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イエズス会士の見た戦国時代の日本の姿をヨーロッパと比較。ルイス・フロイス『ヨーロッパ文化と日本文化』
ここ何日か担々麺のインスタントラーメンしか食べてなかったので、今日は納豆ご飯にしました。腐った豆なのになんでこんなに美味しいんだろう。

それはともかく。
この前から探していたヘロドトスの『歴史』がやっと奥にしまった段ボールから出てきて、なんとかなったのですが、その時、この『ヨーロッパ文化と日本文化』も見つけました。読んだと思ってましたが、一部を読んだだけだったのに気づいたので、読み直しました。これが非常に面白い! (『歴史』はまた別の機会に一度記事にします。)

ヨーロッパ文化と日本文化_ルイス・フロイス

『ヨーロッパ文化と日本文化』

(ルイス・フロイス。訳/岡田章雄。岩波書店。岩波文庫_青_459-1。1991年。410円。印刷/理想社)
第1章・男性の風貌と衣服に関すること
第2章・女性とその風貌、風習について
第3章・児童およびその風俗について
第4章・坊主ならびにその風習に関すること
第5章・寺院、聖像およびその宗教の信仰に関すること
第6章・日本人の食事と飲酒の仕方
第7章・日本の攻撃用および防禦武器について(付 戦争)
第8章・馬に関すること
第9章・病気、医者および薬について
第10章・日本人の書法、その書物、インクおよび手紙について
第11章・家屋、建築、庭園および果実について
第12章・船とその習慣、道具について
第13章・日本の劇、喜劇、舞踏、歌および楽器について
第14章・前記の章でよくまとめられなかった異風で、特殊な事どもについて

戦国時代の日本にやってきたイエズス会の宣教師ルイス・フロイスの書いた、日本とヨーロッパの違いを比較して列記した本。原著のタイトルは『日欧文化比較』といいます。文庫化にあたり『ヨーロッパ文化と日本文化』と題名がつきました。フロイスが1585年に長崎県の加津佐で書いたもので、箇条書きの形で「ヨーロッパではこうだが、日本ではこうなっている」というような感じで日本の諸事情の中で、ヨーロッパと違うものをピックアップして説明しています。「日本はここが変だ」「ヨーロッパとは逆さまだ」というのを示すのが目的なので、わざと一部の事情に限定して書かれているものもありますが、なかなか鋭い冷静な視点で見てて、説明が的確です。
当時の日本の事情が分かる第一級の史料の翻訳で、それぞれの項目に訳者の注釈が入り、非常に分かりやすく面白い一冊となっています。

中でも面白かった話の例を各章ごとから、それぞれ挙げてみます。

「われわれの間では顔に刀傷があることは醜いこととされている。日本人はそのことを誇りとし、よく治療しないで一層醜くなる。」(第1章)

これは顔についた「向こう傷」のことですね。背後についた傷「後ろ傷」は敵に背を向けていた証拠として不名誉なことでしたが、敵と向かい合った証拠である体前面の「向こう傷」は名誉なことと考えられたわけです。このことがフロイスには奇異に写ったのでしょうね。
しかし、この記述を見るかぎりだと、もしかしたらわざと傷跡を残すようなこともあったのかもしれません。


「ヨーロッパでは未婚の女性の最高の栄誉と貴さは、貞操であり、またその純潔が犯されない貞潔さである。日本の女性は処女の純潔を少しも重んじない。それを欠いても、名誉も失わなければ、結婚もできる。」(第2章)

これは日本人の貞操観念がかなりおおらかなことに注目したもので、第2章の冒頭に書いてあるくらいだから、特に気になったんでしょう。
日本はどうやら昔からセクースに関してはかなり緩いルールでやってたみたいですね。夜這いとかの話も有名ですし。前に読んだ雑誌によると、日本の昔の村社会では若者たちが総当たりとかでセクースしたりしたとか。もしも妊娠したら、結婚して、生まれた子はその結婚相手の子として育てるらしい。結婚した時に処女だと、よほどモテなかった、とか思われたとも。ヨーロッパ的貞操観念とはかなり考え方が違うわけです。
ただ、社会上層の家庭はそこまで自由じゃなかったようです。商家の娘はずっと家の中から出ないとか読んだ覚えがあります。武士たちの家も厳しかっただろうし。
あと、結婚後には不倫不貞の行いは厳しく罰せられたようです。処刑とかもありました。確か、武士だったらそうした妻やら間男やらは斬ってもよかったはず。
そういえば、この前読んだ『武士の家計簿』の中で結婚事情について書かれた部分とかありましたが、いとこ婚が多いというのは興味深かったですね。あと、結婚前に「お試し期間」のような共同生活の時期があったり。


「われわれの間では普通鞭で打って息子を懲罰する。日本ではそういうことは滅多におこなわれない。ただ(言葉?)によって譴責するだけである。」(第3章)

ヨーロッパでは子供に対する懲罰が当たり前でしたが、日本ではそういうことはしなかったようです。これは明治になって日本に入ってきた外国人も似たようなことを書いているので、ずっとそうだったのでしょう。
フロイスは他の通信で「子を育てるに当って決して懲罰を加えず、言葉を以て戒め、六、七歳の小児に対しても七十歳の人に対するように、真面目に話して譴責る。」と書いているそうです。この子供に対する話して聞かせる態度というのは、どこらへんから来てるのでしょうね? 儒教的思想からとか?
あ、ちなみに皆が皆、こういった親ばかりだったわけもないわけで、『武士の家計簿』でも藩の会計係だった人が、息子を算盤でぶん殴るということがあったと書かれてます。


「われわれの間では修道士は常に平和を念願し、戦争は彼らにとっては甚大な苦痛である。根来の坊主らは戦争を仕事とし、戦闘に赴くために領主らに傭われる。」(第4章)

これは戦国時代の傭兵集団・紀州の根来衆のことですね。鈴木孫一とか有名な武将がたくさんがいたのは、根来衆の近くにいた雑賀衆という別の集団。根来衆のほうが先に鉄砲を使いはじめたようです。(鈴木重秀とか、『信長の野望』でさんざんお世話になったなぁ)
日本では僧侶たちが武装したりするのは普通に行われていました。もしかしたら、宗門争いが激しかったことと関係あるのかもしれませんね。あと、傭兵としての活躍も多く、根来衆も河内と紀州の守護だった畠山氏に雇われて近畿で戦ったとか。
しかし、フロイスはヨーロッパにも騎士修道会があったろうに、そこらへんはどう思ってたんでしょう。それとも、どの宗門であっても武装する日本の宗教勢力をおかしく思ったのか。もしくは、「傭兵」であることに注目したのか。


「われわれの教会は(奥行が)長くて(間口が)狭い。日本の寺院は(間口が)広くて(奥行が)短い。」(第5章)

日本のお寺の作りは、横に広い形になってます。ヨーロッパの教会は入口から入ると奥の方に長く伸びています。この形の違いに注目したものですが、そういえば何で日本の寺院は横に広いんでしょうね。利便性から? 寝殿造りの影響? 金堂や講堂が回廊の一部を成して敷地中央部を囲っていた時代の名残り?
寺院の巨大さを効果的に出すためには、ヨーロッパでは建材が石だから高層にできるけど、日本だと木だから高くできず、横に拡げたとか? あー、でも高層といえば五重塔とかあるしなぁ。


「ヨーロッパ人は焼いた魚、煮た魚を好む。日本人は生で食べることを一層よろこぶ。」(第6章)

当時から刺身は食べられていたようです。「生物(なまもの)」と呼ばれていました。
生で食べる習慣はヨーロッパではあまり無いようなので奇異にうつったのでしょう。他にも、「魚の腐敗した内蔵」つまり塩辛を肴にして好むとも書いてあります。


「われわれの間では撃剣をする時ものを言わない。日本人は切りつけたり、逆打ちをくらわせる毎に必ず叫び声を発する。」(第7章)

剣を振るったりする時の気合いのかけ声が変に感じられたのでしょう。
他のところにも書いてありしたが、どうやら、弓を射るときも気合いの声をあげたようです。


「われわれの(馬)は走っていても、ぴたりと止まる。彼らのはひどくあばれる。」(第8章)

馬の調教技術が未熟で、馬を自在に操る馬術そのものがヨーロッパの方がはるかに発達していたようです。ヨーロッパには有名な馬術学校が16世紀にはすでにあったようですし。
日本では明治になるまで、馬に蹄鉄をはかせたりもしなかったようで、藁で作った馬用の靴みたいのをはかせたりしていました。また、去勢もしなかったようで、日清戦争の時、日本の軍馬がひどく暴れたと欧米の記者たちが書いています。


「われわれは瀉血療法をおこなう。日本人は草による火の塊を用いる。」(第9章)

これはお灸について書いたものですね。瀉血療法はわざと血を出させる治療法。ヨーロッパでは体液学説から体内の過剰な体液を排出すべきと考え、さらに「悪い血」が病気のもととなっているという考えもあったので、それを抜くために血管を開いて血を抜いたわけです。
鍼灸療法は明代の中国にやってきたヨーロッパの宣教師たちによってヨーロッパにも紹介されていたはずですが、広く知られていたわけではないのでしょう。


「われわれは書物から多くの技術や知識を学ぶ。彼らは全生涯を文字の意味を理解することに費やす。」(第10章)

文字がたくさんあることと、その勉強が大変なことを書いています。表音文字と表意文字の文字数の違いについても書いています。当時は別に事前に勉強できたりとか教材があったわけでもなかったでしょうし、ヨーロッパの人が日本に来て日本語を習得するのは苦労したことでしょう。そういえば、フランシスコ・ザビエルは日本語についてあまりの難解さから「悪魔の言語だ」と言ったとか。


「われわれは宝石や金、銀の片を宝物とする。日本人は古い釜や、古いヒビ割れした陶器、土製の器等を宝物とする。」(第11章)

まさに『へうげもの』の世界の話。日本人の独特の美意識は、ヨーロッパの人たちの考え方とはどうもずれていたようですね。これの他にも、古い刀ほど愛好することとか、墨一色で書かれた水墨画が非常に高価であったことなども書いてあります。


「われわれは海の精や海人のことはすべて虚構と考えている。彼らは海の底に蜥蜴の国があり、その蜥蜴は理性を備えていて、危険を救ってくれると思っている。」(第12章)

ちょ、まっ、それは竜宮城だッ!
そうか~、「蜥蜴の国」か~。リザードマンでもいそうだなぁ。


「われわれはクラヴォ、ヴィオラ、フルート、オルガン、ドセイン(葦笛)等のメロディによって愉快になる。日本人にとっては、われわれのすべての楽器は、不愉快と嫌悪を生じる。」(第13章)

日本人の音楽的感性について書いたもので、他にも、日本の歌は単調で喧しいとか書いてあります。また舞踏についても、ヨーロッパ的な情熱的なダンスは受け入れられなかったようです。特に日本人にとっては、ヨーロッパの上に跳び上がるような動きのダンスは奇異に写ったようです。


「われわれの間では人を殺すことは怖ろしいことであるが、牛や牝鶏または犬を殺すことは怖ろしいことではない。日本人は動物を殺すのを見ると仰天するが、人殺しは普通のことである。」(第14章)

日本では牛馬の肉を食用に用いなかったためか、動物を殺す必要性がなかったのでしょう。
ヨーロッパでは司法関係の人でないと人を殺すことは正当ではなかったようなので、ポンポン殺しちゃうこの時代の風潮と、人々が動物を殺さないことから、このようなことを書いたのでしょうね。
ちなみに、他のところで、日本人は牛や羊などは食べないが、イノシシ、犬、鶴、猿などを食べると書いてあります。


こうやって、フロイスの視点で当時の日本を見てみると、いろいろと現代との共通点や逆に違う点などがあってなかなか興味深いです。そしてその日本をフロイスがどういった気持ちで眺めていたのか、ということも考えるとなんだか楽しくなってきますね。


