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ロンドンのロシアンマフィアと関わってしまった看護婦の話。クローネンバーグ監督『イースタン・プロミス』
また、砦サーバの方に画像がUPできない状態になってしまってます。今回はこっちの設定とかせいなのかな? よくわかりませんが、画像が直ってから貼ります。

それはともかく。
レンタル屋行って、『U.S.A vs マンティコア』を借りようと思ってたんですが、少し冷静になってこっちにしました。

イースタン・プロミス(Eastern Promises)

『イースタン・プロミス(Eastern Promises)』

(イギリス・カナダ・アメリカ映画。2007年。監督/デヴィッド・クローネンバーグ。出演/ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル。100分。3990円)
「ある夜、ロンドンのトラファルガー病院にひとりの少女が担ぎ込まれた。彼女は14歳だったが、麻薬を射っていた形跡があり、妊娠していて、出産後死亡してしまう。看護婦として彼女を担当したロシア系の家に生まれたアンナは、彼女の日記を持ち帰り、生まれた赤ん坊を家族のもとに返してやろうとする。しかし、手がかりを求めて尋ねたレストランは、彼女に売春をさせていたロシアマフィアが経営していて・・・」

ロンドンのロシアンマフィアに関わることになってしまった看護婦のクライムサスペンス風メロドラマ。
監督がクローネンバーグで、ヴィゴ・モーテンセンにヴァンサン・カッセルなら、結構なアクションサスペンスになるかと思ったのですが、そんなことはなく、落ち着いた雰囲気の中、マフィアに加入しようとする雇われ運転手ニコライと看護婦アンナの密やかな恋愛ものみたいな感じになってました。
いまいち盛り上がらないので、犯罪もの・抗争ものを期待してる人は要注意。
会話の半分くらいがロシア語?
キリル役のヴァンサン・カッセルが、こういうなさけない役やらされるのはちょっとどうかと思いました。いや、似合いすぎててね・・・。
あと、サウナでの全裸格闘ってのはロシアものならではなのか? しかも、修正無しで全部丸見えだし!(笑) あそこまで見せる必要はあったのかどうかな(笑)

作中に出てくるような、東欧・ロシアの少女たちが騙されて売春婦にされる話は、『ユーロマフィア』に載ってます。

次は何を借りようかな。たしかこの前ドイツ騎士団もののファンタジー系の映画があったような気がしたんですが、タイトル忘れちゃったなぁ。

参照サイト
映画「イースタン・プロミス」オフィシャルサイト
http://www.easternpromise.jp/
ロシアン・マフィア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2

関連記事
危険なヨーロッパの裏社会の繁栄。ブライアン・フリーマントル『ユーロマフィア』
http://xwablog.exblog.jp/9275624
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
http://xwablog.exblog.jp/10174394
犯罪が横行するソ連で果敢に戦う検事の記録。F・ニェズナンスキイ『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』
http://xwablog.exblog.jp/9997184
内戦の混乱の中で生きる少年と少女たちの生きるための戦いについて。『裸者と裸者』上下巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7533952
質が高い上にやりたい放題の『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』のアニメ。かっこいいぞ。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7695901
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by xwablog | 2009-01-31 22:54 | 日記
1600年に行われたパッペンハイマー裁判の詳細。ミヒャエル・クンツェ『火刑台への道』
仕事中、眠たさをごまかすために飴を舐めたりするのですが、それが続きすぎて一日に一袋くらい食べちゃうことがあります。これはよくないなぁ。ちなみに最近気に入っている飴は『塩キャラメル』というやつ。フランスのロレーヌの岩塩を使用。

それはともかく。昨日につづき処刑人繋がりで。

火刑台への道_ミヒャエル・クンツェ

『火刑台への道』

(ミヒャエル・クンツェ。訳/鍋谷由有子。白水社。1993年。2800円。315ページ)

第一章 塔
第二章 街道
第三章 高き所
第四章 谷間
第五章 奈落
第六章 水車小屋
第七章 魔女の集会
第八章 拷問部屋
第九章 処刑場
あとがき
原註

1600年にバイエルン公国の首都ミュンヘンで処刑された放浪者一家の処刑までの顛末を、史料や当時の社会状況を紹介しながら解説する一冊。原題は1982年にドイツで出された「Strasse ins Feuer. Vom Leben und Sterben in der Zeit des Hexenwahns」
当時の裁判で容疑者がどのようにして取り調べられ、拷問され、罪が決定していくか、そしてどのようにして処刑されるのかが細かく書かれていて、この悲惨で不幸なミヒャエル・パッペンハイマーの一家が子供も含めてどんな目にあったかが400年たった今でもよくわかります。この事件は当時有名で「パッペンハイマー裁判」として知られているようです。
当局にとって迷惑な存在であった放浪者たちに対する見せしめという意味もこめて、「魔女」の一家ということで彼らに罪を拷問で「自白」させ、見せ物のように処刑します。そう。処刑というものが当時のエンターテイメントだったのがよくわかります。
処刑される方のことも詳しいですが、する側の方についても詳しく書いてあります。処刑人というものがどういうものかもよく解ります。
あと処刑した側のトップは、もちろんバイエルン大公ですが、当時のバイエルン大公は、あのマクシミリアン1世・偉大公です。強力な君主で、敬虔かつ狂信的なカトリック教徒で、連盟(リーガ)側の指導者で、三十年戦争では家臣のティリー伯とともに重要な役割を見せていたあの人。当時はまだ若く、27歳前後だったようです。

ところで、著者のミヒャエル・クンツェ氏は、本来は作詞家・脚本家としての活動がメインで、グラミー賞までとってます。宝塚で何度も上演されている『エリザベート』はこの人の作品。
けど、この人、昔は法律を学んでて博士号まで持ってます。だから、この裁判をとりあげた本について書けたのですね。

ともかく、これも非常に面白い本で、私の「お薦め歴史本10冊」の中に入る良作です。

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ところで、ロシア正教会の次の総主教が決まったようです。
ロシア正教会、第16代総主教にキリル府主教を選出(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0128/TKY200901280271.html?ref=rss
モスクワおよび全ルーシの総主教には、やはり総主教代理をつとめたスモレンスク・カリーニングラードのキリル府主教がなることが決定しました。就任式は2月1日。


参照サイト
白水社
http://www.hakusuisha.co.jp/
マクシミリアン1世 (バイエルン選帝侯)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B31%E4%B8%96_(%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E9%81%B8%E5%B8%9D%E4%BE%AF)
ミヒャエル・クンツェ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%92%E3%83%A3%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7
ミヒャエル・クンツェ公式
http://www.storyarchitekt.com/
宝塚大劇場 エリザベート
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/07/snow_takarazuka_elisabeth/index.html

