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カテゴリ:書庫( 213 )
メディチ家出身のフランス王妃の波瀾万丈な人生。桐生操『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』
相変わらず画像はUPできません。ソフトのアップデートしたせいか?

それはともかく。

王妃カトリーヌ・ド・メディチ(桐生操

『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』

(桐生操。ベネッセコーポレーション。福武文庫。1995年。650円。341ページ)
第一章 フィレンツェの少女
第二章 フランス宮廷生活
第三章 即位
第四章 フランソワ二世の時代
第五章 シャルル九世と宗教戦争
第六章 サン・バルテルミーの大虐殺
第七章 アンリ三世の時代とヴァロア朝の終焉
単行本あとがき
主要参考文献
解説 篠沢秀夫

桐生操氏の本。もとは1982年に出た本で、文庫化されたもの。
イタリアのメディチ家出身で、アンリ2世と結婚してフランス王妃となり、その後の権力闘争・ユグノー戦争に活躍した人。サンバルテルミーの虐殺で有名です。このサンバルテルミで、ナバラ王アンリとカトリーヌの娘マルグリットが結婚しようとした所でおきた事件。でも、よく言われるカトリーヌが虐殺の指示を出したというのは違うようです。

この本、さらにPHP文庫から新装版が出てますね。「王妃カトリーヌ・ド・メディチ―ルネッサンスの悪女」。試し読みもできるみたい。

参照サイト
カトリーヌ・ド・メディシス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%8
3%BC%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%
87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%82%B9
サン・バルテルミの虐殺(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E
3%83%AB%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%81%AE%E8%99%90%E6%AE%BA

関連記事
チャランポランの青年錬金術師が囚われの身となり・・・。やまざき貴子『LEGAの13』第1巻と2巻
http://xwablog.exblog.jp/10296921
聖堂落書き、20面サイコロ、聖戦司令官、42年前に死亡、槍で殺害、など。最近のニュース080625
http://xwablog.exblog.jp/8887207
西洋の起源はここらへんにもあるのですよ。トゥールのグレゴリウス『フランク史 10巻の歴史』
http://xwablog.exblog.jp/7896763
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by xwablog | 2009-02-04 01:58 | 書庫
1600年に行われたパッペンハイマー裁判の詳細。ミヒャエル・クンツェ『火刑台への道』
仕事中、眠たさをごまかすために飴を舐めたりするのですが、それが続きすぎて一日に一袋くらい食べちゃうことがあります。これはよくないなぁ。ちなみに最近気に入っている飴は『塩キャラメル』というやつ。フランスのロレーヌの岩塩を使用。

それはともかく。昨日につづき処刑人繋がりで。

火刑台への道_ミヒャエル・クンツェ

『火刑台への道』

(ミヒャエル・クンツェ。訳/鍋谷由有子。白水社。1993年。2800円。315ページ)

第一章 塔
第二章 街道
第三章 高き所
第四章 谷間
第五章 奈落
第六章 水車小屋
第七章 魔女の集会
第八章 拷問部屋
第九章 処刑場
あとがき
原註

1600年にバイエルン公国の首都ミュンヘンで処刑された放浪者一家の処刑までの顛末を、史料や当時の社会状況を紹介しながら解説する一冊。原題は1982年にドイツで出された「Strasse ins Feuer. Vom Leben und Sterben in der Zeit des Hexenwahns」
当時の裁判で容疑者がどのようにして取り調べられ、拷問され、罪が決定していくか、そしてどのようにして処刑されるのかが細かく書かれていて、この悲惨で不幸なミヒャエル・パッペンハイマーの一家が子供も含めてどんな目にあったかが400年たった今でもよくわかります。この事件は当時有名で「パッペンハイマー裁判」として知られているようです。
当局にとって迷惑な存在であった放浪者たちに対する見せしめという意味もこめて、「魔女」の一家ということで彼らに罪を拷問で「自白」させ、見せ物のように処刑します。そう。処刑というものが当時のエンターテイメントだったのがよくわかります。
処刑される方のことも詳しいですが、する側の方についても詳しく書いてあります。処刑人というものがどういうものかもよく解ります。
あと処刑した側のトップは、もちろんバイエルン大公ですが、当時のバイエルン大公は、あのマクシミリアン1世・偉大公です。強力な君主で、敬虔かつ狂信的なカトリック教徒で、連盟(リーガ)側の指導者で、三十年戦争では家臣のティリー伯とともに重要な役割を見せていたあの人。当時はまだ若く、27歳前後だったようです。

ところで、著者のミヒャエル・クンツェ氏は、本来は作詞家・脚本家としての活動がメインで、グラミー賞までとってます。宝塚で何度も上演されている『エリザベート』はこの人の作品。
けど、この人、昔は法律を学んでて博士号まで持ってます。だから、この裁判をとりあげた本について書けたのですね。

