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キプロス紛争の経緯など当時の状況を紹介。大島直政『複合民族国家キプロスの悲劇』
シーフードカレー。スパイスガーデン081025

この前の休みの時にまたカレー屋に行くことになりました。池袋の法明寺近く、明治通り沿いのスパイスガーデン・池袋店てとこ。トルコ料理カッパドキアの近く。
インド人(?)がやってる店らしいですが、チェーン店? 定食屋っぽくて、注文もチケットを自販機で買う。はじめて行ったのですが、シーフードカレー食べました。日本人好みの味で口当たりもよかったし、ルーの量も多くて満足。インド系カレー屋って、やけにルーが少ないのが不満なんですが、ここは多かった。



あと、こんなカレーつながりでこんな記事。
1.5メートルある南インドのスナック「ドサ」
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1224561646981.html
でかっ! けど、試してみたいですね。

それはともかく。
最近、統一しそうな感じの話が出て来てるキプロスの本。

複合民族国家キプロスの悲劇_大島直政

『複合民族国家キプロスの悲劇』

(大島直政。新潮社。新潮選書。1986年。720円。201ページ)
序章 複合民族国家の危うさ
第1章 「大統領作戦」の開始
第2章 「赤い坊主」は死んだか?
第3章 世界に広がる波紋
第4章 嵐の前
第5章 戦禍のキプロス
第6章 「ツーリストのダンケルク」
第7章 ギリシアの異変
第8章 ギリシア軍事政権の崩壊
第9章 「日曜に娘を訪問させます」
第10章 憎悪の女神の乱舞
第11章 エーゲ海の美しい島で

キプロス紛争の経緯を書いた本で、冷戦当時にかかれたので、作者の意識が古いのですが、さまざまなエピソードを載せていてなかなか面白いです。
1974年のキプロス戦争のはじまりの前段階からはじまり、1986年の両勢力の現状までを紹介しています。
キプロスでのトルコ系とギリシア系の対立が続いていた時に、ギリシアは軍事政権だったわけですが、その政府がどんな酷いものだったのかとかの話の中で、ギリシア軍の将校たちが、自国の武器を横流ししてしまい、積んだ武器の箱の中には上の箱には銃が入っているのに、下の箱には石しか入ってない、というどっかで聞いたような話が載ってました。当時、冷戦下において、世界各地の武装勢力とかは、紛争が拡大することを恐れたソ連・米国から武器を供給してもらえなかったので、1960年代になると武器の密売が盛んになり、そうした中で、ギリシア軍も将校たちが金儲けのために自国の武器を売ってしまったとか。興味深い。

あと、始めの方に、当時のソ連がトルコ系のナショナリズムを恐れていたという話が紹介されていて、1968年頃にソ連旅行をした著者が、サマルカンドなどを訪れようとした時、トルコ語を喋れると書いたために旅行を禁じられた、という話が載ってました。

参照サイト
キプロス(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9
キプロス共和国政府
http://www.cyprus.gov.cy/portal/portal.nsf/dmlcitizen_gr/dmlcitizen_gr?OpenDocument

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