関連記事
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
http://xwablog.exblog.jp/10266804/
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408/
近世ドイツを生きる人びとの世界。P・ラーンシュタイン『バロックの生活 1640年~1740年の証言と報告』
http://xwablog.exblog.jp/8532065
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by xwablog | 2009-01-30 10:34 | 書庫
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
ども。馬頭です。
昔から家電製品とかを買った時、梱包されてた箱を捨てるタイミングがうまく計れなくて、ついつい使い道のない箱がずーっと残ってしまってたりします。今も一年前に買ったi-Macの箱がそのまんま置いてあったり。捨てようかなーと思うと、何か使い道は無いかと考え出して、結局そのまま。他にもスキャナとかHDとかゲームの箱が。すっぱりまとめて捨てないと。

それはともかく、先週借りたDVDのことでも。

ダークソード 処刑人

『ダークソード 処刑人』

(イギリス・オーストリア映画。2006年。監督/サイモン・アービー。出演/ピーター・マクドナルド、スティーヴン・バーコフ、ニコライ・コスター=ワルドー、ジュリー・コックス。108分。3990円)
「1520年、オーストリアの小都市の修道院で育った二人の少年、捨て子のマティアスと大司教の庶子・ゲオルグ。永遠に兄弟たろうと誓いあった二人だが、マティアスは皇帝軍の兵士として徴用され、別れ別れになってしまう。それから15年。修道院長となっていたゲオルグのもとに中尉に出世したマティアスが訪れ二人は再会するのだった。しかし、処刑執行人の娘に一目惚れしたマティアスはゲオルグの忠告を無視して彼女と結婚してしまう。地位を投げ捨てて賤民である処刑人職を継いだマティアスだったが、そのころ、街では再洗礼派の人々が迫害され不穏な動きがみられていた。そしてマティアスの前には、彼の結婚式を挙げてくれた再洗礼派の司祭が連れてこられ・・・」

16世紀・宗教改革時代のオーストリアを舞台に、処刑人となった軍人とその幼馴染みの修道院長たちといった、信仰と社会制度に翻弄され、友情と愛の困難に直面する人々の苦悩を描きます。原題は『THE HEADSMAN SHADOW OF THE SWORD A HEADSMAN'S TALE』。やはりこれも日本語タイトルがアレですね。
どうでもいいことですが、allcinema.onlineのデータではイギリスと「オーストラリア」の映画となっています。まあ、間違えられてるのには慣れっこですが、こーゆー間違いを見てもやはり「オーストリー」はねえな、と思います。それくらいなら「エスターライヒ」で。
それはともかく。
宗教改革で揺れる16世紀の神聖ローマ帝国が舞台で、主人公が処刑人、いわゆる「首斬り役人」だということだけでも美味しいのですが、これが物語としても結構見れる内容でして、ド派手なところはないものの、話を楽しめました。お城や町中などのセットも良くて、力が入ってるように見えました。見物人たちの前での処刑シーンや、聖体行列もなかなか。戦場で戦うシーンとか、剣劇の類いはないので、そういうのを期待してると落胆してしまうかもしれませんが。

中世の処刑人については、阿部謹也氏が賤民についての本とかで書いてますし、前に紹介した『中世のアウトサイダーたち』の中にも一章がもうけられています。
そしてなにより、当時の史料としてこの本が非常に面白いです。


ある首斬り役人の日記

『ある首斬り役人の日記』

(フランツ・シュミット。訳/藤代幸一。白水社。1987年。1900円。239ページ)
訳者まえがき
序言
ある首斬り役人の日記 第一部
文化史的・法制史的解説(J.C.ヤーコプス)
ある首斬り役人の日記 第二部
文学史と民俗学からの解説(H.レレケ)
訳注
事項索引

16世紀後半から17世紀にかけてニュルンベルク市で処刑人をやっていたフランツ・シュミット親方の日記をまとめたもの。原題は『ニュルンベルクの死刑執行人フランツ親方の日記』で、18世紀にエンターという人がまとめて出版し、世に知られることになります。これはその翻訳ということになります。
フランツ親方は361人も斬ったり締めたりで死刑にし、他にもむち打ちや身体刑を与えたりしたのですが、それを記録に残してくれたわけで、非常に史料的な価値があるとともに、実はこれが読み物としても面白くなっているというのが凄いです。
はじめはまさに記録のためといった感じで、日時、氏名、出身地、罪状、処刑法が箇条書きで書かれていたものが、徐々に詳しく書き始め、処罰される人間が、どういう人間で、どいういうことをどういう経緯でしたのか、どんな逸話があるのか、どのように処分し、お金のことや持ち物のこと、発言についてなど、といったことが事細かに書かれるようになってきます。処罰される人たちの人生もひとつひとつが興味深く、そういう意味でも面白いです。
これ、古い版ですが、2003年に新書の白水Uブックスから新版が出てますね。

映画で起こったような当時の状況については、ちょうどこれなんかがマンマですね。


宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史

『宗教改革の真実 カトリックとプロテスタントの社会史』

(永田諒一。講談社。講談社現代新書1712。2004年。700円。226ページ)
プロローグ
第一章 社会史研究の発展
第二章 活版印刷術なくして宗教改革なし
第三章 書物の増大と識字率
第四章 文字をあやつる階層と文字に無縁な階層
第五章 素朴で信仰に篤い民衆
第六章 聖画像破壊運動
第七章 修道士の還俗と聖職者の結婚
第八章 都市共同体としての宗教改革導入
第九章 教会施設は二宗派共同利用で
第十章 宗派が異なる男女の結婚
第十一章 グレゴリウス暦への改暦紛争
第十二章 「行列」をめぐる紛争
エピローグ
あとがき
参考文献

これは面白い上に読み易いのでお薦め。出版事情の変化が宗教改革に大きな影響を与えたことも書かれていますが、これがわかれば映画の中でなんで焚書をしてたのかが納得いくかと。

ところで、今回、映画みたあとに自分の本棚を見返してみて、宗教改革関連の本がぜんぜん無いことに気づきました。何か改革の歴史を通しで見ることができて判り易いのあればいいんですが。
ちなみに再洗礼派について手持ちの本で簡単に調べてたら、『オーストリア史』に面白い話が。なんでもオーストリアでは長い間、ルター派よりも再洗礼派の方が農民にウケてたそうです。でも「前代未聞の教義」のために当初から弾圧されてたみたいです。なんか再洗礼派というとスイスとライン川沿いというイメージがありますが、ドナウ川沿いからモラヴィアにもちゃんと広まってたんですね。ちなみにオーストリア・ドナウ沿岸とかで活躍した一派はフープマイヤーとかフーター(フッター)とかだそうです。