ついでにフロイスとイエズス会の解説記事抜粋。

>ルイス・フロイス
1532年頃~1597年7月8日生没。ポルトガルのイエズス会司祭。別名ポリカルポ(Polycarpo)。リスボンに生まれる。1548年イエズス会に入り、1か月後東インドに派遣されゴアの聖パウロ学院に入学。そこで日本人最初の神学生パウロ・弥次郎と知り合った。ザビエル(ハビエル)から日本の事情を聴き、日本布教の志を起こす。61年司祭に叙階され、学院長、管区長らの秘書をつとめた。62(永禄5)年日本布教の命を受け、翌年肥前横瀬浦に上陸、以来大村領、有馬領、松浦領度島(たくしま)に布教。65(永禄7)年京都に入り、京畿地方に活動を拡げた。その間、69(永禄12)年京都で、翌年岐阜で織田信長に会見、その厚意を得て近畿布教に成果をあげた。70(元亀1)年オルガンティーノに上洛を乞い、76(天正4)年後事を託して九州に去り、大友宗麟の居城豊後臼杵に在って、宗麟およびその一族を入信させた。81年巡察師ヴァリニャーノに随行して京都で信長に会い通訳をつとめる。同年京都を去り、越前に赴き、配流中の高山右近を北庄に訪ね、慰めと激励を与え、再び九州に赴く。イエズス会総長メルクリアン(Mercurian)の命により、『日本史』(柳谷武夫訳、1963-78)編纂を始め、1586年完成。92年(文禄元)年ヴァリニャーノと共に一時マカオに赴く。同年長崎に帰り、97(慶長元)年長崎における日本二十六聖人の殉教を見て、その記録をローマのイエズス会本部に送り、間もなく没する。日本より送った多数の書翰は現存し、キリシタン研究の重要な資料となっている。
(『キリスト教人名辞典』P1357より抜粋。)

>イエズス会
カトリック教会における最大の男子修道会。イグナティウス・ロヨラによって1534年創設。40年教皇に認可され、反宗教改革の旗手となった。16-17世紀は中南米、インドを拠点に中国、日本など東洋諸地域への海外布教活動を行う一方、カトリック諸国の貴族の子弟の初・中等教育を担う。スペインでは、歴代国王の聴罪師として政治的にも影響力を持った。18世紀に、伝統的宗教を理性に基づいて批判した理神論と対立し、西、独、仏各国や中南米から追放された。19世紀初め復権し、現在全世界で教育、文化、社会活動に従事している。
(『角川 世界史辞典』P66より抜粋。)

『ピルグリム・イェーガー』にも登場するハチャメチャコンビが作った組織ですよ(違うっ!)。ちなみにイエズス会は現在もあるので、その日本管区もあるのですが、公式ホームページなんかも持ってたりします。


そういえば、こんなニュースがあったのでついでに。

ブルーカードも登場 神学生らがバチカン版「W杯」
http://www.asahi.com/international/update/0224/019.html
「世界50カ国のカトリックの神学生らによる初のサッカー大会「クレリクス・カップ」(聖職者杯)が24日から6月にかけてイタリアのローマで開催される。ANSA通信によると、約300人のバチカン系の教会関係者が16チームに分かれてゲームに臨み、決勝戦を目指す。 」
(asahi.com2月24日記事より抜粋。)

これ、聖職者の儀式用の格好とかしてやったら面白いでしょうね~。ゴテゴテで走りにくそうだし、あの帽子じゃヘディングできない。
試合においてはイエローとレッドのカードの他に、「反則行為の選手に5分間休憩して悔い改めるよう促す「ブルーカード」も出す。」とのこと。まあ、聖職者ならではですね。

あと、こんなサイトも見つけました。

クリスチャントゥデイ
http://www.christiantoday.co.jp/index.php

キリスト教系のニュースサイト。なんか視点が独特で面白いし、マイナーニュースもありますよ。コラムも独特!


参照サイト
イエズス会日本管区
http://www.jesuits.or.jp/

関連記事
日本ポーランドの人物交流史が特集。『ポロニカ(Polonica)ポーランド文化の現在・過去・未来』93年no4
http://xwablog.exblog.jp/9894685
越前から取って返した羽柴隊が浅井を攻める。小谷城虎口攻め編。宮下英樹『センゴク』13巻から15巻まで
http://xwablog.exblog.jp/10496826/
時代劇や漫画小説がどれだけ実像と違うか解ると吃驚します。東郷隆&上田信『絵解き 戦国武士の合戦心得』
http://xwablog.exblog.jp/10516201/


この記事へのコメント

うを、こんな面白そうな本がありましたか!

> 『ピルグリム・イェーガー』にも登場するハチャメチャコンビ

復活を切に願う次第ですよ。ロヨラさーん!
女装の似合うザビエル君が、後に河童オヤジになるかと思うとちょっと哀しいものがありますが。
Posted by 蒸しぱん at 2007年02月27日 01:40

佐藤賢一の『カルチェ・ラタン』にもザビエル・ロヨラのコンビが出て来るのですが、脳内イメージはもう伊藤真美絵です。ザビエルの描写で「異様に毛深い」とか書かれてますがそんなの目に入りません入りません。
Posted by 速水螺旋人 at 2007年02月27日 04:00

そういや、最近『アワーズ』に載ってないですね。『平成コンプレックス』もですが。

女と見まがう美少年→河童オヤジ
というザビエル君の華麗なる変身はある意味衝撃です。

>カルチェ・ラタン
まだ未読なんですが、あのコンビも出てくるのですか。ザビエルのイメージはあの有名な絵画か伊藤真美絵のどちらかという両極端ですが、ロヨラのイメージはもう伊藤真美絵で入りました。

ヨーロッパの人が子供の頃は愛くるしい美少年だったのが、大人になると・・・というのはよく聞く話。たぶん、あの伊藤版ザビエル君も、この後モジャモジャになるんですよ。上から下までモジャモジャ。頭頂部だけハゲ。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月28日 00:22

フロイスの「ヨーロッパ文化と日本文化」ようやく読み終わりましたが、

〉われわれの劇は普通夜間に演ぜられる。日本では昼でも夜でもほとんどいつでも行われる。

って、なんだか、楽しそうな国じゃないですか~。
ビゴーとかの明治初期の日本の話とも共通することも多いんですね。子供が子守してるとか。

驚いたのは、日本では馬に右から乗るっていうの。
「馬は左から」って世界共通じゃなかったのか~。
あと、

〉われわれの間では盲人はきわめて平和を好む。日本ではたいそう闘争を好み、杖や脇差を帯びている。そしてたいそうちやほやされている。

ざ、座頭市?
映画の中だけの話じゃなかったのか。>ちやほや
Posted by 雪豹 at 2007年03月27日 20:32

>明治初期の日本の話と共通
日本にきた外国人が注目するところが、時代を下っても同様だったという点も面白いですね。
しかし、子供が子供のおもりをするというのは外国じゃあまりなかったということなのでしょうかね。いくらでもしそうな感じもしますが。

>馬は左から
なんで日本だけ右になっちゃったんでしょうね。腰に刀とか差してたら、右からだと乗りにくそうかも。

>盲人
琵琶法師などがいたから、「僧侶に対する敬意」が盲人に対するちやほやになった、とか?
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年03月28日 04:20
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by xwablog | 2007-02-27 01:12 | 書庫
「アモーレ」が満ちあふれる。日本人妻のイタリア生活。ヤマザキマリ『モーレツ!イタリア家族』
「アモーレ」が満ちあふれ、熱く激しくがモットーです。日本人妻のイタリア生活。ヤマザキマリ『モーレツ!イタリア家族』

今日は仕事が少し早く終わったので、ここぞとばかりに『墨攻』を観るため映画館へ。し、しかし、なんとそこの映画館では『墨攻』はレイトショーではやらないで、代わりに『硫黄島からの手紙』をやってたのでした。まあ、時間もギリギリ間に合わなかったから、いいんだけど、レイトショーやってないとなると、『墨攻』も観れるかどうかは怪しくなるなぁ。
しょうがないので、二年半ぶりくらいにレンタルビデオでも借りてみるか、とか思ってツタヤに行きましたが、観たかった『シリアナ』が無い。まだDVD出てないのかな? またもスゴスゴ帰るハメに。

それはともかく。
最近、エッセイ漫画とかレポート漫画とかが面白い。中でも外国に行ったときのものとかがイイ感じです。

モーレツ!イタリア家族_ヤマザキマリ

『モーレツ!イタリア家族 イタリア人の夫の実家でイタリア大家族生活』

(ヤマザキマリ。講談社。ワイドKC kiss。2006年。667円)

イタリアへ絵画の勉強に行ったヤマザキマリ氏が、知り合いのおじいさんの孫ベッピーノさんと結婚して、イタリアの大家族の中で奮闘する姿を描いたエッセイ漫画。前に紹介した、『それいけ!パキスタン通い妻』は単身赴任の日本人の夫のところへたまに行く、という程度でしたが、これはずっと向こうの家族と暮らすというもの。高橋由佳利氏の『私もトルコで考えた』と似たパターンです。
夫と息子、祖父と義母と義妹、さらには夫の父方母方両方の祖母が住む郊外の大きな家に住むイタリア人の家庭において、日本人妻が出会ういろいろな苦楽を面白く描いています。
家族の誰もがいいキャラを持っていて、中でも女性たちが凄い。はっきりした性格というか激しい気性というか、あと見栄っ張りというか対抗心が強いというか。
さっきまで体調がよくなかった90歳を越えるおばあちゃん二人が、客が来たからといって、立ち上がって元気な様をみせようとするところなど、なんかうれしくなりますね。
あと、義母と義妹とその知り合いたちが、日本に旅行に来たときに案内したヤマザキ氏たちが、非常に苦労するというところは笑いまくりました。なんだ、この人たちは。マイペース過ぎるんじゃないのか。

現在は歴史の教授だか助教授だかのご主人についてポルトガルに引っ越したということらしいですが、御自身のブログを見ると、中東にも住んだことがあるみたいなので、そこらへんも描いてみてほしいですね。

ちなみに、この一家の父方の祖母は父親がバリバリのファシストだったらしい。あともう亡くなられた母方の祖父は第二次世界大戦の時に七年もインドで捕虜になってたらしい。ロバの調教係だったのに、なんでインド? アフリカ戦線とかエチオピアで英軍と戦争初期に戦って捕まり、移送されたという感じかな?


