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アステカの神の力を手に入れた男の戦い。巻来巧士『ミキストリ 太陽の死神』。あと『傭兵ピエール』第1巻
これも古い記事。
『ミキストリ』はまだ最後まで読んでません。

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2006年01月31日
『ミキリスト』と誤読していた『ミキストリ』を久々に読む

ゲッゲッゲ〜、れ〜い〜き〜(挨拶)
かつて『ミキリスト』と間違って覚えていた鬼才・巻来巧士氏の『ミキストリ』を久々に読みました。とりあえず一巻だけ。この作品、いつの間にか終わってたんですが、一応全13巻みたいです。

『ミキストリ 太陽の死神』第1巻


『ミキストリ 太陽の死神』第1巻

(巻来巧士・集英社・1991年〜)
アステカ文明の研究者・陽介は、妻・恵子とともにテオティワカンの遺跡へと向う途中、マフィアのいざこざに巻き込まれ重症を負う。この時同乗していたアステカの神官の末裔も死亡したが、その皮膚を移植されたことによって陽介は、アステカの死神・ミキストリの力を使うことが出来るようになった。彼はマフィアによって攫われた恵子を探し、恐るべき殺し屋として活躍するのだが・・・。


巻来節がよく利いた超常の戦いが見物ですが、いつもながらネタの使い方に無理がありつつも、それでも勢いで楽しませてくれます。
第1巻では脳神経をいじって作り上げた超能力者とドルイドが敵なんですが、ドルイドの説明で「ドルイド教団とは古代ガリア地方より発生した魔術師が司祭である宗教・・・魔術宗教です。古代ガリア地方とは、スペイン・ドイツを除くヨーロッパ中部とイギリスをさし、ローマ人によって滅ばされるまでそこで続けられました」とか「(キリスト教で)キリストが教祖となった時、(イギリスでは)その邪教ゆえ迫害され地下に潜っていたのだろう」とか、いろいろツッコミどころありますが、そんな小さいことに捕らわれないのが巻来漫画のよいところ。
やたらと全裸の女性を出すことでも知られる作者ですが、この人の『ゴッドサイダー』が『週刊少年ジャンプ』で連載されてたのは少々驚きですね。むしろ『マガジン』向けのような気もします。もっとも、ジャンプだったからこそのあのノリだったとも言えますが。

あと、佐藤賢一氏の小説『傭兵ピエール』を野口賢氏が漫画化したものも読みました。

傭兵ピエール01


『傭兵ピエール』第1巻

(佐藤賢一/原作・野口賢/作画・集英社)
15世紀のフランス。傭兵隊を率いるピエールは、とある旅人から金品を巻き上げた。それはオルレアンへと向う少女ジャンヌ・ダルクだった。彼女は使命を終えた時に処女を捧げるからと約束することで見逃してもらうのだが・・・。


佐藤賢一氏の作品の中で一番読まれている作品がこの『傭兵ピエール』だとか。いまさら佐藤作品をちゃんと読む活力が沸かないので、漫画ですませようとか安直に考えて読みました。そういや、随分前に『王妃の離婚』買ったけど、まだ読んでないや。
佐藤作品らしい豪放さと一歩引いた視点の感覚が野口賢氏によってうまく表現されているように見えます。
野口賢氏といえば、昔ジャンプの増刊で季刊雑誌だったやつに柳生十兵衛ものの漫画とか描いてましたが、それ以後ぱったり見なくなってたのですっかりチェック漏れでした。今は夢枕獏氏と組んで『KUROZUKA』という漫画描いてるみたいですが、初期のガサガサした画風は変わってないですね。

ジャンヌ・ダルク本人を直接主人公としないで、周辺の人物を通して話を構築するというのは、安彦良和氏の『ジャンヌ』とかありますね。ジャンヌが主人公ってのはやり辛いのか、もしくはありきたりということなのかもしれません。
ジャンヌといえば、百年戦争の全体像を全然知らない人でも「ジャンヌ」と聞けば飛びつくような集客力のあるキャラですから、ネタにする人は多いですよね。佐藤賢一氏同様歴史ものの小説で名を馳せた酒見賢一も『ダーク』っての書いてました(そういや両氏とも賢一だ)。昔、『歴史ロマンDX』でジャンヌものの漫画ありましたが、作者だれだったか・・・。

そういえば、王領寺静氏の『黄金拍車』って、いろいろ取り混ぜてる中に、ベースとして「百年戦争・ジャンヌダルク」が敷いてあるんですよね。読んだ当初は中学生だったから、知識が無くてわからなかったけど。

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この記事にトラバありましたが削除。
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この記事へのコメント

大鴉さんからコメント。日本のオタクは、ジャンヌやら百年戦争ばかりだな、ということ。フス戦争大好きだから、そっちの方をやって欲しいのに、誰もやってくんない(マイナーだから)、とかいう話がありました。あとミキストリの内容に唖然としたと。

私の返事

>ジャンヌ
まあ、戦国時代もので信長ばかりがとか、幕末では新撰組ばかりが、というのに似てるかもしれません。
でも、あの時代において少女が主役になるというのだけで、ネタになりますから。

>フス戦争
日本だとやはり情報が少なすぎて手はだせないのでは。ギシュクラものも同様ですが。
『エマ』みたいに現地取材してしっかりつくってくれればいいのですけどね。
GONZOは最近堕ちまくりですから危険ですよ〜。

>ミキストリ
あの人、昔からぶっ飛んでますから〜。
新大陸文明もので、昔、全身タイツで戦うアニメがあったような気します。タイトルなんだったか忘れてしまいました。とりあえず『太陽の子エステバン』では無いです。
Posted by 管理人・馬頭 at 2006年02月01日 23:37
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といった内容の記事とコメントでしたが、コメントの方の中にあるフス戦争が舞台のものということですが、今後漫画でやる可能性があるとのこと。
この当時は、まだ名前の付け方が「c」でなく「bk」だった。直しました。
あと、「やたらと全裸の女性を出すことでも知られる作者ですが」とか書いてますが、ジャンプでは巻来巧士、平松伸二、本宮ひろし、が三大全裸作家なのではないかと愚考してみます。
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by xwablog | 2006-01-31 20:42 | 史劇
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