再洗礼派といえば、研究者の方の「ミュンスター再洗礼派研究日誌」というblogが面白いのでちょくちょく見てます。専門的すぎる研究の話とかはわからないんですが、それ以外の記事とかでも興味深い話が多いです。


映画の出演者について調べてたら、ニコライ・コスター=ワルドーという役者さんは『ブラックホークダウン』のゴードン役の人で、スティーヴン・バーコフは、『ランボー 怒りの脱出』のポドフスキー役の人でした。

参照サイト
ミュンスター再洗礼派研究日誌
http://d.hatena.ne.jp/saisenreiha/
アナバプテスト(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%90%E3%83%97%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88

関連記事
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408/
中世ヨーロッパを異教のまま生きる少女の物語。『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄槌』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7755042/
ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲンの自伝『鉄腕ゲッツ行状記 ある盗賊騎士の回想録』。痛快極まる面白さ!
http://xwablog.exblog.jp/8335876
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by xwablog | 2009-01-29 04:01 | 史劇
フィンランドの功労者・マンネルヘイム大統領の伝記。『グスタフ・マンネルヘイム』。あと『独立への苦悶』
今週号の『スピリッツ』で「シュトヘル(悪霊)」読みました。けど、「シュトヘル」以外は単行本で読むつもりのが多いのであまり読む気がおきないなぁ。シュトヘルも単行本待ちかな。そういや、今週号の「上京アフロ田中」面白過ぎ。

それはともかく。

グスタフ・マンネルヘイム フィンランドの白い将軍

『グスタフ・マンネルヘイム フィンランドの白い将軍』

(植村英一。荒地出版社。1992年。2600円。247ページ)
序章 神話の国フィンランドの奇跡
第1部 ロシア帝国の陸軍で
第1章 グスタフ・マンネルヘイムの生い立ち 1867-1886
第2章 ツァーの青年将校 1886-1904
第3章 日露戦争 1904-1905
第4章 アジア大陸横断騎行 1906-1908
第5章 第一次世界大戦とロシア革命 1908-1917
第2部 祖国フィンランド
第6章 独立戦争 1917-1918
第7章 フィンランドの執政 1918-1919
第8章 大戦と大戦の間 1919-1939
第9章 冬戦争 1939-1940
第10章 戦争と戦争の幕間 1940-1941
第11章 継続戦争 1941-1943
第12章 休戦 マンネルヘイム大統領 1943-1944
第13章 マンネルヘイム大統領の晩節 1944-1946
第14章 グスタフ・マンネルヘイムの終焉 1946-1951
第15章 余録

1月28日はマンネルヘイムの命日なので、この本でも紹介しておきます。
帝政末期のロシアの実質的な領土の一部だったフィンランド大公国に生まれ、ロシアの軍人として出世し、ロシア革命の後は、フィンランド独立のために尽力し、ついに大統領になったカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムの伝記です。書いた人は元軍人。
帝政ロシアにおいて非ロシア人は多くいて、マンネルヘイムもオランダ系スウェーデン人の貴族の家系に生まれています。17世紀末にオランダ人で軍人の祖先が、フィンランドに移住し、1808年にフィンランドがロシア領になると、そのまま残ってロシアの貴族になった一門だそうで、母親もスウェーデン系貴族の娘なので、どうやらロシア語どころかフィンランド語も母語ではないようです。そんな人でもロシアでは近衛部隊に入れてしまうのです。
近衛兵として勤務した彼は、その後、日露戦争に参戦したり、中央アジアの探検を行ったり、あと、日本にもやってきてたりします。第一次世界大戦にも参戦しますが、革命が起きるとフィンランドに帰って内戦に白軍で指揮をとります。さらにいろいろありますが、1939年からの冬戦争や継続戦争の指揮もとって、大国ソ連を相手に一歩も引かない死闘を戦い抜き、独立を保持。1944年には大統領となります。最後はスイスで病没。
なんというか、本をはじめて読んだ時も思いましたが、物語の主人公のような人生でかっこいいです。日本と意外に関わりがあったりするのも嬉しい。

フィンランド関連の本は意外と出ているので『雪中の奇跡』とか『流血の夏』もお薦め。映画の『ウィンターウォー』と『若き兵士たち』も燃えます。私はロッカ・アンティ萌え。
あ、こーゆーのもあります。

独立への苦悶 フィンランドの歴史

『独立への苦悶 フィンランドの歴史』

(斎藤正躬。岩波書店。岩波新書79。1951年。100円。180ページ)
ヘルシンキ
スエーデン時代
大公国
帝政のたそがれ
抵抗
文化人達
共和国の誕生
ソ・フィン戦争
主な参考書

斎藤正躬(さいとうまさみ)氏によるフィンランドの通史。フィンランド大公国から独立までがメイン。
古い本で、ずっとコピーしか持ってなかったのですが、やっとのことで本物を手に入れました。ホントはフィンランド史好きの友人が欲しがるかと思ったのですが、いまいち盛り上がってなかったので私のものに。
これも非常に面白い本です。簡単に読めるし。


参照サイト
荒地出版社
http://www.jinbutsu.co.jp/arechi/
岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/
カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%8
2%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%8
3%9E%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%A0
冬戦争(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E6%88%A6%E4%BA%89

関連記事
ひと癖、ふた癖、み癖くらいあるファシストたちが大集合! 長谷川公昭『世界ファシスト列伝』
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海賊が戦車強奪、フィンランド銃乱射、パキスタンでの戦闘、小さなガンジーなど最近のニュース。081003
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戦局が悪化する東部戦線での戦車戦を描く。小林源文『黒騎士物語』
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独ソ戦を面白く解説するこの一冊。内田弘樹&EXCEL『どくそせん』。イカロス出版
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まんがの森では下旬となってたよ。今月発売予定『萌えよ!戦車学校02式』
http://xwablog.exblog.jp/8853122
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by xwablog | 2009-01-28 04:19 | 書庫
子供会のキャンプで起こったかつての惨劇が蘇る・・。きづきあきら&サトウナンキ『バーバ・ヤガー』第1巻
この前、芥川賞に『ポトスライムの舟』(津村記久子)というのが選ばれましたよね。あれのタイトルをはじめ見た時、「ポストスライムの舟」って読みました。どんな舟だ。・・・そう、そこで思ったのですが、それは、「泥の舟」→「スライムの舟」→「ポスト・スライムの舟」という風に続く、次世代型の駄目舟じゃないかと。

