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戦局が悪化する東部戦線での戦車戦を描く。小林源文『黒騎士物語』
「黒騎士中隊の戦士達に休息はない。あるのは鉄の棺桶だけだ」

黒騎士物語_小林源文

『黒騎士物語』

(小林源文。日本出版社。アップルコミックス。1986年。850円。164ページ)
「1943年の秋。ロシアへと侵攻したドイツ軍はツィタデレ作戦後は防戦に回り、ロシア南部にいた第8中隊もこの悪化する戦局に翻弄されていた。バウアー中尉率いる第8中隊は多数の戦車を擁する部隊だが、ある日、補充兵のウェーバーがやってくる。彼らは困難な局面にあいながらも、数多の戦いをくぐり抜けていく・・・」

小林源文(こばやしもとふみ)先生の代表作ともいえる第二次世界大戦の独ソ戦を描いた作品。数台の戦車を擁し活躍する「黒騎士」と呼ばれる部隊。それ率いるバウアー中尉とその部下たちが、ソ連軍相手に東部戦線を転戦するのですが、敵戦車部隊との戦闘、敵部隊の集結地への奇襲、包囲からの脱出、不名誉な転属、第八中隊の再生、そして激戦につぐ激戦と、さまざまな戦いを見ることができます。バウアー中尉もこれらの戦いを経て、ついに騎士十字章を貰うまでに。
非常に味のある作品で戦争漫画として楽しませてくれるのですが、いろんな所で使われているギャグの元ネタが出てくることでも楽しめます。ああ、これが元ネタか〜、というのがいくつも登場します。
ちなみに『黒騎士物語』には外伝があるみたいなんですが未読です。



で、この『黒騎士物語』のパロディの同人誌をこの前買いました。

縞騎士物語_EXCEL

『妄想版 縞騎士物語』
作者はサークルGewaltのEXCEL氏。『どくそせん』の漫画担当をした人ですね。この同人誌では『どくそせん』に登場した女の子になったバウアーとシュガポフがメインで戦車戦を見せてくれます。だから『どくそせん』の同人誌ともいえるのかな。
内容はギャグだけかと思ったら、しっかり話作ってあってちゃんと戦ってるし、シリアスなとことか締めるとこは締めてて、非常によい同人誌です。
巻末に速水螺旋人さんたちのゲストイラストがありますよ。
この「縞騎士物語」は、2006年に出たのもあるみたいです。





『MCあくしず』vol.10

(イカロス出版。2008年。1400円。174ページ)
速水さんがロシア妄想主義概論の中で小林源文漫画での言い回しについて書いてましたが、「ゲルマンスキー」とか「魔女のバアサン」とかはロシアでは実際には使ってないのです。そういや、このことがさっそくwikipediaに書かれてました。対応早いな(笑。「T-34」のwikipedia記事で、昔は「ロジーナと呼ばれてた」って書いてあったんですが、これも直ってる。速水さんや奥野さんや晴天さんの記事のおかげでしょうか。だれだろ、直したのは。
あと、wikipediaによると「教育してやる」はドイツの有名な戦車乗りたちの会話が元だとか。しかし、ほんと印象的な台詞が多い作品です。




参照サイト
GENBUN WORLD(源文氏公式)
http://www.genbun.net/
CG LAB(Excel氏公式)
http://zuya.jp/usr/excel/
日本出版社
http://www.nihonshuppansha.net/

関連記事
独ソ戦を面白く解説するこの一冊。内田弘樹&EXCEL『どくそせん』。イカロス出版
http://xwablog.exblog.jp/7432019
手先は器用だけど生き方は不器用な、英雄にしてエンジニア。『カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男
http://xwablog.exblog.jp/9564507
まんがの森では下旬となってたよ。今月発売予定『萌えよ!戦車学校02式』
http://xwablog.exblog.jp/8853122
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by xwablog | 2008-09-30 23:05 | 史劇
豊富なカラー写真と図版でワルサー社の拳銃を紹介。床井雅美『ワルサー・ストーリー』
web拍手レス
>党の制式ピストル
>戦間期ドイツの政党(ナチスのみならず)は、武装パレードを行ったり警察隊や他勢力と小競り合いをしたりしていたので、普通に拳銃下げたりしてました>党の制式ピストル
情報ありがとうございます!
警官とかでもない人が普通に武装できるなんて凄いですね。しかも警官隊と小競り合いって・・・。
そういや、前に晴天さんが昔の日本じゃ普通に銃を買えたという話をされてましたが、この前買った漫画「紅壁虎」にも「例えば小金持ちの父親が成人した息子にピストルを贈るなんて話がいくらもあった」ってありました。当時の銃に対する認識ってどうだったんでしょうね。


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ワルサー・ストーリー_床井雅美

『ワルサー・ストーリー The Pictorial History of Walther Pistols』

(床井雅美。徳間書店。徳間文庫。1995年。980円。254ページ)
GALLERY
現代ワルサー・ストーリー
モデルP38ストーリー
モデルPP&PPKストーリー
ワルサーストーリー
INDEX

床井雅美氏による銃器の紹介するシリーズものの一冊。これはワルサーについて。このシリーズのものは豊富なカラー写真と図版と詳しい解説がありがたい。
なんで私がこれだけ持ってるかというと、PPK/Sをガスガンで持ってたから。この系統の銃はほんとフォルムの美しさが抜群で大好きです。実銃を一度撃ってみたいですね〜
解説には各銃の紹介だけじゃなく、ワルサー社の略史も載ってて、これを読むとワルサー社の発展の経緯がなかなか面白いです。
19世紀末に設立されたこの会社は、当初は一般向けの(どういう需要があったのかしりませんが)セミ・オートマチックピストルを作ってたそうです。軍関連のはモーゼルとかの大手が独占してたから、食い込めなかったみたい。でも、第一次世界大戦でドイツが負けてベルサイユ条約で軍備の制限がかけられると、モーゼルとかは制限があったけど、一般向けの会社だったワルサーはそうした制限がなかったとか。そして、20年代から30年代にかけて成長し、ナチス時代に制式採用されたことでより大きな会社になりました。この一連の流れがうまくハマってて非常に面白いですね。
この時に採用されたのがPPとかPPKだそうです。ところで、この本で「党の制式ピストルに・・・採用された」ってあるけど、「党の制式ピストル」ってのは軍とか警察とかとは違うってことなのかな?
戦後はワルサー社のあったチューリンゲンのツェラ・メリスがソビエトの管理地区に入ってたので、社長のワルサーさんは西側へと逃げ、パテント所得とライセンス生産の開始、1950年代に入ってからの西ドイツ軍への制式採用という感じでなんとか立て直したみたいです。はじめのまんま、東ドイツに残ってたらどうなってたんでしょうね〜

