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壮大すぎるアレクサンドロス大王のドラマに感動。安彦良和『文明の道 アレクサンドロス』
元旦の深夜に映画『アレキサンダー』がやってましたね。その繋がりで安彦先生の『アレクサンドロス』を読みました。
実はこれ、一ケ月くらい前に買ってたんですが、時間が無くて読めなかったもの。

NHKスペシャル文明の道1 アレクサンドロス

『COMIC Version NHKスペシャル文明の道1 アレクサンドロス 世界帝国への夢』

(安彦良和・NHK「文明の道」プロジェクト。NHK出版。2003年。1600円)

マケドニアの王子として生まれ、20歳でマケドニア王となり、ペルシアを征服し、中央アジア、インドにまで遠征した偉大な征服者・アレクサンドロス大王の生涯を漫画にした傑作。
いやこれホント面白い。もう「文明の道」なんて関係ないです。というか、「文明の道」のメディアミックス(って言うのか?)に乗っかって、描きたいことを好きなように描いたような作品。いつもの安彦先生の作風です。星野之宣先生が『宗像教授』で描いた『文明の道 クビライ』とは好対照です。あっちは「文明の道」の内容を消化しながらも自分の作品の中に上手く融合させてひとつの作品に仕上げてますから。安彦良和版「文明の道」は、テレビとかで言ってたような説明的な内容はほとんど触れることは無く、アレクサンドロス大王とその大事業に関わった人々の心理面や人間関係といったものを上手く描きだしています。いやー、映画の『アレクサンダー』観た後だっただけに話の作りの上手さを心底感じました。『我が名はネロ』もよかったけど、こちらも上手く一巻でまとめてます。長生きして、死ぬまで漫画描いて欲しいですね。あといくつ歴史漫画描いてくれるのかな~。

しかし、オリバーも『アレキサンダー』を映画にするなら、イッソスかガウガメラまでにしとけばよかったのに。そこまでの遠征部分における人間関係に焦点をあてればカッコよく気持ちいい映画作れたのになぁ。裸シーンばっかりより、戦闘シーン中心で。女が出したいなら、あんな母親役じゃなく、バルシネからめて上手くやれたんじゃないか、とか思います。まあ、オリバーのやりたかったのはそういうのではなかったんだろうけど、作ったのがあんま面白く無いのが問題かも。

そうそう。映画『アレキサンダー』ではプトレマイオス(プトレマイオス朝エジプトの開祖)がエジプトを支配した後、書記に記述させるためアレクサンドロスのことを語る、という形で話しをしますが、漫画の『アレクサンドロス』はリュシマコスを語り部としています。年老いたリュシマコスの語り口は泣かせます。

あ、ちなみに漫画の中で、『ヒストリエ』の主人公エウメネスもちょっとだけ出てきます。

参照サイト
安彦良和の宮殿
http://www.asahi-net.or.jp/~sj2n-skrb/yas/
デジタル・クワルナフ
http://www.toride.com/%7Edigxwa/
アケメネス家の系図
http://www.toride.com/%7Edigxwa/digxwaFiles/genf/g_akemenesu.htm

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こうしてエウメネスはマケドニアへ・・・。岩明均『ヒストリエ(HISTORIE)』第5巻
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17世紀イタリア絵画、コルトーナ「ダリオの敗北」のポストカードを調べる
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ネタの中心はアレクサンダー大王。『シルクロード紀行29』マケドニア・ブルガリア、という記事
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この記事へのコメント

松の内が終わりそうなので、そうなる前に新年のご挨拶をしておくべきでした。
あけましておめでとうございます。

アレクサンドロスについて書くなら、やはり前半のペルシア帝国を一気に征服していくところと後半の尾羽打ち枯らして(と言うとちょっと言い過ぎですが)インドから引き返すところはやはり書いてほしいなあと思うので、前半だけで終わらせるのはちょっともったいないなあと。あの映画の場合は後半部分に偏りすぎだったとおもいますが…。トロイ訪問の話とか、エジプトでの話とか位は入れてほしかったですね。
Posted by ひで at 2007年01月07日 19:40

あけおめです~

>アレキサンダー
全部やるならやっぱりドラマにして24話~50話くらいに! 確かにトロイ訪問やエジプトでファラオになるとことか、いいエピソードはやってほしかったですね。自分的にはゴルディオンのとことか。
まあ、2時間~3時間が限度の映画ならどこかに絞って欲しかったなぁ、ということで。ハリウッド的なアクション大作作るならペルシア戦がいいかと。

映画と漫画でまたアレクサンドロス熱が上がってきました。ついつい『世界の戦争1アレクサンダーの戦争』を読み直してしまいましたよ~
やっぱり面白いですね~
Posted by 管理人・馬頭 at 2007年01月08日 03:19
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by xwablog | 2007-01-02 00:11 | 史劇
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