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ポーランド建国の物語を映画化した作品。ミハウ・ジェブロフスキー主演『レジェンド 伝説の勇者』
昨日は体調悪くて、ちょっと寝ようと思って寝たら、9時間も寝てしまいました。だから昨日はできなかったのですが、今日やっと観ることができました。この映画を。

『THE レジェンド 伝説の勇者』2003年

『THE レジェンド 伝説の勇者』

(ポーランド映画。監督/イェジー・ホフマン。出演/ミハウ・ジェブロフスキー、マリナ・アレクサンドロヴァほか。2003年。日本未公開。103分。ジェネオンエンタテインメント。)
「9世紀のポーランド、諸部族をまとめる国王に代理としてなったポピエルは、王位を譲るはずの甥たちを陰謀で追いやり、奴隷との間に作った自分の息子を王位に即けようとする。ポピエルの卑劣なやり方についていけず、その下から出て行った有力者ピアストンは、追手に襲われ殺されかけてしまう。絶体絶命のその時、ピアストンは狩人の青年ジモヴィットによって助けられるのだった・・・」

ポーランド建国伝説の映画化作品がレンタルビデオ屋にあったので借りてみました。てか、この映画が日本で出たことに吃驚です。
9世紀のポーランドを舞台に、ポーランド最初の王朝、ピャスト朝の始祖ピャストの息子ジモヴィット(シェモヴィト)が主人公となっていて、悪い国王ポピエル(ポピェル)を倒すまでが描かれます。

前王が死に、その息子たち二人が幼いため、彼らが成長するまで国王になっていた前王の弟ポピエル。しかし、奴隷女に唆され、彼女との間に作った息子を王位に即けようと、甥たちを陥れ、王位を手に入れます。しかし、有力者のピアストンはこれに反発し、王の要塞から出て行ってしまいます。そこでポピエルは追手を放ち、殺そうとするのですが、襲撃場所の近くにいた青年ジモヴィットによって助けられます。ジモヴィットは森に住むピアスト(ピャスト)の息子で、かつてバイキングの船団に参加していたものの、帰国し、狩人として生活していました。土地の有力者ヴィーシュの娘に恋したジモヴィットは、彼女のために戦いに参加していくことになります。

ピャスト家はポーランド中部ヴィエルコ・ポルスカのポラニェ族の豪族の出ですが、この話ではポーランド建国の伝説をもとにして作ってます。まあ、その伝説ともまたちょっと違う設定ですが。
伝説では農夫ピャストがポピエル王の追い払った客人を歓待し、息子が祝福を受けてシェモヴィトという名前を貰い、その後、ポピェル王が追放され、皆から推されたシェモヴィトが王位に即きます。「ピャスト」の名の由来を「ピァストン(後見人・養育者)」に求める説もあるそうですが、映画ではピアストとピアストンは別々の人物となってますね。

映画では、諸部族は代表者が話し合う「裁きの会議」を開き、身内を殺した王の所行を非難してましたが、意見がバラバラな部族なんで戦いには負けてしまいます。ポピエル王もバイキングの援軍を頼み、結局、戦闘シーンのメインはこのバイキングたちとピアストンが率いた連合軍の戦いになります。あとでザクソン族も呼ぼうとしますが、こっちは使者が捕まったので出てきませんでした。
ポピエル王は要塞に籠ってましたが、ピアストンは策略によってこの要塞を焼いてしまいます。この時使った手段について、「ロシアの王女が使った手だ」とか言ってまして、ああ、オリガのあれか、と。

魔女のおばあさんが出て来たり、ジモヴィットが恋する娘(なぜか名前が出てこなかった?)が異教の神殿に身を捧げる予定だったり、「クパーラの夜」という豊穣を祝う異教のお祭りがあったり(半裸の男女が踊ったりします)、と異教時代のポーランドを表現する設定があったりして、なかなか珍しいものがみれました。

原題は「Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem」。「スターラ・バシン」だから、古い童話? この場合は「昔話」とか「伝説」、っていう意味かな?

映画の場面はこれの公式サイト内の画像ページとか、下のyoutubeの映像を見てみてください。

Stara Basn & Nightwish - Sleeping Sun (Movie Music Video)



映画の中で主人公のジモヴィットをやってるミハウ・ジェブロフスキーって俳優さんは、あの「戦場のピアニスト」で、ドイツ軍のユーレク大尉をやってた人ですね。この人は他にも、「パン・タデウシュ物語」にも出てました(これは凄い良かった)。あと、「コンクエスタドール」というファンタジー映画(日本未公開)や、なんと、「1612」という「動乱」を描いたらしい映画にも出演(詳細は不明)。「パンタデウシュ」と「コンクエスタドール」はDVDが出てます。
とりあえず、「レジェンド」のDVDは買ってみようかと思います。

あと、「モスクワ・ゼロ」という映画のDVDが出てました。これはモスクワの地下に人類学者が入るというやつで、ヴァルキルマーとか、ヴァンサンカッセルとかが出演しているという。
それと、もうそろそろイギリスのロシアマフィアの話「イースタンプロミス」のDVDも出ますね。

その他、ニュースなど。

旧ソビエト連邦の変わった建物あれこれ(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20061018_soviet_building/
ソ連のヘンテコ建造物は他にもありますが、これのは特に凄いですね。

ロシア、黒海にロシアの国の形をした人工島を建設予定(GIGAZINE)
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080131_russia_island/
ええぇぇぇ? そんな馬鹿な。
こんな人工島作るの世界中で流行ったらヤダなぁ。


youtubeの中に気になる映像があったのでついでに。

Slavonic and Viking Warriors



「スラヴ人とヴァイキングの戦士」?
なんかのイベントでしょうか? 最後にメンアットアームズの「中世ロシアの軍隊」のイラストが出て来たのはご愛嬌。
どうも、Grave landというサイトでやってる「Wolin~」とか言うのと関連があるようですが、詳細不明。



参照サイト
stara basn(公式・ポーランド語)
http://www.starabasn.pl/
Michal Zebrowski(IMDb)
http://www.imdb.com/name/nm0954076/
Stara basn. Kiedy slonce bylo bogiem(IMDb)
http://www.imdb.com/title/tt0380726/
パン・タデウシュ物語(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162618
コンクエスタドール(allcinema)
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240216
Graveland
http://www.thepaganfront.com/graveland/

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ポーランド史の本といったらほぼコレ! ステファン・キェニェーヴィチ/編『ポーランド史』第1巻
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ロシア製ファンタジー映画『ВОЛОКДАВ』の日本語版。『ウルフハウンド 天空の門と魔法の鍵』
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by xwablog | 2008-11-14 01:45 | 史劇
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