デジタル・クワルナフ
  管理人・馬頭(xwablog)。トップページのアドレスはhttp://www.toride.com/~digxwa/
トップ
<   2007年 04月 ( 18 )   > この月の画像一覧
サドロリ幼女カーチャと少女剣士リジーが登場。吉野弘幸&佐藤健悦『聖痕のクェイサー』第2巻。
女だっておっぱい吸って強くなる。

この記事は古い記事です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最近、なんでか知らないけどニコニコ動画に普通に入れるようになりました。やはり、ようつべより高画質でいいですね。ああ、なんか見てるうちにあっという間に時間が過ぎていく。

それはともかく。
『舞-HiME』コンビが放つ授乳漫画(そうなのか?)、『聖痕のクェイサー』の最新刊。

聖痕のクェイサー第2巻_佐藤健悦

『聖痕のクェイサー』第2巻

(吉野弘幸&佐藤健悦。秋田書店。チャンピオンREDコミックス。2007年。533円)
「聖ミハイロフ学園にやってきたエカテリーナ=クラエ(カーチャ)は、アトスから送られてきた銅のクェイサー。しかし彼女は鉄のクェイサーであるサーシャ(アレクサンドル=ニコラエビッチ=ヘル)に積極的に協力するわけでもなく、独自の行動をとる。そんな中、織部まふゆは1人でイコン『サルイ・スーの生神女(しょうしんじょ)』を探しにかつて山辺雄大が所有していた別荘へ向かうのだった・・・」


サディスト幼女・カーチャが登場。美少女にうっとりする変態女子高生・華を調教して下僕とします。成年誌ではないのですが、なかなか微妙なラインまで表現するその心意気に全米が泣いた。
銅のクェイサーであるカーチャは、配線などに使われている銅を使ったり、「赤銅断罪天使」アナスタシアという銅の人形を操ったりもします。なかなか性格がサディスティックなのですが、サーシャの「敵」というわけではありません。それにどうやらロマノフ家との繋がりがあるらしいのですが・・・
敵はカトリック系組織アデプトの重要人物らしきキャラが登場し、「アデプト12使徒」というクェイサーを送り込んでまふゆや燈(とも)を襲います。塩素のクェイサー・クロアは毒ガスの使い手。かつてテレサがクライナ・セルビア人共和国(現在のクロアチア共和国)にいた頃に彼女のいた修道院を襲撃し、虐殺を行った人物でした。
他にもかつて山辺雄大が所有していた山荘にイコンを探しにいったまふゆが出会った少女エリザベスとその師匠・鳳もクェイサーのようです。エリザベスはチタニウムのクェイサーで、巨大な剣エクスカリバーを使います。強敵となりそうですね。

しかしこの巻ではおっぱいから聖乳(ソーマ)を吸うシーンは多くなってるし、レイープされるシーンはあるし、さらには桂木華がカーチャに調教(放置プレイとか鎖・首輪とか、はいてないとか)されるシーンはあるしで、やけにエローくなってます。しかし、独特のノリがあって、いやらしい、という感じではなく、暗くはならないです。明確には書いてないですしね。あのカーチャの銅の鎖が華のどこに繋がってるのかとか。

最後の話「皇女の卵」では、辻堂家が開催した「ロマノフ朝の遺産 ロシア秘宝展」というイベントがあって、そこにまふゆとか燈とかサーシャ(!)がメイド服着て働かされます。この展示会って、たぶん現在江戸東京博物館でやってる特別展「ロシア皇帝の至宝展〜世界遺産クレムリンの奇跡〜」 をネタにしてますよね。ファベルジェ・エッグが出たり、ロシアマフィアの襲撃があったりして、面白かった。

参照サイト
hydra-ca(吉野弘幸公式)
http://www.hydra-ca.com/
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

関連記事
近代ロシアの重要な聖人のひとりサーロフの聖セラフィムの本。『ロシア正教会と聖セラフィム』
http://xwablog.exblog.jp/7480864
警察官による報復テロとその暗闘の決着をつける時が来た。『ハルビン・カフェ』打海文三
http://xwablog.exblog.jp/7537872
母乳を飲んでパワーアップ! 13歳の少年が吸いまくる。吉野弘幸&佐藤健悦『聖痕のクェイサー』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/8121862



デジタル・クワルナフ サイト・トップへ     →web拍手・コメントはこちらへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-30 02:38 | 史劇
歴史家たちの歩んだ人生とその業績を集めた本。刀水書房『20世紀の歴史家たち』世界編・上下巻
池袋_暗雲_20070428

連休のはじまり。昨日は雨が降ってどうなることかと思いましたが、今日はいい天気ですね。まあ、私はほとんど家から出ないでしょうが。同人誌の記事とHPの方の記事を書かないと。

左の写真は、昨日、池袋に行った時に撮影したもの。ちょうど雨が止んだ時間帯に移動してたのですが、今にも降りそうな暗雲とサンシャイン60、その向こう側に見える明るい空のコントラストが素敵でした。
しかし、改めて写真で見ると、池袋の街が爆撃か何かで燃えているようにも。


それはともかく。
この前、『イヴァン雷帝人名辞典』を作った時に、歴史家たちの記事が細かくかけなかったので、ちょっと気になって読んでみました。

20世紀の歴史家たち世界編_刀水書房

『20世紀の歴史家たち』(3)世界編 上

(編者/尾形勇&樺山紘一&木畑洋一。刀水書房。刀水歴史全書45-3。1999年。2800円。印刷/亜細亜印刷。製本/山田製本印刷)

この本の上下巻で紹介している歴史家たちは次の通り。
各人の業績などについて全然知らなかったので、ちょっとまとめてみる。

>アンリ・ピレンヌ
言わずと知れたベルギーのヨーロッパ中世史家。中世都市とかを研究。第1次世界大戦では逮捕され、終戦まで収容所へ。
>フリードリヒ・マイネッケ
プロイセン出身のドイツ史学界の重鎮。ドイツ国民の形成や国家と思想の相互関係について研究。1944年7月の反ヒトラーのクーデターに関知。「国家理性」「文化国民」「国家国民」という言葉を作った、もしくは広めた人。
>ヴェルナー・ゾンバルト
ドイツの歴史家。マルキシズムや歴史上の経済活動と心性の影響について研究し、「資本主義」という言葉を今的な意味ではじめて使った人。
>ラモン・メネンデス・ピダール
スペインの中世史家。エルシド研究で有名。
>梁啓超
早熟の天才で同郷の康有為の右腕。日本に亡命。「史界革命」をとなえた。「奴隷
根性」という言葉を作った人。
>リチャード・ヘンリー・トーニー
インド生まれの英国人。イギリス農業史など。成人教育(生涯教育)の推進者。
>ワシーリー・ミハイロヴィチ・アレクセーエフ
ロシアのシナ学の研究者。ニコライ・ネフスキーの師匠。この記事、どーいうわけか、アレクセーエフじゃなく、ネフスキーのことばかっかり書いてある。
>アンリ・マスペロ
フランスのシナ学の研究者。エジプト史の研究者の息子で、自身もプトレマイオス朝の著作がある。その後は東南アジア史・中国史関連が多い。息子は対ナチのレジスタンス活動家で、逮捕されドイツの収容所で終戦直前に死亡。来日経験有り。
>アーノルド・ジョゼフ・トインビー
イギリスで最も有名な歴史家。メディアによく登場して活躍。基本はギリシャ・ローマ史が専門。「文明」を歴史単位として重視し、そのサイクルやリズムについて記す。池田大作との対談とかもある。創価学会の出してる『第三文明』やら、『比較文明』って雑誌のタイトルもこの人の影響?。「産業革命」という言葉を作った同名のアーノルド・トインビーはこの人の叔父。
>R・E・ウィーラー(モーティマー卿)
イギリスの考古学者で、軍人。インド史学界の創設者。ローマ史、南アジア史などが専門。ナイトを叙勲される。
>E・H・カー
ロンドン生まれの歴史家。イギリスの外交官。国際政治の研究者。『ドストエフスキー』『カール・マルクス』『ミハイル・バクーニン』なども書いた伝記作家。『ソヴィエト・ロシア史』の著者。講演の記録『歴史とは何か』も有名。
>カール・アウグスト・ウィットフォーゲル
ドイツの歴史家、アジア研究家。中国の経済・社会史をマルクス主義的に論じる。治水が人々を組織したという「水の理論」や、中国史における北方の騎馬民族の影響についての「征服王朝論」で有名。
>ノルベルト・エリアス
ユダヤ系ドイツ人で、ナチス時代に亡命。歴史家としては遅咲きで、かつ特異。日常的出来事から社会構造や社会心理を読み解く。『宮廷社会』が有名。
>フェルナン・ブローデル
アナール学派の「法王」。フランス歴史学界の大人物で、歴史学そのものの変革者。ドイツ国境近くのフランス北東部で生まれたユダヤ系フランス人。第二次世界大戦ではライン戦線で1940年に捕虜となり終戦まで収容所。その収容所で『フェリペ二世時代の地中海と地中海世界』を書き上げたという。著作に『地中海』や『物質文明、経済、資本主義』。
>侯外廬
中国古代史・中国思想史の研究者。『資本論』の中国語訳をはじめて行った人物。抗日運動の活動家。
>ヴォルフラム・エーバーハルト
ポツダム生まれの民族学的・社会学的な中国史・中国文化研究者。反ナチ反共の自由主義者。中国の周辺地域との関係にも注目。著作に『中国文明史』など。
>エリック・E・ウィリアムズ
トリニダード・トバゴの黒人で、独立運動の活動家から初代大統領に。当時まったく周辺の出来事として見向きもされなかったカリブ海交易の世界史への影響などを書く。奴隷貿易の衰退は、砂糖プランテーションの衰退による経済的要因だとし、いわゆる人権の影響・人道主義ゆえの「優れた白人の人間性が奴隷制度をなくした」という信仰を痛烈に批判。ヨーロッパにおける産業革命も、黒人奴隷の苦難から生まれた利益なくしてはあり得ないとする。
>フィリップ・アリエス
フランスの日曜歴史家。昔のヨーロッパにおける子供がどう見られていたのかについての本『子供の誕生』など、家族感情の歴史や心性についての本がある。
>楊寛
中国の古代史研究家で、公汎な知識の持ち主。文献考証に優れ、技術・制度・思想などの歴史を本にしている。
>マニング・クラーク
オーストラリアの最も有名な歴史家。シドニー生まれ。オーストラリア史そのものを確立。テレビの人気者。
>エリック・ホブズボーム
エジプトのアレクサンドリア生まれのユダヤ系イギリス人。子供時代はウィーンで成長。ナチス時代になってイギリスに移住。共産主義者。イギリスの労働史や産業についての著作がある。
>ウィリアム・H・マクニール
カナダ生まれのアメリカの歴史家。『西洋の勃興』などで、技術の伝播主義による文明論を書く。文明の興亡に技術面の影響が重視されている。
>マリウス・B・ジャンセン
アメリカの日本研究の重要人物。彼の家はオランダからアメリカに移住した一家。第二次世界大戦時代に陸軍に志願して参戦。途中で命令として日本語の勉強をさせられることに。その後、明治維新史などを研究。
>V・P・ダニーロフ
ソ連の農民史研究者。オレンブルグ州出身。第二次世界大戦では砲兵。終戦後、大学で学び、さらにモスクワで大学院生となるも、学校の政治的理由でネップ時代の研究などを行うことに。不遇。
>ミシェル・フーコー
各界に影響を及ぼしたフランスの思想家。構造主義的哲学者。著作に近代における排除の理論などを書いた『狂気と非理性』や『監獄の誕生』など。
>ナタリ・デイヴィス
ユダヤ系アメリカ人で、社会史や文化史を研究。フランス近世などが中心。
>エドワード・W・サイード
この前亡くなってしまいました。ヨーロッパ人たちの中東・アジアなどを下に見る独善的かつ自己正当化の視点・史観を批判したパレスチナ人。『オリエンタリズム』が有名。
>ロナルド・タカキ
日系二世でハワイ出身。アメリカのマイノリティーを扱った研究が中心。