この漫画を描いたヤマザキマリ氏という人は全然知りませんでしたが、漫画単行本はこれだけのようす。いくつか本のイラスト描いてる仕事もしてるみたい。


ついでに、こんなニュース。

温暖化で南極の氷が溶解、未知の生物が多数見つかる
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200702270028.html
「地球温暖化の影響により南極大陸を覆っていた棚氷が溶解した結果、氷の下に生存している多くの生物が新たに見つかった。ベルギー国際極地財団の研究チームが25日、報告した。新種と見られる生き物も見つかったという。」
(CNN.comより抜粋。)

私は、こーゆーネタに凄い燃えます。なんかワクワクしてくるんですよ~。


参照サイト
ヤマザキマリ モーレツ・ポルトガル暮らし
http://moretsu.exblog.jp/

関連記事
イタリアでの騒々しい美食の日々。ヤマザキマリ『それではさっそくBuonappetito!(ブォナペティート)』
http://xwablog.exblog.jp/10297589
イタリア各地を巡った体験を漫画に。小栗左多里&トニー『さおり&トニーの冒険紀行 イタリアで大の字』
http://xwablog.exblog.jp/9797131
チャランポランの青年錬金術師が囚われの身となり・・・。やまざき貴子『LEGAの13』第1巻と2巻
http://xwablog.exblog.jp/10296921
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by xwablog | 2007-02-26 01:16 | 日記
トルケルの追撃を逃れるため、ブリテン島西部ウェールズへ。幸村誠『ヴィンランド・サガ』第4巻の記事
これは古い記事です。

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2007年02月25日
トルケルの追撃を逃れるため、ブリテン島西部ウェールズへ。幸村誠『ヴィンランド・サガ』第4巻

本日は、このようなトークライブがあったのです。鬼ノ仁+月野定規+竹村雪秀という超豪華ゲスト。すげー。
私はといえば、今日も当然ながらバイトというわけで、行きたかったのですが行けませんでした。どんなんだったんだろう。

それはともかく。
昨日買ったヴァイキングものといえばコレ。クヌートと絡めての話が、ウェールズ入りでさらにでかくなってきましたよ。


『ヴィンランドサガ(Vinlandsaga)』第4巻


『ヴィンランドサガ(Vinlandsaga)』第4巻

(幸村誠。講談社。アフタヌーンKC。2007年。562円。印刷/図書印刷)
「トルケルの部隊と彼に襲撃されているクヌートたちの部隊を、森に火をつけて混乱させ、トルフィンを使ってまんまとクヌートたちだけを助けることに成功するアシェラッド。トルケルのさらなる追撃を逃れるため、ウェールズへと渡り、モルガンクーグ王国の援助を受けることなる。イングランド王とも敵対するウェールズの諸王国だが、ノルマン人を歓迎しているわけでもない。しかし、アシェラッドにはこの土地において強い繋がりがあり・・・」

『アフタヌーン』移籍後、順調に話を進めている『ヴィンランド・サガ』ですが、トルケルに追われるクヌートから、彼を救いだすのですが、トルケルの部隊を混乱させるために、クヌートの部下の兵士たちさえも巻き込む形で火付けをします。混乱の中で一人クヌートを奪いとるためにトルフィンが出されます。
トルフィンは無事クヌートのもとまでたどりつくことができましたが、ちょうどそこにトルケルも登場。絶対絶命かと思われたとき、彼はトルフィンの両親のことを聞いてきます。どうやら彼もトールズを知る人のひとりのようです。トルケル曰く、「世界で唯一人のオレより強い男」。
火事もひどくなり、なんとか見逃してもらえたトルフィンはクヌートをアシェラッドのところへつれていきます。
こうしてクヌートを手中にすることができたアシェラッド。何やら大きな権力を手に入れるための手のひとつとして考えているようです。
そんな彼がトルケルからの逃げ道として選んだのが、ブリテン島の西部にある山がちの荒地・ウェールズです。ケルト系住民が住み、独自の言語が話される土地。その最南部に位置するモルガンクーグ王国の将軍グラティアヌスの協力を得るアシェラッド。何やら古きブリタニアの英雄・アルトリウス公の末裔だというのだが、そのこととノルド(ノルマン人)の混血である立場を利用としているようです。
この戦いでクヌートを担ぎ上げることに成功すれば、ウェールズやイングランドどころかより巨大な力を手に入れることも可能になりそうですが・・・
話がデカくなってきてますね〜。まさかアーサー王ネタも絡めてくるとは。

>ウェールズ
ブリテン島の西部。政治的には、1536年にイギリス(イングランド)に併合されたが、ケルト人の居住地としてその後もケルト文化を強く残し、今もウェールズ語の保存に熱心である。宗教的にも、早くキリスト教化されたとはいえ、ドルイド教などの影響が強く残り、イギリス国教会がなかなか浸透できなかった。中世にはイングランドとの境界付近に辺境領主が跋扈し、イギリス側の支配が貫徹しにくかったので大きな政治課題となった。1301年にエドワード1世が皇太子をプリンス・オヴ・ウェールズと称して、同地の支配者を懐柔しようとして以来、今日までイギリス皇太子はこの名称で呼ばれている。
(『角川世界史辞典』P116より抜粋。)

ちなみに当時のウェールズは諸王国が林立していて、特にこの時は紛争で混乱した状態だったようです。かつてローマ帝国によって支配されていたこともありましたが、5世紀はじめくらいにローマン・ブリテンの時代が終わり、ブリテン島に混乱した時代がやってきます。スコット人やブリトン人やピクト人の移動、大陸からはサクソン人の襲来などがあり、勢力図が入れ替わります。このころできたウェールズの諸王国の中には、『ヴィンランドサガ』で出てくるモルガングーク(モルガヌグ、もしくはグラモルガン)もあります。
こうして6世紀頃からアングロ=サクソンの進出激しいイングランド東部に様々な王国が立ち、7〜9世紀に七王国時代というのがやってきますが、ウェールズもやはり諸王国が立ち並ぶ状態でした。その中でもウェールズ南東部はさらに分裂していて、肥沃な土地で人口も多かったのですが、まとまった勢力が台頭することなく、グラモルガン(モルガングーク)、グウェント、ブラヘイニオグといった小王国の集まる地域でした。
9世紀の終わりくらいからヴァイキングの襲来が激しくなり、ウェールズの諸王国はイングランドの王に支援を求めたり、服属することになりますが、9世紀の中頃、北ウェールズを支配するグウィネッズの王ロドリ大王がウェールズの大部分を、10世紀半ばにはロドリの孫ハウェルが全ウェールズを支配します。しかし、その後の内紛で混乱が続き、11世紀の40年代になってやっと収まることになります。
『ヴィンランドサガ』はこの巻では1013年の話なので、一時期成し遂げられた統一が崩れ、混乱が続いていた時代だったわけです。

さて、物語の中では冬に入ってしまい、行軍できなくなったアシェラッド率いる100人ほどの集団は、中部イングランドのとある村を襲撃し、そこで越冬するつもり。今が1013年末だから、翌年には・・・。少しだけ今後の展開を予測しつつ、話の続きが楽しみです〜

ちなみに巻末に『週刊少年マガジン』で『もうしませんから。』を連載している西本英雄氏が四コマ漫画を二本入れてます。また幸村氏が描いた「ユルヴァちゃん」が入るかと思ってたんですが、どうも幸村氏は四コマ漫画は大の苦手らしく、なかなか描けないようです。この件については『もうしませんから』の方にそれについての漫画が載っているはず。

ところで、ウェールズの古名を「カンブリア」といいますが、地質学などで使われる「カンブリア紀」(5億4000年前から5億年前くらいの時代)という言葉は、このウェールズにその地層が分布することから名前がつきました。ウェールズに南北に走る山脈もカンブリア山脈といいます。
で、今日入ったにニュースで、イギリスのカンブリア州で列車事故があったとありますが、この「カンブリア州」はこのウェールズの中にある州ではなく、イングランド北西部(イングランドの一番北の西側)にある州のこと。こちらもケルト系カンブリア人の居住地であったことからついた名前です。

高速列車が脱線、1人死亡 線路に障害物の情報 英国
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200702240010.html
「英イングランド北西端のカンブリア州の救急当局によると、同州で23日夜、ロンドン発グラスゴー行きの高速列車が脱線、車両が線路脇の土手から滑落するなどして、1人が死亡、77人が負傷した。時速約150キロで走行中の脱線だった。」
(CNNニュース、2月24日記事より抜粋。)


参照サイト
ヴィンランドサガ特別予告編サイト(少し重い)
http://kodansha.cplaza.ne.jp/e-manga/common/whatnew/vinland/
漫力
http://www.garden-label.com/manriki/
アフタヌーン(e-1day)
http://www.e-1day.jp/afternoon/magazine/
ぱんちゅ万歳(鬼ノ仁)
http://www.asahi-net.or.jp/%7Etr6h-kjur/
退屈帝国(月野定規)
http://ttn2.org/
ART ALCHEMY(竹村雪秀)
http://homepage2.nifty.com/sessyu/

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Posted by 管理人・馬頭 at 02:03 |Comments(9) |TrackBack(0) | 漫画<歴史> , 歴史 , ニュース


この記事へのコメント

>クヌート
ついに大王まで出てきましたか・・・。
惜しい・・・あと一つか二つ世代後なら、エドワードやエドモンドとも接近してくるのに(笑)
あの二人なら、アルフレッド大王の末裔ということで、いろいろ面白くなるんだけど・・・ヤロスラフやイシュトヴァーンも絡むし。(話がでかくなりすぎでしょうが)
しかしヴァリヤーグもの・・・面白くなってきましたね。
こりゃブックオフに並ぶのを待ってる場合じゃないか?!
Posted by 大鴉 at 2007年02月25日 11:21

しまった、出てたのか(^^;
感想読むの途中で止めて
買いにいってきます(^^;
Posted by 武藤 臼 at 2007年02月25日 12:41

>待ってる場合じゃないか
そうです! 是非読んでください〜
武藤さんもさっそく〜。
トルファンはたぶん、クヌートとの絡みで行くとしたら、この後、イングランドからデンマークへ、そして再びイングランドへ、という感じで行くかもしれません。それまでにアシェラッドとの関係を清算してしまえば、次の展開になるかもしれませんが、そうなったらどこ行くんでしょうね。まさか、ほんとにグリーンランド経由で北米とか?
なんとなくアイルランドの予感もしますが、順当にアイスランドという可能性が高そう。ユルヴァがどうなってるかな〜。あのイヤな隣村のやつとかまた出そうです。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月25日 13:47

今後が楽しみですよね。
そういえば、私以前バイキングの北米到達行を題材にした小説読んだことがあるんですよ。これが古い・・・・だいぶ昔に書かれた作品だったんですよね。なかなか面白かったんですが読んだあと少々疑問に思いました。この小説が書かれた当時”コロンブス以前の到達者”の話はすでに公認されていたのかな?と。私はなんとなく、ごく最近史実と認められたのだと思ってました。つい最近までただの御伽噺だったんだろうと。
今では子供向け歴史漫画にも載ってますけど。
Posted by 鉛筆 at 2007年02月25日 21:13

買ってきました
こいう展開ですか(^^;
アシェラッドそーくるのかという感じですが
トルフィンのその後
・・・そもそもどこまで行くのか
クヌートにとことん付き合えば20年はイングランドですかねえ
ナウシカの最終回のごとく、その後語り的にヴィンランドに渡った
・・・なんてのはどうです?
やぼとはいえ、思わず系図をひっくり返してみたくなりますが、
我が家にはウェールズ関係は、ロドリ大王絡みのものしかありません。
しかし、ウェールズのことは全く知らんとです。
なんか調べてみたい・・・けどとりあえず止めときます(^^;
Posted by 武藤 臼 at 2007年02月25日 21:29

>北米到達の話
研究史については詳しくしりませんが、これは北欧の『サガ』やら『エッダ』やらにおいて既に知られていた話ですし、18世紀以降にヨーロッパで歴史研究が盛んになった段階なら、広く知られていてもおかしくないかと。
>そーくるのか
こう絡めてくるとは予想の範囲外でしたよね〜。
20年はいられないでしょうから、たぶん1016年くらいまでにはアシェラッドも死ぬんじゃないかとか想像してます。もしくはウェールズでアシェラッドが高い地位について、対ノルド戦をするとかも面白いかも。
トルフィンは「どこそこへ行きました」という後引きで締め、よりも一応その土地にまでは行ってほしいですね。やっぱりあの前に出てきた奴隷の女の子と何か行動をともにして、「どこか」に行くんじゃないでしょうか。となると、またデンマーク方面までいく場面はありそう?
>系図をひっくり返し
私も、ウェールズ関係の歴史とか調べれば、今後の展開とか少し読めるのかもしれませんが、もったいないのでまだ放置。こーゆー歴史漫画って、前情報入れるかどうかは微妙ですよね。
『ヒストリエ』のもなるべく詳しくは調べないでおこうかと思ってます。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月26日 02:41

(蒸しパンさんのコメントがありました)
Posted by 蒸しぱん at 2007年02月27日 00:05

>ヴィンランド坂
それは後語り的とかじゃなく、打ち切りですヨ。
>北米到達小説
もしかして、サトクリフですか?
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月27日 01:21

