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  デジタル・クワルナフ
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動物を軍事目的で使用してきた歴史を紹介。マルタン・エモスティエ『図説 動物兵士全書』
web拍手レス
>太田三楽斎が軍用犬らしきものをつかい、同盟国の里見一族と絡んで、巷説から八犬伝らしいですよ。
へー、日本の戦闘犬ですか〜。なんかいいですね〜。それが八犬伝に、というのも面白い。
かつての犬養部の一族は屯倉の守衛が仕事だったそうですが、彼らはのちに犬を手放して軍事系氏族になったそうです。もとのは軍用犬て感じじゃなさそうですね。

>カップめん、僕も好きですが・・・・どうか野菜も魚も食べてください。よく噛んで食べると頭が冴えますよ〜
わかりました。よーし、それじゃあ次はシーフードヌードルでも・・・!

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今日は暖かかったですね〜。20度だそうです。そして、花粉が酷かった。鼻水がでるわでるわ、汲んでも尽きぬ豊かな泉のようじゃった。顔も眼も痒いし、たまらん。
そうそう。最近はやけにお腹が張る感じがし続けてるし、実際たくさん食べてるので、食事をカップ麺系一本に絞ろうかと決めました。そんで、カップ麺を作る時、お湯入れてからそのこと忘れて他のことしちゃって少しのび気味になることが多いから、タニタのキッチンタイマー TD-380を買いました。こ、これ便利ですね。なんで今まで使わなかったんだか。

それはともかく。

図説 動物兵士全書_マルタン・エモスティエ

『図説 動物兵士全書』

(マルタン・エモスティエ。訳/吉田春美&花輪照子。原書房。1998年。3600円。416ページ)
はじめに 権力の残酷さと想像力
第1章 動物と戦いの精神
第2章 軍用犬、軍務の三〇世紀
第3章 伝書鳩、ノアの洪水から湾岸戦争まで
第4章 ロバ、ラバ、牛、あらゆる戦場へ
第5章 軍用象、今昔
第6章 ラクダ、砂漠の戦争
第7章 馬、あらゆる戦いの友
第8章 アザラシ、アシカ、イルカ、特殊工作員

この本は1996年にフランスで出された「LES ANIMAUX-SOLDATS」という本の翻訳です。著者は同じシリーズとして『図説 自殺全書』『図説 死刑全書』といった本を書いたエモスティエ。
古今東西の軍事に利用された動物たちのことについてまとめたもので、各章は動物ごとに区切っていますが、各所でそれ以外の動物のことについても言及されていたりもします。
動物を軍事目的に使うというのは歴史の一番はじめから行われていたことで、そして第二次世界大戦の時ですらまだまだ多用されたりしていました。彼らは、敵兵を殺すことのみならず、運搬、伝達、警報、探索、占卜、愛玩、そして食用と、多岐にわたる目的のために利用されます。
この本では、そういった動物たちの活躍と利用法を当時の情報を紹介しつつ解説していきます。
写真や図版が豊富で(180点)、それだけでもなかなか貴重なものを見せてくれますよ。
ちなみにメインは西洋の話で、東洋の話はほんの少しだけ。

カエサルが伝書鳩のシステムを多用したという話とか興味深いですね。そこらへんだけまとめてある記事とかないかな。
カール・マルテルのポワティエの戦いでの勝利も伝書鳩で伝えられたとか。
攻城戦とかで投石機で投げるものに、動物の死体とか病気になった人間の死体とかがあったのは知ってたけど、壷に入れたサソリやら蛇やらというのもあったそうです。
軽騎兵の「フッサール」の語源はハンガリーでマーチャーシュ王が20人あたり1人の騎兵を出すようにしたから「20分の1」がもとだそうです。

ところで誤植みつけました。384ページ、左から一行目と二行目、「一九九四年」とありますが、クリミアでの戦いの話なんで、「一九四四年」の間違いですね。

参照サイト
原書房 HARA SHOBO official site
http://www.harashobo.co.jp/
動物兵器(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%85%B5%E5%99%A8
軍馬(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E9%A6%AC
軍犬(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E7%94%A8%E7%8A%AC
伝書鳩(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9D%E6%9B%B8%E9%B3%A9
戦象(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%B1%A1

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世界経済史の重要ファクターなのに世界史ではほとんど重視されてない『毛皮と人間の歴史』
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# by xwablog | 2009-03-18 23:52 | 書庫
実は女でしたが何か?。池上遼一&武論尊『超「三国志」 覇 --LORD--』4巻から7巻まで
驚いたことに、なんとあの『蒼天航路』(王欣太/李學仁)がアニメ化するそうです。今年の四月から。

超大作がついにアニメ化! 『蒼天航路』、2009年4月より放送開始決定(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/03/024/
公式サイト
http://www.ntv.co.jp/souten/

なんだろ。『レッドクリフ』効果?
残虐表現とかエロいシーンとかどうするんでしょうね〜。
あのまんま放映? ならばよし!

