デジタル・クワルナフ
  管理人・馬頭(xwablog)。トップページのアドレスはhttp://www.toride.com/~digxwa/
トップ
タグ:ペルシア ( 6 ) タグの人気記事
『セスタス』でアルメニア関連の話が出てくる。『ヤングアニマル』2007年9号。
ヤングアニマル2007年9号

『ヤングアニマル』2007年9号
(白泉社。290円。)
表紙・堀井美月
巻頭カラー・若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』
巻中カラー・東雲太郎『キミキス』
巻中カラー・橋本還『破軍』
読切り・肥谷圭介&加藤公平『俺と自販と時々、オッサン』

ヤングアニマルってそう美人でもない露出度が高いグラビアが出るのは、『みたむらくん』に登場するあの話みたいなことがあるわけじゃないだろうが、戦略としてどうなんだろう。
それはともかく。
この号で一番嬉しかったのは『拳闘暗黒伝セスタス』の中で、パルティア関連の話になってきたこと。ネロの元にやってきたアルメニア王国の使節団。彼らは親ローマ派と親パルティア派に分かれたままやってきて、ネロの目の前でいがみ合います。その親パルティア派にはパルティア側から貸し出されたらしき衛士たちが。ローマに武器は持ち込めないから徒手格闘の強者たちらしいのですが、これはデミトリアスたちにはまさに好敵手ですね。今後の展開が楽しみです。
この話の中でパルティア及びアルメニアの説明シーンがあるのですが、パルティア王ヴォロゲセスやその弟でアルメニア王になったティリダテスが登場します。パルティア王自体、漫画に描かれたなんてはじめてじゃないかな。

あと、今年の夏からヤングアニマルで『ハチミツとクローバー』の羽海野チカ氏が新作漫画を描くとか。タイトルは『3月のライオン』(仮)。将棋漫画らしいという情報も。

あとついでにニュース/ネタなど。

ガスト店員がオタクを嘲笑「あなた方は笑いのネタにしかなりません(ノ▽`)」(痛いニュース)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/965363.html
「2007年04月29日
まぁ今日もいつも通り10時からバイトだったわけですよ
でも客席の空気がいつもと違う……
モーヲタっっっ!!!!(゜Д゜)
お昼に近づくにつれてモーヲタ率がアップ
ガストの客席の7割がヲタクでした(;-∀-)
まぁじキモいっっ!」

mixi でオタクに対する素直な気持ちを書いてしまったら、お祭りとなった例ってたびたびもありますが、mixiが非常に開放的、むしろ検索しやすくなってる、ということが分かってなかったのかな? 特にmixiは個人が特定できてしまうから、不味くなると退会ということに。

アニメ版権保護を強化=日本から異例の顧問-中国
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2007042900193
「中国国務院の国家版権局は29日、杭州(浙江省)で開催中の国家規模のアニメ・漫画展示会「中国国際動漫産業博覧会」のシンポジウムで、外国製のアニメや漫画の版権保護を強化したことを明らかにした。」(時事通信より抜粋。)

この中で言ってる「この顧問は、アニメ関連商品のライセンスビジネスを手掛ける中国テレビ局傘下企業に出向し、日本製アニメの版権保護に携わっている日本の大手玩具メーカー社員。」の大手玩具メーカーって、バンダイ? 任天堂? どこだろう。


この前、奥野さんと自分の臭いについての自臭恐怖がどうこうという話してた時に、臭いは慣れやすいとか聞いて、確かにそうだな~とか思ったり。前にウチの部屋は古本屋の臭いがするとかいわれましたが、まったくそんなこと感じたことなかったです。
ところで、自分の臭いについて最近気になったりした。
なんというか、ザリガニの餌の臭いがする、みたいな。(なにそれ)


一緒に過ごす快適空間においと心理
http://doraku.asahi.com/lifestyle/kaiteki/index.html

「悪臭に対する嗜好性は個人差が大きいのが不思議なところです。それに、きゅう覚には慣れやすいという特徴もあります。」
「例えば、ペットを飼っている人は、自分の家の悪臭に気付きません。」
「最近よく話題になる加齢臭は、体の表面に出てきた汗や体臭が皮膚の細菌やウイルスによって分解されたりしてにおいが出てきてしまうものです。これはノネナールという物質が発生することで生じるようです。」
「肉食が中心の食生活を送っている人は、どうしてもにおいがきつくなってしまうのです」