蒸しぱん様
たしか「テクニカラー・タイムマシン」という題名でした。コメディ色が濃かったです。
Posted by 鉛筆 at 2007年02月27日 22:10

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関連記事
ヴァイキングの物語。舞台は1013年のイングランド! 『VINLAND SAGA(ヴィンランド・サガ)』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/7620925/
イブン・ファドランの北方旅行を元にした冒険小説。マイケル・クライトン『北人伝説(ほくじんでんせつ)』
http://xwablog.exblog.jp/7598791/
ヴァイキングたちの取引についての考え。熊野聰『ヴァイキングの経済学 略奪・贈与・交易』
http://xwablog.exblog.jp/7560019/
ヴァイキングの財宝を発掘したり四川省でキノコ巡って銃撃戦したり
http://xwablog.exblog.jp/7166170
オレーグ(Oleg。ヴェシチー。)_クワルナフ用語辞典
http://xwablog.exblog.jp/7203080/
リューリク(リューリック)_クワルナフ用語辞典
http://xwablog.exblog.jp/7203059/
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by xwablog | 2007-02-25 02:14 | 史劇
17世紀以降のロシアの王朝の歴史を書いた本。下津清太郎『ロマノフ家』。あと『ピョートル前夜のロシア』も
394周年記念!(全然区切ってねーよ。)17世紀以降のロシアの王朝の歴史を書いた本。下津清太郎『ロマノフ家』。あと『ピョートル前夜のロシア』も。

はーい。今日2月21日は、1613年にミハイル・ロマノフが戴冠して、ロマノフ朝が開闢した日ですよ~。
そういうわけで、紹介する本もこんなものとなりました。

ヨーロッパ王家の歴史3 ロマノフ家_下津清太郎

『ヨーロッパ王家の歴史3 ロマノフ家』

(下津清太郎。近藤出版社。1985年。3800円)
まえがき
序章・ロマノフ家以前のモスクワ
第1章・モスクワ時代のロマノフ家
第2章・黒海進出とバルト海制圧
第3章・ナポレオン帝国と祖国戦争
第4章・ウィーン体制と神聖同盟
第5章・ロマノフ帝国の暖海政策
第6章・ロマノフ家のユーラシア帝国
第7章・ロマノフ帝国の西欧接近外交
第8章・汎ゲルマン主義と汎スラヴ主義
第9章・ロマノフ帝国と日本
第10章・ロシア革命とロマノフ王朝の顛覆
終章・ロマノフ帝権の功罪
ロマノフ家の系図
参考文献
あとがき

『世界帝王系図集』の編集もやってた下津清太郎氏の書いたシリーズの中の一冊。
すでに『ハプスブルク家』(オーストリア)、『ハノーヴァー家』(イギリス)、『ホーヘンツォレルン家』(プロイセン)は持ってたのですが、肝心のロシアの『ロマノフ家』は持ってませんでした。・・・それはなんといっても、自分の趣味の範囲がほとんど載ってなかったということと、値段が結構するからというのが理由だったのですが。
で、この前、運良くこれを1000円で手に入れることに成功。絶版本ですから当然古本屋で。普通は3000円後半~5000円くらいなので、あの古本屋、値段付け間違えたんじゃないかとか余計な心配を。
まあ、第1章のとこまで読めれば充分、というか、すでに読んではいたのですが、せっかくなので購入。
1613年からロシアの皇帝(ツァーリ)を輩出してきたロマノフ家の歴史を書いた本です。図版多し、系図有り、なので、ちょっと古めですが通しでロマノフ家のことを知りたい人は読んでおくべきものかと。
ただ、残念なことに私が知りたいような情報はほとんど載ってないのですよね。ロマノフ家のはじまりのことも、フィラレートがいきなり登場しちゃうし。

17世紀初頭、ロシアは混乱した時代だったのですが、ミハイル・ロマノフという人物が皇帝となり、ロマノフ朝を開きます。
彼の父親はフョードル・ニキーチチ・ロマノフといって、修道僧となっていたのでフィラレートと名乗っていました。
このフィラレートの父親は、ニキータ・ロマノヴィチ・ユーリエフ=ザハーリンという人物で、彼はイヴァン4世(イヴァン雷帝)の皇妃アナスタシヤの異母弟でした。このように、前王朝であるリューリク朝に近い関係であったためにロマノフ家は皇帝になることができたようです。
で、このニキータとアナスタシヤの父親がロマン・ユーリエヴィチ・ザハーリンという名前だったので、「ロマンの一族(家系)」的な感じで「ロマノフ」という家名になったらしいです。もとは「ザハーリン」という一族の人たちだったのですが、当時のロシアは姓の使い方が独特だったので、このように祖先の名前や綽名などから新しい姓が出来たりします。

というような1番はじめの部分からして書いてないので、ちょっと不満な一冊です。ロマノフ家はモスクワ出身という感じで書かれていますが、どういう意味なんだろう。『ピョートル前夜のロシア』でも、「ロマノフ家は古いモスクワ貴族の家系だが・・・」(P33)と書かれてますね。郊外や地方に土地を持つタイプの都市貴族? それとも側近として務める側近タイプ?
うーん、(自分的には)大事なところなんですが、そこらへんまでは突っ込んでほしかったなぁ。

とりあえず、ロマノフ朝の通史として読むのは良いかと思われます。



ついでに私の守備範囲であるところの初期ロマノフ朝の時代を扱った面白い本として、これも紹介。

ピョートル前夜のロシア_松木栄三

『ピョートル前夜のロシア 亡命ロシア外交官コトシーヒンの手記』

(グリゴリー・コトシーヒン。松木栄三/編。彩流社。2003年。4800円)
編訳者まえがき
凡例
原著の目次
翻訳ならびに訳注
解説1 原著と作者について
解説2 使節官署について
編訳者あとがき
文献一覧
索引

ロマノフ朝初期にロシアの外交官として活躍し、その後スウェーデンに亡命したコトシーヒンという人物が書いた当時のロシアの事情を説明するための本を翻訳したものです。本当は原著の目次を書いてみたほうが内容がよくわかって面白いんだろうけど、長いのでパス。
原著の翻訳も非常に面白く興味深いのですが、それについた大量の訳注がボリューム万点で読みごたえあります。
コトシーヒンは外国人(スウェーデン人)にロシアの事情を解らせるためにこれを書いたので、ロシア人なら常識的な知識であって記録にも残ってないようなことも、説明するために書いてあって、当時の様子が解ってきて楽しいです。
ここらへんのロシア史に興味あるなら一読すべきオススメ本。

ところで、これを書いたコトシーヒンさんは、喧嘩っ早いというかなんというか、色々問題ある人だったようで、最後は喧嘩して人を刺し殺してしまい、絞首刑にされました。

はっ! そうだ! 2013年の400周年記念の時にロシア旅行に行けるように、今からお金貯めとかないと!!(長期計画だな、ぉぃ)

参照サイト
彩流社
http://www.sairyusha.com/
デジタル・クワルナフ 旅行のページ
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/tabif/tabi_f.htm

関連記事
ロマノフ朝・帝政ロシアの皇帝26人を一挙紹介。デヴィッド・ウォーンズ『ロシア皇帝歴代誌』
http://xwablog.exblog.jp/10205725
サドロリ幼女カーチャと少女剣士リジーが登場。吉野弘幸&佐藤健悦『聖痕のクェイサー』第2巻。
http://xwablog.exblog.jp/8121864


この記事へのコメント

すいません、かなり強引な結びつきでトラバってしまいました。
「ロマノフ王朝の最期」には、
「ロマノフ家は13世紀に始まった貴族である。リトアニア出身のグランダ・カンビラは、洗礼を受けてイワンを名乗り、ロシアにやってきた…。」
とロマノフ朝の簡単な説明もあって、随分親切な映画だなぁ、ソ連時代には学校であんまり触れなくてみんな知らなかったからかな? と思ったのですが、Amazonの評をちらっと見たら、これでも一般の人には理解不能のようで…。相当マイナーなんですかね…。
Posted by 雪豹 at 2007年02月21日 12:48

>グランダ・カンビラ
ああ、そこらへんの話もありましたね~。
『ロマノフ王朝の最期』は断片的にしか見てないのですが、少し冗長だった気が。
でも、とりあえず一般の人には多少情報が足りない感じの映画ではありましたね。ひととおりの流れと事件をしっておかないと。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月22日 06:29

荒削りだとは思ったけど、冗長とは思わなかったなぁ…。
むしろ、人名が筆記体で出てきたので、それを読むのに必至で、
(筆記体は読めない体質なので…爆)
「わぁ、そんなに早く流れないで~。」
という感じで。
それに、ロシア人の場合、
「ラスプーチンさん」というときでも、
「グリゴーリィ=エフィーモヴィチ」とかいってるので、
姓だけでなく名前も父称も覚えなきゃならないじゃないっすか。

…DVDは本当に助かります(笑)。
(というか、帝政ロシアの事をさっぱりわかってないって点が問題という気もしますが…。)
Posted by 雪豹 at 2007年02月23日 22:34

>2月21日は、1613年にミハイル・ロマノフが戴冠

はあ・・・玉座に両手を押さえつけられて「やだやだ!皇帝なんかやりたくない!」と叫ぶ少年皇帝を、無理矢理みんなで囲んで「ウラー!」ってやられた日ですね。(笑)
まあ、どうせ外国にいる父上様の遠隔コントロール状態ですが・・・。

こんな王朝創始の事例が、他にあったかなぁ・・・。
Posted by 大鴉 at 2007年02月24日 00:21

>呼び名
日本だと意訳して姓の方で翻訳しちゃいますからね~。ロシア人たちの呼び方の意味とかどうせ通じないからそうせざる得ないのかもしれませんが。

>無理矢理みんなで
普通、無理矢理やられるのは、屈辱的なことをやられるものですが、このミハイルくんは稀に見る栄誉なことを~
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月24日 02:46

ロシア語の筆記体、読めるようにならねばなるまいと思っている今日この頃・・・
Posted by 蒸しぱん at 2007年02月24日 10:39

私はロシア語のキーボードの位置を覚えないと・・・。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月24日 22:44
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by xwablog | 2007-02-21 01:02 | 書庫
パキスタンで髭税。他、どうでもいいニュースいくつか。という記事。
これは古い記事です。

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パキスタンで髭税。他、どうでもいいニュースいくつか。

昨日はDIONのプロバイダが深夜落ちっぱなしで更新できませんでした。なんだろう? なんかサーバ移行とか?

ヒゲそったら罰金!武装勢力が脅迫…パキスタン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070215-00000315-yom-int
「】アフガニスタンと国境を接するパキスタン政府直轄部族地域内の理髪業組合のグラム・カーン組合長は14日、記者会見を開き、「組合は、男性のひげそりを禁じ、違反者には5000ルピー(約1万円)の罰金が科せられることを全会一致で決めた」と発表した。」(Yahoo!ニュース。読売新聞記事より抜粋。)

パキスタンで髭税! 今の時代にこれは凄いな~。
髭税で有名なのは、1705年(?)に髭に税金をかけたロシアのピョートル大帝ですね。ロシアでは髭は男性みんながはやしてました。
「ピョートル大帝の近代化政策は、そうした古きロシアのシンボルたるひげに対する挑戦でもあり、彼がひげ切りをすすめ、剃らぬ者に対してひげ税を課したことは有名である」(『ロシア・ソ連を知る事典』P611より抜粋。)

モンゴル大統領、26日に来日・首相と会談へ
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070215AT3S1500Z15022007.html
「外務省は15日、モンゴルのエンフバヤル大統領が26日から3月2日まで5日間の日程で来日し、26日に安倍晋三首相と会談すると発表した。」(日経ネット記事より抜粋。)
これって映画に合わせて来たの?

国粋会会長、拳銃自殺か
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070215AT1G1501R15022007.html
てか、チンピラに自殺なんてことありうるのか?