それはともかく。

バーバ・ヤガー』第1巻

きづきあきら&サトウナンキ『バーバ・ヤガー(baba-yaga)』第1巻

(メディアファクトリー。MFコミックスアライブシリーズ。2009年。543円)
「数年前に失踪事件が原因で中止されていた子供会のキャンプを知る当時の関係者たちが集まって一泊二日の同窓会を同じ山で行うことになった。事件のあった時、『山姥を見た』と言った犬丸も来ていたが、彼女はまたしてもその言葉を繰返す。かつていじめられっ子だったアッコは犬丸に辛くあたるが、それを犬丸にストーカーされているという溝呂木が庇い、『私達は山姥を探しに来た』と言うのだが・・・」

『ヨイコノミライ』のさとナンコンビが放つ最新作。人の心の暗闇を巧みな演出で描き出す作風が強く出ているサスペンス&ミステリーとなっています。
小学校時代にキャンプで衝撃を受けた少年少女たちが、数年後に同窓会を開き、ふたたび過去の事件に関わりはじめます。誰もがそれぞれ秘密を持っていて、それが現在の彼らの姿・言動に影響しているのですが、過去の出来事が彼らの関係にどう変化をもたらすのかドキドキしますね。

ちなみにタイトルがロシアの山姥(魔女)「バーバヤガー」から取られてますが、ロシアものとかではないですよ。バーバヤガーといえば、鶏の脚の生えた小屋に住む老婆としてイメージされるものですが、あんまり日本では知られてはいませんね。


マザー・ロシア ロシア文化と女性神話

『マザー・ロシア ロシア文化と女性神話』

(ジョアンナ・ハッブズ。坂内徳明/訳。青土社。2000年。2800円。366ページ)
序 母としてのロシア
第一部 母親たち
第一章 始まりの母
第二章 ロシアの女神復興 ルサルカとヤガー婆
第三章 ロシアの大女神復興  母なる大地
第四章 キリスト教伝来 聖母マリヤと女性聖人パラスケヴァ・ピャートニツァ
第二部 母の息子たち
第五章 叙事詩の英雄と奔放な息子たち
第六章 聖なる息子から専制的父親へ 支配者の神話
第七章 プーシキンとインテリゲンツィヤ
結び ロシアという母

訳者あとがき
参考文献
索引

これにロシアの女性神格やフォークロアの女性たちについてと、聖女の話とか載ってますが、少しだけバーバ・ヤガーについても書いてあります。
物語が読みたいなら、絵本で『バーバヤガー』というのがありますし、民話の本とか見るといいかもしれません。


ところで、きづきあきら・サトウナンキの『まんまんちゃん、あん。』の最終巻3巻が出たのですが、前の1巻と2巻を誰にあげたのか忘れちゃいました。3巻渡したいので言ってください。


そういえば、今度サハリンにメドベージェフ大統領が来ますが、そこで麻生首相との会談をすることになりそうですね。

日ロ首脳会談受諾へ 首相、初のサハリン訪問(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/143273.php

あとついでに。

ロシア正教会、新総主教を選出へ=政権との関係占う節目に(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012700522
まあ、本命のキリル府主教でしょうね。


参照サイト
月刊コミックアライブ オフィシャルサイト
http://www.mediafactory.co.jp/comic-alive/index.php
きづきあきら 缶詰の地獄
http://blog.livedoor.jp/k_akira777/

関連記事
原書から43篇を抜粋。マーチャーシュ王の登場する話もあります。オルトゥタイ『ハンガリー民話集』
http://xwablog.exblog.jp/9785540/
動物ものが少し多めでした。金光せつ/編訳『ロシアのむかし話2』
http://xwablog.exblog.jp/9780019/
読めばその魔力に魅入られること請け合い。五十嵐大介『魔女 WITCHES』第1集
http://xwablog.exblog.jp/8505755
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by xwablog | 2009-01-27 20:53 | 日記
中近世ゾロアスター教の思想。青木健『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』
ども。自転車通勤者の馬頭です。
実は今住んでるアパートの敷地内に自転車を置いているんですが、昨日と今日、私の自転車が敷地外に撤去されるということが続いています。理由も誰がやってるのかも不明。近くの道ばたに置いてあるんで、元に戻すんですが、今日の場合は、私がいつも付けっぱなしにしているライトを取り外そうとした形跡があって、移動するついでに盗むつもりだったんじゃないかと・・・。えー、誰だ、やってんのは?
私は二階に住んでて、一階の他人の部屋の前に置いてますが、一階の人が自分の部屋の前に置くなってことでやってんのかもしれないけど確証はなし。もしくは大家さん? もしくは、最近アパート前に自転車置いてるやつが、自分のスペースが欲しくて? もしくは、ここの近場に住んでるやつが? わけわかりません。明日、大家に言って、それでも駄目ならこの寒空にやりたくはないですが、待ち伏せして取っ捕まえてやりましょう。
どうか最後は笑えるオチがついてきますように。

それはともかく。ついでなんでこれも紹介しておきます。

ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ

『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』

(青木健。刀水書房。2007年。8500円。377ページ)
序文
第1部 サーサーン王朝時代のゾロアスター教思想
概説その1 ザラスシュトラ・スピターマの到来から10世紀まで
第1章 サーサーン王朝時代ゾロアスター教における聖地の概念
第2章 サーサーン王朝時代ゾロアスター教の神官聖火 その1
第3章 サーサーン王朝時代ゾロアスター教の神官聖火 その2
第4章 9世紀ペルシア州のゾロアスター教神官団の教義改変
第2部 ムガル帝国時代のゾロアスター教思想
概説その2 イラン・イスラームにおけるゾロアスター教の遺産
第5章 アーザル・カイヴァーンの軌跡
第6章 新聖典『ダサーティール』の創出
第7章 アーザル・カイヴァーン学派の聖典思想
第8章 アーザル・カイヴァーン学派の哲学思想
第9章 アーザル・カイヴァーン学派の神秘主義思想
第10章 アーザル・カイヴァーン学派の救世主思想
第2部に関する文献資料解題
まとめ
謝辞
参考文献