ともかく、これも非常に面白い本で、私の「お薦め歴史本10冊」の中に入る良作です。

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ところで、ロシア正教会の次の総主教が決まったようです。
ロシア正教会、第16代総主教にキリル府主教を選出(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0128/TKY200901280271.html?ref=rss
モスクワおよび全ルーシの総主教には、やはり総主教代理をつとめたスモレンスク・カリーニングラードのキリル府主教がなることが決定しました。就任式は2月1日。


参照サイト
白水社
http://www.hakusuisha.co.jp/
マクシミリアン1世 (バイエルン選帝侯)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B31%E4%B8%96_(%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E9%81%B8%E5%B8%9D%E4%BE%AF)
ミヒャエル・クンツェ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%92%E3%83%A3%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A7
ミヒャエル・クンツェ公式
http://www.storyarchitekt.com/
宝塚大劇場 エリザベート
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/07/snow_takarazuka_elisabeth/index.html

関連記事
宗教改革に揺れるオーストリアを舞台にした処刑人となった男の物語。英・墺映画『ダークソード 処刑人』
http://xwablog.exblog.jp/10266804/
多数派でない者は枠からはずれ、人の感情を害する。白水社『中世のアウトサイダーたち』
http://xwablog.exblog.jp/8181408/
近世ドイツを生きる人びとの世界。P・ラーンシュタイン『バロックの生活 1640年~1740年の証言と報告』
http://xwablog.exblog.jp/8532065
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by xwablog | 2009-01-30 10:34 | 書庫
フィンランドの功労者・マンネルヘイム大統領の伝記。『グスタフ・マンネルヘイム』。あと『独立への苦悶』
今週号の『スピリッツ』で「シュトヘル(悪霊)」読みました。けど、「シュトヘル」以外は単行本で読むつもりのが多いのであまり読む気がおきないなぁ。シュトヘルも単行本待ちかな。そういや、今週号の「上京アフロ田中」面白過ぎ。

それはともかく。

グスタフ・マンネルヘイム フィンランドの白い将軍

『グスタフ・マンネルヘイム フィンランドの白い将軍』

(植村英一。荒地出版社。1992年。2600円。247ページ)
序章 神話の国フィンランドの奇跡
第1部 ロシア帝国の陸軍で
第1章 グスタフ・マンネルヘイムの生い立ち 1867-1886
第2章 ツァーの青年将校 1886-1904
第3章 日露戦争 1904-1905
第4章 アジア大陸横断騎行 1906-1908
第5章 第一次世界大戦とロシア革命 1908-1917
第2部 祖国フィンランド
第6章 独立戦争 1917-1918
第7章 フィンランドの執政 1918-1919
第8章 大戦と大戦の間 1919-1939
第9章 冬戦争 1939-1940
第10章 戦争と戦争の幕間 1940-1941
第11章 継続戦争 1941-1943
第12章 休戦 マンネルヘイム大統領 1943-1944
第13章 マンネルヘイム大統領の晩節 1944-1946
第14章 グスタフ・マンネルヘイムの終焉 1946-1951
第15章 余録

1月28日はマンネルヘイムの命日なので、この本でも紹介しておきます。
帝政末期のロシアの実質的な領土の一部だったフィンランド大公国に生まれ、ロシアの軍人として出世し、ロシア革命の後は、フィンランド独立のために尽力し、ついに大統領になったカール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムの伝記です。書いた人は元軍人。
帝政ロシアにおいて非ロシア人は多くいて、マンネルヘイムもオランダ系スウェーデン人の貴族の家系に生まれています。17世紀末にオランダ人で軍人の祖先が、フィンランドに移住し、1808年にフィンランドがロシア領になると、そのまま残ってロシアの貴族になった一門だそうで、母親もスウェーデン系貴族の娘なので、どうやらロシア語どころかフィンランド語も母語ではないようです。そんな人でもロシアでは近衛部隊に入れてしまうのです。
近衛兵として勤務した彼は、その後、日露戦争に参戦したり、中央アジアの探検を行ったり、あと、日本にもやってきてたりします。第一次世界大戦にも参戦しますが、革命が起きるとフィンランドに帰って内戦に白軍で指揮をとります。さらにいろいろありますが、1939年からの冬戦争や継続戦争の指揮もとって、大国ソ連を相手に一歩も引かない死闘を戦い抜き、独立を保持。1944年には大統領となります。最後はスイスで病没。
なんというか、本をはじめて読んだ時も思いましたが、物語の主人公のような人生でかっこいいです。日本と意外に関わりがあったりするのも嬉しい。

