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大いなるマツリに向け踊り騒ぐ人びとの波が東京へと向かう。星野之宣『ヤマタイカ』第6巻
どうも、馬頭です。
ここ最近は、キムチをお茶漬けに入れるのが流行ってたのですが、この前、海苔でキムチとご飯を巻いて食べてみたら、えらい美味しかったので、ちょっとそっちの方に移行中。海苔の消費量が格段に増えたのがツライですが。



『ヤマタイカ』第6巻(最終巻)

(星野之宣。潮出版社。希望コミックス。1991年。880円)
「日本各地の火山が次々と噴火し、東京へと向かう人びとは、踊狂状態の中で一体化してひとつ巨大な流れとなっていく。これを阻止するため広目(こうもく)は各火山に埋められている巨大な石鐸を破壊し、自衛隊を暴動鎮圧へと向かわせた。そのころ神子(みわこ)は復活した大和に乗り込み、東京へと向かうのだが・・・」

壮大なスケールで「日本人」のルーツと日本という国のありようを描く伝奇SF大作の最終巻。
大いなるマツリの復活により、なにもかもがひっくり返るような騒乱へと巻き込まれて行く日本人たち。「火の民族」としての日本人の太古から伝えてきたモノが、火山・地震・戦艦大和の復活という現象によって揺さぶられ・掘り起こされて、もう、止めようの無い民衆運動となっていきます。
そんな中、東京を目指す神子や岳彦たち姉弟を、他の僧侶たちの力、そして神器を手に入れ神話になぞらえてこのマツリを止めようとする広目が、次々と襲います。
しかし、二人の父・熱雷の働きにより、とうとう富士山までもが大噴火! 最後は、東京湾に入った戦艦大和の上で、神子・岳彦と広目の決戦となるのです!

うーん、めちゃめちゃ面白い〜っ。1980年後半から1991年までに描かれた作品ですが、当時の歴史関連のネタや、自然災害ネタが上手い具合に盛り込まれて、さらにそれを火山国日本と縄文人・そして琉球・アイヌの歴史と関わらせ、先史・古代史・中世史・近代史・現代史をつなぎ合わせる話の作り方には脱帽。そのネタをこう使うのか、と感心させられます。
『宗像教授』シリーズでは、一話一話独立した話をうまく繋げてますが、こちらは神子と岳彦を中心に、縄文人と日本の存在をテーマにひとつの物語として読ませてくれます。盛り上がり方が右肩上がりで止まりません。

今回、馬頭が買ったのは潮出版社のA5サイズの全6巻本でしたが、潮ビジュアル文庫からは全5巻の文庫版も出てますし、光文社からは『レジェンド・オブ・ヤマタイカ』として復刊されています。


参照サイト
潮出版社
http://www.usio.co.jp/
STAR FIELD(ファンサイト)
http://www.kcn.ne.jp/~bluecity/starfield.htm
星野之宣の世界(漫画の館)
http://www.momiji.sakura.ne.jp/~werdna/hoshino/index.html
火山(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E5%B1%B1

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by xwablog | 2008-09-21 01:28 | 史劇
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