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  デジタル・クワルナフ
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古代ローマを舞台に少年奴隷の全てをかけた戦いのドラマ。技来静也『拳闘暗黒伝セスタス』第1巻
この前のことはかなりショックでしたが、なんとかなんとか。

新疆発の航空機テロ未遂=緊急着陸、犯人を逮捕−中国(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date4&k=2008031000002
中国でオリンピック開催中にテロって可能性は大だと思ってます。

カトリック教会がマルチン・ルターの名誉回復?(世界キリスト教情報)
http://cjcskj.exblog.jp/
検討中らしい。前世紀からどの宗派に対しても和解の流れでやってきたカトリックですが、カトリックとして最終的な目的ってのは何でしょうね。まさか、タダで和解しようなんては思わないだろうし。(キリスト教社会を緩い連合体としてまとまりを持たせたいってことはあるんでしょうが。

ベトナムのニュース2本。

ベトナム国営石油、イランの油田開発に参入(NIKKEI.NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080312AT2M1202F12032008.html

ベトナムが初の人工衛星打ち上げへ、通信サービス拡大で(CNN)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200803120012.html

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そうだ、連載開始はすでに10年も前の話か・・・

拳闘暗黒伝セスタス第1巻_技来静也

技来静也『拳闘暗黒伝セスタス』第1巻
「紀元1世紀、ネロ帝時代のローマ。拳闘士奴隷として育った少年・セスタスは、元拳闘士・ザファルから習い、自らの弱小な肉体を克服する拳闘の技を身につける。彼の前にはローマの支配制度と苛酷な拳闘士としての生死をかけた戦いが待っていた・・・」
白泉社------ジェッツコミックス-------1998年------505円

ネロが皇帝に即いた紀元54年からの古代ローマが舞台の、拳闘士奴隷が主人公の作品。最近、『ヤングアニマル』での連載の方がパルティアの戦士たちとか自分的に熱いネタが盛り込まれてきてかなり燃えてきたんですが、ついでに七巻までを読み返してみました。
幼い頃に奴隷にされ、拳闘士(剣闘士じゃなく、殴り合いをする奴隷)の訓練所で育った少年セスタスは、あまりにも無力でありながら、自分のたった二つの拳だけで何かを切り抜けつかみ取らなければなりません。彼の師匠で奴隷の訓練士・ザファルは、小柄で力が弱いセスタスに、自分の技を教え、技とスピードで勝つことを教えました。これは、この師弟がこの大帝国ローマで、身分の最底辺である拳闘士奴隷として生きていく物語であり、されにはその周辺の人びとが時代の苛酷な力によって翻弄されていく物語です。
セスタスにはライバルともいうべき人物として、ルカスがいます。彼はザファルの膝を壊した人物で、皇帝に仕える格闘集団・皇立徒手格闘兵団の団長・デミトリアスの息子で、セスタスとは対照的な格闘家です。このルカスとセスタスを中心に「拳闘(格闘試合)」を通じて物語は進み、自らの立場と社会そのものに苦しめられながらも、その戦いの技によってそれを克服していこうとします。

さらに、皇帝ネロも、皇帝でありながら自らの無力と孤独に苦しみ、母アグリッピーナの支配を愛憎ないまぜで感じ悩みます。この少年皇帝もまたセスタスやルカスと同様にこの物語の主人公のひとりとも言える存在です。

この漫画、久々に読んでみてちょっと思ったのですが、初期の方ほど「漫画らしい」突拍子もない設定が多かったりしますね。中国人みたいのが出て来たりとか、東洋武術をも取り入れた総合格闘技だとか(まあ、それを言ったら、徒手格闘兵団そのものがアレですが、それはそこ)。現在連載している段階まで来ると、もっと話に深みが出て来て、飛び道具に頼らない面白さがありますね。
しかし、読むまで忘れてましたが、トラキアの赤毛小僧アシュレイとか、剣闘結社ケルベロスとか、次はいつ出てくんでしょうか。

参照サイト
ヤングアニマル
http://www.younganimal.com/
拳闘暗黒伝セスタス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%B3%E9%97%98%E6%9A%97%E9%BB%92%E4%BC%9D%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B9

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