デジタル・クワルナフ
  管理人・馬頭(xwablog)。トップページのアドレスはhttp://www.toride.com/~digxwa/
トップ
<   2007年 10月 ( 17 )   > この月の画像一覧
雇われポルトガル人の恋と苦難と戦いを描く。アメリカ/タイ合作映画『ソードキング(SWORD KING)』
麻薬王クン・サ氏死去=「黄金の三角地帯」で暗躍−ミャンマー(時事通信)

海賊に乗っ取られた日本のタンカー、米駆逐艦が追跡中(CNN)
よし、撃沈してしまえ。

それはともかく。
『ソード・オブ・ザ・キング』ではなく、『ソードキング』という映画があったりします。



『ソードキング(SWORD KING)』

(アメリカ&タイ映画。レック・キチカラポーン監督。2005年。88分。出演、ゲイリー・ストレッチ、ジェヨン・リス=デイヴィス、ディーン・アレクサンドロウ他)
「ポルトガルの軍人フェルナンド・ダ・ガマは、元上官の誘いを受け、ビルマ王の軍隊で働こうと船に乗っていた。しかし、嵐によって船は沈み、漂着した彼は、アラブ人の商人に捕まり、タイ(アユタヤ朝)で売りに出されてしまう。必死になって逃げ出そうとしたフェルナンドは、美しい白人の娘に助けられ・・・」

16世紀のタイを舞台にした映画。原題は「The King Maker」。
アユタヤ朝が原因となった王室内の陰謀劇を元ネタにしているらしいのですが、詳しくは判りませんので、どの程度歴史に沿ってるのかは不明。
助けられたフェルナンドは、タイ王に城塞建築などで雇われているポルトガル人の娘と恋仲になったり、タイと険悪なビルマとの戦いで手柄を経てて、王の側近となったり、実は娘の父親が自分の父親を殺した悪人だったり、王への反乱に加担したとして無実の罪で捕らえられたりもします。
あー、なんていうか、バンデラスの『マスク・オブ・ゾロ』やこの前見た『パイレーツ・オブ・バルト』に似てるかな(展開や要素が)。

映画としてはちょっとアレでしたが、面白かったのはポルトガル人の傭兵たちがタイ王に従っていた上に、侍の集団も雇われていたこと。山田長政とかのこともあるからタイでの日本人が多かった時期もあったろうけど、16世紀半ばってのはどうなんでしょうね。しかも、悪い王妃に協力した日本人たちが国王に刺客を放つんですが、忍者なんですよ。もう、凄いベタベタの。ワイヤーアクションで大暴れ。
まあ、タイの戦象部隊とポルトガル兵と侍がいっしょに戦う大規模な戦いのシーンとか見れたから、それだけでも良しとしたいものです。

あ、でも、主人公も国王も、登場人物たちがみんな英語を喋っていたのにはちょっと怯みました。

参照サイト
allcinema
http://www.allcinema.net/
山田長政
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E9%95%B7%E6%94%BF
アユタヤ王朝
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A6%E3%82%B
F%E3%83%A4%E7%8E%8B%E6%9C%9D

関連記事
実在のバルトの海賊王シュテルテベイカーの生涯を描く『パイレーツ・オブ・バルト』
http://xwablog.exblog.jp/7457302
警察官による報復テロとその暗闘の決着をつける時が来た。『ハルビン・カフェ』打海文三
http://xwablog.exblog.jp/7537872
皇太子アレクセイの遺骨、ウクライナ議会選、ビルマVSミャンマー、汚れたF1。ニュースなど。
http://xwablog.exblog.jp/7512266
[PR]
by xwablog | 2007-10-31 00:21 | 史劇
より上の階梯の敵が登場。冲方丁&夢路キリコ『シュヴァリエ』第2巻。サラマンドルとは?
先日の日曜あたりは神田神保町の古本祭りでしたね。
・・・・私は行きませんでしたが!(泣)
いや、もう凄い久々に行かなかった気が。行くと本買っちゃうから、我慢しましたよ。そろそろ部屋が限界なんですよ。どうしようもない。そういえば、去年の古本祭りの時に買った『シベリア旅行記』がまだ全然読んでないですよ....orz

ギリシャ学生蜂起記念日に関する注意喚起−アテネ 外務省スポット情報(2007/10/29)
古代・中世ばかりに目を取られて、ギリシャもこういうのがあるのをついつい忘れそうになる。

48人連続殺人の男に終身刑=死刑凍結のロシア(時事通信)
これの他にも少年ばっかり殺してた男いたような気がするけど、どうだったけか。

日本船、海賊に襲われる=邦人乗組員なし−ソマリア沖
海賊の武装が気になりますね。

ほんつな
http://www.hontsuna.com/
こういう便利なサイトがあるとは。

web拍手のコメントへのレスは該当記事に。

それはともかく。
女装の騎士とオカルトを混ぜ込んだ面白いこれ。

シュヴァリエ』第2巻


『シュヴァリエ』第2巻

(冲方丁&夢路キリコ。講談社。マガジンZKC。2006年。533円)
「姉の霊の力を借りシュヴァリエとなり、スフィンクスとして詩人たちを狩るデオン。次々と起きた連続殺人事件で、パン屋の徒弟ポールが怪しいと睨み、彼の家へと向かうが、彼はすでに影法師(ローブル)との接触によって詩人として覚醒してしまっていた。そして、ポールと親しいセシルの身に・・・」

この巻での新しい敵は、劇団の指揮者。さらに彼の「劇団」が敵となります。
ソフィアがある決まった時刻に歌うというので、その時刻に活動している演劇に注目する機密局。しかし、街には「シュヴァリエ・スフィンクス」というタイトルの劇についてのポスターが貼られている。シュヴァリエを知った上での誘いだったが、デオンはこれに乗ります。そして、スフィンクスとなって向かった劇場では、指揮者にして詩人となったアルマンが、ガーゴイル化した劇団員を率いて「彼女」に襲いかかるのでした。アルマンは第三の位階「実践者(ホド)」の男。ガーゴイル化もゴッツイです。
この話ではロビン君がちょっと活躍。しかもこの子の正体は、なんと幼い日のロベスピエールだというのが紹介されます。あと、ジャン・ル・ロン・ダランベールも登場。変人というかマリリン・マンソン?