それはともかく。

超三国志覇LORD第4巻_池上遼一&武論尊

『超「三国志」 覇 --LORD--』第4巻
序列
(池上遼一&武論尊。小学館。ビッグコミックス。2006年。505円)
「張角の命令によって劉備軍となった黄巾賊の兵1万。この兵を率いて武功をあげていく劉備。これに張り合うかのように夏侯淵・惇らが率いる精鋭・黒騎兵が曹操のもとにやってくる。曹操は劉備に、一度、都・洛陽を見てみないか、と言い・・・」

この巻で董卓が登場。なんか大凧に乗って登場です。
都で何進&宦官を倒そうと曹操・劉備が手を組んで動きますが、ここで董卓と初顔合わせ。なかなか剛胆で頭のまわる男のようです。
それよか凄いことになってるのは、少人数で独自に行動していた張角一行の方。公孫サンに襲われ、呂布によって麗甘が攫われてしまいます。彼女を助けるため、趙雲は駆けつけますが、自らが女であることを証し、彼女の身代わりとなって呂布に抱かれます。えー。超三国志の超展開(笑)。その展開は読めませんでした。



超三国志覇LORD第5巻_池上遼一&武論尊

『超「三国志」 覇 --LORD--』第5巻
鳴動
(池上遼一&武論尊。小学館。ビッグコミックス。2006年。505円)

さらに、この巻では趙雲は妊娠していることが発覚。一度は堕胎しようとしたものの、劉備とかのおかげでやめて産むことになります。この子は関羽の養子・関平となります。
てか、すでに関羽と子供時代の諸葛亮が知り合いみたいです。
張角は劉備に命を差し出して死に、黄巾の乱はひと段落。
この巻から孫堅が登場。



超三国志覇LORD第6巻_池上遼一&武論尊

『超「三国志」 覇 --LORD--』第6巻
新帝即位
(池上遼一&武論尊。小学館。ビッグコミックス。2006年。505円)

はじめ弁皇子が少帝として即位するも、皇子たちは攫われてしまいます。董卓は西涼から自軍を引き入れ皇帝を手に入れ、何進も殺し、宦官たちも一掃されます。劉協が献帝として即位して、董卓の覇権がはじまります。貂蝉も登場。あと、袁術も。袁術が荒くれ者タイプで描かれるのははじめて見た。



超三国志覇LORD第7巻_池上遼一&武論尊

『超「三国志」 覇 --LORD--』第7巻
籠絡
(池上遼一&武論尊。小学館。ビッグコミックス。2007年。505円)

董卓の暴虐がはじまります。ポル・ポトみたいなこと言い出すし。あと、実は董卓が悲しい過去を持つことが明らかに! このパターンも意外過ぎた(笑
貂蝉の過去も語られます。

うーん、なんというか、さすが武論尊というか、そんな感じ。単純化された反権力の言動があの人らしい。

参照サイト
ビッグコミックスペリオール
http://bc-superior.net/

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義勇軍を率い戦功をあげた劉備たちだが・・・。武論尊&池上遼一『超「三国志」 覇 -Lord-』第2巻
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# by xwablog | 2009-03-17 03:19 | 史劇
少年時代の信長は津島でお類という女と出会う・・・。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第2巻
ちはす。お風呂の鏡で自分の横から見た姿を写した時、自分のお腹が思った以上にふくれてて、ギョっとした馬頭です。
なんだこれは、とか思いましたが、錯視や幻覚などではなく、現実の中年のハラでした。

それはともかく。これ記事にするの忘れてました。

宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第2巻

『センゴク外伝 桶狭間戦記』第2巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2009年。695円)
「尾張のわずか四分の一の領土を持つだけの小領主・織田信秀。彼の息子・吉法師は、津島などの領内で悪童たちとともに悪さを繰り返しながら、金銭が物を言う時代のはじまりを直に感じ取っていた。そんな中、彼は津島の商人の娘、生駒のお類と知り合い不器用な触れ合いを繰返すのだが・・・」

