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次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ。犬村小六『とある飛空士への追憶』
とある飛空士への追憶_犬村小六

『とある飛空士への追憶』

(犬村小六。小学館。ガガガ文庫。2008年。629円。339ページ。イラスト/森沢晴行)
「対立する神聖レヴァーム皇国と天ツ上の二大国。皇国によって占領された土地に生まれた孤児シャルルは、成長して貴族の私設軍隊の傭兵飛空士として空を飛んでいた。戦局が敵側有利となり、この占領地であるサン・マルティリアにも危険が差し迫る中、そんな彼に貴族の娘・次期皇妃となりうる少女ファナを、皇国側に無事送り届けるように命令が下される。複座式の水上偵察機サンタ・クルスたった一機で大瀑布を越え、数多の敵軍の中を潜り抜けなければならない無茶な任務は、出会うはずのないシャルルとファナという身分違いの2人を不思議な縁で結ぶことになり・・・」

発売されてからかなり話題になっていたので、知っている方も多いかと思いますが、私も読みました。ライトノベルレーベルの中でも地雷が多いガガガ文庫ですが、これは文句なく傑作。
ちょうど機械文明が多少発達してきた感じの架空世界が舞台の、飛行機乗りとお姫さまのせつないロマンスです。もちろん、恋愛だけじゃなく、世界観やアクションなどもいい。プロペラ戦闘機とか巨大な飛行船みたいなものが出て来て空戦(ハードなものではないですが)を見せてくれますが、そこらへんも楽しませてくれます。なにより、話の良さがピカ一です。

あと挿絵描いてるのが森沢晴行氏なんですが、これがまたイイ。この作家さんはファンタジー系ばかりがメインだとばかり思ってましたが、こういうジャンルのもきっちりこなしてて、しかも雰囲気と合ってますよ。



参照サイト
ガガガ文庫
http://www.gagaga-lululu.jp/gagaga/
All Green(森沢晴行公式)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/morisawa/

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by xwablog | 2008-06-22 23:59 | 日記
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