「トリビア」で過剰演出・フジテレビ
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1G13050%2013022007&g=K1&d=20070214

あの番組は昔の深夜の方が好きでした。ゴールデンタイムにタモリ出したりして最悪になりました。臭い。

買わないけど注目。

日本の昔話・カチカチ山 (朗読:若本規夫) キャスト判明
http://www.akibablog.net/archives/2007/02/wakamoto_070214.html

日本の昔話をあの若本規夫氏が朗読する!さらには田中理恵氏や能登麻美子氏まで!
おたく向け(?)の日本昔話ってな感じでしょうか?

そういえば、能登麻美子氏はこの前、ネコを撮影したDVDを出してましたね。
『耳折れ兄弟』(シンフォレスト)
アトムとルークなるスコティッシュフォールドの兄弟の映像に能登声が付くという。

米カートゥーンネッワークのトップ 爆弾騒ぎで辞任へ(2/10)
http://animeanime.jp/news/archives/2007/02/210_1.html

アメリカのアニメチャンネルで、日本にも進出してるカートゥーンネットワークの経営トップが辞任しました。なんでかって言うと、アニメの広告看板が、機械やコード類の出てる凝った作りになってて、そのせいでそれが爆弾なんじゃないかとか思われ騒ぎになったようです。
アメリカっぽいバカ事件。あいつらはそのうち、ラジコンで遊んでる子供を見て、ラジコン爆弾を作ってるといって訴え出すよ。

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関連記事
ルーデル、古代の養蜂、中国テロ、シナイ写本、18世紀の豚小屋、千億ドル札など最近のニュース080724
http://xwablog.exblog.jp/9132638/
越境射殺、加藤の妄言、鳥取スイカ、本で圧死など、最近のニュース。080713
http://xwablog.exblog.jp/9038657/


この記事へのコメント

うわーーーー時代錯誤!
はて、パキスタンでも最近はひげなしが主流なのでしょうか?硬派な人はひげを”整える”行為も気に食わないのか・・・・?
Posted by 鉛筆 at 2007年02月17日 10:03

>髭
どうなんでしょうね。髭は一人前の男性としてもオシャレとしても重要なものなんでしょうが、どこまで必須なのか。
たぶん、一部の剃っちゃうような人に対する対応かもしれませんね。あと、整えるのはいいはず。髭そのものを剃って無くしちゃうことに対する罰だと思います。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月19日 00:21
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by xwablog | 2007-02-15 02:54 | ニュース
初期のタタール政策とアレクサンドル・ネフスキー研究が中心です。栗生沢猛夫『タタールのくびき』読了
古い記事です。

ーーーーーーーーーーーーーー

一昨日はカノッサさん鳳雛さんが我がゴミ屋敷に集って会合。その後焼き肉屋へ。2日連続でお酒を飲むなんて数年振りでした。すっかり酔っぱらってしまい(またか!)、階段登るだけでヒィヒィ言ってました。
そういえば、カノッサさんに私の日々の食事のことを心配していただきましたが、よく考えると、最近は栄養分を増やそうとインスタントラーメンの中に味噌(赤)を入れたりして結構気をつかってたりするので、野菜がインスタントラーメンの中に入ってるお湯で増えるやつしか無いことを除けば、かなり良い状態なんじゃないかと思ってみました。

それはともかく。
早く記事にしないと申し訳ないので、とりあえず読みましたから紹介させていただきます。

タタールのくびき_栗生沢猛夫先生

『タタールのくびき ロシア史におけるモンゴル支配の研究』
(栗生沢猛夫先生。東京大学出版会。2007年。8900円。437ページ)

目次を細かく書き出しておきます。

第1部 モンゴル支配の開始
第1章 モンゴル支配の開始
1・バトゥの侵入、2・最初の人口調査、3・ノヴゴロド 1257-1259年、4・北東ルーシ 1262年
第2章 モンゴル支配の構造
1・バスカク制、2・バスカク・アフマト、3・バスカクとダルーガ、4・バスカク制「終焉」の問題、5・モンゴル支配の性格--結論に代えて
第2部 アレクサンドル・ネフスキーとモンゴルのロシア支配
第3章 アレクサンドル・ネフスキー研究の歴史
1・これまでの研究におけるアレクサンドル・ネフスキー
(1)A.H.ナソーノフ(2)ユーラシア主義者(3)B.T.パシュート等ソヴィエトの歴史家(4)Л.Н.グミリョフ(5)J.L.I.フェンネル
2・最近の諸研究
(1)В.А.クーチキン(2)В.Л.エゴーロフ(3)А.Н.キルピーチュニコフ(4)А.А.ゴールスキー(5)Ю.К.ベグノーフ
結論に代えて
補論 Л・H・グミリョフのエトノス史論とロシア
第4章 年代記に現れたアレクサンドル・ネフスキー
1・『ノヴゴロド第一年代記(古輯)』、2・『ラヴレンチー(スーズダリ)年代記』、3・『モスクワ--アカデミー年代記』、4・『ソフィヤ第一(古輯)年代記』、5・『1471年の全ルーシ的集成』、6・『モスクワ--ソフィヤ集成』、7・『15世紀末簡略年代記集成』、8・16世紀の諸年代記、とりわけ『ニコン年代記』、9・17世紀の年代記、10・B.H.タチーシチェフ
第5章 『アレクサンドル・ネフスキー伝』
1・『伝』刊行の歴史、2・『伝』の写本伝統--Ю.К.ベグノーフの研究、3・『伝』の成立--作者と執筆時期、4・『伝』と『ルーシの地の滅亡の物語』、5・『伝』の後代のテクスト、6・聖者伝としての『伝』
第6章 史的アレクサンドル・ネフスキー
1・アレクサンドル・ネフスキー年表の作成、2・アレクサンドル・ネフスキー年表、3・アレクサンドル・ネフスキーとモンゴル--結論に代えて
第3部 ロシアとモンゴル
第7章 ロシア史におけるモンゴル支配の意味
1・ユーラシア派とモンゴル支配、2・モンゴルの侵入による被害の程度の問題、3・モンゴル支配の影響の問題、4・モンゴル支配の意味--モスクワ的専制とモンゴルの影響の問題、5・結語--ロシア史における東と西
付録--史料邦訳
1・『シメオーノフ年代記』(6791-6792年)
2・アレクサンドル・ネフスキー関連年代記記事
(1)『ラヴレンチー(スーズダリ)年代記』(6745-6770年)、(2)『ソフィヤ第一年代記(古輯)』(6736-6771年)、(3)『ニコン年代記』(6736-6771年)
地図(2点)
系図(ルーシ、キプチャク・カン)


日本におけるロシア中世史の代表的研究者の一人である栗生沢猛夫先生の新刊です。翻訳や論文はいくつもありましたが、本だと『ボリス・ゴドノフと偽のドミトリー』以来だとしたら10年振り?
いつの間にかこの本が出てたと知って、矢も楯もたまらず、一万円札を握りしめて走り出した15の夜。(ぇー
はじめ、ジュンク堂で本棚見た時見つけられなくて、本棚に一冊分のスペースが隙間になってたから、誰かに先を越されたのかとか思って焦りました。PCで検索して一冊だけあるはずだと確認してやっと見つけました。よかったー。最近は一回刷って絶版というのも多いそうですから・・・。
内容は、中世ロシアの君主で、聖人であり英雄でもあるアレクサンドル・ネフスキーについてで、今までに栗生沢先生が研究したものの集大成といった感じの本になっています。前書きに、ここ10年ほどで書かれた論文を基にした、とあります。
目次を見てもらえればわかりますが、モンゴル軍の西征の経緯とそこからはじまる「タタールのくびき」の初期の時代について、ネフスキー研究の状況や各種年代記を比較などをしながら、実態に迫っています。
普通の人でもエイゼンシュテインの映画『アレクサンドル・ネフスキー』とかロシアの勲章の「アレクサンドル・ネフスキー勲章」くらいなら知ってるかもしれませんが、思ったよりもメジャーな人物じゃないみたいですね。自分内知名度は高かったのですが・・・。まあ、知名度はともかく自分も実際のアレクサンドル・ネフスキーについてはあまり知らなかったので、目からうろこが連続で出てきました。
入門書ではないですが、かなり楽しんで読むことが出来ました。栗生沢猛夫先生の冷静で的確なものの見方、理にかなった手順と考え方がとても良いです。
あと、付録の年代記の邦訳がたまらなかったです。あー、是非とも『ノヴゴロド第一年代記』と『ラヴレンチー年代記』はちゃんと翻訳したの本にして欲しいですね。(確か『ノヴゴロド第一年代記』だったらどっかの大学の紀要で一部載ってたはず。)

普通の人がこれを読むにあたっての最短コースは、山川出版社の世界各国史の『ロシア史』→同じく山川の『世界歴史大系 ロシア史1』→『タタールのくびき』かな? 無茶? 1番はじめは中央公論社の『世界の歴史11 ビザンツとスラヴ』から? その前にさらに手軽なのを入れた方がいいか。
ちなみに知ってる人だけでも3人がこれを手にしてます。武藤さんひでさん大鴉さん。さらに他の知り合いも買うんだろうな~。

アレクサンドル・ネフスキーが大公となってからいたウラジーミルとかは、私めも旅行したことがあります。
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/tabif/tabi_rus10.htm
あと、ネフスキーがスウェーデン軍や騎士団をやっつけた時にいたノヴゴロドも行きました。
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/tabif/tabi_rus09.htm
まあ、ここらへんの歴史的観光については、洞窟修道院の奥野さんのとこの「ロシア歴史紀行アルバム」が凄いです。
そうだ。
奥野さんがこの前キエフ行った時の写真がアップされてるので、これは必見。
http://www.toride.com/~roshiashi/album83.1.html
http://www.toride.com/~roshiashi/album84.1.html
「洞窟修道院」の写真もあります。
1240年にモンゴル軍が押し寄せて陥落し、廃虚と化したこともあるキエフ・ルーシの都。『ロシア原初年代記』に出てくる場所とかが!
うーん、うらやましい。


どうでもいいことですが、amazonの和書検索で『ボリス・ゴドノフと偽のドミトリー』が著者名で出てこないから変だな~、と思ったら、名前が「栗生沢猛生」になってたりする。生が2回。


おまけネタ。
YouTubeで「Татар」といれたら出てきたイヴァン雷帝ネタのCM?