実家で犬を飼ってるのですが、ほんと悪臭です。でも慣れてしまった後はまったく気になりませんでした。そういうことか。
しかし、この記事に榊原郁恵がコメント寄せてて吃驚した。ジジむさい加齢臭に関する記事(しかも商品紹介のCM記事)ですよ、これ。

ナースが運ぶ「点滴ビール」 台北で話題のレストラン
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200704290003.html
「入院用ベッドをかたどったテーブルに、看護師姿のウエートレス。点滴装置のような瓶に入ったビールが、チューブの先からグラスに注がれる――。台北市内に昨年、病院をテーマにしたレストランが登場して話題を呼んでいる。」(CNNより抜粋。)

台湾のテーマ型レストランですね。病院とはマニアックな。まあ日本にも似たのがありますが。

Posted by 管理人・馬頭 at 00:52 |Comments(4) |TrackBack(0) | 漫画 , ニュー

参照サイト
パルティア(柳 上 書 屋)
http://www2.mmc.atomi.ac.jp/web01/Dictionaries/Dictionary%20of%20East%20&%20West%20Art/items/Dynasty_Parthia.htm

関連記事
ベーリング海峡にトンネルという話とか、ナウシカに出てきそうなキノコとか。ニュースをいくつか。20070427
http://xwablog.exblog.jp/10546275/


この記事へのコメント

>ナースが運ぶ「点滴ビール」 台北で話題のレストラン
病院レストランより、このニュースの最後にある「アウシュビッツ」レストランの方が気になる。
Posted by モーリー at 2007年05月01日 01:54

>アウシュビッツレストラン
確か当時もテレビでニュースやってたような気がする。
写真とかが店内に飾ってあったけど撤去するハメに。しかし、こんなレストランで客は来るのかな?
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年05月01日 08:43

ザリガニのえさってどんな匂いでしたっけ…
関係ないですが、毎週いろんな漫画家が表紙を飾るバイト情報誌、次回はきづきあきらだそうですよ。 
Posted by 蒸しぱん@津軽 at 2007年05月01日 10:27

>ザリガニの餌
腐った鰹節? なんか実際に嗅がなくなって久しいのでかなりイメージ入ってますが。

>maido DOMO
おお。やはり「メイド喫茶でバイト」のネタでしょうね~。楽しみ。

>津軽
津軽旅行楽しんでますか~?
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年05月01日 23:59



デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-05-01 01:59 | 史劇
ペルシアとの三つの会戦を解析する。森谷公俊『アレクサンドロス大王 「世界征服者」の虚像と実像』
なんか、凄い暖冬ですね。初雪もまだ降ってないし
自分的には暖かくて動きやすくていいのですが、環境としてはかなりマズいんじゃないですかね。

それはともかく。
『興亡の世界史』読んで読みたくなったので読みました。

アレクサンドロス大王_森谷公俊

『アレクサンドロス大王 「世界征服者」の虚像と実像』

(森谷公俊。講談社。講談社選書メチエ。2000年。1700円。270ページ)
プロローグ
第1章・東方遠征への道
第2章・グラニコスの会戦 緒戦の勝利
第3章・イッソスの会戦 天下分け目の戦い
第4章・ガウガメラの会戦 ペルシア帝国の崩壊
第5章・ダレイオスの虚像と実像
第6章・東方政策をとらえなおす
エピローグ

『興亡の世界史 1 アレクサンドロスの征服と神話』の著者、森谷公俊氏によるアレクサンドロス大王についての本。三つの代表的な戦い、グラニコス、イッソス、ガウガメラの戦いで、どういった感じで戦ったのかを紹介しながら、アレクサンドロスの実像に迫る、みたいな。『興亡の世界史』に被る内容ですが、対ペルシアの戦いを中心に詳しくやってあります。
これ読めば戦闘での有名シーンはだいたい出てきますので、映画『アレキサンダー』の中でそのシーンがどう使われたか分かります。
1章を割いて、ダレイオス3世は実際はどんな人物であったのかを紹介している、とても有り難い本でもあります。
『興亡の世界史』の方もそうでしたが、この『アレクサンドロス大王』も写真がいくつも使ってありまして、実際に現地に行ったようです。さすがです。羨ましいなぁ。
せめてイラン旅行くらい行きたいですね。でも、値段を調べてみると、この時期でもツアーで20~25万円くらいかかるみたいです。もうちょっと暖かくなってからだともっと高くなるのかな?