ここからは下巻(4巻)

>マーク・オーレル・スタイン
シルクロードの探検家として有名。ブダペスト生まれのハンガリー系ユダヤ人。インド学で文献研究で多数の業績があり、またヘレニズム文化の東方への伝播を研究。アレクサンドロス大王の遠征の足跡を追った研究も。カブールのアメリカ大使館で病没。
>マックス・ヴェーバー
ドイツ・エルフルト生まれの政治家の息子。ヨーロッパ経済史の研究者で、プロテスタンティズムが資本主義の形成について書いた『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、各方面に多大な影響を与えた。
>ワシーリー・ウラジーミロヴィチ・バルトリド
ペテルブルクのドイツ系ブルジョワとして生まれ、ペテルブルク大学東洋語学部に入学。その後、ロシア東洋学の研究者として大成。中央アジアにも行って各地を調査。名著『モンゴル侵攻期のトルキスタン』など、著作多数。
>ヨハン・ホイジンガ(ホイジンハ)
オランダ出身で、ライデン大学の教授となり、第一次世界大戦の後にその名を世に知らしめた『中世の秋』を書く。ヨーロッパ中世史における20世紀最大の歴史家とも。1940年、ドイツによって拘束され、強制収容所に送られ、45年に病死。
>ジョルジュ・ルフェーヴル
フランスの歴史家。フランス革命時代の経済史・農政史の研究者。著作に、史料の緻密な調査によって書かれた『ノール県の農民』など。
>リュシアン・フェーヴル
フランスの歴史家・編集者。マルク・ブロックの盟友で、『アナール』の前身を創刊。16世紀ヨーロッパ史の研究者。
>マルセル・グラネ
フランスの中国史研究者。古代の社会史、思想史などが専門。『詩経』の農民的性質に注目。
>マルク・ブロック
アルザス系ユダヤ人の教育者の家系で、熱心なユダヤ教徒。フェーヴルとともに『アナール』を作る。ヨーロッパ中世史研究では『王の奇跡』『封建社会』『フランス農村史の基本性格』といった大作を記し、歴史人類学、社会史学に影響を与える。第二次世界大戦には歩兵大尉として参戦。フランス降伏後は地下組織「自由射手」にて指導的役割。1944年にゲシュタポによって逮捕され、銃殺。
>陳寅恪
中国史の碩学。江西省の医者の家系。アメリカとドイツに留学し、サンスクリット語、パーリ語、チベット語を学ぶ。その後、北京清華学校の先生に。魏・晋・南北朝・隋・唐の歴史、そして仏教史の研究において業績。晩年は不遇。
>顧頡剛
蘇州の名家出身。中国古代史の研究者。
>ハミルトン・アレクサンダー・ロスキーン・ギブ
エジプト・アレクサンドリア生まれのスコットランド人。母親は長老派教会付属学校の教師。現代的なイスラム・中東史研究の生みの親。アラビア学・セム語研究の権威。
>エルンスト・H・カントロヴィチ
プロイセン領だったポーゼン(ポズナニ)生まれのドイツ系ユダヤ人。家はポズナニでも有数の実業家。家業の酒造を継ぐつもりだったが、第一次世界大戦で陸軍砲兵隊に配属。戦後、ベルリン大学、ミュンヘン大学で学び、はじめはイスラム研究などを行う。その後ヨーロッパ史に関する本を書く。著作の『皇帝フリードリヒ二世』はワイマール時代のドイツで最も読まれた歴史書。ナチス時代にイギリスに亡命。また他の名著『国王の二つの身体』を記す。
>シュロム・ドヴ・ゴイテイン
ドイツ生まれのユダヤ人。もとはハンガリー系ユダヤ人のラビの一家。中世イスラム史、経済史の研究者。イスラム世界のユダヤ商人が残したゲニザ文書を調査し、当時の経済について詳細な研究を行う。シオニズム運動に参加し、イスラエル建国後はヘブライ大学に勤める。しかし、のちに米国へ移住。
>ジョゼフ・ニーダム
イギリスの生化学者にして歴史家。中国の科学技術史の大著『中国の科学と文明』を書く。フランシス・ベーコンの言うヨーロッパの三大発明がすでに中国にあったこと、しかしなぜ産業革命や近代科学が中国で起こらなかったか、などを説く。
>ジョン・キング・フェアバンク
アメリカの中国史研究者。中国とアメリカの関係に注目。
>ダーモーダル・D・コーサンビー
インドのゴアに生まれた歴史家にして思想家。マルクス主義者で平和運動家。多才で知られ、数学などの研究もある。インド古代史では、仏教史、サンスクリット語研究、古銭学など。
>アルナルド・ダンテ・モミリアーノ
イタリアのユダヤ人。トリノ大学で学びトゥキュディデスについて論文を書く。その後、教授になるもファシズムの台頭でイギリスに職を得る。両親はドイツの強制収容所で死亡。ヘロドトス研究をはじめ、古代史に関する膨大な研究業績があるものの、日本での紹介は遅れている。
どうでもいいですが、この紹介文を書いた木村凌二氏は塩野七生氏の『ローマ人の物語』の駄目さ、歴史叙述の恣意性に対して非常に批判的に書いてますが、あんなのより先にモミリアーノを!と言いたいのでしょう。
>エドウィン・O・ライシャワー
アメリカ人の宣教師の息子として日本で生まれた。日本を西洋に紹介した日本史研究者。日本の封建制をヨーロッパの封建制に似たものととらえて考えた。また、日本の封建制は近代化を阻害ではなく助長したとも。日本の近代化と、その後の戦争に至る失敗の原因を探った。
>陳夢家
中国のキリスト教徒の息子として生まれ、中央大学卒業後、外国に留学。帰国して甲骨文字・古代金文・青銅器の研究などを行う。晩年は不遇。基本的に中国の史家は、文革のせいで大概、晩年は不遇となる。
>モーゼス・フィンリー
ユダヤ系アメリカ人でニューヨーク生まれ。名門のユダヤ人の家系。マルクス主義の影響を受け、古代ギリシアの奴隷制の研究や古代経済史の研究を行う。現在のギリシア史研究家には彼の弟子が多い。
>ハリル・イナルジク
トルコの歴史家で一家はクリミア・タタールの家系。オスマン帝国史における最大の研究者。マルクス史観やアナール派の影響を受けた。西欧の東洋観から語られたオスマン史を覆し、オスマン帝国発展の原因を説明。
>エドワード・パーマ・トムスン
イギリスの歴史家。父はリベラルだったが、兄とエドワードは共産党員。兄は、第二次世界大戦でバルカン半島の反ファシスト運動に将校として参加して捕らえられ、処刑されている。エドワード自身も参戦し、ユーゴスラヴィアに従軍。イギリス近代史を研究し、『イングランド労働者階級の形成』を書く。「モラル・エコノミー」「ラフ・ミュージック」「磁場」などの用語を使う。核廃絶、平和運動家。
>アーロン・ヤコヴレヴィチ・グレーヴィチ
モスクワ生まれのユダヤ人。ロシアの中世ヨーロッパ史研究家。『中世文化のカテゴリー』で名声を博す。イギリス初期中世史の研究からはじめ、後に北欧史、とくにバイキングについて研究を行う。著作に『バイキング遠征誌』『エッダとサガ』など。ソヴィエト時代にも活躍。
>エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ
フランスの中世史家。アナール派の第三世代の旗手。『モンタイユー』が大ベストセラーとなる。心性史、社会史で鋭い研究を多く残し、農業史経済史を気候環境の点からも研究。
>ハンス・ウルリヒ・ヴェーラー
ドイツの歴史家。第二次世界大戦の時は終戦間際、13歳で国民少年兵として参戦。ドイツ帝国などのドイツ近代史の研究者。
>レイナルド・C・イレート
マニラ生まれのフィリピン人。近代フィリピン史の研究者で、オリエンタリズム批判を行う。


