デジタル・クワルナフ
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カテゴリ:日記( 265 )
守りたいから私は飛ぶ! 謎の飛行体ネウロイと戦う少女たちの物語。『ストライクウィッチーズ』
ども。馬頭です。
久しぶりに『BE-BOP-HIGHSCHOOL』を読んでるのですが、これがやっぱり面白いです! 学生時代に流行った作品ですが、当時の状況とか思い出したり、これに影響されてバカなことしたヤツとか思い出したり、なんか異様に懐かしいとともに改めて楽しめてよかった。
で、これ読んで思い出したのですが、ゲームで『ビーバップ』のやつって出てましたっけ? 「メンチビーム」っていうビームを目から出して喧嘩するゲームがあったような気が。

それはともかく。なんか放映は終わっちゃったらしいのですが、これについて。



『ストライクウィッチーズ』DVD第1巻

(原作/島田フミカネ&Projekt Kagonishiプロイエクトカーゴニッシュ。監督/高村和宏。キャラクターデザイン原案/島田フミカネ。制作/GONZO。キャスト/福圓美里、千葉妙子、名塚佳織、沢城みゆき、他。6090円。)
「1939年にこの世に襲来した謎の巨大飛行体ネウロイは、五年でヨーロッパ大陸を制圧するまでになっていた。人類は彼らに対抗することのできるのは魔力のみのため、魔力で動き空を飛ぶ機械ストライカーユニットを開発して戦うことになるのだった。そして、ヨーロッパに唯一残った人類圏のブリタニアには、各国のエースパイロットたる少女たちが集まり、連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」を結成し、ネウロイとの戦いに力を尽くすのだった。そんな中、はるか東方の島国、扶桑皇国の学生・宮藤芳佳は、その潜在能力を買われウィッチーズに入らないかと言われる。だが、ユニットの開発者だった父との別れが、戦争のせいだとして戦うことを拒み・・・」

最近流行り(?)の萌えミリタリーもののひとつで、飛行脚「ストライカーユニット」というのを脚に履いて、空を飛んで敵と戦うという話。いわゆる擬人化モノの変則的な形態ともいえる「戦闘機化した少女」というのがミソになっています。(そういや、レシプロ機ものもじわじわ増えてますね)
で、なんでこれを取り上げたかというと、この話で敵となる謎の巨大飛行物体の名前が「ネウロイ」となっているからなんです。
この「ネウロイ」は、ヘロドトスが『歴史』の中でも言及している古代のスラヴ人とみられる人々を指す名称「ネウロイ人(Neuroi)」から取ったのだと思います。ネウロイ人に関する記述は、ダレイオス1世のスキタイ遠征の部分、四巻(岩波文庫だと中巻)の17節、51節、102節、105節、などに名前が登場します。それによると、現在のベラルーシ・ウクライナにあたる部分などに住んでいたとされています。あと105節に書かれていることは興味深いです。

「ネウロイ人はスキュティア風の慣習に従っているが、ダレイオスの遠征により一世代以前に、彼らは蛇の襲来にあい、全国土から退散せねばならぬという羽目に陥った。この国に多数の蛇が発生したのみならず、さらに多数の蛇が、北方の荒野から来襲したためで、遂には困窮の果て故国を捨ててブディノイ人とともに住むことになった。この民族はどうやら魔法を使う人種であるらしく、スキュタイ人やスキュティア在住のギリシア人のいうところでは、ネウロイ人はみな年に一度だけ数日にわたって狼に身を変じ、それからまた元の姿に還るという。」

これは、スラヴ人たちに広まっていた信仰やその儀礼のことじゃないかとされています。現在もバルカンなどでは人狼の伝説などが多く残っています。ここらへんについては『スラヴ吸血鬼伝説考』を参照するのがいいでしょう。まあ、『ストライクウィッチーズ』では、謎の飛行体についての名称というだけになってしまい、人狼とか関係ないですが。

うーむ、しかし、まさかコレを持ってくるとは。いいセンスしてます。
テレビ無いので見てなかったものの『ストライクウィッチーズ』が話題になっているのは知ってましたが、ネウロイのことはこの前知りました。で、とりあえずどんなもんかとDVD1巻を見てみたのです。
内容的には『戦闘妖精雪風』と『ガンパレードマーチ』と広義の魔法少女ものを合わせた感じで、少女の成長と仲間たちとの関係を描きつつ、戦うことの意味を問うていくことになりそうです。作画もよく、普通に楽しめました。あと、描きたいものが何かを正直に追求する姿勢には感服。突っ込みどころは、まさにそこで、若い女の子がスカートを履かないのがデフォという世界観と、執拗に股間をアップにする演出でしょうか。


参照サイト
ストライクウィッチーズ アニメ公式
http://s-witch.cute.or.jp/
島田フミカネ公式
http://www.ne.jp/asahi/humikane/e-wacs/

関連記事
トラキアの黄金遺物の記事有り。『ナショナルジオグラフィック日本語版』2006年12月号
http://xwablog.exblog.jp/8040974
テルモピュライの戦いは100万対300人のガチンコバトル。F・ミラー『300(スリーハンドレッド)』その1
http://xwablog.exblog.jp/7489963
ハイパー美少女系ミリタリーマガジン創刊!『MC☆あくしず』vol.1という記事
http://xwablog.exblog.jp/7720558
次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ。犬村小六『とある飛空士への追憶』
http://xwablog.exblog.jp/8861288
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by xwablog | 2008-10-23 00:07 | 日記
結婚した相手は自衛官だった! ちょっとだけ特殊な妻ライフ。日辻彩『突撃!自衛官妻』
web拍手レス
>隊内では焼酎が通貨のように扱われていた・・・・・と元自衛官が書いていました。
>おそらく昔の話でしょうけどね。もしかしたらマケドニア軍でも・・・・当時は焼酎
>ないでしょうけど。
兵士たちはそれぞれ多少ながら私物を持てたようですが、古代のマケドニアでは部隊に荷馬車がついてきて、それで荷物とかを運んだりしたようです。食事の一部としてのお酒の他に、自前のお酒を持ってたやつもいそうですね〜

