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カテゴリ:史劇( 225 )
混乱する英国で王となった少年王の苦悩。蒲生総『リチャード二世 Splendour of KING』第1巻
先日、雨の日に古本屋に行ったら傘立てに立てておいた傘をパクられた間抜けとは私のことですよ、皆さん。
店に入るとき、ずっとこっちを見てた薄汚いおっさんがが盗んだんだと思います。くそう。
そういや、昔、神保町のコミック高岡で、傘を盗まれそうになった男が傘持ってった学生を追っかけて怒鳴ってる場面を見たことがあります。その気持ちがよくわかる。

それはともかく。

リチャード二世 Splendour of KING第1巻_蒲生総

『リチャード二世 Splendour of KING』

(蒲生総。角川書店。ASUKAコミックスDX。1998年。520円。174ページ)
「14世紀のイングランド。エドワード黒太子の息子リチャードは、わずか10歳で王位に即く。ランカスター伯ジョンをはじめとした多くの叔父や、大人たちの中で、気弱な彼は戸惑うばかり。偉大な父の影が見え隠れするたびに、強くあるよう望まれることを重荷に感じるのだった・・・」

蒲生総氏の中世英国史漫画。エドワード黒太子の息子で、子供の頃に王位についたリチャード2世が主人公です。前作『ガーター騎士団』が多少笑いありだったのに対して、こちらはずっとシリアス調。
エドワード黒太子の次男として生まれたリチャードは、兄が夭逝したため、祖父で英国国王だったエドワード3世が死亡した時にリチャード2世として即位することになります。父は前年に死亡してしまっていたのです。
一話目「リチャード2世 Reign of Richard II」は即位してからワットタイラーの乱まで、二話目「リチャード2世 Queen Ann」は神聖ローマ帝国のカール4世の娘で、リチャード2世の妃となったアンの視点で、リチャード2世の親政とその失敗までを描きます。
エドワード黒太子というカリスマ的人物と長くつきあってきた叔父たちや家臣たちは、柔弱なリチャードに強くなるように言うのですが、プレッシャーを受けたリチャードは思い悩みます。
従兄弟のヘンリーも彼を支えてはくれるものの、リチャードは親族以外を重用したりといった失政のためいろいろ苦労することに。ちなみにこのヘンリーが、のちにリチャード2世を廃位してヘンリー4世になります。これがプランタジネット家の断絶、ランカスター朝のはじまりとなります。
世界観が前作の『ガーター騎士団』を引き継いでるので、王族たちはあまり悪く描かれません。どうも、ランカスター伯ジョンはもっと癖のある人物だったようですね。
シェイクスピアも英国の三人の王を描くシリーズの一作目で『リチャード2世』という作品を書いてるそうです。(これのシリーズを他の二人が『ヘンリー4世』と『ヘンリー5世』なので、研究者たちは『イリアッド』ならぬ『ヘンリアッド』と呼んでるとか)

この作品、第一巻となっていますが、これしか出ていません(一話ごとで話が区切れてるので中途半端ではないのですが)。苦悩する少年王を描く話としてなかなか良かったのですが残念です。これは掲載雑誌『歴史ロマンDX』の休刊が影響しているのでしょうか?
そういや、この本あたりから蒲生総氏の画力が格段に上がった感じがします。ぜひとももっと描いてほしかったですね。てか、『天上の恋』とかが復活したなら、こっちもどうでしょう?
ちなみにこの単行本には『リチャード二世』の話が2本と、「騎士と剣と円卓と」と「サー・ガウェインと醜いお姫様」というアーサー王関連の短編も描いています。

蒲生総氏は『ガーター騎士団』や『リチャード二世』の他にも、英国史ものを描いてますが、他の英国ものじゃない単行本の巻末とかに含まれてたはず。「フランスの雌狼」ことマーガレット・オブ・アンジューの話とか。

ついでに。
リチャード2世の妃で、良い王妃として知られたアンですが、彼女はカール4世の娘で、皇帝ジギスムントの同母姉でもありますね。「アン・オブ・ボヘミア」と呼ばれています。結婚して数年くらいで死んじゃう人。彼女が来るにあたって、リチャード2世は異母兄の皇帝ヴェンツェルに2万フロリン払ったとか。
作中でリチャード2世の同年代のよき理解者として登場する、のちのヘンリー4世ことハリーですが、彼は、1390年から1392年にかけて、なんとドイツ騎士団のリトアニア遠征に参加しています。この時の遠征で病気になって、それがのちのちに原因となって死亡します。
どっちも意外なところで意外な人に東欧関連の話が。

参照サイト
ASUKA 月刊あすか
http://www.kadokawa.co.jp/mag/asuka/
リチャード2世(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%892%E4%B8%96_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%8E%8B)

関連記事
騎士道のかっこよさをエドワード黒太子視点で描く。蒲生総『ガーター騎士団 Splendour of KING』全3巻
http://xwablog.exblog.jp/10041406/
ついに完結! カスティリア王ドン・ペドロの栄光と結末。青池保子『アルカサル----王城-----』第13巻
http://xwablog.exblog.jp/7448608
中世を舞台に諸国が覇権を争う!ヨーロッパ最高皇帝を目指せ!『Knights of Honor(ナイツオブオナー』
http://xwablog.exblog.jp/7516575
物語性のある魅力的なイラストで知られた歴史&FT系イラストの大作家アンガス・マックブライド氏が死去
http://xwablog.exblog.jp/9158568
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by xwablog | 2008-12-15 23:17 | 史劇
騎士道のかっこよさをエドワード黒太子視点で描く。蒲生総『ガーター騎士団 Splendour of KING』全3巻
ちわす。馬頭です。
先日、『龍骨』の補足本『紅琥珀』を手に入れるために必要だということで、『HOBBY JAPAN』2009年1月号を買ったんですが、なんか説明読んでみたら、別に買う必要なかった。応募券とかあるのかと思ってましたよ。
しかし、久々に見る『ホビージャパン』は、相変わらずわけわからん形のモビルスーツが勢揃い。まあ、これ買っといてそれを言うのは間違いなんですが。それにしても、昔と比べてカラーページが増えた? もっと記事・コラムが多かった気がします。