ちなみにワルサー社の正式名称は意外と長い。創設者がカール・ヴァルター(ワルサー)って人だったので、「Carl Walther GmbH Sportwaffen」だそうです。

その他、ニュースなど。

揺れる独裁者 ベラルーシで下院選 反政権派容認どこまで 「欧米接近」模索する独裁者(MSN)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080928/erp0809282113007-n1.htm
独裁者独裁者って繰り返しすぎだこの記事。わざとやってるだろ。

ボスニアの銀行強盗、持ち出したのは空の金庫
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1222570985035.html
なんかのコントみたいだ。

ここ最近は、コサックスではなく、信長の野望・天翔記をやってます。しかもやってるといっても、自分でプレイするんじゃなくて「行方を見守る」モードにして、コンピューターに全部任せて成り行きを楽しむ、というのをやってます。だいたいは関西・九州地方の大名が全国統一することになります。意外と武田・北条・上杉ってのはあんま無いですね。たぶん、島津が一番多い。このゲームって、結局は人材がどれだけ集められるかが最重要ポイントなんで、そうなると中部・関西・九州・中国が有利となります。ゲームとしてはキャラクターゲームでもあるので、有名人とか歴史的に活躍した武将をキャラとして立たせるため強くするので、そういうのが多い地域に人材が集中します。北条・武田・上杉あたりはいい武将が多いのですが、勢力が拮抗するので、勢力拡大が難しくなってしまいます。東北はやはり人材不足で、多少いいのがいても、国力の弱さもあって、どこかの国が急速に飛び抜けて強くなることが無いので、まごついてるうちに統一勢力が攻め寄せてきて・・・と、歴史通りに進みます。
島津が優位なのは武将が粒揃いなのと、国が九州の南端にあるからというのもあります。武将をどれだけ集中して集めて戦争できるか、が重要なので、後背の領土が安全なのは圧倒的に有利なんです。だから、どっかの国が九州を統一すると、だいたい全国統一します。逆に北条氏が西には進めないので関東を北上し、東北を統一してから勢いよく西へ、というパターンもあり。意外なのは本願寺が活躍することが多いこと。統一したの見たこともあります。領地がばらけてても、かなり頑張れるようです。
時代ごとのシナリオがありますが、中期でやれば信長優位です。さすが主人公。最後の「関ヶ原の戦い」のシナリオでやれば、ほぼ確実に徳川側が勝ちます。
東北でやるとどこでもどの時代でもキツイです。この前、最北端の蛎崎でやったら、えらい大変でした。


参照サイト
ワルサー社
http://www.sinopa.ee/walther/
徳間書店
http://www.tokuma.jp/

関連記事
最近の銃と弾丸についてまとめたジオグラのDVD『サイエンス・ワールド 銃と弾丸 BULLETS』
http://xwablog.exblog.jp/7675670
南北戦争でゲリラ戦をした民兵の若者たちの運命は・・・。アン・リー監督『シビル・ガン 楽園をください』
http://xwablog.exblog.jp/9570417/
サンドロが向き合う過去を捨てた女と過去を失った女。相田裕『GunSlingerGirlガンスリンガーガール』第8巻
http://xwablog.exblog.jp/7973160
手先は器用だけど生き方は不器用な、英雄にしてエンジニア。『カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男
http://xwablog.exblog.jp/9564507/
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by xwablog | 2008-09-28 22:51 | 書庫
南北戦争でゲリラ戦をした民兵の若者たちの運命は・・・。アン・リー監督『シビル・ガン 楽園をください』
web拍手レス

>南北戦争ですか・・・・・「コールドマウンテン」(原作)が忘れられません。荒々しくて哀しくて・・・・・
>「さらばロンメル」も楽しいです。なぜか南軍騎兵隊の大活躍が描かれていましてね。題名も偽りではないのですが。
はじめ、この記事書いてる時、「コールドマウンテン」と「ブロークバックマウンテン」を勘違いしてました。実はどちらもまだ未見。「コールド」は映画でなら見てみたいです。「さらばロンメル」は知りませんでしたが本来は第二次世界大戦モノのようですね。なんで南軍が活躍?
南北戦争といえば、そういや『ダンスウィズウルブズ』がそうだったような憶えも。

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この前、どうしてもまた観たくなってDVDを買っちゃいました。

シビル・ガン 楽園をください

『シビル・ガン 楽園をください』

(アメリカ映画。パイオニアLDC。アスミック。角川書店。監督/アン・リー。出演/トビー・マグワイア、スキート・ウーリッチ、ジョナサン・リース・マイヤーズ、ジム・ガヴィーゼル、ジェフリー・ライト、ジュエル。2001年。138分。6000円)

アン・リー監督のアメリカ南北戦争映画で、1999年ロンドン映画祭オープニング作品。原題は『Ride with the Devil』ですが、上映時には『楽園をください』に、DVDではなぜか『シビルガン 楽園をください』になってます。
南北戦争当時のカンザス州とミズーリ州の州境を舞台に、ブッシュワッカーと呼ばれる民兵組織に所属した青年たちを中心に描いた作品で、私は非常に気に入っています。
南北戦争では北部の奴隷廃止派と南部の奴隷存続派が対立して戦いになるわけですが、北部の南にある四つの州は「ボーダーステイツ」と呼ばれる奴隷制度を保持したたまま北部側についた州でした。ここではいろんな分裂と軋轢があって、ブッシュワッカーたちのゲリラ戦が展開されることになります。森にひそみ、各地で襲撃を繰返す彼らの中に、この物語の主人公たちがいます。
ジェイク、ジャック、ジョージ、そして黒人解放奴隷のホルト。同じ国民が敵味方に別れて戦う悲惨な内戦は彼らの運命を劇的に変えていくことになるのです。