>アリストテレスがブドウ酒の蒸留について記録残してるそうです。これは蒸留に使わ
>れていたのでは?と思われる土器が紀元前三千年ごろの遺跡から出てくるそうです
>し・・・・マケドニア兵も蒸留酒の味知ってたかもしれませんね。
マケドニア人の飲み方は酷かったみたいですが、蒸留酒でガバガバやってたらより酷いことになりそう。
そういや行軍中に酒を運ぶ時は何に入れて運んだんでしょうね。

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突撃自衛官妻

『突撃!自衛官妻(トツゲキ!じえいかんづま)』

(日辻彩。ぶんか社。2008年。743円)
「どこにでもいるイラストレーター日辻彩。そんな彼女が恋した相手は自衛官だった! 彼と結婚したがために、独自のルールで生活する自衛官の夫に翻弄される日々がはじまるのだった・・・」

イラストレーター・日辻彩が自衛官の妻となって翻弄される様を描いたエッセイ漫画。掲載はぶんか社の『本当にあった笑える話』とか。夫の人はどうやら海上自衛隊の人で、しかも戦闘とかはしない機械を修理する部署の人らしいので、船で出ちゃって長期間帰ってこなかったりとかはないみたいです。
いろいろ自衛隊ならではのルールがあって、へ〜、とか思うものがあったりしますが、髭延ばせないってのは吃驚しますね。マケドニア軍みたいだな。

参照サイト
ひつじストリップ
http://hitsuzistrip.blog118.fc2.com/
ぶんか社
http://www.bunkasha.co.jp/
本当にあった笑える話
http://www.honwara.com/pc/

関連記事
「萌えよ!」のシリーズ化!? 今度は陸上自衛隊だ! 田村尚也&野上武士『萌えよ!陸自学校』
http://xwablog.exblog.jp/8001795
トルコに暮らした漫画家が描くドタバタ面白エッセイ漫画。高橋由佳利『トルコで私も考えた 21世紀編』
http://xwablog.exblog.jp/8513299
非常識な常識を体感せよ。小越なつえ『それいけ!パキスタン通い妻』。あと米澤嘉博氏死去という記事
http://xwablog.exblog.jp/8513011
ドイツを中心とした中世に生きた女性たちの姿。エーディト・エンネン著『西洋中世の女たち』
http://xwablog.exblog.jp/7830871
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by xwablog | 2008-10-08 03:24 | 日記
小泉総理が各国首脳と麻雀バトル! 政治パロディ麻雀漫画。大和田秀樹『ムダヅモ無き改革』
うー、いきなり寒くなりましたね〜

web拍手レス
>チェルノボーグはカルノフとチェルノブの兄弟神の父親、という情報のソースを教えてください。wikipediaのチェルノブの項目で質問が出ています。
ゲームの『カルノフ』も『チェルノブ』も初耳でした。『ヒットラーの野望』はやったことありましたが! 「チェルノボーグ」に子供がいたという話はどこにのっていたのか手持ちの本をいくつか調べましたが、見つけられませんでした。どこにあったかな〜。持ってない本の『世界神話事典』か『世界の神話伝説 総解説 改訂増補版』のどっちかの可能性があるので、ちょっと調べてみてください。
(どれかの記事に対するコメントとかではなさそうなので、一応ここに。スラヴ神話について検索するとウチのサイトのページ「スラヴ神話の神々」が上位にくるので、たぶんこの質問してきたんでしょうが。ちなみに、この前、『ハルビンカフェ』のラストシーンについてのコメントくださった方へのweb拍手レスは、『ハルビンカフェ』の記事につけました。基本的にある記事に対してのコメントにはその記事の中にレス付けますね。さらにちなみに『ハルビンカフェ』はそういえば人にあげちゃったので確認できませんでした・・・)

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ムダヅモ無き改革_大和田秀樹

『ムダヅモ無き改革』

(大和田秀樹。竹書房。近代麻雀コミックス。2008年。619円)
「凄まじい麻雀の強さを持つ日本の総理大臣・小泉ジュンイチロー。彼に惨敗したブッシュ大統領は、小泉チルドレンの杉村タイゾー議員を千点一万の高額レートの罠に嵌め、小泉首相を再び雀卓へと引きずり込む。しかし、それは国務長官・国防長官率いるブッシュと小泉首相の三対一の圧倒的に不利な戦いだったのだ・・・」

大和田秀樹氏が『近代麻雀オリジナル』に掲載した政治パロディ麻雀漫画です。麻雀漫画にしてはかなり売れたみたいで、重版して先日やっと買うことができました。
登場するのは小泉純一郎ならぬ小泉ジュンイチロー総理で、麻雀漫画ですから、当然のことながら周辺各国の首脳たちと国の威信をかけた熾烈な麻雀をしていくことになります。
小泉首相のまわりには腰巾着の杉村タイゾー議員や、麻生タロー外務大臣、また後半では代わって総理になった安倍シンゾーなど、どっかで見たような人たちがいます。しかし、より凄いのは、敵として立ちはだかる各国首脳たちで、ブッシュ大統領、パパブッシュ、金将軍、そしてウラジーミル・プーチン大統領といったそうそうたる面子が麻雀の相手となるのです。
最後の戦いはプーチン大統領となるのですが、その前の金将軍との戦いで、発射されたテポドンミサイルを撃ち落とすため、戦闘機に乗って体当たりで日本を守った小泉ジュンイチロー。しかし、行方不明となり、発見された時には記憶を失ってしまっていました。しかし、記憶を失っても体は麻雀を憶えていた! 麻雀を打つことで記憶を取り戻した小泉ジュンイチローは、安倍総理を自害に追い込んだプーチンを討つため、日本へと戻ります。国会議事堂地下闘牌場での決戦は、劣化ウラン製の雀牌を使い、さらには青天井ルールという、まさにとるかとられるかの戦いとなっていきます・・・・。

