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自作blogを作って砦.com内に移動したいと思ってるんですが(もうDIONはイヤだ.....orz)、そもそもblogそのものって、自分で作れるの? PHPとかPerlとかCGIの勉強が必要っぽいけど、ちょっとやったくらいで作れるようになるものなのか、そして何をやったらいいのか、それすら分からないという・・・。
可能にしろ不可能にしろ、近いうちにこのブログは閉鎖します。 それはともかく。 ちょっと前に速水さんの記事で知ったのですが、歴史系ファンタジー系のイラストで知られるアンガス・マックブライド氏が亡くなられたそうです。 マックブライド氏は世界観を持ったたいへん素晴らしいイラストで高い評価を得ていました。もちろん、私もとても大好きだった作家さんだったので、とても残念です。 『オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ 百年戦争のフランス軍 1337-1453』 (デヴィッド・ニコル教授&アンガス・マックブライド。訳/稲葉義明。新紀元社。2000年。1000円。印刷/大日本印刷。DTP組版/株式会社リボゾーン) 私もマックブライド氏が描いたイラストが載っている本をいくつか持っていますが、やはり『メンアットアームズ』シリーズが一番有名ですかね。歴史の中の1シーンを見せるかのような活き活きとした人々の姿を描いていて、その一枚の絵から背景に広がる世界観を感じさせることが出来る作品ばかりでした。 日本語訳されている中では、この『百年戦争のフランス軍』や、『オスマントルコの軍隊』あたりが特に良かったです。 『オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ オスマン・トルコの軍隊 1300-1774 大帝国の興亡』 (デヴィッド・ニコル教授&アンガス・マックブライド。訳/桂令夫。新紀元社。2001年。1000円。印刷/大日本印刷。DTP組版/株式会社リボゾーン) 翻訳は桂令夫さんです。現在品切れで中古でも高価。 その情景の切り取り方が素敵だし、見せ方も上手い。見ててドキドキしますね。 しかし、今までいろいろ見てても、それを描いてる人については殆ど知らなかったです。マックブライド氏がどんな人だったのかちょっとウィキペディアの英語版からエキサイト翻訳で訳してみました。文は意味が通じるようにテキトーに手直してしてまります。かなり怪しいので原文を見てください。 「アンガス・マックブライド(1931--2007年5月15日)はよく知られた、ファンタジーや歴史についてのイラストレーターでした。 彼はハイランド(スコットランド北部の高地地方)出身の両親から、1931年にロンドンで生まれた。彼が5歳の時に母親が、第二次世界大戦中の12歳の時に父親が死亡し、アンガス・マックブライドは孤児になりました。彼はカンタベリー大聖堂聖歌隊学校で教育されました。彼は王立火打石銃兵隊(RRF。王立フュージリア連隊と訳した方がいいかな?)に徴兵されました。そして、その後は広告作家として仕事に就きました。 このとき、彼は絵画の技能を学んだ。 第二次世界大戦の後のイギリスは経済状態が悪く、マックブライドは南アフリカに行くことになりました。ケープタウンでは、彼は有名な成功したアーティストとなりました。しかしながら、彼は、南アフリカの小さい出版業界で彼の芸術的なプランについて詳述することができないと感じました。その結果、1961年に、マックブライドはイギリスに戻りました。 そして、彼が児童向けの教育雑誌『Look and Learn』における最初の作品、『World of Wonder and Bible Story』(『Bible Story(聖書物語)』と『World of Wonder』の二つ?)を作成しました。 最終的に、1975年に、彼はオスプレイ出版(オスプレイ・パブリッシング。オスプレイ社)のメンアットアームズ・シリーズで働き始めました。 イギリスの経済が1970年代に再び不況に喘いだとき、マックブライドは、彼の家族と共にケープタウンに戻って、イギリスの、そして、アメリカの出版社の仕事を続けました。 彼は、オスプレイ社の仕事で、リアルで歴史的なイラストを描き続けました。ファンタジー業界の中で、マックブライドはアイアン・クラウン・エンタープライズ社のゲーム、『ミドルアース・ロールプレイング』(『指輪物語』のゲーム?)のために描かれたイラストでよく知られていました。アンガス・マックブライドは2007年5月15日に亡くなられました。」 (wikipedia英語版 Angus_McBride を元に) なるほど、スコットランド系イギリス人だったわけですね。アパルトヘイト時代の南アフリカに移住してそこで死去ってことかな。享年76歳?。アメリカの仕事が多かったわりにはアメリカに住んだことは無いようですね。 『西欧人名知識事典』 (E.C.スミス&東浦義雄&曽根田憲三。荒竹出版。1984年。3500円) ちなみに、マクブライドという名前はケルト系の名前。マッキントッシュとかマクドナルドとかマッカーサーとかみたいに「Mac」「Mc」が付く名前はみんなそう。「Mc , Mac」は「~の息子」という意味。「Bride」は「聖ブリジットのしもべ」という意味。だから「ブライドの息子」の意味。 名前の表記は新紀元社だと「マックブライド」になってますが、ここのサイトによると、McBrideの発音は「マクブライド」に近いらしい。 この作家さんの作品をはじめて知ったのは、これででした。 『WARLORDS Ancient - Celtic - Medieval』 (TIM NEWARK&ANGUS MCBRIDE。ARMS AND ARMOUR社。1997年。