冲方作品の中でも『ピルグリムイェーガー』ともども、歴史度がかなり高い作品。アニメ化と同時進行ぐらいだったのか、漫画の単行本が2巻くらい出たところで、アニメ化情報聞いたような覚えが。アニメ化が先に企画としてあったってことか?
かなり夢路キリコ氏の作風が入った内容になってるそうなんですが、アニメの方はまだまったく見てない。WOWOWだったしね。DVDがレンタルできないかと思ったんですが、どこにもない。もしかして、置かないくらいには人気ない? たしかに話題にもなんなかったしな。どうなんだろ。
アニメはどうだか知らないですが、漫画は面白いです。

夢路キリコ氏は同人誌描いてるみたいなんですが、読んでみたいな〜

参照サイト
シュヴァリエ(アニメ)
http://www.chevalier.tv/
冲方丁公式
http://www.kh.rim.or.jp/~tow/
夢路キリコ公式
http://homepage3.nifty.com/ATOMIC/HOME.html
48回古本祭り
http://jimbou.info/news/furuhon_fes07_info.html

関連記事
ナポレオン戦争を再現する。RTSの傑作『Cossacks II(コサックス2)』。仏軍敗ってクトゥーゾフ気取りさ。
http://xwablog.exblog.jp/7494868
女装の騎士が活躍する漫画『シュヴァリエ』。アニメ化なのは冲方作品だからね。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7457459
[PR]
by xwablog | 2007-10-30 00:29 | 史劇
時は幕末、不穏な京都の街中で新撰組を密かに襲い続ける男がいた。石川雅之『人斬り龍馬』
先日、リイド社の歴史系漫画雑誌『増刊 乱Twins』の中で古田織部の話があって、『へうげもの』でまだ語られてない先の部分まで知ってしまった。わざと調べないようにしてたのに、つい漫画だから流れで読んでしまいました・・・失敗した。

女王の夫に健康不安=王位継承論議が加速も−英紙(時事通信))
86歳ですよ。いつ死んでもおかしかない年齢。女王も81歳だそうだし、王位を譲るなんてことに・・・はならないか。次はチャールズ皇太子。人気あんまなさそう。

還暦パーティー大盛況=1億7000万円「荒稼ぎ」−ヒラリー上院議員
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2007102600614
私もパーティーやって祝ってもらった上に1億2億も貰いたいものだ。
しかし、自分の還暦を祝うためにパーティー自分で開いて、客からお金巻き上げるなんて、冷静に考えればかなり寒いイベントだな・・・

それはともかく。
菌ばかりじゃなく、幕末モノの漫画。

人斬り龍馬


『人斬り龍馬』
(石川雅之。リイド社。SPコミックス。2005年。550円)
「幕末の京都。尊攘派志士たちを震え上がらせた新撰組だったが、その新撰組の隊士たちを次々と密かに斬って廻る男がいた。その男は、薩摩藩のふりをして、西郷伊三郎と名乗っていたが、その正体は、土佐藩の坂本龍馬という人物だった。新撰組組長の近藤勇は、龍馬をなんとしても斬らんとして血眼になって彼を捜すのだが・・・」

『もやしもん』で一挙に知られるようになった石川雅之氏ですが、実は歴史物をいくつか描いていたことがあったのです。これはその中から、幕末を中心とした作品を集めたものとなっています。
収録作品は、「人斬り龍馬」「二本松少年隊」「とどかぬ刃」「神の棲む山」となってます。最後の話だけは、『カタリベ』みたいに少しファンタジー入ってて、竜退治の話になってます。
どれも短いながらよく出来た作品ばかりで、全体でも「人の行動原理」に上手くピントをあわせてる感じがしました。少し物悲しい引きなのも雰囲気を出しててよかったです。
『もやしもん』も面白いですが、こういった歴史ものもまた描いて欲しいですね。
(そういや、一年か二年くらい前に、新撰組の沖田の漫画描いてましたが、あれはこれに収録されてないです)


参照サイト
農大へようこそ(石川雅之公式)
http://homepage2.nifty.com/mmmasayuki/
リイド社
http://www.leed.co.jp/

関連記事
出てくる人が少し微妙だけど面白い。『日本刀なるほど物語』他。そして『宗像教授』。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480780
超古代文明の超技術モノとは一味違うアトランティス漫画。魚戸おさむ&東周斎雅楽の『イリヤッド』
http://xwablog.exblog.jp/7387489
遂に建つ古田織部の数奇の成果たる屋敷。その出来は? 山田芳裕『へうげもの』第5巻
http://xwablog.exblog.jp/7345202
[PR]
by xwablog | 2007-10-28 20:56 | 史劇
謎・不思議だらけで何が現実なのかという気持ちに。ヤン・ポトツキ『サラゴサ手稿 世界幻想文学大系19』
web拍手コメントへのレス
>『サラゴサ』原本仏語版は66日分完全出版されたものの散逸、但し散逸前にポーランド語訳され(作者の没後
>工藤さんの解説以後の動向。だから船便でとりよせれば英語でよめるはずです(小説読むのは英語でも難し)。
との情報ありがとうございます。
しかし、英語は無理なので、どなたか翻訳してくんないかな〜

ーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は池袋のラーメン屋「中本」に行って来た。



/
蒙古タンメン

辛くて美味しかったのですが、あまりにも辛いので汗がダラダラ。
しかし、食べた後に本当に美味しかったのか疑念を抱くくらいには辛過ぎかもしれない。
よし、次は麺大盛りに挑戦しよう。(結局また喰うつもりか)



それはともかく。
これ、薦められて読みました。

サラゴザ手稿


『サラゴサ手稿 世界幻想文学大系19』

(ヤン・ポトツキ。責任編集/紀田順一郎&荒俣宏。国書刊行会。1980年。2500円)
「フランスからスペインへとやってきて山中を旅するアルフォンスは、シエラ・モレナ山脈の中で旅の同行者たちとはぐれ、途方に暮れながらも廃墟となった宿にて一夜を明かすことになる。そこでアルフォンスは、いつの間にか来ていたエミナとジベデという姉妹から歓待を受け、その夜は彼女たちと床をともにすることになった。だが、彼が朝になって目覚めてみると、そこは盗賊を吊るした処刑場であり、共に寝転がっていたのは、盗賊の死体たちだったのだった。こうしてアルフォンスの家系、ゴメレス家にまつわる不思議な縁と、より不思議な出来事が、彼を夢とも現実ともつかない感覚の中へと誘っていくのだった・・・」

19世紀初頭(1804年と1805年)、ポーランドの大貴族、ヤン・ポトツキ伯爵が、サンクトペテルブルクで出版した、スペインを舞台とした、フランス語で書かれた幻想小説。
これは、本来は66日分の物語の14日目までを日本語で出したもの。しかも、66日分といっても、原作の方も完結してないで止まってます。(続きの部分の一部は河出から出てた『東欧怪談集』に載ってるそうです。)
しかし、これ、未完というか途中で止まってる内容ですが、めちゃくちゃ面白かったです。わけわかんないことに巻き込まれてく主人公アルフォンスなんですが、物語はさまざまな人を経ながら語られ、なんとも飽きさせませんし、なによりこの不思議感覚の中へどんどん引きずり込んでくれます。
これをweb拍手でお勧めしてくれた方、ありがとうございます。

巻末には工藤幸雄氏による「ヤン・ポトツキについて」というポトツキ論がついてます。


(ちなみに私のサイトでは「現代に歴史物として書かれたもの」を「史劇」の中で紹介してます。これは昔に書かれた本なので、おおざっぱに「古典」と分類して「書庫」の中で紹介することになります。)
[PR]
by xwablog | 2007-10-26 23:59 | 書庫
トルケルの追撃によって追いつめられ・・・。幸村誠『VINLAND SAGA(ヴィンランド・サガ)』第5巻
完全な複製本で最古のコーランが競売に、最高額で落札(CNN)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200710240026.html
「競売大手、クリスティーズは23日、1203年に制作されたとみられるイスラム教の聖典コーランの複製本が競売に出品され、230万ドル(約2億6500万円)で落札されたと発表した。」
これは「最も完全な複製本では最古のもの」だそうです。羊皮紙だろうけど、完全な、というからにはかなりのページ数になるし、よく残ってたなぁ。

Hungary police battle protesters(BBC)
ハンガリーのブダペストで、ハンガリー事件51周年を記念したデモで一部が暴れたみたいな記事がありました。写真の警察車両がカッコイイですな。ハンガリー事件は、1956年の10月23日にデモ、24日にナジ政権発足、11月4日にソ連が第二次介入という流れ。

それはともかく。
やっと買った、というか、今日ももう少しで買えないところでした。

『ヴィンランド・サガ』第5巻


『ヴィンランド・サガ』第5巻

(幸村誠。講談社。アフタヌーンコミックス。2007年。562円)
「深い雪によって進軍を阻まれ、敵地イングランドのある村に潜伏するアシェラッドたちだったが、少女がもたらした情報によりトルケル軍が迫ってくる。これに気付いたアシェラッドは、クヌート王子を連れ、いち早く村を脱出する。しかし、何事も上手く行かない落ち目のアシェラッドに、部下たちが離れていき・・・」

『アフタヌーン』連載中のヴァイキング漫画。
前回、村人を虐殺して籠っていた村の生き残りの娘が、なんとか逃げて助かって、村の惨状を報告。それによって、マーシア伯領グロースターに滞在中だったトルケル率いるデーン人部隊に情報が伝わり、さっそくトルケルが出撃します。
アシェラッドはこちらの様子を伺っていたイングランド人部隊を蹴散らし、ついでにその戦闘にかこつけて、クヌート王子の目付役ラグナルを邪魔なので殺してしまいます。唯一の味方であるラグナルが死亡して呆然とするクヌートを無理矢理連れ、村を脱出するアシェラッドたち。離脱する仲間もいて、士気は低下する一方。さらにその離脱してトルケルに投降した仲間たちも、あっさり殺されてしまいます。もう、あとが無いアシェラッド軍ですが、残った兵士たちの間でもアシェラッドに対する不審が強くなり、ついにトルケルを前にして、アシェラッドを裏切ることになるのです。絶対絶命のアシェラッド、いっしょに逃走した王子を捨て、アシェラッドを「殺すため」戦場に戻るトルフィン。そして彼はトルケルと対決することになるのです・・・

とにかく、トルケル強ぇえええ! もう、あのアシェラッドの部隊でさえタジタジですよ。こんなのと戦って、生き残れるのか、トルフィンは。
アシェラッドもどうやら年齢的な面からか、焦りが出てるみたい。今回、かなり怪我してしまいましたが、そう簡単にはくたばらないと思うので、ゲインズバラで段取りしているというラグナルの弟とかと提携、って感じになるのかな? なんにせよ、トルフィンとの決着も、アルトリウス公絡みの話もまだまだなので、死にはしないかと。

