デジタル・クワルナフ
  管理人・馬頭(xwablog)。トップページのアドレスはhttp://www.toride.com/~digxwa/
トップ
船の技術と歴史を紹介する博物館「船の科学館」に行ってまいりました。
本日はゆりかもめに揺られて東京臨海副都心・お台場にある船の科学館へと行ってまいりました。参加者は奥野さん、高田さん、マツーニン卿、そして馬頭です。
悪名高い笹川良一会長の夢の跡・・・かどうかは知りませんが、日本船舶振興会・日本財団が支援する博物館で、船に使われている海事科学や、その発達の歴史を紹介する展示がある船の博物館です。ちなみに四国のどこかに「海の科学館」ってのがありますが、こっちは「船」です。競艇で儲けた金でやってるだけに。

船の科学館080921_01

これが船の科学館の外観。建物自体が船の形をしています。お台場にあるといいましたが、正確には埋め立て地の東の角っこにあたり、実はここの区画だけは品川区になってます。この地点は品川区・江東区・港区の3つの区の係争地なのです(たぶん)。
GoogleMap 船の科学館駅



船の科学館080921_02

駅はゆりかもめの船の科学館駅を下車。
どうでもいいことですが、やはりゆりかもめは輸送装置としてはちょっと貧弱ですね。乗れる人数は少ないし、駅も小さいし。でも、展望とか見た目は非常にいいです。
しかし、実は私はここに来る前にちょっと本屋に寄って、山ほどの本を買ってしまっていたので、重たくてしょうがありません。なんでこんなことになってしまったのか・・・。新橋駅ではコインロッカー使えなかったし、重い荷物を持ち続ける避け得ぬ不幸にうちひしがれる私。しかし、科学館内にはロッカーがあり、手ぶらで見学できたので助かりました。



船の科学館080921_03

船の科学館、といったらコレ!
笹川会長が母親を背負ってる銅像です。孝行の像、だったかな? てらいなくこんな自画自賛のおぞましい銅像作って半公共の場にさらすなんて神経が凄いです。
有名な銅像ですが、これ見るだけでも価値があります。奥野さんは「これ見ただけで船の科学館の半分は見た」と言うようなことをおっしゃってました。なるほど。胃がもたれてお腹いっぱい、ということかもしれん。



船の科学館080921_06

ちなみにそのそばにこんなのもありました。タイトル忘れたけど、黒人・白人・黄色人の子供たちが、笹川に寄り添う銅像。エグい。



船の科学館080921_04

建物の前には、双胴船や海底住居などのいろいろな野外展示があって、その中のひとつに、この「ナヒーモフの主砲」があります。看板の解説にはこうあります。
「ロシア皇帝座乗艦ナヒーモフの主砲。ナヒーモフ(7780トン)に搭載されていた主砲は、ウゴコフ式20CM.35口径砲で連装砲塔型式で4基装備し、計8門を搭載していました。総重量13.6トン。全長7メートル。弾丸重量87kg。初速587M/S」
装甲巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは、1888年竣工のロシア帝国の軍艦で、1904年の日本海海戦で沈没しています。艦名のもとになったのは、ロシア海軍大将のパーヴェル・ナヒーモフ(1802~1855年生没)です。クリミア戦争の時のシノーペの海戦の指揮官で、2年後にセヴァストーポリ要塞で戦死。
船が沈没してた場所から、この砲塔を引き上げたのでしょう。
なかなかデカイ大砲です。



船の科学館080921_05

しかし、ナヒーモフの主砲よりデカイ大砲が建物の裏に設置してありました。これは日本海軍の戦艦・陸奥の41cm主砲身です。とにかくデカい。
陸奥は、長門型の二番艦で、全長215.80メートル、最大速度26.7ノット、乗員1333名の最新の戦艦でした。しかし、活躍できないまま1943年に不審な原因による爆発で沈没してしまいます。この主砲のひきあげは1970年のことだと思います。
wikipediaに載ってた沈んでいた陸奥の船体の再利用の話は面白いですね。



