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  デジタル・クワルナフ
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原書から43篇を抜粋。マーチャーシュ王の登場する話もあります。オルトゥタイ『ハンガリー民話集』
昨日はロシアの民話でしたが、今日はハンガリーです。



『ハンガリー民話集』

(オルトゥタイ。訳編/徳永康元&石本礼子&岩崎悦子&栄美子。岩波書店。岩波文庫。1996年。720円。434ページ)
I(1 底なしの泉、2 靴をはきつぶす王女たち、3 怪物王女、4 ブルゴーは悪魔、5 森の葉かげで生まれた子ども、6 ラドカーン、7 伯爵と従僕のヤノーシュ、8 死の婚約者、9 ベチャーロシュ、10 小馬、11 ナジ・ヤーノシュの物語、12 天までとどく木、13 地獄のかま焚き、14 花髪の男、15 明けの明星、16 グリフィン、17 力持ちのヤーノシュ、18 二人の金髪の若者、19 夢見る若者)
II(20 マーチャーシュが王になる、21 老人は人生をどのように分けたか、22 マーチャーシュ王と星占い、23 マーチャーシュ王と若者、24 マーチャーシュ王はどんな贈り物をしたか、25 金を払わないと葬式をしてくれない坊さんとマーチャーシュ王、26 アラニュ・ジャーダ、27 美男ヤーノシュ、28 燭台猫のマターン)
III(29 井戸掘り、30 セーケイのかみさんと悪魔、31 ものぐさな嫁、32 勘定は誰が払う?、33 親父より利巧な息子、34 呪われた修道士、35 ふざけ小僧、36 ジプシーの弁護士、37 王さまになったジプシー、38 靴屋、39 犬と狼の会話、40 狼と少女、41 九羽の雌鶏と一羽の雄鶏、42 ミソサザイと熊、43 黄色い鳥)
原注
ハンガリーの民話
訳注
オルトゥタイについて
『ハンガリー民話集』関連地図
『ハンガリー民話集』関連地名対照表
あとがき

ハンガリーの民俗学研究家で、一時期は宗教・教育大臣にもなったことのある、オルトゥタイ・ジュラ教授が1960年に編じた『ハンガリーの民話』の中から43篇を選び、翻訳したものです。原書の方は、全部で412篇分もある3巻本だそうです。
バラエティに富み、読み応えのあるお話が揃ってます。翻訳がいいのか、台詞回しとかも結構いい。
ハンガリーで人気のある王様のマーチャーシュ王の話もいっぱいあって、東欧史好きはそういう意味でも楽しめます。

これのほかには、池田雅之氏の『ハンガリーの民話』というのもあります。


その他のことなど。

この前注文した『犯罪の大地』が届きました。あと、予約しておいた『覇者と覇者』(打海文三)が届いたかもしれませんが、受け取れませんでした。一人暮らしはこーゆーの弱いです。あと、当日中の再配達のタイムリミットが六時ってのはちょっと無理があるんじゃないか?


参照サイト
岩波文庫編集部
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/bun/
ハンガリー民話集(岩波文庫)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/9/3277610.html

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