この物語では、戦争の残酷さに浸りきれない青年ジェイクが主人公なんですが、裏の主人公ともいうべき黒人のホルトが非常にいい味を出しています。結末の引き方も好き。
南北戦争映画というと、まあ『グローリー』が一番盛り上がる作品ですが、物語としてはこっちの方が好きかもしれません。『南北戦争前夜』は酒場のシーンだけは最高ですがね!
戦争映画ではありますが、合戦シーンみたいのはローレンスの虐殺の後の一回だけ。他の戦いは少人数同士の銃撃戦です。でも、西部劇みたいな感じではないですよ。


参照サイト
楽園をください(公式)
http://www.asmik-ace.com/Rakuen/
南北戦争(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%8C%97%E6%88%A6%E4%BA%89
奴隷(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B4%E9%9A%B7

関連記事
旧記事転載・『グローリー』で黒人連隊の雄姿を見よ
http://xwablog.exblog.jp/7205758
首都圏を巡る混沌とした戦いの中で十万人の女の子と十万丁のAKを夢想しろ!『愚者と愚者』上下巻。の記事
http://xwablog.exblog.jp/7537793
古代ローマを舞台に少年奴隷の全てをかけた戦いのドラマ。技来静也『拳闘暗黒伝セスタス』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/8160165
最近の銃と弾丸についてまとめたジオグラのDVD『サイエンス・ワールド 銃と弾丸 BULLETS』
http://xwablog.exblog.jp/7675670
ソ連軍の占領下で少年少女が必死の抵抗を試みる。J・ミリアス監督『若き勇者たち』。今度リメイクされる。
http://xwablog.exblog.jp/9115527
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by xwablog | 2008-09-26 01:32 | 史劇
手先は器用だけど生き方は不器用な、英雄にしてエンジニア。『カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男
『カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男』

『カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男』

(エレナ・ジョリー/聞き書き。山本知子/訳。朝日新聞出版。朝日新書106。2008年。740円。245ページ)
地図
凡例
はじめに--恐怖と栄光の日々
第一章 隠された悲劇
第二章 一介の兵士から銃器設計者へ
第三章 AKの誕生
第四章 唯一の武器
第五章 ソ連・ロシアの指導者たち
第六章 祖国と外国
第七章 雑記
訳者あとがき
カラシニコフ略歴

世界でもっとも普及しているカラシニコフ自動小銃。そのシリーズの一番はじめ「AK47」の設計者であるミハイル・チモフェエヴィチ・カラシニコフが、娘レナの友人で、パリで活躍するジャーナリスト、エレナ・ジョリーに話した彼自身の物語です。
1919年、革命後のロシア・アルタイ地方で生まれたカラシニコフが、一家のシベリア送りや、第二次世界大戦への従軍を経て、自動小銃の設計に取り憑かれ、1947年に、ついに開発したAKがソ連軍に制式採用される成功物語と、そしてそれからの人生がここで語られています。
彼の語りの調子もあるのでしょうが、当時のソ連が見舞われた悲惨な出来事の中でも、たくましく、目標に向けてひたむきに頑張る青年の姿がありありと浮かびます。
これは銃器や軍事や歴史に興味がある人だけではなく、カラシニコフが何かほとんど知らない人でも、十二分に楽しめる一人の男の一代記ですよ。超オススメ。

本当は『戦争は女の顔をしていない』(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)を買いにいったのですが、売り切れててなかったので、こちらを読むことにしました。
カラシニコフについての本というと、少し前に出た『カラシニコフ』『カラシニコフII』(松本仁一)がありましたが、こちらの自伝はまさに本人の語りそのものですので、より楽しめますよ。松本本はカラシニコフ自動小銃についてのルポタージュですからね。
しかし、朝日新聞出版め。この本を今になって翻訳して出したのは、カラシニコフ本が売れると踏んでのことなのか?(この本自体は2002年にフランスで出版されました。だから山本知子氏はフランス語の翻訳者。革命などで大量の亡命者がフランスに渡ったため、仏露の関係は深い。この前記事書いた『レーニンをミイラにした男』も同様のパターンですし)

ちなみにこんなのも買ってみた。

『Guns of Kalashnikov カラシニコフの銃器たち』

『Guns of Kalashnikov カラシニコフの銃器たち』

(ホビージャパン。ホビージャパンMOOK235。2008年。1800円。128ページ)
カラシニコフ・ライフルとロシアの軍用銃
ロシア最強特殊部隊 ザ・スペツナズ
ロシア最大の武力都市
ロシア/ソビエト軍用銃とその歴史
Arsenal
AK74MN徹底解剖!!
AK CUSTOMGUN & ACCESSORY

フルカラーでさまざまなAKを紹介してくれます。さらにカラシニコフ氏本人へのインタビューも掲載(ちょっとだけですが)。なかなか楽しいムック本。
似たようなやつで、『カラシニコフライフルとロシア軍の銃器たち』というのも、ホビージャパンから出ています。


ところで、『カラシニコフ自伝』の方ですが、いろいろ印象的なシーンや台詞があったのですが、本筋とはちょっと外れてるものの中での一番笑えたのが、社会主義労働英雄称号授章の電話の時の話。

「余談になるが、この「社会主義労働英雄称号」に別の意味で感謝していることがある。国防相のウスチノフから授章の知らせを告げる電話があったとき、私は左のわき腹と背中にひどい痛みを覚え、痙攣のために体を二つに折り曲げている最中だった。腎疝痛の発作だったのだが、私は大の注射嫌い、医者嫌いのため、病院だけには絶対に行きたくなかった。そのときも大切な電話がきたということで、病院行きをあやうく免れた。カーチャが私の代わりに病院に行き、医者の診断を仰いできた。そして、ウスチノフ国防相の電話から三時間後、私は医者の助けを一切借りずに自力で、激痛の原因となっていた腎結石を排出した。英雄称号を二度も授けられたる者、肉体の不調も己の力で克服しなければならないのだ。」

ちょっと待てぇい! そんなワケあるかぁっ!!(笑) 二度授章で医者いらず、ってか!?
ほんと、どうでもいい話ですが、この話大好き。てか、そもそも、この人、本気で言ってるのか、やっぱ冗談なのか?

