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畏怖を込めて魔女と呼ばれ・・・。Cuvie『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄鎚』第3巻
web拍手レス

>以前産経新聞で連載されてたナポレオニック小説に”電信”が
>出てきました。作者もですが載せる方も甘い
電信は1830年代からですね。わずか数十年ですが、その差はデカいですよね。
そういえば、あの頃のフランスでは腕木通信が使われてたみたいですね。はじめて知った時はこんなのあったのかとビックリしました(いきなり電信が入ってきた日本じゃ意外と知られてないみたいです)。凄い速く伝えることができるみたいだし、なかなか侮れないものです。

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ところで、まだ同人誌は何も作ってません。もう、ホントにどうなるんでしょうね。(他人ごとみたいだな

【グローバルインタビュー】今のロシアは 元KGB国家二重スパイが語る(中)(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071216/erp0712161048002-n1.htm
産経ニュースというより、産経らしいニュース。

銃乱射の馬込容疑者、迷彩服の下に防弾チョッキ(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071216/crm0712162229022-n1.htm
この記事、「凶悪事件」ってカテゴリされてたんですが、なんというか「迷彩服」あたりに焦点をあててるので、そのままミリタリーオタクに対するバッシングに繋げてくるかなとか思ったり。間違っても猟友会とかが叩かれることはなかろうかと。この短い記事の中でタイトルも含め「迷彩」って言葉が六回も使われ、わざわざ締めに「軍事マニア向けのカタログが押収された」とまで書いてますし。

平成19年度狩猟者適性検査(免許更新)のお知らせ

「合法銃」管理を点検へ=政府、規制の強化検討−佐世保発砲で(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007121700829


それはともかく。
最新5巻までは買いましたが、とりあえず三巻。

『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄槌』第3巻



『ドロテア(Dorothea) 魔女の鉄鎚』第3巻

(Cuvie。富士見書房。角川書店。角川コミックスドラゴンJr。2007年。580円)
「傭兵団における活躍から、敵味方から『雷鎚(ミョルニール)の魔女』と呼ばれるようになったドロテア。そんな彼女をワルドー派の副将コンラートがつけねらうが、彼は自らを保護していてくれていた領主を殺し、遁走する。そしてついにザクセン公に会うことができたドロテアたちは、姫から託された手紙を渡すのだった・・・」

雷鎚団(ミョルニール)の傭兵たちの信頼をある程度得たドロテア・エッシェンバッハですが、その活躍(すでに少尉になってる)から畏れと尊敬を込めて「雷鎚の魔女」と呼ばれることに。必死に戦う彼女ですが、大事なことは間近にあるのに気づかない。ギュルクは自分の想いをドロテアに伝えるのですが、どうにも彼女の方が鈍くて気づいてくれません。恋愛沙汰にはとんと疎いらしい。そういうわけで、ドロテアとギュルクの関係がちょっとギクシャクしちゃったりします。
この巻から登場するのが、ワルドー派の副将だった人物で、自称「主の剣」のコンラートです。ドロテアをあしらうほどの剣の腕を持つ人物ですが、その狂信によりドロテアを火刑にせんといろいろやってきます。

ところで、この話の中で、ドロテアたち雷鎚団はザクセン公国の首都ドレスデンに行って、ザクセン大公・選帝侯のフリードリヒIII世と会うことになります。ナウダースのエルゼ姫(エルセベート・フォン・ナウダース)の親戚(おじ・姪の関係)ですね。実際にいた人物で、超有名人。フリードリヒ賢明侯とも。

フリードリヒ三世
賢明侯。F der Weise。1463年1月17日〜1525年5月5日。在位1486年〜1525年。ドイツ帝国の改革に努めたが、皇帝マクシミリアン1世の死(1519年)後彼に提供せられた皇帝位を斥けた。ヴィッテンベルク大学を創立(1502年)。ルター派に改宗はしなかったが、ルターを庇護し、彼をヴォルムスの議会に赴かせ(1521年)、またテューリンゲンのヴァルトブルク城に彼をかくまい、宗教改革は事実上彼によって普及の緒についた。
『岩波西洋人名辞典 増補版』P1240より抜粋。

もともとヴェッティン家(劇中ではヴェティナーと表記。ヴェッティナー)はテューリンゲン伯やマイセン伯だった家系で、祖はテューリンゲン辺境伯ブルクハルト(〜908年)です。そのひ孫デディ1世のそのまた孫がデディ2世になります。キエフ公国のリューリク家のイジャスラフ1世が深くかかわった人物ですね。
そのデディ2世の兄弟ティモの息子が大コンラートで、彼からずーっと下ると、フリードリヒ3世がいます。
ちなみにエルゼ姫はフリードリヒ3世の妹カタリナの娘ということになってます。クリスティーネという妹がいたことは確実ですが、カタリナは創作かも。

そんな人物をドロテアは味方にすることに成功します。フリードリヒ3世はナウダースを狙うエムスに戦いを挑むことにしてくれたのです。しかし、ドロテアはここでやっと気づくことになります。理由はどうあれ、彼女の行為が戦争を引き起こすきっかけとなったのです。自分たちの故郷を守るために、今度はたくさんの人たちが犠牲となる容赦ない戦争の惨禍を、自分が巻き起こしたことになってしまったのです。悩むドロテア。そしてひとつの方針を連隊長に申し出ることになるのでした。
ドロテアは仲間の傭兵たちに、今度の戦いでは略奪行為を慎むよう訴えかけることになります。人々の前でフードを脱ぎ捨て、自分の姿を晒して訴えるドロテア。ランツクネヒトの誇りをつつき、ザクセン公からの雇用の安定をチラつかせ、「賊」ではなく「常備軍」となる可能性を示します。自らの正当性をこうして補強する彼女ですが・・・・

いやー、面白いですね。歴オタとしてちょっと気になるところとかありますが、それはともかく面白い。さーて、4巻読むぞ。


参照サイト
日本ライフル射撃協会
http://www.riflesports.jp/
ShootOuts on web Cuvie公式
http://cuvie.hp.infoseek.co.jp/
富士見書房
http://www.fujimishobo.co.jp/

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鉄槌じゃなく、鉄鎚です。
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by xwablog | 2007-12-19 01:57 | 史劇
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