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イブン・ファドランの北方旅行を元にした冒険小説。マイケル・クライトン『北人伝説(ほくじんでんせつ)』
まだやってる『ナイツオブオナー』は、未だヨーロッパ統一ならず。バルカン半島を制圧した後は、中東を攻めてファーティマ朝を潰し、エジプトまでの地中海東岸地域を手に入れました。こっちはオスマン・トルコを服属させて一応安定してるので、今度はさらに西へと手を伸ばし、スイス、ボヘミア、ドイツ東部、あたりまでを奪い、北イタリアの強国ロンバルディアを滅ぼした後、フランスあたりと手を組んでイベリア半島へと進出(北イタリア経由で)、だいたい半島の半分くらいは手に入れました。国境線がややこしくなってしまい、国土防衛の負担に・・・・。
あと、どういうわけか、異教国の我が黄金のオルドが、ローマ教皇領を服属下に入れてしまってます。しかも、友好度は最高なのに、十字軍かけてきやがります。たちの悪い友人です。どうにかしてください。

それはともかく。
本を整理してたら見付けたので、ついでに簡単に紹介しときます。

北人伝説_クライトン


『北人伝説(ほくじんでんせつ)』

(マイケル・クライトン。早川書房。ハヤカワ文庫。1993年。485円。253ページ)
「10世紀前半、イスラム世界の大旅行者イブン・ファドランは、バグダッドのカリフの命を受け、ボルガ河を遡り、はるか北方の土地にあるブルガール族の国を訪れようとしていた。しかし、その旅の中、彼は勇猛果敢な戦士たちに出会う。彼らはブルガール族の国よりはるか北にあるという国の人々だった。イブン・ファドランは思わぬ出来事から、彼らとともにその北の大地・へと向かうことになったのだった・・・」

あのマイケル・クライトンが書いた作品のひとつ。アントニオ・バンデラス主演で映画化もした『13ウォーリアーズ』の原作です。
イブン・ファドランは実在したアラブの旅行者で、その異国での経験を記した旅行記を書いています。彼が行った国の中には、当時、ヴォルガ河中流にあったブルガール族の国、ヴォルガ・ブルガール国がありました。その記録を元に、クライトン流の面白エンターテイメントに仕上げたのがこの作品。まあ、少々小振りな作品だったので、まさか映画化するとは思いませんでしたが。
旅行の途上で出会った「北人」ことバイキングたち。スカンジナヴィアなどに住んでいた彼らノルマン人たちは、ヨーロッパ各地にも行きましたが、河を使って、ロシアのような内陸の土地にまでやってきていたのです。(と、いまさらのように言っておく)。そうした人々をモチーフにして、北人を描いています。
呪術師の老婆の霊感の言葉によって13人の戦士のひとりに選ばれてしまい、北人たちとともに、はるか北にあるロスガールの王国へと行って、そこを襲う恐るべき脅威と立ち向かうはめになるのです。
ロスガールの王国をたびたび襲撃していた人々というのは、「ウェンドル」と呼ばれる怪物のような蛮族たち。イブンはともかく他の北人たちは、獅子奮迅の戦い振りをみせます。
なんか、記録のような形式で書いてますが、非常に引き込まれる小説でもあり、とても楽しめますよ。とりあえず、私は映画よりこちらの方が好きです(映画版も悪くはなかったですが)。


参照サイト
早川書房
http://www.hayakawa-online.co.jp/
ヴァイキング(wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%
AD%E3%83%B3%E3%82%B0
13ウォーリアーズ
http://www.eiga-kawaraban.com/00/00012502.html

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by xwablog | 2007-10-19 23:58 | 史劇
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