船の科学館080921_07

さて、やっと館内に入りました。ちなみに入場料は大人700円。
写真のは弁才船“住吉丸”(樽廻船)の大型模型。江戸時代に使われた輸送船で、千石船とも。



船の科学館080921_08

一階には船の歴史をたどる模型展示があって、時代ごとの船の紹介をしています。左上はおなじみのギリシアの三段櫂船。右上はヴァイキング時代が終わったあとの北欧の船(13世紀)と、コロンブスが乗ったカラックという種類の船(15世紀末)。カラックはバルト海で使われた船と地中海で使われた船の要素が合体したものだそうです。
下段のふたつは、ナポレオン戦争時代の英国海軍最大の戦列艦(104門艦)ヴィクトリー号の模型。ヴィクトリー号は現在、世界最古唯一の戦列艦として、ポーツマス港に現存します。現役の船でもあります。



船の科学館080921_09

他にも19世紀末から第二次世界大戦前までの船の模型がずらり。しかも大型の模型です。



船の科学館080921_10

もちろん、古い船ばかりじゃなく、現在使われているようないろいろな船の模型もあります。
左上は、 LNG(液化天然ガス)を運ぶためのLNGタンカー。ガスを入れるタンクがそのまんまついた感じで独特な形してます。右上のは車輛を輸送する船。左下はホバークラフト。これ、可動します。
あと、小型の模型ばかりじゃなく、右下みたいな船のしくみを解説する展示もたくさんあります。ちなみにこの写真のは、船のスクリューと舵の仕組みを紹介するもの。スクリューが可変ピッチプロペラという機構を組み込んでいるというのをはじめて知った。



船の科学館080921_11

日本の海域・領土に関する展示もありました。ここらへんからは二階の展示です。
マップがありましたが、当然のように北方四島を自国領土の白線内に入れているあたり、ここの方針が見えてくる感じです。あと、北朝鮮の不審船事件の時の映像が流れてつい沈むまで見てしまいました。面白かったです。もっと早く制圧すればよかったのに。



船の科学館080921_12

軍艦のコーナーもありました。模型がたくさん!
ここに写ってるのは、第二次世界大戦の時の船です。



船の科学館080921_14

上段は戦艦・巡洋艦の列で、左上の一番奥が大和。左下は一部に知られた駆逐艦・綾波。
右下はちょっと離れたところにあった、現在の護衛艦・こんごうの模型です。
他にも瑞鶴とかのおっきな模型とかありましたが、精巧で非常に見てて楽しいものばかりです。



船の科学館080921_15

この二つの模型はかなりの大きさです。左は日露戦争の時の戦艦だったと思うけど名前忘れました。右が大和です。



船の科学館080921_16

三階にあがると、日本の海事の歴史に関しての展示があります。
写真のは18世紀後半に西洋の造船技術が入ってきて作られた、和洋折衷の船。どうやら、西洋式の船の造船が奨励されたから、税金だったか何かの理由で和船と洋船のあいのこの船が作られたようです。これも船体は和船で帆が洋風なわけです。



船の科学館080921_17

これは江戸時代とかに使われた輸送船・弁才船の実物大船体の断面模型。
思ったより大きかったです。



船の科学館080921_18

ちなみに、三階にはラジコン船を操って遊べるコーナーがあって(有料・一回100円)、私もやってみました。なかなか操作が難しかったですが、面白いです。子供たちが凄い夢中でこれやってますが(騒がしい!)、行った人は恥ずかしがらずに是非。



船の科学館080921_19

この手の博物館・美術館に行った時の常で、じっくり見過ぎてしまい時間切れになりそうでしたので、近くに繋留されている宗谷、羊蹄丸を見るために出ることに。
その途中においてあったのですが、なぜか動物の剥製が。



船の科学館080921_20

これが、砕氷船として活躍した宗谷です。もともとはソ連から受注して作られた「ボロチェエベツ」という船だったのですが、作られた1938年当時の状況から結局引き渡さず、日本海軍の特務艦として使われ、その後、引き上げ船に使われたり、南極観測船として使われたりしました。
実は時間がなくてこちらは見ず、羊蹄丸の方に向かいました。