それはともかく。

ガーター騎士団 Splendour of KING01_蒲生総

『ガーター騎士団 Splendour of KING』第1巻

(蒲生総。角川書店。あすかコミックス。1995年。390円。192ページ)
「14世紀のイングランド。騎士道に傾倒する国王エドワード3世を歯がゆく思っていた息子のエドワード黒太子は、父王とともにフランス遠征へと向かう。そして各地を転戦し、さまざまな場面で父王は騎士道にこだわり続ける。その度に呆れる黒太子だったが・・・」

英国大好き!の漫画家・蒲生総氏によるエドワード黒太子とエドワード3世をメインに描く中世イギリス史漫画! 時代は百年戦争まっただ中です!
角川書店が1990年代に出した『歴史ロマンDX』に掲載されたもので、全部で3巻となっています。
物語はタイトルが示すようにガーター騎士団の創設から、黒太子の死までを、騎士(道)とは何か、ということに重点を置いて描いていきます。
私は当時、これが目的で『歴史ロマンDX』買ってました。

1巻ではクレシーの戦いと騎士団創設の話、エドワード2世が廃されエドワード3世が即位する経緯、カスティーリャの無敵艦隊との海戦の話が収録されています。あと読み切り作品「Wallis ウォリス・至上の恋 永遠の愛」も収録。これは第二次世界大戦の頃、エドワード8世と結婚したウォリス・シンプソンの話。


ガーター騎士団 Splendour of KING02_蒲生総

『ガーター騎士団 Splendour of KING』第2巻

(蒲生総。角川書店。あすかコミックス。1996年。400円。176ページ)

2巻ではポワティエの戦いとナヘラの戦いのあたり。エドワード2世は妻フィリッパを失ってから駄目になってしまって、黒太子もそれが原因で気まずくなってフランスにあるイングランド領に行くことになります。スペイン戦で黒太子がすっかり体を壊してしまいます。



ガーター騎士団 Splendour of KING03_蒲生総

『ガーター騎士団 Splendour of KING』第3巻

(蒲生総。角川書店。あすかコミックス。1997年。410円。192ページ)

3巻ではエドワードたち一家の関係が描かれる話と、エドワード黒太子の側近ウォーリック伯トマス視点の話、そしていろいろな事が悪い方に向かう中での黒太子の苦悩と父王エドワード3世との関係、そして病死までが描かれます。

エドワード黒太子が物語を通じてずっと長髪の美青年、騎士道を体現した理想的な騎士・王子として描かれます。もちろん、悪い部分も描きますが、そこらへんも物語に組み込んでかっこよくまとめています。エドワード3世も同様で、やはり立派な騎士として描かれ、一度は駄目になってしまったても最後にはいいところみせてます。
話も面白いし、キャラクターたちも魅力的に描かれていて、これを読めばこの時代の英国史が好きになること間違い無しです。非常にオススメです。是非。

ちなみに、これの続編といて『リチャード2世』という作品があります。黒太子の息子リチャード2世が主人公です。これもまた入手したので次あたりに記事にしますね。

参照サイト
月刊あすか(ASUKA)
http://www.kadokawa.co.jp/mag/asuka/
エドワード黒太子(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E9%BB%92%E5%A4%AA%E5%AD%90
エドワード3世(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%893%E4%B8%96_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%8E%8B)
百年戦争(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E5%B9%B4%E6%88%A6%E4%BA%89

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中世ドイツで城主となった少年の奮闘。残念ながら未完。冨士宏『城物語』。あと『fellows!』vol.2
http://xwablog.exblog.jp/10030812/
ついに完結! カスティリア王ドン・ペドロの栄光と結末。青池保子『アルカサル----王城-----』第13巻
http://xwablog.exblog.jp/7448608
石川雅之の新作「純潔のマリア」が連載開始。中世フランスが舞台。 『good!アフタヌーン』が創刊。
http://xwablog.exblog.jp/9838239
Koei『BLADESTORM(ブレイドストーム) 百年戦争』が本日発売。これは、プレステ買おうか迷うじゃないか。
http://xwablog.exblog.jp/7372841
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by xwablog | 2008-12-14 00:19 | 史劇
中世ドイツで城主となった少年の奮闘。残念ながら未完。冨士宏『城物語』。あと『fellows!』vol.2
web拍手レス
>おお!?ヴイゴ・モーテンセン主演ですか。ぜひ見たいですがこの辺境では・・・・・大阪まで脚をのばしましょうかね。
関東でも有楽町まで行かないと観れないみたいなんですよ。あんまり評判にもなってないみたいだし残念。
とりあえず、今日は行けなかったですが、月末までには見たいですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ども。馬頭です。最近は映画見る暇もないです。漫画は読むけどな!
ところで、今日から『アラトリステ』という17世紀のスペインの傭兵を主人公にした小説の映画化作品が上映されているそうです。主演は馳夫さんことヴィゴ・モーテンセン。これ、本当は見に行くつもりでしたが、土曜は仕事だし、日曜はやんなきゃいけないことがあって行けません。なんか早くしないと、上映終わっちゃうんじゃないかと。最近、映画って上映がすぐ終わっちゃいますからね。