たいへんぶっ飛んだ内容ですが、熱く国政と麻雀を絡めつつ、けれんみたっぷりに盛り上げて、楽しませてもらいました。
ツモったりすると技名を言うのですが、「国士無双十三面(ライジングサン)」とか、「パトリオットツモ」とか、「人民民主主義リーチ」とか、各国にあわせたネタにしてきてくれてます。小泉総理の必殺技である「国士無双十三面」なんかが放たれると、これがなかなか盛り上げてくれるわけですけど、プーチンが使う技の名前が「コルホーズリーチ」とか「バルチックフリート」とかって(笑

どの国家元首たちもキャラが立っててそれだけでも面白いですし、そもそも、この漫画は麻雀のルールを知らないでも読めるので、皆さんにオススメです。


その他、ニュースなど。

戦車積む貨物船乗っ取り、海賊内で仲間割れと ソマリア沖(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200810010030.html
なんか、えらいことになってますね。この船でコックをしていたセガールが活躍し出すのはもうちょい先です。
これがウクライナの戦車じゃなく、ロシアの輸出兵器だったら、今頃プーチンがジェット機でやってきて、飛び降りてるはず。コマンドサンボと柔道技で、ソマリア海賊をばったばったとなぎ倒し(ry

最後の皇帝、死後90年で名誉回復=「根拠なく粛清」−ロシア最高裁(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008100100921


参照サイト
金属バットドットコム
http://www.kugibat.com/
近代麻雀オリジナル
http://kinma.takeshobo.co.jp/original/

関連記事
警察官による報復テロとその暗闘の決着をつける時が来た。『ハルビン・カフェ』打海文三
http://xwablog.exblog.jp/7537872
あまり報道されないプーチンのダークサイド。江頭寛『プーチンの帝国』の書評
http://xwablog.exblog.jp/7480860
アメリカがインドに武器売却予定。F18とF16。とかニュース記事でした。
http://xwablog.exblog.jp/7280674
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by xwablog | 2008-10-01 22:57 | 日記
タカラトミーのトミカ『コマツ 対人地雷除去機D85MS 1/142』が発売。売り上げの一部は寄付に。
トミカ コマツ 対人地雷除去機D85MS 1/142

『コマツ 対人地雷除去機D85MS 1/142』


凄い久々に、それこそ数十年振りにミニカーを買ってみました。
コマツが作った対人地雷除去車輛です。この前、これのニュース記事があったので、気になってたのですが、ちょうど買うチャンスがあったので、買ってみました。300円くらい。ブリスターパック箱入りとで値段が違うんです。
小さいけどよくできてます。地雷除去のためのローラーは回転しますし、キャタピラも少し動きます。
なんでも、これの販売売り上げの一部は、地雷除去に役立てるため、NPO法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」に寄付されるそうです。ミニカーで、こういう試みははじめてじゃないかな? 一台売れるごとに10円だそうです。
本物の車輛はカンボジアで活躍中。アンゴラでも使うとか。

昔、我が家ではそれほどミニカーはなかったような憶えがあります。昔のことはほとんど忘れたのですが、確か、塩ビの怪獣人形がたくさんあったような。でも、それもまとめて盗まれました。結局だれが持ってたのかわかんないけど、たぶん近所のガキのだれか。
他にたくさんあった子供のおもちゃといえば、キン消しだったかな。あれ、そういや消しゴムとかいいつつ消しゴムじゃなかったと今気づいた。



その他、ニュースなど。

麻生新内閣:2世議員、最多の10人…過去3内閣比較
えーと、世界史好きだけど、日本史は詳しくないんで思い出せないんですが、いつから日本は政治が世襲制になったんだっけ?

(らばQ)
http://labaq.com/archives/51100574.html
人間は自分が信じたいことしか信じない。
そういや前に友達に、日本の宗教は神道・仏教の並立で、道徳観については仏教・儒教が基本だよって言ったら、「それでも自分は神道が・・日本が・・」とか、よくわかんないこと言ってました。結論ははじめから決まってるので、現実を変えるか、見なかったことにするわけです。
中国人と韓国人は度が過ぎるような気もしますが!

参照サイト
「コマツ対人地雷除去機D85MS」がミニカーの「トミカ」にラインアップ(KOMATSU)
http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/press/2008052818132306113.html
世界中で大活躍の「対人地雷除去機D85MS」がトミカで登場(Garbagenews.com)
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/06/d85ms.html
<地雷除去機ミニカー>1台ごとに10円 地雷除去に寄付
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080920mog00m200004000c.html

関連記事
大茶湯で数寄の天下を取ろうとする佐介なのだが・・・。山田芳裕『へうげもの』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/8417794
銃撃戦したりとかはまだか。稲川会系がAK74個人輸入。グレネード付き。という記事
http://xwablog.exblog.jp/7480770
敵は元女優? 無人偵察機の売り込みで商売敵を出し抜け。高橋慶太郎『ヨルムンガンド』第4巻
http://xwablog.exblog.jp/8425369
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by xwablog | 2008-09-24 00:26 | 日記
船の技術と歴史を紹介する博物館「船の科学館」に行ってまいりました。
本日はゆりかもめに揺られて東京臨海副都心・お台場にある船の科学館へと行ってまいりました。参加者は奥野さん、高田さん、マツーニン卿、そして馬頭です。
悪名高い笹川良一会長の夢の跡・・・かどうかは知りませんが、日本船舶振興会・日本財団が支援する博物館で、船に使われている海事科学や、その発達の歴史を紹介する展示がある船の博物館です。ちなみに四国のどこかに「海の科学館」ってのがありますが、こっちは「船」です。競艇で儲けた金でやってるだけに。

船の科学館080921_01

これが船の科学館の外観。建物自体が船の形をしています。お台場にあるといいましたが、正確には埋め立て地の東の角っこにあたり、実はここの区画だけは品川区になってます。この地点は品川区・江東区・港区の3つの区の係争地なのです(たぶん)。
GoogleMap 船の科学館駅