そういや、この話の中で、イングランドの隊長を拷問するシーンで、アングル人とサクソン人がウェールズのケルト系の人々になにももたらさなかった、という話がありましたが、これもこのまえ読んだ『アイルランド』の中で言われていたような、ケルト被害者論的な話の流れかもしれない。
そういや、『興亡の世界史』のシリーズの中の『ケルトの水脈』はまだ読んでないな。

参照サイト
ヴィンランドサガ特別予告編サイト(少し重い)
http://kodansha.cplaza.ne.jp/e-manga/common/whatnew/vinland/
アフタヌーン(e-1day)
http://www.e-1day.jp/afternoon/magazine/

関連記事
トルケルの追撃を逃れるため、ブリテン島西部ウェールズへ。幸村誠『ヴィンランド・サガ』第4巻の記事
http://xwablog.exblog.jp/7620937/
ヴァイキングの物語。舞台は1013年のイングランド! 『VINLAND SAGA(ヴィンランド・サガ)』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/7620925/
イブン・ファドランの北方旅行を元にした冒険小説。マイケル・クライトン『北人伝説(ほくじんでんせつ)』
http://xwablog.exblog.jp/7598791/
ヴァイキングたちの取引についての考え。熊野聰『ヴァイキングの経済学 略奪・贈与・交易』
http://xwablog.exblog.jp/7560019/
オレーグ(Oleg。ヴェシチー。)_クワルナフ用語辞典
http://xwablog.exblog.jp/7203080/
リューリク(リューリック)_クワルナフ用語辞典
http://xwablog.exblog.jp/7203059/
[PR]
by xwablog | 2007-10-25 03:23 | 史劇
スラヴ諸国のことわざをたくさん紹介・解説してます。栗原成郎『スラヴのことわざ』
どうもー。今日はもしも宝くじを買って三億円当たったらどうしようか、とかずっと考えていた馬頭です。

この前の土曜日に陸上自衛隊の音楽隊が演奏するコンサートがあったのですが、これがチャイコフスキーの「大序曲1812年」という砲声が組み込まれた面白い曲を「実際に」やったそうです。
自衛隊の大砲を使ったコンサート
http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/images/taiho/1812HP/1812.html
さらには、ライフル銃を撃ち合うベートーヴェンの「ウェリントンの勝利」も実際に銃を使ってやるとかで、もう、凄く行ってみたかったのですが、その日は仕事で断念。結構近場だったから、惜しかったなぁ。

ナイツ・オブ・オナー』を黄金のオルドではじめてはや三週間。やっとのことでヨーロッパ統一が成りましたよ。一番ヤバい時は、英仏独西と法王を同時に敵に回して、波状攻撃で崩壊するかと思いましたが、なんとかはね除け、イベリア半島、北ドイツ、フランスの順番で制圧し、勝手に分裂したドイツ騎士団の北ロシアとバルト地方の旧領土を順次奪い、ノルウェーが勢力を持っていたスカンジナビア半島とフィンランド湾岸を押しつぶし、ブリテン島とアイルランドを瞬く間に壊滅させ、最後は離反したオスマントルコをエジプト側から潰していき、北アフリカの西半分を領土としたアルジェリアを占領してフィニッシュとなりました。
久々にやって思いましたが、このゲームは面白いけど、選挙でヨーロッパ最高皇帝になるのは難しいなぁ、と。自分から称号獲得に名乗り出ると、必ずといっていいほど全員反対するし。いや、もっと根回しが必要なんだろうけど、お金の面での苦労を解消するために戦争捕虜が必要で、戦争するとどうしても敵対的になっちゃうから、友好関係が築けないんですよね。うーん。もうちょいゆったりしたシステムならなぁ。
あと、交易品の絹とか黒檀とか象牙とか、一度も手に入れたことないんですが、もうちょい手に入りやすくして欲しかったですね。これがないと、王国の利点の特典がほとんど貰えないわけでして。というか、三圃制くらいか? やったことあるの。あれ、交易品で交易オンリーなレアアイテムいらないし。
あと、司令官のユニットの移動速度をもうちょい速くできたらよかったかも。それか、司令官とかの家臣の数もっとあるとか。司令官と他の専門職は別に数えるとか。どうしても司令官優先にせざるを得ないわけで、そこはなー。
まあ、なんだかんだ行ってとにかく面白かった。というわけで、現在は今一番自分の中で流行ってるアイルランドでやってます。アルスターを奪い、アイルランドを制圧したあと、ブリテン島中部に攻め入り、スコットランドも取りました。ブリテン島征服までもうちょっと。けど、イングランドはフランスにも領土があるので、やっかいですね〜。
そんな感じ。

こんな調子でゲーム三昧ですが、コミケ準備の方はまったく進んでません。もうこの前のことでテンション下がりまくりなんですが、どっかで方向転換しないと。この後ちょっと大きな買い物する予定なんで、印刷代とコミケ代が心配だけど、まあなんとかなるでしょう。それより、もう10月23日なんで実質1か月しか無いことの方が問題か。

退任後のポスト明言せず=ロシア大統領、3時間のTV会見(時事通信)
首相ってガラじゃないような気も。いや、イメージでさ・・・

3万7千年前に生存と判明=日本で検査へ−ロシアの凍結マンモス(時事通信)
年内に日本に搬送、検査へ=ロシアの凍結マンモス(時事通信)
完品のケナガマンモスだそうです。
しかし、こうやって発掘されたミイラやら化石やらに名前つけるのって、ヨーロッパ的センスなんですかね? 日本でそういうのありましたっけ?