それはともかく。

城物語 Die Burgen Geschichte_冨士宏

『城物語 Die Burgen Geschichte』

(冨士宏。マッグガーデン。ブレイドコミックス。2006年。933円。222ページ)
「1250年代のドイツ。シュバルツバルトにある小領モルゲンベルク城を拝領した少年領主ミハイル・フォン・シュミートは、少し前まで鍛冶屋の息子として育ってきたのだが、貴族のフォン・シュミットの庶子だったため、騎士として叙され、父からこの城を任されたのだった。かつて平民の子だった頃に憧れた騎士になれたミハイルだったが、辺境の小城の現実に面食らうことばかりで・・・」

ナムコの『ワルキューレの冒険』の公式漫画『The Birth of Walkure ワルキューレの降誕』とかを描いた冨士宏氏が、『月刊コミックゲーメスト』で連載した中世ドイツを舞台にしたオリジナル作品。
作者が冒頭で「他でははっきり描かれる事のなかった本来の城と騎士の物語」と言っているように、リアルな中世の騎士の生活と戦いを描く内容になっています。
平民から突如騎士にされて城をまかされた利発な少年ミハイル。薄情な父から与えられたのは辺境の小城モルゲンベルク城で、部下は少なく、三人の騎士が城の実権を握り、城の金庫は空な上、隣接するアーヴェントベルク城とは小競り合いの真っ最中という問題だらけの領地だったのです。
しかし、生来の賢さとがんばり、「騎士になりたい」という夢がかなったことを励みにして、苦闘しながら騎士として、この城の領主として成長していくことになります。
残念ながら、この話は途中で終わってしまっていて、作者もそれがよほど残念だったのか、これはパイロット版みたいなもので、だれか続き描かせてほしい、みたいな感じのことを話の前後に作者自身が登場して語っています。
実際、なかなか面白く、このまま終わらせてしまうのは惜しい感じです。実際的な中世世界の描写・解説とかも、歴史好きの私としては好感が持てる作品です。

ところで、『fellows!(フェローズ!)』のvol.2が出ましたね。

Fellowsフェローズ2008年12月号vol.2

『fellows!(フェローズ!)』2008年12月号(vol.2)

(エンターブレイン。2008年。680円)
碧風羽、長澤真、入江亜季「乱と灰色の世界」、森薫「乙嫁語り」、八十八良「早春賦」、室井大資「ブラステッド」、笠井スイ「月夜のとらつぐみ」、なかま亜咲「健全ロボ ダイミダラー」、佐々木一浩「電人ボルタ」、新居美智代「グッドアフタヌーン・ティータイム」、鈴木健也「蝋燭姫」、福島久美子「水晶石の森」、佐野絵里子「為朝二十八騎」、長野香子「ノラ猫の恋」、しおやてるこ「たまりば」、薮内貴広「In Wonderland」、原鮎美「Dr.ヤモリの改心」、冨明仁「彼女と彼」、小暮さきこ「ネコベヤ」、まさひこ「グルタ島日記」、近藤聡乃「うさぎのヨシオ」、貴子潤一郎&ともぞ「探偵真木」、松山紗耶「こどもタクシー」「国境ブランコ」、川島三代子「4番目の人」、二宮香乃「蜘蛛谷」、空木哲生「スナップガール」、丸山薫「ストレニュアス・ライフ」、「ロック・ホークと深夜の情事」

これの次号予告によると、vol.1で「ラピッドファイア」を描いた久慈光久氏が、14世紀の南ドイツを舞台にした漫画を連載するようです。イタリアとドイツを結ぶアルプスの峠、ザンクト=ゴットハルトの関所・難攻不落の砦ヴォルフスムントが舞台だという話です。超楽しみ。
なんか、最近、中世ヨーロッパものの漫画多くないですか?

あと、この号の森薫氏の「乙嫁語り」の話は、建材の彫刻を彫る木彫り職人が登場しますが、なんかこれ思い出しました。

V・ヴェレシチャーギン_ドアの絵1 V・ヴェレシチャーギン_ドアの絵2


V・ヴェレシチャーギンの絵で、中央アジアでの彫刻のあるドアの絵ですね。トレチャコフ美術館だかにあったはず。

漫画の中に出て来た中央アジア的な中庭や回廊のある家に住んでみたいですね。もちろん、室内は織物だらけで!


参照サイト
コミックゲーメスト(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%
E3%82%AF%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%82%B9%E3%83%88
冨士宏(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A8%E5%A3%AB%E5%AE%8F
ヴァシーリー・ヴェレシチャーギン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AA
%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%B3
Vasily Vereshchagin(Olga's Gallery)
http://www.abcgallery.com/V/vereshchagin/vereshchagin.html
ヴェレシチャーギン(収蔵庫 ロシア美術資料館)
http://www.art-russian.org/ve_album.html
フェローズ
http://www.enterbrain.co.jp/jp/p_pickup/2008/fellows/index.html

