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アメコミ原作のテルモピュライの戦いを映画化『300』。かなり不安な内容か?という記事
これは古い記事です。DVD化にあわせて新ブログへ移動しました。
あわせてこの記事も移動しました。
テルモピュライの戦いは100万対300人のガチンコバトル。F・ミラー『300(スリーハンドレッド)』その1
http://xwablog.exblog.jp/7489963
テルモピュライの戦いは100万対300人のガチンコバトル。F・ミラー『300(スリーハンドレッド)』その2
http://xwablog.exblog.jp/7489973

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2007年03月24日
アメコミ原作のテルモピュライの戦いを映画化『300』。かなり不安な内容か?

私、靴は駄目になったら同じものを何度も買うようにしてるのですが、とうとう同じものが見つからなくなってしまい、違うのにしてみました。しかし、ピッタリとフィットする新しい靴にしてからは、なんだか足にかいた汗がやけに残る感じがして微妙に不快。さらになんとなくですが、足も臭くなったような? うーむ、かといってまた靴を買うのもなぁ。フィット感はすごくいいので、汗さえかかなければ履き心地そのものはいいのですけどね・・・歩かないわけにはいかないし。

それはともかく。
アメリカで古代ギリシャを舞台にした映画がいくつか作られてきましたが、いつの間にやら『300』なる映画も作られていました。アメコミが原作で、テルモピュライの戦い(テルモピレーの戦い)で戦ったスパルタ軍が主役のやつらしいです。
しかし、その内容についてはイランが反発してるとか。

<イラン>ハリウッド映画「300」に大反発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000016-mai-int

「古代のペルシャ人とギリシャ人の戦争を描いて米国で大ヒット中のハリウッド映画「300(スリーハンドレッド)」にイランが反発を強めている。ペルシャを一方的に「悪」のイメージで描いているとして、イラン人はペルシャ帝国の末えいとして誇りを傷つけられたと感じている。
 アフマディネジャド大統領はイラン暦正月入りの21日、演説で「映画は歴史を改ざんし、イラン人に野蛮人のイメージを植え付けようとしている」と非難した。
 映画はアケメネス朝ペルシャの大軍とスパルタ国の兵士300人による歴史上の「テルモピュライの戦い(紀元前480年)」を扱う。暴力的で野蛮な大軍に、西側の文明的で高貴な少数の兵士が立ち向かうという筋立てだ。ザック・スナイダー監督作品で、今月9日に全米公開された。」(毎日新聞より抜粋。)

どうも、かなり興行成績はあげてるみたいですが、この記事でみるかぎり反イラン的心情に乗った便乗映画みたいな印象を受けますね。
アメコミ情報サイトではいくつかこれに関する記事があります。


日本語版新刊情報 「300」
http://www.planetcomics.jp/index.php?itemid=776
「アメコミ界の鬼才フランク・ミラー自身が「自分が作った中でも最高のストーリー」と語るグラフィックノベル「300」が、映画公開にあわせてついに日本上陸!」(プラネットコミックス、より抜粋。)

はじめ、これの記事読んだ時、『炎の門』の映画化かと思いましたが、違うようです。『300』はアメコミ(? グラフィックノベルって何?)原作で、読んだことはないのですが、単行本が五月に日本でも出るようです。ただし、2800円と高め。

「300」が異例の大ヒット
http://www.planetcomics.jp/index.php?itemid=775
「全米で3月9日に公開された映画『300』が、3月9日〜11日のウィークエンド・ボックスオフィスでおよそ7090万ドルを稼ぎ、興行収入第一位を獲得しました。  これは、すごい大ヒットです。7090万ドルというと、『Vフォー・ヴェンデッタ』や『ブレイド』の国内興収のトータルをもうすでに上回る数字です。」(プラネットコミックス、より抜粋。)

ともかく、すごい見られてるみたいですね。最低限つまらない映画では無いのかも。

フランク・ミラーの「300」、映画化へ
http://www.planetcomics.jp/index.php?itemid=341
「『シン・シティ』『バットマン・ビギンズ』『デアデビル』など、原作コミックが続々と映画化されていくフランク・ミラー。息もつかせず、また新たな作品が実写映画化されようとしています。
 バラエティによると、そのタイトルは「300」。フランク・ミラーのオリジナル作品で、古代世界を舞台にした戦記ものです。
 大量のペルシア軍に、たった300人のスパルタ兵が果敢にも立ち向かったという伝説の「テルモピュライの戦い」をベースに描かれたコミック。」(プラネットコミックス、より抜粋。)

