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恐竜と人間がクールにヒートアップ! 久正人『ジャバウォッキー』1巻・2巻同時発売!という記事
web拍手レス
>ジャバウオッキー第一巻買いました。ヴァンクリフさんステキ!!立ち回りが
>少しわかりにくいですが・・・・不思議な魅力ですね。二巻も買います。
これはほんとに不思議な魅力がありますよね〜。どの話もオススメです。

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これも古い記事。

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2007年05月24日
恐竜の末裔と女エージェントのコンビが大活躍! クールにヒートアップ! 久正人『ジャバウォッキー』1巻・2巻同時発売!

今日はまた空腹感が収まらない感じがずっとして辛かった。お米とかお茶とか、パンパンになるまで飲んだり喰ったりでしたんですが、お腹少し壊しました。

それはともかく。
『グレイトフルデッド』の久正人(ひさまさと)氏の新作アクション、『マガジンZ』連載中の『ジャバウォッキー』が1巻と2巻同時発売となりました。

ジャバウォッキー』第1巻


『ジャバウォッキー』第1巻

(久正人。講談社。マガジンZKC。2007年。552円。印刷/廣済堂。装丁/柳川価津夫+大野裕介+スパイス)
「19世紀末、英国情報部所属の女スパイ、リリー・アプリコットは、ロシア政府からの要請によりサンクト・ペテルブルクから盗まれたロマノフ王朝に伝わる宝珠を、仮面の男・ドーロホフから取り戻そうとする。しかし、彼を守るために現れたのは、全身鱗に包まれた奇怪な人間たちだった。絶体絶命の危機に陥るも、第三の人物の介入でなんとか助かることなったリリーだが、彼女を助けた人物・サバタ・ヴァンクリフも全身鱗で覆われていた。彼らこそ、人類史の陰に隠されて続けてきた、恐竜の末裔だったのだ。リリーは宝珠を取り返すため、今度はサバタと協力することになるのだが・・・」



ジャバウォッキー』第2巻


『ジャバウォッキー』第2巻

(久正人。講談社。マガジンZKC。2007年。552円。印刷/廣済堂。装丁/柳川価津夫+大野裕介+スパイス)
「恐竜と人間の未来に関する秘密組織・イフの城に所属することになったリリー。フィレンツェで工作員と情報提供者が殺されたのは、恐竜の科学者たちの秘密組織・『見えない学園』の仕業だった。テスラという科学者のアイデアを盗み、人体を焼き尽くす兵器によって数百人が死ぬことになるとの情報を得て、イフの城は動きだす。しかしリリーは、同僚となったサバタとの関係がギクシャクしてしまい・・・」

講談社系の月刊少年誌の数と内容の充実振りは、他社の追随を許さないほどですが、当然『マガジンZ』も熱い漫画が集まっていて、『ジャバウォッキー』もそのひとつ。
久正人氏は前作の『グレイトフルデッド』から注目していましたが、あれは少々受けなかったのかいいところで終わることに。で、次はまだかと待ってましたが、とうとう出ました。

絶滅を免れて直立歩行し言葉を話すくらいに進化した恐竜の末裔たち。人の歴史の裏に隠れていた彼らと関わることになった女スパイ・リリー・アプリコット。そして彼女とコンビを組むオヴィラプトルの氏族の生き残りであるサバタ・ヴァンクリフ。秘密結社・イフの城に所属することになったこの2人が、19世紀末を舞台に各地で恐竜たちが起こす事件を解決していきます。