『ヤングマガジン』で連載中の人気作品「センゴク」の外伝として描かれた『桶狭間戦記』の第2巻。前の第1巻は戦国大名・今川義元を主人公にしていましたが、この巻は織田信長の幼少期を描いています。
中世日本の経済的衰退期が、小氷河期という気候変動のせいで貨幣経済が活性化し、金銭が物を言う時代が到来しようとしていました。そんな中、その経済的繁栄をほしいままにする津島を擁する織田信秀は、格段に勢力を付けていきます。そしてそれをしっかりと見ている吉法師(織田信長)。彼は商人に金を借りるために頭まで下げる父の姿をみたり、金によってなにもかもがかわることに衝撃を受けつつ成長します。
そんな中、取引の失敗によって落ちぶれそうな商人・生駒家の生き遅れの強情な娘・お類と知り合い、互いに魅かれ合いながらぎこちない恋をしていきます。
戦国時代についての経済的なアプローチと、経済と戦国大名というものが、どう結びついていたかなどを解説しつつ、信長の小さい頃から、父・信秀が死ぬあたりまでを話にしています。
強情で不満げな少年・信長の成長がなかなかいい感じに話になってますよ。

生駒家の娘ってのは、たしか織田信忠の母親じゃないかって人物ですね。

この外伝は、こうやって今川と織田を交互に描くのかな?


参照サイト
ヤングマガジン
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/top.html
センゴク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%AF
津島市(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B3%B6%E5%B8%82

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# by xwablog | 2009-03-16 23:22 | 史劇
時代劇や漫画小説がどれだけ実像と違うか解ると吃驚します。東郷隆&上田信『絵解き 戦国武士の合戦心得』
絵解き 戦国武士の合戦心得_東郷隆&上田信

『絵解き 戦国武士の合戦心得』

(東郷隆&上田信。講談社。講談社文庫。2004年。495円。217ページ)
第一章 日本刀
第二章 合戦
第三章 槍と弓
第四章 大砲と火縄銃
第五章 戦場での目印・音
第六章 首実検と切腹
第七章 女武者と船戦さ
あとがき

2001年に出た『歴史図解 戦国合戦マニュアル』の新装版です。作者は『大砲松』で吉川英治文学新人賞をとった小説家・ライターの東郷隆(とうごうりゅう)。
この本、前に奥野さんに教えてもらってからずっと読みたかったんですが、なかなか売ってないなー、と思ってましたら、実はレーベルが「講談社α文庫」(の緑背表紙の歴史ジャンル)じゃなく、普通の「講談社文庫」の方だったと今日判明。『アレクサンドロス変相』も見てみたいと思ってたので、体調悪いのにジュンク堂に行ってきました。足をフラフラさせながら歴史コーナーを見てると、新刊で『「聖なるロシア」のイスラーム』と『バルト海の中世』とかの本を見つけてしまいまして、ちょっと悩んだものの買ってしまいました。・・・熱があったからなのだと思いたい・・・
で、結局そっちに眼をとられて肝心の『アレクサンドロス変相』を見忘れたり。

この『絵解き 戦国武士の合戦心得』は、戦国時代とそのちょっと前あたりの日本での戦争で、武士たち、一般の兵士たちが、どのように戦ったのかを図解付きで解説したものです。漫画やら小説やら時代劇やらでみられるような言動・出来事がいかにテキトーなものであるかよくわかります。いや、漫画なんかではまさに漫画的表現で鎧ごと真っ二つとかがありますが(『花の慶次』とか)、あれは強さの表現であって、実際には刀で鎧とかは切れないのですが、実際に切れるもんだと思ってる人もいるようで、東郷氏が漫画原作者とかからそうした質問を受けて辟易してるようです。
この本の中では史料からの情報などを紹介しつつ、現実にはこんな感じだったんだよ、というのを刀・槍・弓、といったモノごとに分けて解説していきます。そして戦いの最中のみならず、その前後における作法なども紹介しています。
たくさんの挿絵が入っていますが、イラスト担当は『コンバットバイブル』などの上田信氏。

どの話も眼から鱗の話ばかりでしたし、『センゴク』を読んだばかりだったので、この描写あったなぁとか、この本を参考にしたんじゃないかと思うようなこともたくさん書いてありました。
例えば、武士が甲冑姿で戦う時の一番いいスタイルだという介者兵法とか、槍を使う時は上からバシバシ叩くとか。
あと、ヘー、と思ったのが、馬につける防具の話とか、槍で突く時は、体ごとじゃなく、手許で扱く形で突きをガシガシ入れるとか、盾が広く使われたとか。今言う「手だてが無い」という言葉が「手楯が無い」から来ているという話は驚きました(本当なのか?)。敵兵と距離を取りたい弱兵の国ほど槍が長い、という話もなるほどーとか思いました。だから織田が長いと!
各種の火砲、後装式と前装式、ロケットみたいな兵器のどれもが同時期に出たというのも面白い話でした。ここらへん詳しく知りたいですね。
そういや、馬の顔につける防具「馬面(ばめん)」の話のところで、越前・豊原の甲冑師の工人で「馬面派」という人たちが大坂の陣でこれを巧みにつくって「馬面」という姓を許されるというのがありましたが、調べてみたら、本当に馬面という苗字の方がいるんですね。17世帯っていうから、全部で50人程度かな?