この記事書くためにもう一度読みながらだったから、えらい時間がかかりました。
ともかく、人に歴史有り、歴史家に歴史有り、といった感じで非常に面白かったです。激動の時代といえばそれまでですが、多くの歴史家さえもが歴史的な流れの中でドラマチックに生きているのを見ると、なんだか考えさせられます。
また、いろいろな主義主張、論説といったものが、その人の生き様から出ているというのをより強く感じた一冊でした。

この『20世紀の歴史家たち』のシリーズは日本編を含めて全5巻で、去年完結したようです。

この本を読んでから、ここで紹介された歴史家の著作がむしょーに読みたくなりました。何から読もうかな。


なんか、この記事書いてる間中、ずっと鼻の中がくすぐったく&痒くてたまりませんでした。鼻毛がさわさわする。

参照サイト
刀水書房
http://www.tousuishobou.com/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
関連記事
人口減少について、の記事。今年中に人口減少か。マイナス1万人の公算だとか。
http://xwablog.exblog.jp/8852687
鳴り響くファンファーレが知らせるのは、ドツボに嵌まったロイヤルロマンス。『プライベート・プリンス』
http://xwablog.exblog.jp/7751535
[PR]
by xwablog | 2007-04-29 03:54 | 書庫
ベーリング海峡にトンネルという話とか、ナウシカに出てきそうなキノコとか。ニュースをいくつか。20070427
最近のニュースからあつめたネタ。

なんか、SFみたいな話だ。

ベーリング海底にトンネル計画、米ロ結び100キロ越
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200704250036.html
「米国アラスカ州とロシア東部チュトコ半島を隔てるベーリング海峡の海底に、地下トンネルを造る計画が持ち上がっている。これまでにも計画はあったが、冷戦下の米ロが協力することはなく、棚上げ状態だった。しかし、冷戦が終了し、改めてトンネルの利便性に注目が浴びている。各国のトンネル建造推進者ら24日、モスクワで会合を開き、トンネル計画の着手に向け、6月にドイツで開かれる主要国首脳会議(G8)で、各国政府にトンネル建造着手に向け、強く働き掛けていく方針を決めた。」(CNNより抜粋。)

109キロの世界最長のトンネル。現在最長は英仏海峡トンネルの50キロ。
調査に10年、開通までさらに20年だそうですが、開通直後にテロでおじゃんとかなったりして。
そういえば、昔ベーリング海峡にダムを造って発電所を建設するというSFありませんでしたっけ? 


アムールヒョウが絶滅寸前 野生に25頭と WWF
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200704200018.html
「極東ロシア沿海州に生息するアムールヒョウが、絶滅寸前の危機にある。今年2月から3月にかけて、同地域を現地調査した世界自然保護基金(WWF)は18日、野生での生息数は25─34頭だとして、保護対策の強化を訴えている。」(CNNより抜粋。)

前にNHKの番組で見た時、ああ、こりゃ早いうちに絶滅しちゃうな、とは思ったものの、今でも「保護」という段階なんですね。
そういや、あの番組、ソ連軍の自然破壊を原因にしようしようという作りになってたような。理由として偏りすぎじゃないのか?


「空き交番」ゼロ達成=3年で1925カ所解消−勤務員は1割増・警察庁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007042600260
「警察官の不在が常態化した「空き交番」が、2004年から3年間で1925カ所解消され、今月1日現在でゼロとなったことが26日、警察庁のまとめで分かった。」(時事通信より抜粋。)

最近、近場の交番にいっつもおまわりがいます。2人いる時もあるくらい。確かに人をいるようにさせるつもりなのかもしれない。

化石ネタふたつ。

恐竜の皮膚痕残った化石発見・国内初、27日から一般公開
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070426AT1G2600D26042007.html
「福井県立恐竜博物館は26日、同県勝山市の約1億2000万年前の地層から、恐竜の皮膚痕が残った化石を発見したと発表した。同博物館は「恐竜の体を覆う皮膚痕の発見は国内では初めて」としており、27日から一般公開する。」(NIKKEI NETより抜粋。)


高さ8メートル!のキノコだった=約4億年前の謎の化石−米シカゴ大など
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%B2%BD%C0%D0&k=2007042501077
「19世紀半ばにカナダなどで発見された約4億年前(デボン紀)の長さ8メートル前後の生物化石は、巨大なキノコ類だったと、米国のシカゴ大や自然史博物館などの研究チームが25日までに米地質学会誌に発表した。」(時事通信より抜粋。)

8メートルのキノコって・・・すげー、まるで『風の谷のナウシカ』に出てくる腐海の植物みたいだ。


「モナリザの住所」を特定・イタリアの研究者
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=STXKC0045%2024042007&g=K1&d=20070424
「レオナルド・ダビンチ(1452―1519)が名作「モナリザ」のモデルにしたとされる女性、リザ・ゲラルディーニが住んでいた家と生家の住所が、イタリア研究者の調査で判明した。ともにフィレンツェ市の中心部。ANSA通信が23日、伝えた。」(NIKKEI NETより抜粋。)

リザ・ゲラルディーニは裕福な商人の妻で、「それによると、リザは16歳で結婚してから死亡する2年前までの1495―1540年にかけ、ドゥオモ(大聖堂)近くにあるストゥーファ通りの屋敷に住んだ」とのこと。さすがに建物自体は現存してないそうです。


日本大使館人質事件から10年、ペルーで追悼式典
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1G2300O%2023042007&g=K1&d=20070423
「左翼ゲリラにより人質72人が127日間拘束され、武力突入で犯人14人全員、人質ら3人の計17人の死者を出した在ペルー日本大使公邸人質事件の解決から22日で10年を迎え、ペルー軍主催の記念式典が首都リマ南部の軍施設で開かれた。」(NIKKEI NETより抜粋。)

そうか~、もう10年か。なつかしい。
しかし、「元人質が参加した軍事パレードの後、突入訓練に使われ、今は博物館として保存されている大使公邸のレプリカで、特殊部隊による突入を再現するパフォーマンスも行われた。」ってあるけど、なんか人死にも出た事件なのに、こうしたパフォーマンスが行われるというのも面白い。


5人目の宇宙旅行者が帰還=富豪のシモニーさん
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_sci&k=20070422012060a
「上5人目の宇宙旅行者となった米マイクロソフト社の元ソフト開発者で大富豪のチャールズ・シモニーさん(58)が21日、カザフスタンに無事帰還し、約2週間にわたった国際宇宙ステーション(ISS)への旅は非常に素晴らしかったと語った。(写真は、地球に帰還したシモニーさん)」(時事通信より抜粋。)

旅行費は2500万ドル(約29億5000万円)とのこと。うう、確かに宇宙旅行なんてのは最高だし、私めも行けることなら行ってみたい。しかしその額って、何度ロシア旅行ができることか。


プーチン氏、退任示唆?
http://www.jiji.com/jc/p?id=20070426215445-5193884
「「来年の年次教書演説は別の大統領が行うだろう」と語った。」(時事通信より抜粋。)

年次教書演説の写真の記事から。そういえば、前に「プーチン大統領3選へ改憲を=任期延長も−ロ上院議長が提案」という記事を紹介しましたが、どうやらこれについては思い違いをしていたようで、プーチンが配下の議員にそういわせたとか、周囲がそう言っていると感じてしまってましたが、このミロノフ上院議員が、自分がすでに二選されているので、自分の三選を考えて、プーチンも三選されちゃったりするのがいいんじゃないの? みたいな感じで勝手に言ってるだけらしいです。ニュース記事書く時は背景とか知らないとダメですね~。


関連記事
スウェーデン国王来日。イランの英兵捕虜問題。他、ニュースいくつか
http://xwablog.exblog.jp/10546126/


デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-27 01:57 | ニュース
母乳を飲んでパワーアップ! 13歳の少年が吸いまくる。吉野弘幸&佐藤健悦『聖痕のクェイサー』第1巻
この記事は古い記事です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は奥野さんがとりあえず帰宅するというので、いっしょにご飯食べました。近場のパスタ&ピザ屋だったんですが、なかなかよかったです。しかし、このお店のウェイターさんがなんか・・・なんというか、かなりの色男なんですが、オカマくさいというか・・・。しかも、シャツのボタン外して胸元開けまくりで、乳首まで見えるサービスショット付きでした。(サービス?)

それはともかく。乳首繋がりということで。
『チャンピオンRED』連載中の学園アクション漫画『聖痕のクェイサー』をご紹介。作者は『舞-HiME』の漫画版のコンビ、原作・吉野弘幸氏と作画・佐藤健悦氏です。

聖痕のクェイサー第1巻_佐藤健悦

『聖痕のクェイサー(せいこんのクェイサー)』第1巻

(吉野弘幸&佐藤健悦。秋田書店。チャンピオンREDコミックス。2007年。533円。印刷/大日本印刷)
「聖ミハイロフ学園の元理事長の娘・山辺燈(とも)と彼女の家の召使いだった織部まふゆ。彼女たちは理事長が代わりお情けで寮に住まわせてもらっている身であり、クラスの皆からはいじめられていた。そんな2人の前に現れたのは、ロシアからやってきた銀髪緑眼の少年・サーシャ(アレクサンドル=ニコラエビッチ=ヘル)だった。まふゆは附近で起きていた連続婦女暴行事件の犯人らしき怪しげな人物に襲われていたところを、サーシャによって助けられる。彼は司る元素ごとの不思議な力を使う『クェイサー』という存在の1人・致命者サーシャと呼ばれる者だったのだ。彼に敵対する黄金のクェイサーの配下たちは『サルイ・スーの生神女(しょうしんじょ)』という聖像(イコン)を狙い、その関係者だと思われるまふゆと燈はこの戦いに巻き込まれていくのだった・・・」