まあ、それはともかく『カラシニコフ自伝』は、波瀾万丈の人生、そして頑固で実直で目標のために何もかもかけて突き進む男の生き様、さらにはソ連という国が体験した凄い時代を感じられる、非常に面白い本でした。


参照サイト
朝日新書
http://publications.asahi.com/original/shoseki/shinsho/soukan/
カラシニコフ自伝(Object Insiders)
http://maglog.jp/object-insiders/Article299622.html
AK-47
http://ja.wikipedia.org/wiki/AK-47
カラシニコフ自伝
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9332
カラシニコフ自伝(よみうり堂)
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20080519bk06.htm

関連記事
レーニンの遺体を保存せよ! イリヤ・ズバルスキー『レーニンをミイラにした男』
http://xwablog.exblog.jp/7719586
言葉の通じない三人がラップランドで出会う。ロゴシュキン監督『ククーシュカ ラップランドの妖精』
http://xwablog.exblog.jp/7471865
独ソ戦を面白く解説するこの一冊。内田弘樹&EXCEL『どくそせん』。イカロス出版。
http://xwablog.exblog.jp/7432019
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by xwablog | 2008-09-25 02:56 | 書庫
タカラトミーのトミカ『コマツ 対人地雷除去機D85MS 1/142』が発売。売り上げの一部は寄付に。
トミカ コマツ 対人地雷除去機D85MS 1/142

『コマツ 対人地雷除去機D85MS 1/142』


凄い久々に、それこそ数十年振りにミニカーを買ってみました。
コマツが作った対人地雷除去車輛です。この前、これのニュース記事があったので、気になってたのですが、ちょうど買うチャンスがあったので、買ってみました。300円くらい。ブリスターパック箱入りとで値段が違うんです。
小さいけどよくできてます。地雷除去のためのローラーは回転しますし、キャタピラも少し動きます。
なんでも、これの販売売り上げの一部は、地雷除去に役立てるため、NPO法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」に寄付されるそうです。ミニカーで、こういう試みははじめてじゃないかな? 一台売れるごとに10円だそうです。
本物の車輛はカンボジアで活躍中。アンゴラでも使うとか。

昔、我が家ではそれほどミニカーはなかったような憶えがあります。昔のことはほとんど忘れたのですが、確か、塩ビの怪獣人形がたくさんあったような。でも、それもまとめて盗まれました。結局だれが持ってたのかわかんないけど、たぶん近所のガキのだれか。
他にたくさんあった子供のおもちゃといえば、キン消しだったかな。あれ、そういや消しゴムとかいいつつ消しゴムじゃなかったと今気づいた。



その他、ニュースなど。

麻生新内閣:2世議員、最多の10人…過去3内閣比較
えーと、世界史好きだけど、日本史は詳しくないんで思い出せないんですが、いつから日本は政治が世襲制になったんだっけ?

(らばQ)
http://labaq.com/archives/51100574.html
人間は自分が信じたいことしか信じない。
そういや前に友達に、日本の宗教は神道・仏教の並立で、道徳観については仏教・儒教が基本だよって言ったら、「それでも自分は神道が・・日本が・・」とか、よくわかんないこと言ってました。結論ははじめから決まってるので、現実を変えるか、見なかったことにするわけです。
中国人と韓国人は度が過ぎるような気もしますが!

参照サイト
「コマツ対人地雷除去機D85MS」がミニカーの「トミカ」にラインアップ(KOMATSU)
http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/press/2008052818132306113.html
世界中で大活躍の「対人地雷除去機D85MS」がトミカで登場(Garbagenews.com)
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/06/d85ms.html
<地雷除去機ミニカー>1台ごとに10円 地雷除去に寄付
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080920mog00m200004000c.html

関連記事
大茶湯で数寄の天下を取ろうとする佐介なのだが・・・。山田芳裕『へうげもの』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/8417794
銃撃戦したりとかはまだか。稲川会系がAK74個人輸入。グレネード付き。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480770
敵は元女優? 無人偵察機の売り込みで商売敵を出し抜け。高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第4巻
http://xwablog.exblog.jp/8425369
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by xwablog | 2008-09-24 00:26 | 日記
船の技術と歴史を紹介する博物館「船の科学館」に行ってまいりました。
本日はゆりかもめに揺られて東京臨海副都心・お台場にある船の科学館へと行ってまいりました。参加者は奥野さん、高田さん、マツーニン卿、そして馬頭です。
悪名高い笹川良一会長の夢の跡・・・かどうかは知りませんが、日本船舶振興会・日本財団が支援する博物館で、船に使われている海事科学や、その発達の歴史を紹介する展示がある船の博物館です。ちなみに四国のどこかに「海の科学館」ってのがありますが、こっちは「船」です。競艇で儲けた金でやってるだけに。

船の科学館080921_01

これが船の科学館の外観。建物自体が船の形をしています。お台場にあるといいましたが、正確には埋め立て地の東の角っこにあたり、実はここの区画だけは品川区になってます。この地点は品川区・江東区・港区の3つの区の係争地なのです(たぶん)。
GoogleMap 船の科学館駅



船の科学館080921_02

駅はゆりかもめの船の科学館駅を下車。
どうでもいいことですが、やはりゆりかもめは輸送装置としてはちょっと貧弱ですね。乗れる人数は少ないし、駅も小さいし。でも、展望とか見た目は非常にいいです。
しかし、実は私はここに来る前にちょっと本屋に寄って、山ほどの本を買ってしまっていたので、重たくてしょうがありません。なんでこんなことになってしまったのか・・・。新橋駅ではコインロッカー使えなかったし、重い荷物を持ち続ける避け得ぬ不幸にうちひしがれる私。しかし、科学館内にはロッカーがあり、手ぶらで見学できたので助かりました。



船の科学館080921_03

船の科学館、といったらコレ!
笹川会長が母親を背負ってる銅像です。孝行の像、だったかな? てらいなくこんな自画自賛のおぞましい銅像作って半公共の場にさらすなんて神経が凄いです。
有名な銅像ですが、これ見るだけでも価値があります。奥野さんは「これ見ただけで船の科学館の半分は見た」と言うようなことをおっしゃってました。なるほど。胃がもたれてお腹いっぱい、ということかもしれん。