参照サイト
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/%7Edigxwa/
アケメネス家の系図
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/genf/g_akemenesu.htm
イラン旅行徹底旅行ガイド
http://4travel.jp/overseas/area/middle_east/iran/

関連記事
既存のアレクサンドロス像の追従では無いアレクサンドロス紹介。森谷公俊『興亡の世界史 第1巻』
http://xwablog.exblog.jp/10538681/
壮大すぎるアレクサンドロス大王のドラマに感動。安彦良和『文明の道 アレクサンドロス』
http://xwablog.exblog.jp/10538405/


この記事へのコメント

行きましょうイラン(^^)
イランはほんと良い国です
フリーで行けばツアーより安くは行けます

ペルセポリスはなかなか印象深い遺跡です
Posted by 武藤 臼 at 2007年02月11日 00:12

>イランはほんと良い国です
ちょ、ま。もしかして、イランにも旅行したことあるとかですか?
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月11日 03:29

今のイランはビザが必要なんで
個人だと観光ビザが取れないという不便はありますけどねえ

10年前の春先に2週間でイランを横断しました
ほんとにイランは良い国ですよ
Posted by 武藤 臼 at 2007年02月11日 11:34

>2週間でイランを横断
うらやまし~。

>ビザ
あ、やっぱりビザ必要な国なんですね。
私ははじめ行くならツアーでも充分楽しめそうです。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月12日 03:17

>イラン

いくなら是非アーガー・ムハンマドの遺跡を・・・って、あるわけないか(笑)
まあ、テヘラン自体が彼の遺跡なのだろうけど。
墓もないのかな?暴虐を極めて身内に討たれた人だから、そんなのないのか・・・。
Posted by 大鴉 at 2007年02月14日 00:13

>墓
あるとしたら、テヘラン?
暗殺の経緯とか、わかんないから、そこらへんどうなんでしょうね~
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月14日 05:24

あの人の強烈な肖像画が忘れられないのです(笑)
当時、修正して描かせるのはあったと思うのですが、どうもそのまま描かせたらしい・・・そういうところは、さすがに王朝の始祖という気もしますが・・・描いた人が無事で済んだのかどうか。

シーア派は、割とリアリティを好むところがあるように思えるので、そういう風でもよかったのか・・・と。

まさか、対ロシアの国境線上にうち捨ててきたなんてことは・・・・。
Posted by 大鴉 at 2007年02月14日 23:03

>肖像画
wikに肖像画が載ってますね。なんだこの頭は~!

>うち捨てて
それがホントなら酷い扱いですね~
仮にも王朝の開祖なのに。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月15日 11:24
[PR]
by xwablog | 2007-02-08 00:57
既存のアレクサンドロス像の追従では無いアレクサンドロス紹介。森谷公俊『興亡の世界史 第1巻』
昨日は仕事のせいもあり寝不足状態。なので、本当だったら土曜の夜に読み終わるはずだった『興亡の世界史01』を今日読みました。なにせお金無いからロクな外出もできないとかいう状況だし。
で、いろいろ考えながら読んだのでえらく時間かかりましたが、さっき読み終わりました。

興亡の世界史01_アレクサンドロスの征服と神話

『興亡の世界史 第1巻 アレクサンドロスの征服と神話』

(森谷公俊。講談社。2007年。382ページ。2300円)
第1章 大王像の変遷
第2章 マケドニア王国と東地中海世界
第3章 アレクサンドロスの登場
第4章 大王とギリシア人
第5章 オリエント世界の伝統の中で
第6章 遠征軍の人と組織
第7章 大帝国の行方
第8章 アレクサンドロスの人間像
第9章 後継将軍たちの挑戦
終章 アレクサンドロス帝国の遺産

