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漫画家になった漫画家の漫画を描く漫画家の漫画と変わらない生活。福満しげゆき『僕の小規模な生活』第1巻
こじきになると東大出のインテリ美女が、上からの目線で蔑んでくれるらしい、と聞いて、本気でこじきになってみようかと考えた人の数は、多くの人が想像するよりもずっと多いのではないか、と鋭く推察する馬頭です。
ああ、そうだ、こじきと言えば、この前池袋の五叉路の近く(ミリタリ屋の近くにあるローソンのあたり)で全裸のホームレスを見かけた。歩道で普通に全部脱いでた。

それはともかく。
こんな有名雑誌に載るとはおもわなんだ人の単行本が出ました。前にも紹介した『僕の小規模な失敗』とか『やっぱりこころの旅だよ』とか『カワイコちゃんを2度見る』や『まだ旅立ってもいないのに』などの福満しげゆき氏の新作です。

僕の小規模な生活』第1巻


『僕の小規模な生活』第1巻

(福満しげゆき。講談社。モーニングKC。2007年。743円)
「漫画家を目指す25歳の僕。情緒不安定な妻の収入と不安定な仕事量でなんとか暮らす不安定なアパート暮らしの日々だが、不安は尽きず煩悶とする。生活する中で人々とのかかわりは避けて通れず、そうした関係をあまりあるほどの不器用さでやりくりしつつ、はてしなく遠い漫画家としての坂道をのぼりはじめたばかりのころの話」




         コレを読む前に言っておくッ!
                    おれは今やつの漫画をほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは連載を読んでいたと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        いつのまにか連載を始めるまでの経緯を読んでいた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    エッセイ漫画だとかメタフィクションだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

                  (ポルナレフ談)


福満しげゆき氏による自伝的半フィクション漫画。青林工藝舎をメインに活躍(?)していた福満氏ですが、とうとう大手出版社・講談社の『モーニング』にて連載を持つことができるようになったようです。これは、『モーニング』で連載されているわけですが、どういうわけかその『モーニング』で連載がはじまった経緯などが描かれている「マンガを描くマンガ家のマンガ」となっています。

『僕の小規模な失敗』で自分の半生をもとにして漫画を描いたわけですが、これはその続きになっています。ですから『モーニング』で連載がはじまるまでと、はじまってからの漫画となっています。
この作家さんを知らない人にとってはどんな漫画か分からないかもしれませんが・・・いや、一応単行本全部読んだ私でもどんな漫画家か説明しづらいのですが・・・この作家さんのいつも通りの鬱々とした想いに悩まされる人物が主人公(この場合漫画家の僕ニアリーイコール福満しげゆき氏)の話です。
この作家さんの漫画を見ていつも思うのですが、社会不適合者の一歩手前か少し入ったような人物の視点で、扶養家族生活、面接、バイト、持ち込み、バンド、隣人、仕事、打ち合わせ、連載、といったことを語られていますが、こんなことが、そしてこんな陰にこもった思考の語りがなんでこんなに面白いんでしょうね。読んでて、もう楽しくてたまりませんでした(はじめの方だと、インクで線がうまく描けないくだりなんかとか声出して笑いました。後半は外で読んでたので声出せませんでしたけど、ニヤニヤしっぱなしでした)。そして、読み終わった後の読後感のなんともいえない感じが。さらに少しするとなんか泣けてきそうな気持ちにもさせられます。なんかすげー漫画です。
ああ、そういえば、ヨーロッパでは20世紀になるまで、精神病は伝染すると考えられていたとか。そんな感じか?

あと、この漫画によれば、福満氏は奥さんに「クソブタ」と罵ってもらってるそうです。

連載の方は二月から再開のようです。


参照サイト
福満しげゆきホームページ
http://www.k5.dion.ne.jp/~fukuyuki/
e-1day
http://www.e-1day.jp/
青林工藝舎
http://www.seirinkogeisha.com/
ミス東大のブログが大炎上!「こじきのくせに」発言にア然!(アメーバニュース)
http://news.ameba.jp/internews/2007/12/9652.html
ご本人のブログ・サイトは閉鎖されてしまったようです。

関連記事
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こんな大人になるはずじゃなかった。そう思ったことのある大人は必読。福満しげゆき『やっぱり心の旅だよ』
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by xwablog | 2007-12-23 15:01 | 日記
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