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どうせ口だけ、英国ばかりだけど米国ではないな、中国人って噛む話多いような、出所後に殺されそう(押収→欧州。めずらしい)、よし、この機会にロシアのみたいな防衛女学校みたいなのを作ってくれ
それはともかく。 『興亡の世界史』シリーズのひとつ。買ったのは、アレキサンダー、ロマノフ、に続き三冊目。順調に刊行されてますね。内容はそれほど詳細だったりはしませんが、分かりやすいのが多い気が。 『興亡の世界史 What is Human History? 02 スキタイと匈奴 遊牧の文明』 (林俊雄。講談社。2007年。2300円。印刷/大日本印刷。製本/牧製本印刷) はじめに 第1章 騎馬遊牧民の誕生(モンゴルで古墳を発掘する、動物の家畜化、遊牧の発生と発達) 第2章 スキタイの起源(ヘロドトスの語る起源説話、より現実的な第三の説、キンメリオイとスキタイの西アジア侵入) 第3章 動物文様と黄金の美術(初期スキタイの美術--西部、初期スキタイの美術--東部、後期スキタイの美術) 第4章 草原の古墳時代(初期スキタイ時代の大型古墳、後期スキタイ時代の大型古墳、波は東から西へ動く) 第5章 モンゴル高原の新興勢力(匈奴の先駆者、三大勢力の角逐--東胡・匈奴・月氏、匈奴遊牧帝国の出現) 第6章 司馬遷の描く匈奴像(匈奴の社会、遊牧社会と農耕社会、匈奴と漢、全面戦争へ) 第7章 匈奴の衰退と分裂(河西と西域をめぐる攻防、内輪もめ、投降、飢饉、反乱、漢の属国となるか、それとも・・・) 第8章 考古学からみた匈奴時代(匈奴の王墓、遊牧国家の中の定住集落、中国文化と匈奴文化の広がり) 第9章 フン族は匈奴の後裔か?(民族大移動と騎馬遊牧民、フンの習俗と文化、フン「帝国」の最期) おわりに 参考文献 年表 主要人物略伝 索引 スキタイだけで半分、匈奴だけで半分という、私にとっては嬉しい一冊。どうやら基本的な情報がメインらしいのですが、あまりここらへんの歴史には詳しくないので、これはありがたい。あ、基本的とはいっても、最新の発掘に関する情報なども盛り込まれてます。 当然ですが、考古学的アプローチが多く、その古墳からの発掘品の意味とか、当時のことを想像したりとか、初期段階からの経緯とか、どれも流れよく説明してくれてて、私のような素人には分かりやすくよかったです。 しかし、ほんと古代の遊牧民の美術品は素晴らしいですね。ため息もの。また博物館とかで見たいものです。 ところで、遊牧民とかの『メンアットアームズ』シリーズの本いくつか持ってます。 『MAA 137 : THE SCYTHIANS 700-300 BC』 スキタイ人だけで一冊! 『The Sarmatians 600 BC-AD 450 (Men-at-Arms)』 サルマート人だけで一冊!! こういうニッチな人々だけで一冊作るってのは、やはり欧米でのここらへんへの関心の高さゆえなのかもしれません。「インド=ヨーロッパ語族」の原郷問題は非常に人気あるともありましたし。 そういえば、スキタイ人、といえば、これ。 『ヒストリエ(HISTORIE)』第1巻 (岩明均。講談社。アフタヌーンKC。2004年。533円。印刷/図書印刷。製本/木村製本) 「紀元前343年。ペルシア帝国に追われるアリストテレス一行は、トロイ遺跡の近くでヨーロッパ側に渡ろうとする青年に出会う。青年エウメネスはカルディアへと向かう途中だったのだが、ひょんなことからアリストテレスたちを救うことになる。彼はその後、カルディアの街である人物を見ることになるのだった・・・」 久々に見たら、しょっぱなからカリステネスが出てた。すっかり忘れてたYO。 『ヒストリエ(HISTORIE)』第2巻 (岩明均。講談社。アフタヌーンKC。2004年。533円。印刷/図書印刷。製本/木村製本) スキタイ人トラクスが大活躍するのはこの巻。岩明均流の淡々としたぶっ殺しシーンはここでも発揮される。子供時代はこの巻が一番良かったですね。 『ヒストリエ(HISTORIE)』第3巻 (岩明均。講談社。アフタヌーンKC。2005年。533円。印刷/図書印刷。製本/木村製本) この巻は、エウメネスがいろいろあってスキタイ奴隷としてオルビアに行かされそうになって、結局パフラゴニアへ流れ着くというところあたり。連載読んでた時は、そのままスキタイのとこまで行くのかと思ってた。 三巻が出たのが2005年でしたが、やっと今月になって4巻が出ることになりました。23日ですね。パフラゴニア編の終わりまでくらいが入るのかな。 今月は買うべき本が多くて大変だ。 ちなみに、この前書いた『300』の記事はちょっと内容追加しました。 ついでに。 ナポレオンの恋文が競売に、約6800万円で落札 http://www.cnn.co.jp/business/CNN200707040034.html 「競売大手、クリスティーズは3日、フランス皇帝ナポレオン1世が後で妻となるジョゼフィーヌと恋愛中に送った恋文が競売に付され、予想価格の5倍以上となる55万7000ドル(約6800万円)で落札されたと発表した。」(CNNより抜粋。) これと同じクリスティーズの競売で売られるはずだったガンジーのやつ ガンジー書簡、インド政府の手に http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007070400014 「競売商大手のクリスティーズは、ロンドンで3日行う予定だったインド独立の父マハトマ・ガンジー最後の直筆書簡の競売を取りやめた」(時事通信より抜粋。) 参照サイト 興亡の世界史(講談社) http://shop.kodansha.jp/bc/books/koubou/ オスプレイ社 http://www.ospreypublishing.com/ 新紀元社 http://www.shinkigensha.co.jp/ 月刊アフタヌーン http://www.e-1day.jp/afternoon/magazine/ 関連記事 オスプレイのCampaign Series『カルカ河畔の戦い 1223年』他、カルカ河畔の戦い関連 http://xwablog.exblog.jp/8694245/ ヴォルガ・ブルガール史で見えてくる周辺地域との繋がり。梅田良忠氏『ヴォルガ・ブルガール史の研究』 http://xwablog.exblog.jp/7387555 議論好きのギリシア人は、昔から食事の時にもこんな面白い話をする。プルタルコス『食卓歓談集』 http://xwablog.exblog.jp/7564827 →デジタル・クワルナフ サイト・トップへ →web拍手・コメントはこちらへ
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