関連記事
ドイツ中世都市の現地の観光案内書『ヴュルツブルク さまざまな角度から』。美麗写真や興味深い記述あり。
http://xwablog.exblog.jp/7387074
中世ヨーロッパのお城の魅力を分かりやすく紹介する。『ヨーロッパものしり紀行 城と中世都市編』
http://xwablog.exblog.jp/7276176
墨家の男が城を守りにやってきた。ジェイコブ・チャン監督『墨攻』映画版。残念ながらのガッカリ映画
http://xwablog.exblog.jp/9677486/
森薫氏が描く19世紀のカフカスが舞台の新作登場。『fellows!(フェローズ!)』2008年10月号(創刊号)
http://xwablog.exblog.jp/9671068/
お城・要塞の本で、洋書を持ってた。『FORTRESS』。ブックフェアで買ってきたよ。
http://xwablog.exblog.jp/7286047
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by xwablog | 2008-12-13 23:20 | 史劇
いつも劉備の敵役にされていた曹操を主人公にした漫画。大西巷一『曹操孟徳正伝』第1巻
どもども。馬頭です。
なんか、ニュースになった後、アレクシー2世のwikiの記事が追加されてますね。誰だやってくれたのは。

それはともかく。



『曹操孟徳正伝』第1巻

(大西巷一。メディアファクトリー。MFコミックス。2005年。514円。)
「放蕩三昧の曹家の不良少年・曹操は、仕官して乱れた国政のために働きはじめる。しかし宦官がはびこり、不正がまかり通る現状を目の当たりにし・・・」

大西巷一先生の描く三国志にでてくる英雄・曹操の物語。
奥野さんが袁紹のことを話題にしてるのをみてたら、無性によみたくなって3巻一気に読み直しました。
混乱した時代にあって他の強力な諸侯・有力者たち相手に悪戦苦闘する曹操の姿がかっこいいです。特に最後の官渡の戦いでの盛り上がりがたまりません。それに最後に敵として立ちはだかる袁紹がまたいい味出してるんですよね。

今回、これ読んだ後に、wikiで三国志関連の人物を検索して見てまわってたら、いつの間にか数時間経ってました。いやー、登場人物がたくさんいて、どの人も詳しく書いてるんですよね。やっぱり人気あるからな〜。それを順々に読んでくとたのしくてしょうがないです。袁紹や袁術、あとその子供たちなどの記述も面白かったです。袁術の方が
三国志というと、自分的にはすでに三国が鼎立してしまった時代にはあんまり興味ないんですよね。それまでが面白いというか。だから魏呉蜀ができてからの部分の話を読んでみて、へー、そうなったのか、とか思う事がしばしば。てか、いいキャラの息子とかで駄目になっちゃう人多し。あと、三国のどの国でも諸葛氏の活躍が意外に多くて吃驚しました。蜀関連の人というイメージが強かったので。
あと見た人物の中で面白かったのは、于禁とか朱霊とか、あと張ショウとかかな。
うー、なんか三国志のゲームやりたくなってきた。

そういや、どうでもいいことですが、昔読んだ小説で、諸葛亮がギエンに肉体関係を迫られる、という場面がある話がありました。タイトル忘れちゃいましたが、知ってる人いませんか?

さて、次は『女か』でも読むか。あ、『超「三国志」 覇 -Lord-』の8巻くらいまでも買ってあるけど読んでなかったな。

参照サイト
巷にひとり在り
http://blog.livedoor.jp/koichi0024/
メディアファクトリー
http://www.mediafactory.co.jp/

関連記事
ぐいぐい引き込む漫画力。呪術的観点からの『三国志』という驚異。大西巷一『女?(じょか)JOKER』
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激戦!官渡の戦い。『曹操孟徳正伝』第3巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7720545
墨家の男が城を守りにやってきた。ジェイコブ・チャン監督『墨攻』映画版。残念ながらのガッカリ映画
http://xwablog.exblog.jp/9677486
呪いの力で三国志の英雄たちが女体化! という話。nini『DRAGON SISTER!』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/7268992
久々にKoeiのゲームやりたくなった。PC用『三国志VIII』廉価版。シミュレーションとしてはいいが
http://xwablog.exblog.jp/7480633
倭の将・燎宇は覇道のために大陸へ渡る。武論尊&池上遼一『超「三国志」 覇 -Lord-』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9103617
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by xwablog | 2008-12-09 08:41 | 史劇
北条五代の繁栄の基礎を築いた名君の生涯を描く。永井豪『戦国武将列伝シリーズ 北条早雲』
戦国武将列伝 北条早雲 永井豪

『北条早雲』

(永井豪、ダイナミックプロ作品。リイド社。SPコミックス。戦国武将列伝シリーズ。2005年。550円)
第一話 戦国時代の夜明け 早き雲 現る
第二話 駿河に集いし七人
第三話 早雲宗瑞 伊豆へ
第四話 小田原城奪取と三浦氏殲滅
閑話休題「北条早雲」

相模・伊豆を領有した戦国武将で、後北条氏の開祖・北条早雲の生涯を描いた作品。あの『デビルマン』などを生み出した永井豪のダイナミックプロが作ってます。たぶん、リイド社の出している時代劇漫画雑誌『コミック乱』(月刊)の系統で、『コミック乱TWINS増刊 戦国武将列伝』(隔月刊)とかのあたりで掲載されたものだと思います。
若き日の北条早雲は伊勢新九郎という名前だったのですが、彼は足利義視の申次衆で、京都が応仁の乱で荒廃するのを見て、ここを見限り、六人の仲間とともに妹の嫁ぎ先である駿河今川氏のところに行きます。今川の相続争いに乗じて実権を握った早雲は、興国寺城をもらいうけ、さらに婚姻で韮山城を手に入れて力をつけ、ついには隣接する堀越公方の支配する伊豆などを奪取します。関東の勢力争いに参加することになった早雲は、さらに奇策で小田原城を落とし、ついには相模の有力者・三浦氏を打倒するのです。
北条早雲の話は前にネットの記事でさらっと流し読んだだけでしたが、これで判り易く頭に入りました。まあ、どれだけちゃんとした漫画かわかりませんが! 永井漫画なだけあってか、鷹と意識を共有する超常の力とか、忍びの鷹とか、山中才四郎が実は女だったとか、そういうのもありますよ。
でも、なかなか面白く読ませてもらいました。