フィンランド関連の本は意外と出ているので『雪中の奇跡』とか『流血の夏』もお薦め。映画の『ウィンターウォー』と『若き兵士たち』も燃えます。私はロッカ・アンティ萌え。
あ、こーゆーのもあります。

独立への苦悶 フィンランドの歴史

『独立への苦悶 フィンランドの歴史』

(斎藤正躬。岩波書店。岩波新書79。1951年。100円。180ページ)
ヘルシンキ
スエーデン時代
大公国
帝政のたそがれ
抵抗
文化人達
共和国の誕生
ソ・フィン戦争
主な参考書

斎藤正躬(さいとうまさみ)氏によるフィンランドの通史。フィンランド大公国から独立までがメイン。
古い本で、ずっとコピーしか持ってなかったのですが、やっとのことで本物を手に入れました。ホントはフィンランド史好きの友人が欲しがるかと思ったのですが、いまいち盛り上がってなかったので私のものに。
これも非常に面白い本です。簡単に読めるし。


参照サイト
荒地出版社
http://www.jinbutsu.co.jp/arechi/
岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/
カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%8
2%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%8
3%9E%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%A0
冬戦争(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E6%88%A6%E4%BA%89

関連記事
ひと癖、ふた癖、み癖くらいあるファシストたちが大集合! 長谷川公昭『世界ファシスト列伝』
http://xwablog.exblog.jp/9525554
海賊が戦車強奪、フィンランド銃乱射、パキスタンでの戦闘、小さなガンジーなど最近のニュース。081003
http://xwablog.exblog.jp/9620941
戦局が悪化する東部戦線での戦車戦を描く。小林源文『黒騎士物語』
http://xwablog.exblog.jp/9601013
独ソ戦を面白く解説するこの一冊。内田弘樹&EXCEL『どくそせん』。イカロス出版
http://xwablog.exblog.jp/7432019
まんがの森では下旬となってたよ。今月発売予定『萌えよ!戦車学校02式』
http://xwablog.exblog.jp/8853122
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by xwablog | 2009-01-28 04:19 | 書庫
中近世ゾロアスター教の思想。青木健『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』
ども。自転車通勤者の馬頭です。
実は今住んでるアパートの敷地内に自転車を置いているんですが、昨日と今日、私の自転車が敷地外に撤去されるということが続いています。理由も誰がやってるのかも不明。近くの道ばたに置いてあるんで、元に戻すんですが、今日の場合は、私がいつも付けっぱなしにしているライトを取り外そうとした形跡があって、移動するついでに盗むつもりだったんじゃないかと・・・。えー、誰だ、やってんのは?
私は二階に住んでて、一階の他人の部屋の前に置いてますが、一階の人が自分の部屋の前に置くなってことでやってんのかもしれないけど確証はなし。もしくは大家さん? もしくは、最近アパート前に自転車置いてるやつが、自分のスペースが欲しくて? もしくは、ここの近場に住んでるやつが? わけわかりません。明日、大家に言って、それでも駄目ならこの寒空にやりたくはないですが、待ち伏せして取っ捕まえてやりましょう。
どうか最後は笑えるオチがついてきますように。

それはともかく。ついでなんでこれも紹介しておきます。

ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ

『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』

(青木健。刀水書房。2007年。8500円。377ページ)
序文
第1部 サーサーン王朝時代のゾロアスター教思想
概説その1 ザラスシュトラ・スピターマの到来から10世紀まで
第1章 サーサーン王朝時代ゾロアスター教における聖地の概念
第2章 サーサーン王朝時代ゾロアスター教の神官聖火 その1
第3章 サーサーン王朝時代ゾロアスター教の神官聖火 その2
第4章 9世紀ペルシア州のゾロアスター教神官団の教義改変
第2部 ムガル帝国時代のゾロアスター教思想
概説その2 イラン・イスラームにおけるゾロアスター教の遺産
第5章 アーザル・カイヴァーンの軌跡
第6章 新聖典『ダサーティール』の創出
第7章 アーザル・カイヴァーン学派の聖典思想
第8章 アーザル・カイヴァーン学派の哲学思想
第9章 アーザル・カイヴァーン学派の神秘主義思想
第10章 アーザル・カイヴァーン学派の救世主思想
第2部に関する文献資料解題
まとめ
謝辞
参考文献

図版一覧
索引

中世から近世にかけてのゾロアスター教の歴史とその思想についての研究書。ゾロアスター教が皇帝たちの重要な宗教となった中世ペルシアのサーサーン朝(ササン朝)と、初代のアクバル帝が個人的にゾロアスター教徒を重用したムガル帝国(ムガル朝)が話の中心になっています。著者は『ゾロアスター教史』を書いた青木健氏。
第一部では聖なる火について、第二部では16世紀のゾロアスター教の思想家アーザル・カイヴァーンの思想についてです。
これも非常に面白かったです。
いつも思いますが、図版や表をちゃんと付けてくれるのが嬉しいですね。


