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ソ連・東欧の政治ジョークがいっぱい。『スターリン・ジョーク』
web拍手コメントへのレス

>スターリンジョークを風刺・ジョークとしてではなく、本気で捉えている人、結構するかもです…
でも、得てしてそういう判り易い話の方が通りがいいわけでして・・・
きっと今後もずっと言われ続けてしまうのかと。

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どうも。馬頭です。
この前から『ヒストリエ』ネタで記事にしたり書き込みとかしようと思ってたんですが、どうもいらぬ突っ込みをしてしまいそうで躊躇してしまいます。最新号でも休載だったし。というか、隔月掲載と割り切ればいいのか。ともかく新展開楽しみにしてます。

南オセチアが独立承認呼び掛け=コソボ独立、旧ソ連圏に飛び火(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008030501052

英銀大手バークレイズ、ロシア中堅銀を買収(NIKKEI.NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080305AT2M0400705032008.html

マグナ・カルタの複写、落札者が米国立公文書館に貸し出しへ(CNN)
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200803040030.html
エドワード1世の署名付き。

それはともかく。
実は本日、3月5日はスターリンの死亡した日です。

スターリンジョーク


『スターリン・ジョーク』
(編/平井吉夫。河出書房新社。河出文庫。1990年。480円。306ページ)
十月革命、スターリンの勝利、社会主義建設、コルホーズ、万国の労働者、団結せよ、大粛清、イデオロギー闘争、大祖国戦争、人民民主主義、社会主義経済共同体、冷たい戦争、衛星上の小スターリン、ソヴィエト型選挙、鉄のカーテン、スターリンの死、スターリン批判、東欧の動乱、大脱走、ベルリンの壁、中ソ対立、フルシチョフ時代、宗教はアヘンなり、スプートニク、社会主義の優位性、地平線上の共産主義、エレヴァン放送、ブレジネフ時代、プラハの春、ワルシャワ労働歌、レーニンは生きている

そんなわけでして、ソ連・東欧の政治ジョークを集めた一冊。いわゆる「ソ連らしい・共産圏らしい」ネタを集めたもので、30のテーマ別に550編も収録してあります。はじめはハードカバー版だったかと思いますが、1983年に出たものを、後に文庫版にしたようです。

どのジョークも小気味良いひねりの効いた話で、そうかそうかと笑えます。
例としていくつか抜粋してみましょう。

・ワルシャワ大学の学生がイデオロギー・テストを受ける。
「資本主義はいかなる発展段階にあるか?」
「資本主義は絶望のふちに立っています」
「よろしい。では、社会主義はいかなる発展段階なのか?」
「社会主義は、資本主義の次の段階です」

・二人の男が死刑判決を受けた。銃殺! 処刑日の前日になって、銃殺ではなくて絞首刑に変更すると伝えられた。
「なるほど」と一人の死刑囚が仲間に言った。「もう弾がなくなったようだな」

・「なんて遅れた国なんだろう」と一人のソ連兵士がハンガリーに来て驚いた。「ここにゃ、シラミ駆除ステーションが一つもない!」

こんな感じの小話が山ほど詰まった本で、ニヤニヤ笑いが止まらない面白さです。

しかし、このギャグが誰にもちゃんと分かるかどうかってのは、かなり微妙ですね。特に現在は。
当時の「東側」がどんな社会だったのかとか、どういう政治状況だったとか、どんな事件があったのか、ということを知っていて、やっと笑えるのでは。
最近は冷戦時代なんて過去の話、この前なんか年若い知り合いが「ソ連ってまだあるんですか?」なんて真顔で聞いてくるありさまですからね。過去のソ連のパターン化・パロディ化されたイメージが、さも本当のことだったかのように語られたりするのですから、何も知らず物事を安直にとらえるような人たちは、今やこの『スターリン・ジョーク』を読んでも本当のことだと信じちゃうんじゃないかと不安になるくらいです。

そもそも、この本のあとがきにも書いてあるように、ジョークというやつは普遍性があり、どこそこのジョークと言われるものを聞いて、「〜〜らしい」とか思うのは実のところ、ジョークの中で入れ替え可能な語句の組み合わせが思わせているだけで、ジョークそのものの形がその国らしいわけじゃないのではないかと。

だからといって、この『スターリンジョーク』がつまんないというわけじゃなく、ソ連とか東欧が好きならこの上なく楽しめる内容となっています。この本、残念ながら絶版となっていますが、たまに古本で出てるので、気になる人は是非。

参照サイト
河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/index.html

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by xwablog | 2008-03-05 23:00 | 書庫
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