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中世ロシアを舞台にしたファンタジー小説。富永浩史『死天使は冬至に踊る ルスキエ・ビチャージ』
この記事はサイトにある「史劇」コーナーからの転載です。

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死天使は冬至に踊る ルスキエ・ビチャージ_富永浩史

『死天使は冬至に踊る ルスキエ・ビチャージ』

(富永浩史。富士見書房。富士見ファンタジア文庫。1994年。500円。191ページ)
「976年、キエフ公国は不穏な空気が流れ始め、公国第2の都市ノヴゴロドを統治するノヴゴロド公ウラジーミルが兄のキエフ大公ヤロポルク1世との対立を深めつつあった。ノヴゴロドに住むレフ・ヴァシーリェヴィチと特別な出自を持つ姉イリョーシャは、そうした否応がなく巻き込まれていくのだが…。」

中世ロシアを舞台にした、類い稀なるファンタジー小説。富永浩史氏のデビュー作で、第五回ファンタジア長編小説大賞の佳作を受賞。作者はロシアの飛行機のマニアであり、それが初期ロシア史にはまってこうした作品を書いたとか。作中では登場人物などの設定が『ロシア原初年代記』の記述から大きくそれることもなく、作者が『ロシア原初年代記』を良く読んでいることが伺えます。作者が主催するサークルから「ルスキエ・ビチャージ977(上・下)」という、「死天使は冬至に踊る」の続編である同人誌が出ています。その中で、三兄弟の内の次男オレーグとの絡みで物語が展開していきます。一応、これでこのシリーズは終わりのようです。

参照サイト
祖国の翼WEB通信
http://www.cnet-sc.ne.jp/tsagi/
富士見ファンタジア文庫
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/series_21.html
富永浩史〜機械仕掛けの天使達〜(2ch)
http://salami.2ch.net/magazin/kako/990/990458672.html
史劇のページ デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/dramaf/drama_f.htm

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by xwablog | 2008-09-02 00:52 | 史劇
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