そういえば、この前こんなジュースみつけました。

ペルシャざくろ

『ペルシャざくろ』
(ジェイティー飲料株式会社。350ml。140円。2009年1月19日から販売)
艶やかな潤い。プロリンとグリシン入りのすっきりカロリーオフで果汁10パーセント未満。実は買っておいてまだ飲んでないのですが、イメージでは酸味が強そう。でも説明で適度な酸味って書いてあります。
ちなみにコーワ・リミテッドから『ペルシャザクロ』という濃縮エキスが売ってるみたいですね。500mlで9000円って高いですね〜。


(それにしても、このblogの各記事ごとのタイトルの文字制限が厳しいですよ。もう10字ほど欲しい)

参照サイト
JT飲料株式会社
http://www.jti.co.jp/softdrink/
ペルシャざくろ
http://www.jti.co.jp/softdrink/product/new_102/index.html
アクバル(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%AB

関連記事
ゾロアスター教の通史。青木健『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』
http://xwablog.exblog.jp/10251326/
ゾロアスター特集が載っていたので。『ムー』2007年10月号。ネタか本気か、そこが問題だ。
http://xwablog.exblog.jp/7417342
ガザ地区空爆、海賊討伐派遣、アルバート通り改変、流行の名前、など。最近のニュース。090101
http://xwablog.exblog.jp/10125029
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by xwablog | 2009-01-26 03:55 | 書庫
ゾロアスター教の通史。青木健『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』
変な発熱があるものの、どうも休みだったせいか寝て過ごすという気にもなれずにいたのですが、今になってやはり寝ておけばよかったかと後悔してます。そういや、最近流行のインフルエンザじゃなきゃいいんですが。

それはともかく。

ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド

『ゾロアスター教史 古代アーリア・中世ペルシア・現代インド』

(青木健。刀水書房。刀水歴史全書79。2008年。2800円。308ページ)
序論
プロローグ 原始アーリア民族の移動
第一章 教祖ザラスシュトラの啓示から原始教団の発展
第二章 第一次暗黒時代 ヘレニズム時代からアルシャク朝時代まで
第三章 サーサーン朝ペルシア帝国での国家宗教としての発展
第四章 第二次暗黒時代 ムスリム支配下での改宗と脱出
第五章 インドでの大財閥としての発展
エピローグ 現代のゾロアスター教徒とゾロアスター教研究
あとがき
日本ゾロアスター教研究小史と参考文献
付録1 ゾロアスター教関連年表
付録2 アーリア語(イラン語)名称対応表
付録3 本書に登場するイラン高原〜中央アジアで活躍したアーリア民族
索引

『ゾロアスター教の興亡 サーサーン朝ペルシアからムガル帝国へ』を書いた青木健氏によるゾロアスター教の通史。前の『ゾロアスター教の興亡』が中世・近世がメインでその思想について詳しく書いていたのと違い、今度のはゾロアスター教という宗教がどのように発展し、どのように衰退し、どういう経緯を経て現在に至るのかがわかります。今までゾロアスター教の通史の本が日本語で出てなかったのでありがたいことです。それに内容も、凄い面白かったです。
今更ですが、この宗教のもたらした影響の凄さを感じます。
通史の中では、初代のアルダシール1世(アルダフシール1世)自身が神官階級出身だったというのもあるでしょうが、サーサーン朝建国の中で重要視され皇帝が「神官皇帝」としての側面を持っていた、という点はなんか燃えます。そういえば、イランは宗教的勢力の中から建国者出てくるというのが他にもありますね。そういうのが受けいられ易いとか?
中世のサーサーン朝は結局、ビザンツ帝国との戦いで疲弊した所を、イスラム軍によってやられてしまうわけですが、実はすぐに改宗していったのはイラクとかの平原地域の人たちらしく、イラン高原の人たちは少しの間は古来の宗教を守ったみたいです。まあ、それも幾度かの反乱と、教団を支援した交易商人たちの衰退とともにおいやられてしまうのですが。なんか、現代のイランのゾロアスター教徒はかなり弱々しい存在らしいです。そういえば、ゾロアスター教はキリスト教やイスラム教に対抗できるほどの広がりとかを見せなかったわけですが、どうやら文字を持つのが遅かったことも関係しているとか。