Ivan Grozniy IV
http://www.youtube.com/watch?v=k8oDi4QKR8s
Tamerlan
http://www.youtube.com/watch?v=cuic-9lcuXw&mode=related&search=
Konrad III
http://www.youtube.com/watch?v=FjVoW5f-TPw&mode=related&search=
Eralash - Ivan Grozny i sin
http://www.youtube.com/watch?v=JyOBw86rFtY&NR

なにこれ・・・・。


この記事へのコメント

「ロシア史におけるモンゴル支配の研究」などと副題をうたれたら、もはや無条件購入決定でしょう(笑)
ただ、内容がちょっと「ネフスキー」に偏りすぎな気もしますが。(タイトルと比べて)

ネフスキー親子の受難(?)のサライ、そしてカラコルム行き・・・とくに「4年」かかった(ソフィア年代記の空白によると)らしいネフスキーのカラコルム行きは、是非詳細が知りたいですねぇ。誰も同行者がいなかったのか、モンゴル側(カラコルム)での記録はないのか、いろいろ知りたいことばかり。

ジュチ家と帝国本家の関係とかはわかるけど、モスクワと帝国本家の関係なんてのはよくわからないし・・・。(いや、バトゥと本家の仲には疑問符もあるが)
Posted by 大鴉 at 2007年02月14日 23:11

こんばんわー

今、読んでますよ
なかなか進みませんが(^^;
来週には読み終わるかな

あ、ロシア史は最近読んでないぞ(^^;
Posted by 武藤 臼 at 2007年02月14日 23:31

(蒸しぱんさんのコメントがありました)

Posted by 蒸しぱん at 2007年02月15日 00:53

(蒸しぱんさんのコメントがありました)

Posted by 蒸しぱん at 2007年02月15日 00:58

いやー、読んでみたい。しかし8900円か…日本は本が高いんだなあ、ということを改めて実感。ロシアも随分高くなりましたが、ここまでのことはないと思います。
というか、日本は学術書が高いんですよね。ロシアの場合、サイズが大きくて写真がたくさん載っていると値段が上がることが多い。ある意味非常に分かりやすいです。その一方で、装丁が質素だと学術書でも意外に安く売っていたりします。まあ、最近は歴史の専門書自体が減ってきているような印象もありますが。

蒸しぱんさんも書かれていますように、モスクワ公国初期の歴史は確かに面白いと思います。この分野に関しては、『タタールのくびき』の研究史でも触れられていますが、アントン・ゴルスキーという研究者がいちおし。いや、僕もそれほどたくさんの書物を読み込んだわけではないのですけどね。この人の『モスクワとオルダ』(2000年)などは、概説としてもよくまとまっているし、視点が多角的で興味深いと感じました。
僕が人生の中で研究書を物することなどはできないだろうから(だいたい研究などしてないし)、せめて訳くらいはしてこの世に恩返しをしたいと思っています。できるかなあ…せめて1冊くらい…志だけはあるんですけどね。頑張ってみます。
Posted by 奥野 at 2007年02月15日 06:22

>内容がちょっと「ネフスキー」に偏りすぎな気もしますが。(タイトルと比べて)

たぶん、出版社側としてはあまり知られてない人名より、まだ取っつきやすそうなタイトルにしたかったのでは? まあ、「タタールのくびき」という言葉自体、どれほど知られてるかは謎ですが。

>モスクワと帝国本家の関係なんてのはよくわからないし
ここらへんは、モンゴル側からの研究書が出て欲しいものですね。それで多角的に見るようになって少しはわかってくるのでは。
しかし、西方のモンゴル史の研究なんて日本ではやってる人いるのでしょうかね。

>さらに西からのリトアニア勢力の関与という構図の中で
確かにリトアニアとの関係とかはほとんど載ってないですから、そこらへんの話はちょっと物足りなかったですね。まあ、モスクワの外交史を総合的に扱うとなると大変でしょうが。

>日本は本が高い
研究書の類いは、5000円オーバーでも当たり前ですからね〜
この『タタールのくびき』が高いのは、たくさん刷ってないからでしょうが、まあ、「買う人はどんな値段でも買う」種類の本ですから。

>翻訳
いや、ほんと、是非是非やってください。じゅ、需要はあります! 一部の人種にですが。

>ロシア史は最近読んでない
私もです〜。もっと集中して読まないといけないのですが、他にも読むのが多すぎて・・・。

>ゴルスキー
本の中では、この人の書いた『祖国』という雑誌に掲載された『アレクサンドル・ネフスキー』という記事と、『ルーシの地よ、御身はよろずのものに満ちている・・』(2000年)が取り上げられています。
『モスクワとオルダ』はタイトルだけでも興味そそられますね。

あと、どうでもいいことですが、翻訳された『イヴァン雷帝』を見てても思いましたが、栗生沢先生は人名を音引きで伸ばすの好きですね。表記の癖は作家ごとにありますが、この場合は伸ばし派。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月15日 12:00

(むしぱんさんのコメントがありました)
Posted by 蒸しぱん at 2007年02月16日 01:54

いやいやほんと、「人生目標」くらいですよ。日本に帰ったらもっと忙しくなるだろうし…でも、やってみたいとは思っています。そして、訳したい書籍の何と多いことか。

『モスクワとオルダ』は、章ごとに初代ダニールからイヴァン3世までのそれぞれの公を取り上げ、その対汗国政策について検証しています。一方、『タタールのくびき』でも取り上げられているという『ルーシの地よ、御身はよろずのものに満ちている・・』は、イーゴリ・スヴャトスラヴィチ(「イーゴリ軍記」の主人公)からドミトリー・ドンスコイに至る、すなわちキエフ時代末期からモスクワ初期の歴史の中で特に注目される数人の公を取り上げた、やはり列伝形式の内容となっています。ゴルスキーはこういうスタイルが好きなんでしょうか。
Posted by 奥野 at 2007年02月16日 14:55

>取っつきやすそうなタイトル

いや、内容は初心者にはとてもついていけないのでは・・・という気が。
映画のネフスキーなんてなんの参考にもならないし(笑)

>せめて1冊

その一冊に期待する方がここにも一人・・・。
Posted by 大鴉 at 2007年02月17日 00:38

>翻訳
多分、他に翻訳しようとする人がいないかも?

>初心者にはとてもついていけない
ちょっと基礎知識が必要ですよね。これ。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月17日 06:20

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参照サイト
北海道大学
http://www.hokudai.ac.jp/
北海道大学スラブ研究センター
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/
東京大学出版会
http://www.utp.or.jp/
タタールのくびき(東京大学出版会サイト内)
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-026130-2.html
カノッサの屈辱
http://www.toride.com/~canossa/
宦官列伝
http://www.toride.com/~fengchu/
洞窟修道院
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/6218/
HISTORIA
http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/index.html
バルト~エーゲ海への道
http://www002.upp.so-net.ne.jp/kolvinus/
西夏史への招待
http://homepage2.nifty.com/seika-shi/
貂主の国
http://blog.goo.ne.jp/north_eurasia

関連記事
奥野さんの記事「バトゥのロシア遠征」も載ってる。『コマンドマガジン』vol.79 チンギスハン特集
http://xwablog.exblog.jp/8099527
ヴォルガ・ブルガール史で見えてくる周辺地域との繋がり。梅田良忠氏『ヴォルガ・ブルガール史の研究』
http://xwablog.exblog.jp/7387555
ウクライナの聖なる秘宝を巡るサスペンス。イーヴリン・アンソニー『聖ウラジーミルの十字架』
http://xwablog.exblog.jp/8628542
オスプレイのCampaign Series『カルカ河畔の戦い 1223年』他、カルカ河畔の戦い関連
http://xwablog.exblog.jp/8694245/
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by xwablog | 2007-02-14 04:58 | 書庫
ドキッ! スホーイだらけの軍拡大会。最新鋭戦闘機が大集合。ポロリもあるよ!
古い記事。スホーイのこと。

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2006年02月12日
ドキッ! スホーイだらけの軍拡大会。最新鋭戦闘機が大集合。ポロリもあるよ。

ごめんなさい。ポロリは無いです。
インドネシア空軍が、スホーイを購入予定だそうです。


インドネシアが露戦闘機購入へ、空軍力増強合戦に拍車
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060211-00000113-yom-int&kz=int
「インドネシアのユドヨノ大統領は11日までに、最新鋭のロシア製スホーイ戦闘機を購入するため、今年6月にもモスクワを訪問する方針を決めた。
 東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要加盟国は、「平時の外交を有利に進めるには軍事力の確保が不可欠」との姿勢を打ち出し、米国やロシア製の新鋭戦闘機を相次ぎ購入する動きにでており、インドネシアも刺激された格好だ。
 ユスリル官房長官など政権首脳によると、大統領はプーチン露大統領と直接会談し、交渉を詰める。インドネシアは2003年、格闘性能に優れ航続距離の長い制空戦闘機「スホーイ27SK」と対地攻撃も可能な多用途型の「同30MK」各2機を購入。国防省は、同型機種をさらに8機買い足し、計12機で1飛行中隊を編成したい考えだ。」
(Yohoo!ニュース。読売新聞2月11日より抜粋。)

資源や領有権などの問題で対立する東南アジア各国は、軍事力強化をはかって最新鋭戦闘機の導入を進めています。その場合、やはり安いからかロシア製のスホーイが選ばれることが多いようです。
タイもスホーイ30MKMを12機、マレーシアは18機、ベトナムもスホーイ27SKを36機とのこと。シンガポールはだけは米国製のF15SGを購入予定らしいです。
いいですね。東南アジアの空をスホーイが飛び回るなんて。日本もどうかスホーイを導入して欲しいです。
そういや、チェコは2005年からスウェーデン製の戦闘機グリペンを十何機かリースして使用してるとか。買えないらしい。日本だって買わないでリースってのでもいいですね。
そう。グリペンといえば高速道路で離着陸ができるという(スウェーデンのはみんなそうらしい)ので、友人いち押しの戦闘機。日本も各地に分散して置けば効率的だとオススメする人もいるみたいだし、そういうのもイイかも。

サーブ社(英語)
http://www.saabgroup.com/en/index.htm
「身の丈の戦闘機 JAS39グリペン」
http://www.kojii.net/opinion/col010618.html


この記事へのコメントがありました。

雪豹さんからのコメント&アドレス
DEFEXPO INDIA 2006
http://www.rian.ru/photolents/20060131/43263597.html


>DEFEXPO INDIA 2006
おお〜。南アジアのキナ臭さは増すばかりですね。
写真見て少し思ったんですが、DEFEXPOというだけあって、攻撃的な機器より、対テロとかの機器や工作機械が多い?
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年02月13日 12:35

見ず知らずのいういうさんという方から、スホーイに関するコメントをいただきました。

やはりスホーイは良いとのこと。空自にはSU-30あたりがいいのでは。口実的にはアグレッサー用として30機ほど。アジア各国が戦闘機を買い始めたのは、高度経済成長があるから。東南アジアの領土問題は比較的安定してるとも。フランカー安いからいいよ。とのこと。

次に私のコメントが

こんにちは。いういうさん。
スホーイ、良いですよね。フォルムが素敵です。
安いならなおのこと、フランカーとか買って欲しいですね。

>背景は高度経済成長
そうか、儲かった分、国防に掛けれるお金も増えた訳ですね。そういや、最近中国が軍事費が多くなってるってニュースよくやってました。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年02月15日 03:27

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by xwablog | 2007-02-12 19:45 | ニュース
ホロの故郷ヨイツの情報を求め修道院を探すのだが。支倉凍砂『狼と香辛料』第4巻の感想
これも古い記事。

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2007年02月11日
ホロの故郷ヨイツの情報を求め修道院を探すのだが。支倉凍砂『狼と香辛料』第4巻

昨日は思うところあって、カレーに大量の大根おろしをつけて食べました。味はあえて言うと悪くは無い。少し水っぽいのが問題かも。よく水気を切ってからがいいでしょう。

それはともかく。
『狼と香辛料』の第4巻の感想。『狼と香辛料 IV』とした方がいいのかな? 各巻タイトルをつけて欲しいとかちょっと思った。

狼と香辛料第4巻支倉凍砂

『狼と香辛料』第4巻(IV)

(支倉凍砂。イラスト/文倉十。メディアワークス。電撃文庫。2007年。610円。装丁/荻窪裕司)
「クメルスンの街でディアナから聞いた話から、古い神々の話について詳しいという修道士を訪ね、田舎街テレオにやってきたホロとロレンスの二人。しかし、修道士がいるという修道院への道を誰も教えてくれず、困ることに。それにはこのテレオと、近くの街エンベルクとの関係が、緊張した状態にあるためだったのだ。この均衡が壊れることになるものを、テレオの教会を守ろうとする少女エルサ・シュティングハイムが隠していたりもするのだが・・・」