船の科学館080921_06

ちなみにそのそばにこんなのもありました。タイトル忘れたけど、黒人・白人・黄色人の子供たちが、笹川に寄り添う銅像。エグい。



船の科学館080921_04

建物の前には、双胴船や海底住居などのいろいろな野外展示があって、その中のひとつに、この「ナヒーモフの主砲」があります。看板の解説にはこうあります。
「ロシア皇帝座乗艦ナヒーモフの主砲。ナヒーモフ(7780トン)に搭載されていた主砲は、ウゴコフ式20CM.35口径砲で連装砲塔型式で4基装備し、計8門を搭載していました。総重量13.6トン。全長7メートル。弾丸重量87kg。初速587M/S」
装甲巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは、1888年竣工のロシア帝国の軍艦で、1904年の日本海海戦で沈没しています。艦名のもとになったのは、ロシア海軍大将のパーヴェル・ナヒーモフ(1802~1855年生没)です。クリミア戦争の時のシノーペの海戦の指揮官で、2年後にセヴァストーポリ要塞で戦死。
船が沈没してた場所から、この砲塔を引き上げたのでしょう。
なかなかデカイ大砲です。



船の科学館080921_05

しかし、ナヒーモフの主砲よりデカイ大砲が建物の裏に設置してありました。これは日本海軍の戦艦・陸奥の41cm主砲身です。とにかくデカい。
陸奥は、長門型の二番艦で、全長215.80メートル、最大速度26.7ノット、乗員1333名の最新の戦艦でした。しかし、活躍できないまま1943年に不審な原因による爆発で沈没してしまいます。この主砲のひきあげは1970年のことだと思います。
wikipediaに載ってた沈んでいた陸奥の船体の再利用の話は面白いですね。



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さて、やっと館内に入りました。ちなみに入場料は大人700円。
写真のは弁才船“住吉丸”(樽廻船)の大型模型。江戸時代に使われた輸送船で、千石船とも。



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一階には船の歴史をたどる模型展示があって、時代ごとの船の紹介をしています。左上はおなじみのギリシアの三段櫂船。右上はヴァイキング時代が終わったあとの北欧の船(13世紀)と、コロンブスが乗ったカラックという種類の船(15世紀末)。カラックはバルト海で使われた船と地中海で使われた船の要素が合体したものだそうです。
下段のふたつは、ナポレオン戦争時代の英国海軍最大の戦列艦(104門艦)ヴィクトリー号の模型。ヴィクトリー号は現在、世界最古唯一の戦列艦として、ポーツマス港に現存します。現役の船でもあります。



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他にも19世紀末から第二次世界大戦前までの船の模型がずらり。しかも大型の模型です。



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もちろん、古い船ばかりじゃなく、現在使われているようないろいろな船の模型もあります。
左上は、 LNG(液化天然ガス)を運ぶためのLNGタンカー。ガスを入れるタンクがそのまんまついた感じで独特な形してます。右上のは車輛を輸送する船。左下はホバークラフト。これ、可動します。
あと、小型の模型ばかりじゃなく、右下みたいな船のしくみを解説する展示もたくさんあります。ちなみにこの写真のは、船のスクリューと舵の仕組みを紹介するもの。スクリューが可変ピッチプロペラという機構を組み込んでいるというのをはじめて知った。



船の科学館080921_11

日本の海域・領土に関する展示もありました。ここらへんからは二階の展示です。
マップがありましたが、当然のように北方四島を自国領土の白線内に入れているあたり、ここの方針が見えてくる感じです。あと、北朝鮮の不審船事件の時の映像が流れてつい沈むまで見てしまいました。面白かったです。もっと早く制圧すればよかったのに。



船の科学館080921_12

軍艦のコーナーもありました。模型がたくさん!
ここに写ってるのは、第二次世界大戦の時の船です。



船の科学館080921_14

上段は戦艦・巡洋艦の列で、左上の一番奥が大和。左下は一部に知られた駆逐艦・綾波。
右下はちょっと離れたところにあった、現在の護衛艦・こんごうの模型です。
他にも瑞鶴とかのおっきな模型とかありましたが、精巧で非常に見てて楽しいものばかりです。



船の科学館080921_15

この二つの模型はかなりの大きさです。左は日露戦争の時の戦艦だったと思うけど名前忘れました。右が大和です。



船の科学館080921_16

三階にあがると、日本の海事の歴史に関しての展示があります。
写真のは18世紀後半に西洋の造船技術が入ってきて作られた、和洋折衷の船。どうやら、西洋式の船の造船が奨励されたから、税金だったか何かの理由で和船と洋船のあいのこの船が作られたようです。これも船体は和船で帆が洋風なわけです。



船の科学館080921_17

これは江戸時代とかに使われた輸送船・弁才船の実物大船体の断面模型。
思ったより大きかったです。



船の科学館080921_18

ちなみに、三階にはラジコン船を操って遊べるコーナーがあって(有料・一回100円)、私もやってみました。なかなか操作が難しかったですが、面白いです。子供たちが凄い夢中でこれやってますが(騒がしい!)、行った人は恥ずかしがらずに是非。



船の科学館080921_19

この手の博物館・美術館に行った時の常で、じっくり見過ぎてしまい時間切れになりそうでしたので、近くに繋留されている宗谷、羊蹄丸を見るために出ることに。
その途中においてあったのですが、なぜか動物の剥製が。



船の科学館080921_20

これが、砕氷船として活躍した宗谷です。もともとはソ連から受注して作られた「ボロチェエベツ」という船だったのですが、作られた1938年当時の状況から結局引き渡さず、日本海軍の特務艦として使われ、その後、引き上げ船に使われたり、南極観測船として使われたりしました。
実は時間がなくてこちらは見ず、羊蹄丸の方に向かいました。



船の科学館080921_21

こっちは、1965年に作られた青函連絡船・羊蹄丸。現在は「フローティングパビリオン羊蹄丸」となって内部はいろいろな展示物や再現ジオラマなどがあります。羊蹄丸が活躍していた頃の青森駅を再現してるのですが、ここの出来がかなり凝ってて面白いです。