そういえば現代のインドに住むゾロアスター教徒、いわゆるパールシーは、この前テロのあったムンバイ(ボンベイ。ここちょっと前に改名してたんですね。気づいてなかった。1995年)を中心とした地域に住んでます。インドの経済界で成功した一族(財閥はいくつかある)なのでこっちのゾロアスター教徒は恵まれた状況にありますが、あのテロってこうしたパールシーに対する反発からムンバイで実行した、ということはあるのでしょうかね? いや、ターター家とかジージーボーイ家、ワーディアー家といった家門のインド経済の中での存在感の大きさが思ってたよりデカくて吃驚しました。テロの時占拠された場所のひとつ、タージマハル・ホテルもターター財閥初代総帥ジャムセートジーが造りました。

あと、ちょっと面白かったのは、ターター財閥の前代の総帥・ジェハーンギールは、1917年から1918年まで一次戦の戦禍をさけて横浜に住んでたことがあって、アメリカ系のイエズス会中学校に通ってたらしい。ちなみに初代総帥のジャムセートジーは1893年に来日して大阪・ボンベイ間の航路を開通させた人だとか。

それと今回はじめて知りましたが、アヘン貿易(三角貿易)を考えた人は、ジージーボーイ家の貿易商ジャムセートジー・ジージーボーイだとか。彼は英国に多大な貢献をしたことでインド人としてはじめて男爵の爵位を貰った人ですが、その富はアヘン貿易によって得たものだそうです。中国に最近の研究ではアヘン貿易をやっていた人の中国語名が書かれた史料から、貿易に携わっていたのがインドのパールシーのアヘン商人たちだったということが解って来たらしい。彼らは英国の国籍を持って活動していたので、まとめてイギリス人扱いされてたわけです。今後の研究が楽しみですね。


参照サイト
刀水書房
http://www.tousuishobou.com/
ゾロアスター教史
http://www.tousuishobou.com/rekisizensho/4-88708-374-5.htm
ゾロアスター教(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%99
ムンバイ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A4
アルダシール1世(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%80%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB1%E4%B8%96

関連記事
ゾロアスター特集が載っていたので。『ムー』2007年10月号。ネタか本気か、そこが問題だ。
http://xwablog.exblog.jp/7417342
廃虚なのに壮麗なる街。シルクロード紀行No.18ペルセポリス
http://xwablog.exblog.jp/7280616
アカイメネス朝(Achaemenes。アカイメネス家。アケメネス家。アケメネス朝。ハハーマニシヤ)
http://xwablog.exblog.jp/7174480/
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by xwablog | 2009-01-25 01:49 | 書庫
ロマノフ朝・帝政ロシアの皇帝26人を一挙紹介。デヴィッド・ウォーンズ『ロシア皇帝歴代誌』
うう、寒いですね〜。自転車で走ると顔が痛いです。
今日は晩飯に「緑のたぬき」を食べたんですが、天ぷら乗せ忘れたのに食べ終わった後に気づきました。

それはともかく。
1月16日は1547年にイヴァン雷帝が「ツァーリ」として戴冠した日だそうですよ。

ロシア皇帝歴代誌

『ロシア皇帝歴代誌』

(デヴィッド・ウォーンズ。訳/月森左知。監修/栗生沢猛夫。創元社。2001年。3300円。292ページ)
はじめに:ロシア皇帝の生涯
序章:ロシア帝政の成立
第1章 帝政の誕生と試練
第2章 ロマノフ朝の誕生
第3章 帝政の絶頂期
第4章 近代化への道

帝政ロシアにおける皇帝26人を紹介した本。創元社が相次いで出した「歴代誌」シリーズの一冊。それぞれの皇帝を時代順に、数ページから数十ページを割いて紹介記事を書いています。図版多し。あんまり見た事ないような肖像画とかもあるので嬉しい。
著者はケンブリッジ大学卒の歴史教師だそうで、別にどっかの教授とか研究所の人ということではないみたいです。翻訳は別の人ですが、監修者として栗生沢猛夫先生が関わっているので、元の本が英語の本(1999年にロンドンで発行)ではありますが、おかしな部分は少ないはず。

英語の原著は『Chronicle of the Russian Tsars: The Reign-By-Reign Record of the Rulers of Imperial Russia (Chronicle) 』。他にも『Russia』というタイトルの本も書いてるそうです。


参照サイト
ロマノフ家君主の統治期間の比較(デジタルクワルナフ)
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/hisf/his_etcromatoutikikan.htm