ちなみにこれの第二弾である『絵解き 雑兵足軽たちの戦い』というのも出てました。


参照サイト
講談社文庫
http://shop.kodansha.jp/bc/bunko/
東郷隆(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%83%B7%E9%9A%86

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%BE
全国の苗字
http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/index40.html

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# by xwablog | 2009-03-15 23:55 | 書庫
武田と織田・徳川の最後の戦い。そこにゾンビが加わって・・・。横山仁&柴田一成『戦国ゾンビ』第1巻
今日は朝から寒気と熱の酷い状態で出社。顔の表面がヒリヒリしたり、体の節々が痛くなったりしてましたが、仕事が少なめでだいたい定時には帰れたのは助かりました。

それでもブログは更新しときます。

戦国ゾンビ第1巻_横山仁&柴田一成

『戦国ゾンビ』第1巻 百鬼の乱

(横山仁&柴田一成。幻冬舎コミックス。バーズコミックス。2008年。590円)
「1582年3月、強大な信長・徳川連合軍が迫る中、武田勝頼は新府城を捨て、天目山を目指す。その天目山で合流を果たすため、世継ぎたる武田信勝と十数名の護衛に守られて山中を進んでいた。そんな彼らに襲いかかる敵兵たちは、護衛についた精鋭『赤葬兵(せきそうへい)』によって蹴散らされる。一騎当千の彼らに守られた信勝だが、実は武田の姫・紗羽姫(さわひめ)がその正体だった。彼女は滅亡を目前にして次々と死んで行く家臣たちに心痛めるのだった。そんな一行が休むために入った洞で、突如襲いかかる一群があった。それはとても人とは思えぬ凶暴さを見せる人間で・・・・」

「センゴク天正記」で一応武田との戦いもあったし、武田繋がりということで。原作は『リアル鬼ごっこ』の映画監督の柴田一成氏。
とにかくこの漫画、「戦国ゾンビ」というタイトルが示すように、戦国時代にゾンビがいたらすげーよな!? ということで作ったんじゃないかと思われる内容でして、武田が織田と徳川の連合軍によって滅ぼされる混乱の中で、ゾンビたちが兵士たちに襲いかかります。
武田の跡継ぎとして唯一残された信勝と、それを守る赤葬兵という特殊部隊が、織田・徳川兵にも追われながら、このゾンビたちと戦うことになるのです。
「赤葬兵」とは、山県政景(山県昌景)の「赤備え」から派生したという設定の超絶技能を持った兵士たちの部隊です。異様なまでの長剣の副隊長・土屋昌恒、槍の遣い手・小宮山友晴、怪力の持ち主、東南アジアの武器を使うやつ、はしっこいやつ、治療技術を持っているやつ、狙撃の名手、などなど。
ハイスペックな上、感染型のゾンビなので、どんどん増えるゾンビたち。徳川軍などもこの事態に戸惑ったりします。そして、信勝たちはそれでもやはり天目山を目指して進んでいくことになります。

ムチャな内容で終着点が見えない作品ですが、続きが凄い気になります。もう2巻は出てますね。

ところで、今回はじめて知りましたが、これに登場する土屋昌恒とかって実在の武将だったのですね。「片手千人斬り」のシーンもあり。

参照サイト
戦国ゾンビ!!(月刊コミックバーズ連載中 横山仁の日常)
http://yokoyamajin.blog40.fc2.com/
月刊コミックバーズ
http://www.gentosha-comics.net/birz/
武田信勝(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E4%BF%A1%E5%8B%9D
武田征伐
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E7%94%B0%E5%BE%81%E4%BC%90

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今更『天翔記』やってますよ。コーエー定番シリーズ『信長の野望』将星録と天翔記のセット。
http://xwablog.exblog.jp/8765770
猛田攻等学校を舞台に超常の力を持った攻校生たちの学園バトル。小川雅史『風林火嶄』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/8758027
# by xwablog | 2009-03-14 21:47 | 史劇