船の科学館080921_21

こっちは、1965年に作られた青函連絡船・羊蹄丸。現在は「フローティングパビリオン羊蹄丸」となって内部はいろいろな展示物や再現ジオラマなどがあります。羊蹄丸が活躍していた頃の青森駅を再現してるのですが、ここの出来がかなり凝ってて面白いです。



船の科学館080921_22

近くに泊まってて、羊蹄丸から見えた、海上保安庁の船。船名は「まつなみ」でした。
ちなみに、科学館本館の三階では、現在「海上保安庁が創設60周年 船の科学館が記念企画展」というのをやっていて、海上保安庁関連の展示があります。海保の装備や写真の展示。映画『海猿』関連のものとか、あと海保の救急隊員の漫画『トッキュー!』(小森陽一/原作。久保ミツロウ/作画)の生原稿展示とか。



船の科学館080921_23

そういや、館内にこんなポスター貼ってあった。海上保安庁のポスターでイラストは『トッキュー!』のもの。こういうのがあるとは聞いてたけど、見れてよかった。
ちなみに連載この前終わりましたがこんな感じの漫画。↓



久保ミツロウ『トッキュー!第1巻

『トッキュー!』第1巻

(小森陽一/原作。久保ミツロウ/作画。講談社。週マガKC。2004年。390円)
「かつて海難事故で父を無くした神林兵悟(かんばやしひょうご)は、海上保安庁の特殊救難隊に入り、海で人を救うことを仕事にしていた。ある日、同じ隊の先輩たちとともに慣れない合コンに参加した兵悟は、その飲み屋で働く女の子に突如「好きだった」と告白される。しかし、ちょうど待ち合わせをした港で車が海に落ちる事故と遭遇し・・・」

原作の小森陽一氏は、海洋ものの話を書く人で、映画にもなった有名な『海猿』や『我が名は海師』などでも原作を書いています。



船の科学館080921_24

最後の最後にオマケ。本館の裏側に、あの母を背負う像がもう一個ありました。こんなの二個も作るなよ・・・・・

この船の科学館は、開館時間が10時から17時までなんですよね。17時って早くないですか?
見て回るのに時間かけすぎて結局全部見れませんでしたが、それでも充分楽しめました。見所がいっぱいありますし、なかなか面白いですよ。



で、新橋に戻った我々は新橋のドイツ居酒屋に行ってドイツ料理とドイツビールを楽しみました。いやー、ドイツビールって口当たりがよくて飲み易くてベロベロに酔っぱらっちゃいました。飲んでる最中に少し寝てしまったり。食事も美味しくて、おみやげにドイツパン買ってみました。これ、気に入りました。

追記。
酔っぱらうとだいたいその時の会話とか忘れちゃうので、忘れないうちにここにこの日
の会話のことを書いておこう。
・ドイツ人は辛いカレーが喰えない。
・類人猿最強のゴールキーパー・カーン。
・ドイツ人は知らない人にもおせっかい。
・ラマダン明けは休暇になる。
・魚の学名でロシア語もの多し。鮭系統とか。
・ロシアにも国際展示場みたいな施設はある。企業系の展示やるみたい。
・タグボートは使用量がバカ高い。数百万とか。
などなど。
飲んだ店はドイツ居酒屋・ジェーエス・レネップ。



参照サイト
船の科学館
http://www.funenokagakukan.or.jp/
(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9
マガメガ 週刊少年マガジン公式
http://www.shonenmagazine.com/
一期一会 小森陽一公式
http://www.y-komori.net/

関連記事
大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
http://xwablog.exblog.jp/9538164/
大和を呉に帰港させて欲しいと言われて・・・『かみちゅ!』第9話「時の河を越えて」
http://xwablog.exblog.jp/8659706
実在のバルトの海賊王シュテルテベイカーの生涯を描く『パイレーツ・オブ・バルト』
http://xwablog.exblog.jp/7457302
江戸東京博物館の常設展を見てきました。デカいし広いし充実してる。ディオラマいっぱい。
http://xwablog.exblog.jp/8920330
[PR]
by xwablog | 2008-09-22 02:49 | 日記
<< タカラトミーのトミカ『コマツ ... 大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人... >>