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紋章についての本の中でも紋章のルールについて詳しい一冊。森護『西洋の紋章とデザイン』
web拍手コメントへのレス

>ナポレオンは左向きの鷲を好んだそうですね。右向きが一般的だったそうですが、奇をてらったのでしょうか

というこの前の記事に対するweb拍手コメントをいただきましたので、ちょっと調べてみました。




『西洋の紋章とデザイン』
(森護。ダヴィッド社。1982年。3200円。213ページ)
1 基礎編(1・紋章とは、2・紋章の起源、3・紋章の構成、4・楯の仕組み、5・紋章図形、6・ディフェレンジング、7・マーシャリング)
2 応用編(1・紋章の所有権と使用権、2・紋章と著作権、3・紋章と考証、4・紋章のフォーマット、5・彩色のタブー、6・紋章作画の発想、7・発想から完成まで、8・紋章の力と品位)
索引
付図

というわけで、これのP98に簡単な説明がありましたので抜粋してみます。

「・・・注意すべきは、その頭の向きであり、デキスターを向くのが原則であって、単にイーグル・ディスプレイドといえば、必ず頭をデキスター向きに描かれる。ところがこれにも例外があって、まれにシニスターに頭を向けるものがあり、そのもっとも有名なものは皇帝ナポレオンの紋章の鷲である。このような逆向きの頭を持つ鷲は特に『eagle displayed, head turned towards sinister』と指定して呼ばれることになっている。」

だそうです。ここに書いてある、デキスターとシニスターってのは、紋章の楯の左右の位置のこと。楯を装備した人間から見て右側になる方(つまり紋章の楯を見る我々からすると左側)がデキスターで、逆側がシニスターになります。
質問の方で左向きの鷲を好んだって書かれてますが、正面から見て左右でだったら逆です。左向きの鷲が普通でナポレオンの右向きが珍しいわけですね。
あー、でもなんで珍しいのかは分かりませんでした。(ぉぃ

この前の記事で、昆虫の紋章は珍しいとか書きましたが、ナポレオンも蜂の紋章も使ってたとか。蜂はカール大帝(シャルルマーニュ)の紋章でもあったそうです。

あとナポレオンと関係ないですが、神聖ローマ帝国の鷲と、ロシア帝国の鷲はかなり似てますが、宝珠の持ち方に特徴があるみたい。脚の爪の親指を立ててガチっと握ってるのがロシアの、掬うように持ってるのが神聖ローマ帝国の。ちゃんとしたルールかどうかわかりませんが、いくつか見たらそんな感じでした。

紋章も似たのをいろいろ見比べてみると面白いですね。

ちなみに未だ『鷲の紋章学』を手に入れていません。いつか買ってやる。

参照サイト
ナポレオンの紋章に蜂もあるそうですが肖像画では小さくて見えません。 何か蜂をデ.
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q141016344
- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B7%B2

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by xwablog | 2008-03-07 02:37 | 書庫
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