図版一覧
索引

中世から近世にかけてのゾロアスター教の歴史とその思想についての研究書。ゾロアスター教が皇帝たちの重要な宗教となった中世ペルシアのサーサーン朝(ササン朝)と、初代のアクバル帝が個人的にゾロアスター教徒を重用したムガル帝国(ムガル朝)が話の中心になっています。著者は『ゾロアスター教史』を書いた青木健氏。
第一部では聖なる火について、第二部では16世紀のゾロアスター教の思想家アーザル・カイヴァーンの思想についてです。
これも非常に面白かったです。
いつも思いますが、図版や表をちゃんと付けてくれるのが嬉しいですね。


そういえば、この前こんなジュースみつけました。

ペルシャざくろ

『ペルシャざくろ』
(ジェイティー飲料株式会社。350ml。140円。2009年1月19日から販売)
艶やかな潤い。プロリンとグリシン入りのすっきりカロリーオフで果汁10パーセント未満。実は買っておいてまだ飲んでないのですが、イメージでは酸味が強そう。でも説明で適度な酸味って書いてあります。
ちなみにコーワ・リミテッドから『ペルシャザクロ』という濃縮エキスが売ってるみたいですね。500mlで9000円って高いですね〜。


(それにしても、このblogの各記事ごとのタイトルの文字制限が厳しいですよ。もう10字ほど欲しい)

参照サイト
JT飲料株式会社
http://www.jti.co.jp/softdrink/
ペルシャざくろ
http://www.jti.co.jp/softdrink/product/new_102/index.html
アクバル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%AB

関連記事
ゾロアスター教の通史。青木健『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』
http://xwablog.exblog.jp/10251326/
ゾロアスター特集が載っていたので。『ムー』2007年10月号。ネタか本気か、そこが問題だ。
http://xwablog.exblog.jp/7417342
ガザ地区空爆、海賊討伐派遣、アルバート通り改変、流行の名前、など。最近のニュース。090101
http://xwablog.exblog.jp/10125029
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by xwablog | 2009-01-26 03:55 | 書庫
ゾロアスター教の通史。青木健『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』
変な発熱があるものの、どうも休みだったせいか寝て過ごすという気にもなれずにいたのですが、今になってやはり寝ておけばよかったかと後悔してます。そういや、最近流行のインフルエンザじゃなきゃいいんですが。

それはともかく。

ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド

『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』

(青木健。刀水書房。刀水歴史全書79。2008年。2800円。308ページ)
序論
プロローグ 原始アーリア民族の移動
第一章 教祖ザラスシュトラの啓示から原始教団の発展
第二章 第一次暗黒時代 ヘレニズム時代からアルシャク朝時代まで
第三章 サーサーン朝ペルシア帝国での国家宗教としての発展
第四章 第二次暗黒時代 ムスリム支配下での改宗と脱出
第五章 インドでの大財閥としての発展
エピローグ 現代のゾロアスター教徒とゾロアスター教研究
あとがき
日本ゾロアスター教研究小史と参考文献
付録1 ゾロアスター教関連年表
付録2 アーリア語(イラン語)名称対応表
付録3 本書に登場するイラン高原〜中央アジアで活躍したアーリア民族
索引

『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』を書いた青木健氏によるゾロアスター教の通史。前の『ゾロアスター教の興亡』が中世・近世がメインでその思想について詳しく書いていたのと違い、今度のはゾロアスター教という宗教がどのように発展し、どのように衰退し、どういう経緯を経て現在に至るのかがわかります。今までゾロアスター教の通史の本が日本語で出てなかったのでありがたいことです。それに内容も、凄い面白かったです。
今更ですが、この宗教のもたらした影響の凄さを感じます。
通史の中では、初代のアルダシール1世(アルダフシール1世)自身が神官階級出身だったというのもあるでしょうが、サーサーン朝建国の中で重要視され皇帝が「神官皇帝」としての側面を持っていた、という点はなんか燃えます。そういえば、イランは宗教的勢力の中から建国者出てくるというのが他にもありますね。そういうのが受けいられ易いとか?
中世のサーサーン朝は結局、ビザンツ帝国との戦いで疲弊した所を、イスラム軍によってやられてしまうわけですが、実はすぐに改宗していったのはイラクとかの平原地域の人たちらしく、イラン高原の人たちは少しの間は古来の宗教を守ったみたいです。まあ、それも幾度かの反乱と、教団を支援した交易商人たちの衰退とともにおいやられてしまうのですが。なんか、現代のイランのゾロアスター教徒はかなり弱々しい存在らしいです。そういえば、ゾロアスター教はキリスト教やイスラム教に対抗できるほどの広がりとかを見せなかったわけですが、どうやら文字を持つのが遅かったことも関係しているとか。

そういえば現代のインドに住むゾロアスター教徒、いわゆるパールシーは、この前テロのあったムンバイ(ボンベイ。ここちょっと前に改名してたんですね。気づいてなかった。1995年)を中心とした地域に住んでます。インドの経済界で成功した一族(財閥はいくつかある)なのでこっちのゾロアスター教徒は恵まれた状況にありますが、あのテロってこうしたパールシーに対する反発からムンバイで実行した、ということはあるのでしょうかね? いや、ターター家とかジージーボーイ家、ワーディアー家といった家門のインド経済の中での存在感の大きさが思ってたよりデカくて吃驚しました。テロの時占拠された場所のひとつ、タージマハル・ホテルもターター財閥初代総帥ジャムセートジーが造りました。

あと、ちょっと面白かったのは、ターター財閥の前代の総帥・ジェハーンギールは、1917年から1918年まで一次戦の戦禍をさけて横浜に住んでたことがあって、アメリカ系のイエズス会中学校に通ってたらしい。ちなみに初代総帥のジャムセートジーは1893年に来日して大阪・ボンベイ間の航路を開通させた人だとか。

それと今回はじめて知りましたが、アヘン貿易(三角貿易)を考えた人は、ジージーボーイ家の貿易商ジャムセートジー・ジージーボーイだとか。彼は英国に多大な貢献をしたことでインド人としてはじめて男爵の爵位を貰った人ですが、その富はアヘン貿易によって得たものだそうです。中国に最近の研究ではアヘン貿易をやっていた人の中国語名が書かれた史料から、貿易に携わっていたのがインドのパールシーのアヘン商人たちだったということが解って来たらしい。彼らは英国の国籍を持って活動していたので、まとめてイギリス人扱いされてたわけです。今後の研究が楽しみですね。


参照サイト
刀水書房
http://www.tousuishobou.com/
ゾロアスター教史
http://www.tousuishobou.com/rekisizensho/4-88708-374-5.htm
ゾロアスター教(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%99
ムンバイ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A4
アルダシール1世(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%80%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB1%E4%B8%96