なんか、『信長の野望』がやりたくなってきましたが、あれって、早雲は出てこないんですよね。一番早い時代でも、息子の北条氏綱ですから。ああ、応仁の乱からできるゲーム出してくんないかな。


参照サイト
リイド社
http://www.leed.co.jp/

関連記事
ワールシュタットの戦いのシーンがちょっとある。さいとうたかを『コミック北条時宗』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9690641
関東遠征の中でも、みんなしてわび数寄で大忙し。山田芳裕『へうげもの』第7巻
http://xwablog.exblog.jp/9374202
後北条氏の重要拠点。北条氏照が作った八王子城の跡に行ってまいりました。
http://xwablog.exblog.jp/7961506
今更『天翔記』やってますよ。コーエー定番シリーズ『信長の野望』将星録と天翔記のセット。
http://xwablog.exblog.jp/8765770
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by xwablog | 2008-12-02 23:23 | 史劇
行き場をなくした巨大な海の存在たち。海洋ものを中心に集めた短編集。星野之宣『滅びし獣たちの海』
web拍手レス
>おや懐かしい。これも昔読みましたよ。「罪の島」が記憶に残っています。
この本の中では一番いい作品でしたね。他のはちょっとネタ先行型でした。

>ところで、ミソジノジスイというブログ(?)にちょいと変わった防寒法が載ってましたよ。お暇なとき読んでみてください。
登山用防寒具はやりすぎです(笑

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寒くなってきましたね〜。風がつめたい。あと、部屋が相変わらず寒いです。太陽がまったく当たらない場所なんで、どうしようもないのですが、床から窓からやってくる冷気はストーブつけてもどうしようもないです。早く春になってくれないかな(気が早いな

滅びし獣たちの海_星野之宣

『滅びし獣たちの海』

(星野之宣。スコラ。デラックスバーガーSC449。1996年。800円)
「1941年。英国スカパ・フロー軍港に対する攻撃のため協同作戦を行うベルゲンのドイツ軍は、戦艦ビスマルクを中心とした艦隊と、ワルタータービン搭載の試作潜水艦ベーオウルフの間にぎくしゃくした関係をもったままはじまる。海洋に出たベーオウルフは、英国の駆逐艦の攻撃を受け逃げる中、海底に軍艦が多数沈む地点に紛れ込む。それは、1919年の敗戦の時に沈められたドイツ海軍・高海艦隊の残骸だったのだ・・・」

海洋もの、海軍ものを集めた星野之宣先生の短編集。スコラから出てるのがなつかしい。
紹介文に書いた時代に取り残された巨大な存在の滅びを描く「滅びし獣たちの海」、冷戦時代に北極海の下で繰り広げられた静かな戦い「レッドツェッペリン」(前後編)、『白鯨』ネタを日本の寒漁村と隠れキリシタンを絡めて描いた「鯨鬼伝」、アマゾンの密林で見つかった遺跡の調査をまかされた女研究者たちがアマゾンで行われる非道の中で自然の逆襲を知る「アウトバースト」、ベーリング海で海難にあった海洋調査船がソ連の秘密研究所の廃墟に行く「罪の島」が収録されています。
「滅びし獣たちの島」は白亜紀の首長竜の話が当てはまる話、「罪の島」はステラー海牛が出てくる話。

現在は、幻冬舎コミックス漫画文庫から新装版が出ています。

参照サイト
魚竜
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%9A%E7%AB%9C
首長竜
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%95%B7%E7%AB%9C
ステラーカイギュウ(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A6

関連記事
大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/9538164
出てくる人が少し微妙だけど面白い。『日本刀なるほど物語』他。そして『宗像教授』。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480780
ロシア海軍増強、熊の群れ、海外にもDQNネーム、カダフィの息子逮捕など、最近のニュース080729
http://xwablog.exblog.jp/9179994
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by xwablog | 2008-12-01 02:18 | 史劇
邪馬台国の女王と彼女を狙う刺客が恋に落ちる。『浜田翔子傑作集 金の波 銀の風』
『浜田翔子傑作集 金の波 銀の風』

『浜田翔子傑作集 金の波 銀の風』

(浜田翔子。秋田書店。ボニータコミックス。2008年。400円)
「紀元二世紀、邪馬台国で奔放に生きる少年ヒムカは、ある日、森の中で傷つき倒れた青年アトリを助ける。実は人前には出ないものの、年を取らない女王・卑弥呼こそがヒムカなのだが、彼女は巫女王としての立場も忘れアトリに恋するようになっていく。そしてアトリもまた。しかし、アトリは邪馬台国の敵国・狗奴国からやってきた刺客であり、秘かに卑弥呼の命を狙っていると知り・・・」

古代日本、邪馬台国を舞台にした恋愛もの。少年と見まがうような子が、実は不老の肉体を持つ巫女・卑弥呼だという話。刺客とその標的という関係なのに互いに魅かれあい、ついには・・・。
作者は、『夢の子供』『神に背を向けた男』や、挿絵で『炎の蜃気楼』で挿絵を担当したりもしている浜田翔子氏。アイドルの方のじゃないですよ。てか、あのアイドルの浜田翔子がはじめ出て来た時は漫画家の浜田翔子と同じ名前だ〜、と笑ってたんですが、今となってはこっちの方が有名になっちゃいましたね。
ちなみに浜田翔子氏の夫は『ちぇりーげいる金』とかの中津賢也氏。

ところで、この漫画のタイトル、氷室冴子氏の「銀の海 金の大地」に似てたからそっちからかと思ったら、たぶん「黒ねこサンゴロウの旅」から?