そうそう。話題にするの忘れてましたが、あの1/1スケールのボトムズ作ってた「Monkey farm なんでも作るよ。」さんが、今度は鉄人28号作ってるらしい。製鉄所見学の話も面白いですね〜。

水月昭道『高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院』(amazon)という本の紹介と書評が面白かった。「博士課程に入るのは樹海への最短コース」・・・って、どんな国だ。

今日は残業で『ヴィンランドサガ』の最新刊5巻が買えなかった。明日は必ず。

それはともかく。
また手元にある本でも紹介。


スラヴのことわざ


『スラヴのことわざ』

(栗原成郎。ナウカ。1989年。2600円)
はじめに-----スラヴの民族と言語
スラヴ民族
「原郷」と民族移動
民族国家の成立とキリスト教の受容
東方正教文化圏とカトリック文化圏
異民族の侵入
スラヴ民族の再生
スラヴ諸言語
第1章 スラヴ民族の諺の特質
第2章 諺に見る異教信仰の残滓
第3章 家族制度に関する諺
第4章 諺に見る女の一生
第5章 農耕生活と諺
第6章 漁撈と魚に関する諺
第7章 森と木に関する諺
第8章 養蜂に関する諺
第9章 動物の寓意による諺
第10章 鶏の寓意による諺
第11章 鶏の寓意による諺
第12章 諺にあらわれた死生観

スラヴ諸国でのことわざをいくつかピックアップして紹介している本。似たことわざが他の国にもある場合は、それも載せてあったりします。代表的な礼としてロシアのことわざを載せる場合が多いですが、ソルブ人のことわざも登場したりします。
そのことわざの意味や由来、そうしたことわざが言われる状況や環境などについても解説していて、スラヴ社会の構造をことわざから読み解いて見る、みたいな側面がある本です。民俗学とか好きならかなり楽しめます。

確か、『死天使は冬至に踊る』で、ザリガニがどうこうということわざを載っけてた気がしますが、「魚がいないときにはざりがにも魚」だったかな? あとで本を出して確認しとこう。

「熊を殺さぬうちから毛皮を売るな」(ロシア)みたいな、日本の「捕らぬ狸の皮算用」とまったく同じ感じの諺もあったりして、そーいうのも面白い。
ぱっと見た中で、気に入ったのはこれ。

「吠える犬は咬まない」(セルビア)



『チェコ語諺・成句辞典』という本があるらしい。欲しいな。

参照サイト
ことわざ辞典
http://www4.airnet.ne.jp/swata/swkoto.html

関連記事
ドイツ民俗学の小ネタの宝庫。同学社『図説 ドイツ民俗学小辞典』
http://xwablog.exblog.jp/7406920/
ヨーロッパ知的世界の連続性を見逃すな! ハスキンズ『12世紀ルネサンス』
http://xwablog.exblog.jp/7255910
多様だった中世の信仰と迷信の形。ジャン=クロード・シュミット『中世の迷信』
http://xwablog.exblog.jp/7249791/
[PR]
by xwablog | 2007-10-24 02:18
イブン・ファドランの北方旅行を元にした冒険小説。マイケル・クライトン『北人伝説(ほくじんでんせつ)』
まだやってる『ナイツオブオナー』は、未だヨーロッパ統一ならず。バルカン半島を制圧した後は、中東を攻めてファーティマ朝を潰し、エジプトまでの地中海東岸地域を手に入れました。こっちはオスマン・トルコを服属させて一応安定してるので、今度はさらに西へと手を伸ばし、スイス、ボヘミア、ドイツ東部、あたりまでを奪い、北イタリアの強国ロンバルディアを滅ぼした後、フランスあたりと手を組んでイベリア半島へと進出(北イタリア経由で)、だいたい半島の半分くらいは手に入れました。国境線がややこしくなってしまい、国土防衛の負担に・・・・。
あと、どういうわけか、異教国の我が黄金のオルドが、ローマ教皇領を服属下に入れてしまってます。しかも、友好度は最高なのに、十字軍かけてきやがります。たちの悪い友人です。どうにかしてください。

それはともかく。
本を整理してたら見付けたので、ついでに簡単に紹介しときます。

北人伝説_クライトン


『北人伝説(ほくじんでんせつ)』

(マイケル・クライトン。早川書房。ハヤカワ文庫。1993年。485円。253ページ)
「10世紀前半、イスラム世界の大旅行者イブン・ファドランは、バグダッドのカリフの命を受け、ボルガ河を遡り、はるか北方の土地にあるブルガール族の国を訪れようとしていた。しかし、その旅の中、彼は勇猛果敢な戦士たちに出会う。彼らはブルガール族の国よりはるか北にあるという国の人々だった。イブン・ファドランは思わぬ出来事から、彼らとともにその北の大地・へと向かうことになったのだった・・・」

あのマイケル・クライトンが書いた作品のひとつ。アントニオ・バンデラス主演で映画化もした『13ウォーリアーズ』の原作です。
イブン・ファドランは実在したアラブの旅行者で、その異国での経験を記した旅行記を書いています。彼が行った国の中には、当時、ヴォルガ河中流にあったブルガール族の国、ヴォルガ・ブルガール国がありました。その記録を元に、クライトン流の面白エンターテイメントに仕上げたのがこの作品。まあ、少々小振りな作品だったので、まさか映画化するとは思いませんでしたが。
旅行の途上で出会った「北人」ことバイキングたち。スカンジナヴィアなどに住んでいた彼らノルマン人たちは、ヨーロッパ各地にも行きましたが、河を使って、ロシアのような内陸の土地にまでやってきていたのです。(と、いまさらのように言っておく)。そうした人々をモチーフにして、北人を描いています。
呪術師の老婆の霊感の言葉によって13人の戦士のひとりに選ばれてしまい、北人たちとともに、はるか北にあるロスガールの王国へと行って、そこを襲う恐るべき脅威と立ち向かうはめになるのです。
ロスガールの王国をたびたび襲撃していた人々というのは、「ウェンドル」と呼ばれる怪物のような蛮族たち。イブンはともかく他の北人たちは、獅子奮迅の戦い振りをみせます。
なんか、記録のような形式で書いてますが、非常に引き込まれる小説でもあり、とても楽しめますよ。とりあえず、私は映画よりこちらの方が好きです(映画版も悪くはなかったですが)。


