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いままで抱いていたアイヌ観を変える様な一冊。瀬川拓郎『アイヌの歴史 海と宝のノマド』講談社選書メチエ
正月の二日あたりから今日まで、あまりにも部屋が寒いので室内でコート着てる馬頭です。
ウチの部屋、夏暑く、冬寒いんですよね。寒いと寝てても床から冷気が伝わってくる。布団の下に段ボール敷くとあったかいのに気づいてから、寝る時はそれやってます。

ロシア宇宙局、2009年で宇宙観光旅行事業から撤退の方針
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200712281026

モルディブ大統領を刃物男が襲撃、少年が制止(CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200801090004.html
すげー。

あ、『歴史群像』最新号ではフリードリヒ2世が取り上げられているらしい。

それはともかく。
去年から読もう読もうと決めてた本です。

アイヌの歴史 海と宝のノマド


『アイヌの歴史 海と宝のノマド』

(瀬川拓郎。講談社。講談社選書メチエ401。2007年。1600円。278ページ)
第一章 アイヌ文化のなりたち-----北の縄文から近世
第二章 格差社会の誕生-----宝と不平等
第三章 「サケの民」の成立-----交易品を推理する1
第四章 ワシ羽をもとめる人びと-----交易品を推理する2
第五章 侵略する北の狩猟採集民-----オホーツク文化との関係
第六章 境界をみる-----「日本」文化との関係
第七章 アイヌ・エコシステムの世界------交易と世界観の転換
おわりに----進化する社会
参考文献
あとがき
索引

現在、旭川市博物館の学芸員をなさってる瀬川拓郎氏の本。
アイヌの歴史を、それがどのような社会であり、どのように形成されていったのかという流れの中で紹介する本。視点が日本人からの視点、つまり日本文化の周辺文化・付属物としてのアイヌ、としてではなく、アイヌそのものとしての立場にたって主体的な存在として捕えようとする内容になっています。
アイヌについては曖昧な知識ばかりで、本書で言うところの「ウソの常識」を信じていましたが、それとは違った見方があることを知り、かなり面白かったです。

この本についてはこのお三方がすでに感想をブログであげてます。

貂主の国(蒸しぱんさん)
海と宝のノマド
http://blog.goo.ne.jp/north_eurasia/e/20697115b7bde55aec2f92dad0a54067
むとうすブログ(むとうさん)
(書評)アイヌの歴史
http://samayoi-bito.cocolog-nifty.com/mutous/2007/12/post_f17b.html
まずはこの辺は読んでみよう。(「HISTORIA」ひでさん)
「瀬川拓郎「アイヌの歴史 海と宝のノマド」」  今月のお薦め
http://navy.ap.teacup.com/book-recommended/12.html


この本は文献だけじゃなく、考古学的な情報を多用していて興味深い話がいろいろありました。
どうも「アイヌ」というと「豊かな自然の中で昔ながらの方法で平和に暮らしていたけど、日本人の侵略で酷い目にあって同化した可哀想な人たち」というイメージが一般的かと思いますが、さまざまな情報からアイヌ人たちが時代毎の変化の中、もっとアクティブに活動していて、その変化も様々だし、内部でもいろいろあったんだ、ということを分かりやすく説明してくれています。
素人の私でもなんとか読めたので、ここらへんに興味のある人はぜひ。

ところで、ちょっと気になったのですが、amazonの検索で「アイヌの歴史」と入れてると一覧の中にこれが表示されません。タイトルに「アイヌの歴史」と無いのは表示されるのに。一応「海と宝のノマド」なら表示されるので、まったく登録されてないわけじゃないのに、何故か。なんで?

ちなみに瀬川氏の「アイヌ・エコシステムと縄文エコシステム」がネット上で読めます。


参照サイト
講談社選書メチエ
http://shop.kodansha.jp/bc/books/metier/
旭川市博物館
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/files/museum/index.html
アイヌ・エコシステムと縄文エコシステム
http://www.frpac.or.jp/rst/sem/sem1711.pdf
貂主の国
http://blog.goo.ne.jp/north_eurasia
むとうすブログ
http://samayoi-bito.cocolog-nifty.com/mutous/
HISTORIA
http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/index.html

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