この漫画では、凄く珍しいことですが、東方正教会系(この場合はロシア正教?)のネタが漫画に使われています。まあ、おかしなところはいっぱいありますが。
この「クェイサー」と呼ばれる人々が、奇蹟の力でそれぞれ司る各元素を操って、異能の戦いを繰り広げるという感じの漫画です。主人公のサーシャは鉄(ジェリーザ)で、一巻に登場する敵はマグネシウムのクェイサーとなっています。
そして各所で話題になってますが、この漫画のキモとして、彼らクェイサーたちは、力を得るためには女性の母乳を吸わなければならない(!)というのがありまして、その母乳「聖乳(ソーマ)」を提供してくれる生神女(マリア)となって女性たちがクェイサーを助ける、みたいな構造になってます。
いやー、しかし、おっぱい吸ってパワーアップって、少年誌としてどうなんでしょうね(笑)。面白いけど。
ヒロインのまふゆは気の強い剣道少女で、捨て子で学園の元理事長だった燈の父親に拾われ、燈の家のメイドとなっていたということがあって、燈の山辺家が困窮して理事長じゃなくなっても、彼女にびったり、という幼なじみ兼王子-姫関係という感じなんですが、山辺の次の理事長の娘である辻堂美由梨や華が彼女たちをいじめ抜きます。
そんな中、2人は、倒れていた少年・サーシャを助けることになり、クェイサーの戦いに関わりはじめます。それは山辺燈の父親が隠した聖像画(イコン)『サルイ・スーの生神女(ツァーリツィンの生神女)』を黄金のクェイサーたち「アデプト」の12使徒が狙い、それを守るために「アトス」からサーシャたちが派遣されて来たということなのです。そして、サーシャは13歳なんですが、飛び級で聖ミハイロフ学園に転校してきて、彼女たちの同級生になるわけです。
マグネシウムを使う敵クェイサーは、どうやら学校内にいる人物らしいのですが、敵を見付ける前に燈が入浴中に攫われてしまいます。仮面を被った敵と戦う中、ついにサーシャは勝利します。
まだ、まふゆは何か特別な能力は出してませんが、燈は敵側の大将と思われる黄金のクェイサーによって呪詛の聖釘というものをやられていて、どんどん衰弱してしまうようなので、まふゆはサーシャに協力することを決め、同居することになるのですが・・・・今後の展開が楽しみです。

ちなみに、これを見た奥野さんからの指摘なんですが、サーシャ初登場シーンのとこで、燈を見て「オーリャ・・・」と言うのですが、スペルが「ОПЯ・・・」となっていて、これじゃ「オーピャ」だと。つまり、本来は「Л(エル。アルファベットのLにあたる文字)」と「П(ペー。アルファベットのPにあたる文字)」が似てるから間違えたんだろうとのこと。あと、ロシア語で「NO」にあたる「Нет(ニェット)」が、「Неt」になってたとか、ボルシチのことを「Ворщ」にしてたりとか、簡単なロシア語の間違いが見られるようです。
しかし、こうした凡ミスはあるものの、用語に「致命者(正教系で殉教者のこと)」とか、「生神女(聖母のこと)」とか、そういう雰囲気を上手く出す用語を使っていたり、『ロストフ年代記』というのは創作だろうけど、その中に出てくるサルイ・スーというのも実際に黄色い水の意味だとか。ツァリーツィンが、地名がのちにロシア語の似た音で置き換えられて「ツァリーツィン(皇后の街)」つけられたけど、タタール系の言葉での元の語源が「ツアリ(tzari。黄色)」と「ツ(tzu。水、川)」の合わさった地名だったというのもホントみたい。
かなり頑張ってるようで、なかなか読み応えはあります。

ともかく、今までにない授乳アクション漫画ということで注目していきましょう。とりあえず、第2巻はすでに買いましたよ。


参照サイト
hydra-ca(吉野弘幸公式)
http://www.hydra-ca.com/
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

関連記事
近代ロシアの重要な聖人のひとりサーロフの聖セラフィムの本。『ロシア正教会と聖セラフィム』
http://xwablog.exblog.jp/7480864
警察官による報復テロとその暗闘の決着をつける時が来た。『ハルビン・カフェ』打海文三
http://xwablog.exblog.jp/7537872

この記事へのコメント

(蒸しぱんさんのコメントがありました。

>いちご
あの雑誌ちょっとやりすぎのような気も。

>エロなのか心霊ものなのか
エロと心霊の親和性はなかなか高い!
しかし、なんですかこの半成年誌は!!
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月26日 00:59
[PR]
by xwablog | 2007-04-25 02:31 | 史劇
職業と社会的地位の関係。その定義と変遷と要因についての考察。ミネルヴァ書房『ステイタスと職業』
職業と社会的地位の関係。その定義と変遷と要因についての考察。MINERVA西洋史ライブラリー20『ステイタスと職業 社会はどのように編成されていたか』

最近は降ったり止んだりで忙しい天気ですね。1週間ほど前、風の強い雨の日にいっつも使っていた折り畳み傘が壊れてしまっていたのですが、今日やっと新しいのを買いました。ユニクロで安物を買ったのですが、その時傘の売り方が少し妙でした。一個だと590円。二個だと1000円だそうです。傘を二個同時に買うという状況ってのがよくわかりません。買い溜め?

それはともかく。
この記事、はじめは『攻殻機動隊SSS』の人口問題の話に繋げて書いてたのですが、途中で切り離したやつです。

この本は何気なく手にとったのですが、かなり当たりの本。

ステイタスと職業_前川和也

『ステイタスと職業 社会はどのように編成されていたか』

(前川和也/編著。ミネルヴァ書房。MINERVA西洋史ライブラリー20。1997年。5150円)
1・社会編成のイデオロギー
第1章・古代シュメールの社会編成
第2章・近世イギリスにおけるステイタス基準の展開(川北稔)
第3章・ロワゾー『身分論』の世界
第4章・近世ポーランドの社会成層観(小山哲)
2・ステイタスをめぐる意識
第5章・1184年のマインツ宮廷祝祭と騎士身分(服部良久)
第6章・商業デロジアンス規範の生成
第7章・「危険ユエニ説教スベカラズ」
第8章・二つのカースト・モデルと現世放棄
3・職業の専門性とステイタス
第9章・10-11世紀コンスタンティノープルの公証人(井上浩一)
第10章・法学者オドフレドゥスをめぐるステイタスの諸相
第11章・大学の貴族化と法学部
第12章・研究と教育のはざまで
第13章・農村の職業と労働経験の意味
4・周縁性と差別
第14章・中世末期ドイツ都市共同体と周縁集団
第15章・日本中世の地縁的・職能別共同体と被差別民

それぞれ別の人が書いた論文集みたいな本。
『ステイタスと職業』は、歴史的にその当時の人が、職業によってどのような地位として扱われていたのか、ということに焦点を当てた本で、興味深い話がいっぱいです。


この中の「近世イギリスにおけるステイタス基準の展開」に人口減少が問題視された18世紀のイギリスの例がのってました。

「18世紀後半のイギリスでは、いわゆる『人口論争』が展開した。聖職者ブラケンリッジ Rev. Brackenridge 師の論文に始まったこの論争は、要するにイギリスでは人口が減少しつつあり、兵士や労働力としてのマンパワーの補給が、いずれ決定的に危機に瀕することになろうという、ブラケンリッジ博士の主張を軸とするものであった。」(P40より抜粋。)

やはりこうした人口減少の時には、時代に関係なく、「マンパワーが必要を満たせない」ということが問題視されるということか?
ちなみにこのイギリスの場合は1801年にセンサス(人口調査・戸籍調査)が行われて論争は収束したらしいです。
あと、このイギリスの人口減少の一因として、アメリカなどへの移民があるとされていました。この時代のイギリスはそういう意味で非常に特殊なのでは?

この前記事書いた『江戸の情報力 ウェブ化と知の流通』の中でも人口調査の話がありました。武士たちの家系についての報告を提出させたり、町の人口を調査したりで、都市部での人口などについてはだいたい実数に似た数字が出てます。けど、なぜか日本の総人口を算出すると二億を越えてしまっていました。なんで?(ちなみに江戸時代の日本の人口は2500万弱もしくは3200万人程度で安定していたようです。)

日本の人口についてのサイトによると、

「また,歴史人口学研究者・上智大学教授の鬼頭宏氏の「人口から読む日本の歴史」(講談社学術文庫)によると,この2千年間の日本の人口は,紀元前後の弥生時代が60万人程度,奈良時代(750年)450万人,関ヶ原の合戦当時(1600年)1,200万人,江戸時代(1700年)3,230万人程度ということです。」

「現在の人口減少は日本が経験する歴史上4回目の減少化ということです。速水融・宮本又郎著「概説17−18世紀−日本経済史1−岩波書店」によると,農業技術は18世紀の前半(1730年頃)に人口はピークに達し,以後は僅かしか伸びなかったとあります。」

「近年の人口は,日露戦争の直前の1900年で約4,300万人,1926年が5,970万人。」

だそうです。

ところで、面白いことに紀元前の段階では日本の人口の大部分は東日本に住んでいたそうです。

「文化人類学者・小山修三氏(国立民俗博物館名誉教授)によると,縄文時代中期(紀元前3~2000年前)の日本列島の人口は約26万人,その91%が東日本に住んでいた−−との見解を示しています。(出典:発掘された古代史−日本文芸社刊)」

なんで西日本に人口が少なかったんでしょ? 西南のほうが住みやすいと思うのですが。

話が飛び飛びになりましたが、『ステイタスと職業』では別に人口問題については書いてないので、また別のヨーロッパの人口についての本が必要ですね。ここらへんのネタも楽しい。


ちなみにイギリスのステイタス(身分・地位)についての話は他にも面白い話がのってました。
近世のイギリスにおいては、土地所有の多少によってステイタスが決まっていた中世的社会観から、それだけでは決定しずらくなった社会、職業がステイタスの要素の一部とする社会への変容がみられるとのこと。

土地を多く持つ→地位(身分)が高い  持ってる土地が少ない→地位が低い

という単純な構造から、社会の複雑化などによって単純な判定ができなくなって、職種や収入という要素が導入されてくる。逆に言うと都市生活者や農村の周縁集団には、身分を判断するのための基準が収入や職業くらいしかなかったということ。(そして、それは「身分」から「階級」への社会区分の転換を生むようになり、現在にも続く階級社会を構築していくようになるという感じ?)
で、17世紀くらいになると社会の中にそうした単純に分類できない層ができてきたことと関係して、徐々に「中流」というものが考え出されるようになります。それは社会上層のジェントルマンたちでもなく、隷属的な下層民でもない、まさに中間的な人たちです。しかし、「中流」という概念は、便宜上生み出されたものであるので、その定義はかなり曖昧なものでした。(そもそも中流は「身分・階級」といったものではなく、社会的階層を比較的に区分する時に使われる言葉でしかない)
イギリスにおいては基本的に