19世紀末というおいしい時代背景を、ニヤリとしたくなるセンスで取り込んだ素敵設定がたまりません。歴史好きだったら受けること間違い無し。
ちなみに、はじめの話はロシアが舞台。ロシア皇帝に受けつがれている宝珠(中世ヨーロッパにおいて「王権」を象徴する十字架がついた球体。ロシア皇帝の至宝展の展示品の中にも、ミハイル・ロマノフの肖像の中で描かれてますね。「大きい」宝珠が!)が、実は恐竜たちの軍事指揮権を持つことができるもので・・・という話。ビザンツ帝国時代から継承されるとかなってます。双頭の鷲の紋章も、帝国内の人と恐竜の二重の王権を意味するとか。もー、楽しくてしょうがないです。
(ちなみに作中にロシア皇帝が出てきますが、先帝が暗殺された、とあるので、これはアレクサンドル3世ですね。暗殺されたのはアレクサンドル2世です。となると、この物語は、1881年〜1894年の間のどこかからか始まっていることになります。)
ふたつめの話は、イタリアが舞台で、恐竜の科学者たちのネタ。ガリレオとかも恐竜だった! みたいな。ハンガリーにいる若きニコラ・テスラとかも出てきます。
みっつめの話は、中国が舞台。西太后時代なんですが、占いなどで予見された、将来中国に害を成すという赤ん坊を殺そうと、恐竜を使う暗殺者たちがやってきます。死んだはずの坂本龍馬もちょっと出てきます(イフの城のメンバーは死んだことにしてメンバーとなるのです)。
ちなみに「イフの城」はモンテ・クリスト伯の子孫が創設したことになってます。

それに、もちろん絵もいいですね。陰影の表現とか、見せ方とかが特徴的な作家さんでしたが、絵柄が前よりさらに洗練されてます。宣伝で「コミック・ノワール!」って書いてありましたが、フィルム・ノワールとは違うもののやはりフランス映画っぽいというか、ヨーロッパ的雰囲気が出てますね。
すげーカッコいいですよ、この漫画。

サバタはオヴィラプトルの氏族出身ですが、「卵泥棒」としての汚名を着せられた彼の祖先について、実は自分の卵を暖めていたとの発見がなされています。鶏冠と羽毛を持つ、半分鳥みたいな恐竜ですね。
他にも恐竜の末裔たちは、石頭のパキケファロサウルスや頭にフリルつきのプロトケラトプス、強力なマメンチサウルス、飛ぶ能力のあるミクロラプトルなどなど、いろいろ出てきますよ。

ちなみに公式サイトで、一部立ち読みが出来ます。
ジャバウォッキー立ち読み
http://www.kodansha.co.jp/zhp/book_jbwk.html

『ジャバウォッキー』って、キャロルの『鏡の国のアリス』の中の詩から。漫画でジャバウォックのネタって言うと、『ARMS』もありますね。


しかし、これも1巻と2巻が同時発売ですね。販売戦略としては、その実効性ってのはどうなんでしょ。
この漫画の連載がはじまってから、すでに10か月くらい経ってますが、出そうと思えば、今年の2月あたりは出せたはず。1巻の発売遅らせるだけのメリットはあるんだろうか? まあ、1巻だけ出て話が盛り上がる前だったら続刊を買ってもらえるかわからないだろうし、それだったらまとめて面白いところまで読ませる方がいいのかな?



グレイトフルデッド』第1巻


『グレイトフルデッド』第1巻

(久正人。講談社。マガジンZKC。2003年。524円。)

キョンシーたちが出てくる話。これも19世紀末頃が舞台で、少女の幽幻道士が活躍します。
こっちも面白いので、是非。


あと、カバーの折り込み部分で著者近影の写真を、サバタみたいな直立型の恐竜の模型にしてありますが、これを作ったのが徳川広和氏という方で、そのHPもあります。
恐竜模型展示室(徳川広和)
http://www2.neweb.ne.jp/wc/A-fragi/
ワンフェスにも参加されているそうです。それに今度6月から、大阪で恐竜造形作品展もやるそうです。


参照サイト
マガジンZ公式
http://www.kodansha.co.jp/zhp/hp.htm
福井県立恐竜博物館(FPDM)
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/
恐竜模型展示室(徳川広和)
http://www2.neweb.ne.jp/wc/A-fragi/
日本古生物学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/psj5/


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てなことを書きました。
やはりこの漫画は燃える!

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by xwablog | 2007-05-24 03:27 | 史劇
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