人気ブログランキング | 話題のタグを見る
  デジタル・クワルナフ
  管理人・馬頭(xwablog)。トップページのアドレスはhttp://www.toride.com/~digxwa/
トップ
質が高い上にやりたい放題の『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』のアニメ。かっこいいぞ。という記事
古い記事です。

---------------------------

2006年05月07日
質が高い上にやりたい放題の『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』のアニメ。かっこいいぞ。

アニメにつられてまた読み直してます。

『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』第1巻広江礼威


『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』第1巻

(広江礼威。小学館。サンデーGXコミックス。2003年。533円)



言わずと知れた広江礼威氏の快作漫画『BLACK LAGOON(ブラックラグーン)』ですが、アニメがよく出来てて驚きです。アニメの方は第5話まで見ました。
このアニメ、予告を見た時から思ってましたが、キャラクターがたいへんよく動きます。さらに、喋りもなるべく原作の雰囲気を再現するよう努めてるように見えます。
そして、なによりも「よく出来てる」ということ以上に、好きなことをやりたい放題という点でも素晴らしい。

1〜2話がロックが仲間に入るきっかけの事件、次の3話がルアクと陳の話、と連載通りですが、4〜5話はロベルタの話が抜けて、潜水艦の絵画の話になってます。5話は脱出するところまでです。
「白人社会主義団結党」のセレモニーシーンは笑いました。あの党歌、鈴木よしひさ氏がわざわざ作ったらしい(リンク先があってるかどうか不明)。これもそうですが、潜水艦での当時の話といい、描かれなかった部分も描いていて(たぶんこういうの好きなんでしょう)、そういう所でも楽しめます。
やりたい放題という点では、『涼宮ハルヒの憂鬱』と同レベルかと。自分は3話がテンポが良くて、お気に入りです。

>希望的予測
4話目にロベルタの話が入らなかったのは、たぶん最後に持ってくるつもりなんじゃないかと推測してます。どこに入れてもそれほど問題ないですし、話とキャラクターの面白さではいまのところ一番インパクトあります。なにより「締まり」がいい話ですしね。
今の絵画の話が第6話で終わり、その始末をつけるロックとレヴィの喧嘩が第7話になれば、8〜10話でイスラムテロリストの話、11〜13話でロベルタの話で完結というのが勝手な予想です。
え? 双子? いや、あんなイイ話はOVAがいいんじゃないかと。テレビには向かないヘヴィさだし。
でも、テロリスト話じゃなく双子を入れるという順当なのの方が可能性としては高いかな? ロベルタの話も、ロベルタが活躍しすぎてるような気がするし、そこも違うかも。

ところで、この『ブラックラグーン』って、時代がどこにもはっきりと書いてないですが、90年代末の話?
コロンビア革命軍がカルテルから資金援助を受けるようになったのが、冷戦構造崩壊後で、勢力拡大をしたのが90年代中ごろ、テロが激化したのが99年から。
話の中ではロベルタが革命軍を抜けてから四年。でも、やはりそれだけじゃ分からない。
ただ、少し問題なのは、この話ではメディジンカルテル系の組織が登場しますが、メディジンカルテルは90年代初頭に麻薬戦争で衰退し、カリカルテルが93年頃から台頭してるんですよね。90年代中ごろに革命軍やFLNに資金を流してたのはカリカルテルらしい。ただ、このカリカルテルも短期間で壊滅させられてしまいます。あと、メディジンカルテルは麻薬戦争で衰退したとか言っても、実はやられたのは上層部だけで、組織の下部は壊滅してなくて、現在でも活躍中だそうです。話の中で言ってる「メディジン」とは、こうした後継組織のことかもしれません。

>コロンビア革命軍(FARC)
FARCは、親キューバ・反米的傾向を持ち、マルクス・レーニン主義を信奉する中南米地域で最大、最強かつ最精鋭の武装ゲリラで、コロンビア全土に39の拠点を有し、その拠点を中心に農村部及び山岳部で活発な展開をしている。FARCは、「コロンビア共産党」(PCC)の軍事組織ともいわれているが、両組織とも関係については沈黙している。
(『国際テロリズム要覧』2000年版より抜粋。)

ちなみに「フローレンシア(フロレンシア。Florencia)」はコロンビア南西部カケタ州の州都。


参照サイト
VDD(作者公式)
http://www.din.or.jp/%7Eredbear/
アニメ公式
http://www.blacklagoon.jp/
サンデーGX
http://websunday.net/gx/

Posted by 管理人・馬頭 at 05:33 |Comments(31) |TrackBack(0) | アニメ , 国際情勢 , 軍事

この記事へのコメント

 タケナカの話をアニメでやれたらたいしたモンだと思います。なにせ赤軍(原作では明記されてませんけど)にPFLPですもん。1話で日本の暮らしのことを大きく扱ってたので、戻ってきて日本編でラストじゃないかと勘ぐってますよ。
Posted by 速水螺旋人 at 2006年05月09日 11:36

>タケナカ編
やはり赤軍のネタとイスラムテロのネタして、ヤバそうですか。ヒズボラの名前も出しちゃってるし。
ラストが日本編というのは確かに話の持ってき方として、より良いかも。1話での日本の話を日本編でしっかり消化する、という感じでやれますし。
話もロックが「未練」を立ち切り、「覚悟」を決めるという形で、まとめられますから丁度しっくり来ます。
まあ、ホントに全13話で終われば、ですが。実は全24話で単行本5巻分全部やったりして・・・。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年05月10日 04:16

最新の次回予告をみたら、ロベルタが出てました。私の読みはまったく外れてたみたいです。
となると、ロベルタ編の次は日本編でシメることに?
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年05月23日 07:42

>タケナカ編
やりましたよ。やっちゃいましたよ。タケナカ編。
なんというか、ロベルタ編もそうですが、自分の予測は全部外れてしまいました。
双子をやらなかった分はOVAでやってほしいですね。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年06月26日 02:55


---------------------------

これ、上で舞台は何年に設定してあんだろうと書いてますが、よく見たら、二巻のあの潜水艦の話で、冒頭の沈没シーンのところの終わりで、それから50年後、って書いてあるので、終戦から50年てことで、1995年ということかな。
まだ確認不足かも。

『円環少女』の地下世界編で『ブラックラグーン』のタケナカ編と似た感じの話ありましたね。

関連記事
雇われポルトガル人の恋と苦難と戦いを描く。アメリカ/タイ合作映画『ソードキング(SWORD KING)』
http://xwablog.exblog.jp/7645820
by xwablog | 2006-05-07 01:11 | 史劇
<< 更新記録71・(更新できないこ... 麻生たん、リトアニアのスギハラ... >>