「ジェントルマン(紳士。名士。土地経営者) = 上流・上等」
「マン(人間。ジェントルマンではない人々) = 下流・下等・劣等」

という明確な二分化があって、この分け方の概念は残存しつづけました。だから、18世紀になっても、社会的上昇を目指すのであれば、資本家となることよりも、ジェントルマンを目指すべきと考えられたようです。

「デフォーの『ロビンソン・クルーソー漂流記』の主人公は、自分たちの属する『中流』の階層こそはもっとも生活の安定した、幸福な階層なのだという父親の説得を振りきって、ヨークシアの港町ハルをあとにして海に出た。このくだりは、かつて大塚久雄によって取りあげられ、ロビンソンは(産業)資本家に上昇していく『ヨーマンの似姿』だとされた。しかし、『中流』に安んじることを拒否したロビンソンが産業資本家などをめざすはずもなく、『ジェントルマン』への上昇転化こそが、作者自身の強い願望であり、したがって主人公の意思であったことは、デフォーの関連の著作をみれば疑問の余地なく明白である。
にもかかわらず、このような強引な解釈が、歴史学の世界ばかりか、文学の世界にまで無批判にとりいれられてきた背景は何か。そこには、なぜか、わが国の学界にきわめて強い『中流』信仰がある。否、この信仰はわが国ばかりか、英米の学界においても、強力に作用してきた。」

つまり産業資本家というものは、ジェントルマンではない階級の富裕な人々であって、「中流」から産業資本家になったとしても同じ社会階層内における移動というわけです。
そして、流動的な概念でくくられた中流の内部において、独自の判定基準がつくられることにもなります。それが身分や土地所有という原理に代わる、所得や職種の原理ということ。

「こうして、土地をなかなか離れられなかったイギリスのステイタス構造は、早くに17世紀後半から、決定的には18世紀末を境に、本質的に生活様式の問題に転換する。」

さらには、18世紀末から19世紀に入ってくると、収入がいくらあるか、資産がどれくらいか、ということとともに、その金をどのように使うか、つまりチャリティなどで、どれだけ社会に貢献するためにお金を使っているか、がその人の素晴らしさを表現することになる。生活パターンが表す「富者の責任論」というわけです。
イギリスの職業とステイタス、そして身分についての面白いお話でした。


次はフランスの話。
「第3章・ロワゾー『身分論』の世界」は16-17世紀のフランスで『身分論』という本を書いたロワゾーという法学者の著作などから当時の状況・心性を考えるというもの。
これもやはりかなり面白く、職業についてもですが、フランス王権についての考え方という点でも興味深い。

「すべて、ものごとには、よいしきたりと、それを方向づけるために、秩序が必要である。この世界自体が、ラテン語でそのように(秩序と)呼ばれるもの、そのすばらしい配置の飾りつけと恩恵によっているのである」(P60より抜粋。)

ロワゾーは自著の『身分論』の冒頭部分でこう言っていて、世界の秩序という理路整然としたものが、世界を支配している、という考えに立っていたようです。それは当時の法曹界全般での共通認識だったとも。
しかし、ロワゾーは同時に当時の変化の大きな時代に対して前向きな考えももっていたようで、新興貴族とかに肯定的。
彼自身は、身分とは何であるのか、について「ある種の『品位』」「名誉ある資格」「地位と官職と所領にいたるための特別の適性や能力」「身分とは、公権力への適性をともなった品位である」などと書いています。このことから、彼は「品位」の上位概念として「身分」というものを考えていたようです。
彼にとっては身分とは、社会的地位で通常その個人一代だけのものであり、唯一それが世襲できるのは貴族だけでした。身分というものが、領地や官職といったものとの違いがそこにあるとしています。それゆえ、身分を手に入れた人間は、それを周囲の人々に分かってもらわなければならない、ということになります。それは聖職者の叙任、博士号の授与、親方のギルド参入の儀式といったもので、「盛儀」となって派手に行わなければなりません。そうやって、社会に認知してもらうのです。
この話はとても興味深かったです。自分の身分の「周知」こそが、自分の身分を確かにするというわけです。当時の社会の自己表現の制限とか、行動規定、逆に自己主張の強さといったものは、こうした自己の存在を周囲が決定するという感覚の強さによって生じたものなのかもしれませんね。

一番の目当てだった話が、「近世ポーランドの社会成層観」なんですが、これもよかったです。
16~18世紀あたりのポーランドにおける社会を構成する人々を、どのようにして分類していたか、といったことを、徴税などの公文書や、当時の本やパンフレットにおける分類の仕方によって探るという内容。
いわゆる印欧語系諸民族の中によく出る「聖職者・戦士・農民」の三身分という分類もポーランドにある身分の考え方に影響してましたが、「国王・元老院・騎士身分」という分け方もあったようです。それぞれが君主政・貴族政・民主政を代表する政体の合一がポーランドという国家を形成しているという考え。その場合、都市民・農民といった下層民たちはまったく国民の中に含まれていないわけです。ここで面白いのは、国王がそれひとつで一つの「身分」を成しているとみなされるところです。それはポーランドが選挙王制であることも考えるとより興味深いかと。
ほかに面白かったのは、ある木版画に登場する人々だと「行商の女、靴職人、ユダヤ人、金細工師、理髪師、商人、画家、アルメニア人、肉屋、楽士、仕立て屋、居酒屋の女将、薬屋」といった職業などが登場します。ユダヤ人やアルメニア人が、職業別の列記の中に登場するというのはヨーロッパではよくみかけますね。しかし、ポーランドの課税のためのカテゴリーの中には、「ワラキア農民」「オランダ人入植者」「タタール」「ジプシー」「スコットランド人」がいたりします。
ちなみに、タタール人は軍事勤務をしていたようです。

他にも面白い記事がいっぱいありました。紹介しきれないのが残念。
また読もう。


ところで、ドイツ傭兵の「ランツクネヒト」は、クネヒトってあるから、「~の奉公人」って意味? ランツってなんだろ?


参照サイト
ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/
日本の人口と人口問題
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/area/population/popu_1.htm
注目サイト
ガチャピン日記(フジテレビの公式のやつ)
http://gachapin.fujitvkidsclub.jp/

関連記事
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408
哀れみと施しの交換経済。中世ドイツの乞食や詐欺師についての本『放浪者の書 博打うち 娼婦 ペテン師』
http://xwablog.exblog.jp/10538361


この記事へのコメント

>ランツってなんだろ?
Lands
直訳すると国だわな、ラントってやつ。英語だとカントリー?
Posted by モーリー at 2007年04月27日 02:50

>ランツ
「Lands」だからまんま英語のlandと同じか?
けど、「ランツ」+「クネヒト」となった、その由来というか、「ランツクネヒト」の意味するところが知りたい。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月27日 03:34

>Land
1--国、2---土地、3---陸、4---田舎、5---地方、6---州。だそうです。
ドイツ帝国時代になってから「州」の意味が使われはじめというから、これは外せるようです。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月27日 03:59

ネットの書き込みに要注意! 民家が一晩で廃墟と化す(痛いニュース)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/965399.html
「ネットの書き込みに要注意! 民家が一晩で廃墟と化す
英国北東部ダラムに住む17歳の少女が、両親不在の間、家でパーティーを開こうとインターネット上に書き込みをしたところ、酒やクスリに溺れた見知らぬ若者たちが200人ほど押しかけ、家をめちゃくちゃにしていったという。」

これの書き込みで、みんな「イギリスは紳士の国」とか書いてますが、イギリスの紳士とはかなり限られた人々のことを言うのであって、この家に来たであろう下層階級の人々はまずそもそも「紳士」という概念に当てはまらないのですよ。だからまず「紳士」というものの認識そのものが間違ってるかと。
まあ、来た200人の中に本当に紳士がいた可能性がなきにしもあらずなのでどうともいえませんが。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月30日 00:19


デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-24 01:52 | 書庫
ロシアのエリツィン前大統領が死去しました。ほら、あのダンスの人。(ぇー。享年76歳
4月23日の夜にこんなニュースを聞いて驚きました。

エリツィン前ロシア大統領が死去
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070423AT2U1605123042007.html
「ロシア民主化の旗手で、ソ連崩壊以降のロシアを指導してきたボリス・エリツィン前大統領が死亡したことが23日わかった。ロシア大統領府スポークスマンの話としてAP通信などが伝えた。76歳だった。」(NIKKEI NETより抜粋。)

今ちょうど奥野さんがウチに来ているのですが、奥野さんが電話で話してる時の内容で知りました。
いや、びっくり。
でも、心臓が悪い悪いゆってたのに、76歳まで生きれば長生きした方じゃないかと。
激動の時代の人でしたが、あのクーデター時が絶頂期で、それからの駄目っぷりが人気を落としまくりましたね。
あの衝撃の引退から後は、政治的な発言とかはほとんどしないで、テニスの試合を観覧するとかでニュースになるような人になってたそうです。

まあ、お疲れさまでした。


あとついでに面白いニュース。
17歳のブロンド美少女が欧州のアマレス競技会で3位に終わるも、併設の美人判定で“金メダル”
http://rate.livedoor.biz/archives/50374110.html

ブルガリアでのレスリングの大会で、三位になった選手が、大会側から美人だったので特別賞を貰ったという話。
なんでも、東欧ではレスリングの大会だけど、美人賞が併設されている場合があるとか。どんな経緯でそういうのが出来て広まったんでしょうね~。


関連記事


この記事へのコメント
>ボリス・エリツィン前大統

そういえば引退してからは目立たなくなりましたね。
プーチンさんを「飼い犬」にして院政しようとしていたわけでもなかったようですが、家庭の方ではニュースな感じの娘が・・・CBSニュースあたりで「酒乱」とか書かれて散々だったような。