現在、帝京大学の助教授で古代ギリシア・マケドニア史が専門の森谷公俊(もりたにきみとし)先生が、講談社がはじめたシリーズ『興亡の世界史』に書いた一冊。
不世出の英雄・アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)の征服事業を中心に、その国家の興亡を書いていて、アレクサンドロス自身の活躍とかを書こうというのではなく、政策・制度などからアレクサンドロスが見えてくるという感じの本。前4~3世紀のギリシア・マケドニア・オリエント史といった方がいいか。
語り口がやわらかく、とても読みやすかったですし、新しい研究の状況とかも反映されてて、非常に良い本かと思われます。
今まで一般的だった、制度や政策についての「定説」(西洋偏重的な考え方)とは違う説を見せてくれて面白かったです。
いくつもあるアレクサンドロスの伝記が、どの時代にどのような考えのもとで書かれたのか、そのイメージがどのように使われたのか、という点がとても興味深かったです。大王の「偉業」が時代ごとの世論的要求に合わせて変更されていく、というのは、まさに現在でもあてはまるようなことですね。だから、NHKの『文明の道』を少し紹介してましたが、あれについても、どういう意図で作られた番組か、というのを少し語って欲しかった。
ちなみに『オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ』の中の一冊、『古代ギリシアとペルシア戦争』が、これがまた。

MAA_古代ギリシアとペルシア戦争

『オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ 古代ギリシアとペルシア戦争 500BC-323BC 東地中海の攻防』

(ジャック・キャシン=スコット。柊詩織/訳。新紀元社。2001年。1000円)

これの中で語られている「ギリシアVSペルシア」の世界観が、まったくもって旧来の「文明国VS蛮族」という視点でのものであり、さらに原著が書かれた1977年という時代的背景からか、東西冷戦の「民主的世界(善)VS非民主的世界(悪)」という構図までも当てはめてあって、なかなか興味深い。
長い間強烈に植え付けられたイメージは、そうやすやすとは拭い去ることは出来ないのです。特にこうした古い本の翻訳ものとかだと。それを拭い去るには的確な指摘と露出が上回る必要がありそうですね。今回の『アレクサンドロスの征服と神話』は、そうしたイメージを切り崩すのにはとても良い本だと感じました。


今まで出てた『興亡の世界史』シリーズの他の巻は、いまいち評判がよくなかったのでどうなるかと危惧してましたが、これは当たりです。

添付されてた小冊子に「誇り高き英雄アレクサンドロスの実像を探る」という小説や映画の紹介がありましたが、そこに『ヒストリエ』も入ってました(笑)。でも安彦先生の『文明の道 アレクサンドロス』は入ってなかった。あれ、同じ記事内で『NHKスペシャル 文明の道 第1・2集』(DVD)は、「森谷公俊氏のおすすめ」ってなってるのに。

さて、『興亡の世界史』シリーズの他の巻では、『第02巻
スキタイと匈奴 遊牧の文明』『第10巻
オスマン帝国500年の平和』『第14巻
ロシア・ロマノフ王朝の大地』あたりが欲しいところ。毎月一冊刊行の予定みたいですが、次は『第5巻 シルクロードと唐帝国』みたいです。

あと、『ヒストリエ』の4巻はいつ出るんでしょうね~。


参照サイト
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/%7Edigxwa/
アケメネス家の系図
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/genf/g_akemenesu.htm

関連記事
壮大すぎるアレクサンドロス大王のドラマに感動。安彦良和『文明の道 アレクサンドロス』
http://xwablog.exblog.jp/10538405/



この記事へのコメント

アレクサンドロスについてはこれとメチエの奴を呼んでおけばほとんどカバーできるんじゃないかという気がします(メチエで3大会戦について詳細な検討をしています)。

「文明の満ち」については、アレクサンドロスを文明の融合者としてみる立場にある、と言うことでいいんじゃないかという気がします。あれについては色々思うところ・言いたいこともありますが、アレクサンドロスについて知ってもらうにはいい番組だったんじゃないかなと思っています。
Posted by ひで at 2007年01月30日 00:02