狼神ホロの食い倒れ旅情。
最近、ホロが喰いまくりです。もうロレンスもホロの可愛さの前には財布の紐も緩みがち。
そんな二人の故郷探しの旅は、徐々にヨイツに近付いていきます。街というか村みたいなテレオは、昔から異教の蛇神トルエオを崇拝していた土地。教会があるのは外圧との妥協の産物で、ということらしい。そのため半ばはれ物扱いの教会だったのですが、かつてこの教会の司祭だったフランツがなかなかの傑物で、テレオの利益となるような契約をエンベルクの街と結んでくれたため、村はかなり余裕のある生活をしています。
このフランツ司祭がディーエンドラン修道院のことを知っていたのですが、彼は夏に死んでいて、ホロたちは情報源を失います。フランツの死はテレオとエンベルクの関係にも影響し、エンベルクはテレオ有利な契約を破棄するため、罠をしかけてきました。その罠に使われたのがロレンスたちでした。テレオから売られた麦が、人体に悪い影響を与える品だとして、麦の払い戻しを迫られるテレオの住民たち。多額の返金に応じられず、契約の悪い状態での更新さえ迫られかねない状況の中、罠にはまったロレンスたちにも敵意が向けられます。さらには異教崇拝の排除を狙う教会勢力や、間に立たされて苦悩するテレオの女司祭エルサ。エルサと仲のよい粉ひきの青年エヴァン。そうした人々の思いが錯綜する中で、ホロたちはこの教会こそが件の修道院そのもののことだと知ってフランツ司祭(=ルイズ・ラーナ・シュティングヒルト修道院長)が残した大量の書物を見ることになります。熊神によって滅ぼされたヨイツの話の経緯についてなどを知り、さらにヨイツへの手がかりを掴みます。

しかし、この巻を読んで思ったのですが、

ロレンス、ハメられ過ぎ。

またか! とか思いました。ロレンスの商売相手はみんな詐欺師か。
テレオに行く前の村で取り引きしようとしたリーンドットという商人によって、テレオに対するエンベルクの策略の駒にされてしまったロレンス。この話では、蛇神の異教信仰と教会の正教が対立のベースになってるのですが、最後は妥協点を見つけるというか、名目的な同化を行うというか、そんな感じの結末になってます。この世界での教会の宗教団体としての実体や、異教信仰そのものの形態がいまいち分からないので、互いの対立点そのものが曖昧だったような気がします。そのため、ロレンスとホロは、エルサとエヴァンをテレオから逃がす、という行動をとっても、いまいちしっくりきませんでした。

「だが、お前は、故郷に帰ったらその先、どうするんだ?」

より重要だったのが、教会で見つけることになるフランツ司祭の蔵書ですね。昔話を集めた本の中から、ヨイツの情報を手に入れるホロ。傷心と安堵がホロにもたらされますが、そんな中でのロレンスとの会話が絶品でした。
故郷がもう無いことは分かってはいるものの、じゃあ、どうするのか、ということを決めかねるホロ。そして、それが別れとなるのではという予感に寂しさを感じている二人。
結末としては前巻のあの話が示した方向性なのかもしれませんが、そう簡単にはいかないでしょう。
単純に考えたら、次の街レノスで1話、そしてヨイツにたどり着くまでに1話で、2話くらいあれば終わりそうな流れですが、なんか、エピローグ見たら、どうも問題を先送りする感じになりそうですね。しかも、二人ともが望んで!
ああ、そうか! そんなにイチャつきたいんだな!

この話では、パン作りの話が少しネタに絡んできてます。
中世のパン屋がどんなもんだったのかについては、これが詳しい。


中世のパン

『中世のパン』

(フランソワーズ・デポルト。見崎恵子/訳。白水社。1992年。2300円。230ページ)
第1章・麦畑から粉挽き場へ
第2章・パンづくり
第3章・パン屋の共同体と同職組合
第4章・フランス、パン巡り
第5章・パンの販売場所
第6章・なくてはならない市外からのパン
第7章・自家製パン
第8章・パンの価格、原則と実際
第9章・都市のなかのパン屋
第10章・パン消費の数量的評価の困難
結論


中世フランスでのパン作りの歴史的状況を紹介する一冊。
パンの時代ごとの流行り、作り方や販売方法、価格に量、国の関わり方、パン屋の仕事内容まで、いろいろ知ることができます。
『狼と香辛料』の第4巻で話題にもなってた、水車小屋の粉挽きへの差別意識とか、そこらへんについても書いてあります。

「農村でも、どんな小さい村であろうと、自分たちの水車を持っていた。これは領主によって建てられたものであり、多くの場合領主の罰令権によってこの水車小屋の使用が住民に強制されていた。」(『中世のパン』P18より抜粋。)

こうして建てられた水車小屋に取り付けられた石臼で、麦は挽かれて粉になるわけです。使用が強制だったため、これは一種の税金として考えられていました。「水車税」と呼ばれています。
この水車小屋で働く粉挽きの立場はかなり微妙でした。

「さて、粉挽き場の所有者は、自分で直接経営にあたることはせず、専門家たる粉挽き人に管理・運営を委ねた。その際、粉挽き人が果たすべき責務が、様々な条項に定められた。粉挽き人が単なる使用人の立場におかれることもあった。つまり、粉挽き場の利用者が支払った使用料を全部そのまま主人に渡し、その代わり、現物ないし貨幣で報酬を受け取るような場合である。しかし、13世紀以降は、契約によって一定期間粉挽き場の営業を任された小作人的立場にたつ粉挽き人が多くなった。粉挽き人は、定められた諸義務を果たす代わりに、客が支払った使用料を自分のものにすることができるようになったのである。」(『中世のパン』P29より抜粋。)

こうして使用料を取るわけですが、支払いは古い時代では現物で行い、だいたい持ってきた麦の量の12分の1から24分の1の間くらいで決まっていたようです。14世紀以降は徐々に貨幣での支払いも行われるようになりますが、これは近代になってもなかなか普及しなかったようです。

「嘘つきで怠け者の粉挽き人、怒りっぽくいかがわしい粉挽き人に対する客たちの苦情は、訴訟記録に満載されているし、他方で、重労働にもかかわらず実入りの少ないことを嘆くこの嫌われ者の粉挽き人たちの陳情書も数多くある。」(『中世のパン』P35より抜粋。)

麦を持ってくる人は、麦の保存が穀粒のままの方がいいので、少しずつ粉にしていきました。そのため、人々は頻繁に粉挽き場を訪れるため、そこが一種の社交場、集会場にもなったりしました。しかし、そういう面がある反面、地形的条件から村の中心とは離れた場所にある場合など、半ば孤立した存在として扱われることもあったとか。それは村はずれに住む老婆が「魔女」扱いされるパターンと同様に、集団の外側の人間として差別を受けることに。これに関しては『中世のパン』じゃなく、他の本に書いてあったような気がしたんですが、何の本だったかな?


参照サイト
すぱイしーているず(支倉凍砂公式)
http://ameblo.jp/hasekura2/
ハイノハナ(文倉十公式)
http://haino.mods.jp/
電撃文庫&hp
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/index.php
META+MANIERA(メタ+マニエラ)
http://www.meta-maniera.com/


--------------

関連記事
かわいい狼神ホロと若い行商人ロレンスの二人旅。支倉凍砂『狼と香辛料』第1巻のその1
http://xwablog.exblog.jp/7265975
かわいい狼神ホロと若い行商人ロレンスの二人旅。支倉凍砂『狼と香辛料』第1巻のその2
http://xwablog.exblog.jp/7265985
商人としての命運をかけ、危険な密輸に手を出すが・・。支倉凍砂『狼と香辛料』第2巻の記事
http://xwablog.exblog.jp/7266023
他の商人から一目惚れされるホロ。ロレンスとの勝負は取り引きで。支倉凍砂『狼と香辛料』第3巻の記事
http://xwablog.exblog.jp/7266037
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by xwablog | 2007-02-11 01:53 | 史劇
他の商人から一目惚れされるホロ。ロレンスとの勝負は取り引きで。支倉凍砂『狼と香辛料』第3巻の感想
古い記事。
『狼と香辛料』の三巻目

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2007年02月10日
若き商人から一目惚れされるホロ。ロレンスとの勝負は取り引きによって。支倉凍砂『狼と香辛料』第3巻

転職するぅぅぅー、っと昨日の夜中に唐突に思い立って、いろいろ調べたのですが、どうにももうダメなんじゃないかとヒシヒシと感じている馬頭です。
いや、技能面での問題が最大なんですが、なにより年齢的にたぶん面接受けてくれない感じです。
あの、お願いですから、採用情報に「●●歳くらいまで」って書くのはやめてください。「くらい」ってなんだよ。期待だけさせるつもりかぁ!

それはともかく。
中世風経済ファンタジーとも言われる『狼と香辛料』の3冊目の感想。

狼と香辛料第3巻_支倉凍砂

『狼と香辛料』第3巻

(支倉凍砂。イラスト/文倉十。メディアワークス。2006年。590円。装丁/荻窪裕司)
「旅の道連れとなった狼神ホロの故郷を探して北へ北へと行くロレンス。リュビンハイゲンでの危機を脱した後、彼らは祭りで賑わうクメルスンへと着く。商館の仲間たちにホロとの仲を囃されていたのもつかの間、今度はその二人の仲のせいで厄介な騒動が持ち上がる。知り合った魚商人のアマーティが、ホロに一目惚れして『無理矢理連れ回されているホロを助けるため』に取引きを持ちかけてきたのだった。分のいい賭けだと乗ったロレンスだが、話は妙な方向へと向かいそうで・・・」


ホロかわいいよホロ、で知られる『狼と香辛料』の第3巻。
岡愡れ青年のお話がメインなんですが、今回も商取引がネタとなっています。魚商人フェルミ・アマーティはロレンスとホロと知り合い、ホロに惚れてしまいます。彼は若くあってもなかなかの商売人。結構お金も持ってます。そんな彼は、借金のため無理矢理ロレンスと同行しているというホロの言い逃れを真に受け、ロレンスにお金を払うから彼女を自由にしてやってくれ、と言われます。それで持ちかけられた取り引きというのが、いついつまでに幾ら支払うならホロは自由、といったようなもの。ロレンスは、どうせそんなお金は集められないし、何よりホロがアマーティにどうこう、といったことも無い、と高をくくっていたのですが、クメルスンの年代記作家で女錬金術師のディアン・ルーベンスのところで教えてもらったホロの故郷の情報を、ホロが見てしまい、そこらへんから二人の関係が拗れてしまいます。
にわかにクメルスンの町中で流行しだした黄鉄鉱。それによって高騰する価格と、それに投資する人々。その黄鉄鉱売買によって利を得ようとするアマーティとロレンス。そしてそれは取り引きによって相手を打ち負かそうという戦いになっていくのです。相場の上下によって儲けを出すやり方や、その相場そのものの操作など、なかなか面白いネタが組み込まれています。
しかし、さらにこの巻では、ホロとロレンスがいい雰囲気出しつつも、途中から咬み合わないでギスギスして、最後でもうめちゃくちゃいろいろ互いに知られてしまって、もうニヤニヤものですよ。「夫婦喧嘩は犬も喰わない」の通り。アマーティもいい迷惑でしたとさ。

ちなみに、話の中でロレンスは「ローエン商業組合」という組織に参加していますが、これ、会社ではなく、いわゆる「商人ギルド」と呼ばれる商人組合ですね。これについては、『西欧中世史事典』を読むと少し理解しやすいです。


西欧中世史事典

『西欧中世史事典 国制と社会組織』

(ハンス・K・シュルツェ。ミネルヴァ書房。MINERVA 西洋史ライブラリー22。1997年。3800円)


これの中では「ギルド=商人組合」「ツンフト=同職組合」という感じで分けてありますが、今的には「商人ギルド」と「同職ギルド」とした方がいいかもしれません。

「中世初期に商業旅行中商人に与えられた支配者の保護は、その効果の程度が低かったので、仲間団体の形成が促された。商人は、商業旅行中に遍歴商人仲間(ギルド)に集結した。(中略)商人定住区や市場が成立するにともない、商人はより緊密に結合し、遍歴商人仲間からギルドとハンザという恒久的団体が生まれた」(『西欧中世史事典』P286より抜粋。)

同じ職業の仲間による相互扶助団体、とでもいえばいいでしょうか。そういう事をするメリットは大きく、徐々にそうした利権を独占しようとしていくようになります。

「ギルドとハンザは権利能力を有する団体であり、それゆえ特許状をうけとり、契約を結び、印璽をもち、寄進をなし、土地や用益権などの資産を獲得することができた。ギルド会館や織物倉庫・販売所は、商業都市ではたいてい代表的な建物のひとつである」(『西欧中世史事典』P288より抜粋。)