参照サイト
早川書房
http://www.hayakawa-online.co.jp/
ヴァイキング(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%
AD%E3%83%B3%E3%82%B0
13ウォーリアーズ
http://www.eiga-kawaraban.com/00/00012502.html

関連記事
ヴァイキングたちの取引についての考え。熊野聰『ヴァイキングの経済学 略奪・贈与・交易』
http://xwablog.exblog.jp/7560019/
ヴァイキングの財宝を発掘したり四川省でキノコ巡って銃撃戦したり
http://xwablog.exblog.jp/7166170
スパルタVSペルシアのガチンコ勝負! DVD『300(スリーハンドレッド) 特別版2枚組』が発売
http://xwablog.exblog.jp/7499530/
[PR]
by xwablog | 2007-10-19 23:58 | 史劇
ケルト神話とゲルマン神話の紹介本。健部伸明と怪兵隊『虚空の神々 Truth In Fantasy VI』
はいはーい。給料が三割減ることが決定した馬頭でーすッ!
あまりにもムカついたので無理くりハイテンションではじめて見ましたが、すっきりするどころかより怒りが沸き上(ry
もう、これが呑まずにいられるかッ! とか言いたいのですが、よりによってちょうど今、熱と鼻水でくらくらで、この状態でお酒呑んだらヤバいですから・・・。
うう、今日はもう寝る。明日の朝は起きたくない。もう、給料が上がるまで目が覚めなければいいのに。

そういうわけで、寝る前にちょっと記事書いておく。

虚空の神々 Truth In Fantasy VI


『虚空の神々 Truth In Fantasy VI』

(健部伸明と怪兵隊。新紀元社。1990年。1800年。イラスト/亜蘭善久、田中光、土橋敬彦。343ページ)
第1章 ケルトの神々
霧の彼方の民ケルト/ケルト神話の周辺/ケルト神話の世界観/アイルランド神話の世界観/来寇神話/(諸神の紹介)/神々の終末と永遠の国 ティル・ナ・ノーイ/エリン神話年表
第2章 北欧/ゲルマンの神々
北欧/ゲルマン神話の周辺/北欧の創世神話/北欧神話の世界観/(諸神の紹介)/神々の黄昏ラグナロク/北欧神話年表
参考文献


懐かしい。
アイルランド関連の本を見てるうちに読み始めたのですが、久々に読んでみたら、神話の内容をだいぶ忘れてました。
新紀元社が出してる『Truth In Fantasy』のシリーズの本当に初期の初期の本で、アイルランド神話と、北欧神話、ゲルマン神話を扱っています。
「はじめに」の冒頭で、「最近ファンタジーという言葉が、人々の間に、徐々に浸透しつつあるように思われます。もちろんこれは、『ドラゴンクエスト』を初めとするコンピュータRPGが人気を博しているためであり、それに付随して、ゲームの背景世界となっているファンタジー・ワールドに興味を持つ人が増えているためでしょう。」と書いてありますが、なんか時代を感じる一文ですね。もう17年も昔の本なんだから当たり前ですが、その頃は、簡単に読める神話とかの本がぜんぜん無かった時代なので、これはありがたい本でした。
そんなことを思いつつ、楽しく読み返しています。

ちなみにこの本で紹介されている神様は次の通り
ケルト系
ダーザ・モール、オーマ・グランアネッヘ、ダヌー、ブリーイッド、ヌァザ・アーケツラーヴ、ディアン・ケト、コルウ・クヮレウィーヒ、コールプレ、モールフィース、ブレス、キアン、ルー・ラヴァーダ、エクネ、リル、マナナーン・マクリル、ボーアン、イーンウス、ミイール、バイヴ・カハ
北欧/ゲルマン系
オージン、ヴァーリとヴィーザル、バルドル、ホズ、ヘルモーズ、ブラギ、イズン、ヘーニル、フリッグ、フッラ、フリーン、グナー、ディース,ソール、マグニ、モージ、スルーズ、ウッル、ティール、ニョルズ、フレイ,フレイヤ、エーギル、ヘイムダッル、ロキ

健部伸明氏の名前、ずっと「建部」かと思ったら「健部(たけるべ)」でいいみたいでした。

これ読んでたら、なんか『クリスタル・ドラゴン』(あしべゆうほ)読みたくなってきました。
けど、現在はこの前web拍手でどなたかが教えてくださった『サラゴサ手稿』を読んでるので、また今度かな。

あ、新紀元社のサイト見てたら、Truth In Fantasyのシリーズ『騎士団』というのがこの前出てますね。欲しい。

参照サイト
新紀元社
http://www.shinkigensha.co.jp/
アイルランドの神話と妖精(エールスクエア)
健部伸明website
http://takerube.fc2web.com/

関連記事
それまでのアイルランド史観に一石を投じた一冊。ショーン・オフェイロン『アイルランド 歴史と風土』
http://xwablog.exblog.jp/7573861/
『指輪物語』などの挿し絵が生で見れる。カナダ大使館でのジョン・ハウ展に行った時の記事
http://xwablog.exblog.jp/7387394
中世ヨーロッパのお城の魅力を分かりやすく紹介する。『ヨーロッパものしり紀行 城と中世都市編』
http://xwablog.exblog.jp/7276176
戦うことを厭わない女戦士の戦い。吉原昌宏『ニムロッド NIMROD』の紹介
http://xwablog.exblog.jp/7310640
キリスト教が支配するヨーロッパの中における異教。B・ジョーンズ&N・ペニック『ヨーロッパ異教史』
http://xwablog.exblog.jp/7249842