船の科学館080921_22

近くに泊まってて、羊蹄丸から見えた、海上保安庁の船。船名は「まつなみ」でした。
ちなみに、科学館本館の三階では、現在「海上保安庁が創設60周年 船の科学館が記念企画展」というのをやっていて、海上保安庁関連の展示があります。海保の装備や写真の展示。映画『海猿』関連のものとか、あと海保の救急隊員の漫画『トッキュー!』(小森陽一/原作。久保ミツロウ/作画)の生原稿展示とか。



船の科学館080921_23

そういや、館内にこんなポスター貼ってあった。海上保安庁のポスターでイラストは『トッキュー!』のもの。こういうのがあるとは聞いてたけど、見れてよかった。
ちなみに連載この前終わりましたがこんな感じの漫画。↓



久保ミツロウ『トッキュー!第1巻

『トッキュー!』第1巻

(小森陽一/原作。久保ミツロウ/作画。講談社。週マガKC。2004年。390円)
「かつて海難事故で父を無くした神林兵悟(かんばやしひょうご)は、海上保安庁の特殊救難隊に入り、海で人を救うことを仕事にしていた。ある日、同じ隊の先輩たちとともに慣れない合コンに参加した兵悟は、その飲み屋で働く女の子に突如「好きだった」と告白される。しかし、ちょうど待ち合わせをした港で車が海に落ちる事故と遭遇し・・・」

原作の小森陽一氏は、海洋ものの話を書く人で、映画にもなった有名な『海猿』や『我が名は海師』などでも原作を書いています。



船の科学館080921_24

最後の最後にオマケ。本館の裏側に、あの母を背負う像がもう一個ありました。こんなの二個も作るなよ・・・・・

この船の科学館は、開館時間が10時から17時までなんですよね。17時って早くないですか?
見て回るのに時間かけすぎて結局全部見れませんでしたが、それでも充分楽しめました。見所がいっぱいありますし、なかなか面白いですよ。



で、新橋に戻った我々は新橋のドイツ居酒屋に行ってドイツ料理とドイツビールを楽しみました。いやー、ドイツビールって口当たりがよくて飲み易くてベロベロに酔っぱらっちゃいました。飲んでる最中に少し寝てしまったり。食事も美味しくて、おみやげにドイツパン買ってみました。これ、気に入りました。

追記。
酔っぱらうとだいたいその時の会話とか忘れちゃうので、忘れないうちにここにこの日
の会話のことを書いておこう。
・ドイツ人は辛いカレーが喰えない。
・類人猿最強のゴールキーパー・カーン。
・ドイツ人は知らない人にもおせっかい。
・ラマダン明けは休暇になる。
・魚の学名でロシア語もの多し。鮭系統とか。
・ロシアにも国際展示場みたいな施設はある。企業系の展示やるみたい。
・タグボートは使用量がバカ高い。数百万とか。
などなど。
飲んだ店はドイツ居酒屋・ジェーエス・レネップ。



参照サイト
船の科学館
http://www.funenokagakukan.or.jp/
(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9
マガメガ 週刊少年マガジン公式
http://www.shonenmagazine.com/
一期一会 小森陽一公式
http://www.y-komori.net/

関連記事
大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/9538164/
大和を呉に帰港させて欲しいと言われて・・・『かみちゅ!』第9話「時の河を越えて」
http://xwablog.exblog.jp/8659706
実在のバルトの海賊王シュテルテベイカーの生涯を描く『パイレーツ・オブ・バルト』
http://xwablog.exblog.jp/7457302
江戸東京博物館の常設展を見てきました。デカいし広いし充実してる。ディオラマいっぱい。
http://xwablog.exblog.jp/8920330
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by xwablog | 2008-09-22 02:49 | 日記
大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
どうも、馬頭です。
ここ最近は、キムチをお茶漬けに入れるのが流行ってたのですが、この前、海苔でキムチとご飯を巻いて食べてみたら、えらい美味しかったので、ちょっとそっちの方に移行中。海苔の消費量が格段に増えたのがツライですが。



『ヤマタイカ』第6巻(最終巻)

(星野之宣。潮出版社。希望コミックス。1991年。880円)
「日本各地の火山が次々と噴火し、東京へと向かう人びとは、踊狂状態の中で一体化してひとつ巨大な流れとなっていく。これを阻止するため広目(こうもく)は各火山に埋められている巨大な石鐸を破壊し、自衛隊を暴動鎮圧へと向かわせた。そのころ神子(みわこ)は復活した大和に乗り込み、東京へと向かうのだが・・・」

壮大なスケールで「日本人」のルーツと日本という国のありようを描く伝奇SF大作の最終巻。
大いなるマツリの復活により、なにもかもがひっくり返るような騒乱へと巻き込まれて行く日本人たち。「火の民族」としての日本人の太古から伝えてきたモノが、火山・地震・戦艦大和の復活という現象によって揺さぶられ・掘り起こされて、もう、止めようの無い民衆運動となっていきます。
そんな中、東京を目指す神子や岳彦たち姉弟を、他の僧侶たちの力、そして神器を手に入れ神話になぞらえてこのマツリを止めようとする広目が、次々と襲います。
しかし、二人の父・熱雷の働きにより、とうとう富士山までもが大噴火! 最後は、東京湾に入った戦艦大和の上で、神子・岳彦と広目の決戦となるのです!

うーん、めちゃめちゃ面白い〜っ。1980年後半から1991年までに描かれた作品ですが、当時の歴史関連のネタや、自然災害ネタが上手い具合に盛り込まれて、さらにそれを火山国日本と縄文人・そして琉球・アイヌの歴史と関わらせ、先史・古代史・中世史・近代史・現代史をつなぎ合わせる話の作り方には脱帽。そのネタをこう使うのか、と感心させられます。
『宗像教授』シリーズでは、一話一話独立した話をうまく繋げてますが、こちらは神子と岳彦を中心に、縄文人と日本の存在をテーマにひとつの物語として読ませてくれます。盛り上がり方が右肩上がりで止まりません。

今回、馬頭が買ったのは潮出版社のA5サイズの全6巻本でしたが、潮ビジュアル文庫からは全5巻の文庫版も出てますし、光文社からは『レジェンド・オブ・ヤマタイカ』として復刊されています。