参照サイト
浜田翔子(漫画家)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%9C%E7%94%B0%E7%BF%94%E5%AD%90_(%E6%BC%AB%E7%94%BB%E5%AE%B6)
秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/index2.html

関連記事
激動の古代日本に異国の男の野望と少年の渇望が衝突する。藤原カムイ&寺島優『雷火(らいか)』全15巻
http://xwablog.exblog.jp/9400311
火の民族の足跡を辿り現代と古代が交錯する。星野之宣『ヤマタイカ』第1巻、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7696180
メドベージェフの独自性とかルーマニア軍ゲームとか氷室冴子氏死去とか。最近のニュースなど。080604
http://xwablog.exblog.jp/8741618
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by xwablog | 2008-11-29 02:55 | 史劇
マケドニアの王子の恋と戦いを描く。赤石路代『アレクサンダー大王 天上の王国』
web拍手レス
>大王の御話ですと、ニコラス・ニカストロの小説も楽しかったですよ。
>なんといいますか、英雄伝説の”影”も描いてるのです。もちろん脚色があるでしょうけど。
アレクサンドロスの小説は多いですよね〜。やはりそれだけ物語の中心人物に適した人だということなのでしょう。明暗が濃いことも魅力でしょうし。
そういや、アレクサンドロスものだと、彼が死んだ後に、周囲の人が彼について語る、という形式が多いような気がします。映画『アレキサンダー』も、安彦良和氏の漫画もそうでした。

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どうも。馬頭です。今、『謎の彼女X』の最新刊を2度読み直してます。
同人誌の方はぜんぜん作る気がおきません。理由はいろいろあるけど、とにかく明日には再起動しないと。

アレクサンダー大王 天上の王国_赤石路代

『アレクサンダー大王 天上の王国』

(赤石路代。角川書店。ASUKAコミックス。1998年。420円)
「前342年。14歳となったマケドニアの貴族の息子ヘファイスティオンは、ミエザの学問所へと送られ、アレクサンダー王子と知り合うことになる。少し前から人の心の声が聞こえてくる不思議な力を手に入れていたヘファイスティオンは、人々の汚れた想いに嫌気がさしていたが、明朗闊達な王子とその仲間たちに魅かれていくのだった・・・」

1990年代に角川書店が出している少女漫画雑誌の中に、『歴史ロマンDX』というのがありまして、歴史ものの漫画ばかり扱っていたのですが、これはその雑誌で連載されたアレクサンドロス3世の少年時代を扱った作品です。作者は『ワン・モア・ジャンプ』や『P.A. プライベートアクトレス』、『市長 遠山京香』などで知られる赤石路代氏。
タイトルは「アレクサンダー大王」ですが、ヘファイスティオンの視点で語られる部分があったりします。前338年のカイロネイアの戦いまでが描かれますが、話の中心は、人望があり利発な王子アレクサンダーと、ロードス島からきた女傭兵サーヌの結ばれることのない悲恋です。最後はサーヌの死を持って終わります。

久々に見ましたが、こんな話だったけ? とかちょっと吃驚しました。ヘファイスティオンの不思議な力とかすっかり忘れてました。

『歴史ロマンDX』はかなりニッチな雑誌でしたが、結構買ってました。季刊で、たしかミステリーDXの増刊扱いだったはず。『ASUKA』系の作家だけじゃなく、いろいろな作家さんが描いていて、扱う範囲も西洋史・東洋史、古代・中世・近代と幅広かったです。『ガーター騎士団』とかもここで連載していました。雑誌は数年やって、98年くらいに休刊となったようです。

で、『アレクサンダー大王 天上の王国』ですが、なんと、『凛花』という新しい雑誌で連載が再開しているらしいのです。これは小学館の雑誌で、『月刊flowers』の増刊扱いで、年に三冊でてるみたいです。歴史ものに特化しているわけじゃないようですが、歴史ものが多く掲載されているようです。これが再開されたのは、映画『アレキサンダー』とか、漫画の『ヒストリエ』とかの影響なんでしょうか? それとも、『歴史ロマンDX』での連載は休刊によるもので、実はもとから続きがあったから、とか?