船の科学館080921_02

駅はゆりかもめの船の科学館駅を下車。
どうでもいいことですが、やはりゆりかもめは輸送装置としてはちょっと貧弱ですね。乗れる人数は少ないし、駅も小さいし。でも、展望とか見た目は非常にいいです。
しかし、実は私はここに来る前にちょっと本屋に寄って、山ほどの本を買ってしまっていたので、重たくてしょうがありません。なんでこんなことになってしまったのか・・・。新橋駅ではコインロッカー使えなかったし、重い荷物を持ち続ける避け得ぬ不幸にうちひしがれる私。しかし、科学館内にはロッカーがあり、手ぶらで見学できたので助かりました。



船の科学館080921_03

船の科学館、といったらコレ!
笹川会長が母親を背負ってる銅像です。孝行の像、だったかな? てらいなくこんな自画自賛のおぞましい銅像作って半公共の場にさらすなんて神経が凄いです。
有名な銅像ですが、これ見るだけでも価値があります。奥野さんは「これ見ただけで船の科学館の半分は見た」と言うようなことをおっしゃってました。なるほど。胃がもたれてお腹いっぱい、ということかもしれん。



船の科学館080921_06

ちなみにそのそばにこんなのもありました。タイトル忘れたけど、黒人・白人・黄色人の子供たちが、笹川に寄り添う銅像。エグい。



船の科学館080921_04

建物の前には、双胴船や海底住居などのいろいろな野外展示があって、その中のひとつに、この「ナヒーモフの主砲」があります。看板の解説にはこうあります。
「ロシア皇帝座乗艦ナヒーモフの主砲。ナヒーモフ(7780トン)に搭載されていた主砲は、ウゴコフ式20CM.35口径砲で連装砲塔型式で4基装備し、計8門を搭載していました。総重量13.6トン。全長7メートル。弾丸重量87kg。初速587M/S」
装甲巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは、1888年竣工のロシア帝国の軍艦で、1904年の日本海海戦で沈没しています。艦名のもとになったのは、ロシア海軍大将のパーヴェル・ナヒーモフ(1802~1855年生没)です。クリミア戦争の時のシノーペの海戦の指揮官で、2年後にセヴァストーポリ要塞で戦死。
船が沈没してた場所から、この砲塔を引き上げたのでしょう。
なかなかデカイ大砲です。



船の科学館080921_05

しかし、ナヒーモフの主砲よりデカイ大砲が建物の裏に設置してありました。これは日本海軍の戦艦・陸奥の41cm主砲身です。とにかくデカい。
陸奥は、長門型の二番艦で、全長215.80メートル、最大速度26.7ノット、乗員1333名の最新の戦艦でした。しかし、活躍できないまま1943年に不審な原因による爆発で沈没してしまいます。この主砲のひきあげは1970年のことだと思います。
wikipediaに載ってた沈んでいた陸奥の船体の再利用の話は面白いですね。



船の科学館080921_07

さて、やっと館内に入りました。ちなみに入場料は大人700円。
写真のは弁才船“住吉丸”(樽廻船)の大型模型。江戸時代に使われた輸送船で、千石船とも。



船の科学館080921_08

一階には船の歴史をたどる模型展示があって、時代ごとの船の紹介をしています。左上はおなじみのギリシアの三段櫂船。右上はヴァイキング時代が終わったあとの北欧の船(13世紀)と、コロンブスが乗ったカラックという種類の船(15世紀末)。カラックはバルト海で使われた船と地中海で使われた船の要素が合体したものだそうです。
下段のふたつは、ナポレオン戦争時代の英国海軍最大の戦列艦(104門艦)ヴィクトリー号の模型。ヴィクトリー号は現在、世界最古唯一の戦列艦として、ポーツマス港に現存します。現役の船でもあります。



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他にも19世紀末から第二次世界大戦前までの船の模型がずらり。しかも大型の模型です。



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もちろん、古い船ばかりじゃなく、現在使われているようないろいろな船の模型もあります。
左上は、 LNG(液化天然ガス)を運ぶためのLNGタンカー。ガスを入れるタンクがそのまんまついた感じで独特な形してます。右上のは車輛を輸送する船。左下はホバークラフト。これ、可動します。
あと、小型の模型ばかりじゃなく、右下みたいな船のしくみを解説する展示もたくさんあります。ちなみにこの写真のは、船のスクリューと舵の仕組みを紹介するもの。スクリューが可変ピッチプロペラという機構を組み込んでいるというのをはじめて知った。



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日本の海域・領土に関する展示もありました。ここらへんからは二階の展示です。
マップがありましたが、当然のように北方四島を自国領土の白線内に入れているあたり、ここの方針が見えてくる感じです。あと、北朝鮮の不審船事件の時の映像が流れてつい沈むまで見てしまいました。面白かったです。もっと早く制圧すればよかったのに。



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軍艦のコーナーもありました。模型がたくさん!
ここに写ってるのは、第二次世界大戦の時の船です。



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上段は戦艦・巡洋艦の列で、左上の一番奥が大和。左下は一部に知られた駆逐艦・綾波。
右下はちょっと離れたところにあった、現在の護衛艦・こんごうの模型です。
他にも瑞鶴とかのおっきな模型とかありましたが、精巧で非常に見てて楽しいものばかりです。



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この二つの模型はかなりの大きさです。左は日露戦争の時の戦艦だったと思うけど名前忘れました。右が大和です。



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三階にあがると、日本の海事の歴史に関しての展示があります。
写真のは18世紀後半に西洋の造船技術が入ってきて作られた、和洋折衷の船。どうやら、西洋式の船の造船が奨励されたから、税金だったか何かの理由で和船と洋船のあいのこの船が作られたようです。これも船体は和船で帆が洋風なわけです。



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これは江戸時代とかに使われた輸送船・弁才船の実物大船体の断面模型。
思ったより大きかったです。