こんばんわ

一日遅れで感想をアップしたのでTBしました。
で結局どうよ・・・みたいな取り留めもない文になってしまいましたが(^^;

よく書かれてはいるんですよね。空回りしてるほど・・・


今は武士の家計簿読んでます。
いや、こっっっれは面白いっすよ(笑
こいうのいいですねえ。
今週中には感想書けるんじゃないかと思います。
Posted by 武藤 臼 at 2007年01月30日 00:15

>メチエ
最近はロシア関連ばかり追いかけてたので、これも見逃してたので、これを気に買ってみます。メチエの方のは戦いについて詳しいというなら楽しみです。

>文明の道
あれは番組としては面白かったですよね~。いい画像もいっぱいあったし。
ただ、ここ最近のNHKの方針として、民族共存とかそんな感じのイメージが前に出てたことについて、森谷先生なりの解説をしてもらいたかったな~とはちょっと思いました。あとできれば、森谷先生自身のスタンスを見せてほしかったです。

>トラバ
トラバ返し、しました~。

>空回り
一部、「そこまで言い切っちゃっていいの?」と思う部分もありましたが、読み物として非常に面白かったので良し、かと。

>武士の家計簿
いいですよね~。
なんか、猪山家にすごく親しみを感じます。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年01月30日 01:25
[PR]
by xwablog | 2007-01-30 00:47 | 書庫
イランの文化・生活を知ろう! 上岡弘二ほか『暮らしがわかるアジア読本 イラン』
確か、前に紹介した『パキスタン通い妻』の中で、イスラム教徒は犬を嫌って、ペットにしない、という話があった時に、そういやペルシャでは犬は聖獸だったけど、現在では嫌われる存在になってる、という話をどっかで読んだな、と思いました。
で、『イラン人の心』(岡田恵美子)にその話載ってたのですが、それ以外にもイランもの読んでみた。

暮らしがわかるアジア読本 イラン

『暮らしがわかるアジア読本 イラン』

(上岡弘二。河出書房新社。1999年。2000円)

大変分かりやすい、イラン紹介コラム集みたいな本です。イラン人についての衣食住・生活全般から、社会問題、歴史、宗教、政治、言語、流行までなんでもありです。それぞれのネタを様々な人が、数ページ分の記事にしてあります。
少しでもイランに興味があれば、楽しめますし、さらに歴史とか現状が分かってるとさらに面白く読めますよ。
ちなみに著者は、上岡弘二氏の他に、羽田正、原隆一、鈴木優子、ナギザデ・モハマド、吉枝聡子、八尾師誠、山田稔、ラジャブザーデ・ハーシェム、杉浦和夫、谷正人、鈴木珠里、山本由美子、高橋和夫、大前信子、富田健次、鈴木均、中西久枝、南里浩子、川瀬豊子、佐々木あや乃、深見和子、山内和也、横山彰三、となってます。イラン人も2人書いていますね。上岡氏が一番書いてますが、次に吉枝聡子氏が多かったです。

この中、結構歴史に関しての記述もあって、なかかな楽しめました。しかし、そこらへんはそれとして、日常生活とかイラン事情を書いたものの方が、なんというか、書いた人たちの体験とそれに対する感想が強く含まれていて、面白いです。