参照サイト
赤石路代公式
http://www.akaishi-michiyo.com/
凛花
http://flowers.shogakukan.co.jp/news/rinka05b.html
アレクサンドロス3世
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B93%E4%B8%96

関連記事
一目見て楽しく簡単に理解する歴史地図。『地図で読む世界の歴史』古代ギリシア、ローマ帝国。
http://xwablog.exblog.jp/7834858
アレクサンドロス大王の生涯を描く超大作。映画『ALEXANDER(アレキサンダー)』のDVDをとうとう
http://xwablog.exblog.jp/7261234
エウメネスのはじめての戦い。パフラゴニア編完結。岩明均『ヒストリエ』第4巻
http://xwablog.exblog.jp/7280445
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by xwablog | 2008-11-23 01:52 | 史劇
マイナー武将・仙石秀久が主人公。戦国時代の真実の姿を描く! 宮下英樹『センゴク』第1巻
私の住んでるマンションは、よく廊下の蛍光灯が切れたまんまになってます。夜に大家が来るわけじゃないので、誰かが連絡しないといけないのですが、だれもしないわけです。私自身、住んでるだれとも交流無し。

それはともかく。
前に紹介した『桶狭間戦記』の本編の方をちょっと読んでみました。



『センゴク』第1巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2004年。514円)
「1567年。戦国時代の美濃にある斎藤龍興の城・稲葉山城が織田信長の軍勢によって陥落しようとしていた。斎藤家に仕える仙石権兵衛秀久(せんごくごんべえひでひさ)は、幼馴染みのお蝶との再会を約して一人での騎馬による突撃をかける。だが、武運つたなく囚われの身となり、信長の前へと連れてこられてしまうのだった。そして信長の前で小姓の堀久太郎と戦うことになってしまい・・・」

戦国時代の武将のひとりで、大名にまで出世した仙石秀久を主人公とした漫画です。作者は宮下英樹。
この1巻では、稲葉山城の陥落からはじまり、信長に仕え、木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)の部下として働き始めるまでが描かれます。
あまりメジャーではないというか、のちに大失態を犯してしまうことで知られるマイナー武将を主人公にするという目新しさと、あと、戦国もので定型となりつつあるような「間違った常識」を指摘しつつ、本当の戦国時代の姿を描写しようという手法が面白いです。
戦国時代の戦い方は我々の思っているようなものではなかったとか。時代劇とかでよく、騎馬部隊による突撃とか、刀でやりあうチャンバラとかがありますが、実は負傷者の七割が矢傷で、騎馬も騎乗したまま使うのではなく、百年戦争の時の騎乗騎士みたいに移動に使ったらしい。
たしか、そういった戦いの作法みたいのを書いた文庫が出てたと思いますが、なんだったけ? 『戦国の作法』じゃなくて。『雑兵足軽たちの戦い』だったかな?
ともかく、いままでの戦国ものの漫画とはちょっと違った説をとったりすることが多く、作中でも「だがこの定説には疑問が残る」という説明がたびたび入るそうです。

ネットの記事によると、この後、斎藤龍興とか有名じゃない武将とかが強大な敵として立ちはだかるらしい。現在『センゴク』が15巻、その第二部である『センゴク 天正記』が3巻まで出てますが、どこまで連載やるつもりなんでしょうね。小田原攻めまでとか?

その他、ニュースなど。

すかいらーく:店名消える?…「ガスト」などに転換へ(毎日)
http://mainichi.jp/select/today/news/20081123k0000m020082000c.html?inb=ff
そういえば昔、家の一番近くにあったファミレスがすかいらーくだった。頭が悪かったので、すかいらーくの店名をいつまでも憶えられなかった記憶があります。そういや、最近、数年感、ファミレスなんか入ってないかな。ファミレスには個人的に嫌な想い出もあるので、もう、今後もほとんどファミレスの類いは行かないでしょう。

そうそう。最新号の『comicリュウ』2009年1月号で速水螺旋人さんが英国海軍のヴィクトリー号をとりあげてますよ。帆船時代最大の戦列艦。これの模型が船の科学館にありました。あ、あと、これの船内を分割して見れる絵本みたいのってありませんでしたっけ?

(財)図書館振興財団、11月19日に文科省から正式認可
http://www.shinbunka.co.jp/news2008/11/081120-02.htm

今日も、また餃子を食べにいったのですが、今日の餃子は皮がパリパリに硬く仕上がってて非常に美味でした。満足満足。

それと、どうでもいい話ですが、「人類みな兄弟」って言葉には女性は含まれないのかな、と、ふと思ったりしました。

参照サイト
センゴク(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%AF
センゴク ヤンマガ
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/rensai/ym/sengoku/sengoku.html
comicリュウ(徳間書店)
http://comicryu.com/top.html

関連記事
今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9850096
油売りから戦国大名に! だれもが知ってる下克上。本宮ひろ志『猛き黄金の国 道三』第1巻 法蓮坊
http://xwablog.exblog.jp/9761967
関東遠征の中でも、みんなしてわび数寄で大忙し。山田芳裕『へうげもの』第7巻
http://xwablog.exblog.jp/9374202
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by xwablog | 2008-11-22 15:10 | 史劇
ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
昨日は体調悪くて、ちょっと寝ようと思って寝たら、9時間も寝てしまいました。だから昨日はできなかったのですが、今日やっと観ることができました。この映画を。

『THE レジェンド 伝説の勇者』2003年

『THE レジェンド 伝説の勇者』

(ポーランド映画。監督/イェジー・ホフマン。出演/ミハウ・ジェブロフスキー、マリナ・アレクサンドロヴァほか。2003年。日本未公開。103分。ジェネオンエンタテインメント。)
「9世紀のポーランド、諸部族をまとめる国王に代理としてなったポピエルは、王位を譲るはずの甥たちを陰謀で追いやり、奴隷との間に作った自分の息子を王位に即けようとする。ポピエルの卑劣なやり方についていけず、その下から出て行った有力者ピアストンは、追手に襲われ殺されかけてしまう。絶体絶命のその時、ピアストンは狩人の青年ジモヴィットによって助けられるのだった・・・」