思ったより時間かかったな。
[PR]
by xwablog | 2007-10-16 03:50 | 書庫
中国の国名の漢字の意味を調べてみた。だいたいが「大きい」の意。
今年の前半に、奥野さんから松の実とかをいただいて、それから私の中に種ブームが来てます(またかー。
かぼちゃのたね


しかし、松の実は値段が高いので、妥協してカボチャの種になりました。値段的に松の実の半分くらい。ホントはひまわりの種でもよかったんですが、なんか売ってないですね、ひまわり。カボチャの種は、松の実のような濃厚さや、ピーナッツのようなくどさは無いものの、結構大きくて食べごたえもある。塩がかけてあるのがとても合う。この手のものは、食べ出すと止まらないですね。
で、この種をボリボリ食べてる時に違和感があったから歯医者に行こうと思いついて、行ったら大変な目にあったわけだ。けど自重しない。



それはともかく。
たまたま漢和辞典を読んでる時に、「劉」の字義が、「殺す。刀を使ってバラバラにする」だと知って吃驚しました。劉備の、というか漢王朝の名前がそんな意味だったとは。(146)
気になったので、三国志関連で国名の意味とか調べてみた。

「魏 → 高い。高くて大きい。できる。こんもりとした丸い丘。」(1238)
鬼、という字はもりあがったとかそんな意味らしい。そういや「塊」って鬼に土篇だ。

「呉 → やかましい。大声で言う。大きい。」(193)
頭に大きなかぶり物をして踊る様を表す字らしい。日本でこれに「くれ」ってあてるのは、日本から見ると呉が日没の方向にある国だから「暮れ」だとか。

「蜀 → 青虫。毛虫。独り。続く」(964)
蜀の字の虫以外の部分だけで、大きな目を持ち体を曲げた虫の姿を表したもの。

「曹 → つかさ。裁判官。役所。仲間。類い。群れ。部屋。」(508)
曹操の「曹」。東が二つ並んだ文字「東東」というのがあって、それの下に「日」もしくは「口」がある形が元。「東東」という字は、木を中心にして括った袋の形で、それは裁判で原告被告の両方が向かいあって誓いをする時に持ったといいます。

他にぱっと思いつかないので、いくつか他の王朝名で。

「殷 → 盛大。盛んに演奏する。多い。大きい。富む。正しい。ねんごろ。雷鳴の音を表す」(601)
漢字の右の部分は、手に矛を持つ形で、強制するの意味。左の部分は「身」の字を裏返した形で、身ごもり大きくなるの意味。強制して身ごもらせる、らしい。どんな国名だ。

「周 → あまねく。ゆきわたる。巡る。至る。誠実。」(197)
方形の箱か鐘に一面装飾が施された様を表す字。だから、あまねく。下の方に「口」がつくのは気持ちをゆきとどかせて祈る姿の意。

「秦 → 伸び茂る(?)」(798)
「秦」の字は、字義の説明に国名以外書いてないのですが、字の意味は説明してあった。ノギ篇に使われるあの字「禾(か)」は実をつけた稲穂の意味。上の部分は「春」に似た字で「日」の部分が「臼」になってる字「舂。シュウ。うすづく」。これは臼をかこんで杵を持ち上げて打とうとしてる姿らしい。合わせて、稲が上へ上へと伸びて行く様を表すとか。

「晋 → 進む。抑える。慎む」(506)
二本の矢を後ろ向きにして入れ物に指す象形の字で、挟む、の意。易の64卦のひとつで、地上に明るさの出る、の卦。

「隋 → 祭りの肉のあまり。落ちる。怠る。」(1165)
「月(肉)」と「左」が縦に二つ並んだ字にコザト篇がついた「キ」という字が合わさった文字。「キ」は、くずれて落ちた城壁を表す文字。合わせて細かく裂いた肉の意。なんか変な国名ですが、神聖な捧げもの、という意味でとらえればいいのかな?

「唐 → 大声。大きい。広い。むなしい。俄に。堤、土手。」(204)
「庚」と「口」を合わせた字。庚は杵を両手で持ち上げて突き固める様。口は場所の意味で、合わせて堤の意味。でも唐代よりか、宋代のほうが治水ばっかやってたようなイメージが。

「宋 → 住まい。居る。(?)」(298)
屋内に木のある様を表す字。国名だけに使う。他に用例は無い、とまで書かれてる。ところで趙匡胤の「趙」の字って? これ、国名でもありましたし。

「趙 → 歩くことの遅いさま。越える。小さい。少ない。」(1054)
「走」と「肖」の合わせた文字。「肖」は「小」と「月(肉)」で、骨肉の中の幼い小さいもののことで、似る、という意味。

あとの国名はパス。
ちなみに日本は。

「倭 → 従うさま。従順なさま。うねって遠い。」(93)
なよやかな女性、くねくねと遠いという意味がある。確か、他の辞書だと、体を曲げた姿、とかなんとか書いてあったのもあったような。


ちなみに使った辞典はこれ。



新版 漢語林


『新版 漢語林』

(大修館書店。1987年。1379ページ)



実は、会社にある漢和辞書の方が内容が面白く書かれてるので、買い替えようかなとか思ってる。けど、辞書によって、文字の意味とか違うこと書いてあるから、両方持ってたほうがいいのかな?