関連記事
ゾロアスター特集が載っていたので。『ムー』2007年10月号。ネタか本気か、そこが問題だ。
http://xwablog.exblog.jp/7417342
廃虚なのに壮麗なる街。シルクロード紀行No.18ペルセポリス
http://xwablog.exblog.jp/7280616
アカイメネス朝(Achaemenes。アカイメネス家。アケメネス家。アケメネス朝。ハハーマニシヤ)
http://xwablog.exblog.jp/7174480/
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by xwablog | 2009-01-25 01:49 | 書庫
エジソンが狙う恐竜の発明品に仕掛けられた罠とは? 久正人『ジャバウォッキー』第7巻
・今日は帰ってきたら謎の体調悪化。寒さのせいか?
『アフタヌーン』の最新3月号買ってきましたが、どうやら来月に『ヒストリエ』の5巻が出るようです。あと『ヴィンランド・サガ』の7巻も。ヒストリエの方はあのペラの街の絵とかもちゃんとなってるようでした。ちなみに今号ではアンティパトロスとかディオドトスとか登場。
しかし、今のアフタヌーンは古代ギリシャにヴァイキングと、私の好みばっちりの作品があって嬉しいですなぁ。

それはともかく。

ジャバウォッキー第7巻_久正人

『ジャバウォッキー』第7巻

(久正人。講談社。マガジンZKC。2009年。571円。222ページ)
「エジソンたちを撃った狙撃手を追ってワイルドウェストショーに潜り込んだリリーとサバタ。謎の産業で栄えるモンコで地下の秘密工場を発見したのだが、彼らは自分たちがエジソンの策略で動かされていたことに気づく。さらには一座の人たちが国の諜報機関のメンバーであることがわかり、これと共闘することになってしまうのだが・・・」

『ジャバウォッキー』の第七巻です。『マガジンZ』の休刊にともない現在連載していたweb雑誌『ZOO』も休刊し、残念ながらこれが最終巻となります。でも、最後はうまいことまとめてあって、突如終わったという感じは全然しません。一応予定通りなのかな?
モンコにある「有翼の蛇」教団の秘密工場で何かが作られていることを調べるため、潜入するリリーとサバタですが、バッファロー・ビル率いるワイルドウェストショーのCIAメンバーたちもこれを調べてて、現場でバッティングすることになります。さらにはイフの城をだまくらかして動かし、この工場を見つけるのを手伝わせたエジソンは、その恐竜たちの発明品を奪いとるために自らの私兵部隊「99」を送り込みます。恐竜たちと99の死闘の中、現れたのは高性能な「自動車」でした。奪い取られる新技術。しかし、それはあまりにも大きな罠となっているのです・・・!
いやはや、ほんとこの漫画面白かったですね〜。そうくるかー、とかいつも吃驚させられました。最終巻では人類史を俯瞰した陰謀が明らかになりゾクゾクもの。最後はリリーとサバタのことも上手くいって良かったけど、いや、ほんと、これで終わっちゃうのもったいないなぁ。日本編とかあれば見たかった。


参照サイト
マガジンZOO
http://www.kodansha.co.jp/zhp/zooindex.html
マガジンZ公式
http://www.kodansha.co.jp/zhp/hp.htm
福井県立恐竜博物館(FPDM)
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
恐竜模型展示室(徳川広和)
http://www2.neweb.ne.jp/wc/A-fragi/
日本古生物学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/psj5/
西部開拓時代(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%83%A8%E9%96%8B%E6%8B%93%E6%99%82%E4%BB%A3
自動車(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A
石油(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9

関連記事
恐竜たちの教団「有翼の蛇」が登場。久正人『ジャバウォッキー(JABBERWOCKY)』第5巻
http://xwablog.exblog.jp/8982729
恐竜と人間がクールにヒートアップ! 久正人『ジャバウォッキー』1巻・2巻同時発売!という記事
http://xwablog.exblog.jp/7340558
帝政ロシアが舞台。久正人『ジャバウォッキー』。オススメ漫画をいくつか、忘れないうちに紹介。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7340555
シュリーマンがトロイから発掘したものとは? 久正人『ジャバウォッキー』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/7340586
ロンドンを震撼させる切り裂き魔の正体は恐竜!? 久正人『ジャバウォッキー』第4巻
http://xwablog.exblog.jp/8492115
不自然に船を沈めるモビーディックの正体は巨大な海竜? 久正人『ジャバウォッキー(JABBERWOCKY』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/9674123
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by xwablog | 2009-01-24 00:03 | 史劇
オバマ大統領就任、ガザ撤退、日本人大主教が得票、ガス供給再開など、最近のニュース。090123
web拍手レス
>フェリーの話興味深いです。元々、狭い海(あるいは川)の両岸を結ぶ船を指したのでしょうね。広島県で見たフェリーは船首と船尾が同じ形でした。
船首と船尾が同じ形というのは珍しい船ですね。なんか合理的なのか機能が重複してるから無駄なのかわかんないですね。

>食用油は腐敗する前に酸化します>ラー油。過酸化脂質は有害ですが、瓶詰めの賞味期限
>は便宜上のものなんで、1年2年過ぎた程度で死にはしません。開封後1年経過とかなら、ちょっと躊躇しますが。
情報ありがとうございます。
開封後一年半くらい? なので、やはり別のにしたほうがよいかもしれませんね。

>主代郁夫(しゅよ! いくお!)と読めますね。宗教指導者にふさわしい名前かもしれません(苦笑)
「主よ! 逝くよ!」ですか!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

賞味期限切れで食べるか食べないかだったら、食べる方の馬頭です。
パンとかなら一週間は、調味料系なら1年くらいならセーフだと思ってますが、ラー油ってそもそも腐ったりするんでしょうか? 今、たまたまラー油をたくさん使う機会があるんですが、今の小瓶使い終わったら、賞味期限切れのやつ使わないといけないものの、そもそもラー油って腐るんだかな、とか考えたり。

それはともかく。

次期ロシア正教会総主教のネット人気投票、日本人大主教がダントツ1位に…「日本アニメのファンが原因」とロシアマスコミ (痛いニュース)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1210939.html
なにそれー! ホントなったら笑いますが。まあ、ロシア人たちが「ありえないからこそ」入れてる感じなんでしょうか?
しかし、ダニイル主代郁夫氏の「主代(ぬしろ)」って苗字珍しいですね。