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ちなみに、三階にはラジコン船を操って遊べるコーナーがあって(有料・一回100円)、私もやってみました。なかなか操作が難しかったですが、面白いです。子供たちが凄い夢中でこれやってますが(騒がしい!)、行った人は恥ずかしがらずに是非。



船の科学館080921_19

この手の博物館・美術館に行った時の常で、じっくり見過ぎてしまい時間切れになりそうでしたので、近くに繋留されている宗谷、羊蹄丸を見るために出ることに。
その途中においてあったのですが、なぜか動物の剥製が。



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これが、砕氷船として活躍した宗谷です。もともとはソ連から受注して作られた「ボロチェエベツ」という船だったのですが、作られた1938年当時の状況から結局引き渡さず、日本海軍の特務艦として使われ、その後、引き上げ船に使われたり、南極観測船として使われたりしました。
実は時間がなくてこちらは見ず、羊蹄丸の方に向かいました。



船の科学館080921_21

こっちは、1965年に作られた青函連絡船・羊蹄丸。現在は「フローティングパビリオン羊蹄丸」となって内部はいろいろな展示物や再現ジオラマなどがあります。羊蹄丸が活躍していた頃の青森駅を再現してるのですが、ここの出来がかなり凝ってて面白いです。



船の科学館080921_22

近くに泊まってて、羊蹄丸から見えた、海上保安庁の船。船名は「まつなみ」でした。
ちなみに、科学館本館の三階では、現在「海上保安庁が創設60周年 船の科学館が記念企画展」というのをやっていて、海上保安庁関連の展示があります。海保の装備や写真の展示。映画『海猿』関連のものとか、あと海保の救急隊員の漫画『トッキュー!』(小森陽一/原作。久保ミツロウ/作画)の生原稿展示とか。



船の科学館080921_23

そういや、館内にこんなポスター貼ってあった。海上保安庁のポスターでイラストは『トッキュー!』のもの。こういうのがあるとは聞いてたけど、見れてよかった。
ちなみに連載この前終わりましたがこんな感じの漫画。↓



久保ミツロウ『トッキュー!第1巻

『トッキュー!』第1巻

(小森陽一/原作。久保ミツロウ/作画。講談社。週マガKC。2004年。390円)
「かつて海難事故で父を無くした神林兵悟(かんばやしひょうご)は、海上保安庁の特殊救難隊に入り、海で人を救うことを仕事にしていた。ある日、同じ隊の先輩たちとともに慣れない合コンに参加した兵悟は、その飲み屋で働く女の子に突如「好きだった」と告白される。しかし、ちょうど待ち合わせをした港で車が海に落ちる事故と遭遇し・・・」

原作の小森陽一氏は、海洋ものの話を書く人で、映画にもなった有名な『海猿』や『我が名は海師』などでも原作を書いています。



船の科学館080921_24

最後の最後にオマケ。本館の裏側に、あの母を背負う像がもう一個ありました。こんなの二個も作るなよ・・・・・

この船の科学館は、開館時間が10時から17時までなんですよね。17時って早くないですか?
見て回るのに時間かけすぎて結局全部見れませんでしたが、それでも充分楽しめました。見所がいっぱいありますし、なかなか面白いですよ。



で、新橋に戻った我々は新橋のドイツ居酒屋に行ってドイツ料理とドイツビールを楽しみました。いやー、ドイツビールって口当たりがよくて飲み易くてベロベロに酔っぱらっちゃいました。飲んでる最中に少し寝てしまったり。食事も美味しくて、おみやげにドイツパン買ってみました。これ、気に入りました。

追記。
酔っぱらうとだいたいその時の会話とか忘れちゃうので、忘れないうちにここにこの日
の会話のことを書いておこう。
・ドイツ人は辛いカレーが喰えない。
・類人猿最強のゴールキーパー・カーン。
・ドイツ人は知らない人にもおせっかい。
・ラマダン明けは休暇になる。
・魚の学名でロシア語もの多し。鮭系統とか。
・ロシアにも国際展示場みたいな施設はある。企業系の展示やるみたい。
・タグボートは使用量がバカ高い。数百万とか。
などなど。
飲んだ店はドイツ居酒屋・ジェーエス・レネップ。



参照サイト
船の科学館
http://www.funenokagakukan.or.jp/
(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9
マガメガ 週刊少年マガジン公式
http://www.shonenmagazine.com/
一期一会 小森陽一公式
http://www.y-komori.net/

関連記事
大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
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大和を呉に帰港させて欲しいと言われて・・・『かみちゅ!』第9話「時の河を越えて」
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実在のバルトの海賊王シュテルテベイカーの生涯を描く『パイレーツ・オブ・バルト』
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江戸東京博物館の常設展を見てきました。デカいし広いし充実してる。ディオラマいっぱい。
http://xwablog.exblog.jp/8920330
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by xwablog | 2008-09-22 02:49 | 日記
変なSF世界にすんなり入れるなじみの良さ。粟岳高弘『鈴木式電磁気的国土拡張機』
web拍手レス
>粟岳さんですか・・・・初耳ですが面白そうですね。実は僕も褌愛用してるのです。親しみを感じますね
いや、これが、この漫画の中で出てくるフンドシは普通のじゃないのですよ。変な生物たちは上半身の被服は全て武装と見なすやつらなので、どうしてもそうする必要が。(なんてスムーズかつ自然な褌着用の理由付け! ・・・なのか?)
最近は褌が女性用下着として流行ってるそうですよ。履き心地が良いとか。
人気あるなら消え去って行く文化にはならないで済みそう?