この記事の中で、『炎の門』についての文がありました。

「レオニダス王と300人のスパルタ兵士を主人公にした映画プロジェクトは、このほかにも、著名な歴史小説「炎の門―小説テルモピュライの戦い」の実写映画化プロジェクト(ジョージ・クルーニーがプロデュース、マイケル・マン監督、ブルース・ウィリス主演が計画されていたが、現在は製作が止まっている)や、20世紀フォックスの1962年公開作品『スパルタ総攻撃』のリメイク計画などがありました。わりと人気があるテーマと言えますが、とりあえずこの『300』が先んじたという形です。」(プラネットコミックス、より抜粋。)

な、なんと! やっぱり『炎の門』は映画化準備してたのですね。しかし、これ読むと製作が止まってるとのこと。マイケル・マンが監督するというだけで、どれだけ漢(おとこ)臭くなるのか考えると、もうたまりません。しかし、主演がブルース・ウィリスってのはどうでしょう。タレ目のレオニダス?



炎の門 小説テルモピュライの戦い


『炎の門 小説テルモピュライの戦い』

(スティーヴン・プレスフィールド。訳/三宅真理。文藝春秋。文春文庫。2000年。905円。印刷/凸版印刷。製本/加藤製本)
「紀元前480年、ギリシアへと迫るペルシア軍の大軍を前に、ギリシアを守らんがため、レオニダス王率いるたった300人のスパルタ軍がテルモピュライの隘路にて命を捨て立ちふさがる・・・」

これは素晴らしい作品ですよ。熱い、暑苦しいくらい熱い。命を投げ打つような強い意志の表れそのものを見たいならこれを読むべし。


参照サイト
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/%7Edigxwa/
アケメネス家の系図
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/genf/g_akemenesu.htm
Historia
http://pezetairoi.hp.infoseek.co.jp/index.html

Posted by 管理人・馬頭 at 05:16 |Comments(2) |TrackBack(1) | 映画<歴史>

この記事へのコメント

「炎の門」のレオニダスはかなり高齢な設定だった記憶があるので、いまのブルース・ウィリスならまあいいのかなと言う気もします。でも「300」が先に映画になってしまったから恐らくお蔵入りになりそうな気がしますね。
で、「300」ですが、これまでに出回った写真とか予告編を見ると、半裸のスパルタ軍兵士(壺絵とかなら半裸の兵士って結構描かれてますが)と、鼻ピアスに半裸、スキンヘッドなクセルクセス1世&かなり野蛮そうな雰囲気のペルシア軍が激突するというかんじです。ヨーロッパ(文明)とアジア(野蛮)の戦争というステレオタイプなイメージが今なおのこっているペルシア戦争をこの漫画のデフォルメされた書き方そのままに映画化したらちょっとどうなんだろうという気がしましたが、やはりクレームが付いたようで…。一方で、核開発を巡りアメリカともめている現政権が、反米で人をまとめる道具としてこれ程使いやすい物もないだろうなと言う気もします。イランというと、上野で開かれたアレクサンドロス展の時も、「文明の道」の番組名にアレクサンドロスの名前があっただけで展示品貸し出しをやめたということがあったらしいし。政府ってのはどこであれ往々にして古代から現代までつながっているという形で歴史を捉えようとするところがありますが、イランの場合そう言う形で歴史を捉えていくと古代ギリシアというのは非常に厄介な存在と言うことになるのでしょう。
p.s.そういえば、サイトの「リンク」が消えているような…。
Posted by ひで at 2007年03月24日 23:12

>300
鼻ピアスとスキンヘッドって・・・なんかまさにアメコミ的というか。
まさに今の時期だから作られたという感じもありますが、自分としてもそういうのはちょっと止めて欲しかったですね〜。
欧米からするとギリシアは自分たちの文明の源流だと思ってるでしょうから、そのギリシアと戦争した国となると、「自分たちに歯向かう敵」として、映画の中の敵役としてはバッチリでしょうね。
どの国も過去の歴史については、自国の存在を正当化するためにも使えるから結構敏感ですよね。
しかし、展示品貸し出しが取りやめられたとは・・・そこまでやるのか〜
>リンク
すみません。現在、改装中なのでトップからは行けないようにしてます。ページ自体はあるんですけどね。
今のタイプよりも、名前順とかの一覧にした方がいいかな〜、と思っていじっています。いじる時間が無くてなかなか終わりませんが。
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年03月25日 03:20

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参照サイト
300日本語公式
http://wwws.warnerbros.co.jp/300/
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/%7Edigxwa/
アケメネス家の系図
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/genf/g_akemenesu.htm

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