羊を投資対象にしてる話とか。これには価格とかいろいろ書いてありますが、なんでも山羊より羊のほうがいろいろ取れて値段が高くなるそうです。
イランも全部が全部イラン人というわけじゃないので、少数民族がいますが、トルコ系の人たちのことが簡単に紹介されてたりしました。北西部にたくさんいるんですが、テヘランにも大量に移住してるらしいです。著名な人物も出ていて、中でもハタミ師も数代前に移住したトルコ系住民の子らしいです。
そういや、この本を書いた上岡氏はペルシア語の発音に関して、元のものとは違った感じで通って普及してしまったものが多数あることに不満らしく、そのことについても書いてました。さっきの「ハタミ師」も本当は「ハータミー師」が現地読みに近いらしいです。「ホメイニ師」も「ホメイニー師」だとか。あと、「ラムサール条約」のラムサールも「ラームサル条約」が正しいのですが、他にも語の前半で伸ばしてるものが、なぜか語の後半が伸ばされてしまう言葉が多いとか。都市名の「アーモル」「バーボル」もそうですし、あとイランではなくアフガンとかの「カーブル」や「ペシャーワル」も、なぜか「カブール」「ペシャワール」が一般的になってしまっていると書いています。・・・すみません、間違えてました。
あと、イランでも『おしん』が流行してるらしく、皆見てるそうですが、やはりそこはイスラム国。イスラム的に問題のある表現などの部分はまるまるカットしたりしてるそうです(似た話、パキスタンでもありましたね)。だけど、正確な情報が伝わらないので、一部想像が入り込んだりしちゃうので、(貞淑ならざる格好の)女給たちと付きあいがあることなどから、「おしんは実は売春婦だ」とかいう噂が流れたりするとか。・・・どんなNHKドラマじゃ!

これらの中でも、イランの外食産業の悲惨さを書いた記事「生きるために食べる」は、笑いました。イラン人はあまり外食産業においしさを求めていないようで、マズイことこの上ない食事を食わされるらしいです。「外食文化果つるところ」だとか。

「イランの外食産業は、人件費が安いにもかかわらず手間暇をかけるのを惜しむ。とにかくはやればよいの精神。」
「レストランの主人は、実際に供することのできる料理の数よりも、見た目のメニューの豪華さを気にする。そして、実際に供することのできる、数少ない料理の質には信じられないほどこだわりが少ない」
「本来右手の指で食事をするので、熱いものは食べられないために、イラン人は猫舌である。そのイラン人が作るので、スープはいつもなまぬるすぎ、適温であったことがない」
「まず、ほとんどの料理が羊肉であり、レストランはいつも羊肉の臭いがする。ただし、イラン人が羊肉食なのではない、外食がそうなのである」
(本文より引用)

とにかく痛烈に批判してます。よほどマズイものを食わせてもらったのでしょう。でも、一応最後にフォローはしてます。

「なおさらに、この観点からイラン外食文化の名誉のためにつけ加えておくならば、イラン外食料理は少なくともイギリス料理よりは優れている、とは、筆者たちの友人のイラン研究者の間で一致した見解である。食に関して保守的なところには、外食文化は発達しない、ということであろうか」

結局、褒めて無いという。

ちなみに、テレビ東京の人気番組『元祖!でぶや』の中に登場する外国人芸能人「マッスル」氏は、イラン人らしい。あ、あれ? あの人、ガンガンお酒飲んだり、豚肉喰ったりしてませんでしたっけか?


この本、全体的に雑学的な話も結構含まれてますが、それはそこ、異なった社会の話なので、とても興味深く読むことができます。まさにイラン社会を、大視点から小視点まで広くで知ることの出来る良本かと。ああ、なんかホントに旅行したくなってきました。
で、この前のペルシア文明展の時にもらった旅行代理店のパンフを見て見たのですが、うーむ、大体28万~33万くらいか。自分としては最低でもペルセポリス、パサルガダエ、スーサ、ヤズド、イスファハン、ソルタニエ、の6ヶ所はいかないといけないので、これ全部廻るツアー探さないと。パサルガダエがちょっときびしいかも。
あと、バム遺跡は見たいですね。地震で崩壊しちゃった後だったのが残念ですが。

参照サイト
イラン大使館
http://www.iranembassyjp.com/
栄光のイラン
http://www.ne.jp/asahi/eden/kanata/iran/index.html
イラントップページ
http://www.geocities.jp/kazuiran/

関連記事
7000年の歴史の重みが心地よい1級の品々。『ペルシャ文明展』上野・東京都美術館
http://xwablog.exblog.jp/10456226
ゾロアスター教の通史。青木健『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』
http://xwablog.exblog.jp/10251326
[PR]
by xwablog | 2006-10-26 06:36 | 書庫
7000年の歴史の重みが心地よい1級の品々。『ペルシャ文明展』上野・東京都美術館
本日はえらく眠たいといういうのに無理矢理『ペルシャ文明展』に行ってまいりました。
しかし、行っただけの甲斐がありました。これは凄いですよ~。ちょっと自分なんかは年甲斐もなく興奮しちゃいまして、もう大変でした。あまりのことにお土産コーナーでダレイオス1世の銅像(8000円)を買うところでした。