>ええ!?女性の間で褌が。嬉しいですね。銭湯でもめったに見かけないのに。
たぶん人前じゃあ履かないのでは? やっぱり「女性が褌なんて・・・」というのを気にして。

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鈴木式電磁気的国土拡張機_粟岳高弘

『鈴木式電磁気的国土拡張機』

(粟岳高弘。コスミック出版。Kyunコミックス。2006年。1000円)
「昭和57年のある日、香奈子は建物の隙間に裸(ふんどし有り)の少女を見かける。つい近寄った香奈子を拘束し、気絶した彼女から服を奪って行ってしまう。そして、裸(ふんどし有り)で残された香奈子が連れ込まれた場所は、言葉を喋る謎の生物がいる特別な場所で・・・」

粟岳高弘氏の二冊目4年振りの単行本。単行本出た時は、気になったものの買わなかったのですが、その後買おうとしても、全然売ってなくて困りました。で、しょうがなくネットで手に入れたのですが、どうして早くに読まなかったのか悔やまれる良作でした。
基本的には短編集ですが、続きのある話もあれば、同一世界の話だったり、関連性があるようになっています。収録作品は「浸水殻」「鈴木式電磁気的国土拡張機」「3型拡張空間」「異星構造体」「遷移点の鉄塔」「空中線」「モヘモヘ」「風呂桶の庭」「遠州灘立方体」「用水」「増殖改変体第5形態」「堰堤(えんてい)とプール」「あとがきまんが」となっています。
田舎っぽい土地で繰り広げられるSF的要素が、非常にすんなりハマってて独特の雰囲気を出しています。変な状況をナチュラルに受け入れているキャラたちを見ていると、この変な話をあっさりと受け入れている自分がいることを発見することになるでしょう。
『水惑星年代記』読んだ時も思いましたが、田舎とSFって「なじみがいい」のかもしれない。
裸の女の子がなんどか出て来たりもしますが、作者の趣味なのか、ふんどしとか人前で裸とかそういうマニアックなのが多いですね。Hなことをするわけじゃないのですが、あっけらかんとしていてなおかつエロいです。
初単行本の方の『プロキシマ1.3』も欲しいのですが、こっちこそどこにも売ってないですね〜。

はじめ「粟岳高弘」じゃなく「栗岳高弘」で探しちゃってました。出版社名も「コズミック出版」で探してました。ほら、ブラウザの文字って読みづらいから・・・

参照サイト
Takahiro Awatake's WebPage(たばなくる)
http://www.cx.sakura.ne.jp/~awatake/
コスミック出版
http://www.cosmicpub.jp/
FOX出版
http://www.foxcomic.com/

関連記事
君は速水螺旋人を読んだ事があるか!?『速水螺旋人の馬車馬大作戦』という名を持つ本の形の果てしない世界
http://xwablog.exblog.jp/8611488
早川さんたちのギスギスした関係はある意味仲良しともいえるんじゃないか。COCO『今日の早川さん2』
http://xwablog.exblog.jp/8859810
メガネとか、髪とか、雰囲気とか! 大石まさる氏『水惑星年代記』という記事
http://xwablog.exblog.jp/7751562
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by xwablog | 2008-09-10 23:25 | 日記
日本とクルドの混血児の少年が家族との再会を求めトルコ・クルディスタンを行く。安彦良和『クルドの星』
どうも。こんばんわ。馬頭です。
昨日、眉毛をいじってたら、異様に長い眉毛が抜けまして、なんか長い鼻毛が抜けたときよりも感動しますな。

それはともかく。

安彦良和『クルドの星』1巻

『クルドの星』第1巻

(安彦良和。中央公論社。中公文庫コミック版。1998年。571円。280ページ)
「1985年、生き別れたクルド人の母親からの手紙を受け取った日本人の少年・ジローは、家族との再会を求めイスタンブールへとやってくる。しかし、疑念にまみれた再会の時、突如としてトルコ軍兵士たちが踏み込んできた。逃げ出すジローたちは、クルドゲリラの闘士・デミレルに導かれ、トルコ東部・クルディスタンへと行くことになり・・・」

やーっと、読むことができました。読むまでがほんと長かったです。巨匠・安彦良和氏がクルド人たちをメインに扱って描いた冒険活劇です。これは徳間書店が出していた『月刊少年キャプテン』という漫画雑誌に連載され、1985年の昭和60年2月18日号から1987年の昭和62年4月18日号に掲載されました。当時はまだイラン・イラク戦争の最中で、クルド人のことなんかほとんど知られていなかった時代です。今思えば、よくこんなネタ思いついたものだな〜、と。
今回、この中央公論社が出した文庫版全2巻で読みましたが、この漫画、他の出版社からも出ています。はじめはもちろん徳間ですが、下の画像のは、チクマ秀出版というところが出したものですし、さらに学習研究社からも「安彦良和選書 クルドの星」というのも出ています。



安彦良和『クルドの星』上巻

『クルドの星』上巻

(安彦良和。チクマ秀出版。レジェンドアーカイブスコミックス。2005年。1600円。290ページ)

このチクマ秀出版からのが一番新しいし、カラーイラストも収録されています。あと、下巻の解説が福井晴敏氏です。
サイズはA5なので、これが一番いいのかもしれませんが、文庫版の方がまだ手に入れ易いかも。実は、はじめはこれの上巻だけ手に入れて、下巻を探していたのですが、どうにも見つからなくて、しょうがなく文庫版の方で手に入れました。



安彦良和『クルドの星』1巻

『クルドの星』第1巻

(安彦良和。徳間書店。ノーラコミックス。1986年。370円。208ページ)

で、文庫版の1〜2巻を買った後に、古本屋で見つけてしまったのが、この徳間書店版です。少年キャプテンコミックスなんて買うの久々だな〜。
手にしたこれは、20年も前の単行本とは思えないほどの美品でして(まあ、焼けはありますが)、もう文庫版で手に入ってるのに、つい買ってしまいましたよ。この新書サイズの徳間版は全三巻になっています。
3つのバージョンを見比べてみましたが、見た限り加筆とかは入ってないみたいです。

