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サンドロが向き合う過去を捨てた女と過去を失った女。相田裕『GunSlingerGirlガンスリンガーガール』第8巻
これは古い記事です。

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やっと見ましたよ。ロシア映画『ナイトウォッチ』。光と闇のふたつの種族に分かれて争う異種たち。彼らの間で保たれていた平和は崩れ、超常の力を使った最後の戦いが現代のロシアで起ころうとする、というようなストーリー。普通に見れる今風の映画だったけど、なんか、中途半端なところで終わってしまいました。ノリきれず。

それはともかく。
『ガンスリ』の最新刊です。
ちょっと思ったんですが、相田裕氏と『サンデーGX』のガンフェチ三人衆の伊藤明弘氏・広江礼威氏・高橋慶太郎氏と、園田健一氏を集めて対談とかやったらどうなるんだろう・・・。けど、そこに押井守を入れたら収拾がつかなくなりそうだ。

ガンスリ第8巻相田裕


『GunSlinger Girl(ガンスリンガーガール)』第8巻

(相田裕。メディアワークス。電撃コミックス。2007年。550円。デザイン/永田敏之 BEE-PEE。装丁/朝倉哲也 design CREST。印刷/図書印刷)
「人間観察の得意なアレッサンドロと『フラテッロ』となった義体2期生のペトルーシュカ。彼女の甘い条件付けは、アレッサンドロへの気持ちを押さえ込むことにはならなかった。そしてアレッサンドロのスパイとしての師匠にあたる赤毛の女ロッサーナのことは、彼女の気持ちを強くさせるのだった・・・」

いやー、『ガンスリンガー・ガール』って巻数が進むとどんどん味わいが出てきますね~。お酒に例えるならワインのような雰囲気といいますか。今回の話はさらに「人間」の部分が描かれていましたね。この巻は一冊通して、ペトラとサンドロの話ですよ。義体の第1期生はちょっとだけしか登場しません。『ガンスリ』もすっかりペトラ編となってきました。
8巻ではサンドロが中心となってその過去などが語られることになるのですが、この巻の鍵となる人物はサンドロをこの業界に引き込んだ女諜報員・ロッサーナです。ローマのコロッセオでロッサーナにスカウトされたサンドロは、訓練の後、美人だが「機械(マッキナ)」と呼ばれるような有能さを持つロッシーナの下について公安部の仕事をこなしていきます。活動家の関係者の女性と関係を持ってさまざまな情報を手に入れることを覚えていくサンドロですが、有能ゆえに孤独をかかえていたロッシーナに近づけたと思った時、彼女が去っていってしまいます。組織には何も告げず、失踪したロッサーナ。そして公安部をやめることになるサンドロ。そういう過去をやった後に、そのロッシーナとの数年振りの再会することになるわけです。

「文句を言いに来たの?」
「そう思ってたけど・・・だからそれも失せた」

サンドロには何も非は無いのですが、サンドロ的にはたぶんあんまり会いたくなかったんじゃないかな~、とか思うのですが、どうでしょう。何にせよ、ロッサーナとサンドロの再会はロッサーナにとっていいことは無いのですから。まあ結局、再会してもロッサーナが平然としてて、全ての気構えが吹っ飛んだ感じかな? 最後まで一歩およばない感を味わいますが、最後の最後の銃撃戦で彼女の態度を見て気持ちの区切りはついたともみれますね(いや、アレは全部ペトラが処理したんだから、サンドロは区切りをつけたというか距離をとって客観視することにした、ともみれるか)。

今回の話のテーマはなんだろうか。「寂しさ」、それも「一緒にいるのに暖かくなれない形(相互の力の浸透が弱いということへ)の寂しさ」か? いや、キーワードが「寂しさ」で、テーマは「知ること(知りたい・知って欲しい)」といった方がいいかもしれない。


ロッシーナとサンドロの会話の中で、「石を食べる聖人」について言及してましたが、それって誰だろう?
ああ、そういやまだ『黄金伝説』買ってないや。

サンドロは20才の時にスカウトされますが、その前は職業高校に行っていて、中退らしい。イタリアの職業高校は専門的な仕事を学ぶことができる学校のようです。イタリアは学校が細分化されていて、こういう学校がたくさん、しかも色々あるそうです。
たしか、楽器ごとに別々の学校があったり、フレスコ画とかモザイク画とかごとにもあったような。ジブリ作品の『耳をすませば』の中でバイオリン職人になりたい子が行こうとしたのもイタリアでしたね。
前に紹介した、『モーレツ!イタリア家族』の中で、イタリアはコネがものを言う社会だから、学歴と職業は関係ないそうです。それならそういった専門的なことを教えてくれる学校があった方がいいですよね。あ、あと、コネがある子は勉強しない場合があるとか。イタリアでは学校を途中でやめる人も多く(たぶんそれでもあまり問題ないのでしょう)、逆に頑張って勉強して大学を出た少数の人は研究者になったりすることが多いらしい。


今回ちょっとだけ登場したジョゼ君ですが、なんか高校生みたいになってました。やばい。これは別の層のファンがつく。


参照サイト
相田裕公式 JEWEL BOX
http://www.remus.dti.ne.jp/%7Ejewelbox/
メディアワークス
http://www.mediaworks.co.jp/
イタリア政府奨学金留学生募集要項----JASSO
http://www.jasso.go.jp/study_a/scholarships_foreign17.html
ナイトウォッチ
http://www.foxjapan.com/movies/nightwatch/

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最近、『ガンスリ』のアニメの第二期をやってるせいか、この記事をよく人が見に来てくれます。

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by xwablog | 2007-03-29 02:01 | 日記
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