ポーランド建国伝説の映画化作品がレンタルビデオ屋にあったので借りてみました。てか、この映画が日本で出たことに吃驚です。
9世紀のポーランドを舞台に、ポーランド最初の王朝、ピャスト朝の始祖ピャストの息子ジモヴィット(シェモヴィト)が主人公となっていて、悪い国王ポピエル(ポピェル)を倒すまでが描かれます。

前王が死に、その息子たち二人が幼いため、彼らが成長するまで国王になっていた前王の弟ポピエル。しかし、奴隷女に唆され、彼女との間に作った息子を王位に即けようと、甥たちを陥れ、王位を手に入れます。しかし、有力者のピアストンはこれに反発し、王の要塞から出て行ってしまいます。そこでポピエルは追手を放ち、殺そうとするのですが、襲撃場所の近くにいた青年ジモヴィットによって助けられます。ジモヴィットは森に住むピアスト(ピャスト)の息子で、かつてバイキングの船団に参加していたものの、帰国し、狩人として生活していました。土地の有力者ヴィーシュの娘に恋したジモヴィットは、彼女のために戦いに参加していくことになります。

ピャスト家はポーランド中部ヴィエルコ・ポルスカのポラニェ族の豪族の出ですが、この話ではポーランド建国の伝説をもとにして作ってます。まあ、その伝説ともまたちょっと違う設定ですが。
伝説では農夫ピャストがポピエル王の追い払った客人を歓待し、息子が祝福を受けてシェモヴィトという名前を貰い、その後、ポピェル王が追放され、皆から推されたシェモヴィトが王位に即きます。「ピャスト」の名の由来を「ピァストン(後見人・養育者)」に求める説もあるそうですが、映画ではピアストとピアストンは別々の人物となってますね。

映画では、諸部族は代表者が話し合う「裁きの会議」を開き、身内を殺した王の所行を非難してましたが、意見がバラバラな部族なんで戦いには負けてしまいます。ポピエル王もバイキングの援軍を頼み、結局、戦闘シーンのメインはこのバイキングたちとピアストンが率いた連合軍の戦いになります。あとでザクソン族も呼ぼうとしますが、こっちは使者が捕まったので出てきませんでした。
ポピエル王は要塞に籠ってましたが、ピアストンは策略によってこの要塞を焼いてしまいます。この時使った手段について、「ロシアの王女が使った手だ」とか言ってまして、ああ、オリガのあれか、と。

魔女のおばあさんが出て来たり、ジモヴィットが恋する娘(なぜか名前が出てこなかった?)が異教の神殿に身を捧げる予定だったり、「クパーラの夜」という豊穣を祝う異教のお祭りがあったり(半裸の男女が踊ったりします)、と異教時代のポーランドを表現する設定があったりして、なかなか珍しいものがみれました。

原題は「Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem」。「スターラ・バシン」だから、古い童話? この場合は「昔話」とか「伝説」、っていう意味かな?

映画の場面はこれの公式サイト内の画像ページとか、下のyoutubeの映像を見てみてください。

Stara Basn & Nightwish - Sleeping Sun (Movie Music Video)



映画の中で主人公のジモヴィットをやってるミハウ・ジェブロフスキーって俳優さんは、あの「戦場のピアニスト」で、ドイツ軍のユーレク大尉をやってた人ですね。この人は他にも、「パン・タデウシュ物語」にも出てました(これは凄い良かった)。あと、「コンクエスタドール」というファンタジー映画(日本未公開)や、なんと、「1612」という「動乱」を描いたらしい映画にも出演(詳細は不明)。「パンタデウシュ」と「コンクエスタドール」はDVDが出てます。
とりあえず、「レジェンド」のDVDは買ってみようかと思います。

あと、「モスクワ・ゼロ」という映画のDVDが出てました。これはモスクワの地下に人類学者が入るというやつで、ヴァルキルマーとか、ヴァンサンカッセルとかが出演しているという。
それと、もうそろそろイギリスのロシアマフィアの話「イースタンプロミス」のDVDも出ますね。

その他、ニュースなど。

旧ソビエト連邦の変わった建物あれこれ(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061018_soviet_building/
ソ連のヘンテコ建造物は他にもありますが、これのは特に凄いですね。

ロシア、黒海にロシアの国の形をした人工島を建設予定(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080131_russia_island/
ええぇぇぇ? そんな馬鹿な。
こんな人工島作るの世界中で流行ったらヤダなぁ。


youtubeの中に気になる映像があったのでついでに。

Slavonic and Viking Warriors



「スラヴ人とヴァイキングの戦士」?
なんかのイベントでしょうか? 最後にメンアットアームズの「中世ロシアの軍隊」のイラストが出て来たのはご愛嬌。
どうも、Grave landというサイトでやってる「Wolin~」とか言うのと関連があるようですが、詳細不明。



参照サイト
stara basn(公式・ポーランド語)
http://www.starabasn.pl/
Michal Zebrowski(IMDb)
http://www.imdb.com/name/nm0954076/
Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem(IMDb)
http://www.imdb.com/title/tt0380726/
パン・タデウシュ物語(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162618
コンクエスタドール(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240216
Graveland
http://www.thepaganfront.com/graveland/

関連記事
ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9860880
更新記録66の2・ポーランド王国史、という記事
http://xwablog.exblog.jp/8853146
ロシア製ファンタジー映画『ВОЛОКДАВ』の日本語版。『ウルフハウンド 天空の門と魔法の鍵』
http://xwablog.exblog.jp/8619548
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by xwablog | 2008-11-14 01:45 | 史劇