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これは古い記事です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『外務省調査月報』なる雑誌をはじめて読んだ。これが面白かった。オマーンのこととか。 今日は、バカ上司のあまりのバカ振りにたまらん気持ちになりました。 上「いや、俺は帰りたいんだよ」 私「そんなことは分かってます」 つい、ポロリと、ホントにそう言ってしまいました。 けど、ホントに言いたいことは何も言ってない。お前は自分の役割を果たせ、ってな。 ああ、これが二十歳をすごーく前に過ぎた人間の(しかも自分の)会話だと、20年前の自分が知ったら、自殺してたよ。 それはともかく。 ![]() 『外務省調査月報』2001年度 NO.1 (外務省国際情報局調査室。2001年) ・オマーンの主要部族及び部族政策の現状(石川勝利) ・国家による暗号政策 暗号の戦略性と輸出管理(八田善明) かなり前に、たまたま手に入れることが出来たもの。 記事の「オマーンの主要部族及び部族政策の現状」は、『家政婦が黙殺』でもネタにされていた中東の国オマーンのことですが、この国についての情報というのがあまりにも無いので、読んでみようかと。なにより部族社会というのが燃える。 オマーンはアラビア半島の一番東端の北半分くらいを占める国。東にインド洋、北にアラビア湾、南にイエメン、西にサウジアラビアとアラブ首長国連邦と国境を接しています。 まあ、大半が砂漠・不毛の土地で、石油と天然ガスが出たりするまでは中東の最貧国のひとつだったわけです。その後の資源依存型の経済発展によって非常に裕福になるわけですが、社会構造は部族制のまま近代化したそのアンバランスさが面白い。 で、この記事読んでてはじめて知ったんですが、このオマーンの王族の中には母親が日本人の女性がいるんですよね。 現在の国王カブース(位1970年~)の祖父、タイムール(位1913年~1932年)は、かつて日本に来ていたことがあって、その時に神戸の女性と結婚し、娘のブサイナ氏が生まれました。ブサイナ氏は今はオマーンに住んでいます。 ここの事情については、イザ!の記事にあります。 あれ? なんかこの記事読むと、ある意味凄いが、ちょっと、えーとか思う感じの話に。 1935年、三年前に王位を退位していた(させられた)タイムール元国王は、日本にやってきて、税関職員の娘・大山清子さんと知り合い、身辺整理のために半年ほど帰国して1936年に結婚。しかし、1939年にタイムール元国王が一時帰国してる間に清子さんは病死。戻ってきた元国王は、日本側の親族には「王族の財産を娘に譲るため、一度オマーンに戻る」と適当ないいわけを告げて娘のブサイナ氏を連れてオマーンへ。もちろん戻ることはありませんでした。 ・・・えーと。シンデレラ物語というか、微妙に後味悪い話? しかし、これもタイムール・ブサイナ側から見れば、あの時期の日本で家族の要である妻がいない状態で生活するよりも、オマーンに戻った方がよかったことでしょう。残ったらふたりとも、日本では部外者ですから。現地では、「こうして元国王は、大事な娘をファシズムが支配する悲惨な国から連れだすことに成功したのでした。チョンチョン」てな感じで話されているのかもしれません。さあ、後味が悪く感じるのは何故でしょうか? ブサイナ氏は、1937年生まれとのことですから、現在70歳。 オマーン王家であるアール・サイード家が統治しているわけですが、現在の国王カブースは、名君と名高いそうです。ブサイナ氏の兄の息子にあたる人ですかね。 アル・サイード家は、ブーサイード族の中心的家門で、この王朝のことをブーサイード朝といいます。1741年からこの王朝。1891年からはイギリスの保護領で、現王カブースが1970年にクーデターで王となり、翌年独立。 この国王の国内巡幸の話とかがちょっと昔のフランク王とかキエフ大公みたいで萌えた。 そういえば、世界でもっとも遅くまで奴隷制が公式に残っていたのって、オマーンかモーリタニアだったような。ほんの30年、40年前の話ですよ。 そんな国も、今や国内にダイソーが進出してるというから驚きですが。てか、ダイソーかよ。 ちなみにこの記事はpdfで落ちてます。 オマーンの主要部族及び部族政策の現状 ところで、なんでオマーンのタムイール元国王が日本になんか来てたのか、ということですが、どうやらあの地理学者の志賀重昂氏が現地を日本人とて初めて訪れ、その時に謁見していた、というツテがあったようです。1924年のこと。志賀重昂氏といえば、ピュアな国粋論を地理的要因からアプローチした面白い人。 『日本風景論』についてはこちらを参照。 個人的には『波斯より土耳古まで』とかのが読んでみたい。そう、ユーラシア関係でも面白いネタをもりもりと書いてます。そこらへんは蒸しパンさん担当か。 とりあえず、『外務省調査月報』は結構面白いかも。他のもチェックしてみよう。 あと、『花さける青少年』を思い出したので、時間あれば読み直そう。 参照サイト オマーン・イマーム国(世界飛び地領土研究会) http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/syometsu/omanimam.html オマーンが見えてくる http://home.catv.ne.jp/dd/endo_h/ オマーンという国ご存じですか? http://homepage3.nifty.com/thukubasantarou/ この記事のコメント 確かに謎の国ですねえ 知らない話があるもんです 確かにシンデレラストリーというには少しぶれてます どんな人が書いてるかとおもったら、外交官の仕事だったんですねえ ttp://www.mofa.go.jp/mofaj/press/staff/young/ishikawa.html 外国いっていきなしに求婚するのもすごい・・・ Posted by 武藤 臼 at 2007年06月20日 09:45 >謎の国 一時的に奴隷貿易でインド洋西岸の大国になったとか、その建国の経緯とか、いろいろ面白いです。けど、やっぱり情報が少なくて概略くらいしかわからないです。 もっとアラブ地域の歴史の本出ないかな〜。 >外交官 おお。この人ですか。 >求婚 しかも、元国王が! よほど惚れたのか。本国の人たちも日本で結婚するって話を聞かされた時は驚いたでしょうね。 あと言葉とかどうしたんだろう。イギリスの保護領だったから英語しゃべれただろうけど、妻の方はどれくらい喋れたんでしょうね〜。 Posted by 管理人・馬頭 at 2007年06月20日 11:45 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 関連記事 イラン邦人誘拐事件解決、西成暴動、iPhone 3G、性別超越トイレ、など。最近のニュース080618 http://xwablog.exblog.jp/8826410/ トルコに暮らした漫画家が描くドタバタ面白エッセイ漫画。高橋由佳利『トルコで私も考えた 21世紀編』 http://xwablog.exblog.jp/8513299/ 大塚駅の近くにあった不思議な形のモスク。 http://xwablog.exblog.jp/8631973/ ■
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