出された歴史的事件などを書いた本。中世ロシア史に関する本の中では傑作といっていいでしょう。原書の初版は1965年にだされたわけですが、これは1998年に出た第三版の日本語訳だそうです。

当時は紙などなかった時代ですが、ロシアでは羊皮紙でもなく、もっと安価で普及していた「白樺の皮」という素材が紙として使用されていました。白樺の皮は、木の幹からバリバリと綺麗に剥がれるので、それを加工して紙として使うわけです。これらは、大事な記録などというよりも、日用品として、日常的に使われました。そのため、今日、冷たい地中から発掘された保存状態の良いこれら「白樺文書」は、人々の生活を浮き彫りにするような情報がたっぷり詰まっていたのです。
ノヴゴロドではじめて発掘された時の様子や、それらの白樺文書からわかったことなどを書いたこの本は、ロシア史を知らなくてもたいへん面白く読めるのでは。
中でも、中世に生きた一人の少年・オンフィムが書き残した文章と絵は最高に楽しい気持ちにさせてくれますよ!(残念ながら、私が旅行に行った時にはこれはちょうど見れなかったのです〜)

参照サイト
山川出版社
http://www.yamakawa.co.jp/
白樺文書
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/dicf/dic_12sif/d_sirakabamonjo.htm
用語事典 デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/dicf/dic_f.htm
ロシア旅行(2004年)九日目 ノヴゴロド デジタル・クワルナフ 旅行のページ
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/tabif/tabi_rus09.htm

関連記事
昔、放送大学でロシア史の授業やってたんですよ。阿部玄治『ヨーロッパ論1 ロシア史とその周辺』
http://xwablog.exblog.jp/9906218
中世ロシアを舞台にしたファンタジー小説。富永浩史『死天使は冬至に踊る ルスキエ・ビチャージ』
http://xwablog.exblog.jp/9498805
ビザンツ皇帝に仕えたヴァイキングたちを紹介する。ラーション『ヴァリャーギ ビザンツの北欧人親衛隊』
http://xwablog.exblog.jp/9171952
ノヴゴロド市(Novgorod。大ノヴゴロド。ヴェリキー・ノヴゴロド。)_クワルナフ用語辞典
http://xwablog.exblog.jp/7203002
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by xwablog | 2008-12-03 02:08 | 書庫
サムギョプサルとレモン酒と1960年代のモスクワのパンフ
池袋で食事081130_1

本日は友達と池袋で食事をしました。
この前会社の人と食べたサムギョプサルという韓国料理をまた食べたいとワガママを言った人間がいまして・・・まあ、私のことなんですが・・・東口にある「豚家(トンガ)」というお店に入りました。
豚の脇腹のお肉、三段バラを焼いてサンチュで巻いて食べるんですが、とても美味しかったです。


池袋で食事081130_2

で、その後、お腹いっぱいなのに、さらに飲み屋に行って美味しいお酒を楽しみました。
写真は、その時飲んだレモンの果実酒。果実酒でレモンって珍しいのかと思ってましたが、結構使われる実らしいですね。



で、その時友達から珍しいものをいただきました。

1960年代のモスクワの旅行パンフ

1960年代にソ連邦内閣付属外国旅行庁が出したモスクワ旅行についてのパンフレットです。
正方形で中とじ16ページのものなんですが、読んでみると、内容に時代がよく出てて面白かったです。
表紙の写真は、たぶんニコリスカヤ塔の上からヴァシーリー聖堂の方向を撮影したもので、なんかよく見ると、背後のロシアホテルが工事中だったりします。

内容はモスクワの観光名所を簡単に紹介したもので、冒頭にこんな文が。
「モスクワは世界でも指折りの美しい都会の一つで、毎年、世界じゅうの国ぐにから、たくさんの観光客が訪れます。威厳あるクレムリン宮や、聖ブラジェンヌイ寺院を見学したり、市内の広い大通りをそぞろ歩いたり、地下の宮殿といわれる地下鉄(メトロ)の華麗な駅に見認れたり(原文ママ。たぶん『見惚れたり』でしょう。この手の外国人が作った日本語案内では誤植がよくあります)、劇場、ギャラリー、博物館、展覧会、スタジアムを訪れたり、緑の辻公園、きれいな公園でひと休みしたり、工場、建設場を見学したりというぐあいで、盛り沢山のスケジュールが旅行者を待っています。旅行者としてモスクワを観光しただけでは、この大都会をよく見てきたとは、もちろん、とても言えないでしょうが、しかし、短い旅の期間にも、旅行者必見の場所がありますので、それを見ておけば、あなたは、『私はモスクワへ行ってきた!』と言うことができるでしょう。そこで、そうした、首都の名所旧跡、その沿革、モスクワの発展ぶりをご紹介する旅行案内書を、皆さまのお手許にお届けすることにいたします。」

観光地で、外国人のために外国語で書かれた旅行パンフや案内書が書かれることはよくありますが、これもそういったもののひとつでしょう。当時、日本語で出すくらい日本人旅行者がいたのか知りませんが、ソ連の外国旅行庁というところが日本人のために作ったみたいです。
友達の奥さんのご両親は、あの時代にソ連に行ったことがあるという方たちで(お父さんの方は仕事で長期間行ってた)、行った時の記念品がいくつかあって、私がロシア好きということから、その中のひとつを私に譲ってくださったというわけです。こんな珍しいものを見れて嬉しい限りです。ありがとうございます。
向こうの人が書いたやつなんで、モスクワのここを見てくれ、という主張が見えて面白かったです。「これがいくつある、あれがいくつある」とか、「世界一の〜、世界最高の〜、世界最大の〜」とか、「昔と比べてこんなに発展したんだ」とか。前に1930年代の地誌の本『世界地理風俗大系』を読んだ時にも思いましたが、この手の「時代が出る」ものは大好きです。ニヤニヤしながら見ましたよ。
あー、なんだかモスクワに旅行したくなってきました。

ところで、紹介している中に「公園の都モスクワ」という文があって、その中に「現在モスクワには辻公園が400以上、40の子どもの公園(首都にこんなにもたくさん子どもの公園がある国は世界中どこにもありません)を入れて〜」ってあるんですが、「子どもの公園」っていわゆる遊具が置いてある児童公園のこと? でも、40コって少ないような? 世界中でこんなにあるのはモスクワだけって言ってるし、ちょっと違うみたいですが、どんなものを指して言ってるんでしょうね?

参照サイト
サムギョプサル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%83%97%E3%82%B5%E3%83%AB
豚家
http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000637969.html
公園(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%9C%92
果実酒(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%9C%E5%AE%9F%E9%85%92
モスクワ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AF

関連記事
1931年に出版された世界各国の様子を書いた本。新光社『世界地理風俗大系』。当時の写真がいっぱい。
http://xwablog.exblog.jp/8041159
レーニンの遺体を保存せよ! イリヤ・ズバルスキー『レーニンをミイラにした男』
http://xwablog.exblog.jp/7719586
池袋で飲み会してきました(よりによって残業で遅刻)。日本酒もビールもするする入る。
http://xwablog.exblog.jp/8803203/
ロシア良いとこ、一度はおいで。ロシア旅行より帰国。、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7720551
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by xwablog | 2008-11-30 04:25 | 日記