16.99ポンド。) これ、430ページもあるんですが、間に何カ所かカラーページがまとめて挟まれてて、それにはメンアットアームズシリーズに載せられていたイラストが抜粋されて載ってたんですよね。そのイラストを見た時にはなんて素晴らしいイラストが! と感動しました。 その後は、このアームズ&アーマー社のをいくつかと、オスプレイ社のシリーズの英語版を手に入れていきました。実はファンタジー系のは持ってません。 『OSPREY MILITARY MEN-AT-ARMS SERIES 333 ARMIES OF MEDIEVAL RUSSIA 750-1250』 (デヴィッド・ニコル教授&アンガス・マックブライド。1999年。) 『中世ロシアの軍隊 750-1250』は、私的にもドンピシャの素敵なイラストでして、スヴャトスラフ1世なんて「ハゲ・ヒゲ・おさげ」のオヤジで、完璧。この後の時代を扱った『Medieval Russian Armies 1250-1500』も素晴らしかったです。さらにその後の時代を扱った本もあるようなんですが、それは未見。 『OSPREY MILITARY ELITE SERIES 9 THE NORMANS』 (デヴィッド・ニコル教授&アンガス・マックブライド。1987年) 同じくオスプレイ社の『エリートシリーズ』の『ノルマン人』もマクブライド氏。 これは珍しく船やお城も描いてます。このシリーズの他にもキャンペーンシリーズやウォーリアーシリーズでも描いてますね。 『OSPREY MILITARY MEN-AT-ARMS SERIES 195 HUNGARY AND THE FALL OF EASTERN EUROPE 1000-1568』 (デヴィッド・ニコル教授&アンガス・マックブライド。1988年) そして何よりも素晴らしいのがこれ。 ハンガリーとビザンツ帝国の騎兵が斬り合うシーンとか、もうたまりませんよ。 で、今回、この記事を書こうと思ったのは、自分のパソコンのHDを整理してたら、ずっと前に冗談で作った画像が出てきたので、せっかくだからということでおみせしようかと。 お目汚し的なものなので、リンク先を見てください。 『OSPREY MILITARY MEN-AT-ARMS SERIES 195 HUNGARY AND THE FALL OF EASTERN EUROPE 1000-1568』の偽もの。 http://www.toride.com/~digxwa/digxwaFiles/upf/up009.htm 新紀元社には、他のシリーズなども翻訳して出してほしいものですね(あんまり売れないだろうけども・・・)。 大日本絵画の方は、第二次世界大戦もののミリタリー系のシリーズを今も出し続けていたりしますが、新紀元社は打ち止めっぽいです。これが、顧客層の違いか・・・ アンガス・マックブライド氏の画集が出ているらしい。英語でですが。 『Warriors & Warlords: The Art of Angus McBride (Special Editions Military)』 4486円。だけど、これは欲しい。 実は私、Amazonで物を買ったことがないのですが、これの為に初Amazonしてもいいかも。その時はついでに『Armies of Ivan the Terrible: Russian Armies 1505-1700 (Men-at-Arms Series)』も買おう。 参照サイト アンガス・マックブライド(Angus McBride)英語版ウィキ http://en.wikipedia.org/wiki/Angus_McBride (↑ここのリンク先からいろいろなイラストが見れますよ) オスプレイ社 http://www.ospreypublishing.com/ Tribute to Angus McBride: Martin Windrow(オスプレイ社HPより) http://www.ospreypublishing.com/content1.php/cid=387 アイアン・クラウン・エンタープライズ社 http://www.ironcrown.com/ 王立フュージリア連隊(英国陸軍) http://www.army.mod.uk/fusiliers/battalions/index.htm Bridget(奇妙なポプリ) http://www2u.biglobe.ne.jp/~simone/aya/pan/p_b/bridget.htm 新紀元社 http://www.shinkigensha.co.jp/ 真理省(空とぶ速水螺旋人) http://park5.wakwak.com/~rasen/diary.html 関連記事 『Men-at-Arms 427 イヴァン雷帝の軍隊 1505-1700』を入手。『中世ロシアの軍隊1250-1500』も持ってますよ http://xwablog.exblog.jp/8803059 君は速水螺旋人を読んだ事があるか!?『速水螺旋人の馬車馬大作戦』という名を持つ本の形の果てしない世界 http://xwablog.exblog.jp/8611488/ 斜行戦術によって勝利を掴んだプロイセン軍。MAA『フリードリヒ大王の歩兵 鉄の意志と不屈の陸軍』 http://xwablog.exblog.jp/8014875 この記事へのコメント ああ・・・・あの人も亡くなったんですか。寂しいことです。あのシリーズ好きだったんですが! おや、仏軍の巻も出てるんですね?これは見落としていました。百年戦争だとやられ役のイメージ強いですが・・・・いや最終的には勝ったわけですけど。 Posted by 鉛筆 at 2007年06月17日 12:39 さすがに年齢が年齢でした。けど、70歳越えても現役で描き続けることが出来たというのは凄いですね。 Posted by 管理人・馬頭 at 2007年06月18日 00:58
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