この話は、読むまではもっと泥臭い民族紛争ものかと思ってたんですが、本の紹介文にもあるようにSF冒険活劇なんですよね。ジローの父・真名部敏郎博士がアララト山でみつけたあるモノに話が収束していく感じです。ソ連が関わってますので、二巻からはそこらへんも登場。あまりクルドについての込み入った話にはならないのですが、安彦氏はあとがきで、クルド問題とか深く考えずにネタとして使用しただけでギュネイの映画を見た後では後悔したとか、そういう話も書いています。そもそも、安彦良和氏は、『アリオン』のアニメ化の前に、ギリシア旅行をしようということで行って、その時にトルコも旅程に入れたのがトルコ好きになったきっかけだともしています。ちなみにこのギリシャ行きの時に回った場所は、アテネ、ヴォロス、パルナッソス、メテオラ、テッサロニキ、といったところだそうです。1980年はじめあたりの初の海外旅行でこういった場所にいけたってのはいいですね〜。

さて、安彦良和作品であと読んでないのは、『トロツキー』の残りと、初期に描かれたテニスもの(?)と、『ガンダム』ものかな。

参照サイト
クルド人(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%89%E4%BA%BA
安彦良和の宮殿(ファンサイト)
http://www.asahi-net.or.jp/~sj2n-skrb/yas/
中央公論新社
http://www.chuko.co.jp/

関連記事
安彦先生も歴史好きだからこーゆーの描くのは楽しかろうさ。『我が名はネロ』、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7751445
日蒙混血の学生ウムボルトが関東軍の謀略に巻き込まれていく。安彦良和『虹色のトロツキー』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/8074316
トルコに暮らした漫画家が描くドタバタ面白エッセイ漫画。高橋由佳利『トルコで私も考えた 21世紀編』
http://xwablog.exblog.jp/8513299
ガムをかんで献花。アタチュルクに対する不敬罪。トルコというニュース
http://xwablog.exblog.jp/7480885
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by xwablog | 2008-09-08 00:59 | 日記
精妙なるアンサンブルが心地よい。ブルガリア放送合唱団『ブルガリアン・ヴォイス』vol.2


『ブルガリアン・ヴォイス Volume.2 LE MYSTERE DES VOIX BULGARES』

(ブルガリア放送合唱団。コロムビアミュージックエンタテインメント。1993年。47分。3000円)
曲目リスト
1. 笛音------トラキア地方の歌
2. 病(娘よ,起きておくれ)------------ロドペ地方の歌 独唱
3. ディ・リ・ド------------ピリン地方の歌
4. 嫁娶(ギョーロの結婚)-------ショプスコ地方の歌
5. 白絹の衣-----------ロドペ地方の歌
6. 女狐(子供達はもういない)--------ドブルージャ地方の歌
7. 月読(つきよみ)-------ロドペ地方の歌 独唱有り
8. 若い娘ルーシュカ--------ロドペ地方の歌 独唱有り
9. ドラガンと夜啼鴬(ドラガナの歌)-------トラキア地方の歌 独唱あり
10. アトマジャはストラヒールに告げる---------トラキアの革命歌 独唱
11. 2つのトゥルラシ地方の唄(からかい)--------ショプスコ地方の歌 女声四重唱
12. トドルカ--------ショプスコ地方の歌
13. 子のない若妻--------ショプスコ地方の歌 独唱あり
14. 告白(ロドペの哀歌)------ロドペ地方の歌
15. ギョーレ・ドス---------トラキア地方の歌
16. ミルカ,眠っているのなら-------ロドペ地方の歌

CDものの記事は初めてになります。ブルガリアの伝統的な民謡の女性合唱。たいへん聴き心地のよい歌で、聞いててぼーっとできます。
私、音楽はほぼ聞かない人間なんですが、これは珍しくCD買いました。
部屋の中片付けてたら出て来たので、ちょうどいいからついでに記事にしてみたというわけです。もとは英語の解説がついてたのに、さらに日本語の解説がついてまして、記事は成澤玲子氏と濱田慈郎氏。成澤氏は男性の民俗声楽合唱の世界一はグルジアだけど、女性のだったらブルガリアが一番って書いてますね。どっちも黒海沿岸か。
ブルガリアでは、普通の西欧近代音楽のような協和音ではなく、2度、7度、9度という不協和音程(ポリフォニー)での合唱を行うので、西欧の一般的な合唱とはちょっと違うので、そこらへんも聞き所かと。
こうした合唱の技術は、野良仕事の場で発達したそうです。
濱田氏は、この手の不協和音程とかの合唱法とかは、近代以前のヨーロッパでは広く使われていたのでは、とも書いています。この前記事にした『中世・ルネサンスの音楽』でも似たようなこと書いてありましたね。

日本でもこのブルガリア女性合唱ものはいくつか出ているので、探してみるのもいいかもしれません。
そういや、トルコ軍楽隊のCDがあったかと思うんですが、いつか手に入れたいなぁ。あれ、昔、「なるほど!ザ・ワールド」ではじめて聞いて、それからずっと耳から離れないです。

「ブルガリアンヴォイス」、久々に聞いたら、なんか、『攻殻機動隊』の映画版で流れてたやつに似てる気がする。

参照サイト
ブルガリアンヴォイス(関心空間)
http://www.kanshin.com/keyword/97621

関連記事
今の音楽とはちょっと違う性質の中世ヨーロッパの音楽について。皆川達夫『中世・ルネサンスの音楽』
http://xwablog.exblog.jp/9321429/
長い間、中世ブルガリア史における最大の情報源でした。恒文社『ブルガリア 風土と歴史』
http://xwablog.exblog.jp/8006536
ネタの中心はアレクサンダー大王。『シルクロード紀行29』マケドニア・ブルガリア、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7683804
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by xwablog | 2008-09-07 04:05 | 日記
山に生きる男の渇望と相克。作/夢枕獏&画/谷口ジロー『神々の山嶺(いただき)』全5巻
夢枕獏&谷口ジロー_神々の山嶺_第1巻