ペルシア文明展パンフレット

『ペルシャ文明展 煌めく7000年の至宝』

このパンフレット、2000円ですが、明らかにそれ以上の価値があります。ほぼ全ページがカラーで、写真、図版、解説が非常に充実しています。


前にこの東京都美術館は『ロマノフ王朝展』とかいうのやってたかと思いますが、おんなじ展示場所で、今度はペルシアものです。そりゃ行きますって。というか、行くとか行きたいとかじゃない、行かないといけない、なんですよ。


東京都美術館060910ペルシア展

東京都美術館入り口

朝一番に行くつもりでしたが、到着したのは10時くらい(9時からやってる)。入場料は当日一般1400円でした。

中は4部構成になってまして、最初は新石器時代の土器からはじまって、エラムの時代の初期的な文明、アケメネス朝アケメネス家の系図)、そしてササン朝の時代という感じになっています。やはり、アケメネス朝時代のものが一番多かったように思えますが、どの時代のものであっても非常に面白い、充実した展示品だったように思います。
土器の面白い形は驚きです。凄い細かい作りをしてて、土器とは思えないようなものばかりです。その作り自体がユニークなんですよね。
そして、動物文様・装飾がされた金属製品は非常に精巧に作られていて、じーっと見たくなります。そのデザイン性の高さも必見です。
さらに石像などの大物が迫力がありました。レリーフもいくつかありましたが、その特徴をとらえた作り方は、しみじみと関心させられます。中でも、やはりウチのサークルの名前の元になった「光輪(クワルナフ、もしくはフワルナ)」のレリーフが来てたのが凄く嬉しかったです。あと、マスティフ犬の石像は実物が欲しいと思いました。
他にも、歴代のシャーが作った金銀の貨幣が揃ってみれましたし、有名な硝子細工の器とか、装飾のほどこした皿、円筒印章なども見れて、本当に楽しかったです。


シャープール2世のポストカード

これは展示品にもあった、シャープール2世の像。

つい浮かれて、本当にダレイオス1世の銅像を買いそうになりましたが、パンフの他に『文化遺産』の古代イラン世界特集を2冊買ったので、さすがに諦めました。



文化遺跡8号古代イラン世界1

『文化遺産』8号 古代イラン世界1



文化遺跡8号古代イラン世界2

『文化遺産』13号 古代イラン世界2

各1500円。ちょっと高いので少し悩んだけど、普通に本屋で売ってるかどうか知らなかったから、とりあえず買った。というか、こんな本出てるとは知らなかった。

なにはともあれ、大変素晴らしいものでした。余裕があったら、もう1回行きたいくらいです。



有翼日輪マグネット

有翼日輪マグネット

ちなみに、お土産で有翼日輪タイプのアフラ・マズダのマグネットまで買ってしまった。金属製で裏に磁石がまんまついてるようなやつ。1200円。



どうでもいいことですが、自分は「ペルシャ」より「ペルシア」という呼び方のほうが好きです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちなみに、『Art journal(アートジャーナル)』という雑誌のvol.49で、ペルシャ文明展の特集やってますよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参照サイト
ペルシャ文明展
http://www.tobikan.jp/museum/Persia.html
イラン大使館
http://www.iranembassyjp.com/
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/~digxwa/
アケメネス家の系図
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/genf/g_akemenesu.htm

関連記事
ゾロアスター教の通史。青木健『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』
http://xwablog.exblog.jp/10251326
中近世ゾロアスター教の思想。青木健『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』
http://xwablog.exblog.jp/10251519
11世紀の天文学者にして詩人、オマル・ハイヤームの生涯を描く。映画『ロスト・キングダム スルタンの暦』
http://xwablog.exblog.jp/10231434
[PR]
by xwablog | 2006-09-13 22:28 | 日記
更新記録72・RBrowser導入で、あっけなくアップロード機能復活ですよ。六か月ぶり
2006年08月20日
最近、食生活がカップラーメン雑炊&みそ汁ご飯がデフォルトになってきた馬頭がお送りする「クワルナフ・ブログ」。そんなこんなで今のところ無事やってきましたが、3月から更新無しで停滞しっぱなしだった本体であるHP『デジタル・クワルナフ』の方がやっとこさ更新できるようになりましたよ。
今までいろいろ問題あって出来なかったのですが、今日、ちょちょっといじってRBrowserを導入してみたら、あら不思議。簡単にMacから更新できちゃいましたよ。



