デジタル・クワルナフ
  管理人・馬頭(xwablog)。トップページのアドレスはhttp://www.toride.com/~digxwa/
トップ
大包囲網の要地たる比叡山を落とす! 宮下英樹『センゴク』6巻から8巻。比叡山焼き討ち編
『センゴク』はすでに『センゴク 天正記』の3巻まで買ってあったんですが、最新巻の4巻をamazonで頼んだせいで、発売日に読めませんでした。他に買うのあったし、1500円送料無料の縛りがあるから、いっしょに頼んだものの、発売日の6日には来ないし、7日は仕事で受け取れないし、結局8日になりそうです。なんか、amazonで新発売のものを頼むと、たまに発売予定日より早く届くことがある、っていう噂があったんで、ほんとかな〜とか思ってましたが、そんなことはありませんでした。てか、当日再配送の申し込みが18時までって酷い。どうしたって当日に受け取れない。

そんなわけでとりあえず、まだ紹介してなかった部分の8巻まで。

宮下英樹『センゴク』第6巻

『センゴク』第6巻

(宮下英樹。講談社。ヤングマガジンコミックス。2005年。514円)
「1570年。摂津で決起した細川昭元と斎藤龍興を討伐すべく織田軍は野田・福島を包囲する。しかし、淀川河口付近の大湿地帯という地形が織田軍を苦戦に陥れる。しかも、この戦いは反信長勢による大包囲網の一環であり、近江では比叡山も協力し浅井・朝倉連合軍が攻め寄せていたのだった。一向宗の本願寺も動きだす中、センゴクたち木下隊は近江の横山城で猛攻に耐えていた・・・」

『センゴク』の6巻からは比叡山焼き討ち編がはじまります。
反信長で集まった諸勢力の武将たちは、信長抹殺のために大規模な包囲網をしかけます。大阪・摂津で挙兵した細川昭元と斎藤龍興、北部から侵攻してくる浅井朝倉連合。包囲には一向宗の本願寺も加わり、信長はまたたくまに危機に陥ります。
野田・福島では淀川河口のデルタ地帯で本願寺軍の総司令官・下間頼廉の小舟を使った巧みな戦術に苦戦しますが、明智光秀の策で火力を集中して撃破し、これを脱出。一向宗が淀川を渡る船を隠してしまったものの、浅瀬の渡河に成功します。
本来なら立ち往生して孤立するはずの信長軍の動きに、朝倉・浅井軍は比叡山に籠城してしまいます。比叡山を包囲することになった信長軍ですが、周囲の状況はますますやばくなっていってしまいます。
横山城にいる木下籘吉郎たちは、数百の手勢しかいないため打つ手無しかと思われたのですが、センゴク(仙石秀久)の進言によって信長本軍と合流しようと西へと進み始めるのでした。

信長が何度も苦しめられることになる本願寺・一向宗がここらへんから本格的に登場します。各地に門徒がいて、当時の日本最大宗派である一向宗は、戦国大名を上回る資金力と兵力を擁する大勢力で、信長にとって最悪の敵となっていきます。本願寺といえば「信長の野望」をやるとこの国だけは一揆が起きなくて好きだったので、よく使ってました。いやね、もう、税率上げて農民から搾取し放題! (そこか
資金力が違いますよ。ゲームでもそうでしたが、武将にやけに下間って名前のが多いな〜、と思ってたら、下間氏って源氏の末裔で一向宗の軍事部門で重要な存在だったのですね。この「センゴク」では下間頼廉が本願寺軍総司令官として大きな存在感を持って登場します。斎藤龍興の謀略を見抜き、信長軍を苦戦させるような人物でもあり、僧侶というよりまさに戦国武将です。
そして驚きなのが、本願寺の総帥である本願寺顕如の描き方。7巻表紙にもされてますが、頭に梵字を入れた凄い外見という突飛さで、全然僧侶らしくない活きのいい感じのカリスマ的指導者として描かれています(浄土真宗とかから文句こないのか?)。



宮下英樹『センゴク』第7巻

『センゴク』第7巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2006年。514円)

斎藤龍興の下で「蝶姫」として囲われているお蝶ですが、龍興の妹として朝倉家の家臣に輿入れが決まりそうになります。もちろん謀略に使われようとしているのですが、朝倉家の急進派武将、鳥居景近が相手として選ばれます。引きこもり大名・朝倉義景の朝倉氏は、若手の急進派と、守旧派が対立していて、これを利用するつもりなのでした。
比叡山に籠城していた浅井朝倉軍と、天皇に仲介をしてもらって和解した信長ですが、これですますつもりは全然ありません。しかし、朝倉軍の急進派の一部は、比叡山に居残ってまして、その中には鳥居景近が、そしてお蝶がいるのでした。
翌1571年、比叡山を包囲した信長軍は焼き討ちを行うのですが、ここにお蝶がいることを知ったセンゴクはいても立ってもいられず、なんと木下隊を抜け出して比叡山の中に入っていき、そこで鳥居と戦うことになります。



宮下英樹『センゴク』第8巻

『センゴク』第8巻

(宮下英樹。講談社。ヤンマガKC。2006年。514円)

8巻で比叡山焼き討ち編が終わり、今度は三方ヶ原の合戦編に入ります。信長にとって最強の敵である甲斐・信濃の武田信玄が登場します。

この漫画では、比叡山焼き討ちで明智光秀が一番の功績を立てたってことになってます。よく言う、明智は比叡山焼き討ちには反対してた、ってのは違うっていう史料があるらしい。むしろ、立案者として中心的な働きをしたとか。
池上遼一の『信長』でも、光秀がなんとか比叡山が焼かれるのを食い止めようとするシーンがありましたね。

今、気づきましたが、『桶狭間戦記』の2巻がもう出てますね。いつの間に・・・


参照サイト
センゴク ヤンマガ
http://www.yanmaga.kodansha.co.jp/ym/rensai/ym/sengoku/sengoku.html
比叡山延暦寺 公式HP
http://www.hieizan.or.jp/
比叡山焼き討ち (1571年)(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E5%8F%A1%E5%B1%B1%E7%84%BC%E3%81%8D%E8%A8%8E%E3%81%A1_(1571%E5%B9%B4)

関連記事
互いの動きを操り合う姉川の戦いという緊迫した戦場ドラマ。宮下英樹『センゴク』第4巻と5巻
http://xwablog.exblog.jp/10286889
全滅必至の金ヶ崎の退き口の絶望的状況の中で・・・。宮下英樹『センゴク』第3巻
http://xwablog.exblog.jp/10210619
試し合戦にて奮迅する仙石秀久に引きずられるようにして・・・。宮下英樹『センゴク』第2巻
http://xwablog.exblog.jp/10148738
マイナー武将・仙石秀久が主人公。戦国時代の真実の姿を描く! 宮下英樹『センゴク』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9919918
今川義元と太原雪斎が駿河の国を大きくしていく。宮下英樹『センゴク外伝 桶狭間戦記』第1巻
http://xwablog.exblog.jp/9850096
細密な池上絵と重厚な工藤話の描き出す織田信長の生涯。池上遼一&工藤かずや『信長』全8巻
http://xwablog.exblog.jp/10137965/
[PR]
by xwablog | 2009-03-07 02:03 | 史劇
<< 三方ヶ原の合戦編と一乗谷炎上編... 鞍馬寺を下りた遮那王は、京で母... >>