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ひと癖、ふた癖、み癖くらいあるファシストたちが大集合! 長谷川公昭『世界ファシスト列伝』
世界ファシスト列伝_長谷川公昭

『世界ファシスト列伝』

(長谷川公昭。中央公論新社。中公新書ラクレ127。2004年。301ページ。880円)
はじめに
1 艶福家だった開祖ムッソリーニ---イタリア
2 自動車王フォードに金をせびったヒトラー----ドイツ
3 百花繚乱のフランス・ファシズム
4 悲運、西ヨーロッパのファシストたち
5 イベリア半島の独裁者
6 ドナウ河畔に咲いたファシズムの妖花
7 北欧にもいたファシストたち
8 日陰の花、スラヴ系諸国のファシストたち
9 アングロ・サクソン系ファシスト
10 後進性からの脱却、ラテン・アメリカのファシストたち
11 世界に散在したファシストたち
むすび ファシズムと現代

第二次世界大戦前後に活躍した欧米のファシストたちを紹介する一冊。書いたのは西ヨーロッパ現代史というかファシストの専門家・長谷川公昭氏。
ファシストというとムッソリーニとヒトラーくらいしか思い浮かばないのが普通の人ですが、ちょっと歴史を知ってても、あと数人名前をあげられるかどうかというのが関の山。そんな人たちにとって非常にありがたいのがこの本なのです。
各国のファシストたちの経歴と当時の状況をかいつまんで簡略に紹介してくれる「列伝」でして、読み易い内容となっています。ファシストファンのみならず、ファシスト初心者のあなたにも安心のお手頃感がとてもいい。

やはり嬉しいのは、あまり知られていない東欧諸国のファシストたち、そしてほとんど知られていないロシアのファシストたちについて書いてある点でしょう。貴重貴重。

これに登場するファシストたちの中では、ベルギーのレオン・デグレルがぴか一の輝きを見せてくれます。私や私の友人たちも、これで彼のファンになりました。あの写真のポーズだけでメロメロです。 
その友達との間では、この本のことは『ファシスト大百科』とも呼ばれています。てか、今度、コロタン文庫みたいなファシストの大百科ものの同人誌作ろう、って計画とかがあったことも。


参照サイト
中央公論新社 中公新書ラクレ
http://www.chuko.co.jp/laclef/

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