オバマ政権、待望の船出=キング牧師の「夢」結実(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012100108
夢見がちの国民が夢見心地で選んだ大統領。演説が非常にイイです。
ところで、この人が「黒人」大統領ってのはどうなんでしょうね。経歴見ると、どうしても「黒人っ!」って感じじゃないんですよね。黒人と言うには違和感が。定型の「黒人らしさ」が売りにされてないのがよかったのかも。まあ、このアイデンティティのあいまいさが今の時代らしいのかもしれない。

オバマ大統領就任演説 第44代 初の黒人米国大統領 新たな自由の誕生(ダイジェスト)

オバマ大統領就任演説(1)

オバマ大統領就任演説(2)

ちなみに演説の全文はこちら。「米大統領就任演説全文(日本語訳)」(京都新聞)
ところで、wikiを見てて、ちょっと気になったのが、この人が大統領になったことで、アメリカで銃規制が強まるんじゃないかという話。そして、それを見越して銃がよく売れてるという話が!(笑
「なお、オバマが大統領当選後、アメリカ国内で銃器の売り上げが一時急増したという。これはオバマや副大統領候補のバイデンが銃規制に前向きであると見られていたからであり、オバマ政権発足後の銃規制強化を懸念した人々からの注文が増加しており、ライフルや自動小銃の売り上げが伸びているという」(wikiより抜粋。)

カストロ前議長、2カ月ぶり写真公開=オバマ氏論評で連日の論文−キューバ(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012400004
オバマ評価してるみたいですね。

ハイブリッド戦車などCO2削減対策…自衛隊も省エネ作戦(読売)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090109-00000042-yom-pol
地球に優しい軍隊。

国連停戦決議を拒否=イスラエルとハマス-ガザ攻撃続行、死者800人に迫る(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009010900893&j1
これ、停戦を拒否しても、それだけのメリット・必要性がある、と考えての軍事行動なんでしょうが、そこまでしなければならないイスラエルの状況というのが興味有りますね。もちろん、これがアメリカのブッシュ政権と示し合わせての、終わる前に「やってしまおう」的な行動でもあるのでしょうが、そこらへんのタイミングの話とか、イスラエル側とブッシュ側の利益がどうなるのとか知りたいですね。

イスラエル:一方的停戦決定へ…ガザ地区封鎖は継続(毎日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090118k0000m030073000c.html
で、死者が1000人越えてしまいましたが、やっと停戦。まあ、勝手にはじめて勝手にやめて、やりたいようにやったわけです。しかも、きっちりオバマ大統領就任の直前にやめるあからさまさ。なんで誰もつっこまないんだ。

ハマスのナンバー3、イスラエル軍の砲撃で死亡 (CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901160006.html
ハマス側のダメージってどうなんでしょうね。

米国とイスラエル、武器密輸対策で覚書調印 ガザ情勢
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200901170015.html
抜け目ない。

「誇りをもって去る」=ブッシュ大統領、最後の週末演説-米
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009011800006
置き土産がアレじゃあなぁ・・・・

ガザ侵攻:イスラエル軍が「白リン弾」使用…人権団体指摘(毎日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090112k0000m030064000c.html?inb=ff
「どうせ侵攻自体が非難されるんだから、ついでにコレも使っとく?」「ああ、いいねソレ。使っとこう」、みたいな会話が上の方であったと妄想します。

<窃盗>警備会社のステッカーは金持ち…コロンビア空き巣団(毎日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090109-00000137-mai-soci
逆効果かよ!

海賊被害の大型タンカー解放=身代金2億7000万円支払いか-ソマリア(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009011000032
儲かるのか。

海自派遣、民主「反対」で調整 ソマリア沖海賊対策(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/142621.html
「社民、国民新両党は「海上保安庁が行うのが筋で、最初から海自に頼むのは危険だ」と指摘した」とのこと。
いやいや。ちょ、まて。海保の装備で海賊に勝てるかどうかの方が問題じゃないか?

アラブ諸国、金融危機で225兆円損失 クウェート外相 (日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090117AT2M1700I17012009.html
凄い額です。

ロシア主催の国際会議、欧州首脳は出席見送り (日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090117AT2M1702917012009.html
ロシア:天然ガス問題 ウクライナで停止半月、市民に不安広がる 「政治家に責任」(毎日)
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/01/17/20090117dde007030006000c.html
ロシア:天然ガス問題 欧州へ供給再開(毎日)
http://mainichi.jp/select/world/archive/news/2009/01/20/20090120dde007030068000c.html
まあ、なんとか再開しますね。再開するのは解ってましたが、思ってたよりも時間かかったなぁ。

ブルガリアはトイレにあらず!=芸術作品めぐりチェコ謝罪−EU(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009012300550
アート系の皮肉とかは時と場所を選ぶ。置いた場所が悪かった。けど、逆に言うと成功か?

アイヌの今:民族共生に向けて/中 生活 /北海道(ヤフー・毎日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090110-00000009-mailo-hok
ナコルルが差別と戦うゲームとか出したらいいんじゃないか。ノベルゲームでもいいよ。差別主義者を鷹に襲わせて「大自然のおしおきよ」とか言い出す始末。
てか、このニュースの記事おかしくないか?

風力タービンの羽根落下でUFO騒ぎ 英東部(CNN)
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200901090005.html?ref=ng
イギリスはUFOネタ好きだな。

フェリー転覆250人不明 インドネシア、荒天で(MSN)
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090111/asi0901112122001-n1.htm
フェリーといえば魔改造天国のフィリピンですが、今回はインドネシア。
「フェリー(Ferry)」って英語の原義は「渡し船」「渡し場」だそうです。最近、英語ではローパックス・フェリーと呼ぶらしい。

英王子の恋人、定職に 女王の苦言受け?(MSN)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080903/erp0809030019000-n1.htm
さらっと結婚、というわけにもいかないので、間が持たないのか。

一方ロシアはパラモーターにタイヤを付けた(小太郎ぶろぐ)
http://www.kotaro269.com/archives/50765276.html
そうきたか。

袋田の滝:氷点下、凍る流れ…茨城・大子町(毎日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090118k0000m040061000c.html
昔、自動車免許とるために合宿で近くまで行ったことあります。滝は見ませんでしたが。町中にある蒟蒻神社は見た。こんにゃくの神社。

ジョン・モーティマー氏死去 英作家
http://www.excite.co.jp/News/society/20090117/Kyodo_OT_CO2009011701000250.html

米国画家のアンドリュー・ワイエスさんが死去 (ZAKZAK)
http://www.zakzak.co.jp/gei/200901/g2009011714_all.html
な、なんと。すげー、いい絵描く人でした。

「田原総一朗ノンフィクション賞」が設立(新文化)
http://www.shinbunka.co.jp/news2009/01/090116-01.htm
うさんくさそうだ。