人生の末期に酒に溺れる・・・ロシア人らしい????>ニュースで「ロシア人らしい男」と言われていたが

そういえば引退したのは21世紀直前だったのですね・・・早いものだ。
Posted by 大鴉 at 2007年04月25日 00:57

>院政
もうあの段階ではやる気力もなかったのでは。隠居して元気取り戻した感じはありましたが。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月26日 00:56


エリツィン葬儀:プーチン大統領ら5000人参列
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070426k0000m030057000c.html
「23日死去したロシアのエリツィン前大統領の葬儀が25日、モスクワの救世主キリスト大聖堂で行われた。プーチン大統領らロシア指導部、エリツィン政権当時の閣僚らのほか、クリントン前米大統領、ブッシュ元米大統領、ケーラー独大統領ら約5000人が参列し、ロシアの初代大統領として激動の時代を生き抜いた故人をしのんだ。」(毎日新聞より抜粋。)

モスクワのノヴォデヴィチ修道院の墓地に埋葬されるそうです。この墓地はでっかくて、しかも有名人ばかりで凄いですよ~。
しかし、毎日新聞の記事で参列した各国首脳クラスの要人たちを挙げる時、ケーラー出して、なんでルカシェンコとかシェワルナゼとかナザルバエフとかも紹介しないんでしょうね。けど、メージャーが来てるとは思わなかった。


米大統領:軽快なステップ…舞踏団と一緒に踊る
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/photojournal/news/20070426k0000e030044000c.html
なんか、この写真、ボリスを思い出したYO。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月26日 21:41


デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-23 01:50 | ニュース
多様だった中世の信仰と迷信の形。ジャン=クロード・シュミット『中世の迷信』
これも一応、古い記事。
この『中世の迷信』は図書館で借りたのですが、良かったので、買いました。もう絶版っぽいので、古本屋巡ってやっと見付けました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2007年04月21日
「迷信が今日、農民たちの中に生き続けている」多様だった中世の信仰と迷信の形。ジャン=クロード・シュミット『中世の迷信』

今日ニュース見たら、「ひきこもりが死んでお詫びをしたいと言っている」とあったので、なかなか殊勝なニートじゃないか、とか思ったら、そうじゃなかった。

それはともかく。
ヨーロッパの「迷信」の歴史的思想的な流れについて語った一冊。

中世の迷信 ジャンクロード・シュミット


『中世の迷信』

(ジャン=クロード・シュミット。翻訳/松村剛。白水社。1998年。2800円。印刷/精興社)
第1章 ローマとラテン教父における「迷信」概念の基礎
第2章 異教から「迷信」へ
    異教徒の改宗-----ひとつの模範
    「迷信」------キリスト教化の副産物
第3章 中世初期の魔術師と占い師
    自然の災難-----人間・動物・収穫
    死者たち
    時間と占い
    夢と悪夢
第4章 村の「迷信」
    中世文化の新しい軸
    「老女たちの信心」
    公式的な儀式の濫用
    同化不可能な「残滓」-----死者の軍勢とアボンド夫人
第5章 中世末期の魔女のサバトとシャリヴァリ
    歴史の流れにおける魔女現象
    都市文化と「迷信」


『宗教的フランス史』(全4巻。1988年)の一章を本にしたもので、一般の人にも読んでもらえるようになっています。翻訳はシュミット氏の『中世の身ぶり』を翻訳した松村剛氏。中世フランス文献学、語彙論が専門の方ですね。

「教会が最初から『諸々の迷信』を抑圧しようと努めたのは、それらの中に異教の残滓と、人間精神に対する悪霊と悪魔の強い影響力の証拠を見ていたからである。」(P41より抜粋。)

中世ヨーロッパの人々が(一部については聖書の時代についても書いています。これがまた単純ではない)、「宗教」と「迷信」をどのように認識し、分類していたのか。そしてそれに対する態度はどうだったのか、など、迷信のあり方、そして人々の接し方が書かれています。その時代的変遷もあり、なかなか単純に表現できないのです。

「司教たちは古典的教養のおかげで、異教の神々の名前を知っていた。しかし、彼らはその神々の中に悪霊を見ていた。司教にとって文明の要塞にほかならない司教座から離れれば離れるほど、この悪霊は勢力を強めると見なされた。」(P42より抜粋。)

キリスト教がヨーロッパに広まっていっても、それは全土をくまなく覆うように広まったわけではなく、さらにキリスト教の教会がある都市に建立されたとしても、完全にかつての信仰があっさり無くなるわけではなく、併存状態というのがありえます。それは六世紀や七世紀になってもありました。また、拠点から離れれば離れるほどその影響は残ります。そういう形で、かつての古い伝統的信仰は残存していくわけです。
また布教の過程で、土地の信仰するものや祭りに、キリスト教の祭事物や祭りを当てはめるという形で、信仰の「すげ替え」が行われたりもしました。これは土地の信仰が強固であったり、布教者の力が弱ければ起こりうることで、こうして異教の残滓はキリスト教そのものの中に入り込んでいくわけです。
しかし、こうした「宗教」の中の異教の影響ではなく、民間に広まる、いわゆる験かつぎや簡単な占いの類いは、キリスト教の聖職者たちに「迷信」として何度も何度も非難されてきました。
たとえば、鳥占いや腸占い、護符や、泉や木々への祈りなど。また、媚薬を造りたければ女性は裸の胸の上でパンをこねるとか、旅から無事に帰れるかを占う方法とか、そういったものがあったけど、これも聖職者たちの非難を浴びました。
しかし、こういった「迷信」の影響なのか、これと同様の占いがキリスト教的に行われることもあったそうです。それは例えば「聖人のくじ占い」などと呼ばれているものは、聖書を適当にパッと開いて見て、その開いたページの冒頭などの語句の解釈によって占うといったもの。さらに、この占いの流れで、実際に各種聖書を使っての司教選びが行われた、といったようなことまでがあったそうです。(そういえば、ノヴゴロドの大主教もくじで選出された)

こうした中世ヨーロッパにおける宗教的民俗学的な形而上世界について、事例を
挙げながら紹介していっています。ホント読んでて楽しい本でした。


ついでに、この下の記事は7〜8世紀ころの話(?)

「ガロ・ロマンのヴィラの大土地経済が退化したため、田園の民衆は拠り所を失った。そこで、ローマの宗教が導入される前からあった古い宗教伝統、とくにケルトの宗教伝統が再興することになった。」(P41より抜粋。)

ケルト的信仰についてはどういった過程で摩滅していったのかが少し知りたかったですが、この本には書いてなかった。ちょっとテーマ的に違うか。

ちなみにキリスト教的立場からだと迷信の定義はこうなる。

「迷信とは、偶像を造ってそれを拝むため、神であるかのように被造物か被造物の一部を拝むため、あるいは、魔術の働きがそうしようと努めるようにしるしについて悪霊(ダイモン)に相談したり、悪霊との間でしるしに関する協定を認め、結ぶために人が制定したものである。」
(アウグスティヌス『キリスト教の教え』第2巻20章)

ところで、『狼と香辛料』の支倉凍砂氏もこの本を資料として参考にされたようですね。他にもなかなか素敵な本を読んでるみたい。さすがです。

-----追記
この記事、昨日、半分寝ぼけながら書いて、投稿する前に寝てしまったのですが、今読み返すとグダグダになってる。いや、グダグダじゃない記事があったかどうかはともかくとして。

参照サイト
東京大学大学院総合文化研究科 言語情報科学専攻
http://gamp.c.u-tokyo.ac.jp/


この記事のコメント

『中世の迷信』の中でも紹介されているような、当時の聖職者たちによる「迷信」批判が、『ロシア原初年代記』の中にも登場していたので、忘れないうちに書いておきます。

「もしも私たちが出会いを信じているのなら、どうして異教徒と違った生き方をしていると言えるであろうか。もしも誰かが修道僧、はぐれ者あるいは豚に出会うと引き返す。これが異教徒的なことではないと言えるだろうか。これは(人々が)悪魔の唆しによってこのような神占いを信じているからである。また他の者たちはくしゃみが頭の健康のために良いと信じている。」
(『ロシア原初年代記』P193-194。1068年の項目より抜粋。)

これも貴重な記録ですね〜。約950年前のロシア人の心性の一端に、わずかですが触れることができた感じがします。
今後もこういうネタみつけたらメモってみます。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年05月08日 03:44


あと『ガル年代記』の中にもこんなのがありました。

(漁師に扮したキエフ大公ヤロスラフがポーランド軍の侵入を聞いて)「その時になってはじめて、親指と人差し指とを口に押しあて、漁師の習慣を真似て、釣り針につばを塗り、自分の部族の恥ともなる格言を述べたと言われている。」
(『『匿名のガル年代記』第1巻(翻訳と注釈)第5章から第17章まで』のP322(P13)より抜粋。)

注釈には「漁師に扮したロシア大公の逸話の起源は不明である。今日でもなお、釣り針と魚につばを塗ることは漁師の間で行われている慣習である。」とあります。
どんな意味がとか、どのことに対して起こした行動なのかとかは文からはよくわかりませんでした。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年05月10日 21:52


このあと、雪豹さんのコメントがありました。
映画『アレクサンドル・ネフスキー』の中で、ネフスキーが魚捕りをしているシーンがあった、というコメント。


>サカナ捕り
『ガル年代記』の方は違いますが、『アレクサンドル・ネフスキー』はキリストの暗喩なのでは?
時代が時代なだけにそれはまずかったかもしれませんが。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年05月11日 03:15

---------------

こっからが、この新ブログでの追記。
この投稿をしようとしたら、17字分長過ぎると言われてしまいました。はじめは文章そのものかと思ったら、タイトルが長いとのこと。長いタイトルつけるのは、うちのパターンなので、それは困るなぁ。

この記事は次に書く、『ヨーロッパ異教史』に続くと思ってください。はじめはいっしょに書いてました。

関連記事
キリスト教が支配するヨーロッパの中における異教。B・ジョーンズ&N・ペニック『ヨーロッパ異教史』
http://xwablog.exblog.jp/7249842/
[PR]
by xwablog | 2007-04-21 01:37 | 書庫
江戸時代初期の逃亡農民「走り者」たちの実態に迫る。宮崎克則『逃げる百姓、追う大名』
今日は会社のトップ2人の仲違いというか勢力争いみたいのを見た。こんなちっちゃい会社でも上層部が意見の相違があるとめんどくさいことになるのです。