『神々の山嶺(いただき)』第1巻

(作/夢枕獏&画/谷口ジロー。集英社。集英社文庫。2006年。323ページ)
「1993年、カメラマンとして登山隊に同行してエベレストにやってきた深町誠は、登頂の失敗の後、ネパールのカトマンドゥに滞在していた。そこで深町は古びたコダックのカメラを見つける。それは、あのマロリーが1924年の登頂の時持っていたカメラかもしれなかった。この時、深町はビカール・サン(毒蛇)と名乗る一人の日本人と出会う。その出会いは深町を、山に生きる男の凄まじい執念の物語へと導いていくのだった・・・」

夢枕獏の書いた原作を、谷口ジローが漫画化!(前にも『餓狼伝』で組んでるコンビです)。2000年頃『ビジネスジャンプ』に連載された登山漫画の傑作です。文庫版だと全5巻。
実は最近、山ものの漫画をたくさん読んでまして、これもそのひとつです。今のところ『オンサイト』を2巻、『イカロスの山』を4巻まで、『岳』を6巻まで、と立て続けに読んでます。先にオンサイトとイカロスを読んでたんですが、『岳』はコミケの打ち上げの時に友達夫婦が読んでるって聞いて、読みたくなったのでつい。そういや、昔、『山靴よ疾走れ』は読んでたけど、これは単行本で3巻か4巻くらいでとまっちゃってます。
この『神々の山嶺』は作画の谷口ジロー氏が『ブランカ』っていうソ連が舞台の犬の漫画を描いてるので、そっち経由で知りました。
1924年に標高8848メートルのエベレスト初登頂をめざして登り、そのまま帰ってこなかったイギリスの登山家・マロリーとアーヴィン。この時、マロリーが頂上で使うはずだったカメラが、なぜかカトマンドゥの怪しい登山道具屋で売られているのをカメラマン・深町が見つけ、手に入れます。これを取り返しにきた男・ビカール・サンは、どうやら日本人で、しかも深町も話に聞いたことのある伝説的な日本人登山家・羽生丈二でした。消息不明だった羽生がなぜネパールに? あのカメラのこともあり、興味を持った深町は、羽生という人間について調べはじめることに。そして、その山が全てであり、全てが山だった羽生の人生をかいま見るにつれて、深町はその深みへとハマっていってしまいます。語られる壮絶な過去、そして徐々に判ってくる羽生の目的とは・・・・!?
マロリーのカメラのことも絡み合って、過去から現在までの山に生きる男たちの凄まじい生き様の描写が、繊細稠密かつパワー溢れる谷口ジローの絵で漫画となり、圧倒されるような面白い作品となっています。
超オススメ。

登山家・ジョージ・マロリーは1924年に第三回目のイギリス隊に参加し、アーヴィンと一緒に頂上へ向けて登って、登頂に成功したかどうかは不明なまま消息を断ったのですが、1999年にエベレスト8160メートル付近のところでマロリーの遺体が発見されています。夢枕獏氏はこの発見の前に原作小説を書いたわけですね。ちなみに作中でも紹介されているマロリー伝は、『エヴェレスト初登頂の謎―ジョージ・マロリー伝 』として出ています。
ビカールサン=羽生丈二のモデルになった人物で森田勝って人がいまして、この人については『狼は帰らず—アルピニスト・森田勝の生と死 』って本が有ります。

参照サイト
エベレスト(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88
蓬莱宮
http://www.digiadv.co.jp/baku/

関連記事
後北条氏の重要拠点。北条氏照が作った八王子城の跡に行ってまいりました。
http://xwablog.exblog.jp/7961506
西部ギリシア地震、ディケンズの机、王宮退去、アキバ通り魔、リトアニアの騎士など、最近のニュース080612
http://xwablog.exblog.jp/8781162
バチカンが中国と国交樹立交渉開始、という記事
http://xwablog.exblog.jp/7457672
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by xwablog | 2008-09-04 02:14 | 日記
exciteブログでYoutubeの張り付けが解禁になりました。
web拍手レス
>冒頭で、失礼ながら笑ってしまいました。ナポレオンの懐手もそれだったのかもしれませんね。
ナポレオンの・・・ああっ、それかもっ!?
元の絵画。カメラ目線で、手は肉厚確認中って感じです。

>向こうの番組は、あれぐらい早口なのがデフォですよ。>歴史番組
なんでなんでしょうね〜。日本の番組は結構ゆっくり語るのに。情報量たくさんで伝えるためかも?

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どうも。最近、仕事の最中に自分の服の中に手を入れてお腹のお肉をいじるのが癖になってる馬頭です。いや、なんか太ったなー、という感じが一番感じられるのがお腹でして、脂肪が前より多くなったのがわかります。

それはともかく。
実は昔から説明書は読まない子の馬頭でしたが、ブログの機能もヘルプとか読んでないので全然理解してませんでした。「ライフログ」機能もやり方今日知ったので、やってみました。
で、他にも、ずっとこのエキサイトでは動画貼付けとかのタグは禁止かと思ったら、先月の20日くらいからYoutubeの動画を貼付けるだけはOKになったみたいです。試しにやってみた。


Волинь. Історія України. (1 серія з 10) /History of Ukraine.

ウクライナの歴史を紹介する何かの番組っぽいです。CGを使った映像で解説していきます。えらい早口に聞こえるんですが、少し早送りってこと?
全部で10分割してあるらしいですが、これは一番はじめの部分。14世紀初頭あたりまで扱ってます。

まあ、ホントはamazonのウィジェットを貼れるようにとか、Google Mapを貼れるようになって欲しいのですが、そこらへんはまだ駄目なようですね。


参照サイト
Excite
http://www.excite.co.jp/
YouTube
http://jp.youtube.com/

関連記事
実在のバルトの海賊王シュテルテベイカーの生涯を描く『パイレーツ・オブ・バルト』
http://xwablog.exblog.jp/7457302
初期のタタール政策とアレクサンドル・ネフスキー研究が中心です。栗生沢猛夫『タタールのくびき』読了
http://xwablog.exblog.jp/8694238
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by xwablog | 2008-09-03 02:34 | 日記