ロレンスが各地で立ち寄る会館はこういったものでしょう。
だけど、この話の中に出てくる「商業組合」はやはり実際のギルドなどとはちょっと違う感じがしますね。このローエン商業組合は、組織としての相互の繋がり、意味合いが希薄な感じがします。ラトペアロン商会とかミローネ商会とかは、まさしく現代の会社組織に近いイメージですが、このローエンはどう表現すべきかな。

こうした組織は実際には地域的地縁的な繋がりがあったりして、非常に排他的になるものですが、よくあるファンタジー世界ではそういったものがあまり無く、誰もがかなり自由にやれてます。ギルドなどの組織がその統制力を失うのは、国家の組織的な成長とその統制力の強化が、より大きな枠でそうしたものを排除するからなのだと思いますが、そうした国家権力の存在はあまり感じられないので、他のその話ごとの世界観的理由があるのでしょう。それはそれでどういう経緯があって、と考えると興味深いものです。

ところで、この話の設定に中世ヨーロッパの社会状況を照らし合わせてみたりして楽しんでましたが、よく考えれば1巻冒頭で時代の変化について書いて中世的ではない時代の到来を表現してましたし、自分も中世というより近現代的とも書いた通り。そういうのを当てはめるのはともかく、この『狼と香辛料』の世界での社会が、現実世界と同様の「バランス」で成り立っているようでは無いです。となれば、そのバランスの違いから社会構造の違いも出てくることでしょうし、ある面では遅れてて、ある面では進歩的な状況もありえるでしょう。やはり、つい歴史おたく的観点が、ファンタジーを見る目に影響してしまって、どうも突っ込みが多くなってしまうのは、多少なり気をつけたいところ。

話変わりますが、この話のカギを提示する人物である女錬金術師ディアン(ディアナ)・ルーベンスですが、彼女が実はホロと同じく古い動物神(鳥型)のひとりだったという部分で、どんな鳥か、ということについては出てきませんでしたが、鳥になった状態での登場シーンが見たかったですね。


そういや、画像の質を落とすというのは、ツーランクだとかなりガサガサなのでワンランク下げるだけにしました。それでも今までの半分近い減量。こんなことなら画像サイズをちょっと上げてみるかな?

あと、今日(2月9日)はなぜか夜にDIONのプロバイダが「混雑」で繋がらない状態が続きましたね。なんだろう? というか本当に混雑なのかな。

4巻の記事はこちらへ


参照サイト
すぱイしーているず(支倉凍砂公式)
http://ameblo.jp/hasekura2/
ハイノハナ(文倉十公式)
http://haino.mods.jp/
電撃文庫&hp
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/index.php


この記事へのコメント

蒸しパンさんがこの2人をバカップル呼ばわり。
あと瑕疵のこと。

私のコメント

>バカップル!
そうなんですよ。もう、しょうがないくらいのバカップル振りで!
ニヤニヤニヤニヤしっぱなしですよ。

>瑕疵
作者のブログにあった、これのこと?

>作中の記述には矛盾というか、そういったものがあります。
>具体的には326Pです。
>「あれ?」と思われた方、たくさんいらっしゃると思います。

ちなみに私の持っているのは四版です。たった三ヶ月で四刷りされてるというから凄い。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年03月19日 06:14

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関連記事
かわいい狼神ホロと若い行商人ロレンスの二人旅。支倉凍砂『狼と香辛料』第1巻のその1
http://xwablog.exblog.jp/7265975
かわいい狼神ホロと若い行商人ロレンスの二人旅。支倉凍砂『狼と香辛料』第1巻のその2
http://xwablog.exblog.jp/7265985
商人としての命運をかけ、危険な密輸に手を出すが・・。支倉凍砂『狼と香辛料』第2巻の記事
http://xwablog.exblog.jp/7266023
ホロの故郷ヨイツの情報を求め修道院を探すのだが。支倉凍砂『狼と香辛料』第4巻の記事
http://xwablog.exblog.jp/7266069
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by xwablog | 2007-02-10 01:51 | 史劇
商人としての命運をかけ、危険な密輸に手を出すが・・。支倉凍砂『狼と香辛料』第2巻の感想
古い記事より。

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2007年02月09日
商人としての命運をかけ、危険な密輸に手を出すが・・。支倉凍砂『狼と香辛料』第2巻
ちょっと小耳に挟んだ話なんですが、どうやらヌゥが新妻ごっこをしてるとかしてないとか。
ディ・・DVDはいつ出るんだ!

それはともかく。
『狼と香辛料』はちゃんと新刊の4巻を読了。とりあえず、先に二・三巻から感想記事にしてきます。

狼と香辛料第2巻支倉凍砂

『狼と香辛料(おおかみとこうしんりょう)』第2巻(II)

(支倉凍砂。イラスト/文倉十。メディアワークス。2006年。630円。装丁/荻窪裕司)
「狼神であるホロと旅することになったロレンス。彼は港街パッツィオで儲けを出すことに成功したものの、教会都市リュビンハイゲンで商売に失敗してしまう。多額の支払いを迫られたものの、払うべき手段は潰えてしまう。ホロもこれにはどうしようもなかったのだが、リュビンハイゲンに来る途中で知り合った羊飼いの少女ノーラと、共に破産の危機にある商人リーベルトと協力して、ある物の密輸によって挽回しようと試みる・・・」

パッツィオの街で貨幣投機に関わって大きく儲けたロレンス。その後、ポロソンの街でラトペアロン商会で武具(鎧)を買って北の方にある教会都市リュビンハイゲンでこれを売り儲けようとしますが、異教徒討伐の遠征が中止となって武器が余った状態になってしまったリュビンハイゲンではその値段が暴落していました。こうして多額の債務を抱えた状態になったロレンス。自分の所属するローエン商業組合からの助けも得られない中、もう破産して商人としての生命を断つしかないところまで行きます。
そこで思いついたのが金の密輸。リュビンハイゲンは金の輸入が抑えられ、その値段が上がっているということなので、密輸によって多額の利益を得ようとします。商人をやめるか、密輸で罰せられるか、というギリギリのところに起死回生を狙います。
で、この密輸に途中で知り合った珍しい女羊飼いノーラを引き込み、羊の体に金を仕込んで街の中に入れてしまおう、ということになります。ノーラは羊をリュビンハイゲンの教会から預かって羊飼いをしているけど、稼ぎにならない辛い生活をしているようで、これに乗ってきます。武器の暴落でロレンスと同じく被害を受けたリーベルトも仲間に入れ、密輸は実行されることになります。

「あの羊飼い、どう思う?」
「わっちのほうが可愛い」
「そうじゃなくて、腕前のことだ」

前巻同様、今回も引き続き中世経済ファンタジーなお話です。羊で密輸、と書いてあったので、もしかして金を飲ませて最後はかっさばくのかと思いましたが、当然そういうグロ方向ではいきませんでした。
ポロソンでの詐欺的手法とそのトリックを見破るホロの炯眼のシーンはいいですな〜。羊飼い少女ノーラが思ったより話の中で活躍しなかったので、ホロの活躍がより目立ちました。
いや、羊飼いというから、スリング(投石器)使ったりするかもとか思いましたが、そーいうシーンは無し。忠実な牧羊犬エノクがついてます。
ホロとロレンスは相変わらず互いに素直になれないツン状態といっていいでしょう。なんだか両者とも相手に弱みを見せるのをなるべく回避しようしようとしてるみたい。最後の方では「気になってるよ」とほとんど言ってるようなもんだとバラしてるというのに、それでも。二人の距離感の縮まりを少しずつ見てくのもいいかもしれない。


さて、この巻の話に関連した参考になるような本でも紹介します。
金の密輸については無いので、羊の方でも。

羊蹄記 人間と羊毛の歴史

『羊蹄記 人間と羊毛の歴史』

(大内輝雄。平凡社。1991年。2900円。318ページ)
第1章・羊のルーツ
第2章・メリノの誕生
第3章・ヨーロッパに広がるメリノ
第4章・英国の牧羊
第5章・ヨーロッパの牧羊
第6章・アメリカ大陸の牧羊
第7章・南アフリカの牧羊
第8章・オーストラリアの牧羊
第9章・ニュージーランドの牧羊
第10章・日本の羊毛工業


羊と羊毛の歴史について書かれたもの。前に蒸しパンさんたちと中近東文化センター行く前の週あたりにユーラシア関連のネタ仕込んどこう、とか思って読んでおいたのにまったく話題にできなかった。この本はヨーロッパ及びオーストラリア・ニュージーランドの羊毛産業の話が中心なんですよ。
しかし、内容の方は非常に興味深かったです。羊にも本当に色々な種類があって、どれもが特徴的な品種で、それぞれ使われ方が違うのだというのは始めて知りました。そして、長い品質改良があってこそ、あのフカフカの羊毛が取れるのが分かりました。中世後期以降はスペインのメリノ羊がとにかく抜群に素晴らしく、他の国はそれを手に入れようと密輸までする始末。スペイン王家も優良な羊を守るためいろいろな法律を整備したりします。さらにスペインとしてはその羊が他国との友好を深めるための贈り物として外交手段にもなったりするという点などは非常に面白かったです。
そういえば、今回の『狼と香辛料』で出てきた羊って、たぶん羊毛取るやつなんだろうけど、なんで街に連れてきたんだろう。それに10頭しか連れてないのも、羊飼いとしてはどうかとは少し思いました。

この本の中に、かつてアレクサンドロス大王も遠征に大量の羊を連れて行った、という話が書かれてたんですが、『アレクサンドロス大王東征記』の中を簡単にチェックしてみましたが、そういう記述は見つけられず。でも、どっかに書いてありそうな気はするのでまた探してみます。


三巻の記事はこちら


参照サイト
すぱイしーているず(支倉凍砂公式)
http://ameblo.jp/hasekura2/
ハイノハナ(文倉十公式)
http://haino.mods.jp/
電撃文庫&hp
http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/index.php



この記事に対するコメント


蒸しパンさんが「スキタイの羊」のネタをふる。

次は私のコメント

>羊話
また違う本からネタしこんで行きますから、今度あの肉塊料理屋での食事会やりましょう〜

>スキタイの子羊
あの本、まだ読んでません。タイトルには惹かれましたが!
しかし、実際にあったら諸星大二郎の漫画で出てきそうな感じですね〜

あとかわいい絵見つけました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~n-yana/maru/gall/bn/03/0301.html
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月10日 02:36

蒸しパンさんのコメントがありました。

次は私のコメント

『トレイン探偵北斗 特急はくたかのヒロイン』(高森千穂・著)の挿し絵描いた人ですね。

たぶんスキタイの羊はこんなでしょう。これなら家庭菜園もできそうです。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月10日 21:44

蒸しパンさんがいやらしいMADを紹介してくれました。

次は私のコメント

>『こーどぎあす 反逆のるるーしゅ』
違いますっ! なんですかこの、エロゲのアニメ化OP調のMADは。け、けしからん。全力でF5キーを押さねば〜
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月19日 00:38

蒸しパンさんのコメント

次は私のコメント

0
>こちらを保存して
こっちは見れませんでした〜。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月19日 11:11

蒸しパンさんが、コードギアスのDVDの2巻の内容がおかしいとのこと。

私のコメント

>DVD
まだ2巻目なのに飛ばすなぁ。
最終巻の映像特典はどうなっちゃうんでしょうね。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月24日 22:47

蒸しパンさんのコメントありました。

次は私のコメント

なんか、『コードギアス』のオリジナルな映像が無いですね。MADはあるのに。削除された?

てか、回線が光になったのに、まったくそれを感じないです。ひ、ひどい。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年02月27日 01:29
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これはそれほど長文になりませんでした。



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by xwablog | 2007-02-09 01:38 | 史劇