それはともかく。
なんか最近、日本史づいてるなー。

逃げる百姓追う大名_宮崎克則

『逃げる百姓、追う大名 江戸の農民獲得合戦』

(宮崎克則。中央公論新社。中公新書1629。2002年。720円。本文印刷/三晃印刷。カバー印刷/大熊整美堂。製本/小泉製本)
第1章 農民を欲しがる大名たち------「走(ら)せ損、取どく」
第2章 いかにして耕作させるか-------「少の御百姓」
第3章 戦乱の終了から大開墾へ------「国に人を多く」
第4章 家臣の苦労、隠居の言い分-----「去留自由」の原則
第5章 大名の台所事情-------「天下の大病」
結びにかえて------走り者とは何だったのか

この前、というか去年末に読んだ『武士の家計簿』はむちゃくちゃ面白かったですが、その本の中で紹介されていたのがこの『逃げる百姓、追う大名』です。
戦国時代が終わったばかりの江戸時代初期。各地において土地を捨てて去ってしまう農民たちがいました。彼らは「走り者」などと言われましたが、そうした「走り」が何故起こるのか。誰が行い、それに対する大名たち領主の対応はどうだったのか、といったことを研究した一冊。
この本では北九州・豊前小倉藩の細川家の事例を参照しながら話が進んでいきます。ちなみに細川家の当時の当主は、はじめは細川忠興、後に忠興が隠居して忠利になります。しかも、細川家が豊前にいたのは結構短かく1602年から1632年までで、その後肥後熊本藩の加藤忠広が改易されたのでそこに移封されます。ですから、その短い30年くらいの時代の話が中心となります。(細川家といえばあの細川元総理の先祖ですが、元総理は忠興は血が繋がってますが、忠利とは繋がってません。忠興と細川ガラシャ(明智光秀の娘)の間に生まれたのが忠利となりますが、8代目の時に忠利系の家系から忠利の異母弟の立孝の家系に移ってるからです。)

そもそも江戸時代の百姓のイメージといえば、閉鎖的社会の中で、各種法令によって移動を制限され、貧困に苦しんだ人々、という感じですが、それに伴って逃亡する百姓たちの「走り」という行為も、「年貢と賦役によって没落した百姓たちの逃亡」と考えられていました。でも、江戸初期の実態はそうじゃない、ということがこの本では語られます。
それは、人々が住んでる土地を捨ててしまうのは、他の条件の良い土地へ移住してしまうからだ、というのです。つまり領主に対する消極的抵抗というのではなく、百姓たちのよりアクティブな選択のひとつ、というわけです。当時、各地の藩の枠組みは出来たばかりですし、変更もありました。ですから藩をまたいで各地に親戚がいたりしたので、そうした親戚・知人などを頼ったようです。たくさんの触れが出されたりしていることから、こうやって土地を捨てる人々が当時は結構いたようです。
しかも、各地の領主たちは百姓を自分の土地へ招き入れるため、米を与えたり、年貢をはじめは免除してあげたりといった優遇策まで出してます。そして、自分の土地から逃げた百姓たちを取り戻すため、逃げた先を調べ、相手の領主と交渉したりまでします。また、一度逃げた人たちが帰ってくるように人返し令などを出して呼び戻したりもします。それもこれも、自分たちの領地経営のためでした。やはり、戦国時代の影響があり、荒れ地となった農地が結構あったし、幕府からの軍役や普請などの要求が負担だったので、経営は厳しかったようです。細川家の家臣の中では、自分がもらった知行地を経営しきれなくて、細川家に返そうとする人までいたようです。こうした苦しい経営者たちは、その負担を百姓たちに負わせることになり、その過酷な負担が、彼らの逃亡を助長することになる悪循環。
そこらへんの状況を、いろいろな事例を出して説明してくれて、なかなか面白い一冊となっています。

当時の百姓にはちゃんとした土地を持ち、年貢と夫役がある「本百姓」と、零細な土地を持ち、年貢だけの「名子」や「下人」がいて、どうやら「走り」をしてしまうのは、下層の百姓たちが多かったようです。彼らが逃亡してしまうのは、失うものが少ないからでしょうが、その後、17世紀の大開墾の時代を経て、農村内部における地位を高めてくると、そうした「走り」よりも、一揆などの「訴」という形態での抵抗となるとか。

また、豊前小倉藩は、1620年に細川忠興が隠居して、三男の忠利が藩主となりますが、忠興は豊前小倉藩39万9000石の中の37000石を自分の領地として隠居します。独立したというより、領地内での操作による分割ですが、忠興はこの自分の隠居領を自分で経営します。それに自分の家臣団も持っていたりします。豊前小倉藩内部は、このような身内の領地の設定が他にもあり、さらに細川家に仕える家臣たちに与えられた知行地もあるような状態だったのですが、その領主ごとが独立して経営をしていたので、やはり自分の土地から百姓が逃げ出すと、それを返してくれるよう主張しました。それは忠利の土地から忠興の土地に逃げた百姓を、忠利が返すよう父親の忠興に言っても、忠興は拒否してしまうくらい熾烈な農民獲得競争だったとか。

この本を読んだのは、近世のロシアで農奴が逃亡して大貴族の農奴になってしまったり、南部に逃れてコサックの領域に行ってしまったりするという現象と似てるかな~、とか思ったからだったんですが、この事例をどう比較すればがまだ上手くわかんないです。ロシア側の状況をもっと調べないとだめか。


参照サイト
江戸東京博物館
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
江戸と座敷鷹
http://www.0105.jp/~mizuki/

関連記事ところで、現在、江戸東京博物館で、「ロシア皇帝の至宝展」がやってるので、是非見に行きましょう。クレムリンの「武器庫」にあった宝物をふくめ、たくさんの面白いものがきてるはず。

関連記事
当時の社会状況を確認しつつ信長の実態とその意義を問う。小島道裕『信長とは何か』講談社選書メチエ356
http://xwablog.exblog.jp/10539110


デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-20 01:33 | 書庫
殺し屋VS武器商人。休暇を台無しにする銃声の調べが奏でられる。高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第2巻
殺し屋VS武器商人。休暇を台無しにする銃声の調べが奏でられる。高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第2巻。ぱんつ履いてない


実は今日知ったのですが、スティーヴン・ハンターの傑作小説『極大射程』が映画になるみたいですね。『ザ・シューター/極大射程』という題名で、6月1日から公開。主役はマーク・ウォールバーグ。
うおおおおお。これは見ねば。私はスティーヴン・ハンターは『極大射程』が初読みで、いきなりがっちりハートを鷲掴みにされた人間なのですよ。
読んだ当初から映画向きだな~、とか思ってたのですが、やっぱりなりました。問題はあの作品の良さを出しつつ、映画にできるかですね。期待半分不安半分かな。

それはともかく。
銃撃戦と語りがたまらないのはこの作品もそうです。『サンデーGX』で連載中の『ヨルムンガンド』の第2巻。本日発売。

ヨルムンガンド第2巻_高橋慶太郎

『ヨルムンガンド(Jorumungand)』第2巻

(高橋慶太郎。小学館。サンデーコミックスGX。2007年。533円。印刷/図書印刷。単行本編集/銀杏社+小室時恵)
「チーム揃っての休暇で中東のドバイにやってきたココたち。しかし休暇中だというのに『オーケストラ』を名乗る殺し屋の男女に狙われることになってしまう。バルメと共にショッピングに出かけたココは、突然町中で銃撃を受ける。そこに勉強を抜け出してきた元少年兵ヨナが割り込み、瞬く間に壮絶な銃撃戦へと発展する!!」

この巻は中東・アラビア半島にあるアラブ首長国連邦の中心都市ドバイを舞台にした殺し屋との対決を描いた『ムジカ・エクス・マキーナ』がまるまる入ってます。街の中でのガンアクションが冴える!
休暇中のココのチームを狙って、殺し屋『オーケストラ』がやってきます。仕事を演奏に例える「師匠」とその連れのテンガロンかぶった少女・チナツ。どちらも凄腕でしかもかなりキてます。町中だというのに撃ちまくる撃ちまくる。散々巻き添えを出しながらも、なんとか一人を倒してケリをつけれそうになるのですが・・・。
メイン敵キャラのオーケストラの他に、中東担当(?)のCIA工作員のスケアクロウや、ココの兄・キャスパーが登場。スケアクロウは顔見せ程度ですが、今後手強い敵になるのかも。キャスパーはココの兄ですが、なにやらヨナとの関係があるみたい。最後に一話だけ入っている『Vein』がドバイからアフリカへ向かう船の上での話で、そこにキャスパーが出てきます。この後、アフリカにミカ・ミサイルを輸送していくみたいですが、アフリカでは中国系の怪しい公司が動いてるみたい。どうなるんでしょうね~。

今回は演奏だどうだといいながらも撃ちながらほざきまくる師匠とか、マヌケた会話をするチナツと師匠とか、ヨナとココのいい感じの語りとか、飄々としたレームとか、ココとスケアクロウのやり合いとか! もう楽しくて楽しくてたまらないトークばかりで大満足。いやいや、楽しませてもらいました。

あと、チナツのパンツ履いてないのオチは受けた! けど、ちょっと悲しくなりそうだった。

巻末におもしろオマケ漫画「ムンムンガンド2」が入ってます。味のある小話。

そういや、漫画の中でバルメが警官の楯を貫通されるシーンあったけど、前にどっかで警官が使うシールドは、ライフル弾だと貫通しちゃうって聞いたことあるな。たしか二枚だか三枚だか重ねれば平気とか。なんの事件だったかな? 浅間山荘?