関連記事
同名の本は何か副題をつけるようにして欲しい。『イヴァン雷帝』トロワイヤとスクルィンニコフ
http://xwablog.exblog.jp/7751504
帝政末期のロシア。帝室に巣食う吸血鬼を狩れ。スエカネクミコ『BLOOD+ アダージョ』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9163711
江戸東京博物館『ロシア皇帝の至宝展 世界遺産クレムリンの奇跡』に行ってきました。超一級宝物が大量に!
http://xwablog.exblog.jp/8919799
恐竜と人間がクールにヒートアップ! 久正人『ジャバウォッキー』1巻・2巻同時発売!という記事
http://xwablog.exblog.jp/7340558
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by xwablog | 2009-01-16 01:35 | 書庫
人類で二番目に古い職業の栄枯盛衰。菊池良生『傭兵の二千年史』
web拍手レス
>comicリュウいいですよね。ちょいあ!目当てに買い始めたのですが、他もまずまず。なんといいますか、ごちゃまぜですが・・・・・
確かにごちゃまぜ。雑誌としてのカラーはいまだ不鮮明ですが、作品のジャンルよりも、作家陣を見ると、実力者揃いで攻めてますね。方向性としては、幻冬舎の『BIRS』みたいな立ち位置かもしれません。

>一口に傭兵と言っても色々なのでしょうね。そういえば冷戦時代の雑誌が、旧ソ連の下請け(?)で
>各地に出兵してる国々を”傭兵”と呼んでいました。いや、これはごく最近図書館で見かけたのですが。
冷戦時代だから適当なこと書いてますね〜。
軍事的技術を提供し、お金を得るのが傭兵なら、軍事力を提供してお金まで出させられる今の日本は傭兵以下って感じでしょうか。
そうだ。日本もフランスみたいに傭兵部隊とか作ってくれないかな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここ数日、えらい月が綺麗ですね。

それはともかく。

傭兵の二千年史_菊池良生

『傭兵の二千年史』

(菊池良生。講談社。講談社現代新書。2002年。680円。229ページ)
第一章 クセノフォンの遁走劇
第二章 パックス・ロマーナの終焉
第三章 騎士の時代
第四章 イタリア・ルネッサンスの華、傭兵隊長
第五章 血の輸出
第六章 ランツクネヒトの登場
第七章 果てしなく続く邪悪な戦争
第八章 ランツクネヒト崩壊の足音
第九章 国家権力の走狗となる傭兵
第十章 太陽王の傭兵たち
第十一章 傭兵哀史
第十二章 生き残る傭兵
あとがき
参考文献

この前『アラトリステ』を観た影響で、近世軍事制度関連・傭兵関連・オランダ史・八十年戦争・三十年戦争などの本が読みたくなって、いろいろ見てたんですが、読んでなかったこれを買って読んでみました。
『戦うハプスブルク家』などの著者・菊池良生氏の本で、傭兵の歴史を通史で紹介。基本的にヨーロッパの傭兵と、彼らが歴史にどう関わって、生まれ、変わって来たかということの本です。歴史の状況に影響されて、傭兵も変わっていくし、傭兵に影響されて歴史も動くのです。
非常に判り易くまとめてあって、導入として非常にいい本です。最後の締めだけはちょっとロマンチックに締め過ぎかもしれませんが(笑)。まあ著者がオーストリア文学の研究者らしいので、その影響かな?

とりあえず『ドイツ傭兵の文化史』を買ってなかったので、これも買ってみようかと思います。
あと、『傭兵制度の歴史的研究』もいつか手に入れよう手に入れようと思い続けてましたが、値段がいっこうに下がらないので、もう諦めた方がいいんでしょうかね。

ちなみに、まだ箱からも出してないのですが『アラトリステ』の小説の方は買ってみました。3巻だけ。時間作って読もう。

いつも思うんですが、講談社現代新書の新しいカバーはデザインが酷いですね。実はこれ古本で買ったんですが、新しいカバーのもあったけど、古いこっちにしました。なんで、あんなカバーデザインにしたんだろ。デザイン料が省けるから?

そうそう。傭兵で思い出したけど、岩波文庫の『アナバシス』が16年振りに再版するそうです。あと『比較言語学入門』も。


今更思い出しましたが、『コミックリュウ』ジョン・ハンターが主人公の漫画『解剖医ハンター』がはじまってましたね。『ジキルとハイド』のモデルになったとかいうイギリスの医学者。安彦良和氏の『麗島夢譚』(もうそろそろ単行本が出る)や速水さんの『螺子の囁き』、『嵐の花 叢の歌』(東冬)、『ヴンダーカンマー』(西川魯介)もあって、歴史好きには美味しい雑誌になってきた。

参照サイト
講談社現代新書
http://shop.kodansha.jp/bc/books/gendai/
コミックリュウ 徳間書店
http://comicryu.com/top.html
復刊 岩波文庫
http://www.iwanami.co.jp/fukkan/index.html
復刊ドットコム
http://www.fukkan.com/fk/index.html