参照サイト
大修館書店
http://www.taishukan.co.jp/
infoseekマルチ辞書
http://dictionary.www.infoseek.co.jp/?gr=kj
漢字楽園
http://kanji.ifdef.jp/
漢和辞典漢字辞書漢和辞書(無料)
http://dir.kotoba.jp/ddcat.cgi?k=kanji_dic
中国時代区分表(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%8F%B2%E6%
99%82%E4%BB%A3%E5%8C%BA%E5%88%86%E8%A1%A8
中国の歴史
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

関連記事
超古代文明の超技術モノとは一味違うアトランティス漫画。魚戸おさむ&東周斎雅楽の『イリヤッド』
http://xwablog.exblog.jp/7387489
バチカンが中国と国交樹立交渉開始、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7457672
[PR]
by xwablog | 2007-10-15 01:46 | 日記
それまでのアイルランド史観に一石を投じた一冊。ショーン・オフェイロン『アイルランド 歴史と風土』
『ナイツオブオナー』はやっぱりやってない。代わりに『コサックス2』をやってます(この期に及んで・・・
私がやると、攻略までついつい長くなるので、効率的攻略を考えてたんですが、槍騎兵の大部隊でやるとかなりイイと判明。敵部隊がいない拠点を、落としては確保せずに次々と奪っていく方法で。ホントは竜騎兵でやりたいけど、価格が高いからなぁ。
問題はあんまり楽しくないってことか。一斉射撃も無いし、ヒットアンドアウエイも無いし。

米軍、イラクへ代替輸送経路を検討 トルコの協力拒否備え(CNN)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200710130020.html
いきなりどうこうってことは無いかと思いますが、この手のことで両者の関係が緊張して、いろいろな展開に転がったりとかしないかな。

それはともかく。
最近わけあってアイルランドものを読んでます。

アイルランド 歴史と風土


『アイルランド 歴史と風土』

(ショーン・オフェイロン。訳/橋本槙矩。岩波書店。岩波文庫/赤231-1。1997年。600円。319ページ)
緒言
第一部 根
1 ケルト人とは? 2 偉大な神々の死 3 詩人たちの世界 4 現実の社会
第二部 幹
5 基本的対立 6 ノルマン人の贈物 7 宗教的対立
第三部 六つの枝
8 新農民 9 アングロ・アリリッシュ(英国系アイルランド人) 10 反逆者 11 司祭 12 作家 13 政治家
補遺
原注
訳注

作者は、1900年生まれのアイルランド人で、1916年のイースター蜂起に影響されその後IRAに参加。広報員として活動することになりますが、その内容に疑問を抱き活動から離れていきます。その後復学し、大学を卒業、教師になったりアメリカに留学したりして、作家としても書きはじめます。そして1947年に書いたのが、この『アイルランド(原題/THE IRISH)』です。アイルランド共和国になってイギリス連邦から独立したのは1949年ですから、アイルランド自由国の時代ですね(正確には1937年に国名をアイルランド語の「エール」にしてます。対外的には1949年からはアイルランド共和国ですが、エールという国名は現在も有効らしい)。
当時、アイルランドで出てた本でのアイルランド史についての記述は問題があり、緒言にも「アイルランドの歴史書は民族主義的か愛国的か政治的かあるいは感傷的か、それらのどれかに偏っている。民族的エゴと自己欺瞞に浸っている歴史書か、あるいは、政治的事件の網羅的記録、ないしその資料や原典がほとんどである。」とあります。そうした状況に対抗(というか憂慮して)書かれたのがこの本です。
アイルランド史について語られる時、古くからの「アイルランド人」たちが、ノルマン人やらイギリス人やらによって支配され、何も与えられなかった、しかし、純然たるアイルランド人たちは団結してこれに抵抗し、打ち勝ったという幻想があったのを、そうではないのだと解説した本になっています。
普通の歴史書とはちょっと違っていて、通史というよりも概説とテーマ史に近い感じでしょうか。アイルランド史をひとつの樹木に例え、根っこ→幹→六本の枝、という形でその成り立ちを説明しています。
アイルランド史なんてほとんど知りませんでしたが、細かい事例なんて知らなくても(とういか歴史的事件とかはほとんど紹介してない。その時代がどのような感じだったか、とかそんな感じだけは分かる)面白く読めます。

「アイルランド人」が純粋な単一民族だと考えるのは、そもそも間違いで、結局統一されたことさえない(「至高王」などがいましたが、それは一時的なもの)、諸集団の、諸家がそれぞれに自営する古い時代の様式を保持し続けた人々でした。さらには断続的に流入する外来の人々と文化を吸収し、混成し、現在のアイルランドが成り立っているのだといいます。つまり、外来の人々ノルマン人やイギリス人が破壊や搾取や抑圧しかもたらさなかったというような、悲劇の構図は、独立に至るまでの段階で醸成されたイメージで、実際にはそうでなかったという。このパターンはどこぞの国でも適応できそうですね。こうしたギャップを上手いこと指摘するこの本の読み込ませ力はなかなかのもんかと思われます。


>アイルランド Ireland
ブリテン島の西方のケルト人の島。12世紀にイギリス領となr、1541年王国に昇格。1800年合同法により連合王国に併合。1922年32州のうち南部26州が自治権を確立して、アイルランド自由国となる。49年イギリス連邦から脱退。アイルランド共和国として独立。
(『角川 世界史辞典』P11より抜粋。)


参照サイト
岩波文庫(岩波書店)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/bun/
アイルランド(外務省)
アイルランドの歴史(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%
E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

関連記事
議論好きのギリシア人は、昔から食事の時にもこんな面白い話をする。プルタルコス『食卓歓談集』
http://xwablog.exblog.jp/7564827/
ヴァイキングたちの取引についての考え。熊野聰『ヴァイキングの経済学 略奪・贈与・交易』
http://xwablog.exblog.jp/7560019/
多様だった中世の信仰と迷信の形。ジャン=クロード・シュミット『中世の迷信』
http://xwablog.exblog.jp/7249791
[PR]
by xwablog | 2007-10-14 10:09 | 書庫