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これは古い記事です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー なんか、コミックマーケットの主催者の米澤氏が死亡したそうです。結局一度も見ることもなく・・・。 訃報(コミケ公式) http://www.comiket.co.jp/info-c/C71/061001.html 「コミックマーケット準備会代表・有限会社コミケット取締役社長 米澤嘉博 儀 肺癌のため 10月1日午前4時40分 逝去いたしました(享年53)」 お葬式は6日、麻布の善福寺だそうです。 それはともかく。 海外旅行をするだけでも驚きがいっぱいだというのですから、海外生活をするとなると驚きだらけの生活となるのでしょう。そんな面白海外生活をエッセイ風に描いたものは、よく漫画のおまけページなどにあったりしますが、丸々一冊それだけとなると、高橋『トルコで私も考えた』が有名です。で、この前みつけた『それいけ!パキスタン通い妻』もかなりの面白さです。 『それいけ!パキスタン通い妻』 (小越なつえ。小学館。プチフラワーコミックススペシャル。2004年。848円) 夫の転勤先がなんとパキスタン。漫画の仕事があったので、いっしょについてくことにはならなかったものの、たまに通うことになった作者・小越なつえ氏。 東京では10畳+6畳の部屋に住んでいたのに、イスラマバードの家は元ノルウェー大使館の豪邸。のきなみ10畳以上の部屋ばかりで、一番大きな部屋は50畳。使用人は7人もいるという。 そんなにわかマダムのとんでもパキスタン紀行、みたいな内容です。 たとえば、 ●市場でフライパンを探してたら、あるはずのないNationalのフライパンを発見。(他にもVictorのガスコンロとかも) ●女性の裸がマズイので、テレビではそういうシーンは全部モザイクかカット。5分10分も続く場合も。 ●ゴルフ場にいくと若い男(というか少年)のキャディがいっぱい寄ってきて、自分を雇えといってくる。(作者大喜び) ●外国人、しかも東洋人だとすごく注目を浴びる。地方だとはじめて外人を見たという人もいて、じっと顔を見てくるとか。しかも歩いてついてくる。 ●パキスタンではアイロンをパリパリにかけるのがカッコイイとされてるので、洗濯夫の人もガシガシかけてくれて、服が伸びる。 ●郵送するとイスラム的に駄目なものは、いろいろ没収される。エロい写真のある本とかカレンダーとか酒入りチョコとか。あとボンレスハムとか。 料理を頼んでからニワトリを殺してくれる料理屋で食べて、非常に美味でニワトリが好きになった話は笑った。あと、パキスタンでは女性と知り合う機会もなければ、卑猥なものもないので、夫の持ってきた日本の週刊誌などを、家に来たパキスタン人のメンテナンス係の人たちが、グラビアとかを目当てでこっそり見てるらしい話もありました。 ともかく、パキスタンを凄く面白くおかしなところを好意的に描いてて、好感の持てる漫画です。作者のノリもとてもいい。『トルコで私も考えた』とかが好きな人なら、これも絶対オススメです。 この本の中に、ちょうどバーミヤンの大仏が爆破された時のことが描いてあって、その時、作者は町中でこんな物売りに遭遇する。 「日本人なら仏教徒か?」 「うーん、まあ一応ね」 「今回のバーミヤン破壊は残念だったな。元気出せよ」 「へ?」 「そんなかわいそうな仏教徒の日本人にはこれをどうぞ! ミニチュアバーミヤン! 携帯にもGOOD! 日本人の心を癒してくれるよ! 今なら3つで300ルピー」 「いらん!」 「なぜだ? 君たちは仏教徒じゃないのか?」 遺跡でスペインのテレビ局からも、「バーミヤン破壊を悲しむ仏教徒としてのコメント」を求められたりしてますし、外人には「日本人 = 仏教徒」というのがイメージとしてあるようですが、どうも誤解がありますね。 何にしても、分かりやすいイメージが流布するものですし、単純な情報のみしか伝わらない地域でもあるのかもしれません。日本だったらそんなことないか、というとそうでもなさそうですが。ありがちなイメージをメディアがパターン化してさらに助長するということかも。 ついでに。 小学館のサイトの中に「マダム・ナツエの世界レポート」というのがあります。 さらについでに。 <パキスタン大統領>「アーミテージ氏に脅されていた」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060922-00000043-mai-int 「パキスタンのムシャラフ大統領が米CBSテレビに対し、01年9月の米同時多発テロ直後、対テロ戦争に協力しなければパキスタンを空爆するとアーミテージ米国務副長官(当時)が脅していたと語った。アーミテージ氏は「空爆で石器時代に戻る覚悟をしろ」などと「極めて無礼な調子」(ムシャラフ氏)で協力を迫ったという。放映に先立ち、CBS電子版が21日報じた。」 米軍内部からも批判されているアーミテージ。ほとんどチンピラ。 この記事の発言とかで、この前から微妙な関係になった米・パ・アフの三国のトップが、ワシントンで会談しましたが、より距離感があることが強調されたようです。ああ、早く米国の対外政策が破綻しないかな。 ついでに愚痴も。 うちの会社のバイトの中で、一番使える女の子がやめてしまうらしい。まだ先らしいけど、有能な子がいなくなって、残るのは働こうとしないクズばかり。まあ、こんなところに居たくないというのは分かりますが、非常に残念です。男を見る目が無いことを除けばとても良いバイトだったのになぁ。しかも、残るのはこの子のダメ人間な彼氏の方とキタか・・・。頼むから、いっしょに仲良くやめれ。(いや、ほんとにあんな男のどこがいいのか・・・。彼女の幸せのためにも、早く目を覚ましてほしい。) 参照サイト 小学館・小越なつえ紹介 http://www.petitcomic.com/comics/auther_a06.html マダム・ナツエの世界レポート http://www.petitcomic.com/talkingtime/04_01.html 外務省・パキスタン情報 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/pakistan/data.html 海猫寮 http://park18.wakwak.com/~yako/takahashi.html コミックマーケット http://www.comiket.co.jp/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 関連記事 読めばその魔力に魅入られること請け合い。五十嵐大介『魔女 WITCHES』第1集 http://xwablog.exblog.jp/8505755/ イラン原発にロシアの技術とか57年間貸出とかパキスタン立籠りとか最近のニュース。08年1月下旬。 http://xwablog.exblog.jp/7991874 先週の日曜に池袋でカレー祭り。バングラディッシュのボイシャキメラ(正月祭)という記事 http://xwablog.exblog.jp/7480848 追記 この漫画の中で、パキスタン人の結婚のことについて描いてますが、パキスタンは恋愛結婚はしないで、親・親族が決めた相手と結婚し、相手はだいたいいとこになるという「カズン・マリッジ」だといいます。そういえば、『武士の家計簿』で、昔の日本ではいとこ婚が多かったという話に似てますね。
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| 2006-10-03 00:42
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