関連記事
スペインの剣客の活躍を描く。ヴィゴ・モーテンセン主演の映画『ALATRISTE(アラトリステ)』見てきました
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自分の国は戦って手に入れる! 自立と妥協とバランス感覚。ウルリヒ・イム・ホーフ『スイスの歴史』
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その想いを確かに抱き・・・。Cuvie(キューヴィー)『ドロテア 魔女の鉄槌』第4巻
http://xwablog.exblog.jp/7933356
戦乱のイタリアを賢明かつしたたかに生き抜く、戦う者たちの物語。滝沢聖峰『ばら物語』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7995844
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by xwablog | 2009-01-14 03:42 | 書庫
近現代史メインのポーランドの通史の本。山本俊朗&井上敏夫『ポーランド民族の歴史』
今年こそは。そう言い続けて随分経ちますが、今年こそ本当に今年こそはという年になりますように。
いろいろやること多いですが、とにかく邁進しないと。多くのものを切り捨てつつ、やるべきことをやる。そうしないと何か言うことすらできないですから。
同人誌もな。もうやりますよ。てか、今からやらんと間に合わない。

それはともかく。

ポーランド民族の歴史_三省堂選書

『ポーランド民族の歴史』

(山本俊朗&井上敏夫。三省堂。三省堂選書75。1980年。950円。216ページ)
プロローグ
1 繁栄と衰退
2 再生途上の滅亡
3 ナポレオンとともに
4 戦うポーランド人
5 民族性維持の闘い
6 第二共和制ポーランド
7 未曾有の試練の下で
8 現代のポーランド
エピローグ
主要参考文献
あとがき

ポーランドの通史。だけど、中世史とかはかなり端折られてます。なにせ1章のとこで、建国からワールシュタットまでが1ページだけで書かれてますし、ヤゲロー朝はじまるまでで3ページしか使ってない。つまりピャスト朝の部分は4ページだけという感じです。もうちょいページ裂いてほしかったかも。ページ裂いてるのは近代以降のとこですね。
山本俊朗氏は『ポーランド社会表』とかクセジュ文庫の『ポーランド史』『チェコスロヴァキア史』『ユーゴスラヴィア史』、あと『ゲルマンとスラヴ』などの翻訳をしている人です。

この本、ネットで買ったら、裏表紙が折れてるのが届きました。まあ、問題無いのですが。
ネットでの買い物は中古の場合が多いのですが、失敗は我慢するという前提で買ってるので、ショボーンとなるけどもうしょうがない。タイトルに騙された本とかいろいろ。


参照サイト
三省堂
http://www.books-sanseido.co.jp/

関連記事
ポーランドが国として出したポーランドの概説書みたいな本。『ポーランドの国と人々』
http://xwablog.exblog.jp/10174748/
25人のポーランド人の文化的業績を紹介する一冊。土谷直人『ポーランド文化史ノート』
http://xwablog.exblog.jp/10169061/
ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9860880
ポーランドに関する記事だけで作られた本『ポロニカ(POLONICA)ポーランド文化の現在・過去・未来』創刊号
http://xwablog.exblog.jp/9878377/
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by xwablog | 2009-01-12 05:58 | 書庫
ポーランドが国として出したポーランドの概説書みたいな本。『ポーランドの国と人々』
コミケ後の打ち上げの帰りにコケて痛めた膝の痛みが全然引きません。普通に座ってる限り平気なんですが膝つくと痛いです。なんでこんな長引くんだ。

そういや、今、ブルガリアの大統領か誰かが来日してるハズ。

それはともかく。

ポーランドの国と人々

『ポーランドの国と人々』
(在日ポーランド人民共和国大使館&ポーランド通信社インタープレス/編。訳/小原雅俊。恒文社。1978年。980円。302ページ)
第1章 ヨーロッパの中央で
第2章 国章、国旗、国歌
第3章 ポーランド一〇〇〇年史
第4章 国土
第5章 社会
第6章 青少年
第7章 ポーランドと世界
第8章 ポーランド人民共和国の国家体制
第9章 政治・社会生活
第10章 経済
第11章 ポーランド人の生活
第12章 教育と科学
第13章 文化
第14章 スポーツと観光
ポーランドと日本

ポーランドが自国を紹介するために作った本。当時の状況込みで楽しめる一冊です。歴史に関しての記述は少ないです。その文はスタニスワフ・ルッソツキが書いています。
amazonではなぜか出てこないですが、日本の古本屋とかならかえます。
翻訳の小原雅俊氏は、ポーランド関連の本の翻訳をいくつかやってる人で、スワニスワフ・レムの小説の一部もこの人です。レムはいろんな人に訳されてます。
小原雅俊氏のことを調べてたら、なんかドロドロしたっぽい話があって、面白かった。
2009-01-08 コップの中の嵐的話題
ttp://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090108/


参照サイト
駐日ポーランド共和国大使館
http://www.tokio.polemb.net/index.php?document=81
恒文社
http://www.ko-bun-sha.co.jp/