参照サイト
潮出版社
http://www.usio.co.jp/
STAR FIELD(ファンサイト)
http://www.kcn.ne.jp/~bluecity/starfield.htm
星野之宣の世界(漫画の館)
http://www.momiji.sakura.ne.jp/~werdna/hoshino/index.html
火山(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%B1%B1

関連記事
激動の古代日本に異国の男の野望と少年の渇望が衝突する。藤原カムイ&寺島優『雷火(らいか)』全15巻
http://xwablog.exblog.jp/9400311
失われた神器・オモイカネの行方を追い、紀州へと行く神子たち。星野之宣『ヤマタイカ』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/9346825
転生を繰り返すクレオパトラの願い。星野之宣『妖女伝説』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7435918
火の民族の足跡を辿り現代と古代が交錯する。星野之宣『ヤマタイカ』第1巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696180
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by xwablog | 2008-09-21 01:28 | 史劇
中南米の神話・伝説を集めた文庫本。松村武雄/編『マヤ・インカ神話伝説集』
マヤ・インカ神話伝説集

『マヤ・インカ神話伝説集』

(松村武雄/編。大貫良夫&小池佑二/解説。社会思想社。現代教養文庫1098。1984年。440円。235ページ)
ナワ族の神話伝説
マヤ族の神話伝説
インカ族の神話伝説
原注
解題 松村武雄
メキシコの神々と神話伝説について 小池佑二
ペルーの神話 大貫良夫

中南米の先住民であるマヤ族・インカ族、そしてナワ族の、神話や伝説を集めて紹介したもの。ルイス・スペンスの著作を中心とした各種資料から翻訳・編集したもののようですね。


参照サイト
メソアメリカ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB
インカ帝国(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E5%B8%9D%E5%9B%BD

関連記事
質が高い上にやりたい放題の『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』のアニメ。かっこいいぞ。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7695901
ゲバラの若き日の姿を描くロードムービー。ガルシア・ベルナル主演『モーターサイクルダイアリーズ』
http://xwablog.exblog.jp/7985331
未来世紀のブラジルはこんなブラジル。警察署襲撃事件。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696061
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by xwablog | 2008-09-20 04:29 | 書庫
ひと癖、ふた癖、み癖くらいあるファシストたちが大集合! 長谷川公昭『世界ファシスト列伝』
世界ファシスト列伝_長谷川公昭

『世界ファシスト列伝』

(長谷川公昭。中央公論新社。中公新書ラクレ127。2004年。301ページ。880円)
はじめに
1 艶福家だった開祖ムッソリーニ---イタリア
2 自動車王フォードに金をせびったヒトラー----ドイツ
3 百花繚乱のフランス・ファシズム
4 悲運、西ヨーロッパのファシストたち
5 イベリア半島の独裁者
6 ドナウ河畔に咲いたファシズムの妖花
7 北欧にもいたファシストたち
8 日陰の花、スラヴ系諸国のファシストたち
9 アングロ・サクソン系ファシスト
10 後進性からの脱却、ラテン・アメリカのファシストたち
11 世界に散在したファシストたち
むすび ファシズムと現代

第二次世界大戦前後に活躍した欧米のファシストたちを紹介する一冊。書いたのは西ヨーロッパ現代史というかファシストの専門家・長谷川公昭氏。
ファシストというとムッソリーニとヒトラーくらいしか思い浮かばないのが普通の人ですが、ちょっと歴史を知ってても、あと数人名前をあげられるかどうかというのが関の山。そんな人たちにとって非常にありがたいのがこの本なのです。
各国のファシストたちの経歴と当時の状況をかいつまんで簡略に紹介してくれる「列伝」でして、読み易い内容となっています。ファシストファンのみならず、ファシスト初心者のあなたにも安心のお手頃感がとてもいい。

やはり嬉しいのは、あまり知られていない東欧諸国のファシストたち、そしてほとんど知られていないロシアのファシストたちについて書いてある点でしょう。貴重貴重。

これに登場するファシストたちの中では、ベルギーのレオン・デグレルがぴか一の輝きを見せてくれます。私や私の友人たちも、これで彼のファンになりました。あの写真のポーズだけでメロメロです。 
その友達との間では、この本のことは『ファシスト大百科』とも呼ばれています。てか、今度、コロタン文庫みたいなファシストの大百科ものの同人誌作ろう、って計画とかがあったことも。


参照サイト
中央公論新社 中公新書ラクレ
http://www.chuko.co.jp/laclef/

関連記事
歴史家たちの歩んだ人生とその業績を集めた本。刀水書房『20世紀の歴史家たち』世界編・上下巻
http://xwablog.exblog.jp/9171981
可愛い女の子が高い志(?)で戦車の良さを語る『萌えよ!戦車学校II型』、という記事。
http://xwablog.exblog.jp/7480812/
内戦の混乱の中で生きる少年と少女たちの生きるための戦いについて。『裸者と裸者』上下巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7533952/
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by xwablog | 2008-09-19 00:48 | 書庫
元ギリシア大使逮捕、民主主義的公開制限、グルジアの余韻、ビッグバンの余波、など、最近のニュース080918
台風13号:接近、宮崎沖の海上に…九州に大雨警戒(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/today/news/20080919k0000m040116000c.html
日曜は晴れそうでよかった〜。

アフガンで民間人死者が急増=1~8月に1445人−国連(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008091601249

スパイ小説作家ル・カレ、「MI6から旧ソ連への寝返り考えた」(CNN)
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200809160029.html

映画インタビュー:「わが教え子、ヒトラー」ダニー・レヴィ監督に聞く 「私自身もドイツの文化の一つ」(毎日jp)
http://mainichi.jp/enta/cinema/archive/news/2008/09/08/20080908mog00m200018000c.html?inb=ff
「「ヒトラーやナチスを描いたこれまでの映画は、どこかしらにヒトラーに対して尊敬の念がこもっているように見えました。たとえば『ヒトラー、最期の12日間』は、映画としては素晴らしい出来だったけど、ナチスの栄光の中にヒトラーを描いていました。このことについて、私は批判的です。ですから、コメディーにすることで既成の概念を打ち破りたいと思ったのです」。」という立場で描かれた作品。黄色ジャージのヒトラーが見れるという。

ベルリンで復活、開館時に破壊されたヒトラーのろう人形(CNN)
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200809150033.html

