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異貌の神の力で仲間を蘇らせようとする少年の数奇な運命。石川雅之『カタリベ』
昨日は早く帰れるとか甘い予想をしてたので、本屋とか行きそびれました。漫画買わない日って久々だ。

それはともかく。
『もやしもん』の作者が実は歴史物好きなのはご存知の通りでしょうが、なんとこれは倭寇ものの漫画です。

カタリベ_石川雅之

『カタリベ』

(石川雅之。リイド社。680円。2005年)
「東シナ海に散居する九姓漁戸は明の朱元璋と争った一派の末裔で、いつの日かその勢力再興を目指していた。その旗頭となる頭目の少年は、福建商人の『三つ目』の一党によって彼らの住む島が襲われる。そして村民の多くが奴隷として売買されるために連れ去られる中、少年は海の守り神バハンの協力を得てこれを取り返そうと無謀にもひとり立ち向かう。しかし、村民は全員殺され、少年は絶望する中、大悪党のマエカワによって拾われる。マエカワは少年に『カタリベ』という名前を与え、必死に生きるように言うのだった・・・」


倭寇と九姓漁戸(きゅうせいぎょこ)、悪党が東洋の海で大活躍する歴史伝奇。バハン神や鬼などの怪異が出てくるし、歴史的有名人が出てこないので、15世紀くらいが舞台だけど歴史物とはいえないかな。「もののけ姫・海賊版」といったような感じがします。花火みたいな火器とかも使ったりします。
『もやしもん』は、主人公がほとんど重要な役割を担わないまま話が進んでいく空気系ともいうべきタイプの漫画ですが、この『カタリベ』は逆に話の流れから疎外された少年が自らその中に関わろうとする話とでもいえます。ただし、この漫画の主人公カタリベは、勢いで行動してしまって、それがなにをやっても裏目に出てしまうというキャラクターです。なので、必死に生きる、というテーマそのものは出しているものの、少々というかかなり苛々がつのる漫画です。
面白かったものの、この一巻で終わり。中途半端な終わりなので打ち切りかも?
最後に女直族の子供みたいのが出てきたので、朝鮮半島への出兵がちょっと楽しみだったのですけどね。

参照サイト
石川雅之公式
http://homepage2.nifty.com/mmmasayuki/

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