RBrowserの情報

RBrowser
(フリーソフト)
Fetchよりも操作性ですぐれたFTPソフト。タダというのも素晴らしい。日本語版は無いみたいだけど、操作は簡単。

いやはや、もっとパソコンについて基本的な知識を身に付けないと活動すらままならないですな。諦めた人間から力尽きていくのがHPというものか。今回はコミケの時にcheater氏とちょっと話したことでまた調べる気になったんですが、こんな簡単なことなら、本当にもっと早くやっとけばよかった。また昔の調子に戻すのは大変かも。

で、復活記念に系図集の所に、こんなのアップしてみました。
画像重たいので注意。

アケメネス家の系図

ちょっとツメの甘い作りですが、今までで最大の系図。とりあえず今後ともさらにヤルぞという決意を込めて。
・・・っていうか、やっぱりペルシア史も手を出すつもりなのか・・・。さらに収集がつかなくなってきてますね、ウチのサイトは。

そうそう。ペルシア繋がりで。
現在、東京美術館で『ペルシャ文明展 煌めく7000年の至宝』というのをやっています。10月1日まで。はやくいかねば。でも、夏休み中は家族連れとか多そうでヤダな~。

参照サイト
RBrowser
http://www.rbrowser.com/
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/~digxwa/
デジタル・クワルナフ(系図のページ)
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/genf/g_f.htm

関連記事
更新記録81・カウンタとか、ちょっとだけ更新。対応した人物になっています。
http://xwablog.exblog.jp/7260450/
更新記録82・取り急ぎ、web拍手を設置。
http://xwablog.exblog.jp/7325099/

この記事へのコメント

アップロード機能復活、おめでとうございます。鬼に金棒というか狂人に刃物というか、とにかく結構なことです。しかもいきなりアケメネス朝。流石にやることが違いますね。これからも突貫清新でがんばって下さい。
Posted by 奥野 at 2006年08月21日 01:07

>鬼に金棒というか狂人に刃物というか
この発言について聞きたいことがあります(笑)。後で職員室へ来るように!

それはともかく、なんとか復帰いたしました。あとはWIN機をなんとかして旅行写真を手に入れないと。
HPの更新なんてマメにやんないとやり方忘れてしまいそうです。徐々に更新量を増やしていきます。しかし、これでさらに時間が削られていくのですよ・・・。

>アケメネス
今、系図の画像見てたら、いきなり間違いみつけてしまいました。
系図に書いてある始祖の「アケメネス」が「アケネメス」って書いてある~。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年08月21日 01:39

「鬼に金棒」「狂人に刃物」がまずかったら、「気狂いに金棒」というのはどうでしょう。手のつけようのない勇壮な勢いを感じます。逆に「鬼に刃物」だと途端にせこいイメージになってしまう。まことに日本語というのは面白いものです。

ロシア旅行記2006年版は是非。一億クワルナフ・ファンが待ち望んでおりますよ。もちろん、僕も楽しみにしていますので。
Posted by 奥野 at 2006年08月21日 03:51

>気狂いに金棒
この発言について(以下同)

しかし、「気狂いに金棒」では、速攻でスナイパーに射殺されそうな感じですね。

ロシア旅行記は早くやらないと忘れちゃいますからね。
しかし、よく考えたら、前の2004年旅行の時のもちゃんと全部やってないから、そっちからやったほうがいいかもしれません。
どっちにしろ大変そう・・・
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年08月22日 01:18

>アケメネス朝
系図の間違い直しておきました。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年08月23日 01:
[PR]
by xwablog | 2006-08-20 04:00 | 更新記録