グルジア派遣を正式決定=停戦監視で−EU外相理(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200809/2008091500278&rel=j&g=int
新冷戦は起こらず=ロシア首相、帝国の野望否定(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200809/2008091101042&rel=j&g=int
南オセチアなどと友好条約=「独立」を既成事実化−ロシア(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008091701035
いちいち書き方がいやらしいな。

北極海の資源確保へ=航路開発も重視−ロシア大統領(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2008091701036

北の湖理事長、退任へ=相撲協会が理事会−力士薬物陽性
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2008090800058


トルコ大統領の「サッカー外交」に抗議運動 アルメニア(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200809070015.html

M・ローク主演作に金獅子賞=日本勢は賞逃す−ベネチア映画祭(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008090700023&j1
うわああああ、ぼくらのミッキーがこんな姿に! いつの間に? 色男だったのになぁ。第二のトラボルタか。

谷田元大使夫妻を逮捕=次女殺害共謀の容疑−ギリシャ(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008090800060
「アテネ近郊エビア島に住む谷田正躬・元駐バチカン大使(77)と妻(67)の2人を、日本国籍を持つ次女のアンフィセアジャニヌ美名さん(35)を共謀して殺害した容疑で逮捕」とのこと。「アンフィセアジャニヌ」は次女が結婚してこの姓になったってことか?
変死:谷田元バチカン大使次女 ギリシャの自宅で発見(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080908k0000m040101000c.html


マクドナルドのドライブスルーで意外なものに乗ってお買い物(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080906_mcdonald_drive_thru_russia/
ロシアでの話。前後の車との間隔の開け方が広い。なんかされる、なんかする、ということを念頭に?

居眠りしている議員の姿をブログに掲載された茨城県議会、傍聴規則を改正して締め出しへ(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080904_ibaraki_blogspot/
よくこーゆーことができるもんだな。そしてたいして問題になってなさそうなのが恐ろしい・・・

ローマの駐車事情、「野蛮人」議論が勃発(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1220876470315.html
非常にマナーが悪い駐車が当たり前のローマ。いっそのこと、車を制限したらいいんじゃない? 住んでる人にとってはありえないだろうけど。

ウィーンの乗馬学校、400年超の歴史で初の女性騎手誕生か(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1220876406144.html
おお! この学校、『馬の文化史』かなんかにも載ってたな。

「池袋中華街」構想に「待った」 地元商店街が反発(ヤフーニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080908-00000003-jct-soci
どこぞの小説みたいな展開をして、池袋が犯罪まみれの繁華街になって、銃撃戦とかおきたりしてな。

米国大使館近くで車が爆発 イエメン、ロケット弾発射(日経ネット)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080917AT2M1703P17092008.html

「イラク駐留米軍司令官が交代(日経ネット)
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20080916D2M1604M16.html
ペトレアス大将からオディエルノ中将に。

イラク空自、年内に撤収=国連決議切れ控え−政府発表(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008091100275
デンマークも対象国に=インド洋での海自給油−政府(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008091100434

<夏祭りポスター>米の募兵用ポスターにうり二つ 三重・伊賀市認める(ヤフーニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000007-maiall-soci
これ、著作権がどうこうで問題になってるとかじゃなく、戦争の徴募のパロディだから、ということみたいですね。これだけでも問題になるってのはどうかしてるんじゃないかと思いますが。

インドの少女、欧州での「ビッグバン実験」を恐れ自殺(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1221105978182.html
南アフリカに並ぶびっくりニュースの宝庫であるインドでの事件。

統一政府樹立で正式調印=大統領留任、野党議長が首相に−ジンバブエ(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2008091500255

日英外交150周年記念で式典(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008091700092

ボリビアも麻薬対策不十分、米国が新たに指摘、両国関係さらに悪化も(MSN)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080917/amr0809171021007-n1.htm


イスラエルで犬のふんをDNA分析し飼い主判定(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1221616467085.html
ああ、これ日本でもやってほし。是非やってほしい。

ドイツの生物学者、1.2億年前の「新種」アリ発見(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/odd/E1221638190322.html
蟻のもっとも古いタイプの生きた化石みたいですね。

米スミソニアン協会、全所蔵品をオンライン公開へ(CNN)
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200809170019.html
いいですね〜、こういう試みは。ぜひとも日本でもやって欲しいです。特に遠方の博物館とかはどんどんやって欲しい。行きたくてもそうそう行けるもんじゃないですからね。

ペルーの村で、近くにいん石が落ちてから謎の病気が流行中(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070919_mystery_illness_after_meteorite/
ほんと、SF作品のネタみたいですね! って、これか!→『BATTLE GARL(バトルガール)』

中国海軍が2015年に空母1~2隻を就役させる予定か(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080918_china_aircraft_carrier/
今、日本に一番必要な軍備は空母だと思います。いや、中国が造るからどうとかは関係なく、もっと早い段階で手に入れておくべきだったかと。イージズ艦も必要ですが、空母をぜひ。

西郷、大久保に続く「観光資源」 「篤姫」ブームに沸く鹿児島(エキサイトニュース)
http://www.excite.co.jp/News/society/20080918/JCast_27207.html
そういえば、この前会社の子が実家に帰っておみやげ持って来たので、どこ出身って聞いたら、鹿児島だった。一度行ってみたいところではあります。

ちょっと聞いた話なんですが、「特攻野郎Aチーム」の映画化が計画されているようです。ジョン・シングルトンが監督。ハンニバル役の人とか死んじゃってますが、配役はみんな変えるんだろうな。今風にするとなると、ベトナム帰り、じゃなく、イラク帰りの元軍人たちってことに?


参照サイト
ミッキー・ローク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AF
航空母艦(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%AF%8D

関連記事
壊滅した東京でゾンビと銃撃戦。伊藤明弘『BATTLE GARL(バトルガール)』という記事
http://xwablog.exblog.jp/7947671
カナン人の仮面と死海文書、南オセチア紛争、アフガン邦人殺害、うどんと黄金像など。最近のニュース080828
http://xwablog.exblog.jp/9388992/
南オセチア紛争、ゲバラ像、ロシアのうどん屋、北京五輪開催、など最近のニュースなど。080812
http://xwablog.exblog.jp/9282265/
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by xwablog | 2008-09-18 00:08 | ニュース