パキスタンの吉本、客激減…突然の女優ダンス禁止令(zakzak)
http://www.zakzak.co.jp/gei/200901/g2009011702_all.html
「パンジャブ州ラホールに、市民に人気の「ステージドラマ」と呼ばれるコメディー舞台劇」「ラホールで20年ほど前に誕生したといわれるステージドラマは、テレビやインターネットを通じパキスタン全土に人気が広がっているが」などなど。パキスタンにもそういったものがあるのか~。もっともっと厳格なのかと思ったけど。まあ、今回駄目出しされたみたいですが。

世界に門戸開くカザフスタン
http://mainichi.jp/sp/kazakhstan/index.html?link_id=TK000
マラット・タジン外相からのメッセージです。

オランダへの女児連れ去り、施設入所反対の男らが関与(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090119-OYT1T00006.htm
おお。小説みたいだ。

暴力団組員の生活保護不正受給94件…判明分だけで4億円(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090118-OYT1T00857.htm?from=top
あと障害者を騙る手も多いそうで。

報道は捏造まみれ......その実態を共同通信OBが暴露!(エキサイト)
http://www.excite.co.jp/News/society/20080922/Cyzo_200809_post_948.html
もとより公正な報道なんてないけど、これからの時代はさらにどんどんグダグダになってくような感じがします。

英ポンドは「英国病」時代以来の安値!?(MSN)
http://money.jp.msn.com/investor/mktsum/columns/columnarticle.aspx?ac=fp2009012200&cc=04&nt=04
はずかしながら「英国病」って言葉はじめて知りました。

イワノビッチ、接戦落とす=全豪テニス(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009012301088
クレイバノワに2時間44分も戦って負けました。

積み出し式にロシア大統領出席へ サハリン2からの対日輸出
http://www.excite.co.jp/News/world/20090123/Kyodo_OT_CO2009012301000549.html
「来月中旬の積み出し式に、メドベージェフ大統領が出席する見通し」とのこと。おおー、この人もフットワーク軽いのかな。

アマゾンジャパン、早稲田大学と共同で書籍割引サービス(新文化)
http://www.shinbunka.co.jp/news2009/01/090123-01.htm
いいな〜。8パーセントは大きいですよ。

平等院鳳凰堂 壁画に「頼通」の姿 平安中期 全面調査で判明(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009012300199&genre=M2&area=K00

バチカンもユーチューブ活用 英独伊など4カ国語で(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009012300226&genre=E1&area=Z10
特設ページはこちら。
YouTube vaticanさんのチャンネル
http://jp.youtube.com/vatican

そういや、最近youtubeで面白い映像が流れてますね。
The T-Mobile Dance

駅構内で突然踊りがはじまって、周りの人がどんどん引き込まれていく様子が楽しい。


参照サイト
ラー油(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%B2%B9
バラク・オバマ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E
フェリー(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC
藤原頼通(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E9%A0%BC%E9%80%9A

関連記事
ガザ地区空爆、海賊討伐派遣、アルバート通り改変、流行の名前、など。最近のニュース。090101
http://xwablog.exblog.jp/10125029/
ギリシア暴動、パナマの露海軍、シンセキ氏、悪魔王子、ナイジェリア虐殺などなど、最近のニュース。081207
http://xwablog.exblog.jp/9999902/

ロシア正教会のトップ、総主教のアレクシー2世が亡くなりました。享年79歳。
http://xwablog.exblog.jp/9993549/
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by xwablog | 2009-01-23 05:03 | ニュース
オランダの支配する台湾を舞台に日本人が活躍する。安彦良和『麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり』1巻
昨日は『龍骨』の補足本「碧瑠璃」「紅琥珀」の注文をしてきました。結局、せっかく買ったけど『ホビージャパン』も『電撃黒マ王』も必要なかったなぁ。
本が届くのは3月だそうです。

それはともかく。

麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり)第1巻_安彦良和

『麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり)』第1巻

(安彦良和。徳間書店。リュウコミックス。2009年。571円)
「1639年、南海を航行するオランダ船に秘かに近づき襲撃する海賊船があった。そこで彼らを率いる松浦藩主の息子・伊織は、囚われの身の異国人と一人の日本人と出会う。伊織はその日本人・シローがあの島原の乱で死んだはずの反乱軍首魁・天草四郎ではないかと素性を問うのだが・・・」

安彦良和先生の歴史ものの最新作。『ガンダム』の方をあんなに描いていてなお、これだけの作品も同時に描けてしまうというそのバイタリティに驚きますね。ほんと。
今度の歴史ものは、台湾を中心とした不穏な状況の東アジアの海洋が舞台のようで、タイトルにある「麗島」とは当時この地を占領していたオランダ人たちが「麗わしの島(フォルモサ)」と呼んだ台湾のこと。
神懸かり的な(そして人の話を聞かない男)シローこと天草四郎と、彼をマカオへと逃がそうとする謎の白人ミカ・アンジェロ、そして彼らと関わりはじめてしまった松浦藩主・宗陽隆信の息子・伊織が出会い、オランダの勢力が優勢なこの海域を抜け、スペインの勢力圏へ行こうとします。伊織はゼーランジャ城に捕まってしまいますが、それをミカが助けて・・・
彼らの他にも、流浪の身の上の剣豪・宮本武蔵や、肥後から派遣されてきた渋川右京亮も登場。そしてなにより、ミカ・アンジェロが実は三浦按針の息子(領地を継いだジョゼフ?)で徳川幕府の隠密(外人忍者!)だったりと、当時の日本の著名人とかも引っ張り込んで、なかなかややこしい状況を作り上げています。これ、どう始末つける気なのが凄く楽しみですね。

連載は『comicリュウ』。連載当時はとびとびの連載だったりしましたが、最近は調子良く掲載してます。

そういや、この前、『リュウ』『解剖医ハンター』という連載がはじまったって言いましたが、あれ、前後編の二回で終わってしまいましたね。なんだ残念。けど、面白かった。

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ついでに。
最新号の『ビッグコミックスピリッツ』も見ました。『シュトヘル(悪霊)』の第三回。ウィソ(すずめ)と呼ばれる少女の兵士が陥落する砦で果敢に戦うシーン。このウィソがどうにかなって恐れられる「シュトヘル」となるのでしょうか?
ちなみに登場する人名についてはむとうさんのところで、コレじゃないか、というようなことを書いてます。


参照サイト
コミックリュウ
http://comicryu.com/top.html

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by xwablog | 2009-01-22 21:25 | 史劇