最近はヴァージニアでの韓国人学生による大学銃乱射事件とか、ブラジルでのマフィア抗争とか、長崎市長銃撃とか、銃撃戦が立て続けですね。あ、最後のは銃撃戦じゃないか。
ヴァージニア工科大学の事件のニュースなど。

大学内で乱射事件、22人死亡=犯人は自殺か−米バージニア州
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date3&k=2007041700021
米TVにビデオ・写真送付=「やった」とつぶやく映像−最初の銃撃後・乱射容疑
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007041900138

これ、結局32人くらい死亡しましたが、実は同日にイラクでテロがあって、もっと死んでる。

イラクのテロ死者191人に・18日の爆弾テロ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070419AT2M1900P19042007.html

あと、武器商人ネタにからんで。

ロシアに協力促す=東欧のミサイル防衛計画で米高官
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_int&k=20070419012014a

イランが東欧にどうこうするわけないけどね。

(3/27)「中国、軍事外交を活発化」・防衛研が分析
http://www.nikkei.co.jp/china/society/20070327c1a3r001_27.html

あれ、そういや、この前、中国がアメリカからヘリコプターたくさん買うって話あったような。

海外メディアも「衝撃」伝える・長崎市長銃撃
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2M1801B%2018042007&g=G1&d=20070418

これ、「海外メディア」ってあるけど、事例がAP通信のみ。そのまま「AP通信も」とは伝えないで、嘘をつかずに拡大解釈を促す手法。こういうの問題あるんじゃないの? とこの前話したりしてたので。

ちなみに、今回のヴァージニアでの銃撃事件でウチのブログの「アーミッシュの学校で銃乱射」って記事に数十人も人が来た。


ところで、高橋慶太郎氏って、アシスタント使ってないのかな? 巻末にスペシャルサンクスで作画協力・秋月亮氏の名前はあるけど、他に無いし。

参照サイト
1CL-M
http://tthtk.ifdef.jp/
サンデーGX
http://websunday.net/gx/
『ザ・シューター/極大射程』
http://www.shooter-movie.jp/

関連記事
ココと愉快な武器商人仲間たち。高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第1巻。サンデーGX銃撃ち漫画フェア・その1
http://xwablog.exblog.jp/10524014


この記事へのコメント

おや懐かしい。S・ハンターですか!「真夜中のデッドリミット」も良かったですよ。
「極大射程」は読んでないのですが、面白そうですね。狙撃手の話でしたっけ?そういえば、だいぶ前ですけど太平洋戦争中の日米狙撃手の対決を描いた小説読んだことがあります(柘植久慶じゃないですよ)死を前に、二人の狙撃手がほんの一瞬心通わせる場面が哀切でした。短編ですけど妙に記憶に残っています。
Posted by ep at 2007年04月20日 21:11

元軍人のスナイパーが主人公のお話です。銃器や狙撃に関するネタなどの充実ぶりが読み応えをさらに増している作品です。普通の人でも楽しくよめる、はず。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月21日 05:56

次の巻ではアフリカで中国ネタという感じになりそうですが、こういう事件も起きてます。

中国系の油田を襲撃、多数死亡、拉致も エチオピア
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200704250033.html
「アフリカ東部のエチオピア政府などは24日、分離独立を求める反政府勢力の武装闘争が続く同国東部にある中国の石油関連企業の油田開発施設で24日朝、武装した約200人の襲撃があり、少なくとも9人の中国人とエチオピア人65人の計74人が殺され、中国人7人が拉致されたと述べた。」(CNNより抜粋。)

確かスーダンとかでも積極的に進出してましたね。話の方ではどこらあたりが舞台になるのか。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月26日 11:35


デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-19 01:46 | 日記
先生だって人間なんだ! だから教室で我慢できなくなっちゃうことだってあるんだ。今日見た春のニュース等
いやー、なんか真面目な話、ゼリービーンズを食べてる時になんかのひょうしで鼻の奥の方に行っちゃうと凄い痛いですよね。(挨拶)

土曜は寝不足だったのに仕事中に寝ボケないでよく頑張ったなぁ。
いい天気でもありました。

早くも「夏日」、東京・練馬区や神奈川県内で25度超す
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070414i312.htm
たしかに今日はあったかかった。ほとんど部屋にいましたが・・・
まだ桜の花がよく咲いていますね。自分的には桜は1~2割の葉っぱが混じった方が素敵だと思ってます。そういうのが今ちょうどたくさんあって楽しませてもらってます。(yomiuriより抜粋。)

次世代兵員輸送機オスプレーをイラクに派遣、米海兵隊
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704140017.html
「米海兵隊は13日、開発段階で事故が多発、生産の是非でも論議があった垂直離着陸が可能な次世代兵員輸送機V─22オスプレーを今年後半、イラクに送る、と発表した。同機の初めての実戦配備となる。」(CNNより抜粋。)
この飛行機見るといっつも『ジオブリーダーズ』を思い出す・・・
開発費200億ドルだそうです。兵器開発費ってほんと高額ですね。でも、それでこの面白い飛行機を作ることができたんだから凄いな~。
ティルトローター(wiki)


海中を守る「イルカ部隊」 米海軍が報道陣に初公開
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704130034.html
「米カリフォルニア州サンディエゴ湾にある米海軍ポイント・ロマ基地で12日、海中の機雷や不審物を発見するよう訓練された約100頭からなる「海洋生物部隊」が、初めて報道陣に公開された。イルカ75頭とアシカ25頭が、約200人のトレーナーや飼育員による訓練を受けているという。
米海軍は同部隊を近く、ワシントン州にあるキッツァップ・バンガーへに派遣する予定だが、その後の派遣計画などは不明。」(CNNより抜粋。)
アメリカ人はクジラがどうこう言うくせにこーゆーのには意外と平気だな。
ところで、これについて『フルメタルパニック!』の賀東招二氏が面白いこと書いてます。旧ソ連のシャチがどうとか。


野党が反プーチン集会―モスクワ
http://www.jiji.com/jc/p?id=20070414221900-5166316
この写真でデモの人を捕まえてるのは「OMOH(オモン)」という組織の人。「 特別任務警察隊」のことで、エジプトの神様のことではない。


強盗、犯行謝って店員に警察通報許す 少額奪い逃走
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704140010.html
「オーランド郊外のコンビニエンスストアに短銃で武装した覆面姿の男1人が押し入り、60歳の女性店員に現金を要求しながら、犯行を謝り、体の異変を訴えた女性に警察への通報を許す事件があった。現金30ドル(約3600円)とたばこを奪い、逃走した。」(CNNより抜粋。)
「説教強盗」ならぬ「謝罪強盗」。


校長と教師が校内で性行為、撮影画像が流出し辞職
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704140009.html
「シカゴ南部にあるクック郡の小学校で男性校長と女性教師が校長室で性行為にふけっている姿が密かにビデオ撮影されて生徒の両親らに流れ、2人が辞任する騒ぎとなった。学校の役員選挙直前の不祥事で、カメラを仕掛けた人物や動機などは不明。」(CNNより抜粋。)
なにこのエロ漫画展開。
そういえばこの前、マケドニアかアルバニアでも教師同士が教室でセクースいたす事件なかったでしたっけ?


69階から飛び降り自殺、エンパイアステートビル
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704140019.html
「ニューヨーク市警は13日、市内の超高層ビル、エンパイアステートビルの69階にある法律事務所から男性が同日午後、飛び降り自殺したと述べた。ビルは102階建て。
散乱した遺体を回収するため路上の一部は閉鎖された。男性は30階の突起部分に落下したらしい。路上の通行人が遺体の一部を発見、警察に通報した。」(CNNより抜粋。)
超高層ビルからの飛び降りはピンクの霧が出来るとか、ひどい有様だと聞いたことありますが、散乱ってのは悲惨だ。
しかし同じビルからの自殺者多いなぁ。


「死後生殖」禁止を決定 産科婦人科学会
http://www.asahi.com/life/update/0414/TKY200704140383.html
「日本産科婦人科学会(日産婦)は14日、京都市内で総会を開き、死亡した夫の凍結保存精子を使って体外受精させる「死後生殖」を禁じ、学会の会告(指針)に盛り込むことを正式に決めた。凍結された精子の保存期間は「本人が生きている間」とし、死亡したら廃棄する。」(asahi.comより抜粋。)
この問題は遺産・財産の権利に関する問題とともに人間の従来の相互関係そのものに変質を与えかねないがゆえに警戒されているということでいいのかな? それは人間そのものの変質になりうるがゆえに。


参照サイト
賀東招二公式ブログ
http://www.gatoh.com/weblog/

関連記事


この記事へのコメント

オスプレーって開発段階で何度か墜落して、人も死んでるよね。
よくもまあ、実戦配備する気になったなぁ。

それと、ロシアの警察部隊の読みはオモンじゃね?
マニアのあいだではそうよんでるけど?
Posted by モーリー at 2007年04月15日 07:41

>オスプレー
記事の中では「海兵隊は今回のイラク派遣で、オスプレーの技術的な難問は最早、度重なるテストや評価で過去の問題になったと性能に自信を深めている。」といういかにもな発言が。まさかこれだけ金かけておいて、「使い物になりませんでしたYO」じゃあ、マズいでしょうし・・・。
沖縄にもやってくるかもしれないともあるので楽しみに待ちましょう。

>OMOH
調べてみたけど、よく分かんない。ネット上でのヒット率では「アモーン」が多いみたいだけど、マニアの間でそう呼んでるなら実は「オモン」の方が日本語の各種書籍などでは一般的とか?
今度ロシア語わかる人に聞いてみます。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月15日 08:34

>OMOH
調べ直したら、ネットのヒット率も「オモン」の方が多そうでした。となるとやはり「オモン」の方がいいのかも。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月15日 08:51

>OMOH
聞いてみましたが、やはり「オモン」の方がいいみたいです。これはロシア語の読み癖で、スペルでは「O」になってますが、発音では「ア」となるパターンだそうです。「O」は「ア」に発音するので、実際に出す音は「アモーン」となるけど、書く時には普通は「オモン」と、そのまま「オ」になるということらしいです。「モスクワ」が実際の発音的には「マスクヴァ」と、「モ」が「マ」になるのも同様。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年04月19日 08:37


デジタル・クワルナフ サイト・トップへ
[PR]
by xwablog | 2007-04-15 01:45 | ニュース