関連記事
25人のポーランド人の文化的業績を紹介する一冊。土谷直人『ポーランド文化史ノート』
http://xwablog.exblog.jp/10169061/
ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
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ポーランドに関する記事だけで作られた本『ポロニカ(POLONICA)ポーランド文化の現在・過去・未来』創刊号
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by xwablog | 2009-01-11 02:10 | 書庫
25人のポーランド人の文化的業績を紹介する一冊。土谷直人『ポーランド文化史ノート』
うー、寒いですね〜。雪は降らないですんだようですが、ツーンと部屋の中まで寒くなりました。
なんか、鍋食べたいですね。鍋。スキヤキでもいいですが。
昨日は平日なのにたまたまカレー屋行ってカレー食べることに。で、ナンを頼む時に、ちょっと変わったものでも、とか思ってセサミナンってのを頼んでみたんですよ。これはたぶんナンにゴマがすりこんであるんだろうな、とか思ってたら、出て来たのはナンの上にゴマを振りかけたヤツでした。・・・ぉぉーぃ。100円プラスの値段でこれはありなんだ。ナンにゴマをひっつけるためにバター(?)がたくさん塗ってあるんですが、それでもやっぱりポロポロ落ちるゴマは、ベタベタになった手の方にひっつきまくり。これなら皿にゴマ入れて持って来てくれた方がよかったかも。いや、ナンもカレーも美味しかったんですが、そこだけがね。

それはともかく。

ポーランド文化史ノート_土谷直人

『ポーランド文化史ノート』

(土谷直人。新読書社。1985年。1300円。197ページ)
はじめに
建国伝説から十五世紀まで
1.ポーランド・チェコ・ロシア建国伝説
2.ミェシュコ伝説(十世紀)
3.ガル・アノニム(十一・十二世紀) ポーランド年代記
4.カジミェシュ大王(1333〜70) クラクフ大学設立認可状
5.ヤン・ドウゴシュ(1415〜80) ポーランドの諸都市 ポーランド人気質(「栄光あるポーランド王国の年代記」より)
十六・十七・十八世紀
6.ミコワイ・コペルニク(1473〜1543) 天球の回転について
7.ミコワイ・レイ(1505〜69) 冬の素晴らしさ
8.ヤン・コハノフスキ(1530〜84)
9.ヴァツワフ・ポトッツキ(1621〜96)
10.イグナーツィ・クラシッツキ(1735〜1810)
11.フーゴー・コウォンタイ(1750〜1812)
12.ユリアン・ウルスィン・ニェムッェーヴィッチ
13.スタニスワフ・スターシッツ(1755〜1826)
14.ユーゼフ・ヴィビッツキ(1747〜1822) イタリアにおけるポーランド軍団の歌
十九世紀初頭から中葉
15.タデウシュ・コシチューシコ(1746~1817) ポーランド人は独立を達成できるであろうか?
16.アダム・ミツキェーヴィッチ(1798~1855) ロマンチカ スラヴ民族の統合 ポーランドの使者
17.ユリウシュ・スウォヴァツキ(1809~49)
18.ジグムント・クラシンスキ(1812~59)
19.スタニスワフ・プシブィシェフスキ(1866~1917)
20.ヨアヒム・レレーヴェル(1786~1864)
21.ツィプリアン・カミル・ノルヴィッド(1812~83) ポーランド社会論
22.アンジュジェイ・トヴァインスキ(1799~1878)
23.ボレスワフ・プルース(1847~1912) 古代エジプトの伝説より
24.マリア・コノプニッツカ(1842~1910)
25.ヘンルィック・シェンキェーヴィッチ(1846~1916)
ポーランド文化史略年表
出典一覧

ポーランド人の文化的側面に焦点をあてて時代順に25人の業績を紹介する一冊。
それぞれの人が残した本やら文章やらからの抜粋があって嬉しい。特にガル年代記とかクラクフ大学設立認可状とかね。

ギエイシュトルやレシノドルスキーの『ポーランド文化史』(1962年)というのがありますが、それとは関係ないみたい。


参照サイト
カジミェシュ大王(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%82%A7%E3%8
2%B7%E3%83%A53%E4%B8%96_(%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%8E%8B)

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コミックマーケット75にサークル参加してきました。中世ポーランド本『ピャスト家君主一覧』
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ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
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コシチューシコがポーランド人に独立の道を示した著作。コシチューシュコ『民族解放と国家再建によせて』
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ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9860880
日本ポーランドの人物交流史が特集。『ポロニカ(Polonica)ポーランド文化の現在・過去・未来』93年no4
http://xwablog.exblog.jp/9894685
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by xwablog | 2009-01-09 23:26 | 書庫